おちゃらけ大好き！

フリーページ

典子ママのヘアスタイル真似っこ

< 新しい記事

新着記事一覧(全962件)

過去の記事 >

2002.10.18

　看護学校では、ほんのちょっとだけドイツ語を習う。役に立つほどのものではない。

　我が学友Ｙちゃんは、いつも私に爽快感をあたえてくれる。とにかく、大胆な子だった。小心者の私なんぞ、いつも、彼女の言動に、はらはらさせられっぱなし。正反対の性格だったので、かえって仲良くできたのかもしれない。私はＹちゃんのことが、とても好きだった。

　ドイツ語の試験が迫っていた。英語でいう、アイ･マイ･ミー･マインのような人称代名詞の格変化さえ丸覚えすればいいので、そう難しい試験でもない。

　うららかな午後の最初の授業は、整形外科看護だった。講師は、白衣の天使。彼女は、講師陣の中でも、とりわけ声が大きい。一生懸命、大声で授業してくれている。

　が、この授業が終われば、ドイツ語の試験が待っている。ほとんどの学生は、暗記に余念がなかった。整形外科看護の授業なんぞ、誰も聞いていなかったろう。だが、講師は、朗々と声を張り上げている。

　Ｙちゃんは、そりゃもう必死で暗記していた。前もって全く試験準備をしていなかったらしい。教室の最前列に座って堂々とドイツ語の教科書を開け、ブツブツ言いながら覚えている。

　ついＹちゃんは言った！かなり大きな声で・・・。

「うるさいなー、気が散るやん！」

　もちろん、整形外科看護の講師の大先輩看護婦にむけられたセリフだ。講師は、自分の熱演（？）に夢中で気がつかなかった様子。ﾔﾚﾔﾚ

　隣にいた私は、さすが、Ｙちゃんや。ほんま、彼女の言動は、胸がスカーっとさせられるわ・・・と、ニンマリ。

　あーー、面白かった。もう1/4世紀以上も昔のお話。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう