その面で、早くもちょっと気にかかったポイントがある。 主人公はその業務遂行を美人でグラマーな恋人との二人三脚で行おうとしているのである。 オイオイ! 私が望むのは主人公が文化も違う、風土気候もちがう、おまけにかっては敵味方に分かれて激しく戦ったもの同士という緊張感のある背景の中でひとり、孤独な任務遂行をする・・・というての展開なのだが。 レストランにマクドナルドーのハンバーガーを持って行くようなものであるし・・。 あるいは戦争中の米軍兵士にはどんな激戦中のジャングルにもヘリコプターでレーション(軍の配給食料)が届けられたということが思い出される。 この点、作者はアメリカの読者におもねるというか?冒険娯楽小説の常道というか?美女の同伴という時点ですでに、ヴィエトナム中心の姿勢を半ば放棄しているのだ。 主人公と恋人の made in USA 世界が少なくとも半分を占めるのではないか?