【不眠症カフェ】　Insomnia Cafe

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2004.02.17

好きな女生徒と中学時代に交換日記をしたという恥ずかしい前歴から、私が日記は読まれることを想定してこそ書けるものだと思うこと

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テーマ：考えたこと　想い出したこと　読んだ本(435)

カテゴリ： 🔴 B 【ブログ】【 You Tube 】

ここのところ硬いことを書いたらアクセスが目に見えて減りだしたので喜んでいる。（？）

いままでアクセスは結構気になっていたのだが、私の日記もおかげさまで低空ではあるが安定飛行に入ったということもあるし、よく考えてみたらアクセスが増えても私の場合、何も実質的メリットがないことに気がついて、アクセスは気にならないようになってきた。

起業系の日記の人達はアクセスを増やすことにとても熱心である。
「儲かる、儲ける！」と連呼している日記もあるが、いっこうにどうしたら儲かるのか？　日記を読んだだけではわかりにくいところがある。
しかしアクセスを増やそうという動機は理解できる。

ライターであるプロの人々の日記ならこれは別で、読んでもらうことがなりわいなのだから、アクセスがある方がいいに決まっている。
しかもさすがにライターの人達の書くものはひと味以上ちがう。
短くて軽い内容でも滋味があるのだ。
視点と感覚がいいのだと思う。

私が楽天に来て、訪問してあつかましく書き込みをしている人達は、ほとんどライターの人達か？　または読書日記を書き続けている人達だ。
読書日記の人達は一日一冊というものすごい咀嚼力で読み続け、感想日記を書くというものすごい人達だ。
こんな読書日記を書いている人達は、資質的にも気質・興味のある分野などからしてもライターの人達と近いのだと思う。
その他、政治・社会にかんして思索を続けている人々の日記にもよく訪問していて、いろいろ語り合いたいと思っている。
とにかく楽天に入ってみて初めて、こういう知性中心の方々を知った。

　　　　　　　――――　◇　――――

私は、ちょっと前から映画ＢＢＳにすこしづつ書いていた。
映画ＢＢＳに書いたきっかけは、私がある映画女優が好きで、その女優が好きな管理人さんが二人ほどいたから、ファン同士と言うことで喜んで書いていたら、いつのまにかはまってしまって、それでは映画ＢＢＳであるからには私も映画を知らなきゃいけないと思って調べものをしたり、テレビで映画の録画をしたりして、ついには録画ビデオが数百本も（実は１０００本近い）たまってしまうという悲劇にいたったのだ。

しかし、映画ＢＢＳというのは映画話題という制限があるから、なんでも書いていいというわけには行かない。
私はそれほど映画にくわしくないから、映画以外の話題を中心に書いていたが、それではＢＢＳの趣旨に合わない部分もある。

　　　　　　　――――　◇　――――

それでは申し訳ないと思い、一年ほど前から他の分野のＢＢＳに注目しだして、「レトロ系ＨＰ」とか「遊び心がある冗談の多いＨＰ」とかを中心にサーフィンしだして、数多くのＨＰにチョコチョコ書き込んだ。
「類は友を呼ぶ」で、そういうＨＰの持ち主たちは自分と同じニオイのする人間を見つけるとすぐに相互乗り入れをして、結果としてなかよしグループを形成する。
私も冗談が三度の飯よりもすきな人間だから、あるグループをみつけるや、すぐにドップリと浸かってしまった。
その結果として、いつのまにかＢＢＳフレンドを大量に？持つことになった。

そのＢＢＳフレンド達は、傾向として、遊び文化に興味がある人達が多い。
ネットで遊んでいる人々といってもいいかも知れない。
お互いＢＢＳを通じてのみの関係だけれど、軽ろみのある感覚を持った人達や独特の文化をもっている人達とのつきあいというものは、何とはなしに普通のネット・フレンドとのおつきあいよりは、ギスギスしない「ゆとり」がある。

それにこーゆーひとたちはゆとりがありすぎるから、男女の仲をあまり意識しない。
ほとんど相手を異性とは見ない。
最近も、一組の男女が何時間もカラオケ・ルームに二人だけで過ごしたが、お互い全く相手に変な気も起こらなかった、と報告しているのをＢＢＳで読んだが・・・、えらいと言うべきか？情けないと言うべきか？
そんな人々だ。

　　　　　　　――――　◇　――――

そういいうグループのなかで私は、ＢＢＳだからそれほど大した分量のコメントを書けないのだが、しかしそれでも冗談を言いすぎたり、しゃべりすぎたりの「すぎ攻撃」で迷惑をかけた前歴がある。

しかし、楽天にＨＰを持って腰をおつつけてからというものは、私らしくもなく「マナー」に注意しながら、「清く・正しく・美しく」・・・という宝塚歌劇団のモットー通りにふるまっているのだが、その結果、どうも人間のスケールまで小さくなってしまったみたいなのだ。

そう感じている今日この頃、その「遊び系」のある女性のネット友達からメールをもらったのだが、その内容が私の耳に痛い・・・。
中耳炎のように痛い！
急所に近いほど痛い！！
よくテレビでやっている足の裏のツボもみほどの痛さだ。

その内容とは、早い話が・・・
「以前はあれほど傲慢不遜・自信家・自分勝手だったあなたが、最近は常に周囲にオドオド気を配って如才なく振る舞おうとしている。
私は以前のあなたの無頼なスタイルがおもしろかったのだから、以前のあなたにもどりなさい」。。

う～～む。
そこまで言うか？　というところでもあるが・・・。
しかし・・・、それほど以前の私はひどい人間だったの？
ちっとも・・・知らなかった。

たしかに今はヘイコラ・ペコペコ・オドオドしてはいる。
しかしそうは言っても、私は以前からも本質的にはそんなに傲慢不遜なんかではなかったのだ　（・・・と思う）。
ましてや自信家なんかではなかった　（・・・と思う）。
ただの気の弱い男だった　（・・・と思う）。
他人に気を使わなかったことは確かだが・・・。

まあ、私は以前の日記に書いたように、昔々の仕事が海外相手のものが中心だったから、自分でも知らない間に欧米的な、またはもっと強烈なアラブ的な感覚に、すこし染まっていたのかも知れないのだ。

という下地で、最初書いた女性からの容赦ない？批判が出たのだ。
今までは文化的遊び心から、珍奇な動物としての私の傲慢不遜ぶりを面白がってくれていたのだ。
それがこーゆー、大きな誤解（？）を生むことになる。

　　　　　　　――――　◇　――――

この女性とはもちろん親しいネット仲間だ。
・・・といっても、私はいわゆるオフ会に参加したことがないから、たとえばこの私のＢＢＳで話している人々、つまりＢＢＳに書いてくれている人達や、いろんなＨＰの管理人さん達とは、ただの一人も会ったこともない。
最近入った楽天の人々とはもちろんだ。

この点については最近、また別の方からメールをもらっている。
「ＢＢＳを読むと、あなたはすごく多くの女性とつきあっているようだけれど、ちょっと多すぎない？」
これも、オイオイ！　だ・・・。

だから～、つきあっていない、一度も会ったことがないんだよ、全員！
顔も知らないし～～。
相手が本当に女性なのか？　というのも確信がない。（オイ！オイ！）
まあ、こんな老人を相手にする女性もいないから、その点では安心ではある？

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アクセスはあまりなくてもいいというもう一つの理由は、日記を書くことで自分自身の表現欲が満足されて、もうそれだけでいいという自己満足の世界にもう入っているということだ。

それに加えてweb site には発表しないで「私的な雑記」のつもりで書いてみると、なんだか張り合いや緊張感が不足して、途中でなげだしてしまうのだが、Web site で書いてみると、日頃は徒然なるままにぼんやりと考えているだけで整理されない、まとまらない考えをまとめる・整理することができる。
自分で「そうか！私はこういうことを考えていて、こういうことを言いたかったのだということを、あらためて自覚することが出来る。

それに、ネットに書くためには記憶がもうひとつ不確かなところをネット上で検索して確認したりで、たいしたものではないにしても少しは勉強の機会にもなるのだ。
つまり、付帯した新しい知識が増えたり、いろいろメリットがある。

小説家も読んでくれる読者を想定するから創作欲がわくのだと思う。
有名人の有名日記だって、いつかは誰かが読むだろうという前提で書いている。
読者の共感を期待することで書き進むことが出来るのだ。

私は中学時代に日記を書いていた。
それを学校に持っていって、わざと机の引き出しに入れていた。
仲のいい女生徒達がいつのまにかそれを読んで、同じように日記を残してくれる。
一種の交換日記だった。
一種のラブレターの交換だったかも知れない。
読まれることを期待して、一生懸命に自分を美化した日記を書いた。

そういう恥ずかしい前歴からも、日記には読者が必要だという言う永遠の真理を私は確信できるのだ！！

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しかし、読者が多くて、だれにでも読んでもらえばいいか？　と言うと、それだけでもない。
もちろんアクセスは多い方がいいのだが、私は特に、自分が共感する人と知識とか意見を交換したいというところがある。
もちろんランダムで飛んでくる方とこういうことが出来れば一番いいのだが、それはなかなか確率がよくないから、手間もかかるから、ランダムで飛んでくる人を期待するより、自分の方から読書系の日記をサーフィンして、気に入った人々の日記に書き込み、相互乗り入れをはかる。
これが一番、私自身として満足感の大きい方法だと言うことが最近ようやくわかったのだ。

・・・というわけで私の日記は展示場と言うよりは、いわば自分の作業場ということにになるかな？

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今夜の俳句

　　老が恋わすれんとすればしぐれかな　　与謝蕪村

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