【不眠症カフェ】　Insomnia Cafe

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2004.06.08

昨夜は、外食に出たら、ちょっとしたハプニングがあって日記を今まで書けなかった。

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カテゴリ： 🔴 Ｍ【メモ・サブノート】

昨夜は、外食に出たら、ちょっとしたハプニングがあって日記を今まで書けなかった。

昨夜はある街にでかけて、ある中華料理屋で食べていた。
結構大きな中華料理屋なのだが、私も今まで数回、食べたことがあるのだが、どうも客層が怪しげなのだ。
全体にヤクザっぽい人間が多いし、マナーも悪い。
シャツもアロハ風が多いし、ほとんどサングラスをかけている。
靴は必ず脱いで、片足のあぐらをかく。
携帯でしょっちゅう話をする。
オーダーする態度も高飛車。
連れのホステス風の女性が、かかってきた携帯でとつぜん韓国語でしゃべりだしたり。

昨夜はそんな男が私に話しかけてきた。
「兄ちゃん　よく飲んでよく、食べるな～」
私はなぜか、「兄ちゃん」とか「お兄さん」とか、呼びかけられることが多い。
「お爺さん」と私の年令を正確に反映した呼び方をされた事がない。

私が娘のために金のネックレス（安物）を買った時も、女店員が私のことを「お兄さん」とよぶ。
じゃ、娘と私はどういう関係なのだ？
どうも援交（援助交際）の仲だと見られることがほとんどなのだ。
寿司屋などに入って、店の人の対応というか雰囲気がどうも固い時がある。
そんな時には「援交と思われるかも知れませんが、これは私の実の娘で・・・」とハッキリ説明（弁解？）する。
すると店の人がホッとしたような笑顔を浮かべて急に愛想がよくなり「あ、そうなんですか。これで私どもも安心しました」なんて言う。
オイオイ！
じゃ、いままでどう思っていたんだ！

そんななので、この頃は先手を打って、店に入るなり「援交じゃありませんよ」と、キッパリ言うことにしている。
娘は「援交だと思う店も店だけれど、いきなり【援交じゃありませんよ！】と言いきるおとうさんもすごいね」と、感心している。

娘の話では、友達などは父と仲よく歩くのが楽しみだとか、食事を一緒にする娘は少ないのだという。
「ウザイんだよ」「援交と思われるとまずいじゃん」という女の子が多いという。
私の娘は一緒に歩きたがるので例外みたいだ。

と言うことで、この男も私を自分より年下だと信じて疑わない。
食事が終わって帰ろうとすると、この男が飲みに行こうと言って聞かない。
今夜はおごるからという。
この言葉にはグラッと来たが、立ち直って帰ろうとしたら、この男は私を、強引に小さな小便臭い横丁にある小さな地味～～なバーに案内・・・というより、連れ込んだ。

客はまだいない。
この男は、案外気のいい男の様で、飲め飲めとすすめながら、ママと馬鹿話をしながらカラオケを歌う。
大柄で太った南方系の魁偉といっていい容貌の人で、歌はうまいし声もいい。

ただし話を聞いてみると、どうもヤバイ方面の人らしい。
拳銃の話などになる。
「自分が寝たきりになったら、そんなのはいやだから、親友に拳銃で射殺してもらう」という。
「くらっても５年ぐらいだから、その親友はやってくれる」とも言う。

私は法廷弁護士？としての立場から、「射殺の前に、その親友と内容証明的な文書を交わしておいた方がいい」とアドバイスした。
「そうすれば、遺恨などが原因の殺人ではなく、一種の安楽死のために親友があなたを射殺したことがわかり、その親友の５年も半分の刑期になるのではないか」と。
「おお～、いいことを教えてくれた」と南方系は感激している。
なんなら金額次第で私がやってあげてもいいが。
あっ！それはまずい。

しかしその男が【兄ちゃん、生活保護を受けているんだろう？】と突如、私に聞く。
オイオイ！
私は確かにジーンズのシャツに、半ズボンという風体だが、これは庶民的な中華料理店で食するための専用の服装？で、そもそも今夜はバーに来るなどという予定はなかったんだ。
この次はアクアスキュータムのダークスーツにピンクのシャツ、サーモンピンクのネクタイで決めて、「生活保護男」の汚名をそそごう。

そのうちにその男は、ママに「この男はいいやつだ　私が話しかけても眉をしかめなかった」と、妙なほめかたをしている。
そーすると、人に話しかけるといつもは、眉をしかめられているのかな？

私はわりに○くざ方面の人から飲み屋で話しかけられて仲良くなったりする。
つい一週間前も寿司屋で集団で来ていた怖そうな男たちのボス風の厳つい顔をした男と話していて、その男が意外にいい男で、私は彼を気に入ってしまって、酔った勢いで、彼の背中を何度もバンバン叩いてしまった。
親しみのジェスチャーなのだが、その私のバンバンを、部下の？男が、引きつったような怒りを寸前で抑えたような表情で見ていたが・・・、これは今思い出したのであって、今考えれば、もう少しバンバンを続けていたらただでは済まなかったかも知れない。
物事には慎重になりたいものである。
いや、酒を飲みすぎなければいいのだ・・・。

そのうちに、女性達が何人もドヤドヤと入ってきた。
ホステスではなくて、お客だという。
みなでカラオケ合戦を始める。
中には、今度自民党から参議院選に出る、女子プロレスの神取忍そっくりの女性もいて、ドスのきいた声で歌っている。
さらにドヤドヤ・・・、女性陣が充実する。
みな中年女性、おばちゃんパワーの爆発である。

う～～ん。
私はいままで主に社用族という卑しい種族で、銀座のホステス・赤坂の外人ホステスという人種を相手にして飲んできた。
だから、こういう未知の、素人のおばちゃんの遊興の世界にワープすると、その豪快な雰囲気では小さくなるばかりだ。
おまけにカラオケは一曲も歌えない。
私のシャイな性格がそうさせるのだ！

ただし、この小柄な、とても気のよさそうな、チンクシャ顔のママさんには気に入ってもらったようで、なかなか見る目のある女性なのである。
（このチンクシャって言う形容はわからないだろうな～）
（チンという小さな種類の犬がいるが、そのチンがくしゃみをしたような顔なのだ）

こういうママの好意も、となりに座っているヤバイ南方系の彼が、【人間】と【獣人】の境目ギリギリ・・・、という容貌の人なので、そのコントラストで私が得をしたのだ。

そのうちに、常連らしい男性客も入ってきたので、「また必ず来るから」と約束をして何とか脱出したが、まあ、そういうわけで昨夜は日記を書く時間が無かった。

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