【不眠症カフェ】　Insomnia Cafe

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2004.06.21

人間社会の革命的変化を考えると、女性としては、今までの役割分担をいったん否定しないと、止揚できないかもしれない

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テーマ：深夜の不眠症カフェで読書 Insomnia Cafe(92)

カテゴリ： 🔴 【ニュース・時事・政治・経済・社会】

今日は、昨日の日記とコメントに関して、反省の日記を書こうと思います。

と言って、昨日の私の日記が間違っていたとは思いません。
男女の性差について書いた本を読んで、なるほどなるほどと感心して、「そうなんだよな～」と書き込んだ。
その主旨も間違っていないと思うし、コメントに対する返事もおおよそ変なことは言っていないと思う。

ただし、私の日記やコメントには、抜け落ちていたものがあって、それは重要なものだったと言うことです。

それは、女性からの視点です。
私は女性からの視点というものを考えるのが苦手です。
キツイ男脳だし。
しかし、今、気がついたことがあるので書いてみます。

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この本に書いてあることは、男女差の典型例と、なぜそういう性差が生まれたかという歴史的・生物学的説明です。
つまり過去の説明です。
人類の数十万年の歴史のほとんど全部は、野外で狩りをして、洞窟などに隠れ住んでいた。
牧畜・農耕などによって、狩り中心の生活から抜け出て、定着生活が可能になったのは、このほんの数千年のこと。
ただし、一部にはいまだにそんな生活をしている未開民族もいる。

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しかし、工業が発達した現代の産業社会では、男女の役割の分担があまり意味を持たなくなった。
特に第二次世界大戦の軍需工場での女性の労働などを通じて、女性も職場に進出して、産休と家事というハンディキャップをのぞけば、男性と対等に働くことが可能になった（なったはず）。

これが、人間社会の革命的変化だと思うのです。

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労働市場に於いて、女性は男性の競争者になった。
性差など言っていられない状況になった。

性差は一般論であって、個人差が色々あるわけですが、やはりグループとしてみれば、男女間の性差というものは、労働環境の中でもある。
それに、今の産業社会の労働環境の中では、やはり男性に有利な職種が多い。

そんな同条件の職種で働いている女性にとって、性差をあまり言い立てて欲しくないかも知れない。
わかっていても不愉快かも知れない。

また、男女間の有利不利があまりない芸術分野で男性以上に活躍している、自信満々の女性にとっては、性差など自分に不利になっていないのだから、今さら性差など言い立てて欲しくないかも知れない。
ことさら、そんなところに注目する男性が目障りかも知れない。

男女平等な労働環境という新しい世界にいる女性にとって、過去の役割分担の歴史を今さら、しつこく話されても不愉快なだけ・・・という側面もあるかもしれない。

女優とかバレリーナとか、女性でなくては・・・という職種の女性も、仕事中心の生活という点では、男性と同条件になる。

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こういうことを考えていると、昨日の女性達からの、なんとはない反感の様なものが、理解できる。
私には弱者からの視点が欠けていたのだと思う。
やはり、この変化に対応しなければいけないというポイントだけを考えても、女性は弱者だと思う。

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こういう人間社会の革命的変化を考えると、女性としては、今までの役割分担をいったん否定しないと、止揚できないかもしれない。

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