仏教で国造り飛鳥から？ | 【不眠症カフェ】 Insomnia Cafe

2004.12.25

仏教で国造り　飛鳥から？

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仏教で国造り　飛鳥から？

飛鳥時代すでに、仏教は国家の統合をはかるため、大きな役割を担っていた可能性があるという新しい見解に基づき、開催中の大阪歴史博物館の「古代都市誕生」展は構成されている。

古来、日本には「先祖」や「自然」を神とあおぐ、原始宗教があった。
山や巨木柱、森、巨岩、鏡などへの祈りが主流。

それに比べ、仏教は寺院という、「はっきりと目に見える」「記念物的な施設」を擁した。
その他、仏像や壁画などの絵画をはじめ、経典なども備え、体系的、具体的だった。
原始宗教の一部はやがて神道に発展する。

同博物館学芸員の古市さんはのこう考える。
「飛鳥時代、仏教は宗教儀礼を超え、国家の結束を強化する機能を果たした。
祖霊を供養したり、寺を造ったりすることが、君主への報恩につながった。
その結果、進化や民衆の統合に活用された」

これまでは仏教を、大陸からの「先進文化システム」の一部と考える事が多かった。
古市さんは古代都市・王権と仏教を、さらに突っ込んで多角的に検討。
「政治的要素」を重視して、独自の王権形成論を打ち出したといえるだろう。

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私は実は、なぜあの時代に、「あれほど熱心に」仏教が導入され、国のサポートを受けたのか？　
それがどうもわからなかったのだけれど、この「政治に利用した」という考え方ならわかる。
後に、儒教がもっとダイレクトに「政治に（徳川幕府）利用された」が、儒教はもともと、政（まつりごと）をささえる性質があるので、不思議ではなかったのだが。

それに仏教は、今の葬式宗教と化した仏教からはうかがい知ることが出来ないほどの、新しい思想だったのだろうと思う。