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2005.07.09

毎日が発見の「亜さんの易経講座」

(11)

テーマ：考えたこと　想い出したこと　読んだ本(435)

カテゴリ： 🔴 C 【文化・歴史・宗教】

易経とは一体どんなものか？
財界人に講演することの多い亜さんは、「最古の帝王学」と財界人向けに説明している。
その他、易経は「the book of changes」（変易の書）、つまり、「人生を変化させていくための学問」、ひいては人生哲学であり、物事には表と裏が存在し、その道理を易経により明らかにすることで、先々に何が起こるのかを予測することができるとも説明されている。

私的にめっちゃ、平たく言えば、物の道理というものを分析して各要素にバラバラにして、それを組み立ててこの世界を説明し、その延長線上で未来を予測する。
その過程が今で言う「占い」という分野を内包する。
紀元前という時代背景を考えれば、極めて科学的のみならず哲学的な学問であったと思う。

フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』で、調べてみよう。

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■　易経
易経（えききょう）は、儒教の基本テキスト四書五経のうち五経の筆頭に挙げられる経典。
単に『易』とも言う。
太古よりの占いの知恵を体系化し組織化し、深遠な宇宙観にまで昇華させている。
今日なお行われる易占いの根本原典であるが、現代の軽さとは大いに趣きを異にして、占いは古代にあっては、共同体の存亡に関わるきわめて重要かつ真剣な課題であり、占師は政治の舞台で命がけの責任も負わされた。

■　目次
1 『易経』の構成
2 易の成立と展開
3 易の注釈史
4 風水

6 関連リンク

■　『易経』の構成
『易経』は、本体部分とも言うべき「周易上経」「周易下経」を中心に、これを注釈・解説する十部の書物すなわち「十翼」を合わせた、計十二部の書物からなる。
「十翼」とは、「彖伝（たんでん）上・下」「象伝（しょうでん）上・下」「繋辞伝（けいじでん）上・下」「文言伝」「説卦伝」「序卦伝」「雑卦伝」の計十部である。

□ 　「経（周易）」の内容
「周易」には、八卦のくみあわせによってできる六十四卦の図象と、その意味について記述する卦辞と、それぞれの卦を構成している6本の爻位（こうい）の意味を説明する爻辞とが、整理され箇条書きに収められ、上経（三十卦を収録）・下経（三十四卦を収録）の二巻に分かれる。

□ 　「伝（十翼）」の内容
「彖伝上・下」には、「周易上・下経」それぞれの卦辞の注釈が収められている。
「象伝上・下」には、各卦の象形の意味についての短い解説と、その爻辞の注釈が収められている。
「文言伝」では、六十四卦のうち最も重要かつ基本の位置づけにある二卦、乾（けん）と坤（こん）について、詳しい訓故的な解説がなされる。
「繋辞伝上・下」には、易の成り立ち、易の思想、占いの方式、など、『易』に関する包括的な説明が収められている。
「説卦伝」では、大成六十四卦のもととなる小成八卦の概念、森羅万象をこの八種の象に分類するその分類のされ方が、詳説される。
「序卦伝」には、現行の「周易上・下経」での六十四卦の並び方の理由が説明されている。
「雑卦伝」では、占いにあたって卦象を読み解く際の、ちょっとしたヒントが、各卦ごとに短い言葉で述べられる。着目ヒント集である。

■ 易の成立と展開
伝説によれば、『易』は、まず伏義（伏羲ふくぎ/ふっき）が八卦をつくった。
これを、伏義先天八卦という。次にそれを、周の文王 (周)が八卦を変えた。
これを文王後天八卦という。
また文王は卦辞・爻辞をつくり、孔子が「伝」を書いて商瞿（しょうく）へと伝え、漢代の田何（でんか）に至ったものとされる。
実際は11世紀の北宋の邵雍の著作『皇極経世書』において初めて伏義先天八卦、文王後天八卦が記述されたものであり、邵雍の創作と推測されている。

『易経』が儒教の経典としての位置を得たのは、戦国時代以降であると指摘されている。

1993年、郭店一号墓より竹簡に記された『易』が発見された。
これは現存最古の秦代の『易』の写本である。

■ 易の注釈史
周敦頤から二程子を経て後の朱子学に連なる儒教の形而上学的基礎は、『易経』に求められる。

■ 風水
風水の伝説では、周易以前には、帰蔵易（歸藏易）(殷王朝の易)、連山易（夏の易）があったとされ、風水の道具、羅盤などに使用されている。
その違いは八卦の数字を九星として配列する方法の違いであり魔方陣としての配列を変化させたものが周易である。
(連山易は乾坤を除いた六芒星（ヘキサグラム）に配列したものである。）

■ 数学
易は数学の二項定理により展開されているとの説がある。

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なお、関連ページとして下記があった。
これは意外だった。
韓国の国旗に易経の「卦」が飾られているのだ。

■ 大韓民国の国旗
大韓民国の国旗は通称太極旗、ハングルではテーグッキDaegeukki）}と呼ばれる。
李氏朝鮮の政治家、朴泳孝によって1883年1月に朝鮮の国旗として公布された。
白地の中央に、赤と青の二色からなる「太極」があり、その周囲四隅に「卦」が配置されたデザインとなっている。

白地は平和の精神を表し、中央の赤と青からなる「太極円」は、陽・陰がひとつになり万物を創造する、創造の精神を表している。
まわりの四卦は向き合っているもので一つの意味を持っている。
乾（天）、坤（地）無窮の精神を表し、坎（月）、離（日）の光明の精神を表している。

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いや、韓国の国旗は、なんだか積み木のようなものが日の丸のような丸い「太極」の回りに散らばっているように見えて、日本の日の丸とちがって、すっきりしないな～（失礼）などと日頃思っていたのだが、これは「卦」だったのか！
いや～、知らぬ事とは言いながら、失礼した。

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六芒星（ヘキサグラム）のことが書かれているので、五芒星とそれをシンボルマークとしている陰陽師、阿部晴明との関係についても書いてみよう。

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亜さんの最新の日記に、重要なことが書いてあったので、下記に追記します。

「卦」という易経の基本構成要素。
これは「け」ではなく「か」と発音するのだという。

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インデックス　１－３０
「手にとるようにわかる面白い易経」

『手にとるようにわかる面白い易経』は
昨日で完結しました。
長い間、読み続けてくださって
ありがとうございました。
数々の応援のメッセージに
心から感謝しております。

今回の日記では六十四卦のすべてを
ご紹介することはできませんでした。
易経の端緒についたばかりの状態です。
まだ登場していない他の卦も
順次ご紹介していきたいと
思っております。
どうぞお楽しみに～（＾＾）

　　　☆　　　★　　　☆

易経は
時を深く見つめ、兆しを研究している書物
です。

複雑な時の詳細をあらわすために
易経は全部で六十四の卦で構成されています。

（卦は、“け”ではなく“か”と読みます）

この「卦」とは、ある時の様相をあらわしています。

喜びの時、苦しみの時
安泰の時、争いの時など
六十四種類の「時」を展開し
人生で遭遇するであろう
あらゆる時と、その成り行きを示しています。

言ってみれば、ひとつの卦は
芝居でいうところのワンシーン
「ひとつの場面設定のようなもの」です。

それぞれの卦に
「時」の全体像を説く卦辞(かじ)や
その時の成り行きを六段階で説く爻辞(こうじ)が記され
今のこの時、この環境、立場にあって
どうするべきかという対処を示しています。

★★★　重要！！　↓　↓　重要！！　★★★
易経には六十四種類の卦
（卦は“け”ではなく“か”と読みます）
というものがあり、一つの卦（か）が
『ある時のテーマ』と
『変遷過程』を
【六段階】で示しています。

起承転結で語られた一つの物語

と考えてください。
★★★　重要！！　↑　↑　重要！！　★★★

時の変化といってきましたが
ここでいう「時」とは
時間と空間の両方を指しています。

正確にいえば・・・
易経でいう「時」とは
時(とき)（時間）と、
処(ところ)（場、状況）と、
位(くらい)（位置、社会的地位）
をも含めてあらわしています。

自分の時に照らして
現在進行形、リアルタイムで読んでいくと
移り変わりゆく「時に学ぶ」ことができるからです。

吉か凶かは、いい・悪いではなく
通じる・通じない　という意味です。

春に種を蒔けば秋に実り
冬に種を蒔いても実らない。
冬に向かうのを知れば、冬支度をする。
次の春のために大地には滋養の冬が必要です。

冬の次に必ず春がくるとわかっていれば
寒さは我慢できる。
土砂降りの雨でも傘を差せば
濡れずに進める。

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私としては、「卦」は人類が営々として蓄積してきた人生のいろんな様相や知恵を、分析・分解・抽出した要素の「マトリックス」のようなものだと思う。
または「テンプレート（定規）」の様なものと考えてもいいかもしれない。

自分の現在や過去の、人生の状況・様相に、このテンプレートを重ねてみると、目からウロコという事が多い。
テンプレートには知恵が詰まっている。
それは過去の人類の人生のエキスというべきものだからだ。

易経には、占いの要素があり、それは古代の未来予測・シミュレーションであって、現代の視点から見ても偉大だと思う。

平たく言えば、古代の「人生の教科書」であり、時には「人生相談」と言ってもいいと思う。

朝のテレビで「今日の貴方の運勢は･･･　Ａ型さんは・・・　さそり座の方は・・・　動物占いのワンちゃんの方の運勢は・・・　ではお出かけ行ってらっしゃ～い！」などと、安っぽく無責任に与えられる、システム・思想皆無のものとは、「次元が違う」のである。