【不眠症カフェ】　Insomnia Cafe

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2005.09.20

各国料理　日本料理　朝鮮料理　インド料理

(17)

テーマ：世界の歴史(88)

カテゴリ： 🔴 C 【文化・歴史・宗教】

■ 日本料理
もちろん、日本料理は好きだ。
ただ、一番好きかというと、そうでも無いようだ。

私は「生（なま）」系統の料理より、焼いたり、煮たり、味付けを濃いめにしたり、加工度の高い料理が好きかも知れない。

その点、日本料理の代表的なものである「鮨」や「刺身」という生の肴。
好きなのだけれど、連日、生臭いものを食べるのは、ちょっと「ノ～」に近い。

もちろん、日本料理は生ものだけではない。
魚だけでも、焼き魚や、汁物、鍋物があるわけで、これなら毎日でもいい。

それに、今や日本料理というものは、怪物になっていて、世界各国の、主要国の代表的な、世界的に有名な料理だけでなく、エスニック料理まで取り込んで、国籍不明風のものすごくバレエティーに富んだものになっている。

インドのカレー。
オランダの天ぷら。(これは間違いで、ポルトガルです）
中国の中華料理。
朝鮮の焼き肉にキムチ。
欧州のビフテキ。

これなど、今は外国料理だったと言うことを意識しないままに、日本料理の一部になっている。

ここまで考えてみれば、日本料理というものは、外国の料理とちがって、守備範囲があまりにも広い。
日本料理と一言に批評することは、難しいと思った。

■ 朝鮮・韓国料理
焼き肉・キムチ・わかめスープは大好きなのだが、それに昔はもりもり食べたのだがこのごろの私には、ニンニク・唐辛子を辛く利かせた、きつくて重い味付けが、「ちょっと・・・」、「too much」という感じだ。
韓国の人たちは、よくああいう料理を毎食、食べる事ができるものだと思う。

それにこのごろは、韓国料理屋さんの軒先を歩くと、独特の甘ったるい、しつこい(失礼)においが鼻先に漂うが、それも too much という感じ方になっている。

東京にいたころは、昼飯に、韓国料理店のランチをよく食べたものなのだが、どうしてこんなにちがってきたのだろうか？
多分、ビジネス街の韓国ランチは、日本人に食べやすい、洗練されて薄味気味のランチだったから、食べやすかったのだろう。

それに比べて、私が現在、よく行く韓国料理屋は、韓国人・在日人口の多い場所だから、「本場の味」「家庭の味」で、本格的な濃い味なのだろうと思う。
それに、私自身が韓国料理を食べる機会がこのごろ増えているので、少々食傷気味になっているのかもしれない。

焼き肉＋キムチ＋わかめスープ＋白飯という組み合わせなら、毎日でも食べられるのだが・・・。

なお、一説によれば、看板に「韓国料理」としている店は、韓国人または、在日でも民団系の人の経営だという。
それに対して、「朝鮮料理」とあるのは、総連系の在日の人の経営だという。
多分、その通りなんだろう。

■ インド料理
韓国料理が「辛い」と書いたが、辛いという点ではインド料理の方が辛いかも知れない。
もっとも、かなりのインド・レストランでは、「辛さ」のレベルがあって、注文の際に自分好みのレベルを指定できるようだ。

今の私には、インド料理の辛さは、あまり気にならない。
朝鮮料理とちがって、その辛さは「軽い」辛さで、むしろ快い刺激であって、大いに食欲を刺激するものである。
特にカレーに含まれた芳香の香りがする「スパイス＝香辛料」が好ましい。

本場インドのカレーとは、今はみんなが知っていることだが、「数多く」のスパイスを、杵（きね）と臼（うす）とですりつぶして作り上げるものであって、固形の「カレールー」や、粉末状の「ＳＢカレー粉」などの形のものではない。

そのスパイスとは、同時に、「医食同源」の意味での「医薬品」とも言える。
だから、本場物のカレーを食べると、数多くの漢方薬を食べたことになって、身体にいいという。
本場物ほどではないかも知れないが、市販のカレールーでも、ほぼ同様の効果が期待できるという。
ただ、カレールーには、コクを出すために、脂肪分がかなり混入されているので、カロリーが高いことに注意しよう。

インド料理は大きく分けて、北インド料理と南インド料理に分かれるらしい。
ある web site ではこう説明されている。

エスニック　　南インド料理と北インド料理の違い

*主食*　　南＝米食がメイン　北＝パン食　
(以下、最初が南インド料理、後が北インド料理)

*種類*　　
南＝ベジタリアン料理　
北＝ノンベジおよびベジのミックス

味 *　　
南＝バターが控えめでさっぱり＆ヘルシー　ヒング（木の樹液を固めたもの）で香り　　
北＝タマリンドで酸味をプラス　バターが多めでリッチ

*コクづけ*　
南＝ココナツミルク　　
北＝生クリーム

*とろみ＆旨み*　
南＝豆のジュース　　　
北＝フライドオニオンやナッツ類　（ナッツはペーストにして）

*調理時間*　　
南＝手早い　　香りと辛さがストレート
北＝長時間煮込む　比較的マイルド

*定食*
南＝ミールス　　
北＝ターリー

おおざっぱに言えば、北インドとは、西から移住してきたアーリア人種の地域である。
したがって、北インドの料理には、遊牧民の料理の特色があると思う。

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フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』から「アーリア人」を調べてみる。

アーリア人（Aryan）はユーラシア中央部を出自とし、主にインド・ヨーロッパ語族に属する言語を話す民族。アーリア民族ともいう。

この項ではインド・アーリア人、イラン・アーリア人と、それらの先祖だけをアーリア人と呼ぶ事とするが、アーリアン学説ではより広い意味でアーリア人という言葉を用いており、インド・ヨーロッパ語族に属する諸語を使う民族全般を指すようである。アーリアン学説における意味でのアーリア人をこの項ではアーリア人種と呼ぶ事にする。アーリアン学説による広義のアーリア人、すなわちアーリア人種はヒッタイトなど多くの民族を含む。しかし近年、アーリアン学説には反証がなされおり、学説自体が揺れている。

イランとインドに分かれて定住するようになり、先住民との混血が進み両者の違いができた。「イラン」とは「アーリア人の国」という意味である。

イラン・アーリア人
インド・アーリア人
中央アジアで部族ごとに遊牧を行い、麦を栽培していた。司祭が社会的に重要な地位であった。自然現象を神々として崇拝する宗教を持っていた。

○　宗教
イスラム教以前のイランの宗教はマズダー教である。マズダー教の特徴として世界を善悪の二つの神のグループの戦いとしてとらえる。善神がアフラと呼ばれ、悪神はダエーワと呼ばれる。

インドの宗教でも同様に善悪の二つの神の戦いとしてとらえる部分がある。善神がデーヴァと呼ばれ、悪神はアスラと呼ばれる。

アフラとアスラ、ダエーワとデーヴァは同じ語源だと思われるが、善悪の意味が逆転している。したがって、アフラ・アスラを信仰するアーリア人はペルシアに定住して、ダエーワ・デーヴァを信仰するアーリア人がインドに定住したと見ることができる。[1]

アーリア人の宗教は世界の大宗教に大きな痕跡を残している。

○　バラモン教
バラモン教は、インドに定住したインド・アーリア人が、彼らの宗教を元に先住民の宗教を取り込んだ宗教である。
仏教は、バラモン教の風土にゴータマ・ブッダが作った新宗教であるが、ゴータマ・ブッダの死後にバラモン教の一部を取り込んでいる。
ヒンドゥー教は、バラモン教を土台に、さらにインドの民族宗教を取り込んで再構成されたものである。
ジャイナ教は、仏教と同時期にマハーヴィーラによって提唱された教えで、より徹底した不殺生を説く。なお仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の三者は成立以降、互いに影響し合って発展してきた経緯がある。
シク教は、ヒンドゥー教とイスラム教の宥和を目指して構築されたもので、両者の教義を取り入れている。

○　ミトラ教
ミトラ教は、アーリア人の宗教の神の一柱ミトラを主神とした宗教である。メソポタミア周辺に定住したアーリア人(イラン・アーリア人)の宗教が元になって、ミトラ教が作られた。マズダー教(ゾロアスター教)は、ミトラ教の一派が独立したものである。

ミトラ教は、ユダヤ教、キリスト教、マニ教、イスラム教に直接またはマズダー教を経由して影響を与えている。仏教のマイトレーヤ(弥勒菩薩)は、ミトラ教からの影響である。

○　アーリア人が関係した出来事
中央アジア
紀元前2500年頃、アーリア人が東トルキスタンに進出をはじめる。東トルキスタンでは紀元前4000年頃より農耕が始められていた。
紀元前2000年から紀元前1500年にかけて、古代アフガニスタンのアーリヤーナ(Aryana、アーリア人の土地の意味）に移住。
アーリア人は二手に分かれ、一方がパンジャビ(インダス流域)に移住。もう一方はイランに移住。
メソポタミア周辺
イランに一部が移住。イラン・アーリア人となる。
インドへの進出
紀元前15世紀頃より、インダス文明が滅びていた北西インド、パンジャブに、徐々に氏族単位の移動が始まっていた。インド・アーリア人となる。
紀元前13世紀頃よりインダス文明を構成した肌の色の濃いドラヴィダ人を奴隷化して支配をして行く。支配体制を強めるために階級制度を作り出し、自分達は僧侶階級のブラフミン(バラモン)として最高の地位に付く。
紀元前10世紀頃より、より東のガンジス川に向かって移動するにつれ、ドラヴィダ人との混血が始まり、宗教的な融合も始まる。後にアーリア人は肌の色ではなく、言語と宗教により認識されるようになる。
紀元前5世紀頃になり、ヴェーダが完成し、バラモン教の宗教的な形式が整えられる。
紀元前5世紀に成立した仏教がブラフミンの特殊性を否定したため、ブラフミンの支配を良く思わなかった、王族クシャトリヤ階級に支持され、ブラフミンの地位は落ちて行く。
4世紀、新しい王の支持を受け、バラモン教を発展・継承するヒンドゥー教が作られる。
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南インドは、色の黒いドラヴィダ人の地域。
ドラヴィダ人は、現在インド総人口の約25％を占めている民族。
古代インダス文明を築いた先住民族だが、アーリヤ人に追われて南下し、タミル、テルグ、カンナダなどの諸民族に分かれた。

フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』で「ドラヴィダ人」を調べてみよう。

ドラヴィダ人（Dravidian）は、アーリア人の侵入以前にインド北部を支配していた民族群。肌の色は濃い。ドラヴィダ人自身もメソポタミアのイラク高原から移住して来ている。地中海周辺に起源を持つらしく、地中海人種を祖先に持つ。

紀元前3500年頃、イラン高原からインド北西部に移住する。さらに東、南へと広がって行く。

紀元前2600年頃、インダス川流域(現在のパキスタン)に、インダス文明を始める。複数の都市よりなる文明である。

紀元前1800年頃から、紀元前1500年頃にかけてインダス文明の都市は放棄される。砂漠化または気候の変化が理由だと言われる。

紀元前1500年頃から、アーリア人のインド北西部への移住が始まる。これに伴いドラヴィダ人はインドを南下する。

北部支派：インド西部のオリッサ、ベンガル
中部支派：インド中部のマディヤ・プラテーシュ
南部支派：インド南部のデカン高原
紀元前1300年頃から、アーリア人はドラヴィダ系民族を奴隷化し始める。階級制度のカースト制を作り出し、アーリア人は司祭階級のブラフミンと、王族・貴族のクシャトリア、一般市民のヴァイシャを独占し、ドラヴィタ系の民族は奴隷階級のシュードラに封じ込められたと思われる。

紀元前1000年頃から、アーリア人のガンジス川流域への移住と共に、ドラヴィダ系民族との混血が始まる。アーリア人の認識は人種ではなく、言語や宗教によってなされるようになる。