【不眠症カフェ】　Insomnia Cafe

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2006.01.12

悲しい色やね

(11)

テーマ：女性について(55)

カテゴリ： 🔴 Ｍ【メモ・サブノート】

だんだん楽しい話だけではなくなってきたからだ。
甘い水もあれば、しょっぱい、苦い水もあるわけで。

私の今までの人生経験で、「楽しくてそのままいつまでも楽しい」と言うことは少ない。
「株」ではないが、楽しさのピークを越えると、後は下がるものだ。
それがゆるやかなスロープだったり、ひどいときは切り立った断崖絶壁であることもあるかもしれないが。

英語で言うと over the hill ということ。
「盛りは過ぎた」とか、「もう若くない」という意味やネン。
（あ　久しぶりに大阪弁が使えた！）
玄宗皇帝じゃないけれど「歓楽尽きて　哀感多し」と言ってもいいか。
私は皇帝かい？

人生って、楽しくても、だんだんそのうちに周辺の風景が変わってきて、一見、満開の桜だった風景が、よく見るといつの間にやら葉桜になり、まだらになっていて、単に美しいというだけでは無くなる。

大阪ベイブルースじゃないが「悲しい色やねん」。

　　　　～～～～～～～～
悲しい色やね
歌：上田正樹
詞：唐　珍化
曲：林　哲司

にじむ街の灯を二人見ていた
桟橋に止めた車にもたれて
泣いたらあかん泣いたら
切なくなるだけ
Hold me tight
大阪ベイブルース
俺のこと好きか
あんた聞くけど
Hold me tight
そんなことさえ
わからんようになったんか
大阪の海は悲しい色やね
さよならをみんな
ここに捨ててくるから

夢しかないよな男やけれど
一度だってあんた憎めなかった
逃げたらあかん逃げたら
唇噛んだけど
Hold me tight
大阪ベイブルース
河はいくつもこの街流れ
恋や夢の欠片
みんな海に流してく
Hold me tight
大阪ベイブルース
今日で二人は終わりやけれど
Hold me tight
あんたあたしのたったひとりの
青春やった
Hold me tight　・・・
　　　　～～～～～～～～

歌手・作詞・作曲を見たら、みんな在日の人達らしいな。
だから、コテコテの大阪演歌ではないのだろうと思う。

カラオケは歌わない私だが、この歌はちょっと好きやねん。
悪女ママとバーで過ごした晩、ママがカラオケで歌ったこの歌を聞いて、私がこの曲をちょっと好きだったことを想い出した。
なんだか耳に、心に残る歌だ。

「十三日記」は、書くことにするが、ちょっと一息ついてからにしたい。
「淀川リヴァーブルース日記」とでもするかな？

続く

あのオールナイト・カラオケで、ママが山口百恵の（さだまさし作曲）「秋桜(コスモス)」を歌ったとき、突然、涙が滂沱と流れた。
寝たきりの老母をほったらかしにして、私はバーでカラオケを愉しんでいる。
この瞬間にも、母はころがっているだけなのだ。

秋桜(コスモス)
作詞・作曲：さだまさし
唄：山口百恵／さだまさし

１　薄紅の秋桜(コスモス)が　秋の日の
　　何気ない陽溜まりに　揺れている
　　この頃涙もろくなった　母が
　　庭先で　一つ咳をする
　　縁側でアルバムを　開いては
　　私の幼い日の　思い出を
　　何度も同じ話　繰り返す
　　独り言みたいに　小さな声で
　　こんな小春日和の　穏やかな日は
　　貴方の優しさが　しみてくる
　　明日(あした)嫁ぐ私に　苦労はしても
　　笑い話に　時が変えるよ
　　心配いらないと　笑った

２　あれこれと思い出を　たどったら
　　いつの日も一人では　なかったと
　　今更ながら我ままな　私に
　　唇　噛んでいます
　　明日への荷造りに　手を借りて
　　しばらくは楽しげに　いたけれど
　　突然涙こぼし　元気でと
　　何度も何度も　繰り返す母
　　ありがとうの言葉を　かみしめながら
　　生きてみます　私なりに
　　こんな小春日和の　穏やかな日は
　　もう少し　あなたの子供で
　　いさせて下さい

ママが「どうして泣いてるの？」と聞いて来たが、「なぜかわからないけれど、目に水分が溢れて」と答えておいた。

世の中って悲しいね。

「淀川リヴァーブルース日記」も、これからちょっと哀しい色合いになるかな。