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2008.09.20

Long stay ロング・ステイ

(14)

カテゴリ： T【旅行】　海外・国内　海外移住

このごろ新聞で「ロング・ステイ」という言葉を見る
日本人得意のかけ足の旅行ではなくて、一個所に悠々と長期滞在することを言う
日経に「第二の人生　タイで」という記事があった

定年退職後は、タイ北部の色白美人で有名な！、チェンマイで長期滞在する人が増えているという
まあ、場所はいろいろだろうが、なるほどタイの、それもチェンマイというのもいい選択肢の一つだと思う

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定年退職後は年金で「海外移住」という本がかなり出版されているが、実際には海外移住してしまってから後悔している人が多いそうだ

第一、外国語もほとんどしゃべれないのに、ポンと海外移住してしまっては、克服する可能性があるとはいえ、基本的にいろんな問題がある
現地の人間とコミュニケート出来ないままの、孤独の毎日ではつらい

私の経験から言えば、東南アジアの言語は、印欧語などに比較して、文法も易しいし、言葉も単純だ
ただし、中国語の平仄（ひょうそく）の様に、同じ単語でもピッチの上下で意味が変わる言語がある
そういう言語の仲間のヴィエトナム語・タイ語・ラオス語・カンボジア語などは習得が難しい
（ラオス語はタイ語の田舎弁と思ってもいい）
私は割に耳が良かったのか？中国語の四声にくらべて、6声もあるヴィエトナム語（ただしホーチミンなどの南部は五声）の抑揚も苦にならなかったが、たいていの人はこれで挫折する

その点、インドネシア語とマレーシア語は、平仄なんか無いのでフラットにはなせばいいし、発音もカタカナでＯＫ
文法なんてあってなきがごとし
楽勝である
こういう国なら、ほとんどの人がすぐ片言をしゃべり出すことが出来ると思う
実はインドネシア語とマレーシア語は、ほぼ同じ言語と言ってもいいものだから、インドネシアでインドネシア語をマスターしたら、マレーシアでも通用する

まあ、語学だけの問題では無いかもしれない
「移住」するからには、家も家財も車も買って退職金の大半を使うだろう
リスクが大きい
そのうちに「しまった！　この国に移住するんじゃなかった！」と思っても時すでに遅しである
また他の国に移住し直したり、または日本に撤退したりするのにも大金がかかって現実的ではない
やり直しが利かないのだから不退転の大決意で海を渡らなければいけない
その結果、日本政府にだまされた中米移民のような気持ちで、毎日嘆いていなければならないかも知れない

その点、『長期滞在・ロングステイ』はリスクが少ない
家は借家だから、いやなら、帰ればいいだけのことだ
それに、「移住」とちがって、長期滞在の場合は、可能性としてだが、その先に、さらにいろんな場所を転戦！できる可能性がある
これは楽しい

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私も、自由になれば！、物価が安くて気候も穏やかな東南アジアに長期滞在してみたいと思う

ちなみに、チェンマイの物価はバンコックよりはるかに安いそうだ
チェンマイは高地だから、酷暑ではなさそうだし、女性も美人だという
昔、チェンマイで暮らしながら、お妾さんを数人も囲うという豪奢な？暮らしをしていた日本人がいた
お手当もやはり安いのだろうと思う
ただ私は、そういう、複数の女性と暮らすという「面倒」な生活は、ひとりでさえ○○なのに、とても△△△・・・出来ないと思う
（伏せ字に注意！）

ただし、タイ語は文字もインド文字系のグニャグニャしたもので難しそうなのでまず短期滞在で様子を見たい
お妾さん候補もさがしておきたい

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しかし、この海外ロングステイは、日本の年金支給条件が厳しくなる事とも関係があるという
年金で出来るだけ楽な生活を・・・と望むと、物価安の海外に・・・という考えもあるらしい
ほろ苦い現実である

海外滞在経験者としての私からのアドバイスだが、本当のところ、東南アジアで「のんびり」過ごすと言っても、本当に「のんびり」したところに行ってしまったら、そのうちにたいていの人は退屈になると思う

これからは衛星テレビで日本のテレビも視聴できると思うし、日本の新聞も昔から郵便で定期購読は出来た
今は、都会地なら衛星経由で現地で刷った新聞が日本の日付より早く（時差の関係で）手にはいることすらある
しかし、問題は人間関係だ

生活費の安いところの、つまり東南アジアでも「田舎」に住む現地人は、一概には言えないが、人間的には素晴らしくて人生の知恵を持っていても、表面的な知的レベル・教養・知識が平均的日本人とはちがうことが多い
それは当然だろう
職場の同僚達と日本の居酒屋で話すと同様の話題を、現地の人と共有できるか？難しいところだ

「私は日本でも僻地で過疎の土地の出身で一番近い隣の家でも歩いて1時間ほど離れたところにあったから大丈夫だ！？」という人もいるかもしれない
しかし普通はやはり長期滞在となると、たまには話し込みたいことがある
言葉のハンディと共に、そう言うメンタルな部分のちがいとで、やはり日本が恋しいと言うことがあると思う
私は片言の現地語でもどんどん話しかけていった方だが、それでも隅から隅まで人生を語り尽くすことは容易ではない
隔靴掻痒の感があった
まあ、これはアジアでの話で､欧米なら話は違ってくる

ただ､例えばスペインのリゾート地、コスタデルソルのように退職後の引退した外国人が集まっている地域がある
そこでは外国人同士の組織がある場合が多い
そういう組織に出入りして、同じ国籍（言語）のもの同士、交流することができる
ただ、それだけでは、なんのためにその国に来たんだ？という事にもなるのだが

私は、タヒチ近辺にも住んでみたいのだが、フランスが出来ないので難しいかな？

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このロング・ステイというものは、海外でのものだとばかり思っていたのだが、最近の新聞記事で、日本国内でもロング・ステイをする人が増えているのだそうだ
例えば、京都の町屋を改造した民宿などに長期滞在して、京都を堪能するなどという退職後の夫婦の実例が紹介されていた
そういう人たちのケースは、語学が不自由なので外国での長期滞在には自信がない、または病人や高齢の被介護人がいたりで、外国に行ってしまう事は出来ないが、国内ならある程度の長期滞在が出来るという人たちが多いという

考えてみたら、ツアーでしか外国を経験したことがない人が、老年になっていきなり長期滞在とは、リスクもさりながら、言わば劇薬のようなもの
国内の長期滞在なら、漢方薬のようなもの？で、あまりカルチャーショックは無いだろうと思う

でも・・・、やっぱり同じ日本国内では、あまり「旅」とか「日常性からの脱出」という感じは無いかもしれない

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テレビで、シニア層にキャンピングカーで日本全国を回るという、これも一種の長期滞在の方法もあるということを知った

今、シニア層の間でキャンピングカーがブームだそうだ
以前はシニア層のキャンピングカーのオーナー人口は、約５％ぐらいのものだったのだが、今は20～30％という数字だという
さらに、これからの潜在購買者としては、それ以上のものが予想されているという
退職金などをつぎ込んでキャンピングカーを購入して、妻と共に日本全国を回っているという人々が紹介されていた
うらやましい

しかし、もっと極端な例もある
外国、特に米国などでは、退職後に思い切りよく家財を売り払い、大型キャンピングカーを終の棲家として、米国全土を旅行する夫婦が多い

米国ではオートキャンプ場が多いし、そこへの長期滞在者も多くて、村のようになっている
米国のキャンピングカーは、日本の軽トラックサイズのものとは趣を異にして、まさに超大型、夫婦二人なら充分の住宅レベルのスペースのもの

いつまでも、「渡り鳥」というのもひょっとしたら精神的に疲れるかもしれないとも思うのだが、もともと幌馬車で「go west!」した先祖のDNAのあるアメリカ人だから、精神構造がちがうのだろう