【不眠症カフェ】　Insomnia Cafe

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2008.12.09

国民すべてが詩人である日本人

(29)

テーマ：考えたこと　想い出したこと　読んだ本(431)

カテゴリ： 🔴 【ニュース・時事・政治・経済・社会】

このところ「新着ブログ」と言うページの右にある「前日のアクセス数」というものを見ている
これは言いかえれば「前日のアクセス数の上位５０」である
なぜか、この3週間ほど、私のブログがそこに入っている
アクセス数も500～600台、時には700を越えている
以前より多い
最近としては珍しい現象である
何が原因なのだろうか？

確たる理由は思いつかない
最近、三連発でいかがわしい (笑) テーマを【復刻日記】したが、それは直近の三日間であって、ずっとではない
だから、アクセスの原因ではない

ひとつ思いつくことは、「侘び・寂び」などを語ったことと「放哉」についてシリーズにしたことである
そのあたりからアクセスが増えたから、多分これが主因かな？と思う

もし、この推論が正しいとすればであるが、やはり日本人は俳句が本当に好きなのだな～と思う

　　　　　　　――――　◇　――――

ほとんどの新聞の週末版には、歌壇とでもいうべきコーナーがあって
○ 和歌
○ 俳句
○ 川柳
の投稿欄がある

私が外国で暮らしてきて、外国の新聞に「詩」のコーナーがあることを、寡聞にして知らない
外国の友人などを思い出しても、「詩をつくる」趣味がある人も知らない
もちろん、どの国の人間でも、青春期には詩を愛し、詩作を試みたことぐらいはあるだろう
しかし、成人して、なおかつ「青臭く」詩を書く人は、恐らく少ないだろう
それが職業なら、もちろんなんと言うことはないのだが、日本で歌をひねる！人は、ごくふつう人である
職業的な作家である必要はない
それに、俳句のひとつぐらい、だれでもひねるだろう
歌の人口は恐らく、ものすごいものでは無かろうか？
私は、ここに日本人の特質のひとつを見ることが出来ると思う

もちろん、和歌にして、俳句にしろ、そうして川柳にしろ、五・七・五、または五・七・五・七・七という定型があるから、適当な語句をそのスロットに放り込めば、なんとか句らしいものにはなる
言わば、非常に簡便なコンパクトな詩である
和歌だけは、ちょっと長いから、そうは簡単には行かないかも知れないが、少なくとも俳句・川柳などは、おおよそ、そう言えると思う

それに、外国の大使館のクリスマス・パーティーに参加したときなど、有名な詩の朗読をするひとがいたりする
人々もその詩は知っていて、愉しんでいる
そういうことはある
しかし、みずから、ほとんどの国民が詩作するだろうか？

しかし、この詩心は尋常ではないと思う
何しろ、日々の生活の中で、いとも易々と詩作しているのである
生活の中のほんの少しの時間に、小さな隙間で、すばやく詩の眼で世界を見つめているのである
世界を切り取っているのである

それにしても、これらの詩歌は、日本語という特殊な言語無しには成り立たない
感情表現に優れ、風景描写に優れ、ファジーな世界を創出することが得意である
だから、日本人もファジーになる (笑)
感情的になる
あまり論理だってものを考えようとはしない
テレビ番組をみても、なんとなく笑って、なんとなく騒いで、みんないっしょだよね・・・で終わる

あまり「なぜこうなるのか？」とか「ではどうしたらいいのか？」とかいう事を、キッチリ示そう、キッチリ求めよう、という番組は少ない
国防問題だって、憲法第9条問題だって、論じるだけにとどまって、結論なんていつまでも出ないし、出す気持ちも無さそうだし、ましてや自分なりの行動計画を示す人も少ない

「たかじんのそこまで言って委員会」という関西ローカルの人気番組がある
この間の番組に、話題の田母神氏が出演、ついでに？新社会党（こんなのあるんだな）の原和美という女性もゲストで出てきた
この新社会党は、村山社会党が自衛隊を認めたと言うことで、党を割って出たという純粋？革新？政党であるらしい

この女性は社民党以上の左翼だから？、私には理解できないことをしゃべる

「もし、北朝鮮のテロリストが、ムンバイの事件のように海から上陸して神戸市を襲撃したら(自衛隊の出動無しに)どうするのか？」という質問に対して
何度も「そういうことにならないように、相手と話し合いをすればいい」と答える

「そうすれば戦争も防げる」という

もうこれなど、俳句などではなくて、幻想文学である