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2010.12.30

駅伝とケイリンと赤穂の塩

(11)

カテゴリ： 🔴 Ｊ【日本】【考古・人類学】

特に、駅伝で、日本人が必死になって「血と汗の滲んだ」タスキなどをつないでも、国際的には、認知度、ゼロに等しい競技である（笑）
駅伝は、東海道五十三次あたりから始まったものだろう
制度としては、馬が走る伝馬制と人の飛脚が走る飛脚制があった様だ
ただし、伝馬制は、駅に、馬を置いても、公衆の伝達装置として使用されるというよりは、国司の赴任時などに、一方向的に、使われる地域限定、上意下達方式のものだったらしい
それに戦国時代は、各国が独自の制度を置いたというから、全国統一システムでもなかった

これに比較して、モンゴルの元帝国の駅と馬と銀の切符による駅伝制度はしっかりしたもので、長距離を馬を乗り継いで、瞬時の情報伝達が帝国の隅々まで可能だったという
だからこそ、東西文明の大交易帝国が成立した訳だろう
南米アンデスのペルーのインカ帝国にも、インカ道という、岩を打ち抜いて作った断崖絶壁を縫う山岳の長距離ロードがあった
これは、馬ではなく、人間が走ったらしいが

これに比較して、江戸時代の伝馬・飛脚制度は、支配側の江戸幕府の統治目的から、あえて至便性やスピードを制限して、各藩の共同連携連絡などがスムーズに行われない様に、分割統治していたのだろうと、私は思う
これが日本の交通事情を妨げた
まあ、その代わりに、鉄道設備、特に現代では新幹線ネットワークが発達したので、いいとするか？
鹿児島・青森までにも必要か否かは・・・（以下自粛）

　　　　　　　――――　◇　――――

飛脚制度の他に、「早駕籠」という制度もあって、浅野内匠頭のバカ殿が宮中での刃傷沙汰を起こした際には、赤穂藩の江戸詰のものが、江戸から赤穂まで三日かけて連絡に使ったという
当時は、それが最速の情報伝達システムだったのだ
ただ、駕籠など、タダでさえ乗り心地最低の、吐き気のする乗り物なのに、これが早駕籠になっては、同じ人物・使者が三日三晩、２４時間、揺られ続けて赤穂に到着した際は、極度の乗り物酔いで、ほとんど死にかけて、使者が「死者」同様になっていたのでは無いか？（笑）と、思われる
駕籠挽きも大変である
これが早馬の伝馬制なら、一日で到着したと思われるが

日本では、馬車と伝馬制が発達しなかった、世界でも希有の国である
山岳地方がほとんどで、馬車の走る環境になかったとは言え、西欧にあった馬車がなかったということは、車輪と歯車の発達がなかったと言うことでもあるだろう
二頭立ても、三頭立ても、四頭立ての馬車もなかったから、馬車の御者が振るうムチも無く、結果として、右側通行、左側通行も概念ももうひとつハッキリしなかった
東海道は、ハッキリあったらしいが
馬に乗る武士も、博労が馬の手綱を握って歩くだけのものである
これでは、乗馬の意味合いも半分になる

まあ、アテネ軍の使者が戦勝の報告を、一人で走って伝えた（その代わり死んだらしいが）（笑）というマラソンの距離を、何名にも分けて、大まじめに、タスキをつなぐ駅伝
ブレーキになってしまったランナーが、フラフラになりながら、大学や高校の名誉のために、半死半生で中継点につなぐ様など、私には、日本的な、ガラパゴス的な、バカなロードレースにも見えるのだが（笑）
ついでに、頭もチョンマゲ、ジョッギングシューズも、草鞋にしたどうか？
伴走車も駕籠にする
監督もチョンマゲ（しつこい？）にかみしも

　　　　　　　――――　◇　――――

私は、数年前まで海外で過ごしていたという、こういう精神的売国奴日本人であるから、日本人が大好きな駅伝の悪口を、こんな風に書き放題なのだが、ここはひとつ、大目に見てやって欲しい（笑）

これからちょっと、売国奴の私も、現代の早馬、原チャリに乗って、越後屋のスーパーに買い物に行ってくることにする（笑）
赤穂の塩田の、秘密の製法の海塩（笑）でも買おうか？