コンゴ共和国、ポワント・ノワールに住むニシローランドゴリラ。エサを生で食べる霊長類は、脳の発達に限界がある。 Photograph by Michael Nichols, National Geographic (ナショナルジオグラフィック) 最新の研究によると、およそ180万年前に人類の脳のサイズが急激に大きくなったのは、加熱調理の登場が直接影響しているという。
研究チームの一員で、ブラジルにあるリオデジャネイロ連邦大学、生物医科学研究所(Institute of Biomedical Sciences)の神経科学者スザーナ・エルクラーノ・アウゼル(Suzana Herculano-Houzel)氏は、「真に人間を人間たらしめたものは、“火の利用”ではなく“火を使った調理”だ」と話す。