幼少期の失われた言語、脳には痕跡 カナダ研究 中国・香港で、英語の授業を受ける子どもたち(2013年9月29日撮影、資料写真)。 【AFP=時事】海外へ養子縁組に出された子どもたちは、たとえ生まれて間もない頃に聞いた言葉を覚えていなくても、脳の中にその言葉が刻まれ続けているとした研究論文が17日の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に掲載された。
論文の共同執筆者であるカナダ・マギル大学(McGill University)モントリオール神経学研究所(Montreal Neurological Institute and Hospital)のデニス・クライン(Denise Klein)氏は「たとえ不要となった言葉でさえも、その痕跡が(脳内に)残されているという事実は特筆すべきことだ」と述べた。