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2015.02.08

国連、ＩＳの資金源寸断へ　安保理が間もなく決議可決か―中国メディア

カテゴリ： 🔴 【ニュース・時事・政治・経済・社会】

国連、ＩＳの資金源寸断へ　安保理が間もなく決議可決か―中国メディア
FOCUS-ASIA.COM 2月9日(月)0時22分配信

中国新聞網は８日、イスラム過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）などアルカイダに関係のあるテロ組織の資金源寸断に向けて国連が動き出し、安全保障理事会（安保理）が間もなく石油取引や密輸、人質の身代金による運営費用獲得を阻止する決議を採決する見込みであるとする国外メディアの報道を伝えた。

この安保理決議案はロシアが米国やＥＵと協議を行ったうえで起草したもので、すでに１５の安保理メンバー国に配布されている。草案の内容は、主にすでに実施されているテロ組織の資産凍結、武器供給源の寸断を目標とした決議に基づくものだ。メンバー国の代表は６日からの非公開会議でこの議案について討論したという。

ロシアのチュルキン国連大使は、安保理が１０日に決議案を可決すると見ている。また、英国のグラント国連大使も「決議案に反対するメンバー国は１つもない」とし、安保理決議が「われわれがＩＳに対抗するという決心の表れだ」とコメントした。

決議案が可決されれば、テロ組織との石油取引などを行っている個人や企業は制裁を受けることになる。また、草案は国連全メンバー国１９３カ国が適切な行動をとり、不法にシリアから運ばれた骨董品、文化財、科学的・宗教的価値のある希少品の売買を制止するよう要求している。

安保理は１０年前にもイラクの文化財の密輸を制止する決議を可決しており、現在も効力が維持されている。現行の決議ではすでに、ＩＳおよびシリアにあるアルカイダの下部組織「ヌスラ戦線」に対する全ての財務支援が禁止されている。

（編集翻訳　城山俊樹）

　　　――――　私の意見　――――

NHK のイスラム国にかんする番組を見たが
シリアの油田は､各部族の敷地内のものは､部族の所有物らしい

イスラム国は､このシリアの油田を持っている各部族長に対して個々に交渉し、

・　油田を売り渡すこと
・　若者をイスラム国に参加させること

を、言葉巧みに説得、説得応じない不足に対しては攻撃
ある説得に応じなかった部族長が「私の部族は、女子供及び老人まで約二千人を虐殺され、
ほぼ全滅した」
と嘆いていた

この国連決議が､イスラム国のテリトリーに存在する各部族に対して、
どのような現実的な拘束力を持つのか？
私には、よくわからない

ただ、少なくとも、
＞決議案が可決されれば、テロ組織との石油取引などを行っている
　個人や企業は制裁を受けることになる。

この部分に対しては､有効であろうと思われる

また、
＞不法にシリアから運ばれた骨董品、文化財、科学的・宗教的価値のある希少品の売買を制止するよう要求している。

イスラム国は､シリア内の上記の物件を､片っ端から闇で売却､資金にしている
かってのアフガニスタン・イラクと同じ現象

----

イスラム国の収入源は

１　原油売却益
２　シリアの文化財等の売却益
３　イスラム教徒からの寄付

この内
１と２は、上記の国連の制裁で､大幅に減少するだろう
すでに、油価の急落で､原油売却代金は､大幅にダウンしているし
取引の規制も強化されている

のこるは、３

イスラム国の､プロパガンダも、この３を目的にしている
先日､記事にしたように
サウジアラビアの政府の高官が､アルカイーダに巨額の寄付をしていた事実が
明らかになったが
イスラム国に対しても､アラブの富豪が､
共感と免罪符と将来の保険目的で、寄付を継続しているはず

私の経験から言えば
湾岸の王族産油国諸国は、スンニ派の王族が石油関連の収益を独占していて
その一方、国内のシーア派を中心とする
反政府・反体制派は、クーデターの機会を狙っている
（事実、サウジでも､何度もクーデターが起こり､鎮圧されている）
（私の滞在中も､地方の部族が王族暗殺の暴動を起こし処刑されている）

いつ、それが、成功するかも知れない
従って、王族・政府高官・富豪などは、
栄華を極める反面、極めて不安なのだ

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