【不眠症カフェ】 Insomnia Cafe

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2016.03.18
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一流アスリートほど「英語力」が不可欠なワケ 「五郎丸ショック」でわかった英語の必要性
東洋経済オンライン

英語でのコミュニケーション不足を理由に、ベンチに降格された五郎丸(写真:David Gray/ロイター)
© 東洋経済オンライン 英語でのコミュニケーション不足を理由に、ベンチに降格された五郎丸(写真:David Gray/ロイター)
 3月11日、日本にとって残念なニュースが舞い込んだ。今シーズンからスーパーラグビーに参加している五郎丸歩(30)が、12日のレベルズ戦、まさかの控えに回されてしまった。

 五郎丸が所属する豪レッズのマット・オコナーコーチは、五郎丸を控えに回した理由として英語力を挙げた。「15人の最後尾に陣取るフルバックは、すべての選手を見渡せる位置にいるため、バックス陣を中心に選手の位置取りや陣形の指示をすることも重要な役割。英語でのコミュニケーション力で劣るのは大きなマイナスだ」と説明した。

 これまでに野球やサッカーなど、さまざまな競技で数多くの日本人トップアスリートたちが海外リーグにチャレンジしてきたが、英語でのコミュニケーション力を理由にベンチに降格されたのは、五郎丸が初めてかもしれない。ただ、ラグビーの世界に限らず、幅広いスポーツで今や英語は必要不可欠。かつての超一流アスリートであれば、代理人のような世話役が英語や生活面の面倒を見てくれたかもしれないが、今のアスリートは若い頃から海外に「武者修行」に行く場合が多く、英語への意識も変わってきている。

 実際、今回記事を書くにあたって、海外を中心に活躍するトップアスリートにヒアリングを行ったところ、多くが英語力の必要性を切実に感じていることがわかった。

 たとえば、トリノ、バンクーバー五輪でスノーボード女子パラレル大回転の日本代表となった家根谷依里は現在、年間の半分以上海外遠征に出ている。雪上競技のため競技を行う環境が限られていることも背景にあるが、スノーボードのアルペン種目は欧州で盛んだというのが大きな理由で、世界トップレベルの指導を受けるには、欧州を拠点として練習に取り組むしかない。練習や試合をこなすには、現地で積雪情報など天候情報をこまめに仕入れなければならないし、コーチやほかの選手との会話も英語が中心。すなわち、英語力は競技レベルに直結するのである。

 プロテニスプレイヤーの山本みどりも昨年は半年近くも海外遠征を経験した。彼女によると、英語は海外生活を快適に過ごすためには欠かせない要素であり、不慣れな土地でコミュニケーションをとるうでストレス軽減にもつながる。もちろん、競技力向上に英語習得は必須だが、それ以前に半年近く海外で生活するのに英語ができなければ不自由が多い。

 一流アスリートがこぞって英語の習得に力を入れる背景には、スポーツ界の国際化が加速度的に進んでいることがある。2014年の全日本マウンテンバイク選手権クロスカントリー優勝者の武井きょうすけによると、自転車競技でも「競技人口や競技参加国の拡大、大会を支えるスポンサーの増加により、世界各地で大会が開催されるようになったことで、選手たちも国際化に対応していかなければならなくなった」。武井自身、年間の3分の2を海外で過ごす生活で、英語力の向上はもっとも重要な課題の一つだととらえている。

 アイスホッケーでも状況は同じ。特に女子の場合、トップ競技者として活動するには、海外でプレーする以外に選択肢がないのが現状だ。現在、カナダ・トロントの女子リーグで競技を続ける鈴木世奈もその一人。所属チームで選手として生き残るのに「英語はなくてはならないコミュニケーションツール」だという。英語でコミュニケーションをとることで、視野が広がったとの実感もあるようだ。

 しかし、ただでさえ練習に忙しい現役アスリートたちが、英語学習の時間を確保することはできるのだろうか。今回、意見を寄せてくれたトップアスリートのほとんどが1日1時間程度であれば確保できると回答しており、決して英語学習に打ち込むことができないわけではないようだ。

 一部のプロアスリートの中には、契約の一部として英語学習をサポートするトレーナー(いわゆる家庭教師)が手配されているケースもあるが、ほとんどは自分で学習しなければならない。しかも、多くが海外遠征(生活)で始めて英語を使う「ぶっつけ本番」になる。

 こうした中、多忙かつ効率を重視するアスリートたちが重宝しているのが、すき間時間を使ってできるオンライン英会話や英語学習アプリで、遠征先でもタブレットやPCを使って英語学習にいそしんでいる選手が増えている。また、専属の家庭教師がついているアスリートであっても、種目特有の専門用語や地域特性(たとえば、英国英語と米国英語の違い)を理解する必要があるため、空いている時間をうまく利用して英語力向上に取り組んでいる。

 さて、世界で通用するトップアスリートを目指すのであれば、何歳くらいから英語学習に取り組むべきなのだろうか。たとえば現在、プロテニスプレーヤーとして活躍する錦織圭は14歳の時にゲイブ・ハラミロ氏のスカウトを受け、米フロリダ州のIMGニック・ボロテリー・テニスアカデミーに入った。またサッカーの中井卓大は、わずか9歳で、スペインのレアル・マドリードのカンテラ(下部組織)と契約を交わしている。

 この2選手を参考にすれば、少なくとも小学生のころから英語習得に励む必要があるかもしれない。小学生、中学生の年代では自ら世界に目を向けることが難しいため、早くから海外遠征や外国人コーチに触れる機会を作ることも重要だ。早いうちから海外経験などを積むことで世界一流選手のレベルを肌で感じられるだけでなく、言葉が通じず四苦八苦した経験がより高みを目指すきっかけにもなる。

 先日マレーシアで開催された世界選手権で、男女ともに見事に銀メダルを獲得した卓球のように非英語圏(中国やドイツなど)が主戦場の競技を行う場合は、英語に加えて中国語など第三言語の習得も求められるかも知れない。

 一方、英語力は引退したアスリートにとってもセカンドキャリアを切り拓く武器になり得る。アスリートのキャリアコンサルティングを行うmemeの山浦光博代表取締役は引退後のアスリートについて次のように指摘する。「トップアスリートになればなるほど、引退後にセカンドキャリア問題を起こしやすい。スポーツにどっぷりつかってしまったおかげで、スポーツ以外に目を向けるのが難しくなるばかりか、社会で必要とされるスキルを持ち合わせていないことが多い」。

 私たちが、普段メディアを通じて目にしている元トップアスリートは、ほんの一握りにすぎない。多くは引退後のキャリア構築に苦労しており、ほとんどが成功していないのが現状だ。英語を学ぶことがセカンドキャリア問題の解決につながるとは言い切れないが、少なくとも武器になることは間違いないだろう。

 たとえば、英語が堪能ならば選手の代理人として海外チームとの交渉やコーディネートに携わったり、海外選手のトレーナーになったりすることが可能だろう。また、スポーツの世界ではなく、一般企業に再就職するとしても、英語力を生かした仕事に就くことができるかもしれない。

 アスリートの活躍の場が世界に広がっていることは喜ばしいが、アスリートにとっては競技練習に加え、英語習得という新たな「負担」が課せられる。2020年の東京五輪では、おそらく現在の中学生から大学生が主力選手になるだろう。その中から少しでも多くの日本人メダリストを輩出するためには、競技レベルの向上と並行し、英語のレベルアップにも取り組むべきかも知れない。それには、選手自身の努力はもちろんのこと、監督やトレーナー、保護者など周囲のサポートも欠かせない。


   ―――― 私の感想 ――――

スポーツの世界に限らないが
グローバル化は、止まるところを知らない

一流スポーツプロになろうとすると
海外に出ないといけない
海外では、英語能力が必要

五郎丸も、とんだ恥をかいたものだが
これは、日本人にとって
良いショックになっただろう

「日本語(国語)が満足でないのに
 英語の早期教育なんて必要無い」
などとほざいていては
あなたの子供は、一流には成れない

スポーツなんて、ほんとに末端の世界だが
私の専門の学問研究の世界でも
(オイオイ)(笑)
英語能力が十分で無ければ、ろくに研究も出来ないし
海外のトップ情報を理解も出来ないし
海外の学者との交流も出来ない

もちろん、国際貿易の世界では
昔から英語がしゃべれるからと言うだけの理由で(笑)
世界に冠たる日本の商社が大活躍
今の日本経済発展の大きな原動力になった
(これに反対するのは、酔いどれブースカぐらいのものだろう)(笑)

続く





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最終更新日  2022.01.30 07:46:10
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