記事 お金がなくても幸せなおひとり様、71歳男性の場合
安田 まゆみ 2018/06/16 18:30
数カ月に一度、お金のご相談にいらっしゃる
ダンディな「おひとり様」がいらっしゃいます。和人さん(71)です。
彼は、毎回、お会いするたびに
「安田さん、僕はね、いま、人生楽しくてしょうがないんだ」
とおっしゃるのです。
65歳の時に奥様と死別。お子さんはいません。
最愛の奥様を亡くした3年間は、死んだようになっていたといいます。
お勤め先は、大企業ではありませんので、
お給料は飛びぬけて良かったわけではありませんが、
地方の山間に小さなマンションタイプの別荘をお持ちでした。
体の弱い奥様のために購入したものです。
「子どもにお金がかからない分、私にでも買えたんだよ」と和人さん。
奥様が亡くなられてから数年たって、やっと一人暮らしに慣れたころ、
和人さんは自治体主催の教養講座で水彩画や写真の楽しみを覚えたそうです。
遅いな~(笑)
定年退職後、 趣味を見つけるために苦労する話が多いが
現役時代に趣味を持たなかった
好奇心と教養と感性を持たない人間が
定年後に 急に 趣味を見つけようとしても無理だと思う
元々、趣味のある人間じゃ無いんだから無理
普通、どんなに仕事が忙しくても
何らかの趣味は持っているはず
“よそ者同士”で畑仲間になったり、スケッチ仲間に
和人さんは今、東京の家を売り払って、別荘住まいです。
別荘暮らしは彼にとって「正解」でした。
いま、本当に活き活きと暮らしていらっしゃいます。
畑を借りて野菜を作り、ドライブをしては、スケッチをして楽しむ毎日です。
美しい山々を見ながら、ピクニック。お仲間とおしゃべり
をしたりするのも楽しいのだとか。
その別荘の周りには、他の地域から移ってきた人も住んでいて、
“よそ者同士”で畑仲間になったり、スケッチ仲間になったりしたそうです。
暮らし始めてからは、どんどん友人が増えていったそうです。
「もうね、まわりは70を過ぎている人ばっかり。
でも、みんな前向き。
明日どうする?どこ行く?っていう話が多いんだよ。
“よそ者”だからさ、その周りでも、行きたいところがいっぱいあるんだよね。
中には会社のお偉いさんだったと思える人もいるけれど、
会社勤めをしていた時のことは一切言わないね。
役員やっていたとか、海外赴任だったとかは、聞かないし、話さない。
もっぱら、野菜や絵の話が中心でさ、楽しいよ。
気持ちのいい人たちに出会えてよかった」と。
私は、きっとこの人とは気が合わないし、友人にもならないと思う
野菜と絵の話ばっかりの会話なんて、死ぬほどつまらない
現役時際の話は一切しないって、
まあ、それもいいが
私は、現役時代の話を披露し合うのも面白いと思うが
野菜と絵だけの人となんて、付き合いたくも無い(笑)
ただし、本当に気が合う、話題が使い無い人間を
新しい土地で作る、探す、というのは難しい
私など、人生の大半が東京と海外
こういう特殊な人間は、親しい友人は持て無い
やはり、生きてきた環境に共通点が無いと無理
ネットでヴァーチャルな友人がいればそれで良し
ネットでなら、簡単に取捨選択ができて、
気が合う、知的レベルがある人間を探すことも出来るが
実生活で、リアルライフでは、無理だろう
「朝起きるでしょ。カーテンを開けた時の景色がいいのよ。寒い朝には、樹氷が見えたりするわけさ、朝からもう最高な気分。
日中は、お友達と畑仕事したり、おしゃべりしたり、
時々出かけたりして、もう退屈なんてしないわけ。
夜は、一人で自炊してもさみしくないよ。
昼間、さんざん友達とおしゃべりしているから。
じっくり本を読んだりワインを飲んだりして。
いい時間が流れていくんだ。
妻が亡くなって一人になって、東京にも友達はいたけれど、さみしかった。
いま、田舎暮らしで、夜になると外は真っ暗だけど、
一人でいてもさみしくないね。
人生でこんな充実した時が来るとは思わなかったね」
「自炊しているでしょ。物価が安いし、畑で野菜も取れるし、
農家の人から、余ったものをもらったりもするから、
あんまりお金がかからないんだよ。
少ない年金でも十分生活できちゃうんだよね」。
年金は17万円で、あまりが出る時も多いとか。
つまり、田舎暮らしをしたら
景色が素晴らしくて
畑仕事をしながら、友達と散々お喋りが出来るのか(笑)
それでいて、全く、退屈なんかしないのか
奥さんが亡くなった後の方が楽しそうだが(コレコレ)
なんだか、話が、うますぎる
それなら、はじめっから、田舎暮らしをしたら良かったじゃ無いか
まあ、生活費が安くつくことだけは本当かも
本当は、退屈でしかたが無いんじゃ無いか?
和人さんの住まいは、車がなくては生活できない地域です。具合の悪い時は、タクシーも呼べますが、雪道を運転できなくなったら、里に移るという覚悟はできています。
東京の家を引き払って、こちらに来るべきか悩まれた時に、私に相談に来られました。本当にやりたいことがあるなら、たとえそれが短い時間であっても、心底楽しんだことは、記憶に残るし、人生に彩りを与えてくれるのでないか、という話をしました。
結果、この山間の別荘に移るとしても、終の棲家にはならないかもしれないということを大前提に引っ越しが決まりました。車を運転することができなくなって、病院に通院することが必要になった時は、里に出て、病院通いがしやすいところに引っ越す。体が元気でいる間、たとえそれが数年間であっても、充実した日々を暮らせるのであれば、山間の別荘で、目いっぱい人生を楽しもう、と。
「楽しく暮らす」秘訣は、一緒に楽しめるパートナーや仲間がいること
「老後を楽しく暮らす」方たちのリアルな生き方と覚悟をご紹介しました。いかがでしたでしょうか?住まう場所や現役時代の肩書や年収、退職金や年金の多寡で、暮らし方が決まるわけではないのです。
なが~い老後を「楽しく暮らす」秘訣は、夫婦関係が良好なこと。これにつきます。おひとり様も、同じ。一緒に楽しめるパートナーや仲間がいること。そして、良好な関係が築けていることが一番なんです。(お金も大事ですけどね)
私自身は、田舎の人達とは、あまり、話が合わないタイプだと思う(笑)
嫌いというのとは、また、違う
老後を楽しく暮らすには、夫婦関係が良好なこと
これは本当だ
夫婦仲さえ良ければ、他の人間関係はネットで探せばいい(笑)
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