01. In a Silent Way 02. Intruder 03. New Blues 04. Human Nature 05. Mr. Pastorius 06. Amandla 07. Wrinkle 08. Tutu 09. Full Nelson 10. Time After Time I 11. Hannibal
Tp,Key : Miles Davis As,fl : Kenny Garrett Ts : Rick Margitza Key : Robert Irvine Key : Adam Holzman Key : Joey Defrancesco Key : Kei Akagi Key : John Beasley Key : Deron johnson Bs : Foley Bs : Benny Rietveld Bs : Richard Patterson Perc : Marilyn Mazur Perc : Munyungo Jackson Perc : Erin Davis Ds : Ricky Wellman
マイルスが亡くなって5年ほどしてから発表されたアルバムです。
タイトルの通り、アメリカのロス・ニューヨーク・ハリウッド、スイスのモントルー、
日本の大阪までと、様々な場所のライブを集めて一枚の音源として発表した
ものです。メンバーに楽器のダブりが多いのは、各所でメンバーが違う
ためです。(曲ごとには、書きませんでした、しーません。)
各地の音源を集めたにもかかわらず、1ヶ所でのライブを収録したかの
ように聞こえる、素晴らしい編集作業と録音です。
マイルスのオリジナルアルバムというのは、レコーディング活動を始めた
1949年から数えて約70枚、ブートレグという海賊盤的な物、サントラまで
含めると300枚以上あるといわれています。これだけ、膨大な枚数あると
ショップ行ってもどれから買えば良いのか、どれから聞いたらいいか・・・
特に、初めてマイルス聞いてみようと思われた方にとっては、途方に暮れ
てしまいそうな枚数ですよね?
で、おいらが思うに、もし、初めてマイルス聞いてみようと思われる方が
いらっしゃいましたら、一番最近のアルバムからさかのぼって聞かれるのが
良いのでは?と思っております。
何故か?
それは、マイルスの晩年の音が、とても近代的かつ洗練されたサウンドで、
現代のサウンドに慣れている耳でも、全く古さを感じさせないからです。
言い換えれば必ずしもJAZZとは言い切れない、フュージョン的、ロック的、
そしてポップス的な、およそ音楽の全ての要素を盛り込んだ様なサウンド
だからなんですね。とにかく「JAZZ」と言う言葉から受ける、気難しさとか、
理屈っぽさが、全く無いのです。
ドJAZZなサウンドだった60年前から、この「Live Around The World」な音に
なって行く課程を逆走していった方が、若い方などにも、付き合い易い
アーティストになるのでは?とおいらが勝手に考えているんですわ。
これには、賛否両論ありますし、晩年のアルバムがJAZZとは言い切れないと
書いてしまうおいらもコアなファンからお叱りを受けそうな問題があるとも思うの
ですが、いきなり「マイルス・アヘッド」や「カインド・オブ・ブルー」といった50年
近く前の名盤と言われる音を聴いたとしても、なかなかとっつきにくいんでは
無いかなあ?と言う印象があるんですわ。
もし、マイルス初めての方が、「こんな感じなら聴けるかもしれない?」という、
「こんな感じ」が大事かなと思っております。
でも、そんなこたァ、大きなお世話かもしれませんね・笑
それと、もう一つ、このアルバムが聞きやすいのは、USチャートの常連だった、
マイケル・ジャクソンの"HUMAN NATURE"とシンディ・ローパーの名曲
"TIME AFTER TIME"がカヴァーされて収録されているからなんです。
誰もが知っているメロディをマイルスがどう料理するのか?
この2曲を聴く為だけでも、このアルバムは「買い」かなと思っております。
もともとは、1985年に出された"You're Under Arrest" というアルバムに2曲とも