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2018.12.14
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カテゴリ: 探訪
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11月11日、久しぶりに京都御苑の紅葉を眺めて、通り抜けようと思って、今出川通にある今出川御門から御苑に入りました。


 振り返って・・・。
京都御所の築地塀沿いに広い砂利道を歩いて行くと、京都御所の中に清所門を出入りしているのを見かけました。京都御所が公開されていました。
過去、春秋の一般公開で幾度か拝見していますが、久しぶりなので、御所内の拝見をしてきました。
後で調べてみて気づいたのですが、 京都御所が通年無料公開に方針が変わっていた のです。春秋の一般公開では、観光客が殺到するということや、その特定期間では訪れることが無理な人もいるということが考慮されたそうです。 2016年7月26日から事前申し込み不要の通年公開となっていたのです 。知りませんでした!

ブログを書いてきた都合から、前回、時季的に先に宇治の紅葉残映をご紹介しました。
そこで少し時を遡らせて、ご紹介をしていきたいと思います。通年公開となっていますので、京都御所内の拝見という点では、あまり影響がないでしょう。
通年公開で御所の四季を拝見できるようになりました。時季を変えて再訪する楽しみができました。

「清所門」 入口での手荷物検査をへて、「京都御所」案内のリーフレットをいただき、後は所定の参観順路を通って拝見します。それぞれの好みのペースで自由に拝見できます。

これは入手したリーフレットから切り出した京都御所の案内図兼拝観順路図です。

京都御所拝見のご紹介は既に行っていますが、拝見の重点をずらせて、新たな視点で眺めたところもあります。前回の探訪記憶と対比すると変化している箇所もありました。説明の重複はできるだけ避けて、 今回は撮った写真を主体にしたご紹介でまとめてみたい所存です 。久しぶりの御所拝見は細見箇所と通覧箇所の組み合わせになりました。

        清所門と宜秋門との中間あたり、築地塀沿いに建てられた蔵

「宜秋門」  南東側からの眺め


ここでやはり、門を細見したくなりました。
獅子口、屋根の合掌部をはじめ、各所に菊の紋章がレリーフされています。

やはり蟇股や木鼻、飾り金具の意匠に関心を惹かれます。




           蟇股の装飾彫刻に対し、木鼻の意匠はシンプルです。
 側面の蟇股


本柱の頭貫の先端部は装飾金具で保護されています。亀甲文の意匠です。 
屋根の各桁の先端も同様です。 

 門扉

  北東側から眺めた姿

切妻屋根の破風部の装飾金具も亀甲文の意匠で統一されています。三つ花懸魚のスタイルだと思います、

それに対して脇懸魚は蕪懸魚風のスタイルです。その上の菊の紋章の左右の装飾金具の意匠は何でしょう・・・・。


 築地塀の端部


                          宜秋門の南東方向に位置する 「御車寄」
公卿をはじめとする高位の貴族が使用した玄関です。





唐破風の玄関の装飾金具は草花文様が主体になっています。宜秋門の意匠と対比すると優美さが加わっています。





「御車寄」の玄関は、一つはこの 「諸大夫の間」 に廊下でつながっています。


春・秋の一定期間の公開の折りと違った点の一つは、各間の開放された箇所に、ガラス戸が嵌め込まれていたことです。室内を肉眼で拝見する分には大きな支障がありませんが、写真を撮ろうとすると、鏡面反射がして不便になりました。比較的ましな画像でこの感じです。

              外縁にこの案内パネルが設置されていました。

「新御車寄」の建物の北側面 。諸大夫の間の南側です。

                       こちらが 「新御車寄」 (南面)です。
御所の南側の賢礼門を通り、左折して北に進んでくると、この南面する玄関口に至ります。


        新御車寄から南東方向に位置する 「月華門」
南西寄りから撮ってみました。紫宸殿の東西と南を囲む回廊の西側の門になります。

つづく

参照資料
「京都御所」案内リーフレット 宮内庁京都事務所

補遺
通年無料の一般公開となりました!今こそ行きたい京都御所 ​ :「LINEトラベルjp」

京都御所 ​ :「宮内庁」  
 ​ 施設の概要図 ​ 
 ​ 京都御所の拝観について ​  公開日のカレンダーが掲載されています。
宜秋門 ​  :ウィキペディア

   ネットに情報を掲載された皆様に感謝! 

(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)

探訪 京都御所を11月久しぶりに訪れて -2   建礼門・建春門・紫宸殿・清涼殿ほか へ
探訪 京都御所を11月久しぶりに訪れて -3 御池庭・小御所・蹴鞠の庭・御学問所ほか へ
探訪 京都御所を11月久しぶりに訪れて -4 御内庭・御涼所・御常御殿・御三間ほか へ
探訪 京都御所を11月久しぶりに訪れて -5 休憩所での副産物・宜秋門(外側)ほか へ

こちらもご覧いただけるとうれしいです。
探訪 京都御所細見 -1 宜秋門・御車寄・諸大夫の間
    2016年の春の一般公開での探訪を8回シリーズでご紹介しました。
   この年の7月から通年公開に公開方針が変更されたことになります。
(報道を見聞していなかったのでしょう。2年余も知らずにきました。)
   対比的にご覧いただけると、おもしろいかもしれません。

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Last updated  2018.12.18 17:26:18
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