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2024.02.17
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カテゴリ: 観照
 2016.7.23
宵山では室町通に建てられた山を囲む「埓(ラチ)」越しにすぐ間近で見ることができる この龍から始めます。 その場所は、 ​三条通室町上ル「役行者町」。「役行者山」​ です。

                2023.7.23
2023年の宵山巡りで訪れた時は、 役行者山前で神事が行われる少し前 でした。 「本山修験宗総本山聖護院による護摩焚が行われる」 (駒札より)のです。
山伏姿の行者さんたちが参集されます。
この年は山の懸装品等に透明の保護シートが被せてありました。



 2022.7.23
雲龍波濤文様の胴懸 です。龍像がダイナミックに刺繍されています。

  217.7.22

 2019.7.24
こちらは、 2019年の後祭巡行の時に撮った反対側の胴懸 です。

 2016.7.23
山に懸けられた見送 です。


ここにも龍がいます。

それでは、役行者山の会所飾りを眺めて、龍を見つけましょう。
 2022.7.23

これは山の 欄縁の装飾金具に造形された龍 を撮りました。
2022年の宵山に訪れた時、会所飾りの方法が大きく変化していました
会所内の通路沿いに展示室風にガラス越しに懸装品等が展示され、網入りガラスを介してごく間近に眺めることができるようになっていました。肉眼で見る分には展示品の細部がわかりやすくなりました。
しかし、一方で写真映像としてはこのような記録になり、撮る楽しみは半減です。
通路を通り抜けると、役行者山の御神体となる人形三体が納められた蔵の前に向かう形になっていました。

以前に撮った会所飾りの記録から 、見つけた龍たちをご紹介します。
まずは、上掲の 欄縁 をかつての宵山巡りで部分撮りしたものから始めます。
 2017.7.22







様々な姿態の龍 が造形され欄縁を飾っています。

 2017.7.22
この 見送 は、「袋中上人請来と伝える中国の旗と思われる龍文様のものを二枚合わせ、縁を赤地古金襴(安楽庵裂)で縁どったもの」 (資料1) だそうです。
手前には、山の四隅に立てられる金弊が置かれています。
 2016.7.23
上部に水引、下部に胴懸 が展示されています。手前に見えるのは山の四隅に懸ける房飾りです。

この胴懸もまた、 雲龍波濤文様の綴錦 で、 龍を正面から 見た図柄です。
胴懸の上の、 二番水引にも龍が います。


こちらは 上部に水引、下部に前懸 です。
前懸は 、中央に牡丹胡蝶図、その 左右に雲龍文様 を三枚継ぎにしたものです。
左側の雲龍文様
これもまた 正面龍 です。 この前懸は平成9年(1997)に復元新調 されました。 (資料1)
こちらの二番水引にも龍が います。画像では龍の胴体のうねりで推測していただける程度ですが。

 2023.7.23
巡行当日、山に安置される 御神体の人形が蔵に祀られて います。
中央に神変大菩薩(役行者)、向かって右側に葛城神、左側に一言主神の三体です。

 2019.7.24
2019年の巡行風景 です。

役行者山の後、室町通を下り、三条通を東へ。烏丸通三条の南西側は「饅頭屋町」で 「鈴鹿山」 がありますが、私は 会所飾りで龍を見つけていませんのでスキップ します。

室町通に引き返して、三条下ルは「烏帽子屋町」
 2016.7.23
「黒主山」 があります。
この山の会所飾りを拝見しましょう。
 2023.7.23
1階のフロアーの 中央に御神体の人形・大伴黒主 が桜の花を仰ぎ眺めている姿で安置されています。三方の壁面には懸装品が展示されています。
 2023.7..23
           右側の壁面に龍がいます。
 2016.7.23
一つは、 水引に龍が数多く います。
 2017.7.22
一頭だけクローズアップしますと、こんな感じです。 波濤雲龍文様の意匠 です。
 2017.7.22
水引の下は前懸 波濤雲龍文様で中央に正面龍 を大きく、周囲に小龍を配置してあります。
萬暦帝御服(バンレキテイギョフク)と伝えられていて、 平成元年(1989)に復元新調されたもの (駒札より)
 2016.7.23
左側の壁面に懸けられた水引 にも、この部分には 龍が3頭 見えます。
左右に展示の水引は繻珍(シュチン) です。
 2017.7.22 
        こちらの水引にも、 ​龍が3頭​

下部の 後懸 はまさに1頭の龍のみ。3本爪の龍。 飛龍文様綿入刺繍 で、 平成13年(2001)に新調 されたものだそうです。惹きつけます。
 2019.7.24
2019年の巡行風景 です。上掲、右壁面の前懸が使われています。

黒主山から室町通を下り、六角通で左折し東に歩めば、「骨屋町」で 「浄妙山」 があります。
しかし、この山の会所飾りで龍を見つけていません。ここではスキップします。
これで一区切りとします。


祇園祭・後祭 山鉾地図 (資料2)

室町通に戻り、六角通を下がると鯉山町です。次回でいよいよ後祭の宵山巡りも終わりです。

つづく

参照資料
*京都市作成の駒札
1) ​ 役行者山 ​   :「祇園祭」(祇園祭山鉾連合会)
2) ​ 祇園祭山鉾巡行路 後祭 ​ :「祇園祭」(祇園祭山鉾連合会)

補遺
祇園祭 祇園祭山鉾連合会 ​ ホームページ
祇園祭 役行者山保存会
​ ホームページ
【2023祇園祭】京都・祇園祭 後祭「役行者山の護摩焚き」 ​  YouTube
   Gion Festival Goma-daki on Enno Gyoja-yama   
葛城の神 ​   :「コトバンク」
一言主神 ​   :「コトバンク」
黒主山保存會 ​  ホームページ
万暦帝 ​    :ウィキペディア
繻珍  ​  :「きもの用語大全」

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こちらもご覧いただけるとうれしいです。

​   「観照 辰年 時空を跨ぎ龍の棲息地へ」 記事一覧





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Last updated  2024.02.17 18:23:47
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