法月綸太郎「怪盗グリフィン、絶体絶命」 | 未定の予定～ラビ的非日常生活～

100万ポイント山分け！1日5回検索で1ポイントもらえる

000000

ホーム | 日記 | プロフィール

【フォローする】【ログイン】

フリーページ

My未読本リスト

< 新しい記事

新着記事一覧(全1856件)

過去の記事 >

2006年08月09日

法月綸太郎　「怪盗グリフィン、絶体絶命」

(4)

テーマ：ミステリはお好き？(1498)

カテゴリ：読書感想（作家別　な行・は行）

ニューヨークの怪盗グリフィンに、メトロポリタン美術館（通称メット）が所蔵するゴッホの自画像を盗んでほしいという依頼が舞いこんだ。いわれのない盗みはしないというグリフィンに、依頼者はメットにあるのは贋作だと告げる。「あるべきものを、あるべき場所に」が信条のグリフィンがとった大胆不適な行動とは（第一部）。政府の対外スパイ組織ＣＩＡ（アメリカ中央情報局）作戦部長の依頼を受けたグリフィンは、極秘オペレーション「フェニックス作戦」を行うべく、カリブ海のボコノン島へ向かう。その指令とは、ボコノン共和国のパストラミ将軍が保管している人形を奪取せよというものだったが…（第二部）。

図書館で読んだ本第３弾は法月綸太郎さんの「怪盗グリフィン、絶体絶命」です。
今作も前２作同様にミステリーランド作品なのですが、設定は大きく違えど前２作が少年達が探偵団を結成するのと対照的に今作ではジュブナイル作品のもう１つの花形職業・怪盗が主役の作品となっています。

全体的に法月さんの特徴の１つハードボイルドを少し軽めにして前面に出しているという感じで、純粋な本格ミステリとしては薄めでした。
それでも流石は法月さんと思えたのは、終盤で怪盗グリフィンが展開する切れ味鋭い論理性で、シンプルな謎を巧く取り扱っていると思います。
タイトル通りに怪盗グリフィンが次から次に巻き込まれるピンチを切り抜けるのは活劇として読み応え十分ですし、巧く切り抜けられる場合ばかりではないのも良いですね。

怪盗としては勿論、スパイやサスペンスの要素も絡みつつ随所にユーモア満載で、特に名前では非常に遊んでいたのはご愛嬌でしょうかｗ
他には個人的にピーナッツの薀蓄の下りが楽しかったですｗ

「ほうかご探偵隊」同様に大人も子供も十分に楽しめるミステリーランドのコンセプトに合った作品だと思いますし、イラストも親しみ易い画風だったのがプラスに作用していますね。
もし続編を出すなら読んでみようかと思います。
その前に「生首に聞いてみろ」を読まないとダメですねｗ

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう