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千早が怪我--------!?
まさかの突き指!!?
なんでもない風を装ってはいるけれど・・・理音にも、そしてみんなにも怪我はバレてしまったよう。
それを見た西田たちは、一斉に立ち上がって、自分へ気合入れ!!
みぞおちの下から感じる熱いもの。
それは---------- 5人分の勝ちたいという諦めない想い!!
さぁ、決勝戦も終盤へ!!
だが、 序盤は既に富士崎リード。
皆数枚差で負けているのだ。
でも、誰も諦めない。
その気持ちが客席から伝わる。
確かに富士崎は強い。
でも、江室は新よりは弱い!!
だって、江室ってばめちゃ手つきがいやらしいんだもん(><)
こんな奴より新が・・・とは思いたくもないだろう。
前の試合の札位置。
そういうのを忘れる事が出来ない。
だからダメなんだと自己分析する太一。
そこでもう一度立ち上がりすべてを白紙に戻すことをしたのだ。
5枚差がついたこの試合、でもそれはいつも原田先生にもらっていたハンデ。
それの逆だと思えばいい。
「さぁ、始めようか!!」
気合十分の太一が、早い取りを披露!!
真琴を相手に頑張っている駒野。
自分は勝てない。
そんなに甘くないとわかっているけれど・・・それでも 自分が集めたデーターを超えたい!!
そう強く思う駒野。
西田は復習。
攻め所を再確認し、空札には注意と締めなおす。
筑波は相手に舐められていることを自覚。
無駄ばかりの動きのこんな奴に負けるのか。
その時、奏の言葉を思い出した筑波。
得意札があるだけで勇気が沸く!!
理音に詰め寄る千早。
だがそれを見ていた真琴が殺気めいたものを出し、前髪を吹き上げるフウを出したのだ!!
焦っているときの合図!!
汗臭い、美しくない、そういうものがイヤでかるた部に入った。
だが、運動部並みの運動にストレッチ。
そんな中、理音だけが違った。
美しいかるたをする子。
だからこそ気になる存在だった。
こんな好機はない。
ここで勝たなければ・・・。
「また、ボクにいじめられるぞ!!」
そっちか、、真琴っ(><)
やっぱ彼女は理音が好きなんだな。
そして・・・富士崎一勝!!
力全部が足りなかった。
あのフウは本気の気合いれのものだったのだ!!
まだまだ読みきれていなかった駒野の負け。
「理音、集中!!」
そう叫んだ真琴の声に反応した理音。
髪をかきあげ千早と勝負!!
山城的には、自分が読む事で不公平が生じるのではないかと思ったよう。
だが、千早とは互角の戦いが出来ている。
こんなことになるとは思ってもみなかった。
周防名人以外には。
わざわざ周防は山城の読みを録音させてもらいにまで行っていたのね。
そして息を吹き返した理音。
4字決まりの札に迷わず飛び出した二人。
その札「世の中よ」「世の中は」は、同じ言葉で始まるけれど、意味は大きく違う。
行き場がない状態の句と、広がる世界の句。
その時、札を追った千早は、そこに詩暢を発見したのだ!!
詩暢は新がつれてきてくれたのだと察した千早。
だが個人戦を闘うことはこの怪我では無理かもしれない。
それでも今は団体戦に勝つことしか考えていない!!
千早は席に戻るついでに、皆の肩に手を触れていったのだ。
そこから同じ思いが伝わる。
団体戦にすべてを!!
そして終盤に向け試合が動いていく。
トイレに立った新は、畳を叩く音を聞き、緊迫した空気を感じる。
誰がこの中で最初に勝ったと息が出来るのか。
祈るような気持ちで、外で試合の行方を見守る新。
決勝戦だけではない。
明石第一女子と、北央の試合もどこも3枚差という僅差の試合。
まるで決勝戦が2つあるような状態。
全力で戦ったからこその思い。
そして須藤の大蛇のような威圧感が北央に襲い掛かる!!(わはは)
だが、この空気を気持ち悪いと感じていた詩暢。
昔から彼女は孤独だった。
同世代の女子との試合では、どうしても手を抜いてしまうことを察した大人は、あえて彼女を一人にして、強い者と当たらせた。
孤独が詩暢を強くした。
だから、団体戦のようなみんなで勝つという空気は考えられないのだろう。
「帰ればよかった・・・でも」
やはり千早と理音の試合が気になる。
いいかんじの者同士の試合。
近くで見ていてもどっちが取ったかわからないような速さ。
だが、山城の読みで前半に試合を決められなかった理音には痛手。
既に1字決まりがほとんどの句になってしまったのだ。
こうなると速さのある千早が有利!!
「負けたくない!!」
おばあちゃんの句ならクイーンにも負けないと思っていた理音。
初めて感情的なものを前に出した彼女は、真琴の言葉を思い出し、拳を握る。
チームを持たない自分たちは、自分だけが強くなることしか考えてこなかった。
かるたが好きだという気持ちは負けてはいない。
だが・・・チームという強さは、そこでしか味わえない。
終盤戦。
覚えすぎない、自信と、それを支える体力がある江室になんとか追いすがる太一。
だが、5枚差が縮まらないのだ!!
原田先生、生き霊はいいから(わはは)
でも、思い出すのは先生の言葉。
苦しい時の右下段!!
攻める太一。
抜いた!!
だが・・・一方で、攻めた結果の筑波の負け。
またこの相手がおちょくってる感じのオタクだからこそ、負けた事が悔しくて仕方ないだろうに。
富士崎2勝。
誰もがここで富士崎の優勝を考えただろう。
だが、太一は違う。
「3勝するぞ、みんな」
千早と西田に渇入れ!!
さぁ。
いよいよラスト10枚を切った戦い。
決勝戦の決着は次回で着きそうですね。
いやぁ、本当今回も緊迫した戦いだこと。
簡単に勝てない。
だからこそ楽しいだろうし、頑張れる。
千早の指は骨折じゃないのか?
こうなると個人戦に出場できるのかって話にもなってくるけど、ひとまず団体戦の決着だよな。
どんな形で瑞沢が巻き返すのか。
ここぞというところで運がない太一が、今度こそ江室相手に勝てるのか。
団体戦の優勝は来年に持ち越しか。
次回気になる決着の行方。
見守りたい。
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