本盤『ロング・アイランド組曲(Long Island Suite)』は、トニー・アレスが作編曲者としての手腕を発揮した1955年の録音のルースト盤である。ノネット(9人編成)を指揮してスウィンギーな演奏を全編にわたって繰り広げている。ニューヨークから海側に伸びる長い島(ロング・アイランド)がテーマになっていて、収録の8曲はいずれもロング・アイランド内の地名が付されている。ジャケットのデザインは一見すると何だかわからない模様だけれど、実は上半分のこの形がロング・アイランド島である。よく見ると、白い印と黒字の文字が散りばめられていて、これらの地名が各収録曲のタイトルとなっている。
1. Levittown 2. Corona 3. Aqueduct 4. Riverhead 5. Valley Stream 6. Greenport 7. Fire Island 8. Massapequa
[パーソネル、録音]
Tony Aless (p), Pete Mondello (bs), Billy Bauer (g), Seldon Powell (ts), Don Lamond (ds), Nick Travis (tp), Davey Schildkraut (as), Arnold Fishkin (b), “Moe” and “Joe”[Kai Winding & J.J. Johnson] (tb)