音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2024年04月15日
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世界的バンドへ飛躍した時期の力作


 アイアン・メイデン(Iron Maiden)は1970年代後半に形成され、1980年にデビュー盤を発表した。その後、セカンド作の後にヴォーカルの交替もあったものの、毎年のようにアルバムを発表し、イギリスでのヘヴィメタル人気を牽引するバンドとなった。

 第5作となる1984年の本作『パワースレイヴ~死界の王、オシリスの謎(Powerslave)』は、前作に続いて全米でも目立ったチャートアクションがあり(前作は全米14位、本作は12位)、イギリスのHMバンドから世界的なHMバンドへと変貌していった時期の作品ということになる。

 演奏内容は、とにかく完成度が高く、もはや貫禄させ感じさせるようなものに仕上がっている。中でも個人的におすすめなのは、冒頭の1.「撃墜王の孤独」とアルバムの締めくくりとなる8.「暗黒の航海」。前者は第二次大戦期の英独の戦闘機の航空戦をモチーフとしたもの。後者は13分半の長編作で、イギリスのとある詩人の詩をベースにして航海をテーマにした曲である。なお、このナンバーは、2015年に別の楽曲が発表されるまで長らくアイアン・メイデンの最長曲だったとのこと。

 さらにもう一つ、注目曲を挙げておくならば、文句なしに表題曲の7.「パワースレイヴ〜死界の王、オシリスの謎〜」である。こちらも7分超で長めの尺のナンバーで、ジャケット・イメージにある古代エジプトをイメージした楽曲。ヘヴィメタルらしいリズム感を保ちながらも、壮大な曲の展開を試みており、演奏の完成度も高いという三拍子そろった好曲だと言える。

 余談ながら、アイアン・メイデンのアルバム・ジャケットには“エディ”(エディ・ザ・ヘッド)なるキャラクター(ゾンビということらしい)がいつも登場する。本盤のジャケットはエジプトのピラミッド風のイメージが印象的だが、このジャケにおいても、像の顔がエディのものとなっている。


[収録曲]

1. Aces High
2. 2 Minutes to Midnight
3. Losfer Words (Big 'Orra)
4. Flash of the Blade
5. The Duellists
6. Back in the Village
7. Powerslave
8. Rime of the Ancient Mariner

1984年リリース。




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FOREVER YOUNG::パワースレイヴ [ アイアン・メイデン ]




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Last updated  2024年04月15日 08時24分29秒
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