2024/06/28
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳
◆ 鹿ヶ谷の飲み会で酒瓶を壊しては時の太政大臣をdisっていたことがチクられ、参加者が粗方お縄になる(1177年)。 ◆ オーストリア=ハンガリー皇太子殿下とその御婦人がサラエボへ遊びに行ってたところ銃弾をお見舞いされる。(1914年)これが協商国Vs.同盟国の4年にもわたる世界規模の大喧嘩の幕開けを告げる一発だった。 ◆ ヨシフ・スターリンがユーゴスラビアを破門(1948年)するも、その頭目のヨシップ・ブロズ・チトーの粛清までは出来ぬまま以後30年以上も生き永らえることに。
【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年06月28日 

〈注目〉中国でスタバの売り上げが激減している理由。=前節=
「安い中国」「中国発のデフレ」が世界を破壊する!? 
=Wedge_Report 【チャイナ・ウォッチャーの視点】 2023年06月24日 / 
高口康太( ジャーナリスト、千葉大学客員教授)



中国がデフレに陥ったのではないか。
 昨年来、ささやかれている懸念だ。確かに2023年通年の消費者物価指数(CPI)は0.2%にまで落ち込んだ。

 気づけば、万年デフレと揶揄されてきた日本と逆転している。日本が「失われた30年」からようやく抜け出そうとしている今、代わりに中国が長い長い停滞に入りつつあるのではないか……。中国では不安が広がっている。

中国のデフレ傾向はマクロ経済の視点から需要不足のあらわれとして説明されることが多いが、企業や消費者の視点から見ると過去10年以上にわたって続いてきた中国の発展モデルの“到達点”である。2010年代の中国の飛躍を支えてきた、この発展モデルは中国に何をもたらそうとしているのか。

“中国流”に巻き込まれたスタバ

 米スターバックスの23年10~12月期決算が中国で話題となった。中国市場での平均客単価が前年同期比9%減と大きく減少したためだ。4~6月期は1%、7~9月期が3%のマイナスで、下げ幅は次第に拡大しつつある。

 その要因となったのが強力なライバルの登場にある。ラッキンコーヒーやコッティ・コーヒー、ラッキーカップなどの中国ローカルの新興コーヒーチェーンが急拡大している。

 新興チェーンの売りは安さ。定価でもスターバックスの半額以下だ。その上、値引きキャンペーンが頻繁に実施されているほか、割引きクーポンもどっさり配られている。
 また、中国社会にあった話題作りのうまさでもローカル企業に軍配があがる。好例が中国トップ酒造メーカーのマオタイ酒とラッキンコーヒーがコラボした酒入りコーヒーだ。売り切れ続出の社会現象的なバズとなった。



 スタバも今年2月に豚の角煮風味のラテという話題作り優先のゲテモノ飲料を投入した。 “中国流”の戦いに巻き込まれたわけだ。もっともスタバの看板があるだけに、ブランドイメージを壊すようなキャンペーンは難しく、角煮ラテという冒険をしたとはいえ、一歩劣っている印象だ。

 価格面でもスタバは“中国流”に巻き込まれつつある。新製品の価格を抑え、デリバリーでの注文だけという方式でこっそり割引きクーポンを出すなど対策を講じるようになった。これが先ほどの客単価にはねかえってきたわけだ。

 さすがにスタバにとってさすがに大々的な値引きは御法度だ。ブランド戦略、価格戦略を崩壊させかねない。

一方、中国の新興コーヒーチェーンはコーヒーで儲けることが目的ではない。「客を集め、その勢いを見てフランチャイズ加盟希望者を集め、規模を拡大する」というステージにあるので、赤字上等の大胆な値引きが可能だ。

 消費者から見れば、赤字覚悟の価格戦略を行っている新興コーヒーチェーンの商品はお値段以上の価値がある。つまるコストパフォーマンスが良いとみることができる。高い値段を支払ってもスタバが提供する味、雰囲気、ブランド力などの“価値”を手に入れたいという客と、お値段以上のお得さがある新興コーヒーチェーンで良いという客とに分かれるわけだが、後者の数が増えているのが今の中国だ。



高級ブランドの「平替」の行き詰まり
 こうした動きは、中国では「消費降級」(消費ダウングレード)、「平替」(高級品を通常価格の品物に代替する)というビジネス用語で理解され、コーヒー業界に限らずさまざまな業界の指針となっている。たとえば日経自動車メーカーも、中国メーカーの激烈な値引きについていけず後手に回っている……というスタバと同じ苦境に陥っている。

 別のパターンもある。小売分野では消費期限切れ間近の商品を値引きして販売するチェーン店が人気だ。昨年、大手値引き販売チェーンのHot Maxx(好特売)を訪問した。酒やお菓子など同じ種類の商品を大量に並べる店舗デザインは日本のバッタ屋と似ている。

 訳あり商品を大量に仕入れて安く販売しているのだと視覚から訴えてきているのだが、実際にモノを見てみると一般のスーパーで販売されている商品と消費期限はさほど変わらない。実は値引き販売チェーンが登場した初期は実際に訳あり商品、消費期限切れ間近の商品を集めていたようだが、規模が拡大していくと仕入れが追いつかなくなる。結局、普通に仕入れて販売する、バッタ屋を装った、ちょっと安い普通のお店になっている。

商品を製造しているメーカーからすると、価格下落やブランド力低下につながりかねないが、急拡大する値引き販売チェーンを逃すわけにもいかず、悩ましい。

 「中国のロレヤル」になる――。壮大な野心を掲げて台頭した化粧品メーカーが逸仙電商(YSG)だ。主力ブランドのパーフェクトダイヤリーは日本でも展開している。16年の創業からわずか4年で米ニューヨーク証券取引所に上場し、時価総額1兆円を突破した。

 OEM(相手先ブランドによる受託製造)をフル活用し、低価格ながらお値段以上の品質を実現したこと、顧客をグループチャットに登録させることでテレビやウェブなどに頼らなくても宣伝できるプライベートトラフィック(広告費を支払うパブリックトラフィックに対比して、無料で情報を伝達できる伝達チャネルを指す)を活用したこと、この2つの革新的手法を武器にのしあがったとされる。

・・・・・・・・明日に続く・・・・・



○◎ ○◎    ◎ ◎ ◎   ◎○ ◎○ ◎○ 
古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。
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Last updated  2024/06/28 05:10:08 AM
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