《櫻井ジャーナル》

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2014.01.04
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 昨年は情報の支配権をめぐる戦いが表面化した年でもあったが、今年も大きな問題になるだろう。そうした戦いの象徴が世界では「エドワード・スノーデン」、国内では「特定秘密保護法案」。

 スノーデンのケースでは、公表された情報が持ち出されたものの1%程度にすぎないようで、速やかに全てを開示すべきだと批判する声もあるが、一部の人間が独占している最新の実態を明らかにしたことは事実。言うまでもなく、「特定秘密保護法案」は官僚が公的であるべき情報を独占する仕組みだ。

2010年4月にはWikiLeaksが米軍の撮影した映像を明らかにして大きな問題になった 。軍用ヘリコプターが非武装の人間、十数名を殺害する場面を撮影した映像を公開したのだ。そうした映像をほとんど無視した日本のマスコミは異様だった。そうした人びとの集まりだからこそ、マスコミは「特定秘密保護法案」が成立する直前まで、手を拱いていたのだろう。

 公的な情報の隠蔽によってもたらされる危険性は、そうしたことを正当化するために引き合いに出される危険性より遥かに重大だと昔から指摘されているが、「特定秘密保護法案」では情報を官僚が恣意的に隠すことを合法化し、隠された情報を明らかにしようとすることを犯罪視する。

 日本の支配層が従属しているアメリカの支配層は第2次世界大戦後、極秘の組織を設置し、プロジェクトを始めている。暗殺、破壊活動、クーデターといった秘密工作を実行するために作られたOPC、通信傍受など電子的な情報活動を目的としたNSAなどがそうした組織であり、メディアを操作するためにプロジェクト(通称、モッキンバード)も始められている。

 そうした組織やプロジェクトが表面化したのは1970年代のことで、中でもフランク・チャーチ上院議員を委員長とする「上院情報活動特別委員会」。日本以外で「チャーチ委員会」というと、これを指す。

 その チャーチは1975年8月17日にNBCの番組で次にように言っている

「国家安全保障局(NSA)が行っている諜報活動は、いつ何時、アメリカ市民に対して向けられるかわからない。電話、電報などすべてが監視されれば、アメリカ人にプライバシーはなくなるだろう。」

 最近、 バーニー・サンダース上院議員 はキース・アレキサンダーNSA長官に対し、NSAが議員を監視しているかどうかを問う質問状を出したというが、議員が盗聴されることは珍しくない。

 1988年にイギリスのジャーナリスト、ダンカン・キャンベルはUKUSA(つまりアメリカのNSAとイギリスのGCHQ)が作り上げた地球規模の通信傍受システムECHELONの存在を明らかにしたが、その中で ストローム・サーモンド上院議員に対するUKUSAの盗聴 が指摘されている。そもそも、現在は議員も含め、全ての人間がターゲットなのだ。





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最終更新日  2014.01.05 12:31:56


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