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2008.12.21

思春期からの親子関係

(8)

テーマ：中学生ママの日記(17674)

カテゴリ：こども・教育

　　親は子に期待をかける。優秀な成績をとり、一流高校、一流大学、一流企業…
　社会的に地位のある人間になって欲しいと。子は親に期待する。そうなるように
　努力するから、常に惜しみない援助と激励が欲しい。

　　子は親に理解を求める。親の援助などいらない。自分の力でやれるだけやって
　みたい、自分の人生、自分だけの力で生きてみたい…と。親はそんな子の意志を
　認める。それなら気の済むまでやってみろ…と、放任し、自立させる。

　　親は子に平凡でもいい、ささやかで幸福な生活を送って欲しいと願う。高望み　
　しない、人並みでよい。持って生まれた器以上は求めない。そんな子は、何事に
　おいても無理はしない。なるがままに平凡な娘（息子）、妻（夫）、母（父）、
　となる。

　　子は親の多大な期待と激励にうんざりしている。自分の能力の限界も、自分の
　程度も自分がいちばんよく知っている。しかし親は認めない。子の能力を信じて
　いる。あるいは限界を知りつつも、それを何としても超えさせようと尻をたたく。

　　親は子が信用できない。心配でたまらない。親が子のために援助したり、干渉
　するのは当然、親の義務だと思っている。子は自立したい。自力で生きたいと思
　っている。親の目を避け、自分勝手な行動をとる。親の前での自分、本当の自分
　２人の自分ができる。

　　子は個性ある生き方がしたい。自分の能力を伸ばしたいと思っている。そのた
　めには平凡な幸せが手に入らなくとも、納得のいくまでやってみたい。親は子の
　将来が不安でたまらない。世間的も気になる。子が望まぬと知りつつ、進学、就
　職、結婚…全てにおいて過保護、過干渉になる。

　以前もどこかで書いたかもしれませんが、子どもを生み育てているうちに 「自分の中の『こども』心が『母＝おとな』心に浸食されるのは嫌だ」 との思いを抱いていたため、20代の終わり頃に「忘れたくない子ども時代の思い出」と「思春期の若者達と接して見えたもの」を一冊のノートに綴ったんです。（専門学校退職後、30～35歳で３人生む計画だったので）

　これはその中の１つ。当時（20年前）思いつくままに書いたので、現在はさらに多様な親子関係があることでしょう。
　自分が危惧していた通り、自分がどっぷりと「親」の立場に、しかもかつて自分が毛嫌いしていた親のタイプに染まりつつあることに気づかされます。自分自身に自覚があることが唯一の救い？