　Just the way you are

< 新しい記事

新着記事一覧(全2807件)

過去の記事 >

2017.08.20

to R mansion「にんぎょひめ」

カテゴリ：マイム・大道芸

to R mansion
にんぎょひめ

　原作：ハンス・クリスチャン・アンデルセン
　脚本：目次立樹（ゴジゲン）
　脚本監修：松居大悟（ゴジゲン）
　演出：to R mansion
　舞台監督：川上大二郎
　照明：丸山武彦
　音響：井川佳代
　衣装：西川千明

　座・高円寺
　開演15:00

　＜作・出演＞
　上の空はなび・野崎夏世・丸本祐二郎（to R mansion）
　Coppelia Circus
　ヤノミ（小心ズ）
　チャタ
　佐川健之輔
　遠藤昌宏
　藤田善宏（コンドルズ/CAT-A-TAC）

★to R mansion公式「にんぎょひめ」
http://tormansion.com/ningyohime.html

　開場待ち時間に子ども劇場の会員さん（知り合い）とばったり。お二人とも先日の例会で観たto R mansionに心奪われて、チラシに誘われてチケットを買ってしまったそうな。私も似たようなものですが、チラシとは別に（コンドルズの）藤田さん情報を追っていたら……点と点が繋がったんですね〜。

　『テアトル・ノアール（闇の演劇）』という照明の特殊な演出が、魔法のようでした。暗闇から突如ゆら〜りと魔女や巨大魚が現れる深海のリアル感がすごい（潜ったことないけど）。NHKスペシャルの深海探査で目の前に巨大なイカが現れたり、美しくもどこか怖いクラゲの動きに魅入ったりするでしょ。あれに近い。にんぎょひめが泡になって消えていくシーンも『テアトル・ノアール』で演出……本当に消えちゃった。形ある身体が泡になって空気と混ざり合うさまが映像ではなくライブで表現できるなんて〜！リアルなだけに儚さ倍増で泣けちゃいました

　※以下公式HPより一部抜粋
『テアトル・ノアール』は従来の舞台の常識を覆す全く新たな空間なのです。狂言回しが物語の途中で顔だけ出して話すなど、時には、身体の一部だけを空間に出現させます。ものや人形を操る（操り手）の存在を全く消し、観客からは、まるで物がういたり、人形がアニメのように勝手に動いているように見えるのです。

新しい表現との出会いが生きがいなので、大満足です

　カテゴリ選択でちょっと迷いましたが、全体としてみたらこれは演劇だけど、ダンスあり、マイムあり、お笑いあり、様々な身体表現によって創られたステージアート見本市のような作品ですね。ラストの解釈は、私的には「王子は身投げして死に、あちらの世界（天国）で姫と結ばれました」……だけど、救いようがない？「王子の強い愛の力で泡になった姫は元の姿に戻り、幸せに暮らしました」なら救いがある？どう解釈できるのも観劇の楽しみだけどね！