JINさんの陽蜂農遠日記

JINさんの陽蜂農遠日記

PR

Profile

jinsan0716

jinsan0716

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

【ハンバーグ素材お… New! Gママさん

デジカメ・ミラーモ… New! 隠居人はせじぃさん

茅ヶ崎ヘッドランド… New! オジン0523さん

バイクのシートが裂… noahnoahnoahさん

エコハウスにようこそ ecologicianさん

Calendar

2023.06.19
XML
カテゴリ:
我が家の近くの農園の隅に立つ「ネムノキ(合歓木)」が可愛らしい、ふわふわした夢のような
花をたわわにつけています。
樹高は5~10mで樹皮は滑らかで灰褐色をしており、枝は上部で横に伸びている。



ネムノキ(合歓の木)の名前の由来は、 鳥の羽に似た葉が夜には、自然に閉じて木が眠ったように
見えることから、ネムノキ(合歓の木)という名がついた。 
漢字名の「合歓木」の「合歓」は、左右の葉っぱが合わさって閉じることから
男女の伴寝の意味とも。
中国においてネムノキが夫婦円満の象徴とされていることから付けられたものである と。
英名はシルク・ツリー(Silk tree:絹の樹木)と呼ばれており、これは多数の雄しべを絹に
見立てたものである。



万葉集  紀女郎(きのいらつめ) の歌。
昼は咲き 夜は恋ひ寝(ぬ)る 合歓木(ねぶ)の花 君のみ見めや 戯奴(わけ)さへに見よ 」    
【昼は咲いて夜は恋いつつ眠る合歓木の花を、あるじだけが見てよいものだろうか。
お前も見なさいな】と。



奥の細道 松尾芭蕉
象潟(きさかた)や  雨に西施(せいし)が  ねぶの花
(”西施”とは、中国の春秋時代の傾国の美女のこと。花をこの美女にたとえた)
芭蕉が象潟を訪れたのは、1689年6月15日。その日は、雨で鳥海山の山が隠れるほどであった。
翌日は雨上がりの晴れ。
「松島は笑うがごとく、象潟はうらむがごとし。寂しさは悲しみにくはえて、地勢魂を
なやますに似たり」と。
【象潟に雨が煙っている。岸辺にひらくねぶの花が雨に濡れて、うちしおれる様は、
 中国の絶世の美女・西施が憂いにまぶたを閉じてうつむいている姿のようで、象潟の風情を
 象徴しているように見える】と。



小林一茶
合歓咲く 七つ下りの 茶菓子売り
【ネムノキの花が咲く季節、午後四時頃、空腹を覚えるような時間に茶果子売りがやってきて、
声を出す様子。夏のこの季節の、少しノスタルジーを感じるような、夕方の風景がすごく
共感を持って感じられる風景を、一茶らしい感性で切り取っています。】



葉は特徴的なので見分けやすい。20~30cmの 2回偶数羽状複葉 で、 節ごとに1枚ずつ
方向を異にして生えている互生 である。2回羽状というのは、全体として羽状で、部分である
羽片自体も羽状になっているという意味である。 羽片を構成する葉を小葉 と呼んでいる。
羽片は7~12枚で対生。羽片には 小葉が15~30枚で対生 する。 小葉は包丁型 である。
表面は光沢のある濃緑色で、裏面は粉白色である。夜には小葉が閉じて、夜明けとともに
葉は開いて花は萎んでしまう。



葉が似ているオジギソウの葉は、触るとシューッと閉じるが、
ネムノキの葉は触っただけでは閉じない。
夜になるとゆっくりと自分で閉じるのだ。



2回偶数羽状複葉
偶数羽状複葉(ぐうすううじょうふくよう)
とは「 鳥の羽のように葉がつき、
小葉(しょうよう)の数が偶数(ぐうすう)のもの 」こと。
2回 とは 羽状複葉(うじょうふくよう)の形を、2回くりかえしたタイプ(フラクタル)
すなわち、 2回羽状 というのは、 全体として羽状で、部分である羽片自体も羽状になっている
いう意味である。


地方によっては「七夕」の日に、「ネム流し」といって、「合歓木」の枝と大豆の葉を
川の流れに流して、邪気をはらう行事があるとのこと。



花をズームして。
花は化粧用の刷毛(はけ)に似ているのだと



淡い紅色の花が枝先に十数個集まって咲く。 長く伸びた糸状のものは雄しべである。



ネムノキの花の構造。



ネムノキの花は、花序の周りに側生花があり、中央に頂生花があります。
頂生花の雄蕊の花糸は、根元から上の方まで大部分が合着しています。
筒状の花弁の基部が他の花より太くなっているのがわかります。
この基部に甘い蜜がたまっている そうです。



マメ科 ネムノキ亜科の落葉高木。
豆果は長さ10~13cmの広線形で、種子は10~15個入っている。
種子は、長さ1~1.5cmの楕円形で褐色。



『​ ねむの木の子守歌 ​』👈リンク は1965年11月の秋篠宮文仁殿下ご誕生に合わせて作曲され
献上された子守歌。
歌詞は、上皇后美智子さまが高校時代にお書きになった詩が用いられた
作曲は、山本直純氏の妻・山本正美さん。

♫ねんねの ねむの木 眠りの木

そっとゆすった その枝に
遠い昔の 夜(よ)の調べ
ねんねの ねむの木 子守歌

薄紅(うすくれない)の 花の咲く
ねむの木蔭(こかげ)で ふと聞いた小さなささやき ねむの声
ねんね ねんねと 歌ってた

故里(ふるさと)の夜(よ)の ねむの木は
今日も歌って いるでしょか
あの日の夜(よる)の ささやきを
ねむの木 ねんねの木 子守歌♫





                 ・・・END・・・





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.06.20 05:51:00
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: