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『やりたいことをやり尽くして、 弾けて消えればいい―――― 現代の若者の“絶望感”をこまやかな 心理描写で描き出す。 ひったくりを繰り返した挙句、一人殺して、 最後には、ついに一人暮しの老婆まで殺して金を奪えば、 法律のことなど何も分からない翔人だって、 死刑以外にないだろうと思う。 客観的に見れば、そんな奴は 死刑になって当然だ。 つまり、それが俺か。 親からも見捨てられ、通り魔や強盗傷害を繰り返す 無軌道な若者・伊豆見翔人は、逃亡途中で宮崎の山村にたどり着く。 成り行きから助けた老婆スマの家に滞在することになった翔人は、 近所の老人シゲ爺の野良仕事を手伝ううちに 村の暮らしに馴染んでいくが・・・・・・。』「自分は生涯、しゃぼん玉のように、ただ漂って生きていく。そしていつか、どこかでパチンと弾けて消える。それだけの存在のはずだ。」そんなふうに思っているから、人生に何もかも投げやりでその日暮らし。お金がなくなれば引ったくりや強盗をして、住む場所も仕事もなく。そんな旅を続けている翔人。ヒッチハイクをしたトラックの運転手を脅したが、逆に人気のない山道で置き去りにされてしまう。そこで、怪我をした老婆のスマを助け、成り行きで居候になってしまう。近所の人たちは翔人を、東京にいる孫だと思いこみ、不信感を抱くことなく素直に受け入れる。それまで触れたことのない「人間関係」や地域で翔人の気持ちが変わっていく。もともとは素直な心をもっている翔人だから、そんな暮らしや人たちをすんなりと受け入れ、そして、自分自身も変わることができたのだと思う。世の中まだまだ棄てたもんじゃないと思える1冊だった。「しゃぼん玉」 乃南 アサ
March 31, 2005
「モーニング」に連載されたコミック今までの作風と違って、すごく大人向けの話。少女マンガ風の総領さんの作品好きだったのに。もう少女マンガには描かないのかなぁ~~~「ES 1~8」 惣領 冬実
March 27, 2005
『ケータイサイトで発表され、書籍化されたシリーズ4部作がベストセラー同時ラン クインという快挙を成し遂げた『Deep Love』シリーズ。その伝説となった著者の 第2弾作品を読者の圧倒的支持に応えて、ここに書籍化! 愛情のない父親と過保護の母親、そして完璧な容姿をもつ18歳の高校3年生リナ。 「友達なんて利用するもの」 そう言い放つリナを予期せぬ出来事が襲う。そして、リナの前に現れた小学校時 代の同級生マキ――――。 新たなる感動のストーリーがいま始まる。 友達は 必要ですか? 今の時代に・・・・・・ どんな友情があるのだろう・・・・・・ あなたは、 友達が必要ですか? 友達を信じていますか? 自ら友情を与えていますか?』リナはきれいで、スタイルも良く、それを武器に怖いものなしだった。「裏切られるより、自分から裏切ったほうがいい」「友達は利用するもの」という考え方だった。そんなリナに近づいてくる友達も、リナの容姿に惹かれてリナを利用するためにうわべだけの付合いのようなものだった。そんなリナがある日、癌になる。痩せて、抗癌剤の投与により髪の毛が抜け落ち、完璧だった容姿が崩れていく。そんなリナはもう利用する価値もなくなり、男たちも声をかけてこなくなる。友達は離れていく。そんなリナを救ったのは白血病で入院していた8歳のカナエと小学校時代の同級生だったマキだった。最初は二人のことを無視し、「ウザイ」と思っていたリナだったが次第に心を動かされていく。そして、本当の友達を得る。「友達」って、何だろう。「友情」って、どんなこと?改めて考えさせられる本だった。高校生ではなくても、年をとっても、これは永遠のテーマだと思う。人と人だから、お互いに思いあう気持ちが違うのは当然で、自分が思うくらい、相手にも要求すると失望することもあるだろうし。見返りを期待するから失望するのかもしれない。それは、純粋な付合いとは言えないのか・・・Dear friends リナ&マキ
March 26, 2005
『運命の男は、 「マザコン」だった―――。 三十女だって、 恋をして、 キュンとなるんだもん。』ドラマを本化したもの。永遠に勝負がつくことのない、女の戦い。スーパーバイザーをしている、杉浦瞳は年下で俳優の卵、岡崎真吾と知り合う。彼は瞳が望むことをかなえてくれる、とても優しく素直な男性だった。しかし、ひとつ問題が・・・それは、彼は「マザコン」だった。彼のお母さん、岡崎マリアを世界の誰より愛する、優しい息子でもあるのだ。でも、瞳は真吾の「お母さんは俺が守る」という気持ちを知って、ただ甘える(依存する)だけのマザコン男ではなく親を大切に思っているマザコンなのだと知り、「母親を大切に出きる人は愛する人(恋人)や家族も大切にできる人」と思い、付き合っていくことを決心する。天然ボケだけど、胸がキュンとなる想いをさせてくれる真吾と離れられなくなる瞳。恋人ができて、真吾を恋人にとられてしまう寂しさをかくせないマリア。でも、真吾はどちらも比べられないほど愛している。不思議な三角関係の物語。ドラマはみてないけど、言葉の裏側にある気持ちや、細やかな表情を表現している文章などで、ドラマを見ているように楽しく読める1冊だった。「マザー&ラヴァー」 「マザー&ラヴァー」商品
March 25, 2005
『「冬ソナ」の本国での評価とは? 「韓流」ブームは今後どうなる? 韓国の人々は日本人が嫌い? 韓国の平均的サラリーマンの収入は? 日本の演歌の源流が韓国ってホント? 同じ姓の男女は結婚できないの? 同じ姓の人はどうやって呼び合うの? 「ハングル語」というのはないってホント? いまでも反日が国是なの?』韓流ドラマにはまって、今までそれほど興味がなかった隣国、「韓国」について知りたくなった。社会や歴史の教科書でも近代社会のほうはほとんど時間がなくなって、それほど深く勉強したことがなかった気がする。朝鮮半島がどうして南北に分かれているのか。竹島の問題って、どんなことなのか。いろいろな韓国の習慣や考え方(儒教の教え)などを優しく解説している。ドラマの中のきれいな俳優だけを見るのではなく、もっと社会的なことにも目を向けて、隣国に関心を持つことも大切だと教えてくれる一冊だ。
March 24, 2005
『「生まれてくれて、ありがとう」 を見つめ続け、 あらゆる不条理に向かい合った3年間。 人は、こんなにも強く明るく生きられる。 2003年1月、2度目の代理母出産も失敗。 でも、どうしても、諦められなかった。 それは、なぜ―――? 卵子提供、養子縁組の道を模索しながらも挑んだ最後のチャレンジで、5月、代理母 のシンディが双子を妊娠。けれども、シンディの不調、心ないマスコミ、無神経な医 師によるドクターハラスメント、代理母出産という方法への世間の目、夫婦の亀裂な ど、たくさんのハードルが待っていた。数え切れない涙を流しながらも、「みんなが幸 せな顔」を懸命に明るくイメージして、祈り続けた日々。そして、11月末、突然の破 水の知らせにより、予定より1ヶ月早く、その日はやってきた。』タレントの向井亜紀が、どうしても夫、高田の遺伝子を残したいということにこだわり、日本では認められていない代理母出産という方法で子供を授かった。芸能人ということで、すべて隠すことなく、挑戦を赤裸々に告白して、誹謗中傷を受けたり、心無い医師の言葉に傷ついたりしながらも、諦めることなく子供をその腕に抱くことができたのだ。子供の戸籍の問題とか、これからも考えなくてはいけないことがあるようだが、向井さんのことだから、きっと前向きにプラス思考で立ち向かっていくんだろうな。すごく望んで、周囲のみんなから助けられてやっと抱くことができた、二人の子供をどんなふうに子育てしていくのか、とても興味深い。どんなふうに愛情をそそいで、どんなふうに母の想いを子供たちに伝えていくのだろう・・・・・会いたかった 代理母出産という選択 向井亜紀
March 19, 2005
「NANA」
March 18, 2005
小学生の司と高校生の春香の恋物語。ふんわりしたイラストがいい。司が小学生にしてはカッコよ過ぎ(^m^)小学生のくせにちょっとマセ過ぎって感じだけど、司に迫られたらやっぱりドキドキするかもなぁ・・・・・・「夜まで待てない」
March 16, 2005
お金持ちが通う高校に通っている、庶民の牧野つくしは目立たないようにひたすら3年間過ぎるのを待っていた。学校には「花の四人=F4」が学校を牛耳っており、F4ににらまれ、赤札を張られたら学校にいられなくなるのだ。そんなつくしが友達を助けたことから、赤札を貼られることになる。踏まれても負けない雑草のつくしは一人F4に立ち向かう。つくしは、助けてくれたF4の一人、花沢類に密かに思いをよせるようになる。また、いじめられてもめげずにがんばる、つくしに次第に惹かれていく道明寺司。恋の行方を見守り、時には協力してくれる、西門総二郎と美作あきら。司の一途な想いとつくしの雑草魂で、どんな困難も乗り越えていく。36巻もあるけど、面白くて一気に読んでしまった。マンガを見たら実写版のドラマも見たくなって、レンタル店に走ってしまった(^m^)花より男子
March 12, 2005
『迷惑な妄想逆ギレ男が 夫の帰りを正座して待つ壊れた妻が 生き地獄を味わう可憐な美少女が 虐待される寝たきり老人が 自己の中心で愛を叫ぶ! 隠された狂気を炙り出し、 想像力の限界に挑む、 著者最凶傑作』4篇の短編からなる1冊久々の短編だったが面白かった。最初は題名に惹かれて。純愛を想像して読み始めたのだが、あまりにもすごい「愛」に惹きこまれてしまった。考えようによっては、これも一途な「純愛」といえなくもないが・・・相手を思いやる「愛」ではなく、本当に「自己中心的な愛」かもしれない。過激過ぎて、18歳未満には読ませたくないかも。吐きたいほど愛してる。
March 9, 2005
元天才ピアニスト如月敬輔と障害をもった少女楠木千織が体験した奇跡の四日間。天才ピアニストの如月敬輔は留学先で、強盗事件のとばっちりをうけピストルで左手の薬指の第一関節から先を失った。そのとき助けた少女が楠木千織だった。千織は障害もっており、普通の少女とは違っていた。千織は一度聞いた音楽を忠実に再現することができ、しかも絶対に忘れない記憶力をもっていた。そのことに気づいた敬輔は千織にピアノを教え、施設を慰問してまわる生活をしていた。そんなとき、山間の「国立脳科学研究所病院付属医療法人長期加療者療養センター」というところから、演奏の依頼がきた。依頼主はそこに勤める「岩村真理子」という女性だった。真理子は実は敬輔の高校の時の後輩で、敬輔が初恋の人だった。読んでいて、きれいな景色が思い浮かべられ、ピアノの演奏が聞こえてきそうな感じだ。たくさんの曲名が出てきて、もう一度それらの音楽を聴いてみたくなる本だった。四日間の奇蹟
March 7, 2005
高校生の息子、文彦が消えた。夜遅く、ゴミを棄ててくるように頼んだらそのまま戻ってこなかった。そして、愛人(自動車学校の教官、犀田勉)が電車の事故で死んだ。愛人を殺したのは息子なのか・・・文彦を探し始めた佐知子(水沢佐知子)は、離婚した夫(安西雄一郎)、娘(冬子)に会い話を聞く。もつれ合っていた糸が解けるように事件の真相に迫っていく。そして雄一郎の再婚相手である亜沙実が鍵を握っていた。犀田と出会わなければ、愛人関係にならなければ、半年前に戻ることができたら、こんなことにはならなかったのだろうか・・・思いがけない展開で、惹きこまれる本だった【送料無料商品】九月が永遠に続けば
March 6, 2005
『きっと大切な人に 会いにゆきたく なります。』 死んだ人が行く星―――アーカイブ星29歳の秋穂巧、6歳の息子佑司は1年前に妻(母)、澪を亡くした。澪は亡くなる1週間前に『――――私はもうすぐここからいなくなってしまうけれど、また雨の季節になったら、二人がどんなふうに暮らしているのか、きっと確かめに戻ってくるから。』と言い残した。そして、6月の冷たい雨が降るその日に二人の前に澪は現れた。澪は記憶を失っており、二人のことは何も覚えていなかった。巧の妻として、佑司の母として6週間を一緒に過ごす。巧から二人はどのような性格で、どのように出会い、どのように愛し合い結婚して、佑司が生まれたかを聞く。そして二人はまた恋をする。雨の季節が終わるとき、再び別れがおとづれる。澪が去った後、ノンブル先生から渡された澪からの手紙には二人の前に現れた理由が記されていた。「いま、会いにゆきます。」と記された、澪の日記の1ページとともに・・・去年の秋に書店でみつけて、図書館に予約を入れていたのが、やっと回ってきた。本が話題になり始めたころ、映画も上映されたので予約の件数が殺到したみだいた。ときどき本の中に出てくる、本の題名や作家などは実在のものなのだろうかと思った。これも一つの純愛なのかな(^m^)いま、会いにゆきます
March 2, 2005
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