昨日の、リングの件については、はっきりとした結論がなかった気がしたので、とりあえず、その結論をまとめてから、本題に移ろうかと思います。
リングという作品の何が怖かったのか?この部分に焦点を当ててみると、
いつ、どうなるのか?
単純明快に、この結果が示されている部分が、最も怖い部分なのではないでしょうか?
人の恐怖を煽るには、十分過ぎるくらいの期間が用意されているわけですから…。
最初は、もちろん、そんなはずは無いと、信じるわけも無く、数日が過ぎるわけです。
で、いざ、日にちが近づいてくると、言いようの無い不安感が募り、とにかく、
その事実を誰かに伝えたくなり、その話をする…。
もちろん、話を聞いた相手は、不気味に思いはするものの、そんなはずは無いと否定する。
自身でいくら否定をしても、得られなかった安心感に似たものが、他の人からの否定によって、
得られて、その瞬間に一挙に緊張がなくなるものの、その、予告された時間の、まさにその瞬間に、
予想だにしない出来事が発生し…。
作品としての、恐怖を映画で感じ取るのは非常に難しいと思います。
というのも、役者が演技して、動いている為に、見ている本人は、何もしないで言い訳ですから。
よく、私も、小説の方が怖かった…という表現をしますが、小説は、読んでいる過程で、
文字のみから、登場人物の動きを想像し、恐怖を感じ取ることをするからだと思います。
ホラーは、文章で読むより、映像で見たほうが、あまり怖く感じられない…ということなのでしょうかね~。
さて、本題の方にいこうかと思います。
着信アリという作品は、リングシリーズに限りなく近い要素持っていると思います。
まずは、呪いの絶対性というものが在り、その呪い自体の感染性というものがあるからです。
呪いの絶対性の部分については、リング以上に、はっきりとしていて、時間軸における統一性というものはありません。
呪いのビデオを見た人間全てに、平等に、 1週間後に死ぬ
というのがリングであったわけですが、
着信アリでは、○○日の○時に…というように、時間指定であり、更にいえば、
個々で、その殺害方法がばらばらであるということ。
ある人は、首吊り状になり、またある人は、電車にはねられ…。
また、その、伝達方法も様々で、死の瞬間の音声が流れてくる人もいれば、
その瞬間の映像が送られてくる人もいるわけです。
この、個々に送られてくる、絶対的情報が、その人の恐怖をより強くさせるわけです。
感染性という部分を考えてみると、携帯電話という媒体を使った呪いの為、
感染経路は、(初期の)リングの感染方法より、自由度が高く、感染リスクも非常に高いです。
携帯電話内のメモリーを経由するという点から、呪いを受けた人間の電話から、
自身のデータを削除するように行動するあたりも、非常に人間的なのかもしれません…。
1作目→2作目→3作目(ドラマ版は、1作目と2作目の合作+αのオリジナル作品の為割愛)と、経由するに当たり、
死の着信に、特別ルールが設け始められたわけですが、この部分は、都市伝説に非常に酷似します。
以前取り上げた話の中で、 口裂け女の話
がありましたが、これなんかは、
特別ルールが追加されていった、有名な話です。
着信アリシリーズを追って追加されたルールというのは、
自分以外の人が着信に出れば、その着信に出た人に呪いがかかり、助かる。
これが、2作目になって追加されたルールです。
それまでは、絶対性のあった呪いの力に、ちょっとした緩みが出てきたわけですね。
とはいえ、無差別殺人であることには変わりないわけですが…。
そして、3作目は、 転送すれば死なない
というルールが新設されました。
今作は、無差別殺人が目的ではなかった為、このルールの新設には、呪いの緩みの為ではなかったのかもしれませんね~。
ちなみに…着信アリの、着信の定義は、電話着信だけでなく、メール着信も含まれているようです。
というのも、着信アリ最初(正確には2人目…1人目は話の途中で出ます…)の犠牲者などは、自身からの着信→ 留守番サービスへの連絡
→断末魔…だったわけです。
つまり、自分から自分への発信をして、律儀にも留守番サービスへの伝言を残しているわけです。
…この設定を解除している人はどうすればいいんでしょうかね?w
その後は、画像、動画添付の物が受信されている描写もあったので、この辺はメールだったと考えられそうです。
かかってきた番号にかけなおしているイメージが強いようですが、もう一度言います…。
死ぬ瞬間の声は、 留守番サービスに残されているのです!w
最近の電話は、優秀な機種が多々あるので、メールで、動画はもちろんのこと、うまく調整すれば、
音声の添付もできるようになっているものもあるので、時代の進歩…って感じですね。
一昔前は、他社携帯間の互換性の低さに泣かされたこともありましたが…。
さて、着信アリが、着信アリとして、怖い理由をまとめて、今日の記事を終わりにしたいと思います。
主な、怖い理由は、呪いの絶対性と感染性の高さにあると思います。
更に、漠然と死ぬことを告げられるのではなく、死の直前、自分がどんな言葉を発し、
場合によっては、どのように死ぬのか?この部分が、非常に明確に現されるわけです。
これは、実際にやられたら、本当に、恐怖の度合いが高いと思いますね…。
例えば、言葉の部分では、不意にはなった言葉が、変な電話で自分らしき声が言い、
その直後に断末魔…それを、思い出しはっとなった瞬間に!
この演出は、非常に完成度の高い、評価すべき演出ではないかと思います。
ただ、それがしつこくなりすぎると、作品後半に差し掛かり、どうしても冷めてしまいます…。
また、感染性の部分は、これによって、人間性が露見されるわけです。
…自分も、友人の下にかかってきたら、メモリーを消すように頼むかもしれませんね…。
自分のところにかかってきたら、とりあえず、全メモリーを消すと思いますが…。
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