うそ 0
人類の将来 0
ものがたり 0
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福島原発は今や世界的な危機である。個人や、国の利害を捨てて全ての人、すべての国で真剣に取り組まなければならない時である。原発そのものにこのような潜在的な危険があったとか、非常時の外部電源確保体制に不備があったとかの問題があるかもしれないが、今はそれを言っている時ではない。全世界の総力を結集して核分裂し続けて熱を発生し続けている核燃料を鎮め安全な場所に移さなければならない。最高責任者である総理大臣等の指揮体制の交代を言ってる人達がいるが、今は全ての人が私利私欲を捨てて困難に当たらなければならない時である。あの人の指揮下では働けないと言っている時ではない。全ての人が知恵を出し合い、上の人はそれをきちんと分析判断して、事に当たるべきである。人類が自らもたらしたことではあるが、それはひとまず置いて、人類が遭遇した最大の危機に全世界の一人一人、財界人、科学者、会社は一致団結してことに当たってもらいたいと思う。
2011.04.21
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民衆の辞任要求の超大規模のデモによって30年に渡ってエジプトを支配してきたムバラク大統領(82歳)は辞任した。北朝鮮の民衆に比べエジプトの人達がどれだけ虐げられていたのか分からないが、失業率が23%とかの不満がたまっていたと言うが、失業率は大統領だけの責任ではない。ムバラク氏は親米、親イスラエル路線を継承してきた。一方でそれに対抗するイスラム勢力の取り締まりは強化していた。今回の暴動は民衆が立ち上がり、民衆の勝利だというが実際はイスラム勢力が盛り上がり民衆を巻き込んだものと思われる。ムバラク氏はイスラム勢力と西欧諸国との仲裁役として重要な役割を果たしてきた。民衆の大規模デモに敗色濃厚と感じたアメリカはムバラク氏に退陣をせまった。恩をあだで返すとはこのことだ。政治の世界、いや人間の世界とはこのようなものなのかも知れない。とても勝てない、負けそうだとなると例え同盟国でも保身のために見放してしまう。悲しいことである。
2011.02.13
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我が国では大臣の失言をめぐって国会審議が止まるような大騒ぎをしているのんきな空気の中で、お隣の国では砲撃戦が起こり、民家が焼け死者も出た。北朝鮮の攻撃の真意は分からないが表面的には北朝鮮側が主張する境界線内に韓国軍が入ってきたからだと主張している。島や領海をめぐる領有権争いは大きな争いに発展し、戦争になる可能性がある。一般に韓国は守勢で、同胞がいる北朝鮮を自ら攻撃することはなく、攻撃されてもその応戦は最小限に留められている。北朝鮮は同胞がいようがいまいが韓国に死者が出ようが容赦なく攻撃してくる。理性で判断できる指導者ではない。今日本は平和憲法のもと、戦争放棄している。自衛隊はあるが、自衛のためのもので戦争になったら持ちこたえられる体制ではない。アメリカの庇護があるから、どこからも攻撃されないと考えている人が多いが、今回のことをみると安心していられない。韓国もアメリカの庇護にある国である。わが国も失言したとかしないとか重箱の隅をつつくようなことにうつつを抜かしていないで、平和国家としての自国の防衛について真剣に論議し、他国をリードしていく強い信念を示してもらいたい。北朝鮮や中国を含めての近隣諸国との話し合い外交の手腕を発揮してもらいたいと願う。
2010.11.23
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中国在住中国人がノーベル賞と名のつく賞を歴史始まって以来初めて受賞して、本来は国を挙げて大慶祝するところだが、中国は発表の時間帯の外国テレビが映らないようにし、選考委員会があるノルウェーに対し、経済その他の報復処置をする旨の談話を発表した。それは受賞者が反体制派の作家で逮捕して獄中にある人だからである。世界的な賞を受賞したということは、その罪人が正しくて、逮捕投獄している独裁国家は間違っているというメッセージになると考えたからだと思うが、そのこと自体が自国独占主義であり、人権抑圧であり、言論の自由の抑圧である。「中国での基本的人権を求める非暴力の戦い」が評価されての受賞だと思うが、世界には何万と平和のために戦っている人たちがおり、その頂点として選ばれたのはすごいことであり、その意味をよく考えて頂きたいと思う。しかし今の中国には尖閣諸島での漁船衝突事件の時もそうだったが、民主主義とか、言論の自由はなく、他国に優越、専制による国内世論の統一(戦前の日本がそうだったように)にしか関心がないようである。経済発展は目覚ましく世界第2位の経済大国になったのは国民の努力の賜物として、大きく評価したいが、経済発展だけでなく、国民の自由と幸せにも目を向けてもらいたいと思う。共産党独裁政権に対して今回のノーベル賞受賞者は民主憲政のもとでの中華連邦共和国の樹立を主張している。言論の自由は今の中国の憲法でも保障されているのだからそれを押さえつけてしまうのではなく、広く国民の間でその主張も討議していくべきと考える。それはそれとしてノーベル平和賞は反体制活動家に授与される傾向が強い。選考基準のポイントが人権活動家に置かれているなら、ノーベル人権賞にした方がいいと思う。平和賞と言うからには、世界平和のために日夜活動している人達は数えきれないほどいるのだから、人権活動家だけでなく、地道に平和のために戦っている人たちにも目を向けて選考してもらいたいと願う。
2010.10.09
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サルスベリ:ミソハギ科サルスベリ属、落葉小高木、原産;中国南部、花言葉「雄弁」「潔白」「世話好き」「愛敬」今朝の「ゲゲゲの女房」は村井しげるがラバウルという戦地で大変な目に逢ったことが回想されていた。命からがら本体に戻った時上官は「よく生きていたな」ではなく「なぜ死ななかったのだ」と村井を責めた。私の高校の社会科の先生は戦争帰りだった。時々戦争の話をしてくれたが、嫌な上官の話になると顔を真っ赤にして「今あいつにあったら殺してやりたい」と言っていた。勿論いい日本兵もいただろうし、思いやりのある上官もいたと思われるが、多くは権力をかたに横柄でいばって乱暴な兵隊が多かったように思う。韓国や中国の人達が日本を憎んでいるが、その理由が私にはよく分からなかった。以下の文章は産経新聞からの引用である。菅総理がお詫び演説をしたが全くナンセンスであると論じている。(日本が設立した)朝鮮総督府は小学校段階からハングルを教える教科書を用意し、日本が建てた5200校の小学校で教えた。日本は朝鮮人から言葉を奪うどころか、朝鮮人が母国語の読み書きができるように文字を整備したのである。併合当時、韓国の平均寿命は24歳だったが、日本統治の間に2倍以上に延び、人口の絶対数も倍増した。反当たりの米の収穫量が3倍になり、餓死が根絶された。はげ山に6億本の樹木が栽培され、100キロだった鉄道が6000キロに延びた。北朝鮮が自慢げに国章に描いている水豊ダムは、日本が昭和19年に完成させた、当時世界最大級の水力発電所だった。これらのめざましい発展は、統治期間に政府を通じて日本国民が負担した、現在価値に換算して60兆円を超える膨大な資金投下によってもたらされた。本国から多額の資金を持ち出して近代化に努めたこのような植民地政策は世界に例がない。日本の朝鮮統治はアジアの近代化に貢献した誇るべき業績なのである。日韓併合100年の首相謝罪談話は、このような歴史的事実を無視した虚偽と妄想の上に成り立っている。それは、わが国の先人の苦闘の歴史を冒涜(ぼうとく)するものであると同時に、日本統治下で近代化に努力した朝鮮の人々の奮闘をも侮辱するものであることを忘れてはならない。(ふじおか のぶかつ)拓殖大学客員教授・藤岡信勝(出典:産経新聞)実際この通りだと思う。日本が朝鮮や中国に与えた恩恵は計り知れない。実際には悪いことをしてきたこととは真反対のことをしてきたのである。しかしこのことを大臣が喋ると即座に首になってしまう。真実が封印されて、日本は悪者、悪の張本人と言っていれば総理大臣も務まるし大臣も首にならない。不合理だと思った。しかし今日の「ゲゲゲの女房」を観たり、社会科の先生の顔を思い出してその理由が分かったような気がした。日本軍は天皇の軍隊として絶対正しいことをしている。間違ってる筈がない。お前たちのためにがんばっているのだ。と思っていたと思う。だからと言って威張り散らして2等兵や一般国民を苦しめ、朝鮮人やシナ(中国)人を苦しめた上官は多かったのではないかと思う。日本政府が正しいことをしていたとか間違ったことをしていたとかはあまり関係ないのではないか。自分が苦しめられたことは絶対忘れないものである。今韓国や中国が憎しみをもって我が国を見ているのは国の方針というより個人として苦しみや辱めを受けたからだと思う。あの時代としては仕方なかったのかもしれない。今は平和だからいいが、今後どのような時代になっても、威張ったり横柄になったり、他国の人をさげすんだりすることの無いように子供達に申し伝えてもらいたいと願う。
2010.08.18
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終戦の詔勅-玉音放送-(1945.8.15正午) 私は、深く世界の大勢と日本国の現状とを振返り、非常の措置をもって時局を収拾しようと思い、ここに忠実かつ善良なあなたがた国民に申し伝える。 そもそも日本国民の平穏無事を図って世界繁栄の喜びを共有することは、代々天皇が伝えてきた理念であり、私が常々大切にしてきたことである。先に米英二国に対して宣戦した理由も、本来日本の自立と東アジア諸国の安定とを望み願う思いから出たものであり、他国の主権を排除して領土を侵すようなことは、もとから私の望むところではない。 我が一億国民の無私の尽力も、それぞれ最善を尽くしたにもかかわらず、戦局は必ずしも好転していないし、世界の大勢もまた我国に有利をもたらしていない。それどころか、敵は新たに残虐な爆弾(原爆)を使用して、しきりに無実の人々までをも殺傷しており、惨澹たる被害がどこまで及ぶのか全く予測できないまでに至った。 まだ戦争を継続するならば、ついには我が民族の滅亡を招くだけでなく、ひいては人類の文明をも破滅しかねないであろう。このようなことでは、私は一体どうやって多くの愛すべき国民を守り、代々の天皇の御霊に謝罪したら良いというのか。これこそが、私が日本国政府に対し共同宣言を受諾(無条件降伏)するよう下命するに至った理由なのである。後略 <参考文献>「玉音放送が流れた日」(学研 2005)「昭和天皇独白録」寺崎英成(文芸春秋 1991)この玉音放送が録音された時、戦争終結反対、戦争継続の不満分子は録音防止の暴動を起こし、録音後もそのテープ奪回に反乱を企てたが陛下のこれ以上国民に苦しい思いをさせてはいけないとの強い意志が最終的にこの放送を実現させた。関東軍の暴走もあり、陛下の思いとは反対の方向に進んだこともあるこの戦争、その責任はすべて自分にあると認識してこの決断を下した陛下に心から感謝したい。そのお心を汲んで、誇りた高き日本人として世界に貢献していける人間でありたいとあらためて思った。
2010.08.15
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今日8月6日は広島に原爆が投下された日で、広島平和記念式典が爆心地に近い平和記念公園でで開催された。核保有国、英、米、仏、ロシアをはじめ74カ国が参加して過去最多で、初めて国連事務総長も出席して、僅かではあるが、核廃絶に向けて前進した式典になった。パンギブン国連事務総長は、平和と核なき世界を目指してのスピーチをしてくれたがアメリカ代表のルース駐日大使は一言も喋らなかった。アメリカ国内では原爆投下は必要なことだったとして、謝罪などとんでもないという風潮がずっと続いてきた。オバマ大統領の核廃絶演説以来その世論は少し変化しつつあるが、ルース大使が謝罪を口にしたらアメリカ国内で大問題になることが想定され、考えた末の選択だったと思われる。ルース大使が出席してくれただけでも大きな前進だったと考える。問題は何もしゃべらなかった大使が何を感じたかだと思う。日本人は心が広い、広すぎるかもしれない。もし仮に他の国がこのような残酷な仕打ちを受けたなら、決して相手を許すことは無く、執拗に憎悪の言葉や態度を示し続けると思われるが、日本人はそれをしていない。戦争がもたらした悪としてとらえ、アメリカへの憎悪だけでは問題は解決しないことを知っており、核なき世界を目指しての運動を進めている。それをいいことにアメリカには自らが犯した大罪に気づいていない人や気づこうとしない人たちが大勢いる。今回のルース大使の出席を契機に、アメリカの人達が知的、倫理的レベルを少しでも向上させて、常識のある国民になってくれたらと願う。
2010.08.06
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友人の山陽学園大学比較文化論教授の尾崎誠氏がオバマ氏がノーベル賞をもらった理由を書いた論文を送ってきたので紹介する。アメリカ国内では半数以上がオバマはノーベル賞に値しないと言っているが、アカデミックな立場からの分析・洞察が必要だと述べて以下の理論を展開している。本人すら自分が選ばれた理由が分かっていないが、実はそれは西欧の精神史の伝統に深く根ざしている希望に対して与えられたのである。その希望とは、ユダヤ・キリスト教的伝統に根ざしたメシアを待望する思想である。メシアとは救世主を意味する。今日の世界は行き詰まり、未曾有の困難に直面しているのが歴史的現実である。そこに無名の新人にすぎなかった人物が彗星のように現れ、世界の最高権力者の座についた。そこには何とかこの危機を脱して欲しいという多くの人々の期待が込められれている。この危機を打開して、新たな希望を未来に開く強力なリーダーシップが今こそ要求されており、世界の恒久平和と繁栄を実現することこそ、現在の歴史的課題である。彼らの意識の深層構造には古代ギリシャ以来の理想に向かって現実を改革するという眠れる魂が、宿っているのであり、それをオバマ氏が、強く訴えたからこそ、大統領になれたと推測される。さらにユダヤ・キリスト教のメシア待望思想も欧米人の精神構造に深く宿っており、それらがオバマ氏へのノーベル平和賞につながったものとみられる。つまり、オバマ氏のノーベル平和賞授賞は、ヨーロッパのメシア思想に根ざしたもので、混迷せる社会を改革してもらいたいとの願いが込められたものであると述べている。その期待に答え、人々の希望を実現して欲しいと強く望むものである。
2009.12.23
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アフガンの戦況は厳しい状況である。現在アメリカは6万数千人の兵力をタリバン、アルカイダとの戦いに送り込んでいるが、戦況は厳しく、司令官から4万人の増派を要請されていたが、この度苦渋の決断で3万人の増派を決めた。オバマなら平和を築いてくれると期待して投票した人たちは一様に失望感をあらわにしていたが、このまま引き下がってテロとの戦いに負けるわけにはいかない。3万人でも勝てる保証はないが、やらざるを得ない苦渋の選択をしたことになる。近代に入ってからのアメリカの戦争およびその後の戦後処置で成功したのは日本戦だけで後はすべて敗戦もしくは失敗であった。朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラン戦争、イラク戦争、そして今度のアフガニスタンといずれも失敗もしくは失敗が確実視されている。戦争でその国内の紛争を解決できると考えるのは改めた方がいいと思う。日本の戦後復興の成功をみて、ベトナムやイラク、アフガンも日本のように、平和と安定をもたらしてやれると考えたのだと思うが、日本は天皇制でまとまっていた国家であり、他とは全く事情が違う特殊なケースであり、外部からの圧力による戦争でその国を安定化させてやれることはまずないことをアメリカは肝にめいずるべきである。オバマ大統領は明らかに平和を希求している。そのためにこのアフガンでは絶対勝利しなければならないと考えたのだと思うが、勝利したとしてもその後の平和を保障することができないことは現在のイラクをみれば明らかである。今回の増派は決めてしまったことだからそれで戦うしかないが、今後、負けそうだからまた増やしてくれの繰り返しで泥沼化することは目に見えている。増派決定は今回だけにして、もっと抜本的解決策を考えた方がよい。兵力を増やすのでなく、敵のリーダー達と会話できる道筋を探るべきである。
2009.12.06
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今年のノーベル平和賞に決まったオバマ大統領が苦しんでいる。自分でもまだそれほどの業績を上げていないので相応しくないと思っているところへ、アフガニスタンでの苦戦、健康保険法での反発、失業者の増加、シカゴオリンピック誘致での熱意のない演説など、批判が沸き起こっており、世界的には大称賛だが、アメリカ国内では相応しくないの声が巻き起こっているからである。「賞金はどうするのか」の心ない質問もあり、その金は寄付すると明言せざるを得なかった。確かにアフガンでは戦争の指揮をしており、その人に平和賞はおかしいという見方もあるが、もっと大局的に見てもらいたいし、アフガン戦でもオバマ氏としては世界平和の礎にしたいという気持が込められている。もともとアメリカ国民のレベルは高くない。健康保険法によって、貧乏人の分まで自分達が負担しなければならないのは反対だし、オバマは演説がうまいのと国際的人気で受賞したが、オバマの言うことは空論だ、などの批判があり、国民とオバマ氏の理想はかなりかけ離れている。そのアメリカを指導していかなければならないのでオバマ氏は大変だと思う。今回のノーベル賞はオバマ氏にとっては重荷で、なかった方がよかったかもしれないが、世界というかノーベル賞委員会は大きな期待を込めて決定したのだと思う。レベルの低い国民に失望しないで、粘り強くリードしていってもらいたいと願う。
2009.10.11
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2020年オリンピック開催地に広島、長崎が立候補するという。「国際平和会議とか真面目なことならいいが、お祭り騒ぎで、商業主義のオリンピックを招致するのはどうかと思う」との意見もあるが、私は賛成である。確かに東京なら完璧にオリンピックを開催する力もあるし、運営力も抜群だと思うが、招致の目的が国際社会では受け入れられなかった。東京を活性化させ、発展させるとの目的が見え見えで、何を今更、大東京を発展させるのだの反発もあった。国民からも熱烈な支持は得られなかった。オリンピックの目的は世界民族全てが参加して、スポーツを通じて、世界民族の融和と平和を目指すことである。記録にこだわったり、勝負にこだわったりするのは本来の意義から逸脱しているが、それを盛り上げるための演出として許容されている。しかし本質はあくまで融和と平和である。それが十分理解できていない都市は立候補すべきではない。2020年に向けてローマやモスクワ、パリ、東京等の立候補が取りざたされている。これらの都市が融和と平和に不適格というわけではないが、今、核廃絶の機運が盛り上がっている中での、広島、長崎は最もオリンピック精神に近い都市と考える。もし正式に立候補したなら、東京も含めて日本国全体として世界の融和と平和のために熱烈に応援してもらいたい。
2009.10.11
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6月4日アメリカのオバマ大統領はエジプトのカイロ大学でイスラム世界に向けて過去の相互不信や猜疑心を捨て新たな始まりを迎えようと演説した。自分はキリスト教徒だが、祖父はイスラム教徒であり、少年時代住んでいたインドネシアではイスラムの礼拝を聞いて育った。キリスト教とイスラム教は相いれないものではなく、正義や進歩、寛容や人間の尊厳といった理念を共有している。緊張をもたらす課題には手を取り合って取り組むべきだ。イスラエル人とパレスチナ人の双方が平和に暮らせるように、2国家共存に努力する。いわばアメリカの力でイスラエル建国を実現したが、今度はパレスチナ国建設のためにアメリカは本腰を入れる。自分が他人にしてもらいたいように他人にしてやるという理念は国を超え、全ての宗教に共通している。お互いが理解し合って世界の人々が平和に暮らすことは可能なのだ。と述べている。宗教にも色々なものがあり、オバマさんは好意的に全ての宗教の基本理念は共通していると述べているが、外れているものもあると私は思っている。むしろ宗教にこりかたまるのではなく、人間の基本理念は何かということを常に追求していくのが正しいと私は思っている。
2009.06.07
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ハクチョウソウ(白蝶草)アカバナ科 多年草、原産、北米、花言葉「清楚」ハクチョウソウの花言葉は清楚だがニュースでそれに関係するものを思いめぐらせたが、正にその反対の事件があったので、清楚の反対ということで、少しこじつけがましいが北朝鮮について書く。二度目の核実験を行った。オバマ大統領が先頭に立って核軍縮、核廃絶の機運が盛り上がっている中での信じられないような暴挙である。国内的には金正日将軍の後継者選びの問題を抱え、対外的にはアメリカ新政権との直接交渉で有利な条件をつくるという狙いがあったようだ。アメリカオバマ大統領はイラクやイラン等のイスラム諸国、北朝鮮などかって悪の中枢と言われた諸国とも対話を中心にして諸問題を解決していくのを基本路線としている。それをいいことにして、アメリカを直接交渉の場に否応なく引きずり出し、有利な交渉をしようとしていることは見え見えで、いくら広い心を持っているオバマ大統領でもその手には乗らないと思う。対話より逆に制裁に向かう可能性がある。そうなったら苦しむのは国民である。金正日氏に清楚な心を望みたいが、拉致の問題、ミサイルの問題、そして核実験と清楚とは真反対のことをしている。清楚な心に目覚めてもらいたいと思う。
2009.05.26
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今夜のクローズアップ現代は、世界最高峰のロボット技術を有する日本の技術が世界中の軍需産業から狙われているとの内容であった。日本は最初から平和利用で、介護ロボットや農業関係のロボット、調査ロボットなど、全く戦争には関係しない分野で開発が進められてきた。しかし昨今アメリカをはじめ世界各国で戦争をロボットに戦わせようと、あらゆる研究が すすめられており、世界一のロボット技術を持つ日本に諸外国の軍事工業関係者の視線が注がれているとのことだ。ロボットが軍事に使われるようになると兵隊自身の命は落とさなくていいので、戦争が勃発し易い状況になる。それゆえ外国の軍事産業に日本のロボット技術を売り渡してはならないことは当然だが、その論調のあとで、自衛隊がロボットを導入して、その研究を始めていることも紹介された。これはどう考えたらいいのであろうか?今の時代、殆どの国が性能のよい軍事ロボットの開発にしのぎを削っている。今後の戦争は、ロボット同士の戦争になることが考えられる。日本は絶対戦争をしない立場だが、諸外国が戦争ロボットを次から次に開発している時代なら、防衛の立場からもロボットの研究をしていかなければ、時代に取り残されてしまう。防衛目的のロボットの利用は、やむ負えないことと考える。
2009.04.13
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北朝鮮が本日弾道弾を発射した。発射角度によって、ミサイルにもなるし、人工衛星にもなるとのことで、韓国の観測では発射角度から人工衛星と認定している。人工衛星は日本でもかなり前から打ち上げており、いまさら驚くことはないが、北朝鮮は核開発しており、それを搭載する兵器に利用しかねないところに問題がある。午前中に書いたブログで、国力の差は歴然なのだから、北朝鮮国民のために文化的、経済的に様々な援助を惜しむべきではないと書いた。それに対し、「お人よしにもほどがある。国力は弱くても武器をもっていれば何をするか分からない。制裁して、武器を取り上げるべきで、脳天気なことを言っていると真っ先にやられるのは日本だ」と非難されるのではないかと思った。実際、無法者または無法者国家に対してそれでも思いやりをもって愛情を注ぎ、困っていたら援助してやるべきだという人と、制裁して徹底的に懲らしめるべきだとの意見の割合を調べれば、その中間も意識の度合いによってどちらかに割り振るとすれば、90%は後者だと思う。後者の立場からみると「愛情を」「援助を」などと言っていると「何を寝ぼけたことを言っているのか?そんなことを言っていると必ず国は滅ぼされる」と怒りまくられるのではないかと思う。しかし、世界平和を考える時、目には目を、歯には歯をの考え方では根本的な解決にはならない。新しい考え方で対処しなければ問題をこじらせるだけでよい解決策は生れてこない。日本は自ら戦争をしないと宣言している国である。だが無法者国家に滅ぼされていいわけがない。アメリカのケネディ大統領が就任演説で、「自らの戦力が疑い無く充分であれば、それを使うことが絶対ないと確信できる」と述べているが、日本も戦争に対する防御が疑い無く充分であれば、絶対戦争をしないことが確信できるのだと思う。国際情勢を常に把握し、あらゆる攻撃を想定して諸外国との連携や自らの防衛体制を整備しておくことは、近隣諸国に馬鹿な考えを起こさせないためにも必要なことである。今の時代、性能の優れた迎撃ミサイルも必要かも知れないが、それよりも強力な武器は外交だと思う。思いやりのある国家、真の友人を沢山もっている国家、常日頃、平和に、国際協調に邁進していて、世界中から尊敬されている国が攻撃されるであろうか?見下したり、卑下したりすることなく、常日頃、誠心、誠意他国と付き合っていくことが、最強の軍備と考えている。
2009.04.05
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今から30年前カリスマ的指導者ホメイニ師の熱烈演説で、それまで王制だったイランはイスラム原理主義国家に生まれ変わった。国家体制は宗教的指導者が最高権力者で、その下に首相や国会がある体制である。ホメイニ師はイランの革命が成功したことに自信を得て、近隣諸国にも同様の革命を呼び掛けて、イスラム原理主義の輸出を試みた。パキスタンでもアフガニスタンでもイラクでもイスラム原理主義が台頭し、自爆テロや自国内外のテロが頻発している。30年前のイランは貧富の差が大きく、アメリカに依存した国王の政権は確たる理念もなく、搾取と汚職に満ちており、国民の不満は頂点に達していた。そこに強い信念と理念を持ったホメイニ師が登場し、国民は雪崩のようにホメイニ氏側についた。しかしどの宗教でもそうだが、宗教指導者は絶対の確信と力を持っているが、自らの宗教の教義が正しいか否かの研究はしない。自らの宗教は正しい。だから世界に広めなければならない。この考え方で動いている。イスラム原理主義はアラーの神に逆らうものは殺しても罰せられず返って称賛されるとする教義をもっている。仏教における生命の尊重思想からみると、考えられないくらい低次元の教義である。今までアメリカとイランは国交断絶していたが、オバマ新大統領は、イランとも話し合いの用意があり、共に平和社会を築いていきたいとしており、新しい展開が開けるかも知れない。しかし片や民主主義、片や宗教の絶対専制主義、どのような話し合いが展開するのであろうか?私は世界平和は宗教問題の解決なしには達成できないと考えている。各宗教の教義に支配されるのではなく、各宗教指導者は人間として何が真実なのかをまず第一に突き詰めることが大切だと思う。人の命をとことん大切にすること、そこから全てが始まり、各宗教はそれをどのように生かし、発展させていくかの道具だと考える。
2009.02.13
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国内的には不況による職なしが大問題だが、国際的には年末、年始にかけてイスラエルとガザ地区のハマスの戦闘状態が大きな問題だ。最初はガザを支配するイスラム過激派ハマスが、イスラエルへのロケット攻撃を始めた。これに対してイスラエルは空爆と戦車による本格的進軍を開始した。空爆で500人以上が死亡し、その2割は子供たちだという。職がないのも大変なことだが、人々を苦しめ死なせることはもっとむごいことである。このむごいことがイスラエルとパレスチナの間で1948年のイスラエル建国以来何度となく繰り返され、そのつど多くの犠牲者が出ている。パレスチナには穏健派でイスラエルとの話し合いに応ずる用意があるファタハ党とイスラエルを否定してあくまで武力闘争をするハマス党があり、パレスチナ人の支持はハマス党の方が優勢な情勢にある。イスラエルはハマスを叩いてファタハに加勢したい気持があるが、国民は今回のことでかえってハマスへの肩入れを強くしている。ファタハは汚職などがあって支持を失ったとのことだが、戦闘集団の方がかっこよく見え、心情的にそちらの方を支持する気持は分かるが、それによって多くのパレスチナ同胞が殺されるのはどう思っているのだろうか。国際世論はハマスのロケット攻撃に対して何十倍もの報復攻撃をしているイスラエルが悪いというものが多い。イスラエル建国には問題があったかもしれない。しかしすでに国際的に認められユダヤ人国家として国民が生活しているのに、その国家を認めないとして執拗に攻撃しているアラブ・パレスチナ・イスラムも心を澄ませて考えてもらいたい。メンツとか、利害とか、権益とか、宗教的信条とかあるかもしれないが、仲間のパレスチナ人を自分たちの行動で殺していることに気づいてもらいたい。イスラエルを認めることはメンツにかかわるかも知れないがそんなものより人命の方がどんなに尊いか分からない。彼らに人命の尊さと平和の意義を分かってもらいたいと何時も願っているが、怨念に毒された彼らの心は中々開かない。世界中の沢山の人達が平和と人命の尊重を願っているが、一部のかたくなな人達の心には届いていない。でもくじけずに今年も皆で平和を祈り続けて行こうではないか!
2009.01.06
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アメリカ大統領選でオバマ氏が当選した。心からお祝い申しあげる。彼の主張は白人も黒人もない、アジア人もヨーロッパ人もない、貧乏人も金持もない、民主党も共和党もない、みんな同じ人間で、同じように幸せになる権利がある。戦争は敵だ、イランや北朝鮮に対しても対話と融和を図っていく。環境問題にも積極的に参加して、指導的役割を果たしていく。最高の人がアメリカ大統領になる。レベルが低いと思っていたアメリカ人がすごいことをしてくれた。黒人である彼が大統領になるとはだれも考えたことはなかったと思う。それを可能にした草の根運動を展開した若者たち。アメリカ国民を見直した。ブッシュ氏がひどすぎた反動でオバマ氏が浮かび上がったこともあり、オバマ大統領の生みの親の一人にブッシュ氏をあげてもいいと思う。こうなってみれば彼にも感謝する。これでアメリカは確実に変わる。そして世界も変わる。オバマ氏はアメリカのことだけを考えていない。日本人も自分の国や自分のことだけを考えていないで、オバマ氏に呼応して、世界人類のために戦い、汗を流し、幸せを築いてもらいたいと思う。
2008.11.05
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アフガニスタンに農業指導に行っていた伊藤和也さんが武装グループ5人に拉致され殺された。タリバンを中心とする反政府勢力の暴力行為は日常行われていたが、まさかアフガニスタンのために、住民に溶け込み、地域のために一生懸命活動していた人が殺されるとは信じられないことで、無知蒙昧の世界で、世も終りだと思った。反政府勢力は政府に協力する外国人は敵と考え、今回伊藤さんは敵の一人とみなされ、見せしめのために殺されたとの観測があるが、人として何が大事で何がいけないことかが全く分からなくなっている、とんでもない人間がいることは慙愧に堪えない。そんな人たちが住んでる国に伊藤さんは真心を尽くそうとした。恩を仇で返されたが伊藤さんの志はアフガンの多くの人たちの心に今も響いているように感じられる。伊藤さんはアフガンの人たちに国籍や主義主張が違っても大事なことを共に実践する中で心が一つになれると訴えていたのだと思う。伊藤さんのお父さんが息子のことを「家族の誇り」と言っていたが、この親にしてこの子ありだと思った。伊藤家だけでなく、日本の誇りだと思う。ご冥福を心よりお祈り申しあげる。伊藤さんのことは昨日書かなくてはいけなかったのに、新しいパソコン(VISTA)を買い、セキュリティが重くなったおかげで使い勝手がかなり悪くて、性能はXPより数段落ちるVISTAのパソコンに夜遅くまで振り回されていて、伊藤さんの記事が書けなかった。申し訳ないと思っている。
2008.08.29
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華々しい開会式で、8月8日に北京オリンピックが開幕した。日本選手団も堂々の入場行進をしてその活躍が期待されている。昨日の成績は柔道の谷選手が銅メダルを獲ったが、期待の平岡選手は初戦敗退、重量挙げの三宅選手も110キロが上げられずに6位、サッカー、バレーも負けた。水泳では北島選手のみが予選通過で他の選手は日本記録を出しながら敗退、期待の女子マラソン野口選手が健康上の理由で出場できないかも知れないという情報、日本選手団にとっては幸先の悪い幕開けである。おまけにグルジアとロシアが戦闘状態になり、五輪会場にも影響が及ぶことは必至である。華やかな開幕式典の裏で、北京五輪に暗雲が立ち込めている現状と言えるだろう。このようにみてくると、失望落胆する人が多いと思う。しかしこれは人生と同じで、順風満帆のことなど殆どない。次から次に失敗や不幸に襲われることもある。人生をそういうものだと知らない人は、「何故自分ばかり失敗ばかりするのか!自分ばかり不幸に襲われるのか」と落胆失望して自殺したりする。三宅選手のお父さん(重量挙げで金メダルを獲った人)が「8年間も頑張ってきてこの結果、どうなっているのだ、悔しい」と娘の成績に怒り狂っていたが、そういうこともあるものだ。野村選手を押しのけて柔道代表選手になった平岡選手、金メダルどころか初戦敗退、その気持は想像を絶するものだと思う。自分がその立場だったら自殺していたかも知れない。しかし三宅選手も平岡選手も開き直ってもらいたい。本番で実力が出せなかった悔しさはあるが、そんなことは人生では一杯あることである。たまたま皆が注目しているオリンピックの舞台ではあったが、人生の一コマには変わりない。観客が何を言おうがかまう必要はない。「それなら自分がやってみてください」と言えばいい。グルジア紛争は民族問題と石油パイプラインの利権の問題が根底にある。各民族の尊重がオリンピックの基本精神である。民族同士は戦争するのではなく、常に会話できる環境作りに努めてもらいたいと思う。
2008.08.10
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今日のクローズアップ現代はイラク開戦5周年を取り上げていた。アメリカはその事態を予測していなかったが、フセイン政権が倒れたら、シーア派、スンニ派の激しい宗派対立が起り、お互いが殺し合いをしており、混乱が続いている。アメリカ兵も大量に投入されているが、どこの誰が敵なのかはっきりしない戦争で、イラク帰還兵は精神障害を起こしてホームレスになるものが多く、社会問題化しているとのことだった。宗派対立、主義主張の対立、利害の対立など様々な対立がある。人間社会であれば、個人個人の対立もあれば、グループ同士の対立も当然起こりえることである。しかしその対立故に、同じ人間同士でありながら殺し合いをしなければならないとは悲しいことだ。何としても阻止しなければならない。同じ国に住み、同じ思い出を持ち、同じ歴史を共有してきたもの同士がその地域、その国に愛着を持ち、心の故郷と感じているならば、主義が違ったり、宗派が違うからと争いを起こし、国内を大混乱に陥れることはないと思う。イラクの不幸は、国民一人一人が自国を大事にし、皆で協力して国を再生していこうという意識の欠如だと思う。悲しいことに国や国民よりも宗派を第一に考える人達が多すぎる。勿論、今回の宗派対立を引き起こさせたアメリカの責任は重いが、誰がどうだ、どの国がどうだ、だれが悪いなどと言っていないで、真っ先に自国の平和と安定を考えて、両派でよく話し合ってもらいたいと願う。
2008.03.19
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私は世界の平和と一切衆生の幸せを毎日祈っている。でも相変わらず世界のあちこちで自爆テロや戦争が行われている。国内をみても殺人事件などが後を絶たない。心が曲がった人がいるから殺人や戦争が起こるので、人々全てが心清き人になってもらいたいとも祈っている。全ての人が自分と同様に他人の幸せを考え、そのために全力で努力してくれたらと願っている。自分の心は自分でコントロールできるが、他人の心を変えるのは難しい。他人がこうあって欲しいと祈ることは出来ても、強制はできない。今日も世界の平和と一切衆生の幸せを祈り、そのためにお役に立てる人間になれますようにと祈った。
2008.01.12
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菊の花である。義兄が菊作りをしているので、一昨日の夕方伺って携帯で撮影してきたものである。キク科キク属、原産中国、花言葉:高貴一昨日の夜、ある人から前日聴きに行った民音のアグネスチャンの公演の話を聞いた。歌も素晴らしかったがその後の話も素晴らしかったとのことである。彼女はエチオピアやタイ、スーザン、イラクなど飢餓地帯や貧困地帯を訪れてその現状を講演したり、本に書いたりしている人である。彼女の話を聞いてその民音に参加した人は涙を抑えることが出来ず、隣の奥さんを見たらやはり泣いていたとのことである。世界には1億人以上食べられないで死にそうな人がいる。それを救うには世界中で軍備に注ぐお金をそちらに使えば皆さん救われる。との話をしたとのことである。軍事費は莫大である。兵器や兵隊の人件費はものすごい。一億人の食料費など軽くカバーできる額である。「戦争を止めてもらいたい。憎しみ合うのを止めて世界中が平和になれば、食べられないで死んでいく人はなくなる。皆様頑張りましょう」というのが彼女の歌の後の話だったとのことである。平和と飢餓者が一人もいない世界を目指してお互い頑張りましょう。
2007.11.23
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4時間に及ぶ南北首脳会談が終了した。韓国側のコメントとして、開放、改革に対して北側に根強い抵抗があるとのことだった。テレビに映った両首脳、大統領選を控えた盧武鉉大統領はこの会談を選挙戦への有利な材料にするべく終始にこやかで元気に溢れていたが、金正日氏は少し元気がなかった。体形的には典型的なメタボリック症候群で、循環器系の健康不安が窺えた。金正日氏が歩くと、沿道の婦人は大指導者を間近に見れてか、大指導者の健康を心配してか涙を流していた。田舎の方では食料がなくて飢えて死んでいってる人も多いと聞くが、都会地などに住む多くの国民は金正日氏を神と崇め、大指導者として尊敬している。近年の核実験その他に見る強硬な外交政策は、大きな成功を収め、アメリカを始め各国が、低姿勢の外交態度を示すようになった。これをみてもいかに金正日氏が偉大で優れた指導者であるかが分かり、尊敬の念はさらに高まっている。しかし神とも仏とも頼る大指導者に健康不安があることは正確には誰も知らない。金正日氏は独裁者で、核問題、南北統一、拉致問題全ての鍵を握っている。北が南北統一しようと言えば南で反対する人はいない。北の住民でも本音で反対する人はいない。金正日氏の一声で決まるのである。今日の話し合いではまだ統一の具体的話はなかったみたいだ。自分の所の利害を考えている一部の人を除けば世界中の全ての人が南北統一を望んでいる。それを阻んでいるのは金正日氏一人である。氏が健在で権力を握っている限り、南北統一や拉致問題は解決しないかもしれない。氏が権力を失ったらどうなるか?何回かの話し合いで、南北統一も拉致問題も核問題も解決する。しかし人の権力がなくなるのを待って棚ぼた式に重要案件を解決しようとするのは、卑怯といわれても仕方がない。韓国の盧武鉉大統も日本の福田首相も、キーパーソンである、金正日氏と何回も会って話し合い、彼の心を開かせ、変えてもらいたい。それが政治家の仕事だと思う。
2007.10.03
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ミヤンマーの人権デモが広がっている。若手僧侶が先頭に立ってのデモで数十万人規模のデモに発展する可能性があり、危機感を感じた軍事政権が弾圧を開始し、多くの民間人が殺されカメラマンの長井健司さんも犠牲になった。私は7月まで、英会話教室に週1回通っていたが、そのクラスメートに香川県出身の20歳代の美しい女性がいた。彼女は数年前国家プロジェクトで数週間ミヤンマーに派遣されてそこで生活して以来、大のミヤンマーフアンになり、その後も何度かミヤンマーに行き、その見聞録を英会話教室で話してくれた。電話は村に1~2台しかなく、テレビも冷蔵庫もない。すごく貧しい。でも人々の気持ちが素晴らしく、むさぼったり、いじめたりする人はどこにもいない。外国人の彼女にも大変親切で、行く度に大歓迎してくれたとのことで、ミヤンマーの話をする時の彼女は生き生きしており、ミヤンマーのとりこになっていた。彼女はミヤンマーにお嫁に行くのではないかと私は思っていた。貧乏だけど素晴らしい国だと熱っぽく語る彼女に影響されて、クラスメートの殆どもミヤンマーを好きになり、いつか行ってみたいと思うようになった。今度デモが勃発したので、彼女のブログを開けてみたが、この頃ずっと記事を書いていない。ブログにもいつもミヤンマーの素晴らしさを書いていたので、今度のことをどのように思っているのか知りたいと思ったのだがだめだった。もしかしたらミヤンマーに行っているのかも知れない。彼女は素晴らしい人達が住んでいる国です。と言っていたがノーベル賞受賞のスーチーさんをずっと軟禁したり、今回の弾圧事件など、元来はミヤンマー人で、彼女に言わせれば最高の人種でも、権力を握ればかくも非人間的なことをするのかと思うと、権力は怖いと思った。今の状況について彼女の意見を聞きたいと思ったがそれができなかったので、自分で勝手にこの事件のことを考えているところだが、彼女の話から想像するに、国民の人間性は素晴らしいのだと思う。しかし一握りの権力欲や物質欲に駆られた人間が、おとなしい国民を虐げて自分たちだけ栄誉栄華の生活をしていたと言うのがミヤンマーの実態ではないかと思う。ミヤンマーは昔ビルマと言った。ビルマの竪琴などで日本でも親しみを感じている人が多いが、ミヤンマー人も日本には親しみを感じている人が多いとのことである。今回の紛争を他国のことと冷然と見ているだけでなく、政府としても対応策をとって貰いたいし、我々民間人も解決策を願っていきたいと思う。素晴らしい人間性とたぐい稀なプロ根性を備えた長井様のご冥福を心より祈る。私の個人的願望も含めての今後の予測は、僧侶も含めた大群集が武器はもっていないが軍事政権を倒して民主国家を作るのではないかと思う。その場合指導者が必要だ。スーチーさんに先頭に立ってもらって粛々と進軍してもらいたいと願う。
2007.09.28
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インパチェンス(アフリカホウセンカ)、ツリフネソウ科、熱帯アフリカ原産初夏から秋に開花、花言葉:耐えられない、短期、お喋り、浮気しないで、目移りしないで。台風4号の猛威と被害が九州、近畿地方を中心に報道されている。こちら関東は今のところまだ静かだが午後には暴風や大雨が予報されている。勢いが衰えない原因は海水の温度が高いためと伝えていた。台風、地震は自然災害の代表的なものである。襲われた時には人間の無力さをつくづく思う。しかしそれを最小限に抑える努力はできる。今回の海水の温度上昇も地球温暖化と関係あるかもしれない。地震や台風の予知や避難対策、被害を最小限に抑える政策は、選挙での最重要政策であるべきだと思っている。一方人災ではパキスタンのムシャラク大統領がイスラム原理主義の学生やタリバンが立てこもる学校やモスクを制圧する為に軍事行動を行い数百人の死傷者を出した。ムシャラク大統領は同胞と戦うことになり、苦しい心境を語ったが、同じ信仰でも間違った方向に行き、テロを行うことは許されない。と強い決意を述べられた。原理主義やタリバンは自爆も含めてテロをやむおえないこととして奨励している。自分や他人を傷つけることも辞さないの姿勢は戦争や紛争の原因であり、人災の最たるものだと思う。人々が信仰する宗教や信念に基づくことだと思うが、たとえどんなに主義主張が異なっても、自分を殺したり、他人を殺したりしてはならないことを最低限の道徳律として、国連等で採択して、各国に浸透させてもらいたいと何時も願っている。今回のムシャラク大統領の選択は、放置することも出来ず、やむにやまれぬ苦汁の選択だったが、その後の対立の激化が予想され、一層の戦乱が起きるかも知れない状況で、心を痛めている人が多いと思う。人命を軽視している人達がいることが問題だが、短兵急にその人達の心を変えることはできない。世界中の人達が、気長に、各人一人一人、願い、努力していくことだと思う。
2007.07.15
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これは5月から8月に咲く北米原産の菊科の金鶏菊です(花の中心部に紫色の輪状模様がないので正式には大金鶏菊が適切かもしれません)。ある人から「その人の心が環境を作る」との言葉を教えてもらいました。その人の心が周りの環境を作るということで、家庭や学校、職場、地域、国、地球などの根本は人の心で、心の美しい人が多ければいい職場、いい地球になるということだと思います。そういう人が多くなければだめかと言えば、少なければ少ないなりにそれなりの環境になっていくのだと思います。「おれの会社は最低さ」とか、「おれの町は最低さ」とか言う人がありますが、それはそこに働く人々、そこに住む人たちの心が作り上げたものだと思います。毎日の世相を見ると殺人事件や、汚職、詐欺などの事件が後を絶ちません。どうしょうもない国になってしまったと言っている人がいました。それは自分達の心が作り上げたものだと思います。なかんずく自分だと思います。自分の心が周りの環境を作り、それが広がって地域社会を作っているのだと思います。今、人類の最大の願いは、平和で健康的な地球環境を作ることだと思います。戦争や大気汚染のない環境を作りのは私達一人一人の心にかかっていると思います。
2007.05.26
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これは庭に咲いているブラジル南部原産のチロリアンランプです。10年以上前に、三重県熊野市に住む友人から送ってもらったものです。彼は地植えにしていますが、当方では冬季に外にあると枯れてしまうので鉢植えにしてあります。春から秋まで大変長い間咲いています。今日82歳の男性からお話を聞く機会がありました。予科練(海軍飛行予科練習生)だったとのことで、仲間の7割は死んでしまって、自分は生き残り、最初は複雑な気持ちでしが、この歳になれば、できるだけ健康で余命をまっとうしたいと言っていました。予科練では犠牲的精神と敢闘精神を徹底的に叩き込まれたとのことです。戦争末期には次から次に友人が一人用の飛行機に乗って飛び立っていきました。飛行機は中からは鍵の開け閉めができず、外からしか鍵の開け閉めができませんでした。鍵を閉める時には中の人間も外の人間も泣いていたとのことです。何を感じ、何を思って泣いたのか想像するしかありませんが、いよいよ死ぬのだ、これでお別れだの気持ちだったのではないかと思います。お国のため、天皇陛下のためにお役に立ちたいと20歳以下の少年が自ら志願して、予科練に入ったり、特攻隊を志願しました。反対した家族もいたと思います。いや全ての家族や恋人達が反対したと思います。しかし彼らはそれを振り切って土浦や鹿児島等に旅たっていきました。今は「お国のために命を賭けるぞ」と思っている若者はいないと思います。しかし時代は変れど、同じ若者で、感受性は同じです。違うのは価値観だと思います。当時の若者は、この世に受けた生をお国のために使うのが最高の徳と考えていました。彼らは最後の搭乗時に鍵をかけられた時には泣いたとしてもそこに行くまでは迷いはなかったと思います。今の若者も同じだと思います。これぞ最高に価値あることだと思えることがあれば自分の命も顧みず突き進んでいくと思います。今最高に価値あることは世界平和だと思います。特攻隊とか予科練は具体的な目標になりましたが、平和の場合、目標が大きすぎて具体的に何処へ行って何をしたらいいか分からないために、行動として目に見えない面がありますが、若者の心は本当は純真で、昔の若者の方が純情で正義感に溢れていた訳ではないと思います。先の戦争で特攻隊員だけでなく、多くの軍人、一般住民が尊い犠牲になりました。心からご冥福をお祈り申し上げます。戦後占領地での日本軍による虐殺等の話を聞き、神国日本を信じていた若者は理想と現実の違いが理解できなかったのではないかと思います。戦争は何処の国の人でも人間を野獣にします。相手をやっつけるためには何でもします。占領すれば占領地の略奪や強姦はつきものです。神国でも悪の中枢国でも同じです。正しい戦争、悪い戦争はありません。戦争そのものが悪なのです。特攻隊の話を聞くといつも涙が出ますが、涙をただ流せばいいものではありません。この涙、平和のために粉骨砕身、命をかけて戦っていくものでなければならないといつも思います。
2007.05.24
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2月2-4日に東京高田馬場の国境なき医師団事務所で行われた研修会に参加して今帰って来たところである。参加者は17人で、医師7人、ナース4人、事務者5人、主婦1人、男性9人、女性8人の内訳であった。3日間、講義は勿論、日常会話も全て英語で、参加者は殆ど英語ペラペラだったが男性医師5人だけがペラペラではなかった。医師7人中5人が男性で2人が女性だったが2人の女性は他の参加者同様ペラペラだったが、どうしたことか5人の男性医師のみが若干英語力に問題があった。その中でこの私が少しはましな方だったのだから、男性医師というものは語学習得は困難なのかと思った。その5人の卒業大学は、東大、京大、北大、新潟大、京都府立医大で、入学の時は英語もかなり勉強したのだと思うが、今回は女性群と事務の男性はペラペラなのに5人はつかえつかえで目だってしまった。皆さんアフリカなどに行って医療や救援活動をしたい人ばかりで、生き生きとしており、私のようにシュバイツアーがそうしたから自分も義務で行きたいといった感じの古い重苦しい人はいなかった。そういうことが好きでしょうがないといった感じの人たちばかりで、世の中にはいればいるものだと思った。義務感で行きたいと思っていた私は恥ずかしいと思った。しかし少し見方を変えてみると、インターネットで募集し、東京、大阪その他で説明会を開いて参加者を募った割には、全国からたった17人しか集まらなかったのはそういう人はそれほど多くいなかったということだと思う。今回の研修で強く感じたのは、そういう所では医師、看護師などが重要な役割を果たすものと思っていたが、実際はロジスティシャンと呼ばれる事務職の方がさらに重要な役割をはたしていることが分かった。団員の健康管理から、現地の食料や診療所の建設(テント)、運搬、予防接種の手配、医師や看護師の配置など全てに関っており、現地の人を指導しての様々な活動は彼らの真骨頂を示せるもので誇り高い職業だと思った。研修会であるロジスティシャンの活動報告を聴いた。彼はコンピューター販売会社で営業成績も優秀だったが感ずる所あり、転職してロジスティシャンになったが、今は最高の仕事をしているとの実感があり、幸せだと語ってくれた。なによりも、現地人も含め仕事仲間が心から尊敬できることは以前の会社ではなかったことだと語っていた。英語力不足の5人の男性医師の内3人は目前に定年を控えている人たちだった。若手の医師は「定年後がこういう仕事にはぴったりだと思いますが私は定年までかなりあるので待ちきれなくてきました」と言っていた。定年になればなったでまた色々問題もあり、定年後ならベストと言うわけでもないと思うが、年取ってもその心があることをよしとして、思いを秘めて老人同士、高田の馬場の飲み屋で静かに飲んだ。この内何人が実際に行けるだろうかと思った。
2007.02.04
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日本時間12月30日にフセイン氏の死刑が執行されたという。シーア派住民虐殺の罪とのことだが、スンニ派とシーア派の争いの中でスンニ派指導者として対立する人たちを殺したことは当然罪になるが、シーア派もスンニ派を多数殺している。そのシーア派の指導者は裁かれていない。彼を処刑したことでは問題は解決されない。シーア派政権はフセイン氏に対する憎しみの気持ちも込めて死刑執行したと思われるが、何が問題なのかをよく考えてことに当たるべきだったと思う。問題は明らかである。アメリカの介入を許し、国内を混乱させ、多くの国民が死んだ原因は国民間、宗派間の対立である。この問題を国民一人一人が真剣に考え、解決のための行動を起こさなければならない。彼を処刑することによりアメリカの面子が立ち、スンニ派の力を弱める効果を期待したとすれば大きな誤りである。アメリカが今、心から本当にしなければならないことは、非常に難しいことだが、スンニ派、シーア派の対立を解き、互いに理解しあえる国家になるよう全力を投入することである。それは軍事介入では出来ない。文化的な力を結集し、世界の他の国にも呼びかけて、主義主張、宗教の違いによる殺し合いの間違いを正し、正しい道への指針を示していくことである。
2006.12.30
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英会話教室の仲間が1994年に皇太子ご成婚を記念して設立された後進国との国際交流プログラムに沿って今回ミャンマーに行ってきてその報告をしてくれたので、その内容を紹介する。今年は7月に11の国から約90人の若者が3週間日本を訪れ、9月に約60人の18歳から30歳までの日本の若者が3週間 バルチック諸国、カンボジア、ドミニカ、ミャンマー、チュニジアに派遣され、ミャンマーには日本全国から10人の若者が選ばれて行ってきたとのことである。英会話の仲間は婦人警官で、若者達(女性7人、男性3人)のリーダーになり、代表して天皇、皇后に挨拶して、帰国時も代表して挨拶したとのことである。ミャンマーに着いたら国賓級の扱いで、白バイに誘導されてホテルに案内されたとのことである。ミャンマーは仏教の国で、敬虔な仏教徒が多く、若者のデートの場所は寺院とのことだった。大変貧乏で、粗末な生活だったが人々の心の温かさが一番心に残ったとのことである。このプログラムの目的は日本と後進国の若者がお互いの国を訪れて、交流を深め、帰国後そこで体験したことを自国内で多くの人に伝えて両国間の関係を深くするとのことだが、私も彼女から聞いて初めてミャンマーが何処にあり(バングラデッシュ、インド、中国、ラオス、タイに囲まれた海に面した国)、国政や経済、宗教なども初めて詳しく知ったので、この企画はいいことだと思った。天皇、皇后がこのような形で国際交流に力を入れて下さっているのも大変ありがたいことだと思った。参加者は公募とのことなので選ばれた若者は幸せだし、又責任も重いと思った。自分が行ってきたのではないけれど、親しくしている友人が行ってきたのでミャンマーを知ってもらいたい気持も込めて紹介させて頂いた。
2006.10.04
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ある人が自爆テロは特攻隊と同じようなものだねと言っていた。確かに自分の命を投げ出すことは同じだが本質は全く違うと思う。特攻隊は愛する家族のため、愛する国土のために、自ら志願して少しでもお役に立とうと思って自分の命を捧げた人達である。結果は無残だったかもしれないが、他人の為に命を賭けた若者達は悲しいことだが美しく、知覧特攻平和会館を訪れた人は殆どが涙にくれていた。一方自爆テロは宗教的正義の為に死ねば、死後は美女や美味しい食べ物に囲まれた美園に住むことが出来るという考えに基づいている場合が多い。罪の無い民衆を巻き添えにして自らの命を落としていくが、愛する家族のためや、他人の為に命を賭けているのではない。自分が死後極楽世界に行きたいからである。特攻隊員には自分が得する考えなど微塵もなかった。他人のために自分の命を捧げた行為に全ての人が涙するのだと思う。自爆テロで亡くなった人には家族は涙するかもしれないが世界の人は涙しないし、かえって憎しみを感ずる。特攻隊精神は日本の武士道精神からきていると思う。今の若者達は賢いし、優しい心をもっているが、他人のために自分の命を賭けるという人は少ない。若者ではないが8月15日に加藤代議士宅に放火して自決しようとした人は武士道精神ゼロで、自爆テロに近いと思う。特攻隊の時代と今は全く違うが、他人の為に命を賭けることは幾らでもある。日本人魂を呼び覚ましてもらいたいと思っている。
2006.09.01
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ジョセフ・ロートブラット氏と池田大作氏の上記表題の対談集を読みました。ロートブラット氏は物理学者で第二次世界大戦中アメリカ政府から原爆製造のマンハッタン計画に招かれて渡米しましたが、ナチスドイツが原爆を製造しないことが分ると計画から離脱して、戦後核兵器廃絶運動に挺身し、1995年にノーベル平和賞を受賞した方です。池田氏はSGI会長として仏法を基調として世界平和のために尽力しており、トインビーやゴルバチョフ、ヘンダーソンなど数多くの世界の知性と対談を重ねられている方です。本書の内容があまりに素晴らしく驚嘆しながら一気に読んでしまいました。ロ氏と池田氏は現在世界にはこの地球上の生物すべてを破壊絶滅させて余りある核兵器が備蓄されており、人類が自らを滅亡させうる技術的手段を保有している現状に立って核兵器廃絶について語っています。戦争があればいつか核が使われて、報復合戦、つまり絶滅戦争につながらないとは限りません。人類絶滅を救うには戦争の廃絶が必要です。両氏は絶対そうしなくてはならないと確信を述べており、それには教育が不可欠の手段と考えています。この本を読むまでは、私も核兵器がいくらあったって実際にそれが使われることはないだろうとのん気に考えていましたが、どんなきっかけで人為的地球爆発が起こるか分かりません。そのことを多くの人が認識して、文化や人種、宗教の違いを超越して平和運動に挺身していく必要があります。本書は世界中の全ての年代層の人に読んでもらいたい本で、きっと共感し、人類に貢献するために最大の努力をしようと思ってくれると思います。まだお読みでない方は是非読んで頂きたいと思った素晴らしい本でした。
2006.08.22
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安倍晋三さんが書いた「美しい国へ」を読みました。安保反対闘争の時には祖父の元首相岸信介氏は世間からもマスコミからも極悪人、昭和の妖怪などと非難され自宅や公邸もデモ隊に囲まれて外出もできない日が続きました。安倍さんにとっては身びいきもあって、岸氏を支持しています。民意と言えば一時に33万人もデモ隊が繰り出され、新聞テレビなども安保反対論調でしたので完全に岸氏の反対側にありました。しかし民意はそうだからと安保を破棄していたらどうなっていたか分りません。政治家は信念で生きなければならないと思ったと書いています。そして、世論と指導者との関係で、あれは指導者が正しかった、世論が正しかったと後年振り返ることが多いですが、その時代はそうせざるを得なかった面もあり、その時代に生きた人たちは愚とかたづけることなく、その時代に生きた人々の目で歴史を見直すことが必要と述べています。安全保障と社会保障が政治家としての主題であり、確たる信念をもち、たじろがず、批判を覚悟で臨むと決意を述べています。サラリーマンから政治家秘書となり、38歳で衆議院議員になり、いまや総理、総裁候補になっている人の本音に触れられると思います。一読をお勧めします。
2006.08.20
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響き煙さんから私の日記「人間の心」に対して書き込み頂きましたのでその返信を書きましたら長すぎて掲載不可と出てしまいましたので、こちらのブログ本文の方に書かせて頂きました。 コメントありがとうございました。不勉強を指摘して頂きましたが、具体的な記述をしていただけませんでしたので、的外れになるかもしれませんが、私の想像でご返答させて頂きます。「平和思想の輸出などと平和ボケしたことを言っているが、現在の世界情勢はそんなに甘いものではなく、げんに、北朝鮮や中国などの脅威もあり、脳てんきなことを言ってる時ではない」といった意味で書き込みして下さったのではないかと思いまして意見を述べさせて頂きます。現在世界にはこの地球上の生物全てを何度も完全に死滅させるに十分な核兵器が備蓄されています。核不拡散条約(NPT)はありますが、いつどんな状況下で、核戦争が始まらないとは限りません。核兵器がテロの手に渡れば実際に使われる可能性がかなりあります。一度使われたが最後、連鎖反応式にスイッチが押され、この地球が滅亡することは間違いありません。この危機を回避するには、備蓄されている全ての核兵器の完全処分しかありません。核があるから大きな戦争が起きないですんでいるのだとの核による戦争抑止論もありますが、ブッシュ大統領がポップコーンだかを喉につまらせて一時意識朦朧となった事件がありました。テロリストの侵入その他どんなことで核ボタンが押されないとも限りません。平和平和と言っている私のことを脳てんきと言う人がいるかもしれませんが、実際は、ちょっとしたことから、地球全体が完全に破壊されるかもしれない状況にあることを知らない人が多すぎます。これらの人の方が脳てんきだと思います。現在の世界情勢は血なまぐさい風が吹き荒れており、日本も独立国なら軍隊を持ち、戦争ができるように憲法を改正すべきだと言う人も出てきました。核兵器の前には軍隊など何の役にも立ちません。ボタン一つで全世界が消えるのです。平和の大切さを訴え、地球人民の生存の道を訴えていくべきであると述べたつもりです。「平和、平和と騒いでいても、強力な軍備を持った国が攻めてきたらひとたまりもない。備えるにこしたことはない。平和、平和のかけ声は、幼稚で現実知らずだ」とのご意見もあるでしょう。しかし、核ボタンを握っているのは、ほんの一握りの人達です。それらの人に平和思想を植え付けていくことが最も大切なことだと思っています。その役割を担っているのが平和憲法で育った我々日本人なのです。戦争、平和、自衛隊、憲法改正などについてのご意見を聞かせて頂ければあり難いです。それを通じて平和思想が深まればうれしく思います。
2006.07.31
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広島に原爆が落とされた8月6日が近づいてきた。憎らしい国があったとして、もし其処に原爆が落とされたと知った時を想像してみた。胸が張り裂けるようになって涙が出てきた。当時のアメリカ国民はどうだったのだろうか?拍手喝采した人もいたかもしれない。私も今平和な日本で暮らしているから、憎らしい国などといってもそれほどのことはないので涙が出てきたが、状況が違ったら別の反応をしたかもしれない。戦争状態の時なら敵国に原爆を落としたと知った時、自分も喝采したかも知れないと思った時、人間の心の変り易さ、怖さを思った。平和日本で育った私達は、殆どの人が優しい気持ちを持っている。イランや北朝鮮にもしも原爆が落とされたとしたら、悲しみ嘆き、その国の市民の状況が目に浮かび耐えられないと思う。しかし今戦っているイスラエルとイスラム圏の国々の人は、相手国に原爆が落とされてもいい気味だと思うかも知れない。人間の心は善で優しいものとは決まっていないのである。状況によって変るのである。状況によっては相手国を皆殺しにしてもいいと感ずる時があるのである。人間の心ほど怖いものはない。世界でコスタリカと並んで二つしかない戦争放棄憲法を持っている我が平和日本、この心をどんどん世界に輸出していかなければならない。その心を持ち実行力のある人に総理大臣になってもらいたと思うし、民間人もどんどん世界に出てその心を輸出して貰いたいと願っている。
2006.07.29
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子供時代何になると聞かれると「内閣総理大臣」と答える子供が多かった。日本で一番上の地位だからと思って答えた子供が多かったと思う。安倍晋三さんもその一人だろう。なりたくてなりたくてたまらない人は数え切れないほどいると思うが、何故なりたいのか、その理由をよく考え、自分にその資質があるかどうかよく考えてもらいたい。最低条件として国会議員になっていなければ候補にもなれない。青少年で総理大臣を目指している人はまず国会議員を目指してもらいたい。その後である。その後どんな勉強をして、どんな働きをしてどれだけ成長できるかによって資格が生ずる。小泉さんの前はめまぐるしく総理大臣が変った。それにふさわしい器ではなく品格もなかったように思う。人間性が未熟なのに派閥の力関係で押し上げられた人ではだめである。首相の条件のまず第一は誠実である。人間性豊かで自国民のため、隣国のため、世界平和のために命がけで働く人でなければならない。才覚があり臨機応変に知恵が働く人でなければならない。今回の集中豪雨の時でも阪神大震災の時でも、即座に対応し、自衛隊の出動などすぐさま決断が下せる人でなければならない。人命第一に考えてくれる人である。統率力も必要である。外交的にはどの国の人とも自由に誠実に話し、自分の国の利益だけでなく、全ての国の人たちのことを考え、実際に行動する人でなければならない。様子見の人ではだめだ。誰かが推薦してくれたら、勝ち目があったら立候補するなどの人ではだめだ。自らの所信を情熱を持って語り、勝利を信じて戦う人でなければならない。信念の人でなければならない。日本人1億2千万の代表であり、地球人65億人のリーダーとしての自覚を待った人である。ちっぽけな了見の人に首相になってもらっては日本人の恥である。立て若人よ!我こそは日本の、そして世界の柱にならんとする若者よこぞって立ち上がってもらいたい。志のある者の健闘を祈る。
2006.07.24
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今朝の新聞に自民党総裁選に福田さんが立候補しないことを明言したと伝えていた。これで小泉さん後の総裁ー総理は安倍さんにほぼ決まったと言ってよいであろう。靖国や北朝鮮対応などにはっきりした意見を持っており、鷹派と見なされているが国民的支持が高い。安倍晋太郎氏の子息で父がかなえることが出来なかった夢を実現する可能性が高い。日本の最高権力者であり、国際的にも大きな影響力を持つ立場になるのである。日本国中探せば安倍さん以上に識見、胆力、慈愛、平和思想、向学心、指導力のある人はいると思うが、現在のシステムのラインに乗っていなければその立場にはなれない。安倍さんは父の意思をついで国会議員になり、この日のくることをひたすら願って努力してきた。ラインに乗っている人の中ではトップランナーということだ。極めて可能性が高くなった安倍さんに望むことを書いておきたい。小泉さんは内容はともかく自分の信念をつらぬくというパフォーマンスで人気を保ってきた。安倍さんには内容で勝負してもらいたいと思う。アメリカべったりでアジア軽視の小泉外交は、時代的側面を勘案しても、世界平和の観点からみるとかなり低次元のものであった。アメリカだアジアだと差別しないで日本の代表として日本人の心で真心の付き合いをしてもらいたいと思う。外交は作戦だ、かけひきだとよく言われるがそんなことをしている国主や国民は今の時代には馬鹿にされこそすれ信頼されない。外交の基軸は誠実である。世界中から尊敬される日本代表になってもらいたいと思う。内政について言えば、小泉さんの小さな村や町、小さな会社を潰して大きな市や大きな会社を作った考え方の基になっている、弱いもの小さいものはある程度仕方ない、強いもの大きいものが伸びていけばよいとする考え方にには組しないで貰いたいと思う。安倍さんの本質はまだよく解っていないが、テレビで見る限り、小泉さんより物事を慎重に考える方のように見受けられる。念願の総裁ー総理を手にしたならば真に国民のため、世界市民のために尽くして貰いたいと心より願う。
2006.07.22
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今日の朝日新聞がパール博士の特集を組んでいた。Radhabinod Pal(ラダビノード・パール)1886~1967 朝日ではパールではなくパル博士と記しており、東京裁判で、日本の戦犯全員無罪の意見書を書いたことに対して礼賛派は日本無罪の根拠にしており、反対派は大東亜戦争を肯定する武器として利用されていると批判している。東京裁判は勝者が一方的に敗者を裁いた不当な裁判で、原爆投下のアメリカなどは裁かれずに不平等この上ない国際法上到底認められるものではないとするパール博士の主張は自分が日本人だからでなく世界人としての立場で考えても正しいと思う。しかしそれを政治的に自己の主張を正当化するために利用したり反対に非難したりするのは間違っていると思う。パール博士は法律家として自分の良心に基づいて真実を貫いたのであり、誤認識やエコひいきのためではない。反対派にとってはパール博士の発言は都合が悪いからと氏を非難するのはあまりに政治的すぎる。殆ど全ての人(11人中10人)が死罪という中で一人だけ無罪を主張するのは大変な勇気と見識と決意がなければならない。パール博士は素晴らしい人物だと思う。もっと多くの日本人や世界の人に知ってもらいたいと願う。しかしこのことは日本の戦争責任を追及しなくていいということとは全く違うことで、氏を慕い尊敬すればするほど、自らの戦争行為を反省し、2度と起こしてはならないことを胸に刻むべきである。朝日新聞の表現、パル博士は間が抜けている。パール博士をパルなどと書かれると同じ人物ではないような印象になる。僕の中ではパール博士はずっと輝いていたが、パルなどと書かれると侮辱された気がした。朝日には朝日の言い分があるのであろうが、パール博士は何と言ってもパール博士なのだ。氏は私にとってはすごく大切な人なのだ。軽々しく呼び方を変えないで貰いたいと思う。
2006.07.12
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数学者藤原正彦さんが書いた「国家の品格」を今読み終えました。世界各国を見てきた人だし、論理的思考のできる数学者だから、日本人に媚びるつもりで書いてはいないと思いましたが、他国にも固有の文化があり、その国独自のよさがあるので、どう考えても日本を褒めすぎだと思いました。しかし、弱いものいじめは絶対しない武士道精神のところで、日露戦争や大東亜戦争は致し方なかったが、日中戦争での中国侵攻はまさに弱いものいじめで武士道精神が廃れてきた証だと述べているのには同感でした。日本に来た数多くの外国人が日本人の道徳の高さに驚嘆したと書いてありました。自分を含め、日本人全体として、道徳心が高く弱いものいじめなどしない国民だと思ってきましたが、その日本人が戦争中、中国や韓国で蛮行したことはとても信じられませんでした。戦争という野蛮行為に巻き込まれれば徳の高い民族でも野蛮人になってしまうのかと悲しい気持ちになっていましたが、同じことを感じていた人もいたのだなと思いました。最後のページ「世界を救うのは日本人」で世界を本格的に救えるのは日本人しかいないと言うのも私と全く同意見です。日本にも馬鹿な人はいますが、品格のある人も大勢います。日本人としての誇りのない人には是非読んで頂きたいと思いました。人一倍誇りをもっている私が読んでも面白かったので、誇りのある人にも勿論お勧めです。
2006.04.16
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九条の会・医療者の会ニュースが送られてきました。昨年11月12日に東大医学部鉄門記念講堂で行われた講演会の内容が紹介されていました。諏訪中央病院の鎌田實先生が「チエルノブイリ、イラクへの医療支援と憲法九条」と題して講演を行いました。憲法九条のおかげで60年間わが国では戦争で若者の血を流すことがなかったことは大いに評価してよいと思うと言っています。またベラルーシ共和国のチエルノブイリで白血病でなくなった子供のお母さんから聞いた話を紹介しています。息子が骨髄移植を受けたあと敗血症になって熱にうかされている時に、「何食べたい」と日本の看護師さんが聞いてくれて、息子が「パイナップルを食べたい」と言ったらその看護師さんは、2月のマイナス20度の雪の厳寒の町にパイナップルを探しに行ってくれましたが、経済が崩壊して貧しい国なので探しても探しても見つからない。でもある時その話が、パイナップルの缶詰を持ってた人に伝わって、日本人がベラルーシの子供のためにそんなことまでしてくれるのかと病院にパイナップルを届けてくれて息子はそれを食べて一旦は元気になりましたが、10ヵ月後に再発して亡くなりました。しかし2月の雪の中息子のためにパイナップルを探してくれた、日本人の看護師さんがいたことは忘れません。と言っていたとのことです。武力や軍隊で国をまもることが一般的に行われていますが、私達一人一人の行いが友情を作り戦争を起こさせない力になるのだと思います。ベラルーシが日本に戦争をしかけようとした時にはこのお母さんは体を張って反対するでしょう。憎しみではなく、感謝の気持ちを育むことこそ真の世界平和への道と信じています。
2006.04.04
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