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庭に咲いているハツユキカズラ私が入院中に私の受け持ち患者さん一人がなくなっていた。82歳男性で腰椎圧迫骨折のリハビリのために入院していたが、誤嚥性肺炎の発熱や認知症などのため十分なリハビリはできない状態であった。私が自分の入院当日の午前中回診した時は特別な異常はなかった。夜間看護師が回診した時に静かに息を引き取っていたとのことである。特別苦しまずに静かにこの世を去っていった。私が留守中だったが当日は少し食事も食べられるようになっていたとのことで驚きと残念の気持ちがあったが、事前に家族には肺の状態がかなり悪く、いつ亡くなるかもしれない話をしてあったし、本人が何の苦しみもなくあの世に行けたのは幸せだったのではないかなと思った。私たちの病院はリハビリ病院で骨折や脳梗塞などの患者さんの機能回復を目指して関わっているが、ご高齢の患者さんは骨折以前に認知症や心臓病、肺炎などを合併していることが多く、その元の病気で亡くなることもある。従ってリハビリだけでなく看取りもするのが我々の役目である。患者さんはご高齢の人が多い。私も高齢になってきたので受け持ち患者さんと自分でどちらが先に逝くか分からない状況になってきたが、命があり、患者さんのために尽くしたいという気持ちが残っている限りその日が来るまではベストを尽くして生きていきたいと思っている。
2023.10.23
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【中古】 法華経の智慧 第6巻—二十一世紀の宗教を語る価格:2,980円(税込、送料無料) (2023/10/21時点)楽天で購入今度の1週間の入院中3冊の本を読んだが最初に「法華経の智慧」第6巻を読んだ。法華経とは仏陀が晩年インドの霊鷲山で説いた内容を弟子たちが数百年かかって編纂したものと言われ紀元前50年から紀元後150年位の間に成立されたものと推察されている。多くの人によって多くの言語に翻訳されているが、日本では鳩摩羅什による漢訳「妙法蓮華経」が最も普及している。それは28品(章)から成っており、前半の14品を迹門、後半の14品を本門と呼んでいる。大乗仏教の代表的な経典で日本では聖徳太子の時代に仏教と共に伝来した。615年に聖徳太子が法華経の注釈書「法華義疏」を著したとされている。平安時代初期に最澄が唐に行って仏教を学び、帰国後比叡山延暦寺を建てて、法華経を基調とした天台宗を開いた。鎌倉時代には日蓮が現れ、日蓮宗を起こして「南無妙法蓮華経」と唱えて妙法蓮華経に帰命することによって凡夫の心中にも仏性が目覚めて、真の成仏が出来ると説いた。そのような背景の中で本書は書かれた。池田SGI会長と3人の弟子による座残会形式で法華経の解釈が纏められている。第6巻なので28品(章)ある中で1品から22品の解説は既に終了して、最後の6品についての解説でいわば完結品と言える。第23品の薬王菩薩本事品から28品の普賢菩薩勧発品についての詳しい解説があったが、各品について一々記すだけのページはないので、印象に残ったことを記させて頂く。最初の薬王菩薩本には「貪ってる人々の中にあって患いなく大いに楽しく生きよう。貪るから苦しみが生まれる。心の財を楽しんで積んで行こう」とか「この経はすなわちこれ閻浮提の人の病の良薬なり。もし人病あらんにこの経を聞くことを得ば、病すなわち消滅して不老不死ならん」などの教えがあった。普賢菩薩品では「普賢は行動する知性であり、人を救う知性の光で、それでこそ普賢菩薩である」との解説があった。本書の巻末に池田SGI会長が20歳の時、戸田第二代創価学会会長から第7回法華経講義を受けた時(1948年、昭和23年9月13日)の感想日記が掲載されていた。ああ、我、法華経の深遠偉大なるに驚嘆す人類を真に救い得る道は法華経にあらずや宇宙と生命の根源を覚悟せし法義全人類に最高の人格と幸福とを必ずや得さしめんと教示給いし根本原理我今真実の大道、しかして生命を自覚せり我、弱冠20にして最高に光栄ある青春の生き行く道を知る池田青年が法華経に触れていかに感動したかが伝わってきた。講義してくれた戸田先生の教え方や情熱が感受性の強い若者の心にダイレクトに入っていったものと思われた。私もこの機会にもっと法華経を学んでいきたいと思った。
2023.10.21
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昨年蓄膿の手術(右蝶形骨洞に孔を開ける手術)を受けたが孔が塞がってしまったということで再手術の為10/11に入院して、10/13日に全身麻酔で約2時間かかって手術して、本日10/18に退院してきた。術後しばらく鼻出血があったが今は殆ど出血はなく、明日から通常業務で出勤する予定である。術直後主治医から妻に手術が終わった旨電話があったとのことで妻がその時「また塞がることがあるでしょうか?」と聞いたら「その可能性が全くないわけではない」とのことだったとのことで妻は「もしまた塞がっても手術は大変だから手術しない方がいいね」と言ったので「私もそのつもりだ」と答えた。最初の手術の時も自覚症状は全くなかったが蝶形骨洞は目や脳に近い部だから手術しておいた方が良いかなと思って手術したが今度また同じように塞がってしまっても症状があるわけではないので手術はしないでおこうと思っている。今度は個室に入れてもらえたので手術から退院日まで時間があったので「法華経の智慧」と「自律神経失調症」を読み切り「こころは遺伝子でどこまで決まるのか」を半分読んだところで帰ってきた。いずれの本も益するところが大きかったので読後感をこのブログで紹介しようと思っている。
2023.10.18
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今自律神経失調症の治療の所を読んでいたら温泉の効果が書いてあったので紹介する。温泉の効果は三つあり、一つは温熱作用と水圧,浮力による機械的作用で疼痛の緩和や筋肉の緊張弛緩,末梢循環の促進に働く。二つ目は温泉に含まれる化学的作用で末梢自律神経や循環器,内分泌系を刺激する。三つめは自然の中でのストレス緩和作用があり自律神経失調症には特に有効とのことだった。私も温泉に行ってみたくなった。
2023.10.17
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最近は西洋の薬に混じって漢方薬を処方する医師が増えてきた。風邪の時の葛根湯、足のつれに対する芍薬甘草湯などは明らかな効果が自覚出来るので患者さんの方から希望されるので処方するがそれ以外では処方することは少ない。自分でも飲んで見たが大量の顆粒で飲みずらい。しかも食前に飲まなくてはならない。処方する側から患者さんを虚と実,陰と陽などと分別しなければならない。しかも効果があるのかすぐは判らない。しかし漢方をよく勉強すると心と体は一体であり病人を全体としてとらえ一部の症状も全体から見た不調和と考えて全体を治療するとのことである。西洋医学とは考え方が違うが必要な人には処方して行こうと思う
2023.10.16
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今パリ五輪代表選考マラソンで川内優輝選手が20km過ぎた地点でダントツトップを維持している!川内は埼玉県庁職員として何度もレースに出場して好成績を上げてきたがオリンピックには出場出来なかった。この試合で二位以内に入れば念願の代表選手になれる。現在36才2019年に市民ランナー🏃を卒業してマラソンに専念してきた。いま27km地点だがまだトップだ。後半疲れて次から次に抜かれて涙を飲む川内を見たくない。頑張れ✊川内!!オリンピック選手になることを願っている。
2023.10.15
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無事手術が終わりました。全身麻酔で今意識が戻りました。ありがとうございました。
2023.10.13
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午後2時入院だったが1時間前に行ってコロナの検査を受けてそれが陰性なのを確認してから入院になった。明日午後2時手術で今夜から明日朝8時までは水のみでその後は一切口にしてはいけないとのことだ。明日の手術の成功を祈るばかりである。
2023.10.12
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シュウメイギクいよいよ明日午前中仕事をして午後入院になる。本来は入院の前日、つまり本日の12時にコロナ検査を受けに手術する病院に行かなければならなかったが、忘れてしまって3時過ぎに、今から行ってもよいかと電話したら、明日入院時間の1時間前に着いて検査を受ければよいことになった。その分早く行かなければならず、予定が狂ってしまうが仕方ない。アメリカでは蓄膿手術は日帰りだとのことだが、日本では大体1週間入院する。留守中私が勤務している病院の受け持ち患者さんのことが心配だが、在勤の先生方によく頼んで行こうと思う。昨年5月も同じ右蝶形骨洞蓄膿の手術を受けたが、術後すぐに開けた孔がふさがってしまった。今度が再手術だが、無事手術が成功し、孔がまた塞がってしまわないように祈りながら手術を受けようと思う。
2023.10.11
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家内が新しい所に植え替えたからか、今の時期に庭の中程に白いアジサイが咲いていた明後日蓄膿の手術のために入院することになった。蓄膿症は副鼻腔炎とも言われ、副鼻腔にはいくつかの洞があり、CT検査を受けたら私の右蝶形骨洞に膿が溜まっていると言われて、症状は何もなかったが膿を貯めている状態は良くないことだろうと思って、昨年5月、骨に孔をあけて膿を出す手術を受けた。ところが2~3か月後CT検査を受けたら開けた孔がふさがってしまっていた。別な所に孔をあける再手術を勧められたが、特別症状もないのでそのままにしていた。しかし今年の7月頃から不眠、食欲不振の症状が出てきたのでもしかしたら関係あるかもしれないと思って2回目の手術を受けることにした。手術を受けてもまた塞がってしまうことはないですか?と聞いたら「絶対ないとは言えないが、今度は別の所に孔をあけるのでその可能性は低い」とのことだった。何はともあれ12日に入院して13日に全身麻酔で手術を受けて18日に退院して19日から勤務する予定である。家内は手術に反対だが、入院が決まったらその準備をしてくれている。
2023.10.10
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アメリカフヨウ庭の端にあるススキ教育テレビ今朝6時20分から5分間の「何分の1」という番組を観た。今日のテーマは30分の1で日本国民約1億2千万人の30分の1,つまり410万人が何らかの精神疾患を持っており、会社や学校を休んだり閉じこもりになったりして辛い毎日を送っているという内容であった。たった5分間の番組なので詳しい分類などなされていなかったがこの中には認知症は入っていない。認知症だけでも600万人以上おり、これだけで20分の1を占めている。この両者を合わせると約1千万人で12分の1になり、12人に一人は精神疾患か認知症ということになる。今朝のデーターは老人の認知症は含まないそれより若い人達の精神疾患ということになる。一人の30歳代くらいの女性の1日の生活を追いながらナレーションが流れていた。朝起きた時が一番つらいとのことだった。それでも食事を作らなければならないが自ら作る気力はなく、買い置いたものを食べたり弁当箱に詰めたりする。会社には行きたくないが嫌々ながら出勤する。嫌いな人と話すのは恐怖感を感じ、ミスを繰り返して怒鳴られる。ストレスがたまり、それが段々積み重なって頭痛とか眠れないとか閉じこもり等にになってしまった。そういう状態は一人で解決するのは難しい。今の世の中には心理療法士とか作業療法士とかいて、助けになってくれる。その人たちの力を借りた方が良いという内容だったが具体的にどうしたらよいかということは5分間の番組の中では語られていなかった。そこを私が補足したいと思う。体調が悪い、やる気が起きない、眠れない、食欲がない、人と話すのに恐怖感がある、ストレスが溜まって狂いそうだなどの症状がある人は精神科クリニックを受診するのがいいが、精神科の名がつくと抵抗感があるので内科クリニックでもいいと思う。そこで自分の症状を話すと薬を処方してくれることもあるし心理療法士などを紹介してくれることもある。あるいは精神科クリニックを紹介してくれるかもしれない。薬で良くなることもあるし、心理療法で良くなることもある。放って置いたらどんどん悪くなってしまうことが多いので、家の近くでよいので信頼できそうなクリニックを受診して相談して頂きたいと思う。
2023.10.09
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今朝の俳句番組で椿の実について俳句を詠んでいたので庭に出てみたら我が家のツバキにも実が成っていたので写真に撮った。今朝6時35分からのNHK俳句の兼題は「椿の実」だった。椿(花)は春の季語だが椿の実は秋の季語とのことだった。椿は花も美しいがその実も椿油や化粧品などの原料として重用されている。俳句にも多く詠まれているとのことだった。今回の俳句の入選作は分かち合う島の暮らしや椿の実夜雨より少し冷たき椿の実源流に水の産声椿の実等9句が選ばれていた。私も一句入選などは考えないで詠んでみた。テレビ観て庭に出てみる椿の実
2023.10.08
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勝った喜びの日本チームに対し、負けて寂しくグランドを去っていく赤いユニフォームの北朝鮮チーム昨日行われたアジア大会女子サッカーで日本チームはこの大会で4度優勝している強豪北朝鮮を破り金メダルを獲得した。この試合、前半は1対1だったが後半は北朝鮮の猛攻を受けて、殆ど日本側のゴール目前で抗争が繰り広げられていたが、日本はわずかなチャンスをものにして後半3点を入れて4対1で勝った。後半の最初の一点はやっとつかんだコーナーキックのチャンスに大沢がヘッディングで見事に決め、二点目は谷川がドリブルしながら独走して決め、3点目は千葉の右側方からのミドルシュートがゴールの上枠すれすれに決まり、キーパーが捕球することが出来なかった。北朝鮮はその後キーパーを交代させたが日本側の3点はキーパーのミスではなく、日本側のヘッディングやシュートがあまりに鋭く的確だったからだと思えた。練習の賜物かもしれないが、幸運に恵まれたからではないかと私には思えた。必死に襲いかかってきた北朝鮮の猛攻をよく防いだと思う。必死で防戦したことが奇跡の3発につながったのだと思われた。北朝鮮の選手は帰国すれば日本に負けたということで猛烈なバッシングを受けるかもしれない。しかし北朝鮮は良く戦ったと思う。実力的にも遜色なく、4対1で北朝鮮が勝っていてもおかしくないゲームだったがたまたま奇跡の3発が決まり、日本が勝った。日本選手の能力の高さが感じられ見ごたえのある素晴らしい試合だった。
2023.10.07
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ブログとはウエブログの略でウエブ(インターネット)上に記事を書いて情報を発信するシステムで多くの人が自分のことや社会問題、国際問題、などについてその日の出来事を日記風に書いて情報を発信している。それを読んだ人が反対意見、賛成意見などのコメントを書いて情報交換が行われている。今まで日記帳にその日の出来事を書いていた人が電子時代になったのでこの電子日記にブログとして記事を書いている人が多いと思われる。その内容は多岐にわたり、旅日記や科学情報、花や動植物の説明、病気予防のことなど様々なことが題材になるが、従来の日記帳と違うのは自分の内面とか個人的なことは書けない縛りがある。悩んだり苦しんでいる時にはそれを日記帳に書いて発散させたり、自分なりの解決策を書いたりしていたが、それをブログに書くことはできないので、そのような個人的事項については別に紙の日記帳を準備しなければならないなと思ってきた。しかし自分の心の問題を書いても発送しなければ従来の日記帳と同じで、それを書くことによって心の悩みが解決できたり、思いなおすことが出来たり、生活を立て直すことが出来たら大変有用である。これからは「下書き保存」専用の記事も遠慮なく書いていこうと思っている。
2023.10.05
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先週インプラントの2度目の手術を受けて本日糸を抜いてもらいに行ってきた。糸を抜いてもらえば後は木ネジの上に人工歯を取り付けてもらえればいいので長かったけれど約半年で人工歯が入ると期待していたら、これからさらに4か月このままの状態で人工歯をつけるのは4か月先だという。歯を抜いたのは2月4日なのでこれからさらに4か月というと来年の2月4日になり、まるまる1年かかる。それで済めばいいが実際にはもっとかかるかもしれない。高齢者だとインプラントを作り始めて噛めるようになるまでに死んでしまうこともあると思った。今木ねじの頭が歯肉の上に出ている状態だが「こちらで噛んでいいですか?」と聞いたら駄目だという。反対側で噛んでくださいとのことでこれからまた約半年、不自由な生活を送らなければならない。今までも反対側で噛んできたがその反対側もあまり丈夫ではないので、柔らかいものしか食べられず栄養失調気味になり、様々な体調不良をきたしてしまった。こんなに長い期間不自由な生活をしなければならないとは知らなかったのでインプラントを選んだのは考え物だと思った。高齢者なので、部分入れ歯でしっかりしたものを作ってもらえばよかったのにと思った。
2023.10.03
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ヒガンバナ最近特に老化を実感するようになった。階段の上り下りは勿論、廊下を歩くのも軽やかに歩けなくて着ている白衣さえ重く感ずるようになった。もういよいよかなと感ずることもある。今、病棟回診を終えてきたところだが、患者の皆さんは、意識のない患者さんを除けば皆さん暖かく迎えてくれた。ある患者さんは「先生のご健康はいかがですか?」と私の身を案じてくれた。入院している患者さんは私と同年代もしくは私よりご高齢の方が多いが、回診ではその人たちに喜びと勇気と希望を与える役割が我々にはあると思っている。それなのに白衣が重い、歩くのが大儀だ、食欲がない、薬がないと眠れないなどという状態では患者さんを激励してやれることもできない。食欲がなくてもきちんと栄養を考えて必要なものは無理してでも摂取し、体力に自信をつけるためにウォーキングをしようと思っている。ウォーキングについては「やらなくてはいけない」と気づいていながらいまだに実行していない。患者さんの前に、よれよれぐたぐたの身をさらすわけにはいかない。アジア大会のテレビも見たいが、それより自身の健康であり、患者さん達の健康である。3日坊主にならないように継続したいと思う。あまり体がだるかったら、リポビタンDも飲もうと思う。体調管理は自分の為だけでなく患者さんのためでもある。意志を強く持とうと思う。
2023.10.03
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オリジナル普及版 牧野日本植物圖鑑 [ 牧野富太郎 ]価格:5,060円(税込、送料無料) (2023/10/1時点)楽天で購入巨人軍は2年連続Bクラスになり原監督の去就が注目されているが、それは今年から選手のユニフォームの背中に名前を入れなくなったことと関係あるかもしれない。名前を入れなくなったのは2018年に原監督が監督就任時に巨人軍は個人軍であってはならない。個人の名を捨ててFOR THE TEAMで監督、選手、フアンが一丸になって優勝目指して戦っていきましょうと挨拶したことと関係あるそうだ。フアンも一丸になってというが長年の熱烈な巨人フアンが「どうして名前を消してしまったのか」とテレビを観る度に言っていた。監督はそれでいいかもしれないが、選手やフアンにそれを強制するのはどうかと思う。その監督の考えに賛同する人もいると思うが名前が入っていた方が良いと思っているフアンの方が多いと思う。FOR THE TEAMの考えは分からないことはないが、私は個々の選手が自分を名乗り、いい成績を上げて結果的に優勝に到達するのが自然だと思う。原監督の「皆が名もなき選手なんだ。一丸となって優勝目指して戦ってくれ」の考えでは個々の選手に対する配慮が欠けることがあると思う。投手交代や代打を出す場面でチームの為だからと非情な交代を指示する場面を時々目にする。監督なのだから、人情を入れないで冷静に冷徹に采配を振るうのはいいが、選手は人間である。個々の人間として大事にし、愛情を注いで育てていくことが大切だと思う。常に優勝を義務付けられている巨人軍が、2年続けてBクラスではフアンは悲しい。これだけの戦力を抱えているのだから選手が監督の気持ちを感じて本気を出したら2年続けてBクラスというのはありえない。今年のBクラスは背中に名前を入れなかったからだと私は思っている。
2023.10.01
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牧野富太郎と寿衛 その言葉と人生 [ 牧野 一浡 ]価格:1,479円(税込、送料無料) (2023/9/30時点)楽天で購入牧野富太郎をモデルにしたあさどら「らんまん」が終了した。土佐の造り酒屋の跡取り息子として生まれながら草花への並外れた執着心で家業を捨てて東京大学の植物学教室に入れてもらい植物の生態研究と新種の発見に一生をささげた人物の物語だった。お金持ちの家に生まれて何でも買ってもらい自分の好きなように生きた人生だが妻寿衛や酒屋の番頭の息子、東大の研究仲間等に恵まれてついには念願の牧野日本植物図鑑を完成して95歳で亡くなった幸せの人生だったと思う。「雑草というものはない、皆個性があって尊い」という信条で生きてきた。「植物知識」という本のあとがきに「私は草木に愛を持つことによって人間愛を養うことが出来ると確信して疑わないものである。もしも私が日蓮ほどの偉物であったなら、きっと私は草木を本尊とする宗教を樹立して見せることが出来ると思っている」と記しており一つ一つの植物に限りない愛情を注いでいたことがうかがえる。しかし生活能力は低く妻寿衛はじめ周りの人達に支えられながら生きてきたようだ。寿衛との間に子供は13人生まれ7人が成人になったとのことだが子育ては全て寿衛任せであった。当時と今では乳幼児死亡率も違うし子供に対する考え方も違い、避妊法もあまり普及していなかったと思われるが図鑑の自費出版などにお金を使い極めて貧しい家庭の中で次から次に生まれる子供の世話は大変だったと思われるが寿衛は夫の生活費を稼ぐことと子育ての両方に奮闘した。現在少子化が問題になっており、児童手当とか育休制度など生まれてからの援護体制の充実が少子化対策のメインになっているが実際は生まれることが少なくなっておりそこを何とかしなければ少子化は解決できないと思う。まず結婚する人が減っている。その対策は何もなされていない。結婚後も子供を産まないと決めている夫婦もあれば、二人以下と決めている夫婦もある。お金を出すから子供を産んでくださいといっても計画出産ができる現在では自分達の生活第一で子供は二の次になってしまっている。文明が進んだ国は大体同じような傾向でアフリカなど後進国では子供はどんどん生まれている。それは牧野富太郎の時代のように自然に任せているからだと思う。これでは文明が進んだ国は滅びて後進国だけが栄える世界になってしまう。少子化対策はまず結婚を促進し、子供に対する考え方を変える必要がある。そのための教育こそ少子化対策の基本だと思う。
2023.09.30
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家に帰ったら団子や大根、果物、ススキなどが飾ってあった。窓を開けたら空に満月が輝いていた。2021,2022,2023年と3年連続で中秋の名月と満月の日付が一致したが次に日付が一致するのは7年先の2030年9月12日で7年先とのことでそれまで生きていられるか分からず今夜が一致を見れた最後かもしれない。それにしても中秋の名月の日にちを妻は良く知っているものだなと思った。自分は全く関心がなかったし知らなくて昨日、今日の月はやけにまんまるだなと思ったくらいだった。自然や天体の推移にもっと関心をもって人生を豊かにした方がいいかなと思った。
2023.09.29
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インプラント治療とは抜けた歯の代わりに歯槽骨に木ねじをねじ込んでそれを土台にして人工の歯をとりつけて天然の歯のように噛めるようにすることである。その手術や治療期間について書いてみる。まず最初に歯肉を切り開いて歯槽骨を出してそれにドライバーで木ねじをねじ込む手術が行われる。ねじ込んだらそれを覆い隠すように歯肉を縫い合わせて一回目の手術は終了しその後4か月経ったら歯肉を切り開いて4か月前に埋め込んだ木ねじの内筒を抜いてその内筒の代わりに歯肉から木ねじの頭が見えるくらいの高さの金属を最初埋め込んだ木ねじの中心部にねじ込む2回目の手術が行われる。これはその2回目の手術が終了した直後の写真である。左下の白い歯の奥の方に2本の金属棒がみえると思う。歯肉を切り開いてあるので縫い合わせた糸の一部も黒く内側に垂れているのが見えると思う。来週糸を抜いてもらいその後この金属の上に人工歯をつけるための型をとってやっと歯を入れてもらうことになるが随分長い道のりである。5月20日に一回目の手術を行い9/26日に2回目の手術を受けてきたが何時仕上がるのかまだ分からない。歯を抜いた後その部分に取り外しのできる部分入れ歯を作ってもらったがそれがよく合わなくて外している時の方が多く、ものが良く食べられなくておかゆみたいなものを食べていたので栄養が足りず体重が3~4kgくらい減ってしまい体調が悪い。歯を抜いた後の選択肢は部分入れ歯でずっと過ごすか、総入れ歯にするか、インプラントにするかだが、私の両親は40歳代で総入れ歯にして何でもポリポリ食べていた。部分入れ歯でも何度も調整してもらえばきちんと食べられるようになったかも知れないが私はそれを怠ってしまった。私はあまりよく考えないでインプラントを選択してしまったが、インプラントにもメリットとデメリットがあるのでよく検討して決めるべきだったと今になって思っている。またちゃんとした歯が入るまでには約6か月かかるのでその歯が入るまでのその半年間、きちんと栄養がとれるような体制を整えたあとでインプラント治療を受けるべきだったなとも思っている。
2023.09.28
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ムラサキゴテン、花の隣に新芽が備わっていることを先日初めて気付いた一昨日帰宅時車内テレビを聞いていたら順天堂大学の小林弘幸先生が自律神経失調症の治し方について話をしていた。猛暑が続いていること、コロナが相変わらず集団発生していることなどで自律神経失調症の患者さんが多いとのことだった。自律神経失調症というのは上記の環境因子によるストレスや失恋や出世の挫折など内部的ストレスが原因で交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態で頭痛、不眠、食欲不振、動悸、だるい、イライラ、無気力、目がぼやけるなどの様々な体の変調をきたす。そのような自律神経失調状態への対処の仕方について小林先生は3つの対処の仕方と一つの具体的方法を説明していた。神経は脳と脊髄から全身に分布されており、体性神経(動物神経)と自律神経(植物神経)に分けられる。体制神経は痒い所を描いたりする脳の命令を忠実に実行する神経だが、自律神経はこちらの命令によって動いてくれないで暑ければ汗を出し、暗い所では瞳孔を広げるように全て自動調整してくれる神経である。その神経は交感神経と副交感神経があり、反対方向に作用しあって調整している。例えば危険に直面した時などには交感神経は脈拍を早くしたり血圧をあげたりする。副交感神経は反対に脈拍数を減らし、血圧を下げる。その両神経の働きによって体はバランスがとれているが、そのバランスが崩れた状態が失調症で人が苦しむことになる。小林先生のいう解決法の第1は1日の終わりにその日あった最も嫌なことを書きだすとのことである。続いて第2は楽しかったこと良かったことを書き出し、第3は明日は何をするか書き出してから寝るというものであった。なんだ大したことではないなと思ったが実際にしてみたらストレスを貯めない大変良い方法だと思った。そして具体的な方法として顔を両手の指で触るか触らないかくらいの弱い力で何度も叩くとのことだった。顔は人が見ているところでは恥ずかしいという人は手でも大腿部でもよいとのことで、私は大腿部を3分間叩いてみた。効果絶大で血の流れがよくなり今まで食欲不振でだされた食事は必ず残さざるを得なかったが今日の昼食は全部食べられた。体調がよくなり凄いと思った。でも小林先生は2週間以上自律神経失調症状が続く場合は他の病気が隠れていることがあるので病院を受診してくださいとのことだった。
2023.09.27
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朝顔の上にかぶさって咲いていたコスモスプロ野球は昨年セリーグ優勝のヤクルトは中日と最下位争いをしており、18年間優勝から遠ざかっていた阪神が優勝した。常勝を義務ずけられており、金も優秀な選手にも恵まれている巨人はAクラス3位に入れるかどうかの瀬戸際にいる。パリーグは万年最下位争いで低迷していたオリックスが中嶋監督になってから3年連続優勝で、セリーグで18年ぶり優勝の阪神と日本シリーズで対決することになると思う(クライマックスシリーズがあるが両チームは勝ち抜いてくると思われる)。今年良かったチームと悪かったチームに分かれたのは、選手にけが人が出たり、調子の悪い選手がいたり、トレードで主力選手が抜けたりした事情もあったかもしれないが、最終的には監督の采配だと思う。優勝した阪神の岡田監督、オリックスの中嶋監督は立派だったと思う。大相撲ではカド番大関の貴景勝が4度目の優勝を飾った。先場所優勝の豊昇龍は前半負けが込んで負け越してカド番大関になる瀬戸際の昨日の千秋楽で勝利してそれを免れた。ワールドカップ女子バレーでは日本は第5戦までは圧倒的に強くて1セットも落とさず五連勝してきたが、一昨日ののトルコ、昨日のブラジル戦では大熱戦の末、惜しくも連敗してしまった。栄枯盛衰は世の習いと言うが、栄えっぱなし、衰えっぱなしということはないと思う。18年間も優勝から遠ざかっていたチームでも優勝することがある。大相撲のカド番で負け越したら大関から陥落する力士が優勝してしまうこともある。世の中は不思議だと思う。栄華を極めていても没落することもある。今栄えていてもちょっとした油断で没落することもあり、今どん底でも栄冠をいただくこともあるのでおごり高ぶることなく、どん底でも今に見ていろと頑張っていきたいと思う。
2023.09.25
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彼岸花ヒマワリ今日はお彼岸の中日でこれからお墓参りに行くところである。いつもは我が家の庭の2か所でお彼岸が少し過ぎてから彼岸花が咲くのだが今年は2か所ある内の一か所で早くも花を咲かせていた。もう一か所はいつもの通りお彼岸を少し過ぎてから咲いてくれるだろう。夏ころから咲いているヒマワリがまだ咲いていたのでお墓参りに持っていこうと思う。先日ヨドバシカメラから利用明細書が来た。使用した覚えのない英語名の支払いが8/6,8/13,8/20付けで米ドルで1回6千円位で合計1万8千円位支払われていた。不思議に思い今朝ヨドバシカメラに行ってきた。当店では対応できない問題ですのでカードの裏側に書いてあるサービスセンターに電話して下さい。と言われた。電話がつながるまでに恐らく何時間も待たされるだろうと思っていたが、幸いにも数分で繋がって事情を話したら99%が第3者が不正に金を引きだしたものと思います。カードは即座に使用停止して新しいカードを送ります。保障については今回の3件については返金しますが6月頃から同様手口で引き出されていましたがその分は補償対象外になります。と言われた。使用名目が英語で書かれており何で引かれているのか分からないまま経過してしまったのは私の落ち度であった。妻は「これからも知らない間に毎月盗用されることになったかも知れず今回良く気づいてくれましたね。6月と7月分は返金してくれないとのことだけど授業料だと思ってあきらめましょう」と妻は言ってくれた。これからは支払い明細書は毎月きちんと確認しようと思った。
2023.09.23
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御嶽昇仙峡の仙娥滝 流れの中の岩 滝の水が流れている川は長い本日はアメリカのオレゴン州ポートランドに住む友人が訪ねてきてくれたので甲府にある御嶽昇仙峡を案内して仙娥滝を見てきた。滝を見るために石段を少し登ったり降りたりした。それ程長い距離ではないのにかなり息が切れて老化がどんどん進んでいると思った。日医ニュース9/20号「健康ぷらざ」コーナーに杏林大学の石川恭三先生が高齢者の健康法の鍵は食事・運動・楽であると述べていた。高齢になると食欲が低下し、カロリーや栄養素の摂取が不十分になり、その結果、体力、筋力、意欲が低下してくる。朝昼夕の三食をきちんと食べ、減塩食にして、野菜を十分摂取することが必要。合言葉は三、減、菜とのことである。運動については普段からこまめに体を動かし坐位時間を短くすることも大切。30分坐位ごとに1分の軽い歩行をすることで血圧も血糖値も低下する。ラジオ体操や速足などを習慣化すると良い。楽は、残りの人生を明るく豊かにするために楽しいことを優先して実施する。嫌なことは避けたいが、どうしてもしなければならない時はその中に面白みを見出しながら行う。年取ると悲観的になり物事を悪い方に考えがちだが、物事を楽観的にとらえて明るく振舞うようにする。そうすることで自律神経が安定し、体調が良好に保たれる。とのことだった。特に最後の「物事を楽観的にとらえて明るく振舞うようにする。そうすることで自律神経が安定し、体調が良好に保たれる」に感銘を受けたので、残された人生、物事を楽観的にとらえて生きていきたいと思う。
2023.09.20
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オンシジュウム 妻が友人から新株(新芽)を分けてもらって育てた。長く咲いている。今日は敬老の日である。この日を定めた頃は老人は少なく「老人を敬いましょう」という気持ちで制定されたが今は老人が増えすぎて敬いましょうなどと呑気に言っている時代でなく、老人がいかに生きるかを考えなければならない時代になった。65歳以上の高齢者は3623万人、総人口に占める割合は29.1%で過去最高になり約3人に一人が高齢者である。80歳以上は1259万人で10人に一人に達した。高齢者の就業率は25.2%で、就業者全体に高齢者が占める割合は13.6%だった。(総務省調査)この数字を見ると「高齢者は貴重だから大切にしましょう」などという状態ではなく、3人に一人が高齢者なのだから言われる側でなくいう側にも回ってきていると言える。「老人は大切にしましょう」とおんぶにだっこしてもらう存在ではなく、自ら生活を切り開いていかなければならない時代になったと言える。就業者全体に占める高齢者の割合は13.6%で社会を動かしていく側に徐々に回ってきているのである。高齢者も健康に留意し、文化を高め、働けるうちは働いて社会での役割を自覚しながら生活していく必要があると考える。
2023.09.18
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JAFの雑誌ジャフメイト夏号に小説家の羽田圭介さんが「幸せって何だろう」のコーナーに「(幸福の)質の変化と没頭」の文章を書いていた。17歳で文芸賞を受賞して小説家になり、29歳で芥川賞を受賞して多くの人に受け入れられた気がして多大なる幸せを感じて数年間を過ごした。37歳になった今ここ数か月間あまり強めの幸せを感じられない日々が続いている。心躍るような楽しみが減る一方で日常の中で安らぎを覚えやすくなってきている。幸せの質が変化している時期にいるのだと思うがどっちつかずで少し辛い。質の異なる幸福の種類がそれぞれ半分ずつ位、生きる原動力となっているのが今の自分の状態なのだろうと分析していた。最近初めてハワイに行った。2週間くらい前から英語の勉強を始めたが現地で聞き取りが出来ず、無力感を感じた。英語圏では自分は何も持ってない人間に過ぎないのだとの認識は久しぶりにワクワクさせられた。日本語で小説を書き有名になって日本国内では顔や名前を知ってもらっているが、日本語の通じない国に行くだけで安定していたと思っていた自分の力を失う感覚が愉快で仕方なかった。それで今英語の勉強を続けている。あまりにもやらなければならないことが多くて没頭している。没頭できるものがあるというのが最も確かな幸福の種類なのかもしれない。と結んでいた。小説家を目指している人は何万人もいると思われるが、何度応募しても落選で世に出れる人は少ない。羽田さんは若くして芥川賞をとり、脚光を浴びてきた。幸せだったと素直に感想を述べていた。対して何万人という小説家志望者は報われないまま悲しみに暮れ不幸に打ちひしがれている。その違いは実力もさることながら運が大きく作用していると思う。羽田さんは運のいい人だったのだと思う。日本語の通じない外国に行って自分の力が通じなくて有名人でなくなってしまうことが愉快でならなかったとのことだが、生まれながらにしてちやほやされてきたのかもしれない。そういう運を背負ってきた人だから、外国では誰もかまってくれないということが新鮮で痛快に感じられたのかもしれない。英語の勉強に没頭することに幸せを感じているとのことで、もともとどんなことにも幸せを感じられる素質を持っているのではないかと思う。世の中にはどんなことにも不幸を感ずる人もいる。羽田さんを見習いたいと思った。
2023.09.16
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我が家の庭のタマスダレ(昨日撮影)プロ野球はいよいよ大詰めでセリーグは阪神、パリーグはオリックスに優勝マジックが出ていた。阪神はそのマジックが1となり本日の巨人戦で勝てば18年ぶりの優勝になる。岡田監督復帰1年目での優勝で心よりお祝い申し上げる。試合を見つめる岡田監督の顔がよくテレビに映されるが、渋い顔をくちゃくちゃ動かし口元をねじ曲げたりしているが優勝が決まった瞬間はどのような顔になるのか楽しみである。巨人はこれで3年連続優勝を逃すことになる。巨人フアンはさぞかしがっかりしていることと思う。打者では秋広や門脇、投手では戸郷や山崎、横川、赤星などが台頭してきてベテランと若手がかみ合った良いチームになりつつあるが、惜しくも優勝を逃してしまった。高齢の熱烈な巨人フアンと一緒にテレビ見ていた時、私が「秋広は大事なところで打つようになり、すごい選手になりましたね」と言ったら「巨人の選手は背中に名前が書いてないので誰がどうだかわからない」と怒っていた。私もそう思っていたので球団社長に手紙をだして、背中に名前を入れた方がよいと申し上げた。巨人軍のどなたか偉い方が、「野球はチームでやるもの、個人が目立ってはいけない、個々の名前は入れないで巨人軍として戦ってもらう」とでも言って背中の個人名を無くしてしまったのだと思う。フアンにしてみれば個々の選手の活躍を見に来ている。その名前を外されてしまったことに不満があると思う。選手だって背中に名前を付けてアピールしたい気持ちはあると思う。個々の選手の活躍が集まって力を出すのがプロ野球チームだと思う。「自分を消してチームのために」などと言われても選手もフアンも心の中で納得できなくてそれが現在4位という成績になってしまったのかもしれない。巨人軍社長さんからはご返事いただけなかったが、来シーズンからは元通りに背中に選手名をいれたユニホームを着て溌溂とした試合を展開してもらいたいと思う。12球団で背中に名前が入っていないのは巨人軍だけである。来シーズンの躍動を期待している。
2023.09.14
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榊原常緑さんの「脳と食べ物の大切な話」を読んでいたら昔東北大学の近藤正二さんが書かれた「日本の長寿村・短命村」についての記述があった。私も昔読んだことがある本なので本棚を探してみたら出てきた。今でも売っているかと思って楽天で探してみたら中古で14,900円で売っていた。私が買った時は780円だった。近藤先生は昭和10年から40年間日本中の長寿村、短命村について各市町村の労働環境や食生活を調べて歩いた。当時は70歳以上生きる人は少なく、70歳以上の人口は全国平均は男女全体で2.65%で男2.1%、女3.2%だった。短命なのは東北地方で秋田、山形では70歳以上は1%内外と低い部落が多かったが反対に隠岐の島の村では6~7%と高い村が多かった。長寿村、短命村について何日間かそこに留まってその原因を調査していると、様々な要因が考えられたが、最終的には食生活の差が長寿、短命につながっていると思われた。隠岐の島には12ケ町村あり米の足りない村が大部分で何れも長寿村だった。長寿村が多かった隠岐の島の食生活を調べたら、1.魚も大豆も豊富2.野菜(特に人参、カボチャ、長芋等)が豊富3. 米が少ない(麦が主で甘藷も多い)4. 山菜に富む5.胡麻を良く食べる6.海藻(ワカメ)を良く食べている等の項目が上がってきたとのことで、米のご飯はほどほどで、魚や大豆製品を良く食べ、野菜を多く食べることが長寿につながると述べていた。今では70歳以上はざらにいる時代になり、今では80歳、90歳以上まで生きるにはどうしたよいかということになると思われるが基本的には同じだと思う。でんぷん質を少なめにタンパク質や良質の脂質、野菜を多く食べることが長寿につながるのではないかと思う。
2023.09.13
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ニチニチソウ日本の同意年齢は今まで13歳で明治以来ずっと変更されないできたがこの度100年以上ぶりに改正されて令和5年(2023年)7月13日に公布され16歳になった。今までは同意があれば13歳以上なら罰せられなかったが今度は16歳未満は罰せられることになる。ただし年齢が近いものは罰せず年齢が5歳未満しか離れていない場合は罰せず5歳以上離れている場合は年上のものを罰するという規定になった。13歳から15歳の者は年齢が近ければいくらしてもよいという規定である。16歳以上なら年齢が近くても離れていてもOKは分かるが16歳未満は年齢が離れているものは認めないとのことだ。思春期になった者同士は自由にしてくださいといってもその結果として生まれる子供の育児能力はない。今少子高齢化が問題になっている。上記の法律では同意年齢と出産を別に考えているとしか思えない。少子化の原点はここにあると思う。子供を産み育てることを中心に同意年齢を考えるべきだと思う。
2023.09.12
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マンデブラ・ローズ・ジャイアントオレゴン州ポートランドに住むブログで知り合った友人が今までコロナのために日本に帰れず4年ぶりにこの9月に日本に帰ってくるという。仙台の人で仙台育英高校を卒業後6年半位してアメリカに渡り、飲食業店に勤めてもう35年近くになるとのことだ。アメリカ生活が気に入っているのだと思う。私が今の病院に来る前に石和の病院に勤めていた時にも日本に帰国時わざわざ訪ねて来てくれた。その時は病院の売店でコーヒー飲みながら話をしただけだったように思うので、今回は山梨の名勝地昇仙峡に案内して仙娥滝を見せてやろうと思っている。
2023.09.11
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シュウメイギク(秋明菊)文化連情報9月号が届いた。NPO法人カレーズの会理事長(医師)のレシャード・カレッドさんの連載「アフガニスタンからみた世界と日本」を毎号楽しみにしていたが今回が40回目で最終回とのことだった。アフガニスタンは中村哲医師が灌漑用の用水路を何本も造り奮闘していたさなかに凶弾に倒れた所である。レシャード・カレッドさんは中村さんと生前何度も面会しており、その時の模様も連載の中で書いて下さっていた。今回は最終回ということでタリバン政権が発足して間もなく2年になるがアフガニスタンの現状について報告してくれている。国際社会はタリバン政権の女子の教育や就業に対する制限、テロ対策の不備等を問題視して正式な国家として承認せず、様々な経済的制裁を課してきた。その結果、公務員の給与支払いが滞ることで一般国民は飢餓に直面し、日常生活に支障をきたし、国内外に避難した人は550万人、食糧難で苦しんでいる人は国民の約半数の1400万人という深刻な状態である。しかしアヘン生産量世界一で8割のシェアを持っていたが、その原料であるケシの栽培をタリバン政権は禁止して麦畑やその他の農作物に転換するように指令を出した。おかげで食糧難が少し軽減されつつあり、大変良いことである。しかし女性差別は相変わらずで国際憲法においてすべての人間は自由な行動と選択の権利を有し、それが保障されなければならないとされており、アフガニスタン憲法でも第2条でその実行が各自の義務と謳われているだけに男女平等を実現して貰いたいものである。イスラム教においても特に女性の権利制限は認定されていないのでタリバンの指導者層がこの条項に気づいてすべての国民に平等に生きる権利を認めることが出来れば希望のかけ橋が築かれるだろうとの期待で最終回を締めくくっていた。タリバンの徹底した男女差別は因習などに基づいたもので国際法上もイスラム教的にも根拠のないもので、早急に改めてもらいたいと思う。そうすれば国際社会からの制裁はなくなり、国が豊かになり、食糧難で苦しむ人もいなくなると思う。タリバン指導者層の幅広い教学の学習と実践を強く望むものである。
2023.09.10
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蝶豆(チョウマメ)今朝は久しぶりに温度が低く快適だったが朝方ポツリポツリと雨が落ちてきた。でも天気予報では晴れとのことだったが今日来る予定の畳屋さんから電話があり「今日は雨かも知れないので畳替えは明日にします」とのことだった。その電話の後どんどん明るくなり晴れ渡ってきた。昨夜のうちに畳替えする座敷は夜遅くまでかけて綺麗にかたずけておいたのに残念でならなかった。結局朝ちょこっと降っただけで快晴の一日であった。畳屋さんが来ないということで庭に出てキュウリ、ナス、トマト、スイカが成り終わり枯れてきたので、支えの棒を外し野菜は根から抜いて蔓を纏める作業をした。昨日雨が降ったので土は柔らかく野菜を土から引き抜くのはそれほど力はいらなかったが、棒に茎を縛りつけていた紐をほどいたり切ったり、伸びた蔓を引っ張って集める作業が大変だった。若い人なら簡単なことなのに、事実私ももう少し若い時なら簡単に出来たことなのに、モッタリ、モッタリ、ふうふう言いながらただそれだけの作業に1時間半近くかかった。体力の衰えは徐々に感じてはいたが、若い時なら20~30分でできることがゆっくりゆっくりでないとできなくなり、1時間以上もかかるとは我ながら悲しくて泣きたくなった。鍛えればできるという問題ではないだけに切なさに苛まれた。でもこの年でも何とかやっている人もいるのだから散歩とか筋トレに挑戦して少しでも体力アップを心がけていこうと思う。
2023.09.09
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春先に咲いた源平桃(咲分け桃)源平桃を昨日見たら桃の実が成っていた。普通の桃の実より小さい榊原常緑さんの「脳と食べ物の大切な話」の最後の方に、「がんの発生を抑制する食品」の項目があった。がん予防食といえば以前紹介した植物性食品が含んでいる化学物質、ファイトケミカル(カロチノイド、ポリフェノール、硫黄化合物等)がその代表であるが、アメリカのがん研究協会が作成したがん抑制作用ランキング「デザイナーフーズピラミッド」は分かりやすいのでよく引用される。デザイナーフーズ計画は1990年代にアメリカ国立癌研究所 (NCI) によって、2000万ドルの予算を投じて、がんを予防するために、役に立つ可能性のあるフィトケミカルを特定し、それを加工食品に加える目的で開始された計画でそれを重要度順にピラミッド型に図式化したものをデザイナーフーズピラミッドという。1位はニンニクで1日4g(一かけ)で十分とされている。2位は大豆、甘草、セロリ、バースニップ、3位キャベツ、4位ショウガ、人参、5位玉ねぎ、お茶、ターメリック、6位4玄米、全粒小麦、7位オレンジ、レモン、グレープフルーツ、8位トマト、ナス、ピーマン。9位ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、10位マスクメロン、11位ハーブ(バジル、ハッカ、オレガノ、タイム、アサツキ、ローズマリー、セージ、タラゴン、)12位キュウリ、ジャガイモ、13位カラスムギ、大麦、ベリーとなっている。順位を考えなければ殆どの食べ物が13位までに入っており何を食べてもがん予防に有効のようだ。ファイトケミカルの所でも記載したがなるべく多くの野菜を食べるのががん予防には良いみたいだ。この中でトップにランクされたニンニクは一日一かけら(房)でよいとのことなので毎日食べていれば、ニンニクを食べない人より有意にがんにかかりずらくなるとのことである。ニンニクが食べられない人は二位の大豆でも3位のキャベツでもいいのだと思う。
2023.09.08
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庭のアメジストセージが咲き始めた榊原常緑さんの「脳と食べ物の大切な話」にケトン体の有益性が書いてあった。ケトン体というのは脂肪が燃焼されるときに生じる物質で糖質制限食にすることによって糖の代わりに脂肪を燃やすことによって体内にケトン体が増えて以下のようなメリットがあるという。抗酸化作用、抗糖化作用、抗炎症作用、抗老化作用、長寿遺伝子(サーチュイン3)の活性化、心筋の保護作用、などがあり、糖尿病治療に有効で、がん治療効果があり、アルツハイマー型認知症、難治性てんかん治療に有効、ダイエットに極めて有効で、生体内で脂肪から簡単に合成できて、副作用や毒性もない。とのことでいいことずくめである。約2週間積極的な糖質制限食を行うとブドウ糖の代わりに、脂肪が燃焼されてケトン体を生ずる体質をケトン体質という。サッカーの長友佑都選手は食生活を改善して自分の体をケトン体質にしたとのことである。マラソン選手やサッカー選手などはスタミナがなければアウトなので、スタミナをつけてくれるケトン体質を目指したのではないかと思う。かっては食事で十分な糖分が取れない時にはケトン体が増えるので悪者のように考えられてきたが、実はいい奴だったのである。ケトン体を増やしてがんや認知症にならないようにしたいと思う。
2023.09.06
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モンステラモンステラの新しい葉がクルクル巻かれて新生してきた。やがてこのクルクルがほどけて右の写真のような葉を広げていくことになる。原産地は熱帯アメリカでつる性の着生植物で付着根で樹木やヤシ類などに這い上がって伸びていく。葉には深い切れ込みがあるが、最初は左の写真のようにクルクル巻かれた状態で葉がでてくる植物だったのである。サトイモ科とのことでサトイモの葉もこのような出来方をするのかなと思ったが確認できなかった。朝妻に言われて気が付いたがもう何年も玄関に置いてあるこの植物、最初小さな葉がでて次第に大きくなっていくのだろうと思っていたら実際は一つ一つの葉が、最初はこのような巻葉で現れてやがて葉を茂らせていくことを知った。世の中には様々な植物や花があるが、注意してみるとそれぞれの植物は色々面白い特色を持っているものだなと思った。
2023.09.05
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カリブラコア庭に咲いているハンネマニアトルストイの晩年の作品に短編民話『人は何で生きるのか』がある。貧乏な靴職人セミヨンが集金してその金で上着を買おうと出かけたが料金を支払ってくれる人は少なく上着も買えずにやけ酒をのんで帰宅途中お堂にもたれかかって身動きもしない裸の男に気がついた。「かかわりあうと厄介なことになる」と思い急いで通り過ぎようとしたが心の声「困っている人を見捨てて行ってしまうのか?それはいけないよ」が聞こえてきて自分の家に連れて帰った。妻のマトリョーナは激怒し激しい夫婦喧嘩になった。「晩飯なんかありませんよ、裸の酔っぱらいをいちいち賄えるものですか」とまくしたてた。セミヨンは「お前の胸には神様はいないのかね」とやり返した。その男の惨めな様子に同情して結局妻も受け入れて靴屋の見習いとしてその裸の男ミハイルはセミヨンの家で一緒に暮らすことになった。そして6年の歳月が流れた。ある時、裕福そうな婦人が二人の子供をつれて靴の注文にやって来た。一人の子は足を骨折した障害者だった。二人の子供の実の母親は子供が小さい時亡くなってしまい、その騒ぎの時子供が重なり合って下になった子供の足が折れてしまったとのことだ。その後二人の孤児は今のご婦人に育てられたが、差別なく愛情込めて立派に育ててくれた。彼女の中に生きた神を見てミハイルは微笑んだ。裸の男ミハイルは実は天使だったのである。人は何で生きるのかの何でとは「何をもって」という意味で他人との交流であり、愛情であり、慈しみがあるから生きるのだとトルストイは言いたかったのだと思う。それは孤児を温かい愛情で包みながら育てることだけでなく、命と命をつないで苦しんでいる人をたすけるために生きるのだということでもあると思う。人は何のために生きるのかの答えは難しく何通りもの答えがあり、個人によってもその答えは違ってくると思う。しかしトルストイはこの作品を通じて人は人を助け、人のお役に立つために生きるのだということを伝えたかったのだと思う。
2023.09.03
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スパティフィラム今月は卒業大学の同期会が9/29に札幌であり、本日2日午後5時から在籍していた地元大学医局の同窓会が甲府市内である。コロナでしばらく休会していて久しぶりなのでどちらも出席したかったが都合で札幌の方は諦めて甲府の地元大学医局の同窓会に出席することにした。医局同窓会では大体新入医局員の紹介、医局の業績発表、関連病院紹介などの話が続く。大学医局には研修医時代から中堅医師になる頃まで所属してその後は関連病院に出張するか開業するかする人が多く、ずっと大学に残っている人は講師、准教授、教授などになっていく人である。一通り事務的行事が終了したら懇親会を行ってお開きになる。今ではほとんどの人が車で参加するのでお酒を飲む人は少なく、ジュースや麦茶、ノンアルコールビールなどで乾杯して現在自分が働いている病院の状況などを話し合うが、酒がないと盛り上がりに欠ける。自分についていえばもう80歳を過ぎているのにリハビリテーション病院で常勤医として働いていることを話すつもりだ。仕事はそれなりに楽しく無理なくこなせているが、休日に家にいる時などに庭の草取りとか枝切り等をして農器具や取った雑草を運んだりする時、体が辛くて体力の衰えをひしひしと感じて、もう限界点に来てしまったと思ったり、亡くなっていった人たちのことが頻回に思い出されて、死が身近に感じられ、高齢になった時に感ずる人間の心情も話そうと思っている。しかし死を身近に感ずるようになったネガティブ思考を紹介するだけでは発展がないので、こういう老人になっても挑戦することは忘れず、努力の人生を歩んでいこうと思っていると結んでこようと思っている。
2023.09.02
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レタスの花104歳の女性が6か月当院に入院していて昨日退院(転院)していった。左脳梗塞で右片麻痺、言語障害の患者さんである。当院はリハビリの病院なので各関節の屈曲運動、車いす乗車、機械入浴、起立訓練、嚥下訓練などを行ったが結局、立ったり、しゃべったり、食べたりできない状態で転院になった。でもどこにも褥瘡を作らず血液検査も正常でお顔も苦痛状でなく、6か月間それなりにお世話させて頂いた。よくご家族から聞かれるのは「わかっているのでしょうか?」だが、医師だからといって正確なところは分からない。本人に聞くしかないが本人はしゃべれない。私の印象では世話をする看護師とか回診に来る医師などは分かっているのではないかと思う。家族については今まではコロナでだめだったがこれから頻回に面会していけば分かってくるのではないかと思う。病気でない時のように周りのことがクリアカットに認識できないながらも世話する人はおぼろげながら分かっているのではないかと思う。脳出血や脳梗塞の患者さんの障害の程度は様々で部位や病巣の大きさによって認識力や回復のゴールは決まってくる。軽い人なら病気になる前と変わらないくらいまで回復するかもしれない。今回の症例のように重い人なら、大きな回復は期待できず、病悩期間中に苦痛があるかどうかを顔の表情を見ながら判断して対応している。長く生きていれば誰でも最後は意識があるかないかの状態になってあの世に行くが、せめて苦痛を感じないであの世に行けるように配慮していきたいと思っている。
2023.09.01
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病院の窓際の朝顔はずっと見ていても長い期間で2~3個しか咲かなかったが今朝の我が家の朝顔は小さな塔のようにこんもりしていて沢山の花をつけており、毎日何十個もの花が咲いている。この違いについて妻に聞いてみたら病院の朝顔は小さな鉢に植えられており、自宅のは地面に直接植えられているので栄養が違うので花の数が違うのではないかと言っていた。病院の花の咲かない朝顔は大勢の人が廊下を通る度に眺めるが自宅の朝顔は花は沢山つけているが老夫婦が眺めるだけだ。しかし植えられた場所によって花の人生がこうも違うのかと思うと、人間も生まれる場所によってその健康度や幸福度はかなり違うのだなと思った。「ウクライナに生まれる子供はかわいそうだ」と妻が言っていたがウクライナに限らず戦争で爆撃を受けている国に生まれたり、食料が十分得られない国や差別で自由に教育が受けられない国などに生まれた子供はかわいそうだと思う。観賞用の朝顔は植える人がどこに植えるかで運命は決まる。子供がどこに生まれるかは自分では決めることができない。どこに生まれても同じように幸せの人生が歩めるように大人たちは考えなければならない。まず戦争をなくし、食料の均等配布、差別のない平等教育の流布、国と国、人と人とが互いを思いやる世界を築いていかなければならないと強く思う。
2023.08.31
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ピンクと白のアメリカフヨウ抗加齢医学研究の第一人者である同志社大学生命科学研究科教授米井嘉一さんは日本鋼管病院(川崎市)時代から老化度判定ドッグを行ってきた。まず肉体面では筋肉、血管、神経、ホルモン、骨の5項目について老化度を検査し判定している。さらにストレスについては免疫ストレス、酸化ストレス、心身ストレス、生活習慣ストレス、糖化ストレスの5項目について判定している。酸化ストレスは活性酸素の発生状況を調べ、糖化ストレスは終末糖化産物の産生状態で判定している。肉体の5項目でも、ストレスの5項目でも人によって個人差がある。筋肉や血管の老化度はそれほどでもないが神経やホルモンの老化度は進んでいるとか、ストレスでは免疫ストレスは良好だが活性酸素が多くて酸化ストレス度は高いなど項目によって良い成績と悪い成績があるとのことだ。ほとんどの高齢者は齢とったらすべての項目で低レベルの成績になってしまうと思っているが実際は良い成績と悪い成績の項目があるとのことだ。悪い成績の項目に引っ張られて全体の老化度が進んでしまうので、自分の弱点だと思う項目を見つけ出してそれを改善、強化していくことによって全体をレベルアップすることが出来るとのことだ。弱い部分をレベルアップするのに重要なのは、知育、食育、体育である。知育は知識を深めることであり、食育はサプリメントなどを含めて食事で肉体の若返り(アンチエイジング)を図ることであり、体育は運動である。この3つの中で最も重要なのは知育である。齢とったらすべてが老化して死を待つだけだと思っている人と広く学習して知育を高め、齢とっても若さが保てると思っている人を比較すれば老化度の差は歴然である。知育は知識だけでなく、もっと若く元気になりたいというやる気や意欲も含んでいる。学びがなくて高齢になったら廃人になるとしか認識していなくて老化まっしぐらの人が多い現状だが、知育を高めて有意義な若々しい生活を送ってもらいたいものである。
2023.08.30
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ノブドウの花今「健康寿命をのばす脳と食べものの大切な話」という本を読んでいる。その中にファイトケミカルについてちょっといい話が書いてあったので紹介する。私たちの体は食べるものや飲む水によって構成されており、それによって活動もしているので食べるものが私たちの健康ににとって極めて重要である。食べ物には糖質、たんぱく質、脂質の3大栄養素のほかに4番目としてビタミン、5番目にミネラル、6番目に食物繊維も必要とされてきた。最近第7の栄養素としてファイトケミカル(植物由来の化学物質)が注目されている。3大栄養素や6番目までの栄養素が不足するとすぐ病気を引き起こすがこれはすぐ病気にはならないかも知れないが、長期的に見て健康を保つために必要な栄養素である。これは植物からしか得ることができない化学物質でカルチノイド(人参、カボチャ、モロヘイヤ等)ポリフェノール(赤ワイン、ブドウの皮等)硫黄化合物(ニンニク、ニラ、玉ねぎなど)などに分類されているが、通常食べている様々な野菜に含まれている。がんの予防や動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などを予防して老化も防止すると言われている。一種類を多量に摂るより、多種類のファイトケミカルを摂取した方が相乗効果が働き、抗酸化作用や抗がん作用、抗老化作用が強化されるとのことである。できるだけ色々な野菜をたくさん食べるようにしたいと思った。
2023.08.28
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日々草(ニチニチソウ)どの人にも楽しみにしている楽しい時があると思う。その反対にいやな時とか、つらい時もあるかとは思うが、今日はそれは置くとして、至福の時間について書かせていただく。私のそれは土曜日の朝6時35分から6時50分までの15分間である。教育テレビで「基礎英語を学んでみたら世界とつながった」を観ることである。毎週世界中のどこかの国の生活ぶりを紹介してくれる番組で、本日はインドネシアのバリ島に住む家族の紹介であった。インドネシアといえば何万という島から成り立っているイスラム教の国でそれほど文化の進んでいない国かと思っていたらとんでもない思い違いをしていたことを思い知らされた。住んでいる家は裕福な家を選んでいるかもしれずその国の一般的家庭と思ってはいけないかもしれないが、家は広いし、見晴らしの良いベランダはあるし、一般的日本人よりいい暮らしをしているのではないかと思えた。野生の猫が生息しているが彼らがコーヒー豆を食べるのでその糞を集めてコーヒーを作っており、それが世界最高級のコーヒーとして売られていることは初めて知った。各家庭に神社があり、朝夕お祈りをしているが、花や野菜を盛り付けて夜のうちにお供え物を作っておき、朝お供えするとのことだがその美しさ立派さに驚嘆した。朝お祈りしている少年の横顔は真剣そのもので神(おそらくイスラムだと思われるが)を敬い、慕っているのだなと思われ、自分のお祈り姿勢を反省した。世界中の大きな国からバチカンのような小さな国までありとあらゆる国を紹介してくれる番組で自分が知らなかったことを色々教えてくれるので短い時間だが毎週楽しみにしている。
2023.08.26
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タマスダレセリーグの最下位争いをしている中日とヤクルトは今日も負けて中日は7連敗、ヤクルトは4連敗になった。中日はDeNAに18対2で大敗し1イニングに10点も取られている。ヤクルトは広島のマツダ球場で今季まだ一度も勝てずに10連敗になった。両チームともミスが多くボロボロの試合をしている。監督、選手も一生懸命しているのだと思うが勝てない。ヤクルトは昨年優勝したチームなのに12連敗したり6連敗したりしている。他のスポーツでも人生でもこのような時はある。連敗しだすと中々そこから抜け出せない。苦しい。心機一転したくても悪い方に回転してしまう。もがけばもがくほど悪い方向に行ってしまう。こんな時はどうしたらいいのだろうか?スポーツなら弱いから負けるのであり、人生ではそれだけ実力がないから負けるのだと思う。「何故負けるのか分からない」「おかしい」等と言っていないで弱いから、実力がないからとはっきり悟ることが大切だと思う。チームだと誰かに責任をなすりつけたりしがちだが誰のせいでもない。自分が悪いからだと悟って明日から新しい気持ちで挑戦してもらいたいと思う。その時は結果は考えなくてよい。今までは結果を考えすぎたのだ。両チームとも一から出直して貰いたいと思う。
2023.08.25
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マンデビラ今、榊原常緑(さかきばら ときわ)さんが書かれた「脳と食べものの大切な話」という本を読んでいる。人間の体は飲んだ水や食べたものからできているので体を健康に保つには健康に良いものを食べる必要があるということが書いてある本だが、その中で特に興味があったのは23ページの「脳と健康長寿の関係-脳をうまく使うと健康長寿になる」の章だった。今まで私たちは「いったんできた脳細胞は減ることはあっても増えたり再生されたりすることはない」と教えられ、歳と共に脳細胞がどんどん減っていくと信じてきた。これは1913年にスペインのノーベル賞受賞者サンティアゴが発表した研究結果「成熟した脳の神経経路は固定されており、変更不能である。あらゆる脳の神経経路は死ぬことはあっても再生することはない」に基づいており、100年以上にわたってそう信じられてきた。しかし最近になってCTやMRI等機器の進歩によって上記の説は間違いで歳をとっても脳は成長したり再生したりすることが分かってきたとのことである。「年齢と経験を積み重ねることにより、人間の脳は神経細胞から出る神経線維のネットワークを広げ、高齢者ほど外的刺激に対して適切に反応する傾向があることも分かってきた」とのことである。もしそれが本当に科学的に証明されているなら私たちは大変な間違いを犯してきたことになる。歳とれば脳細胞はどんどん死滅して空っぽになっていくので生きていても老害をまき散らすだけで何の役にも立たなくなってしまうのではないかと思っていた人も多いと思う。しかしそれは間違いだと榊原先生は書いていた。歳とっても脳は成長するし、社会の役にも立つのである。これまではどうせどんどん死滅していく脳細胞なのだから脳に対する栄養学的関心は殆どなかったが、上述のように齢とっても脳は成長するとのことで、脳の働きをよくする栄養学を勉強する必要があると述べていた。榊原さんがおっしゃるように、成人して成長が止まった脳細胞や脳神経でも再生、成長することがあるとするなら、脳の働きを良くする食事や読書などにも心を配っていかなくてはと思った。
2023.08.24
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庭のミニトマトの花夏の全国高校野球は慶応高校が昨年の覇者仙台育英高校を8対2で破って1916年来の107年ぶりの優勝を飾った。慶応高校優勝おめでとう。プロ野球はセリーグは優勝はほぼ阪神に決まりでクライマックスシリーズに出られる3位までがクローズアップされており、巨人が昨日今日のヤクルトとの試合で大逆転勝利して3位に浮上した。昨日は8回まで4対3で負けていた巨人が丸の同点ホームラン、続く外人の勝ち越しホームランで結局8対4で逆転勝利。本日も7回まで3対ゼロで負けていたのに7回に新人の門脇が2アウトからヒットを打ち続く代打の長野、梶谷、秋代の連続ヒットで追いつき、延長11回裏には門脇のヒットをきっかけに相手のエラーも重なって、門脇の好走塁で4対3の逆転勝利を飾った。巨人の新人、秋代、門脇の活躍が光った試合展開であった。阪神優勝でクライマックスシリーズはその一位阪神、2位広島、3位巨人で戦うことになる可能性が強く、新人の活躍が目立つ巨人が勝ち抜いてパリーグ勝者と日本一をかけて戦うことになるかもしれない。
2023.08.23
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ペンタス神戸市の甲南医療センターの研修医(専攻医)Tさんが過労のために自殺したとして労災が認められ、家族が病院を相手取って訴訟を起こしている事例が話題になっている。自殺前の2/7~5/17は100日以上休みがなく、極度の長時間労働で精神的に追い詰められて自殺の道を選んでしまった。父母や病院上司に当てた遺書があり、「誰も悪くない。自分が至らないためにこのようなことになってしまった」と書いてあった。来年4月から働き方改革で医師も決められた時間以上の残業(超過勤務)をしてはならないと規制されるが、今まで100日以上とか200日以上休みがないなどということはざらにあった。これは医師に限らずその仕事の新人はその仕事を身に着けるために住み込みで働いたり、厳しいい訓練を課せられ何日間も休みをもらえなかった人も多かったと思う。どんな仕事でも一人前になるためには寝食を犠牲にして数年間は夢中で修業しなければならないという暗黙の決まりがあった。しかし時代が変わり、今では誰もが過労にならないように働き、平等に幸せを享受できる社会を目指すことになった。こんどのTさんの件では休みも全く与えないで働き詰めで働かせたとして病院側に非難が集中しているが、昔では当たり前のことで、Tさん以上の激務をこなして一人前になってきた人は多い。自殺という不幸な結末になってしまったが、そのような激務をこなして一人前の医師になっていたなら、非難が集中しているその病院の立場も少しは違ったかもしれない。時代は変わっている。青年たちの考えも変わってきている。病院側も先輩医師も若者に過酷なことを求めないで貰いたい。来年4月から始まる「働き方改革」の範囲内で、若者を一人前の立派な医師に育ててもらいたいと思う。Tさんの死を無駄にしてはならない。
2023.08.22
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千日紅は長く咲いています日本医師会雑誌8月号には高齢者のかかりやすい病気として認知症について藤田医科大学の武地 一先生が書いていた。加齢とともに発症が増加する認知症は高齢化率の増加につれて年々増えており、2025年には700万人になると推定され、65歳以上の5人に一人が認知症になることになり、それに家族も巻き込まれていくことになる。認知症には二つの症状群があり、一つは記憶や認知機能の障害に伴う一連の症状群でもう一つは行動や心理状態の変化を示す群(BPSD)である。最初の認知機能障害群では、主な症状は新しことを記憶することの障害(昔のことは覚えているが)でその他には段取りをつける能力の低下、視空間認知障害などがある。認知症の進行の目安は長谷川式の簡略なペーパーテストでも評価できるが、生活機能障害の程度でも見極めることができる。初期には買い物や調理、服薬や金銭の管理能力が低下する。中等度以上に進行するとトイレ動作、着衣、入浴動作の低下などが起こってくる。もう一つの群であるBPSDでは必ずしも上記で述べた認知症の進行に伴って出現するものでなく、家族が財布からお金を抜き取ったとかの物盗られ妄想、タンスから服の出し入れを繰り返す行動異常、自宅や行き先を認識できなくなり警察に保護されるケース、レビー小体型認知症の時に現れやすい幻視(ありもしないものがそこにあるように見える)などの症状が現れることがある。認知症には上記二つのタイプがあるのですべての認知症がもの盗られ妄想をもっているとは限らない。治療薬については進行を遅らせる薬がいくつか使われているがケースによっては、良く効くこともあるが、効果があまり見られないことが多い。最近エーザイ製薬とアメリカ企業が共同で開発し第3相試験が終了して間もなく市場に出てくるレカネマブという薬がかなり期待されているが、その効果については未知数だ。家族とかかりつけ医とが連携しながら診療していくことになるが、今では介護保険も充実してきているのでグループホームその他の施設でケアマネなどを介して面倒を見てもらうこともできる。いつかは認知症を治す薬も出現してくると思われるが、それまでは、地域包括支援センターや介護専門職施設などの社会資源を活用しながら患者さんのGOL(生活満足度)を高めていくよう努力していくことが肝要と思われる。
2023.08.21
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日本内科学会誌7月号に国立国際医療研究センターの今井健二郎先生と大杉 満先生が療養指導士制度について書いていた。いわゆる生活習慣病と言われる、高血圧、糖尿病、循環器疾患、腎臓病などについて医師だけでなく多くの医療関係者によるチーム医療が重要であるとしていくつかの予防療法指導士制度ができて活動を開始しているとのことである。その資格が取れる対象職種は看護師、薬剤師、管理栄養士、保健師、臨床検査技師、理学療法士、臨床心理士、歯科衛生士、社会福祉士、など幅広い職種の人が経験を積んで専門的知識を深めて勉強し、試験を受けて各疾患の予防療法指導士の資格をとって専門性を生かした指導を行っていく制度である。歴史的には2001年に糖尿病療養指導士の認定が始まり、2012年から肥満症改善指導士、2016年から循環器病療養指導士、2017年から腎臓病療養指導士、2020年から心不全療養指導士制度が始まり、認定試験に合格した人達が専門知識を生かして病気の予防や治療面で活動を開始している。病気予防には食事や運動、生活法などが深く関係しており、それらの認定指導士の活動の場はこれからどんどん広がっていくと思われる。昔は病気を予防したり、治したりするのは医者と考えらえていたが今ではそれはチームで行われ、医師はそのチームの一員であるという意味のことが書かれていた。日本看護協会には認定看護師制度も出来ており、今までは医師でないと出来なかった医療処置も認定看護師にはできるという時代になりつつあり、慢性疾患についても同じようになっていくのだろうなと思った。これからは認定療養指導士を広く世の中に知らしめ、待遇面でも配慮し、医師が自分でしていたことをチーム内の専門の人にお願いしていくなど、体制も少しずつ変えていく必要があると思う。また患者本人の意識も変えていく必要がある。チームがいくら頑張っても自分で予防したり治す意識がなければ治らない。病気はチームで治していく時代になりつつあるが、患者である自分もそのチームの一員として病気と闘っていこうという気持ちを持つことが大切だと思う。日本にも療養指導士制度ができてチームで病気と対峙していく時代になりつつある。医療関係者だけでなく一般の人達も患者さんもそれを理解しながら治療に当たってもらいたいと思う。また厚労省も各学会のそれ等の制度を生かし発展させてもらいたいと思う。
2023.08.20
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藤城清治(99歳)の影絵:月の砂漠8/8に4階病棟の廊下に一輪の朝顔が咲いたので、それを写真に撮ってブログに載せたが、その後次々に咲くものと思っていたら、以来一つも咲かないのであの花だけかもしれない。自宅の庭の朝顔は次から次に咲いているのに病院の廊下という特殊環境では花を咲かせるのは難しいのかなと思っている。病院にはいろいろな患者さんが入院している。58歳の男性が屋根作業中屋根が抜けて12メートル下のコンクリートに転落した。左側の肋骨のほとんど全て折れて何本か肺に突き刺さり血気胸の状態になっており、左の骨盤骨折、左の脾臓挫滅、胸椎や腰椎は圧迫骨折の状態で救急病院にドクターヘリで搬送された。その病院で手術などの適切な処置を受けて、ほとんど後遺症を残さない状態で、リハビリ目的で当院に転院してきた人がいた。その方が今では自分で歩行もできるしトイレなどの日常生活もできる状態にまで改善して、本日退院していった。ある88歳の女性は脳梗塞で右の手足が動かないのでリハビリ目的で8月上旬に入院してきた。リハビリによって動かなかった手足が少しづつ動くようになる場合もあるが、多くはマヒのない方の手足でマヒ肢をカバーしたり装具をつけて歩く訓練をしたりするが、それは結構つらい訓練である。その方にはそのつらい訓練以上にもっと、もっとつらいことがあった。それは不眠である。当院に移ってくる前の病院で眠剤が処方されていたがそれが効かないのである。眠れないことほどつらいことはない。羊を数えていれば眠れるとか、腹式呼吸を続けて足先が暖かくなってくれば眠れるとか、宗教の題目を唱えていれば眠れるとか色々言われているが、羊を何千匹数えても眠れずますます焦って苦しくなる場合もある。最初から眠ろうと思わないで「ラジオ深夜便」を聞いていれば眠れても眠れなくても心が落ち着いてそのうちに眠れることがある、など様々なアドバイスや工夫があるが、それでも眠れなくて苦しんでいる人は多い。そういう人たちのために睡眠薬が何種類も製薬されており、それで救われている人が何百万人もいる。しかし今回入院してきた患者さんのように前医が眠剤を処方してくれたのにそれを服用しても眠れないという人の悩みは深刻だ。回診の時「全然眠れませんでした」と打ちひしがれて苦しそうな表情で訴えられた。眠剤にも色々な薬があるので、何種類かの薬を順次試してみたがやはり眠れませんでしたと悲しそうに訴えられた。薬を変えて3回目の薬がよく効いてその後は眠れるようになったので見違えるように元気になり、廊下を車椅子で通る時でも私を見つけると嬉しそうに手を振ってくれる。その人の人生経験や性格、年齢などで心に余裕があり、眠れなくても「ラジオ深夜便」などを聞きながら普通の日常生活を送っている人もいるが、多くの人は苦しみが苦しみを呼び、絶望の淵に立たされることもある。今回のケースでは「自分は眠り薬を飲んでも眠れない」と言う不安に押しつぶされそうになっていたが、眠剤は何十種類以上あるのでそのうちのどれかで必ず眠れるものなので安心してもらいたいと思う。
2023.08.17
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オンシジューム本日の新聞に歴史学者の加来耕三さんが長寿だった徳川家康の健康法について書いていた。戦国時代最強と言われた武田信玄は52歳で亡くなり、信長は49歳、秀吉は62歳で亡くなり、家康は75歳まで元気で生きて、今で言うピンピンコロリで健康寿命最長の武将だったと思われる。三方原で家康を木端微塵に打ち破った信玄が生きていれば天下を取っていただろうという人は多いが、死んでしまったら終わりである。戦国武将の中で弱虫、意気地なしと言われていた家康に天下が取れたのはそれなりの理由があったのである。家康は常に己の健康に留意しており、疲労が鬱積すると病気になると考えており、決して無理はしなかった。生水は飲まず、麦飯を食べ、適度の運動が健康に良いということを実感していたみたいだ。70歳を超えても毎日乗馬や射撃、弓を行っており、適度の運動をしていた。鷹狩は彼にとってはあくまでスポーツで獲物がいなくても心身の鍛錬とストレス解消のためにおこなっていたと考えられ、食事についても滋養第一を考え、腹八分目を心がけ食べ過ぎることはなかったとのことで、あらゆる方面から自分の体を護っており、現在にも通ずる健康的生活をしていたとのことで、長命になるべくしてなり、最後の勝者になるべくしてなったのだなと思った。
2023.08.16
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