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2月1日(土)ゆ(16)ゆく行く・往く(自動詞四段活用)歩き進む。通り過ぎる。時が過ぎる。逝く(自動詞四段活用)死ぬ。時が過ぎる。征く(自動詞四段活用)軍隊に加わって戦地に行く。青春も父母も師も逝きし昭和いま去ると白粥に梅干の通夜 富小路禎子征きし父想ひゐたりき対岸の木々の影濃き夕川の辺に 春日井 建止まりたる時間の斜面行くごとく樅の木坂をのぼりゆく犬 佐佐木幸綱ある朝の出来事でしたこおろぎがわが欠け茶碗とびこえゆけり 山崎方代(つづく)【送料無料】もしもし山崎方代ですが [ 山崎方代 ]価格:1,575円(税込、送料込)
2014.01.31
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月31日(金)温かき日差しを受けて紅梅が眼をさましたりひとつふたつと温かき風に誘われ咲き始じむ紅梅すでに三分咲きなり何通のなかより十首を選ぶのか選する先生お気持思う卵酒飲み眠りたり朝方に咳が少しは治まったようだ子が明日帰りて来るがわが風邪がうつらぬよう注意をしたい【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.31
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1月31日(金)短歌用語辞典(飯塚書店発行)ゆ(17)ゆきどけ雪解け(名詞)降り積った雪がとけること。春日の差す雪解けの季節もいう。山国の道さへぎりて雪どけの水あふれをり春の日に照る 鵜飼康東アスファルトの路面に絶えず雪どけの水流れゐて雪降りやまず 板宮清治ゆきゆく行き行く(自動詞四段活用)行きに行く。進みに進む。行きつづける。鉦(かね)鳴らし信濃の国を行き行かばありしながらの母見るらむか 窪田空穂ゆきゆかばいづこにゆかむくれなゐの大き入り日に真向ふこの道 大塚布見子(つづく)
2014.01.31
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月30日(木)昼よりの小雨に濡れて紅梅の三つ四つと花開きおり降りしきる雨のなか行く子の施設の評議員の集会のためどしゃぶりの雨の中来てこの施設にまずアルミ缶三袋おろす施設にて三十歳(さんじゅう)となるわが息子アルミの缶を日毎潰せりアルミ缶つぶし吾子の千円の月給得るをわれは蔑(なみ)せずぽっとりと畳の上に落ちている開ききれざる侘助の花【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.30
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1月30日(木)短歌用語辞典(飯塚書店発行)ゆ(16) ゆきげ雪解(名詞)雪がとけること。雪どけ。雪国では長かった冬に別れて春を迎える。山脈(やまなみ)は兵と低まる北の果て雪解の地(つち)の黒くうるほふ 窪田章一郎大利根とやがてなりゆく雪解水(みづ)かすかに石の底に聞ゆる 神山好雄ゆきしろ雪代(名詞)寒気がゆるみ、積った雪が一気にとけて流れ出し、溢れ出ること。春の日に石垣ほてる坂道にひびきを立てて落つる雪しろ 五味保義冬の岩押し分けし人ゆつくりと雪代の河さかのぼりけむ 前 登志夫 (つづく)
2014.01.29
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月29日(水)お袋と今日はゆっくり過ごすためまずスーパーで昼食を買うほんとうはわれが面倒みなければならないお袋九十五歳パソコンに向いていればお袋は杖つき庭を行ったり来たり暗き道苦手なれどもお袋を乗せ弟の家に送れり弟が癌センターより帰ってる上がってゆけとお袋が言う転移せぬようにと天に祈るしかないと内心思い別れる【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.29
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1月29日(水) 短歌用語辞典飯塚書店発行:(1993年)ゆ(15)ゆきき行き来・往き来(名詞)行ったり来りすること。ゆきかえり。往来。炎天に逃げ水ゆらぎ午(ひる)どきの小金井街道往き来絶えたり 野北和義陸橋の夕べの行来しげくなり人プリムラの鉢ささげ来る 小暮政次ゆきくれる(ゆきくる)行き暮る(自動詞下二段活用)歩くうちに日暮れる。行き暮れて河原吹雪はししむらを飢ゑは鋭く刺し透すなれ 角宮悦子(つづく)
2014.01.29
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月28日(火)はなみずをすするわが子を施設へと送り届けてお願いをする大切な書類がないと探したり夜更けの部屋を探し回りて言い訳は許されないが預った会計書類が一部足りない正直に皆(みんな)に話しもう一度組長9人の判をもらわん熱っぽい軽い頭痛もノロウイルスにかかったのかな寄り合いあるに【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.28
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1月28日(火)短歌用語辞典飯塚書店発行:「短歌用語辞典」(1993年)によるゆ(37) ゆきあかり雪明り(名詞)積雪のため、やみ夜が薄明るいこと。雪の光。雪明りに静もる夫の部屋にゆきて雪ふりつもる庭の様見つ 山下喜美子幾度も見えなくなりし遠山の雪明りする夕昏れとなる 竹内善治郎ゆきかい(ゆきかひ)行き交ひ・往き交ひ(名詞)行ったり来たりすること。往来。往きかひのしげき街(ちまた)の人みなを冬木のごともさびしらに見つ 長塚 節月冴(さ)ゆるこよひは雲のゆきかひのはや秋づくと夫(つま)がいふかも 北見志保子(つづく)
2014.01.27
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月27日(月)今日はまた寒き朝なりほころびし梅もおどろきおるならん春は来る必ず来ると耐えている日本人に生れしわれは白梅の枝にあまたの蕾つき力みなぎり赤き色する紅梅の枝につきたるつぼみたち春の来るのを信じ待ちいん15日相撲に心躍りおり終わりて今日は月曜日なり【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.27
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短歌用語辞典1月27日(月)ゆ(11)ゆき雪(名詞)降る雪、積る雪をいう。ガラス張りて雪待ち居ればあるあした雪ふりしきて木につもる見ゆ 正岡子規青みさす雪のあけぼのきぬぎぬのあはれといふも知らで終らむ 大西民子 一束の花に雪降る一束を抱き逢わざりし時計塔みゆ 馬場あき子銀色の槽(ふね)に雪積む集乳車音立てて朝のミルクを満たす 石川不二子(つづく)【送料無料】正岡子規 [ 坪内稔典 ]価格:756円(税込、送料込)
2014.01.26
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月26日(日)雨が降りなまあたたかき風が吹く一月二十六日の朝あたたかき冬の朝(あした)の小雨止み山はかすかな霧を吐きおり小雨止み薄日差しくる里の空鳩群れだちて飛びている見ゆ身をさらし懺悔終えたるごとくにもいちょうの裸木は白じろと立つ栃飛龍磋牙司とも敗れたり郷土の力士がんばったけれど【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.26
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1月26日(日)短歌用語辞典(飯塚書店発行)ゆ(12)ゆえよし(ゆゑよし)故由(名詞)いわれ。由緒。理由。情趣。ゆゑよしを問ふこともなく柚子の湯にひたりて冬至の夜が過ぎゆく 長沢一作ゆえよしをわかず草萌え山の端の兵隊地蔵石あたらしき 香川 進ゆかり縁(名詞)関係。つながり。かかわり。よるべ。えん。よすが。縁故。ペンを持つわが袖口にくぐり入る夜の赤蜻蛉何のゆかりぞ 窪田章一郎かつて我住みにしゆかりたのもしく明石みやげの牡蠣をたまへり 土田耕平(つづく)
2014.01.25
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月25日(土)椿にはまだ間がありて山茶花が盛りすぎたりわが冬ざれの庭めだたざる花びわの花これゆえに熟れてうれしい実を食べられる見も知らぬ人より歌集を送られる「父は叫べり」つつしみて読むトウトウト鶏(とり)まねをしてたまご取る鳥語で礼を言えないわれは栃飛龍きょうはいかなる相撲にて叩き込まれし見ずに知りたり【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.25
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1月25日(土)短歌用語辞典(飯塚書店発行)ゆ(11) ゆうやけ(ゆふやけ)夕焼け(名詞)日没の際、西空が茜色に染まる事。日脚ややのびたるらむか工事場の氷柱を染むる寒の夕焼 鈴木八郎校庭の地ならし用のローラーに座れば世界中が夕焼け 穂村 弘ゆえ(ゆゑ)故(名詞)わけ。理由。…により。…のため。…から。原因を示す。ゆゑ知らず梅雨の朝よひ心置きし花なり雪の下ひそかにて 加藤知多雄故知らね 囁沼(ささやきぬま)に芹を摘(つ)む 黄檗(わうばく)の僧ふり向きにけり 岡井 隆冬の空さえざえと邃し仰ぎつつ怒りもつゆゑに生けりと知るも 佐佐木治綱身を折りて哭くも人間(ひと)ゆゑみ仏はほとほと永き世を立ちいます 蒔田さくら子(つづく)【送料無料】今はじめる人のための短歌入門 [ 岡井隆 ]価格:740円(税込、送料込)
2014.01.25
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月24日(金)枯れ草を踏みつつ枯野行くわれに昼間の風がおだやかに吹くすっぽりと雪におおわれ宝永の火口やさしく凹みていたり荒れる海波逆巻けば遠方に鎮まり立てる富士の霊峰夕焼の極まり燃ゆる空のもと赤く染まれる雪の富士山勝ち越しはおあずけとなる栃飛龍おしいおしいよよくがんばった【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.24
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一月号歌評(同人誌「賀茂短歌」一月号)下書き 後藤瑞義原 明男欠伸してはしゃぎ終えたり七五三をさなの頬(かほ)に盛る万両 この歌の中心は、お孫さんの七五三です。上の句でお孫さんの情景を述べ、下の句で作者の思いを述べていると思われます。「欠伸してはしゃぎ終えたり」は、時間の流れ的には、「はしゃぎ終えて欠伸している」のが正しいと思われます。ただ、観察的には「欠伸しているのを見て、はしゃぎ終えた」と推察したのでしょう。さて、下の句ですが、「頬」を「かほ」とルビをしています。頬が高揚して紅がさしていたのかもしれません。それが万両を連想させたのではないでしょうか。そして「万両」は言葉通り「富の象徴」でもあるでしょう。お孫さんに将来の生活の安定を望むのは当然のことです。お孫さんへの愛情が溢れている、そんな感じを受けました。渡辺つぎこの地球(ほし)の百と二年の変貌と共に生き抜き老の身さらす 作者は満百二歳で、今年の三月で満百三歳となられます。「この地球の百と二年の変貌」が実感として伝わります。作者は、明治、大正、昭和、平成のめまぐるしい変貌の百年余りを生きてきました。いやまさに「生き抜いて」きたのでした。問題は結句でした。「老の身さらす」とはどういうことでしょうか。文字通りの「百二歳の老いた身体になってしまった」という感慨なのでしょうが、上の句と思い合わせますと、なにか「老いの身」に誇りすら感じているようにも思えてなりません。百二年の風雪に耐え生き抜いたこの身体を見てくれとでも言っているようにもかんじられるのです。堂々と白昼のもとにさらしてよろしいのではないでしょうか。鈴木菊江秋空にゆらゆらゆるる干柿は空の散歩を楽しんでゐる これは、ひとつの発見でしょう。二つの柿を紐で結んで竿に掛け柿を干します。その干柿がゆれているのです。その二つの柿があたかも靴のように、そして歩くように見えたのでしょう。もっといえば、柿の実ですから小さいです、あるいはお孫さんを思い出しているのかもしれません。空の散歩からあるいはなくなられたご主人をおもわれているのかもしれません。 黒田幸子世の中にカタカナ言葉の溢るなか清水寺の「輪」の文字のよき 「世の中にカタカナ言葉溢るなか」と作者は言っています。インターネット、メール、スマホ、オリンピックもそうです。毎年今年一年の世相を漢字一文字で表すことを清水寺で発表しています。そして今年は「輪」に決まったわけです。昨年は、七年後のオリンピックが東京で開催されることが決まりました。まさに五輪の「輪」であるわけです、それだけではありません、多くの災害が続きそのつど人々の支援の輪も出来ました。作者ならずとも「輪の文字のよき」が実感として伝わります。 後藤早苗誰も彼も口を閉ざして帰路につく癌に逝きたる友を送りてこの通りの歌で、よく分るし説明を加えることもないかもしれませんが、作者にとっては深い思いを歌っているように思います。亡くなられたのは、娘さんを施設に預けている友です。障害のある子供を残して亡くなった友に、同じ境遇の作者や連れの人達は無言にて帰るのです。他人事ではない思いにかられたのではないでしょうか。もし自分ならと思いつつ「誰も彼も口を閉ざして帰路につく」だったのでしょう。 藤井美智子人の世の変りはてゆく年の瀬に変らぬ富士の姿ま白き 昨年一年色々なことが起こりました。上の句の「人の世の変りはてゆく」のが何をさしているのかわかりませんが、「はてゆく」とは強いことばです。あるいは、猪瀬知事辞任のことなどもあるのかもしれません。そうしてみますと、富士の「ま白き」が重くひびきます。 小池美恵子化粧する鏡の我を見つめいる視力の落ちて皺見えにくく 複雑といえば複雑の心理描写のようです。男性では入り込めないこともあるかもしれません。そんなことも考えながら、老化で作者の視力の落ちたことについて考えたのです。老化は勿論憂うべきことです。でも作者は「皺見えにくく」といっています。老化することによって良かったことがあったのです。そこに作者は気がついた、そしてそれを短歌にした、そこがすばらしいと思うのです。【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.23
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1月24日(金) 短歌用語辞典飯塚書店発行:(1993年)ゆ(10)ゆうほ(いうほ)遊歩(名詞)散歩。そぞろあるき。けふもわが遊歩さびしく日暮れたりふところにせる海の貝殻 筏井嘉一道をしへ我が立つ地(つち)に現はれてまことさやけき遊歩を見する 安永蕗子ゆうまぐれ(ゆふまぐれ)夕間暮れ(名詞)夕方の薄暗い時分。「夕目暗(まぐれ)」の意。仏蘭西(ふらんす)区古き街路にかなしみのまぎるるごときゆふまぐれあり 島田修二風邪のあとの身をたゆくゐし夕まぐれ人に頼めぬ買ひものに出づ 大西民子(つづく)【新品】【2500円以上購入で送料無料】【新品】【本】【2500円以上購入で送料無料】安永蕗子歌...価格:1,260円(税込、送料別)
2014.01.23
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月23日(木)霜置ける葦の間(あいだ)をゆっくりと凍るひまなく水の流るる母親の薬もらいにはるばると韮山に来ぬ伊豆下田より昨日の新年会の疲れかも待合室に居眠りている病院は待つ待つ待つのところなり診察薬文書依頼に病院の近くの食堂どこもどこもとても高くて入る気がせず今まさに栃飛龍関巨漢なる徳真鵬を押し出しにけり【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.23
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1月23日(木)短歌用語辞典飯塚書店発行:「短歌用語辞典」(1993年)によるゆ(32) ゆうべ(ゆふべ)夕べ(名詞)夕方となろうとするころ。日暮れ。春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外(と)の面(も)の草に日の入る夕べ 北原白秋裏側から見てゐるごとき日の夕べ向日葵いろの石蕗が咲く 大西民子この夕べわれの暗部へ斧をふる木こりが居りて去りにけらしも 岡井 隆(つづく)北原白秋歌集 岩波文庫 / 北原白秋 【文庫】価格:798円(税込、送料別)
2014.01.22
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月22日(水)今朝もまた泡白くぬり顔を剃る職退きてよりはるかなる今遅れいし梅の蕾がふくらんで小さな春が近づいてきた寒風に独り歩める老いびとが追われるごとく駆け足となる小さな体一丸としてぶちかまし磋牙司関勝ち越しをするカラオケは「時代おくれ」を唄いたり新年会を盛り上げるため【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.22
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短歌用語辞典1月22日(水)ゆ(8)ゆうづく(ゆふづく)夕付く(自動詞四段活用・自動詞下二段活用)夕方になる。この湾にかへり来るらし夕づきて沖べの白帆みなちかよりぬ 吉植庄亮糖度計に透(す)かしぶどうの精度読む夕づく庭に雨降りいでし 宮岡 昇ゆうばえ(ゆふばえ)夕映え(名詞)夕日に空が美しく照り輝くこと。夕焼け。夕映は狭まりゆきて卓上の匂ひなき冬の苺もあはれ 長沢一作夕映を曳きつつ帰り来しごとき夫(つま)を迎ふる吾と幼な子 尾崎左永子(つづく)
2014.01.21
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月21日(火)枯れ原にあまねく朝の光差し葉先の露にいのちうまるる下田市の文化協会会報の編集会議出席をする会報の編集会議帰り来て栃飛龍関の敗れしを知る一日のわが行動を監視するカメラがあれば見つかるものを七十代マイペースにて生きてゆくお先にどうぞわれは一服【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.21
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1月21日(火)短歌用語辞典(飯塚書店発行)ゆ(7)ゆうさり(ゆふさり)夕さり(名詞)夕がた。暮れ方。三隈川(みくまがは)ぜにぶち橋の長橋をゆふさり渡るそぞろにわたる 中村三郎新芽(にひめ)立つ谷間あさけれ大仏にゆふさりきたる眉間(みけん)のひかり 中村憲吉ゆうずつ(ゆふづつ)太白星・夕星(名詞)金星。宵の明星。夕方の星。「ゆうつづ」とも。夕星は朱(あけ)残す雲に入り行きぬ今し昇らむ十六夜の月 宮地伸一日守りゐてしばしをあれば夕星の今宵地上のものより親しも 大塚布見子(つづく)【新品】【2500円以上購入で送料無料】【新品】【本】【2500円以上購入で送料無料】中村憲吉歌...価格:2,940円(税込、送料別)
2014.01.20
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月20日(月)煌々と月の光は一面の霜の枯れ野を照らしていたり枯れるのもいいものだよとススキたち寒風に向き踊り狂えり都道府県対抗駅伝男性は11位なりいいぞ静岡白浜の歌会なれば磋牙司栃飛龍とも見ずに過ぎたり磋牙司勝ち栃飛龍負けており歌会終りテレビ見ている【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.20
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1月20日(月)短歌用語辞典(飯塚書店発行)ゆ(6) ゆふかたまけて(ゆふかたまけて)夕片設けて(副詞)夕方になって。暑き日の夕かたまけて草とると土踏むうれしこの庭にして 古泉千樫ヴェネチアのゆふかたまけて寒き水黒革の坐席ある舟に乗る 佐藤佐太郎ゆうぐれる(ゆふぐる)夕暮る・夕昏る(自動詞下二段活用)日暮れる。たそがれになる。「ゆふぐれ」は名詞。夕暮るる多摩の横山一つ凧逝く年遠くみつめていたる 馬場あき子夕ぐるる海むらさきにかがよいてみな沖向ける流人らの墓 桜井 叶人類も平和もくそもあれしまへん木の浦部落夏の夕ぐれ 岡部桂一郎佐藤佐太郎集 第八巻【1000円以上送料無料】佐藤佐太郎集 第8巻/佐藤佐太郎/阿川弘之【RCP】価格:5,250円(税込、送料込)
2014.01.19
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/ 1月19日(日)歯の痛みこらえ食べおる友といて幸せの数かぞえてみたり 施設より帰りたる子は家中の灯りをともし今宵明かすや全勝の千代丸やぶり栃飛龍六勝二敗の成績となる勝つことの難しいのは稀勢の里今日一日の勝負に思う題詠:石言葉なき子の投げる石音たてて水面(みなも)に大き輪を描きたり題詠:作障害の子の誕生よ妻作る短歌をわれも始めたりしは【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.19
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短歌鑑賞(尾崎左永子の一首) 後藤瑞義氷雨ふる街より入りし地下道に雛売られゐて夜のそのこゑ 尾崎左永子 「彩紅帖」作者は放送作家をしていたと聞いています。そんな仕事で遅くなったのでしょうか。氷雨の降る寒い街を歩いていて、地下道に入った。地下街でなく、地下道です。そこに時代を感じます。わたしなどは、かって新宿の東口から西口に行くのに通った地下道を思い出します。五十年も前のことですが。ともかく、地下道に入ったらそこに、ひよこが売られていたというのです。氷雨の降る道から地下道に入ってほっとしただろう作者、ましてかわいらしい黄色いひよこ。それを目にしたときの作者のやすらぎ。そんなことを感じました。ただ、この作者はここで終っているのではありませんでした。「ひよこ」の鳴き声に耳を止めたのでした。地下道ですから、たぶんひよこの鳴く声が地下道中に響いたことが想像されます。それは、かわいらしい反面なんとも哀切な感じがしたのではないでしょうか。多分、孤独の作者の心に「夜のそのこゑ」は強く響いたのではないでしょうか。【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.19
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1月19日(日) 短歌用語辞典飯塚書店発行:(1993年)ゆ(5)ゆう(いう)悠(形容動詞タリ活用)落ち着いてゆったりしたさま。悠悠。悠揚。悠然。遠く長くしてつきない。悠長。悠久。悠遠。ありとなき山の湧き水集りて悠たる大河野をうねりゆく 太田青丘子の肢打てば綱なせるよ悠悠と育ちゆきふと目の前に立つ 石本隆一ゆうかげ(ゆふかげ)夕光・夕影(名詞)夕日の光。夕陽。いち日の疾風しづまる廃車線赤錆びし車輪に夕光のさす 小出博義夕影のひろがり来つつ照らふ花かげれる花も白梅の花 葛原 繁(つづく)《桜楓社》太田青丘太田青丘著作選集4 太田水穂研究 【中古】afb価格:4,400円(税込、送料別)
2014.01.18
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月18日(土)うっすらと薄日を受けるわが影が横たわりたり霜の舗道に霜解けの銀杏の枝に留まれる涙のごときしずく光れり知恵遅れ言葉話せぬ子なれどもわれより神に愛されるらし穂を飛ばし役目を果たす枯れススキ姿勢を正し夕日に向かう霜の道重荷を引いて登り行く幻の馬車心に浮ぶ磋牙司今日勝利して五分となる一番一番十両への道栃飛龍今日も真向勝負して勝ちを取りたり怪我せぬように【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.18
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1月18日(土)短歌用語辞典飯塚書店発行:「短歌用語辞典」(1993年)によるゆ(27) ゆう(ゆふ)結ふ(他動詞四段活用)むすぶ。しばる。くくる。作る。竹添へて結ひし日ぐれの庭隈(にはくま)のコスモスの花かたまりて白し 中島哀浪あら草のあばかれ坐りゐし石も柵結ひて明るき風景の中 小市巳世司母の齢(よわい)はるかに越えて結う髪や流離に向かう朝のごときか 馬場あき子(つづく)【送料無料】現代短歌の鑑賞事典 [ 馬場あき子 ]価格:2,940円(税込、送料込)
2014.01.17
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月17日(金)山の端の木々の間をもれ昇る光を恋いて霜の道行く毎朝の連続ドラマを妻と観ることがひそかな楽しみとなる二十年単身赴任せし間に長(おさ)の子亡くししこともありたり子の危篤任地のわれに電話せし妻よわれより苦しんだろう栃飛龍今日も勝ちたりこれからが一日一日大事にしよう【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.17
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短歌用語辞典1月17日(金)ゆ(3)ゆう(ゆふ)夕(名詞)夕暮れ。ゆうべ。夕方。日が暮れようとするとき。夕せまり何かせつない子の感じ水鉄砲を雑草(あらくさ)にうつ 坪野哲久バインダー刈りゆく先の稲の穂に月のさし来て夕湿りする 小林軍平夕食は白いんげんの甘煮添へ言ふまでもなく言ふまでもない 岡井 隆(つづく)
2014.01.16
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白浜短歌会一月歌評(一月二十日)下書き(2) D子さん足腰の老化止めんと歩む道花を見ながらよちよちあるく朱印帳めくりて見ればかずかずの思い出多し老にし吾は1.よいと思います。ご自分の老化を見つめている目になかなか強いものを感じます。2.「朱印帳」がわたしには身近に感じられませんが、アルバムのような感じでしょうか。思い出にひたるのではなく、現在の自分に向けるところがすばらしいと思います。「老にし吾は」に深い思いがこもっています。 F子さん曲折の多き天城路母さんは先行く車に付かず離れず 裸木となりたる庭の河津桜はや花芽つけ寒風(かぜ)に耐えてる(耐えおり)悪しきあと良き事あれと念じつゝ見上げる空に上弦の月1.「付かず離れず」がキーワード、この歌のポイントでしょう。この言葉に作者がたくしている思いはどのようなことなのでしょうか。「お母さん(お嫁さんのことだと思います)の控え目な感じ」であったのでしたら、「先行く車に付きすぎず行く」など、あるいは「離されず行く」など、作者の思いがいま少しはっきりするとよいかもしれません。2.「耐えてる」と「耐えおり」は意味的には相違がないでしょう。「耐えてる」は口語で「耐えおり」は文語です。口語はくだけた感じ、「耐えているなあお前」といった呼びかけるような感じでしょうか。「耐えおり」はやはり格調をもって、「耐えておるんだ」と自分自身に言い聞かせるような感じでしょうか。3.「あと」は「後」にしたほうが分りやすいと思います。「上弦の月」がよいと思います。これから満月になっていきます。 G子さん嫁や娘(こ)に夫を頼みて入院す専念せよと言葉かけ来るこの痛み引きずるよりもオペを受け治る痛さにのぞみをかけて1.作者とご家族とのありようがよく分る歌です。作者はご主人のことが心配なのでしょう、それを多分くどくど娘やお嫁さんに頼んだことでしょう。娘さんやお嫁さんの方は、心配ないから自分のことだけ考えてと言葉をかけたのでしょう。その言葉は、作者にとってはとても有り難いことなのでしょう。2.「治る痛さ」という言葉が光っているように感じました。「受け」を「受く」と終止形にすると、「のぞみをかけて」に対応して良いと思います。あるいは「のぞみをかけて」を「のぞみをかける」と終止形にすると「オペを受け」と対応してよいとおもいます。 監視カメラ 原 明男「がんばれ」を孫の背中に連呼して共にみなぎる心を晒すトラブリて四苦八苦するわが態に監視カメラも苛つきてゐむ 1.「心を晒す」、「晒す」が作者の偽らざる思いなのでしょう。正直に表現することを良しとしているようです。少しやりすぎたなあと言った作者の反省がここに表われています。孫がそれだけ可愛いということなのです。お孫さんをかわいいとかいう直接的な言葉で表現していませんが、この歌全体からお孫さんへの愛情が滲みでています。これが短歌だと思います。 2.なにかトラブルがあったようです。作者は年齢的なことは少しも触れていませんが、「監視カメラも苛つきてゐむ」の「も」は、作者自身も苛ついていることを暗示しているように感じました。それは、あるいは年齢のためなのかもしれません。若いときには、感嘆に処理出来たことが、年齢とともにトラブルとなってしまうことがあります。この歌の背後にそんなものを感じました。
2014.01.16
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白浜短歌会一月歌評(一月二十日)下書き(1) A子さん新年を迎えていただく雑煮餅力みなぎり今年も頑張る我が宝幼少時代の辞書二冊古辞典なるも大役果す1.新年を迎えて作者の決意を歌にしたようです。なんとか年を越して新年を迎えることが出来た。そんな喜びがこもっているようです。それは、「新年を迎えて」の「て」一字にこめられているように感じました。「迎えいただく」でよいのですが、「て」一字が加わったおかげで、やっと、なんとか新年を迎えることが出来「て」いただく、という思いがこめられるように感じました。 参考:新年を迎えていただく雑煮餅力みなぎり頑張れるかも2.「古辞書」は「古い辞書」の意味ですね、「古語辞典」ではないですね。「我が宝」「大役果たす」というような言葉は、やはり説明的に思えます。こういう言葉を使わずに出来たら気持をあらわしたいと思います。 参考:幼少の折贈られし辞書二冊古くなれども今も役立つ正月 C子さん穏やかな正月日和お宮まで浜辺を歩き八千歩なる初初し嫁を迎えてお正月楽しき時は早く過ぎたり1.「八千歩」という具体的な表現がいいと思います。そこに、作者の気分なり体調なりが含まれていると思います。 2.「迎えて」は「迎えし」と過去のこととすると「早く過ぎたり」が生きてきます。「迎えて」とすると、「過ぎたり」と同じ時となります。参考:初初し嫁を迎えしお正月楽しき時は早く過ぎたり H子さん初孫がきみを想いし短歌(うた)便り届きましたか切手貼らずもセーターは暖か色と決めた朝一月の風エールとなりぬ(お孫さんの歌)忘れないよにぎって歩いたじいじの手教えてもらった草の名前も1.この歌はお孫さんの歌とセットにしないと分りにくいかもしれません。そのままですと、単なる幼い子が切手も貼らずに出した手紙と思われるかもしれません。短歌の第一段階としまして、分りやすくするという努力が必要のようです。「想う」と「偲ぶ」とか。「切手貼らずも」も現実世界からあの世を見てる感じでいいと思います。「届きましたか冥土の君へ」などとするとそのものずばりで分りやすくなると思います。参考:初孫がきみを偲んで短歌便り届きましたか冥土の君へ :初孫のきみを偲んだ短歌たより届いたでしょう切手貼らずも 2.これはこれでよろしいかと思います。特に、ご主人が亡くなられたことなどを考えますと、なかなか深みのある歌だと思います。「暖か色」が良いか、「明るい色」が良いか。「決めた朝」に深い思いを感じます、心の葛藤を感じます。「一月の風エールとなりぬ」はいいとおもいます。前向きになった心を、がんばってと風がエールを送ってくれているように感じたのでしょう。参考:セーターは明るい色と決めた朝一月の風エールとなりぬ3.お孫さまの歌、良いと思います。何か宣言のようにも思える、強い意志の歌になりました。草の名前など具体的であればなおよろしいかと思います。「忘れないよ」の「よ」は不要と思います。もっと言えば「わすれない」という言葉も出来たら使わないで気持を表したいと思います。注意したいのは、短歌は相手に言葉で意志を直接的に伝えるというよりは、自分自身に語り、問いかけることによって、読者に生身の自分を見てもらう、そんな風にわたしは考えます。たとえば、「わすれない」は、まず「わすれそう」という心持があって、それを打ち消すために、「わすれない」と強く発言する。「わすれそう」と歌うのは、正直に読む人に訴えるでしょう。「わすれない」も相手に言っているのではなく、自分自身に言っていることばであることによって詩になっていくのだとわたしは考えます。 参考:手を引いて歩いてくれたじいじの手教えてもらった草の名前も C子さん白(しら)飯(いい)の御飯頂き九十年寿命をいただき明日に向ふ目も耳も五感も元気独り棲む厨に生活のサンマを焼けり嫁ぎたる娘は独りの老母(はは)案じ毎?の安否電話して来ぬ1. 「御飯頂き」「寿命をいただき」の重複が気になりました。前向きな気持がよいとおもいます。参考:白飯のこの有難さ九十年寿命いただき明日に向う 2.「目も耳も五感も」の五感の中に視覚、聴覚が入っていますから、この表現はどうでしょうか。「サンマを焼けり」は良いと思います。参考:目や耳や五感は元気独り棲む厨に生活のサンマを焼けり3.「毎」の次の字が読めませんでした。「毎日」の「日」でしょうか。自分を「老母」と第三者的に表現する方法もひとつやり方です。「嫁ぎたる」がよいか、「嫁ぎいる」がよいか。「嫁ぎたる」であると、嫁いたばかりの感じを与えます。「案じ」とか「安否」とかいう言葉は作者の発想です、「毎日電話してくる」この事実が大事です。「娘は」がよいか、「娘が」がよいか。参考:嫁ぎいる娘が毎日独り棲むわれにどうかと電話して来る D子さん正月に集ううからの笑い声この笑顔こそ我が家のたから医療費の一割負担ありがたく支払額に胸なでおろす1.「正月に集ううからの笑い声」これが事実でしょう。下の句は作者の思いです。これは短歌の作り方として一つの方法です。「我が家」がよいか、「我」がよいか。短歌は自分の思いを表すものです。参考:正月に集ううからの笑い声この笑顔こそわが宝物2.「医療費の一割負担ありがたく」は事実でしょう。問題は「胸なでおろす」です。たしかに、こういう喩をすることがありますが、あまりにも平凡、一般的で詩には不向きと思います。もう少し事実に即した言葉がほしいと思います。参考:医療費の一割負担ありがたし支払額にほっと息吸う F子さん足腰の老化止めんと歩む道花を見ながらよちよちあるく朱印帳めくりて見ればかずかずの思い出多し老にし吾は1.よいと思います。ご自分の老化を見つめている目になかなか強いものを感じます。2.「朱印帳」がわたしには身近に感じられませんが、アルバムのような感じでしょうか。思い出にひたるのではなく、現在の自分に向けるところがすばらしいと思います。「老にし吾は」に深い思いがこもっています。 つづく
2014.01.16
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月16日(木)霜柱踏みつつ行けば靴底が喜ぶごとき音を立てたりやわらかき日ざしを受けてながながとわが影のびる霜の歩道になすべきはなしとげたりというように枯草霜を置きて光れり枯れること知らざるものの哀しみをもち青草の凍りつきおり十両の栃飛龍勝ち幕下の磋牙司も勝つ郷土力士ぞ【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.16
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1月16日(木)短歌用語辞典(飯塚書店発行)ゆ(2)ゆあみ湯浴み(名詞)湯に入って身体を暖め洗うこと。入浴。温泉につかること。湯治。いざよひの照らすゆあみ処しんとして山のけものの気配だにせず 三国玲子村に入りて路直(すぐ)ならずむきだしに入湯浴みするほとりも過ぎつ 植松寿樹木の枠にいくつも区切る広き湯のかなたにひそと人は湯あみす 田谷 鋭(つづく)
2014.01.15
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月16日(木)日に短歌五首を作るをノルマとし長年続けしこと忘れいしああ今日はまだ短歌五首ブログにて発表せずに眠ってしまう今日はまだブログの更新せざりしを寝床のなかで思い出したりああ眠い眠いねむいと思いつつ寝床でノルマの短歌を作る十両の栃飛龍関の敗れしを稀勢の里より気にしつつ寝る白浜の歌会歌評案じつつ寝ればや短歌作らずに寝る【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.15
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1月15日(水)短歌用語辞典(飯塚書店発行)ゆ(1) ゆ(助詞)…から。…より。…を通って。れんげ田に遊ぶ女童(めわらは)れんげ田ゆ生まれきたりしごとくに佇(た)てり 清原令子はろばろと瓢湖の上を舞ふ白鳥弟果てしシベリヤゆ来し 佐藤新一北の窓ゆつらぬき降りし稲妻にみどり子はうかぶガーゼをまとひ 小池 光 (つづく)
2014.01.14
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月14日(火)シャッターを堅く閉ざして貸店舗の看板かかるここの酒屋も規制にて幾代守られ来し酒をスーパーホームセンターで売る散髪に行かんと道を歩けるに霜解けしずく電線より落つ磋牙司栃飛龍とも敗れたり善戦したとわれは思うも稀勢里白鵬郷土の栃飛龍磋牙司こそわれは贔屓する事務的に預けて帰る後ろ姿施設の窓に子が見ていたり【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.14
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1月14日(火) 短歌用語辞典飯塚書店発行:(1993年)や(23)やわらかい(やはらかし)柔らかし(形容詞ク活用)しなやかだ。穏やかだ。固くない。ふっくらしている。眠りゐる子の息のみがやはらかし冬の星座が星をふやす夜 辺見じゅんやわらかき子どもの肉をのせていた椅子だけがある廃校の春 俵 万智(つづく)
2014.01.13
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月13日(月)逆転で高校サッカーを征したり富山第一高校お見事星稜も冨山第一高校もすばらしいサッカー決勝戦よ十両に返り咲きたる栃飛龍突き押し冴えて二連勝なり幕下の磋牙司ああ黒星の発進となるさあこれからだ酒屋ではやってゆけない自由化の弊害を言う癌病棟で【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.13
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1月13日(月)短歌用語辞典飯塚書店発行:「短歌用語辞典」(1993年)によるや(22) やわ(やは)柔(語素)やわらかなこと。ふっくらしていること。「やはら」とも。やうやくに桑のやは芽の揃ひにし夏に向ひて霜ふりにけり 生方たつゑみほとけの肱まろらなるやははだのあせむすまでにしげる山かな 会津八一やわやわ(やはやは)柔柔(副詞)やわらかに。しなやかに。やんわり。渡り来し島やはやはと莠草(はぐさ)萌ゆかかる小島に休耕田あり 佐藤志満やはやはと楮のしもと伸び立てり下田に蛙ひびく丘の上 小松三郎(つづく)【送料無料】自註鹿鳴集 [ 会津八一 ]価格:693円(税込、送料込)
2014.01.12
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短歌鑑賞(岡井 隆の一首) 後藤瑞義駅出でて見上げて青い傘させば帰り着くべき場所のはろけさ 岡井 隆「X(イクス)」 岡井氏の歌は難しいのですが、挑戦してみます。この歌のなかの青い傘の青に青春、未熟、頼りなさ、不安などを連想しました。駅までは乗物で来たのでしょう。が、ここからは、雨のなかを(「見上げて」が雨を連想するのです。)自分の足で歩いて行かなければなりません。時間は夜、傘はビニール傘(これも私の連想です)、おまけに道のりははるけく長い、一首全体から謎めいた感じを受けます。 作者のある日の出来事のような歌ですが、作者の不安な心理、もっと言えば人生に対する不安のようなものが歌われている感じがします。【送料無料】今はじめる人のための短歌入門 [ 岡井隆 ]価格:740円(税込、送料込)
2014.01.12
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月12日(日)吹き溜まる枯葉は霜を被りおり肩寄せあいてふるえるように日中の温度は十二度に上がるという希望のごとく霜の道行く青々と葉の繁りたる水仙の霜置くみれば花は垂れおりあまりにも冷たき朝よ物言うに氷れるごとく口が動かぬ都道府県対抗女子駅伝の静岡県よ7位となりぬ十両に帰り咲きたる栃飛龍おみごと初戦を飾りてくるる生みたてのたまごよ白くあたたかし今わの吾子(あこ)のはだににていて【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.12
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短歌用語辞典1月12日(日)や(21)やる遣る(他動詞四段活用)行かせる。送る。晴らす。与える。他の動詞に付けて、その動作を人のためにしてやる意。打消しを伴って、しおおせない意。その動作を遠く及ぼす意。硝子戸に額(ぬき)押しあてて心遣る深きこの闇東京が持つ 宮 柊二きれいきれいと花火見てやりほめてやるここにも祖母の仕事ありしか 四賀光子覚めて尚夢覚めやらずただ一つの幻のわれのうつせみを占む 芹沢美枝応援団の中に鉢巻を締めたる子親われの知らぬその顔見やる 原田道枝(つづく)【新品】【2500円以上購入で送料無料】【新品】【本】【2500円以上購入で送料無料】宮柊二 高...価格:2,100円(税込、送料別)
2014.01.11
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月11日(土)一面に霜置く刈り田明日に向けドントの小屋が立ち尽くしおり丈高き竹を支えて四方より綱張りているドントの小屋は砂防壁につぎ目のありてススキなどあらんかぎりの力で伸びるせがまれて外出をする高校のサッカー今日は準決勝ぞ貴重なる収入なれば待ちおるに年金基金の解散通知【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.11
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1月11日(土)短歌用語辞典(飯塚書店発行)や(20)やや稍(副詞)しだいに。だんだん。いくらか。少し。「ややややに」は次第次第に。「ややに」とも。西の窓ややに明るみ通り雨の過ぎししじまに白粥を炊く 大西民子どの本にも材料(四人分)とあることに気づいてやや傷ついて 俵 万智あげ汐と時はなるらしややややに山下海の騒ぐを見れば 植松寿樹やよい(やよひ)弥生(名詞)陰暦三月の異称。花曇る弥生の江戸の休日を与力千蔭はいかにありけむ 中山 明灯を消して弥生の闇となりにけり部屋さわがしき月の光は 岡部桂一郎(つづく)【新品】【2500円以上購入で送料無料】【新品】【本】【2500円以上購入で送料無料】無告のうた...価格:1,470円(税込、送料別)
2014.01.10
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/1月10日(金)「内臓はどっこも悪いところない」九十四の母元気なり飾りたる子育て地蔵の風車かぜがなければ息吹きてやる日本の残飯の量はいかほどや世界の餓死者千万人に突然に霰降りきていちだんと伊豆のわが里寒くなりたり神と在るやすらぎわれに教えるや十字架上のイエスキリスト【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2014.01.10
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1月10日(金)短歌用語辞典(飯塚書店発行)や(19) やむ病む(自動詞四段活用)病気にかかる。わずらう。たたかひにゆきて病み たりかへりきて貧しき中に父は逝きたり 四方 格さやさやと楓若葉の手鏡に満つる朝(あした)は病む 命惜し 相良 宏やめる(やむ)止む・辞む(他動詞下二段活用)事を終りにする。中止する。去る。果てしなき彼方に向ひて手旗うつ万葉集をうち止ま ぬかも 近藤芳美ひとりやめふたりやめしてふるさとの村に蚕飼ふはわれら三人なり 内藤 亨 (つづく)【1000円以上送料無料】近藤芳美集 第7巻/近藤芳美/岡井隆【RCP】価格:4,410円(税込、送料込)
2014.01.09
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