4月29日(月)
内村鑑三「一日一生」より
(注)文語は口語にし、意訳しています。また聖書の聖句にも、わたしの
解釈的なものが含まれる場合があります。お手元の聖書でご確認してくだ
さい。また、
ここに記載されていることは、すべてわたし自身(後藤瑞義)に向けてのことです。
サツキの花
春が過ぎようとして庭には花がなくなったとき、サツキがつつましく咲いています。桜のように高々と咲き誇ることもなく、ツツジのように情熱的に燃えるように咲くこともない。それは、地上低く葉にかくれるようにして咲く。謙遜な花なのだろう。わたしはそういうサツキを愛する。サツキは桜と競ったり、ツツジと競ったりはしない、春の多くの花に遅れてひっそりと咲く。わたしも、このサツキのように、低く遅く咲き、晩春の憂いの庭を少しでも明るくできたらと願うのです。
(注)以上は、「内村鑑三所感集」(岩波書店)よりの転載です
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