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契約しているCSフジの料金が値上がりすることに怒りを覚えつつも、このイベントを ライブで観れるので、更新することにした。 予想以上に、満足度の高いカードが続き、15年を経て、K-1がスポーツとして、 ひとつのレベルを築き上げたことが見てとれた。 印象に残ったのは・・・ ◆ピーター・アーツ:ワンマッチでの登場だったが、古巣のチャクリキジムに戻り、 かなりの練習を積んだのだろう、かなり絞った身体で、若い強敵ジマーマンを 「力」で返り討ちにした。 アーツが素晴らしいのは、キャリアを積んで、老獪さで戦うM・スミスのような 道を選ばず、毎年、「違うこと」を身につけて出場する点である。 昨年決勝で、バダハリに敗れたのは、直前に撃破したセームシュルト対策の 身体のまま、動きの速いバダハリと闘ってしまったからであり、今年はあまり 体格の異なる相手を想定せず、バタハリへのリベンジ一本でやって欲しい。 ◆E・テイシェイラ:兄弟子であるF・フィリオのリベンジマッチでジェロム・レ・バンナに 挑んだ。距離感は改善されたものの、顔面パンチをラッシュされると、腰を落として 踏ん張ってしまう極真の癖が抜けず、危ない展開だったが、右のミドルが、 バンナの古傷(左腕)に最初から当たり、判定勝ちしたが、差はなかった。 バンナが蹴りを受けをもう少し研究したら、まだまだ勝てない筈だ。 ◆レミー・ボンヤスキー:昨年末、打撃ルールでバダ・ハリをKOしたオーフレイムに 苦戦を強いられたが、ピンポイントで顎を撃ち抜き、ダウンをとった集中力は見事だ。 オーフレイムも無理に身体を大きくしてきた選手なので、レミーぐらいを相手に するのが限界だろう。 「総合の選手はパワーがあるので、参戦はK-1選手にも刺激になる」と谷川Pが コメントしていたが、それは違うと思う。 総花的に練習をする総合よりも、打撃としてK-1の技術を磨くためには、テスト 的に、K-1ルールでの素手マッチをやるなど、高度な技術を追求していかないと、 飽きられてしまうし、選手のレベルも上がると思うが。
2009/03/28
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決勝・韓国戦が始まった。 不振のイチローが、センター前に綺麗なヒットを打ったところだ。 昨日の米国戦は、終盤がちょうど昼休みに入り、職場でも皆ワンセグで視聴。 素晴らしい勝利もあったが、両チームのマナーも良く、ビックイベントにふさわしい 試合だったと思う。 正直なところ、「侍ジャパン」などと必勝を義務付けずに、もっとイベントとして さわやかに各選手の技量を発揮させてあげたいと、一国民として思う。 また、昨日の勝利で「本家アメリカのベースボールを超えた」などと報道している 向きもあるが、これまた美意識に欠けると思う。 「アメリカ人の野球の楽しみ方」を考慮すれば、まだまだ「本家はアメリカ」でいい ではないか。 その点では、以前ほど狂気じみてはいないものの、韓国チームの”感覚”には 非常な不快感を覚えた。 前々回の対日本戦の勝利の後、マウンドに韓国国旗を立てたシーンには、 反吐が出そうになった。 日本の報道では、「日本チームが屈辱を感じた」という表面的な報道しかしないが、 その球場は本来他のどこかのチームのホームグラウンドであり、地元のファンに 支えられている”シンボリックな存在”であるはずだ。 そんな大事なグラウンドに、自国の国旗を立てる行為は、見方によっては「占領」を イメージさせるものでもあり、地元ファンは不快な思いをいたはずである。 そういう「品格のなさ」に反吐が出そうになったのである。 後日、日本チームは「国旗は心の中に立てます」とコメントしたそうだが、さすがと 思ったものである。 勝敗はともかく、品位のある試合を期待している。 ・・・できりゃ、もう1回、コールド勝ちでボコボコにしてもらいたいものだが(笑)
2009/03/24
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先の記事を書いた流れで、通常の稽古とは別に、スポーツと武道の違いを体感 してもらうための時間を、この月曜日の稽古で設けた。 お互いの両手を「ある形」で掛け合い、互いに倒し合うものである。 180cm近い伸び盛りの若手が、渾身の力を込めるが、こちらはビクともしない。 逆にこちらが、本当に軽く力を入れると、相手は簡単にバランスを崩す。 やられた方は、呆気に取られ、あれこれ「コツ」を探ろうとする。 古流空手の流れを汲む、最初の道場で随分伝授され、「○○の稽古を20年も 続ければ習得できる」と言われたものだが、なるほど、そのくらいの時間を要した ものであり、技を身体に染み込ませる(馴染ませる)のには、本当に時間がかかる と実感している。 この手の技術は、例えば古武術系の武道では多い話だと思うが、あまり実戦の 強さとは関係ないと私は確信している。 あくまで特定の前提条件をつけた「約束事」なのである。 が、修行者が自分の技術・稽古により深い考察を行うためのきっかけとしては、 非常に有意義である。 今回、意外なことが起こった。 体重40kgそこそこの女性会員。 もちろん、私にはバランスを崩されたものの、後輩に当たる大柄な若手を、 見事に転がしてしまった。 初期の頃から、私が最も丁寧に指導した高齢の師範代格の者から、これまた 丁寧に、本当に丁寧に基本からキッチリ指導を受けた彼女。 見事に基本が身についているのを確認でき、驚くと同時に、本当に嬉しくなった。 鈍才の私に比べ、天賦の才もあるのだろう。参った(笑)
2009/03/16
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15歳で空手を習い始め、当然、各種の「補強」運動も研究してきた。 当時は情報量も圧倒的に少なく、道場の師範、諸先輩の経験的な知識による アドバイスを主体に、わずかな専門雑誌の、ほんの1~3ページの記事などを 舐めるように読み、自分の身体を実験台に、本当に試行錯誤したものである。 当時ショッキングだったのが、何かの雑誌の特集で、 「柔道・空手などの選手は他のスポーツ選手より、持久力が劣る」 という記事を目にした時である。 理由として、「道場内の専門的な稽古に裂く時間がほとんどで、走り込み などをしない」ということなどが挙げられていたが、当時は初心者の私も、 なるほどと思いいたる点もあり、専門的な技術の習得と同時に、随分、 ランニングなどのトレーニングも増やしたものである。 が、同時に、師の教えである「本来の空手の力」というものにも非常に興味があり、 そちらの方の研究も、怠ることはなかった。 大学に入り、謂うところのフルコンタクト空手の道場に移ると、合宿などでは、 20~30kmも走らされることがあり、恥をかきたくない一心で、合宿前は 連夜10kmほど走り込んでいた。 また、ウェイトトレーニングに本格的に取り組むようになったのも、この頃である。 結果、25歳の時に腰を痛めるまで、「体力(パワー)を裏付けにした組手」の 世界にどっぷり浸かっていたことは否めない。 これはこれで、一理あり、当時の同期たちが、時折、格闘技雑誌などで紹介 され、未だにガンガン走り、重たいバーベルを上げているのには頭が下がる 思いあるが、正直、違和感を覚えた。 結果は、あと20年くらい経たないと分からないのだが、ここ20年の経験で やはり、空手には空手にあった補強が厳然と存在し、ある程度の修行を 積んだものには、非常に「しっくり」きて、本来の技術的な稽古と、素晴らしい 相乗効果を生むことを体感しているので、私が一緒に稽古しているメンバー には、こちらを紹介することにしている。 ただし、空手とは全く別に、私も通常のジムなどで汗を流すことはあるし、 こちらが空手に好影響を及ぼすことも、これまた体感しているので、メンバー が、こちらを試行することも否定はしていない。
2009/03/14
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土曜日の稽古は、このところ、100R組手ばかりになってしまっていた。 受ける私の方が無茶苦茶をやらない限り、攻撃側には普段の地味な稽古に くらべ、非常に面白かったと思う。 もちろん、多少は反撃やカウンターを喰らうので緊張感はかなりあったようだ。 が、ただ単に「組手慣れ」してしまうだけではいけない。 組手で自身の欠点を発見し、それを解決する時間・稽古をしっかりと設けな ければ、再現性のあるしっかりとした技術は身につかない。 ということで、今回は組手は一切やらず、ひたすらミットなどを用いて技術的な 稽古をしたのだが、数多く組手をこなしただけあって、組手を通してしか得られ ないキッチリした構えが垣間見えたり、いいフィードバックを実感できた。 組手の稽古は、空手では総合的な稽古と位置付けられており、多くの先達の 技術書などでも最後の方に、決まり文句のように心得が書いてあることが多い。 然しながら、稽古の大きな目的の「ひとつ」は組手でしか測ることのできない 「実践力」である。 本来ならば、もっと組手に関しての思想・理論・技術体系が蓄積され、発表 されていても良いのではないかと思う。 例外的に、正道会(現・正道会館)が1980年代に、組手から逆算する形で まとめた技術書が発表されたが、これは顔面パンチなしの、いわゆる 「フルコン・ルール(極真ルール)」を前提としたものであった。 結果、若いころの私は、さらに源流をたどるべく、大正時代に出版された 沖縄の実戦空手の第一人者ともいわれた、本部朝基氏他の技術書なども 探し、渇望するようにヒントを求めたものである。 当時所属していた会派では、こういう点をあまり真面目に追及する人は 少なく、目先の技術論やトレーニング論がもてはやされていた。 以前、勤務先の稽古にドイツ人空手家が参加した時、私の集めた「秘蔵本」を 数か月貸してあげたのだが、本当に喜んでいた。 外国人の真面目な空手家は、本当に長期的な視点で空手を考えている。 もっと、長い目で、そして深く稽古を考えなければいけないと自戒する次第。
2009/03/07
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月曜日の稽古。 ほぼ半年ぶりに復帰したメンバーが参加した。 聞けば、このところは仕事が忙しく、ほとんど身体を動かしていないということで、 社会人が継続して稽古を続けることの難しさを、改めて感じた。 私の場合、若い頃から割り切っており、稽古が可能な環境を前提に、異動は断り 続けてきたが、幸いにもそれによって仕事面で不利益を被ることはなかった。 人間、「何が大事か?」というものは、しっかりと持っているべきだと思っている。 さて、件のメンバーだが、残念ながら基本がやっと身についたあたりでのブランクで あったのだが、当初より、よく考えて稽古するタイプだったので、予想以上にブランク を感じさせない、いい動きだった。 稽古終盤、軽いパンチンググローブを着けただけの女性メンバーの「必殺パンチ」も 無理せず、足捌きで交わしていた。 このあたりが、彼の頭の良いところである。 普通なら、欲を出して手で受けたり捌いたりしようとして、連打を顔面に浴びるのが 関の山である。 私も、20代で腰痛を患い、約一年のブランクを経験しているが、若い頃はブランクが あまり実感できずに、稽古に復帰することが多い。 ある程度思いどおりに身体が動き、自分では「いける」と思うのだが、おおよそ、 以下のような問題点が組手では露呈する。 ・相手の動きに合わせることができず、自分勝手な組手を強引にしてしまい、 悪いタイミングで手足が激突し、怪我をしてしまう。 ・久しぶりの組手に必要以上に緊張し、スタミナが切れる。 ・相手が遠く感じる=追い足が効かず、技が伸びないので。 然しながら、これまた経験則なのだが、ブランク間も、稽古に気持ちが残っていると、 逆に頭を整理するいい時間になり、それなりに工夫を凝らすことができるようにもなる。 これは、数学の問題を解く時に、とことん考えて解が出なければ、一晩寝てみて、 翌朝になると、ポッと解に辿り着くパターンに非常に似ていると思う。 逆にいえば、身体で経験したことを、じっくり脳内で反芻する時間は必要であるという ことでもある。 また、指導する側に回ってのブランクは、非常に有益である。 ボクシングの元チャンピオンの畑山氏などはその好例であろう。 比較するのもおこがましいのだが私も、指導するようになってから参加した試合・大会 では、自分なりにかなりの成長を実感できたものである。 ブランクを作ってしまったら、是非、ブランク期間と同じ長さの期間を、リハビリ期間と 考えて、着実に稽古を積んで欲しいものである。 過去の稽古を、じっくりと振り返り、なぞる様に復帰して欲しいとも思う。
2009/03/02
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土曜日恒例となった、100Rの組手。 数回前から、グローブ着用で顔面攻撃も解禁したので、当然、手数も激減し、 また、危険回避のため、制限時間を短くしたので、相手をする私の方は、 かなり楽になった。 が、顔面攻撃を意識するため、精神的な疲労度は逆に増している。 これは、参加者も同様である。 蹴りだけの組手のように、伸び伸びとした連続攻撃はできず、常に相手の 顔面へのカウンターを意識することになり、攻撃は慎重になる。 そして、一度でもカウンターを喰らってしまうと、当然、委縮もしてしまう。 TVなどで格闘技を観戦している時、一発有効打を決めても詰めていかない 選手に「なんでそこで畳みこまないんだよ!?」と思ってしまうことがあるが、 その選手の気持ちを体感できる機会である。 一発逆転の顔面攻撃に対しては、闘っているもの同士は、必要以上にナーヴァス になってしまうのである。 ここから先は、本人の性格的なものもあるのだが、ある程度、稽古を続けてきた 者は、やがて、怖がらずに徐々に前に出られるようになる。 ある程度の乱戦までは技術的なものが大半を占めるが、同じような技術レベルの ものが、打ち合う以上、最後は運(確率)もあるのが実際である。 「どうせ確率なら、殴った方が確率が上がるさ」と強い気持ちで打ち合えるように なればスポーツ格闘技としては、基本的要件を満たしたと言える。 翻って武道として考えた場合、度胸を決めて打ち合いに来る者よりも、 ナーヴァスなまま、打ち込めない者も認めなかったり、見放したりしてはいけない。 より完璧な、構えを指導しながら、受け技を磨かせ、技術で恐怖を乗り越える ことを目指して指導しなければならない。 うちにはもちろん双方のタイプがいるが、数年を経て、堅牢な受け技を身に付け、 指導もうまくなるのは、ナーヴァスなタイプの方が多い。 実は私は過去の経験上、気が小さいタイプなのだが、一発貰うと「よ~し、どっちの 脳味噌が丈夫か試してやろうじゃね~か。」と開き直って、ガンガン打ち合って しまうタイプだったので、本来は、あまり指導者に向かないタイプのように思える。 顔には出さないが、あまりにナーヴァスで、顔色すら青ざめて相手と対峙している メンバーには、心の中で、「一発くらい貰ったって死なね~よ、行けっ!」と叫んで いるのだが、グッと飲み込み、じっくり見守るのが常である。 そうこうしているうちに、ナーヴァスなタイプに感情移入できるようにもなり、共に より堅牢な受け技を磨くことになる。 武道・格闘技である以上、自分の中の恐怖心と対峙する稽古は、非常に重要で あると考える次第。
2009/02/28
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TVで観戦したが、レベルの高い試合が多く、面白かった。 コスプレファイター長嶋選手は、外見とは裏腹に経歴通り(日本拳法国体2位) の「日拳パンチ」を多用し、準決勝では1回戦で切れた瞼からの出血でTKO負け となったが、実力は見せてくれた。 解説のマサトなども「昔、日拳出身の~」と言及していたが、古くは猪狩元秀、 長江国政、渡辺二郎など、プロ格闘技で成功した選手の多い日本拳法。 今回の長嶋選手の勝利は、久しぶりの日拳パンチに慣れていない、純粋培養 キックボクサーが周りに多かったからだと思う。 ステップインしながらの縦拳は、非常に見づらく、また、通常のジャブ以上に押し込 まれてしまい、連打を浴びやすくなる。 特に、ボクシングに比べると、宿命的にガードの甘い(広い)キックの選手には、 前足を斜め前にステップインしながらのジャブは非常に有効である。 なんだか、草創期のキックを見ているようで、懐かしい思いにとらわれた。 しかし、日本拳法のスタイルにも弱点はあり、長嶋選手も歳を重ねるとスタイル チェンジを余儀なくされるのであろう。 藤原ジムに移籍した小比類巻選手が優勝したが、パンチ・キックのコンビネーション にバランスの良さが見られたものの、例によって、ハートの弱さが露呈し、決勝戦は 全日本キックで実績のある山本選手に、あわやというところまで追い込まれた。 誰が優勝したかというより、中量級であれば、このクラスの選手を8人揃えられる 日本の格闘技界のポテンシャルを発揮した大会だったと思う。
2009/02/23
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外回りの時の食事は困る。 食後に人と会うことが多いので、不器用な私は、汁が飛びそうな麺類は敬遠する ことが多い。 ファーストフードも、狭い店舗が多く、これまた敬遠。 結局、ゆったり座れるファミレスか、夜は居酒屋などをやっている店のランチタイム に入ることが多い。 この日も、千代田区の小洒落た(笑)居酒屋風の店に入った。 定食を頼むと、なんとも大盛りのおかずとごはん。 どうしても食事を残せないタイプの私は、勿論完食。 午後、約束の時間に某社を訪ねた時には、腹がパンパンだった。 当然、運動量を相殺してあまりあるカロリー。体重は増える一方である。 一番動けて、かつ、大柄な相手と組手をやっても力負けしない自分なりのベスト 体重である、76~78kgを遥かにオーバーして、現在84kg(涙) 外回りのない日の朝食、昼食は本当に自分でも感心するくらい抑えているのだが、 こういう外回りのたった一食が、すべてを台無しにする。
2009/02/12
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特に子供の場合はそうだが、なかなかエンジンがかからず、攻撃に気迫が乗って こないタイプの者がいる。 いわゆるスロースターターという部類だ。 土曜日のクラスにも、通常の稽古での組手では、エンジンがかからないまま終えて しまう子がいる。 このところの100R組手のおかげで、このタイプの子にエンジン全開の機会が来た。 予想通り、50Rを過ぎてからの終盤は、気魄あふるる攻撃を連発してきた。 彼女の得意な蹴りのみの組手としたので、こちらも怪我をさせない程度に、 返しのローキックを効かせていく。 すると、あまりの痛みに、せっかく全開になった気魄が萎えそうになり、下がり 始める。 「やられたくなかったら、自分から攻撃するんだ!」と、揶揄するように諭すと、 また、盛り返してくる。 そんなこんなで、彼女は折れそうな心を私に奮起させられながら、やがて、自分で 自分の心を奮い立たせるようになってくる。 これはこれで有益な稽古ではあると思う。いわゆるフルコンタクト系の道場でも 見られる光景だが、精神鍛練の一環としては評価するが、武道としての王道ではない。 武道である以上、事あらば瞬時にスイッチが入らなければならないのだ。 「まだ子供だから」という理屈は通用しない。子供だからこそ、精神面では王道を いけるようにしなければならないのだ。 自分自身を奮起させることができるようになったら、次の段階に進まなければ ならない。
2009/02/09
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月曜日の稽古。 終わる頃には、稽古場の寒さも気にならないくらい、充実した稽古となった。 女性会員も含め、現在の初心メンバー(それでも既に2年以上の経験があるが) を中心に、彼女らは突き技の上達に比べ、蹴りにまだ難点がかなりあるため、 今回は、蹴り技により習熟させるため、私が受けに回り、徹底指導した。 大柄な男性メンバーの蹴りは、威力を殺す受け、蹴り足を痛めつける交差法的な 受けから、挙句は、本人渾身のミドルキックをあっさりとキャッチし、切れ味の足り なさ、相手の受けを読まないで”わがままに”出す蹴りの「陥穽」を知ってもらった。 女性メンバーは、上半身に力が入りすぎ、蹴りの「伸び」を殺してしまっている ので、蹴る時の上半身のガードを一旦忘れさせ、両天をブランと下げた状態で、 好きなように蹴らせ、私は顔面以外はガード、ブロックもせずにひたすら”人間 サンドバック”を演じた。 身長があり、思いっきりのいい蹴りを飛ばしてくるので、もろに受けてはこちらの 肋骨が持たないので(笑)、微妙に流すように当てさせていたのだが、それでも、 「上半身のガードを固めながら蹴る」という縛りから解放された分、終盤はかなり 良い蹴りが食い込んでくるようになった。 人間それぞれ個性があり、完成形を最初から見せて、それを全体的に60点、 80点と完成させていくタイプの者もいれば、今回の女性のように、完成形は 一旦横に置いて、「蹴り」だけに集中させて、部分的に完成させていくタイプも いる。子供などは理屈で理解できない分、こちらのタイプが多い。 どちらも、ある程度のレベルになってしまえば同じことなのだが、私は後者の方 が「教え上手」に育つと思っている。 私自身は、どちらかというと器用な方だったので、10代の頃に流行った 「跳び後ろ廻し蹴り」などは、TVでマーシャルアーツの選手が使っているのを 見て真似をしているうちに、すぐに出来るようになり、通っていた道場では、 「そんな大技、組手で使えるのか」と揶揄されながらも、しばらくすると、その 先輩の首筋にヒットさせるようになったこともあった。 それ故、若い頃は教える立場になっても、「なんでできないの?」という 疑問を初心者に持つことも多く、嫌な指導者だったと思う。 30を過ぎて今のクラスを始めた当初、幸か不幸かまったく未経験でかつ、 既に50歳を過ぎていたメンバーにじっくり教えることになり、彼を指導する なかで、様々な工夫を考えることが出来たと感謝している。 ついでに言えば、その高齢者が、60歳を過ぎてもなお、私を本気にさせるほど 強くなるとは思ってもいなかったが。 ここ数年は、彼にも新人を任せるようになり、予想通り、非常に丁寧に、段階を 踏んで育ててくれる。 この段階では、私は全く口を出さないようにしている。 皆と同じ稽古に参加する段階で、約束組手~自由組手で試してみると、非常に しっかりした基本が身についており、指導してくれた彼に感謝するのは無論、 大きな山を、それぞれの個性で、色んな昇り方をする楽しみをも感じる。 おかげで、かなりガチンコに近い組手をすると、うちのメンバーは皆、微妙に スタイルが異なり、観ていても面白い。
2009/02/04
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今日は雨だったのだが、それでも稽古場に加湿器を持って行った。 エアコンもついている会場なので、子供たちの稽古場としては、恵まれた環境では あるのだが、それでも、インフルエンザの予防なども考えて、加湿器を入れた。 今日も、100Rの組手を行ったのだが、湿度も上がったおかげで、いい汗がかけた。 恒例のこのスタイルも、グローブをつけて顔面パンチありなので、受けるこちらは かなり疲れる。 その上、主婦・子供が相手の場合は、返し技を直前で止めてやらなければならない 場合(相手がノーガードになってしまった場合など)もあり、ブレーキをかける筋肉を 緊急作動させるなど、かなり負担もかけてしまう。 かといって、足やボディだけに返していては、メンバーの技術向上が期待できない。 その分、大人のクラスは申し訳ないが、それなりに突き、蹴りを叩きこんでしまっても しっかり受けてくれるか、貰っても、大怪我はしないメンバーなので、その手の疲れは ない。 が、会場は、もともと開発工場だったところなので、気温はほぼ外気と同様。 工業用の電熱ヒーターはあるが、乾燥している上、夕方から夜の稽古なので、 冬場はかなり厳しい。 15年以上前、請われるままに、今の社会人のクラスをやり始めた頃は、参加者の 「気持ち」を試すこともあって、真冬でも勤務先のグランドなどで稽古していた。 その後、神棚までついている立派な道場で、快適な稽古をすることが出来たが、 その道場も2年ほど前に取り壊され、結局、今の稽古場に流れ着いた。 ジョイントマットを敷いたり、なかなの環境ではあるのだが、出来れば常設の道場で 稽古日以外にも、自主トレなどで使用できる環境を、用意してあげたいと思うことは しょっちゅうである。 実は数年前、ボランタリーに指導をしている私に、本当に”好意”で道場を提供して くれるという申し出があった。 悩んだ末、丁重にお断りすることにした。 理由は、いろいろあったのだが、私自身の32年の稽古生活を振り返って、印象に 残り、また、「伸びた」と実感されたときの環境は、決して恵まれたものではなかった ことに思い至ったことが一番大きい。 特に、最後の師匠には、ジプシーのように色んな場所で教えを受けた。 「稽古はどんなところでもできる」とは、若い頃から知ってはいたが本当に実感 できたのは、その頃からだったように思え、うちのメンバーにも、合同稽古以外の 稽古こそ、「本当の自分の稽古」と捉えて頑張ってほしいものである。
2009/01/31
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ここ2週間ばかり、長女~次女~末っ子と、同じ風邪(インフルエンザではない)が 家庭内で感染。 先週、ちょっと仕事の山場があり、必死で抵抗していた私の抵抗力も、日曜日夕方、 ついに軍門に下ってしまった(笑) 隣で寝ている末っ子が、数夜にわたり、こっちに向ってゲホゲホ。 別の部屋で寝ることをカミサンにも提案されたが、かなりの発熱で苦しんでいる 末っ子があまりに可哀想で、親として「風邪を貰ってやろう」と、医学上、全く無駄な ことをしてしまった(苦笑) それでも、物ごころついてから、1日以上発熱するような風邪はひいた記憶がない。 大人になってからは、解熱剤を飲まなくても6時間程度でほぼ平熱に収まる。 のどの痛みも、日頃タバコで鍛えているので(笑)、タバコを控えるだけで効果 テキメン、すぐに収まる。 当然、酒も抜くことはない。しかし、やや不味く感じる。大概の場合、酒の味で体調を 測っているところもある。 もちろん、小まめなうがいなどのケアは日頃から行っているのだが、今回は花粉の シーズン入りと重なったようで、鼻づまりには悩まされている。 そして、一番困るのは、「風邪太り」である。 胃腸が一緒にやられるような風邪の場合でも、食欲が衰えることはまったくなく、 「栄養さえつければ」と、ブタのように貪り食ってしまう。 おかげで、1~2kgは太ってしまう。情けない話だ。
2009/01/25
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入念なストレッチで身体をほぐしてから、今年の各自の課題を確認するために、 キャリアの浅いメンバーにグローブを着用させ、突き蹴りを自由に攻撃させ、 ベテランがそれを受けるという形式で組手。 本来もっと身体を解してからの方がいいのだが、怪我をしないギリギリのところで 唐突に攻撃を受けさせるのも、自分の実力の「下限」が把握できるので良い。 稽古の終盤でやっても、その人間の調子の良い時(上限)が把握できるだけで、 試合前などのメンタルトレーニングには資するが、自分を鍛え上げる稽古では、 下限を底上げしなければ無意味である。 攻撃者も、昨年来、ほぼマンツーマンで基本から徹底的に指導した180クラスの 者で、想像以上に伸びのある攻撃を見せてくれた。 結果、現在最古参のベテランさえ、見事な右ストレートを顔面に喰らってしまった。 もちろん、効いたそぶりも見せず、また、微妙に力を逃がしてはいたが、 「しまった!」という表情が垣間見えた。 原因は、このところ、「受ける側」に回ることが多い彼が、受けを堅牢にするあまり、 云うところの「後屈立ち・前羽の構え」でキッチリ構えすぎ、軸足を動かしづらくなって しまっていたため、回り込まれての連打を喰らってしまったのである。 確かに、速い突きを正確にたたき落とす彼の受けは見事であるが、連打、特に横に 動かれての連続攻撃には、対応に限界がある。 彼がこのことに気づいて、工夫を講じることができるかどうか、楽しみである。 それぞれのルールの中で形骸化してしまった、世上の空手の「後屈立ち」では 実力の裏付けのあるラフファイタータイプには対応できない。 かくいう私も当然受けたが、受けること、相手の突きに合わせての前蹴りカウンター などは、思いどおりに出来たものの、相手の順突き(ジャブ)に合わせての左上段 回し蹴りのカウンターは、やや鈍っていたようである。歳か(笑) その後、蹴りを中心にした組手を1時間以上、たっぷり行い、運動不足になりがちの 冬場の身体を解したのだが、ここでは、私の攻撃をある程度、返せるようになって いる古参の「返し技」にさらにカウンターを合わせる技術を、数回見せた。 例によって「引き出しの多さ」に感心してもらったのには恐縮したが、「返しの返し」の レベルがまだまだあることを知ることが、彼らの今年の稽古意欲を高めることになる だろうと確信している。 本当は皆、かなり強くなっているのは客観的な事実なのだが、彼らのためにもこの レベルで天狗にするわけにはいかない。 以前もそうやって、高齢のメンバーを育てたが、レスラー並のドイツ人や、空手経験者 と組手をやってみて初めて、彼も、自分が成長していることに気がついたぐらい、 彼の自惚れの「芽」は徹底的に潰してきた。このやり方が奏功して、うちのメンバーは 自惚れることがまずない。だから伸びるのである。
2009/01/21
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本年最初の稽古。大人の部は、休日の関係もあり1/19からとなる。 年末の25日から元旦以外、連日の自主トレのおかげで、非常に身体が 軽くなったのを感じる。 今日も、1分×100Rの軽い組手をこなし、2時間目一杯動き続け、その後、 ほぐれた身体で連続蹴り(回し蹴り~後ろ回し蹴り)などをこなしたが、上半身・ 下半身どこにも違和感はなく、軽快に蹴ることができ、今年もいけると確信を得た。 ロートルのおじさん(笑)を細かくチェックするのは、当然、「お手本」として使い物に なるかどうかという点で重要だからである。 格闘技の知識を持たない、主婦や子供の多くは、「真似る」という要素が大きく、 変な「クセ」を持たせないためには、お手本は重要である。 真似ることで「格好がついてきた」程度の技術を、いかに「使える」ものにするかと 云う段階で、組手が重要になってくる。 年末から徹底して組手を行っているのは、通常の稽古では、ひとりあたり数回しか 行わない組手を、数倍こなすことにより、ひとつの技の「使い方」を徹底反復して 刷り込むためでもある。 もちろん、相手をつとめるこちらも、テーマを決めて攻めるようにする。 通常では、試した結果をフィードバックし、リトライする回数が足りず、欠点をズルズル と次の稽古まで持ち越してしまうケースは非常に多い。 「その日の課題をその日に解決する」という意味で、技を造り込む段階でのこういう 稽古は非常に重要である。 今回、特に小学生が見違えるように、受けに堅牢さを増し、また、受けてから返す スピードが非常に速くなった。 格好だけの「受け」が使える「受け」に変わってきたのである。 通常の空手道場では、運営上、この手の稽古は出来ないし、毎回こんな稽古を したら、道場自体が成立しなくなるだろう。 で、多くの場合「強化クラス」や自主トレに任せることになるのである。 例えば、10人の中から1人の90点以上の生徒を育てることは難しくない。 が、10人のうち7人を80点に育てることが難しいのである。 指導者は、自分の次世代、さらにその次の世代を考えなければいけない。 10人のうち7人が、ある程度のレベルになれば、彼ら、彼女らは、より多くの 後進を育成する側に回れるのである。
2009/01/03
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長期の休みには、テーマを決めて連日、集中的に自主トレを行う。 昨年の今頃も、かなり充実した自主トレを行ったおかげで、この1年、自分なりに よく動けたと思う。 この歳になると、「維持するのが精一杯」という同年代の声も聞くが、未熟者の私は まだまだ伸びを実感することもある。 今回の休みでは、足腰・前蹴りと、突きの連打を中心に行っている。 25日から休ませてもらっているので、土曜日の定例稽古を含め、すでに5日連続で 行っている。 毎日、9時から11時の時間帯に、がっちり稽古し、シャワーを浴びて昼食後、 短時間ながら昼寝をとるようにしている。 その後は、その日その日で、普通のトレーニングを軽く行う。 尻の筋肉はすでにカチカチになってしまっているが、動きは3日目くらいから 良くなっているのを実感できる。 もちろん、疲労が蓄積してくるのも実感されるが、仕事を気にせず、疲れるに 任せて、サプリメント類は一切取らない。 普段の稽古では、私から相手をつぶすような連打をすることは出来ないので、 こういう時に、徹底的に連打を楽しむ。 経験者の方ならお分かりと思うが、連打のスピードを上げていくと、あるところで、 胸筋が悲鳴を上げる。 このポイントと、単位時間あたりに打てる数、そして威力を自分の中で分析し、 その日以降の強化方法を考える。 一発の威力を重視する伝統派の方には、眉をひそめられそうでもあるが、連打は 実戦では絶対に必要な要素である。 「使わない」ことと「出来ない」ということは全く違う。 無心になって、「自分の為の稽古」を徹底的に出来るこの期間は、私にとって なんとも幸せな時間である。
2008/12/30
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23日のボクシング世界フライ級タイトルマッチは、私にとっては本年のベストバウト だった。まだ大晦日までいくつかイベントがあるけど。 挑戦者山口の師匠・渡嘉敷氏の現役時代を知る私には、山口が渡嘉敷氏のコピー だったら、内藤に分があると思った。 渡嘉敷氏は実力派のチャンピオンではあったが、当時の金平会長(現会長の実父) の様々な阿漕さに振り回されている感があった上、相手も強かったと記憶している。 基本からしっかり積み上げた者同士が、僅差で鎬をつけるような試合が印象に 残っているが、現在はいささか様相が違う。 当時は、変則タイプのボクサーは基本的に認められない風潮があり、あまり評価 されていない分、真面目に対策を練ることもなかったはずである。 しかし、内藤というボクサーは、渡嘉敷氏の後の世代を支えたユーリ・アルバチャコフ など、「精密機械」とまで呼ばれたボクサーの時代を経て登場してきたのであり、 生き残っている時点で、実は、正統派ボクサーの基本要素を内包したまま、戦術 として、現在のスタイルを選択しているように見える。 この二重・三重の構造に渡嘉敷氏が気づいていたかどうかという点で、試合の趨勢は 決まってしまったようだ。 戦前の渡嘉敷氏の内藤への「いじりぶり」を見ていると、本音では厳しい戦いになる ことを分かった上で、ジム開設当時からの愛弟子に、花道をつくってやりたかった ようにも思える。 試合開始直後、驚いたのは内藤のスピードであり、鋭い出足で的確に当てていく コンパクトなカウンターと、打ち合いになっても、連打を許さないタイミングの良い返し で、見事に試合を組み立てた。 対する山口も、これまた素晴らしい「格闘技者」であった。 最後までクリンチしない闘い方には、強烈なプロとしてのプライドとそれを支える豊富な トレーニング量があり、先日のK-1でのバタ・ハリのような連中は、彼を鑑とすべきで あろう。 ただ、序盤から山口の顎が前に出過ぎているのが気になった。 気負っていたのだろうか?勿体ない話であるが、現実論として、山口のような 顔の骨相の選手は、テンプルへのフックが効いてしまいやすいので、さらに顎をひく べきである。 それはさておき、結局、倒れても立ちあがった後でのTKO決着。 レフリーの止めるタイミングも良かったし、「敗者なき闘い」を堪能させてもらった。
2008/12/25
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勤務先での社会人の稽古。昨日が今年最後の稽古となった。 忙しくて欠席気味だった女性メンバーも参加。 このところ進境著しい彼女の「後輩」の受け技の技術を確認する流れとなった。 狭い稽古場で、グローブを装着した女性メンバーの突き蹴りをひたすら受ける稽古。 もちろん、私もやって見せた後に、他のメンバーが受ける。 序盤、何とか受け切っていた新人さんも、終盤は「受けの動き」を読まれてしまい、 何度か顔面に突きを貰ってしまう。 最終Rは、恐らくわざと外したと私は思っているのだが、連打で横を向いてしまった 身長180cm超の彼の顎先を、女性メンバーの素晴らしい突きが掠めた。 2cm上だったら、完全にKOだったと確信している。 事実、私は一瞬ヒヤリとした。 稽古後、「完全に伸ばされてましたね」と反省する彼を見ていると、逆に頼もしさを 覚えた。 絵空事でなく、本気で「倒してやる」と狙ってくる突き蹴りを、反撃することなく受け切る ことは、至難の業である。 事実、私でさえ、急所こそ外しているものの、真剣そのもので受けていたのである。 ブランクをものともせず、キレの良い突きを打ちまくってくれた女性メンバーも 素晴らしいが、序盤を何とかしのいだ彼にも、基本が身についている点、拍手を 送りたいくらいだ。 こういう、一見「不公平」な稽古は、ともすると参加者に疑念を抱かせる。 うちの場合は、すべて私が「やってみせる」というギリギリの点で、成立していると 思っている。 事実、余裕を演じながら、私も必死で受けているのだ(笑) 私が懸命に成していることを、メンバーは「余裕でやっている」と誤解してくれる(笑) これが彼らのレベルを、私以上に押し上げるためには必要だと思っている。 今年も大きな怪我人を出さずに社会人のクラスを終えられたことを感謝する次第。
2008/12/23
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12月20日、スイスのチューリヒで行われたWBA世界ヘビー級タイトルマッチで、 現王者のニコライ・ワルーエフ(215cm)に挑戦した、ホリフィールド(188cm) 46歳(!)が、大善戦の末、0-2で敗北。 本来、クルーザー級の選手であったホリーが、ヘビー級に上げて来たときは、 好感は持ちながらもあまり期待はしていなかったが、あのマイク・タイソンに 判定で逃げる試合はせず、タイソンの強烈なフックを、なんとショートアッパーで カウンターを狙うという、信じられない度胸を見せつけ、TKO勝ちした。 (再戦ではタイソンに耳を噛み千切られるという受難もあったが) ここ暫くは、あまり注目していなかったが、昨日ネットのニュースで試合の結果を 読む限り、やはりとんでもない男だと思った。 ホリー自身もやはり40代で返り咲いたホアマンと戦ったこともあるが、まさか 彼がまた、46歳という年齢で、しかも規格外れの大型選手に挑んだこと自体に、 ボクシングの奥の深さが見せつけられた。 戦前は「無謀な挑戦」と言われながらの大善戦、是非、画像で見てみたいもの だが、WowWowの契約を切って久しい。 ネットの小さな画面で確認するしかなさそうだ。 「全ての40代のために闘う」とホリーは語っていたようだが、本当にお礼を 言いたい気持ちである。 喝を入れられたような気がする。
2008/12/22
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この週末も、1分1Rで100Rの軽い(?)組手をこなした。 うちの末っ子も、相手に入っていたのだが、やはり自分の子どもにはかなり 厳しくなってしまう。 中盤辺りから、返しのローキックを貰ったり、カウンターの前蹴りを貰い、 順番が終わるたびに、洗面所で泣いていた。 先週辺りは、自分の放った蹴りを流されて、一回転して床に腹から落ち、 立つことが出来なかった。 他の子に、隅の方に運ばせ、そのまま組手を続けた。 私の知る道場では、当たり前の光景である。 「怪我?大丈夫なの?」と稽古仲間には聞かれるが、怪我をさせないことが ポイントなのである。万全の注意を、実は払っている。 さて、泣きながらも、それでも自分から組手を続ける末っ子、終盤でついに 号泣状態で、涙と鼻水を撒き散らしながら、「うおおおおおっ!」と、小学1年生 とは思えない威力の廻し蹴り、後ろ廻しけりを連打してきた。 が、30秒ほどで完全に息が切れてしまい、今度はひたすらガードを固める 羽目になってしまう。 次の相手と組手をしながら、「泣いちゃうと鼻水が詰まって、呼吸が苦しくなり、 結局、スタミナ切れになっちゃうんだよね~」と、泣き虫の末っ子を戒めた。 普通の子なら、泣く程度では済まない攻撃に耐えている末っ子を、本当は 大いに誉めてやりたいのだが、もう暫くは泣かせつづけることになりそうだ。 もちろん、本人が希望して参加しているのは言うまでもない。 あまりに辛ければ、辞めればいいし、こちらも責めはしない。 事実、参加したい人だけが参加する形式は堅持している。 以前、長女が参加していた時も、可哀想になるくらい鍛えた。 それでも気の強い長女は、懸命に堪え、闘志を無くすことはなかった。 それを傍で見ている、よその子が、逆に緊張しているのがわかった。 預かっている以上、よその子にはさほど痛い思いをさせられないが、その分、 ウチの子を通じて、痛みが伝わるのだ。 この数年、主婦・子供のクラスなのに、ダレることなく稽古を続けられるのは、 ウチの子たちの辛抱のおかげなのかも知れない。 気がつけば、中学に上がり、稽古には出なくなった長女は、無事部活を全うし、 精神的には非常にタフである。 自分から望んで、厳しい稽古に身を投じ、泣きながらも頑張る姿には親として ではなく、同じ道で学ぶものとして、敬意を払う次第。
2008/12/22
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多くの方は、仕事や学業の合間に稽古をされていると思う。 終日、好きなだけ稽古できる羨ましい環境にいる方は、少数だろう。 私の場合も、どっぷり稽古に浸かることができるのは、基本的に週末と、 長期の連休ぐらいである。 以前は、メーカーに勤務していたので、夏場の10連休などもあり、その頃は、 自分なりにテーマを決めて、「プチ合宿」を洒落込み、たっぷり稽古に浸かった ものだが、今の勤務先では休暇を自分でコントロールできる分、休みやすくは なったが、なかなか長期で休むタイミングは取れない。 例えば、7日のうち、真ん中に一日でも仕事が入ってしまうと、「都合6日」であり、 6日間連続で稽古するのとは、性質が変わってしまう。 「毎日少しづつ」と、身体に忘れさせない稽古もあるが、技術の向上など、ステップを 上るような稽古は、やはりまとめてやらないと難しい。 主として、精神的なものに起因するのであるが。 ないものねだりをしても仕方がないので、ここ一ヶ月程は、土曜日の稽古は、 徹底して組手だけをたっぷりこなすようにしている。 特に、先週と今週は、女性や子供が相手とはいえ、1R1分で100Rをこなしている。 準備運動、挨拶の時間などを入れると、たっぷり2時間は使ってしまうのだが、 徹底的に集中できる分、「浸かる」ことができる。 6年生にもなると、攻撃力も出てくるし、主婦の体重の乗ったローキックも後半には、 やはりいいタイミングで貰ってしまう。 もちろん、相手を倒してしまうわけには行かないので、この季節なのに、滝の汗だ。 特に、反撃は相手のガードを読んで、怪我をさせないようにしなければならないので 実は非常に疲れる。 同様の稽古を、大人相手にやっていた頃は、10~20秒くらいで倒してしまっていた ので、非常に楽だったのだが。 この稽古では、80Rあたりから、非常に自然に身体が動くようになる。 もちろん、連日の稽古で得られる感覚とはまた違うが、少なくともどっぷり浸かれる ことで、身体が馴染むことは感じることができる。これが重要だと思う。 このくらいやると、通常の2時間の稽古では見えない自分の課題がわかり、 モティベーションもあがるというわけである。
2008/12/13
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☆ポール・スロウェンスキー VS メルビン・マヌーフ(リザーブファイト) リーザブファイトには勿体ないカードである。 スロウェンスキーは、軸のしっかりしたいい選手なのだが、マヌーフのような 自分より小柄な選手とやる場合は、ガードをもっと小さくし、より半身になるべきだ。 肩幅が広い分だけ、ガードの窓が大きすぎることになり、結局これまたスイング気味 のアッパーで痛恨のKO負けとなってしまった。 いい選手だけに、もうひとつ工夫が欲しい。 ☆バダ・ハリ VS レミー・ボンヤスキー (決勝戦) グーカン・サキを飛び回し蹴りで仕留めたボンヤスキーは絶好調。 サキもホンの数度、背中の向きをコントロールし損なっただけで、KOされたが、 このクラスで、あんな技を出す奴はいないと思っていたのだろう(笑) さて、決勝戦は、ボンヤスキーの固いガードにバダ・ハリのロングジャブが なかなか決まらない展開で、もつれたところを、パシャッと叩くようなボンヤスキーの パンチでバダ・ハリがダウン。 その後、ボンヤスキーの足を取り転倒させたところに、パンチを数発と挙句は、 頭部を踏みつけるバダ・ハリ。失格だろうと思いきや、イエローカード。 このあたりが、K-1の嫌なところだ。 が、結局、ボンヤスキーが回復せず、バダ・ハリ失格負け。最悪の幕切れだ。 劣勢になり、反則を犯してしまうのではプロとしてリングに上がる資格はない。 ピーター・グラハムと揉めた時にも、先制攻撃の挙句、結局、ひっくり返されたり、 喧嘩はあまり強くない、ただの切れやすい人間なのだろう。 興業側としては、新しいスターを作りたいのだろうが、この選手では無理だ。 ボンヤスキーもいい迷惑だ。あのままなら順当に勝てただろうに。 男泣きするボンヤスキーと共に、SRSなどに出ていたタレントが泣いていたが、 ただでさえしょっぱい幕切れをさらに醜悪にする画像だった。 こういう、意味のない女子アナやタレントは気持ち悪いだけで不要だ。 好カードが多かっただけに、残念な幕切れだった。
2008/12/07
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好カードが揃ったファイナル。CSでじっくり観戦した。 ☆P.アーツ VS バダハリ 「世代交代」という側面ばかりクローズアップするのはフジテレビの制作能力の 欠如で、正直白ける。 この程度の年齢差は、ボクシングの世界では全く珍しくないからだ。 私はアーツのKO勝ちを予想していたが、結果は逆にバダ・ハリのTKO勝ち。 レフリー・ストップだったが、あれは微妙である。 アーツはシュルト対策トレーニングがまだ身体が染みついていて、バダ・ハリ のリズムについていけなかったようである。 まるでアーツ引退かのように、アナ・解説者も雰囲気を作っていたが、落ち着いて ロー主体に組み立てていけば、再戦でのアーツのリベンジもあると思う。 ☆ジマーマン VS テイシェイラ テイシェイラは伸びのある前蹴りなど、もともとパワーよりも瞬発力で戦うタイプ なので、パンチも、顔面ありに適合し、ノーモーションで打てるようになった。 ただ、開始当初より顎が上がっているのが気になっていたが、やはりそこに スイング気味のアッパーを貰い、判定負け。 攻撃の練習をする前に、顎を引き、相手のパンチをもらう時に顎の向きを変える 「常識」を身につけなければ、危険だ。 ☆グーカン・サキ VS カラエフ サキは正当な訓練を緻密に積んだ、素晴らしい選手だ。 今回最軽量の選手だが、前蹴りで間合いを取り、コンパクトなカウンターを狙って 打てる。 カラエフもいい選手だが、一発目を打ったあとのコンビネーションは「速射砲」を 意識するあまり、荒くなってしまう。その欠点が出てしまった。
2008/12/07
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”創業”者の石井和義氏は、K-1を始めた時、やはり極真の大会を意識していた ことは間違いないだろう。 同じルールでやっていては、正道会館はいつまでも、極真の派生でしかない。 さらに大きな傘を作るべく、K-1を企画した部分はあると思う。 当時低迷していたキックの世界に佐竹ら門弟を送り込むと共に、幻の強合と マニアの間では有名だった、ブランコ・シカティクとエルネスト(アーネスト)・ホーストを 同じリングに上らせた(彼らは階級が違う)。 当時は、日本人がいなければ興行的に苦しい時代で、佐竹が出場したがシカティクの 「ジャブ」に沈んだ。 ファンは落胆すると同時に、外国勢の強さと、米国では有名だったモーリス・スミス をも倒すホーストのテクニックに、「見る楽しみ」を堪能した。 外国勢といっても、元極真のアンディ・フグなど、親近感を覚えやすい選手が活躍する ことにより、観客は「日本人が主体でなければ」という、80年代までの格闘技界に 根強くあった「雰囲気」から抜け出し、純粋に楽しめるようになった。 そして今回、日本人が全くいない(リザーブにも)ファイナルが実現した。 古巣の極真が、未だ「タイトルは日本人が」と拘っている間に、その極真の世界Cまで リングにあげて、「ひとつの競技」と観客に認識させることが出来たことに、石井氏も 満足していただろう。 商売人としての部分で、正直、疑問を感じる人物ではあるが、往年のキックボクシング 以来、「日本人対世界」という呪縛から打撃系格闘技を解放した、氏の業績は評価 される部分であろう。
2008/12/07
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風邪をひくと目が充血しやすくなったのは、ここ1・2年。 加齢で抵抗力が落ちているんだろうと、あまり気にぜずにいて、事実、数日で 充血も収まるので放置していたものだが、今回、あまりに痛みを感じるので、 昨日、眼科に行った。 相変わらず、「エア」で瞳を撃たれると思わずスウェイバックしてしまい、 「すいません、気が小さいんで」と、あの検査は勘弁して欲しい。 診断の結果、角膜の黒目付近にかなり深い傷があり、それを修復せんと、 ガンガン血液が集まってしまい、充血したらしい。 幸い、点眼薬のみで治療可能ということで、随分充血も引いたが、やはり 目は大切にしなければいけないと、改めて思った次第。 で、本日の稽古。 青天のため、稽古場にも燦々と陽光が降り注ぎ、かなり暖かかったこともあり、 今日は、準備運動のあと、ひたすら組手の稽古とした。 子どもから主婦まで、ひとり当たり1分で交代に攻撃に回り、私が受けた。 1時間半、50ラウンドを超えたあたりで、終了としたが、こちらはさすがに疲れた のはもちろん、角膜を守るために、丁寧に受けたために神経も疲れた。 おまけに、顔面(角膜)を守らんとし過ぎた結果、小学1年生の息子の得意技、 金的パンチを貰ってしまった(苦笑) 終了後、組手からフィードバックする形で、比較的応用範囲の広い約束組手で 経験を知識化し、稽古を終えた。 徹底して攻撃を工夫し、何度も組手をやっていると、各人それぞれに 「乗ってくる」ときがある。 その時の記憶が醒めないうちに、理論的に理解を深めるように仕向けてあげると、 しっかりとした技術に育てることができる。 稽古事である以上、復習は「その日のうちに」というところか。 不思議なもので、血行が良くなったのか、稽古中にも充血はさらに引いた。
2008/11/29
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勤務先に献血車が来ており、そういえば、昨年夏以来やっていないことに 気がついた。 昨年、献血の後、非常に頭がスッキリした時期が続いたので、定期的に やることにしていたのだが、忙しさにかまけて1年以上経ってしまった。 実は昨年は丁度稽古の日で、3時頃献血して、5時から稽古をやった。 普段、3分平気で蹴り続けることができるミット稽古で、2分半あたりで、 異常に息が上がったのを覚えている。 もちろん、子供っぽい負けん気でやったわけではなく、会員に貧血気味の メンバーがいるので、疑似体験するいい機会だと思ったのである。 (実際の貧血には様々な症状があるようで、簡単にはいかないのだが) つまり、せっかく血を抜かれるんだったら、とことんしゃぶりつくしたいというところか。 1年を経て、件の会員は、かなり身体が頑丈になり、貧血症状も軽減したと 先日聞いた。 要は、追い込むような稽古ではなく、多少余裕のある稽古を長く、きっちり 続けることが適しているようだと、献血で得た経験から工夫したのだが、 やはり本人の意識である程度は体質改善できるということだろう。 さて、今年もほんの15分程度で400c.c.を供出し、仕事にもどったのだが、 妙にダルい。 これが歳かと思いながらも、仕事を続け、帰宅。 酒のまわりも確かに早いような気がした。おかげで早めに就寝出来た次第。 今回、献血後に「○○に登録していただけますか?」と言われ、気軽に登録した。 要は、非常時などに、私と同じ型の血液が大量に必要になったばあい、 呼び出されるというものらしい。 O型(+)の私の血が必要になるなど、本当に災害などだろうから、そりゃ 供出するのがあたりまえだろうと思いながら登録した。 それにしても、今回の針は痛かった(笑)
2008/11/20
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武道(スポーツもそうだろうが)の稽古を、傍から見た時に、初心者の人と、 経験者の差がもっともわかるのは、「軸」ではないかと思う。 ピタッと軸の決まった動きをみるにつけ、その裏にかなりの量の稽古と汗を 想像させられ、ついにんまりしてまう。 バレエなどもそうだろうが、重力を受けて運動する以上、「軸」というものは 非常に重要である。 もちろん、激しい攻防のさなかでは、時として意図的に軸を崩して動くことは あるが基本稽古や移動稽古では、軸をことさら意識して稽古するように アドバイスしている。 今年カムバックした新人さん、連休で、稽古の休みがあったにもかかわらず、 先日月曜日の稽古では、見事に軸が据わり、別人のような動きを見せてくれた。 聞くと、かなり自宅で自主稽古を積んだようで、軸が安定してきた分、連続技も 円滑、かつ、威力もかなり増してきた。 こういう瞬間が、指導する側の喜びでもあり、また、私自身にとっても、初心に 還れる貴重な瞬間でもある。 子供などには、あまり難しいことを言ってもわからないので、回転系の稽古や ミットの連続蹴りなどで、やや強引に「軸」を作っていくのであるが、ある程度 理解力ある大人には、きちんと理屈で説明すると、上達が早い。 経験豊富なものなどは、ちょっとアドバイスすれば、自分で修正も出来る。 正し、軸を意識するあまり、あまりにダイナミズムにかけた一部伝統派の空手は 組手の時でもまるでロボットのようで、私は評価していない。 何事も、「形骸化」の弊害は一緒である。 また、理屈と身体の双方でしっかり理解・体現した技は、壁にぶつかった時にも 比較的短期間で、抜けることができる。 今週は、メンバーのステージ(?)がひとつ、スッと上がったのを目の当たりにでき、 有意義であった。
2008/11/15
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6年生や主婦の蹴りを、すべてノーガードで30分程(相手は1~2分間隔で交代) 身体で受けていたのだが、いや~なかなか痛い。 特に下段回し蹴り(ローキック)をもらい続けた左腿と臀部は、今でも痛い(笑) もちろん、痣になったり、運動痛があるほどではないが、マッサージ程度にしか 感じなかった相手の攻撃が、それなりに痛くなってくるのは、もちろん、彼女らが 成長している証左であり、指導する側としては嬉しいものである。 社会人相手の稽古では、徹底的に基本から仕込むが、土曜日の稽古は、 各人それぞれのやり方で対応している。 元来、格闘センスを持っている人というのはいるもので、そういう人を無理に 「空手」という鋳型に押し込む必要はない。 好き放題、殴らせ、蹴らせるうちに、通用しない現実を本人が感じると、技術的な 練習の時の目の色が変わるものであり、それをじっくり待つのも、また楽しい。 考えてみれば、私は単なる動くサンドバックのようなものにも思え、自嘲してしまった。 一緒に参加している自分の娘・息子は特に、徹底して顔面と金的を狙ってくるので 油断できない。 金的蹴りは右の正拳で潰し、顔面攻撃は、紙一重で受けてやる。 他の参加者は、親子対決を楽しそうに見、応援している(笑) 人間、仮に素人でも、目や金的への攻撃は避けようとするものであることを 理解してもらうためである。 そいう言えば、部活に入って既に稽古を離れた長女は、膝関節を執拗に狙ってきた ものである。 が、こういった、野性味は、絶対にスポイルしてはいけないと思う。 私自身は、正直、空手をやるようになって、喧嘩は弱くなったと思う。 まず、物を持とうとしなくなった。 私は好戦的な人間ではない(と、本人は思っている)のでそれでいいのだが、 深く考えることもなく、形骸的な「形」から入らせようとする、多くの武道指導者の 怠慢に、私は疑念を感じる。
2008/11/08
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子供の稽古は、技術的なもの以上に、基礎体力を養成することにも主眼を置いている。 稽古場内で私が考案したオリジナル走法で走らせてみたり、手押し車をやったり、 跳ばせたりと、子供の競争心をうまく使いながら、かなりの量をこなしている。 客観的に見て、うちで稽古した子供たちは、皆、学校でも体力的には抜きんでて いると思う。 中学に入り、稽古を離れて他の部活動に転向した子も、好成績をあげている。 どんな分野でも、我慢と努力は王道につながることの証左であろう。 また、私自身も、今日は稽古の合間に、ひたすらチューブトレーニングに励んだ。 ここ1~2年、ウェイトトレーニングをやっていないので、ゴツゴツした動きは大分 とれてきたが、関節を保護する程度の筋力維持は必要である。 若い頃は、自転車のチューブなどを利用していたが、最近では良質のトレーニング用 チューブが多数市販されており、私も出張用などに、プロ仕様のものを購入し、出張や 職場などで愛用している。 社会人の場合、こま切れの時間をうまく使わないと、 「まとまった稽古時間が取れない=稽古をしない」という流れになってしまいやすい。 自分を戒める意味でも、こまめな補強は欠かせない。
2008/10/25
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次女が生まれる頃、スタンディング式のサンドバックを購入した。 もちろん、床にはシートを何重にも置き、近所迷惑にならないように 突き・蹴りつづけて12年になる。 なかなか頑丈なつくりの上、高さは190cm程度はあるので、存分に 役立ってくれた。 時は流れ、GUNなどが増えるに従い、部屋の中でひっそりと稽古する スペースもなくなり、また、子どもたちやカミサンが、ミットを持ってくれるよう にもなってきたため、ここ1~2年、譲る相手を探していた。 最近、知人が経営する職場の、「フィットネス器具のひとつに」という話が 出て、ついに、我が家から旅立つ時が来た。 分解するのに手間がかかった上、安定させるために土台に封入した砂を 取るのに大変手間取ったが、なんとか、無事、本体部分は旅立って行った。 我ながらおかしな話だが、この手のアイテムが去るときには本当に寂しい。 我が家には、15歳で空手を始めた頃から使っている鉄アレイや、脛を叩く ためにカスタマイズした、サントリーホワイトの空き瓶がまだある。 ともに30年以上、私を鍛えてくれた「友人」である。 こう考えてみると、武道というものが、いかにマーケットとして成立しづらいか というひとつの事例にもなりそうである。 とまれ、旅立ったサンドバックの今後の健闘を祈る!(笑)
2008/10/17
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基本がある程度出来上がってくると、移動稽古~連携技と、空突き・空蹴りを 中心に、自在に技を繰り出す稽古を行うようになる。 もちろん、これだけでも効果はあるのだが、実際には相手に当て、効かせる ことを前提に、サンドバッグやミットを使ったトレーニングを行うのだが、大人の 場合はもちろん、子ども相手のときはより、ミットを持つ側に高度な技術が 要求される。 適当に相手の突き(パンチ)に合わせて、ミットを押し出すようにしてしまったり すると、子どもは簡単に肩を外したりしてしまう。 蹴りの場合も、子どもはとにかく思いっきりが身上ゆえ、滅茶苦茶に振り回す ように蹴ってきたりする。 気をつけないと、背骨を知らないうちに変形させてしまったり(これはサッカー などでも、ままあるようだが)するので要注意だ。 「子供用」と銘打って販売されているフワフワの柔らかいミットも、変に食い 込んで、手首を曲げて痛めてしまったり、落とし穴はいっぱいある。 最初のうちは、ホンの少しの抵抗を与え、「パンッ」と打ち抜かせてあげるような ミットの持ち方が望ましいと思う。 また、テコンドーなどで常用されているストライキングパッドを用いるのも有効 であろう。 当然、手首が固まっていない子どもは、なるべく素手では打たないほうがよく、 体重にあったグローブをつけて稽古をさせた方が良いと思う。 最後に、時々TVなどで見かけるが、相手(子ども)が小さいゆえ、膝をついて ミットを持っているコーチがいるようだが、見た目以上に吸収力がなくなって しまい、あまり良くないと思う。 それにしても、小学校低学年くらいの子が、目を三角にし、必死の形相で ミットを打っている姿は、なんとも微笑ましい光景である。
2008/10/16
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半期末決算などで多忙なメンバーも多い中、前回に続き、新人さんに基本を じっくりと紹介した。 種類を抑えて、基本~移動~約束組手と、基本がどのように組手に生きて くるかを先週は中心にしたが、今回は、基本の種類を時間の許す限り広く紹介し、 いわば知識を広げるような稽古になった。 毎回同じような稽古内容にしてしまえば、教えるほうは非常に楽なのだが、 やはり個人の状況に合わせて、1度の稽古毎に、必ず何か「手応え」を感じて もらえるようにすることが、修行を長続きさせるポイントだと思う。 こちらが、ガーッと引っ張って、「ついてこれる奴だけついて来い!」という やり方もこの世界では一般的で、私も、メンバーによってはそうするときもあった。 が、長く一緒に稽古したいとこちらが感じるメンバーに関しては、やはりじっくりと 育って欲しいものであり、毎回メニューを考えるのも、楽しみである。 稽古毎に関しては、教えるほうは勿論、教わる方にも、「特定の才能」があると 伸びが早い。 それは、「何がうまく出来ないか?」を上手に指導者にアピールする才能である。 今回、中心となったメンバーは、決して饒舌ではないのだが、このあたりを 説明するのが非常に上手だ。 で、こちらも、「じゃあ、ここをこういう風に変えてみよう」と即時に稽古方法を 彼に合わせる事が出来る。 単に「ちがう」「そうじゃない」「こうやるんだ」とばかり繰り返しても、全く不毛な 汗を流すことになるだけで、お互い不幸であろう。 今回は、彼らのこの才能のおかげで、かなりの成果を見ることができ、満足して 稽古を終えることが出来た。 今のメンバーは、皆真面目でこちらがいい加減な事を教えても、そのまま実践 してしまいかねない懸念もあり、当分は、緊張感を持って、稽古内容を組立る 必要がありそうだ。
2008/10/06
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スピード感ある中量級のこの興行は、「やる側」の人間から見ても楽しみである。 今回は、贔屓の佐藤選手が予選で、あのブアカーオを倒したこともあり、かなり 楽しみにTV観戦した。 肘・両手で抱え込んでの膝が禁じられている、いわゆるマーシャルアーツルールに 近いこのルールで、かなり苦しんできた佐藤だが、このところ、ルールに合わせた 間合い・戦略が見られるようになり、魔裟斗との対戦は、私は佐藤有利に観ながらも、 印象点を取りに来る魔裟斗と、玄人好みの地味な佐藤に対する、主催者側の価値観 の差に一抹の不安を覚えていたのだが・・・。 佐藤vs魔裟斗は、激しい打ち合いになりながらも、2Rに佐藤がダウンを奪って、 はっきり差を付けた。 だが、3Rに手数を稼いだ魔裟斗にダウン以上のポイントを与えたジャッジがいたため、 ドローから延長に。 延長戦は既に佐藤の表情に、「やっぱりな~」という格闘技界には非常に多い、 ホームタウンデシジョンをまさに実感した表情がありありと浮かび、事実そのとおり、 別人のようなやる気のなさで、結果、判定は魔裟斗に。 最悪の展開は、決勝でも続き、やはりダウンを奪われた魔裟斗が判定勝ち。 主催者側が試合後、「ダウンを奪われても、盛り返せばポイントを取り戻せるよう、 以後、ルールを改めます」という、自分たちの失敗を認めるようなコメントを出した。 ただの視聴者で門外漢ながら、苦言を呈せば、他のスポーツならいざ知らず、 打撃系格闘技での「ダウン」は特別な意味がある。 レフリー(ルール)が止めなければ、そのままタコ殴りにされ、失神してしまうという ことである。 だからこそ、最近は総合系の興行でもダウンだけでもレフリーストップが入るように なってきたのだ。 やっているものならわかるが、ダウンは選手にとっても格別な意味がある。 通常の攻勢点などのポイントが、ダウンと同等以上の意味を持ってしまっては、 これはもう「格闘技」ではない。 事実、魔裟斗のパンチで佐藤が顎を上げるシーンを、素人の格闘技雑誌編集者 であった谷川あたりは大騒ぎしていたが、あれは、ガードの巧妙な佐藤の顎を 打てない魔裟斗が、額のあたりを狙っていたからであり、事実、せっかく上げた 顎を一回も攻撃できなかった。つまり、ガードの上から打つのと大してかわらず、 「仕掛け」ただけで身を引きポイントを稼ぎまくってしたわけである。 これなら魔裟斗は、スタミナ重視でパンチの回転を上げる練習をしているだけで よく、格闘技に必要な多くの技術は捨てて構わなくなる。 せっかくの中量級にも、明るい未来はないと感じた。
2008/10/01
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月曜日の稽古。 多少涼しくなり、夏場の体力を絞り取るような稽古で培った基礎体力を ベースに、技術を向上させるための本数をこなす稽古に移ったのだが、 久しぶりに怪我人が出てしまった。 途中から参加したメンバーが、それでも、入念な準備運動の後のミット打ち の最中、腕の筋肉を痛めてしまったようだ。 身体が暖まってきて、全力で打ったようだが、一部の筋肉が負けてしまった ようである。 幸い、大事には至らなかったものの、ホンのちょっとしたことで、せっかく 稽古で積上げたパフォーマンスが低下してしまうのは残念至極。 この手の怪我は私も時々あるのだが、経験してみないと「怪我の予感」 のような防衛本能はなかなか働くようにならない。 怪我をしたメンバーも、腕を冷やし見学に回りながら、「恥ずかしい」と 繰り返していた。 安全には、とにかく気を配っているうちの稽古だが、5年ほど前にも、 上段回し蹴りを喰らい、眼球破裂寸前までの怪我人も出しているのは事実。 以来、さらに安全に気を配っているのだが、なかなかゼロにはならない。 もちろん、古参のメンバーの怪我は「危険を承知でリスクを取る」ような パターンもあるので、勘定には入れていない。 彼ら古参が、指や肋骨を折ることは、しょっちゅうではある。 多くは、組手で変な色気を出したり、油断した時のもので、これは「馴れ」の 弊害であり、怪我は彼ら自身を戒める、いい機会になる。 ただ、子どもや主婦、そして経験の浅いメンバーには絶対に怪我をさせない ことは、今後も大前提のテーマである。 幸い、件のメンバーの腕も順調に回復しており、来週の稽古には支障ない ようである。
2008/09/24
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月曜日の稽古。 復帰した初心者(といっても1年以上の経験があるが)の突きの技術を、 一旦仕上げるため、ミット連続1000本突きの最中、久しぶりに見学者があり、 付き合わされる格好になっていたメンバーは安堵の表情を露わにしていた。 以前の道場は、毎週のように見学者が気軽に覗けるような環境だったのだが、 現在の場所は、まず、稽古をしているようには見えない建物の最奥で行っている ため、事前連絡のない見学者は来ない。 正直、あまり人数が増えると稽古が大雑把になり、特にじっくり育てたい初心者 育成には不適なため、現在の若手がある程度のレベルに達するまで、頭数を 増やすつもりはない。 やるやらないはともかく、「稽古を見たい」という向きには、我々の稽古内容を 問うためにも歓迎している。 見学者が来たとたん、稽古内容は一変し、通常、数回に分けて行う内容を 1回の稽古でこなすことになり、それはつまり、このところ続いた、とことん 体力を搾り取る稽古や、顔面パンチの恐怖と闘う稽古に比べれば、相対的に 遥かに楽になるわけである。 たまには、「弦を緩めることも必要」と割り切り、ある意味、大サービスとなった。 世上、見慣れているスタイルの組手から、顔面攻撃主体の緊張感ある組手、 相手がボーっと静止している状態ではなく、ガンガン反撃してくる状態からの 投げや崩しで、歴然とする熟練度の違いを見てとれたようだ。 最後は、恒例、私が見学者に思い切り腹を叩かせ、不思議そうにしている彼に 「ワンインチ・パンチ」を軽くサービス。 大仰に驚く彼に、「これってよく、秘技みたいに言われているけど、一定の稽古 を積むと、誰でも出来るのよ。」と、やや圧倒され、過剰になりつつある彼の 評価を、きっちりガス抜きして稽古を終えた。 彼が参加するのか、あるいは、当方が参加を許可するかは不明ながら、 とにかく、「道筋に沿った稽古をきっちり積めば、多少の個人差はあれ、必ず 上達する」稽古のセオリーを理解していただければ、かなり痛い思いをする 羽目になったメンバーも報われるというものだ。
2008/09/09
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昨日の稽古。このところ、残業で休んでいた女性会員が久しぶりに参加。 例によって、終盤は、彼女の突きを残りのメンバーでひたすら受ける稽古を。 もちろん、KOを狙っての全力の突きで、まともにもらえば、たまらない。 以前は、何とか受けていた古参メンバーも受け損ない、私でさえ、鼻先数センチ まで食い込まれる有様だった。 受ける側は、下がることも許されず、全く不利ではあるのだが、攻撃側の進歩が、 受け技を突破した瞬間である。 顔を殴られてしまった若手会員には、相手の攻撃をもらっても、動揺しないことを 心がけるよう指導した。 受け技が未成熟な時期は、組手の度に相手の攻撃を食らうことになり、そこで 動揺し、動きが悪くなってしまったところでKOされてしまうものだ。 動揺しなければ、相手の次の攻撃に対応でき、受けきれないまでも、威力を 減殺することくらいは、充分可能だ。 それにしても、彼女の突きの伸びと威力は素晴らしくなってきた。 柔軟性に難のある子なのだが、この「柔軟性信奉」が曲者で、たとえば、 「股割が不得手だから弱い」などということはない。 もちろん、柔軟性は大事だが、パッと見でわかる股関節の柔らかさよりも、 「各関節が、いかにスムースに動くか」という柔軟性の方が重要だ。 特に突きでは、足~手に至るまでの多くの関節が、どれだけ円滑に力を伝え られるかが重要で、彼女の場合、蹴りよりも突きを中心に伸ばすようにしてきた。 結果、現在の関節の可動範囲内で、各関節が円滑に連動するようになり、 中量級の男性に匹敵する突きが出来上がった。 こうして、ひとつ「決め技」が身につくと、それを中心に枝葉が伸びるように、 他の技も伸びてくるものである。
2008/09/02
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社会人が、月曜日からかなりきつい稽古をこなすことは、まだ身体のついていかない 初心者には、それに参加するだけでもかなりの精神的な負担になる。 その精神的負担を乗り越えて、キッチリ参加してくるメンバーには、こちらも時間内で 許される限りの密度で、稽古をつけるべきと考え、勢い、内容はハードになる(笑) 今日の稽古も、勤務先の都合で久しぶりに参加するE君にとっては、天災のように きつい稽古であったことは、充分に推察される。 それでも、彼以上のメニューを淡々とこなす他の40代後半のメンバーの存在が、 甘えを許さない雰囲気を醸し出してくれている。 散々シゴイた挙句、「顔に出すな」と、苦しそうな表情を晒しているE君への指導は その一言である。 もちろん、彼の倍近い年齢の我々は、もっときついメニューをこなしながらだ。 武道では、自分の内面(状況)を、相手に悟られることは、致命傷である。 技術云々以前に、この点をクリアしなければ、うちでは組手などの技術を真面目に 教えることはない。 相手の反則をアピールすることが、技術のひとつとなっているスポーツとは、 一線を画するものである。 最近、若手にこのように、苦しい顔を平気で晒すものが多い。 「本当に苦しければ、黙って失神せよ!」というのが、うちの稽古の暗黙の ルールである。 そういう意味で、上司のスカタンで最近参加できず、ストレスが溜まっている 某女子メンバーなどは、こちらが心配になるくらい、顔に出さない。 「下手な手加減は、逆に失礼」とばかりに、古参メンバーが厳しく突き・蹴りを 浴びせて、受けている彼女の手が「折れたのではないか?」と、私ですら 心配になるような音がして、「大丈夫か?」と訊いても。 「大丈夫です!」とまったく気にする様子もない。 性別を超えて、武道家としての適性を感じる次第である。
2008/08/25
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6年生は、グングン身長が伸びている。 パワーも別人のようにつき、この夏の「地獄メニュー(笑)」についてきた点で、 中学生になっても、大概の部活ではやって行けるだろう。 が、細かく観察すると、膝のバネがぎこちなくなっているのがわかる。 目立たないように、膝のバネを使うメニューを追加して、膝周りの筋肉を 強化するように心掛けた。 成長期には、骨の成長と筋肉の成長のアンバランスが生じるのは、致し方ない ことではあるのだが、逆に、この時期に慎重なトレーニングを施せば、後々の スポーツ障害を減らすことができるのも事実である。 我々の成長期は、そういう細かい個人差に関して知識もなく、また、指導する 側も同じように知識も意識も低かったように思う。 結果、私などは20歳になる頃は腰も膝もガタガタで、万全の状態で闘えたことなど、 全く記憶にないくらいだ。 そんな経験から、月曜日の勤務先での指導でも、土曜日の主婦・子供の指導でも、 私は非常に神経質になっているようである。 ただ、こちらの計画(?)どおりに、スッと足が長くなった6年生を見ると、もちろん、 稽古のおかげなんて大した要因ではないのかもしれないが、やはり嬉しくなる。
2008/08/23
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勤務先での稽古。 連休の狭間で、残業の者も居て、久しぶりにベテラン2名での稽古となった。 共に40代半ばを過ぎた身。この暑い中、しかも一日の仕事の後で、どれほどの 稽古がこなせるものか・・・。 しかし、若手がいない分、普段は絶対に見せられない苦悶の表情も晒すことが できると考え、限界に挑戦することにした。 補強とミットを中心に、本当に心臓が心配になるくらいの稽古だった。 年頃ゆえ、脳梗塞防止にたっぷり水分を摂りながらの稽古の締めは、 お互いのボディを交互に打ち合った。 昔、フルコン会派に居た時にはよくやった稽古だが、顔面ありに移行してからは あまり多くの時間は割いていない稽古だが、まるで”餅つき”のようなリズムで お互いの鳩尾を突き合うのも、これはこれで楽しいものである。 年齢に合った稽古・・・まだまだ先の話になりそうである(苦笑)
2008/08/11
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暑いこの時期、動くだけでも嫌になるときがある。 ちょっとスイッチを入れれば、エアコンのおかげで快適に過ごせもする。 こんな時こそ、先手を打ってガンガン汗をかき、追い込むことが10代からの 週間になっている。 おかげで、「夏バテ」という経験はない。 今日の稽古も、ミットを打ち・蹴り、補強も交えて、ひたすら追い込む稽古を 行った。 もちろん、水分補給には気を遣っているので、問題はない。 逆に、集中力が必要な組手技術の稽古は、この時期はあまり行わない。 今日は特に、ダレて来た者は、同じ数をカウントしてやり、いつまでもやらせた。 半泣きになってやっているものも居たが、こんな程度で自分に限界線を 引いてしまっては、今後どんなスポーツをやっても、モノにならない。 最後の手技だけの組手では、「ダレてると、こっちから行くぞ!」と、加減は しつつも、それなりにダメージを与える攻撃をバンバン繰り出した。 子どもを遊ばせているだけのような道場も、最近ではよく見かけるが、 そんなところは看板を架け替えるべきであろう。 稽古とは、あくまで自分を磨くものであり、自分の限界なんて、簡単にわかる ものではない。 ひたすら追い込むしかないのだ。 「原爆を落とされ、水を求めて彷徨った人達のことを想像してみろ!」と こんな稽古ごときに、引合に出してしまうのは申し訳ないと思いながら、 語らずにはいられなかった。 苦しい時にはもっと苦しいこと、もっと苦しい立場の人を想像し、自分に鞭打つ ことが、「思いやり」の心を創ると私は確信している。 そして、強靭な精神力の裏づけのない優しさには、限界があることも。 稽古後の黙想は、本日は黙祷とした。
2008/08/09
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福田内閣の改造は、想像以上の先祖返り内閣で、各派閥のバランスを とっただけであり、さらに言えば、増税目的の内閣に見える。 このメンバーで喜んだのは、霞ヶ関の官僚たちだろう。 小泉改革路線(これが全てOKだったとは思わないが)の色合いを、 完全に消し去るようなメンバーであり、マーケットの評価は厳しいものがある。 私の株も含め、今日は日経平均282円安と、米国市場や企業業績以上に 地合いが悪くなったことは、内閣改造と無関係ではないだろう。 もちろん、今度は、旧体制のばら撒きなどを期待して、一部銘柄は上がる だろうが、国際市場の求めるものとは大きく離れてしまったことは確実だ。 私は、この内閣は「自爆内閣」と思っている。 怖いのは、当の福田首相は、「自爆する」なんて、さらさら思っていないことだ。 こんな報道に流されてしまっているが、米国の某機関が、竹島を韓国領 から、「未確定」に表記を変えたら、韓国が猛抗議。 結果、ブッシュの一声で、もとに戻すという。 米国産牛肉問題と、韓国大統領との会見を意識してのことだというが、 とんでもないことである。 先日、日高レポートで、米国海軍首脳が、日米安保に関して非常に わかりやすく、両国にとってのその価値を話していたが、そんな現場の 苦労を吹っ飛ばすような、ホワイトハウスの裏切り行為である。 「領土」という基本的定義に関して、コロコロ見解を変えるような国と、なんの 安全保障ができるのか? さらに問題なのは、日本政府の反応である。 町村官房長官あたりは「なんで抗議する必要があるの?」という主旨の コメントを記者に返す始末。 ここまで すっとぼけた政府、もう、笑い話である。
2008/08/02
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素晴らしい試合だったと思う。 アマチュアで磨き上げた清水の程良く力の抜けたジャブ・ストレート、時折 タイミングよく出るアッパーのカウンターは、フックを振り回す内藤の顎にこそ ヒットしなかったが、首・鎖骨辺りにキチンと当たっていた。 ホリフィールドが、タイソンを倒した時のKOである。 自分よりパワーのある選手に対して、タイミングでカウンターを狙っていくのは 非常な勇気が必要である。 判定が公開されるシステムで、9Rに清水優位が公開されてから、微妙に清水が 距離を取ってしまった。 これが仇となり、内藤の距離になってしまい、清水が最初のダウン。 しかし、致命的なダウンではない。 ここで、プロの経験差が出た。清水は、10Rは捨てるつもりでクリンチするか、 思いっきり逃げるべきだった。 生真面目に、内藤に正対してしまい、2度目のダウン。 これは効いてしまい10カウントとなったが、清水のボクサー人生は始まったばかり。 経験を積めば、間違いなくベルトを腰に巻く実力と、ボクシングの価値を高めるだろう 真面目さを持っていると思う。 何より、ストレートに「ロッキーのテーマ」で入場しちゃうところが凄い(笑) ルックスも良く、スター性もある。 試合後、涙を拭き、内藤やセコンド、帰りの花道でのファンへの挨拶など、久々に ボクシング中継を楽しんだ。 内藤のインタビューの最中、バ亀田が唐突にリングに。 ハプニングを装っているが、TBSの思惑は見え見えである。 せめてもの救いは、会場のお客さんの亀田への大ブーイングだった。 どうせ報道ではブーイングはカットされるだろうが。 このバ亀田で、素晴らしいWタイトルマッチは台無しになってしまった。 視聴者、観客の反応が全く読めないTBSの知能程度が、丁度、亀田たちと 合うのだろうが、本当に不愉快な終わり方だった。
2008/07/31
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☆A・サワー × スティーブルマンズ スティーブルマンズも本当にいい選手だが、サワーの経験がやや優っていたようだ。 相手の連打に下がりながら、絶妙のタイミングで返す右ストレート。 地味だが、これだけ正確に受け返しを身に付けている選手は稀有だ。 相手に焦れることなく、構えの内側からの膝・パンチを正確に当てていく様は、 本当に地味だが、高い技量を安定して出せる素晴らしい選手だ。 判定勝ちではあるが、キッチリと差をつけたサワーの快勝だった。 ☆魔裟斗 × ドラゴ かわいい髪型になり、肩の力の抜けた魔裟斗。 虚飾よりも実を取る姿勢は、練習内容にも反映されたようだ。 走り込みをベースにしたトレーニングに辿り着いたのは、正解だと思う。 いかにパワーをつけても、スピードで相手に追いつかなければ勝てない 競技である上、足を使って出入りを早くすれば、ローのダメージも蓄積しない 上、出足とパンチの相乗効果で、連打がスムースになる。 ドラゴも強い選手だが、これもキッチリ魔裟斗が差をつけた判定勝ち。 ☆大月 晴明 × デビット・ドゥージャ 佐藤に続き、全日本キックから乗り込んだ大月。 数年前から、GAORAで応援している、いい選手だ。 1発にかける大月は、いつものように低すぎるガードから狙うが、間合いを 測るのがうまいので、危険はない。 得意の強打でダウンを奪ったが、相手が逃げに入り、判定。 個人的には全日本キックで頑張ってほしいのだが、地上波に大月の実力が 披露されるのも嬉しい。 やはり中量級はレベルが高く、今後も楽しみな興業である。
2008/07/08
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考えてみれば、その昔、TBSは日本キックボクシングの興行を、ブームの 終焉近くまで放映していた局である。 中量級のキックに関しては、老舗らしいいい放映スタイルだったと思う。 過剰な選手紹介は辟易するが、フジテレビ程ではない。 試合の方は、ここ数年来の御贔屓、佐藤嘉洋のブアカーオへのリベンジマッチが 目当てだった。 ☆佐藤 × ブアカーオ 序盤~中盤にかけて、身長差をモノともしないブアカーオの切れの良いパンチと ひょいと転がす首相撲のテクニックが光った。 佐藤も、パワーアップを図ったようで、背中の筋肉も発達し、ブアカーオと互角に 近い展開を見せた。が、会場の大半の観客は、ブアカーオの悪くても判定勝ちを 確信していたと思うし、そう思わせる展開が続いた。 最終ラウンド、ややローが効いたようにも見えたブアカーオが、タイ式の選手らしく 脱力した状態で、佐藤の右側に逃れようとしたときに、佐藤の右フックが追い打ち。 なんと、ブアカーオはそのまま倒れこみ、ノックアウト。 私から見ると、ブアカーオには佐藤のパンチは見えていた。 顎を狙われたと思い、首を傾げるようにして、パンチの威力を減殺しようとした ところ、パンチはテンプルに来た。つまり、自分から当たるように動いてしまった ように見えた。 決して打たれ強くないブアカーオに、パワーアップした佐藤のパンチが効いて しまったようだが、これは、ブアカーオがボクシングテクニックに頼りすぎたのでは ないだろうか? 本来のムエタイなら、あの時、顎を引き、腕を伸ばしてその中に頭を埋めるように ブロックしたはずである。 ブアカーオは目もいいし、通常のムエタイ選手よりボクシングテクニックに優れて はいるが、やはり本来のスタイルではない点で、ボロが出た。 確かに、ヒジ・首相撲からの膝のないK-1で勝ち抜くには、ボクシングスタイルの 手わざ攻防の必要性はわかるが・・・。 実力的には互角と思える両者だけに、後遺症がなければ、ブアカーオには今後も 活躍してほしい。 佐藤は、下手なパフォーマンスはやめて、「実力派」に徹して欲しい。 今のスタイルでは、A・サワーには勝てないだろう。
2008/07/08
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特に打撃系の格闘技では、”目付”と呼ばれる、目線の置き方は非常に重要だと 思っている。 最初に通った道場では、大きな鏡に向かって、30分~1時間も、自分とにらめっこを させられた思い出がある。 当時の師匠は、若い頃、瞬きをしない稽古をしていたら、目が充血し、しまいには 涙が止まらなくなり、眼医者に行ったという話を笑いながらしてくれた。 当時は、相手のどちらかの目をまともに見続ける程度のレベルだった私だが、 30年を経た今は、自分なりに「これだ」という目付の方法に辿り着いている。 気になるのは、勤務先で主宰している稽古に参加してくる若い人たちの目線が、 妙に泳ぐことである。 中には、数年、他の格闘技を経験してきた者でも、目付がなっていない者がいる。 そういう日本の若者とは別に、一時来ていたドイツ人の若者は、本当にしっかりした 目付を身につけており、やはり組手の技量も、それなりにしっかりしていた。 10年以上の空手経験を有する彼も、スタイルの違いで、最初は苦戦していたが、 あのまま1年程度稽古を共にし、我々のノウハウを会得されたら、おそらく、一本 取られていたのではないか?と思っている。 さて、今日の稽古でも、特に子供には目付を細かく注意した。 「三つ子の魂百まで」というのは、この世界では全く真理である。 私自身、他に武道を嗜むものとして、人よりすぐれた素質はないと思っているが、 どの師匠にも、”目”は褒めていただいた。 もちろん、目付や眼力だけでなんとかなる世界ではないが、基本要素のひとつで あることは確かである。 メンバーに語る前にと、私自身、毎朝、自己流の「目付」のトレーニングで、その日の 調子を測るようにしている。 まず自身の”目”からその日の体調、気力の充実度を推し量る訓練を重ねると、 不思議と、組手で相対した他者のその日の充実度も、なんとなくはわかるように なってくるから、面白い。
2008/07/05
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以下、試合結果が書いてあります。未見の方はその点、ご了承ください。◆エヴェルトン・テイシェイラ vs 前田慶次郎(トーナメント決勝) 対中迫戦でたっぷりアップさせてもらい、無傷のテイシェイラと、強敵を連破して 上がってきた前田。前田には同情を禁じえない。 ここは前田の目の良さに期待したい。 試合開始から前田は落ち着いて間合いを取る。 途中、レフリーから注意を受けたが、さすが、名セコンド前田憲作は意に介さず、 そのまま作戦続行。 3R、パンチの打ち合いに持ち込み、コンビネーションの中から、テイシェイラの 顔面に、的確なパンチをヒットさせる前田。 しかし、決定的なポイントは奪えず、おそらく、誰もが延長を予想しただろう。 だが・・・なんと判定はテイシェイラ。 1~2Rが「消極的」と減点されたようだが、決して、そんなことは無かったと思う。 その証拠に、会場はシーンと静まり返ったままだった。 足を止めて打ち合わなければいけないのなら、最初から、2畳程度の狭いリングで やればいいのだ。 興行的なシナリオどおりの強引なジャッジが、K-1には良くある。 これをやっていては、本当に世界中に認められるスポーツにはなるまい。 前田選手の頑張りには拍手! - おわり -
2008/06/29
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以下、試合結果が書いてあります。未見の方はその点、ご了承ください。◆エヴェルトン・テイシェイラ vs 中迫 強(トーナメント準決勝) この山に中迫が入っている自体、なんだかな~。 テイシェイラの攻撃に対して、まるで、ミット持ちのように打たれ続ける中迫。 当然、ローが効いてダウン。こりゃ、もうひとつの山の真剣さに比べると、あんまりだ。 最低の片八百長試合だった。これがK-1の最大の問題点だ。 ☆3-0判定で テイシェイラ の勝ち◆バダ・ハリ vs グラウベ・フェイドーザ (ヘビー級タイトルマッチ) 今回の興行で、一番期待していた一番。 顔面恐怖症を、何とか克服しつつあり、得意の足技でGP決勝に進出しつづけている、 グラウベに期待していた。 が、試合開始直後、100kg以下にはとても見えないバダ・ハリの大きさ、 リーチ,スピードに結果が見えてしまった。 堅くなっていたという言い訳は通用しない、ガードを固めるだけのグラウベを バダ・ハリが滅多打ち。2回目のダウンでレフリーが止め、KO。 スピード・パワー・気力など総てでバダ・ハリが優っていた。 ☆1R KO バダ・ハリの勝利◆セーム・シュルト vs ジェロム・レ・バンナ (スーパー・ヘビー級タイトルマッチ) シェイプされたバンナが、シュルトの懐に飛び込み、フックを決めれば、決して 望みの無い闘いではないはずだ。 シュルトの、前足での前蹴り、左手でのジャブ(というより順突きだ)を払って 入り込んでも、とんでもない高度の膝蹴りが待っている。 試合は、予想に反して、バンナがまったく足を使わず、真っ向から打ち合う展開。 シュルトは、後ろ足からの蹴りも多用し、応戦するが、倒すには至らない。 解説は、バンナの無策を懸念していたが、逆に、この戦法で突破口を開ければ、 シュルトを倒すことも出来るだろう。 事実、バンナはほとんどシュルトの突きの間合いに身を置き続け、多彩な攻撃を 器用に受け続け、自らも攻撃し続けていた。 昨年、アーツがシュルトを破ったときは、上から被せるようなパンチで押し切ったが、 バンナはやや下からという流れだ。 最終Rまで、バンナの闘志は衰えず、見応えのある試合だった。 ☆判定2-0で シュルト勝利
2008/06/29
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以下、試合結果が書いてあります。未見の方はその点、ご了承ください。◆エヴェルトン・テイシェイラ vs 高萩ツトム(トーナメント1回戦) 前回のデビュー戦で、とんでもない醜態をさらしつつ、相手の弱さで勝たせてもらった、 テイシェイラだが、トーナメントでは相手を選べない。 極真の選手は、よく「顔面攻撃があると間合いが違う」とコメントしているが、状況に 応じて間合いを自分のモノにしていくのは、打撃系格闘技の基本だろう。 やはり前田憲作のチームの高萩は、初参戦だが、やはり堅くなっていたようだ。 開始直後、伸びのあるパンチのラッシュでテイシェイラをのけぞらせたが、もつれて からの膝でやや戦意喪失。 再び、パンチを何度か当てるも、テイシェイラはひるまない。このあたり、勢いなのか、 適性なのか?適正だとしたら、こりゃ、強くなるだろう。 ☆1R KO で テイシェイラの勝ち。◆ベルナール・アッカ vs 中迫 強 (トーナメント1回戦) 打撃系格闘技に適性の無い中迫に、度胸満点で総合系選手をKOしたこともある アッカ。個人的には、アッカを応援しているのだが・・・。 芸人を辞め、格闘技一筋になったマスオさん・アッカだが、その分、相手を見るように なってしまったようだ。こういうペースになると、経験の差が出やすい。 相手が中迫ゆえ、最終Rまで持ち込めたが、ガードの高さと、ローのディフェンス、 キッチリとしたストレートをマスターし、しっかりスタミナを養成すべきだろう。 両者スタミナ切れのヘロヘロの凡戦。 ☆3-0判定で 中迫の勝ち◆前田慶次郎 vs 佐藤 匠 (トーナメント準決勝) 若手らしいキビキビとした攻防。 前田は佐藤のパンチにカウンターを合わせ、さらに、惰性で出てくるパンチも綺麗に 払ってみせる。 ただ、せっかくカウンターを取っても、ときどき深追いしすぎて、接近戦で相手の 振り回すパンチを貰ってしまう。 それでも、3Rまでキチンとパンチを集め続けたが、終盤、意地で打ち合いすぎ、 危ないシーンもあった。 ☆3-0判定で 前田の勝ち
2008/06/29
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以下、試合結果が書いてあります。未見の方はその点、ご了承ください。◆ピーター・アーツ vs ヤン・"ザ・ジャイアント"・ノルキヤ アーツ、半年振りの復帰戦。 前回大会で、秋の打倒シュルトを公言したアーツが、大きさではシュルトに近い ノルキヤと対戦。 1R~2Rは、シュルトを想定してか、ノルキヤのジャブを払って、ローで返し、そこから 接近する返し技を何度か試していた。 ノルキヤの頑張りに、3Rは完全に勝つためのスタイル(細かいパンチのラッシュ~ 膝蹴り連発)に切り換えたが、いいリハビリになったようだ。 相手に打たせてからの返ししか、シュルト対策はないようにも思えるが、ノルキヤとの 大きな違いは、シュルトが射程距離に入ると飛ばしてくる前蹴りだろう。 この闘い方では、シュルトには辛いとおもう。 ☆3R レフリーストップ で アーツの勝ち◆前田慶次郎 vs 武蔵 (トーナメント1回戦) 前田憲作のチームドラゴン。 とにかく、コーチである前田の作戦に、しっかり応える選手の能力がかみ合い、 本当に胸のすく戦いをする選手が多い。前田慶次郎もその1人だ。 やや身体を正面に向け、武蔵の周りを素早く回るのは、もつれたときに、武蔵を 突き放すためだろう。 サウスポーの武蔵の前足内側を蹴りながら、決して深追いはしない。 最悪、延長になっても、スタミナに自信があるのだろう。 感心したのは、蹴り足をキャッチされたときの対応である。 無理せず自分から倒れこみ、変にダメージをためないようにしている。 終盤、パンチの打ち合いでは、ガードの低さが気になったが、武蔵を圧倒。 引き分けのジャッジも1名いたが(居眠りでもしてたのだろう)、 ☆2-1で 前田の判定勝ち◆野田 貢 vs 佐藤 匠 (トーナメント1回戦) 相撲経験者の野田と、極真の”癒し系”佐藤の若手同士のファイト。 野田の動きが非常に良いが、劣勢になると、無策になってしまう。 佐藤も、チャンスはあったが、パンチを散々浴びせて倒せないのは、肩に力の 入った、極真式パンチの欠点がモロに出ていた。 3Rもガンガン打ち合っていたが、両者のパンチにスピードが無い故、生殺し状態が 続いていただけで、見るべき物はなかった。 ☆2-1で 佐藤の判定勝ち
2008/06/29
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稽古前、メンバーのひとりがこの度、めでたく学位取得されたとのことを知り、 いい雰囲気で稽古を始めた。 2年ほどのブランクを経て、一昨年に復帰した「博士」は、復帰後、非常に 力強さを増しており、後輩の指導を任せてから、さらに突きに威力を増し、 以前よりも、幅のある組手が出来るようになったように思う。 比較的古株の彼だが、丁度、稽古環境が大きく変化したときに入会したため、 徹底的にこなした”数稽古”で培う、基本の細かい点で、未だ未完成部分がある。 それでも、組手では後輩に不覚を取ることはないし、最古参の67歳と組手を やっても、いい勝負ができる実力者であることは間違いない。 リーチのある強い足腰を生かした蹴り技をさらに磨けば、うかうか出来ない レベルになってくると思う。 膝受けはまるで金床のようで、以前、思い切りローキックで攻めたこちらの 脛が、折れたかと思ったくらいである(笑) が、やはりうちの道場のメインは突き技であり、彼独自のスタイルの確立は 合同稽古以外での自主稽古次第ということになると思う。 ともあれ、文武両道を体現してくれる彼には、他のメンバーもそして、私自身も 学ぶべきところ、大である。
2008/06/16
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