地を這う虫

2022/12/17
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カテゴリ: オーディオ
オーディオラックの背面にまわれない狭いスペースにシステムを設置しているので、機器の結線変更は相当に面倒くさい作業となります。
が、、、

意を決してMCカートリッジ用の昇圧トランスFR(Fidelity-Research)の名器FRT-4を結線しました。結構大変でした。Phono EqualizerのPhasemationのEA-200の接続はまだ先の話で取り外したままですが、EA-200の電源ケーブルだけは前回外した際にもそのままにしていました。この電源ケーブルのAC側端子がSPとオーディオラックとの非常に狭い空間に挟まっており、ケーブルを引っ張っただけですうんともすんとも動かず。色々やってなんとかケーブルを引っ張りだし、今後EA-200を使う際に不都合がないようにだけしました。この作業だけで結構疲れましたわ(苦笑

FRT-4は入力インピーダンス100Ωにも対応しているのでDENONのモノラル専用MCカートリッジDL-102を使う際に必要なので、FRT-4は外せない機器となります。DL-102のインピーダンスは240Ωですが、聴感上100Ω設定で十分な音質で音楽を奏でてくれます。

A-S1200のマニュアルでは「カートリッジの変更時はアンプの電源を切ってください」との記載があるので、レコードを再生しながら

A アンプのMC入力で再生(アンプの背面パネルのMM/MC切り替えスイッチはMC側)

B MCカートリッジの昇圧はFRT-4で行い、FRT-4の出力をアンプのMM入力で再生(アンプの背面パネルのMM/MC切り替えスイッチはMM側)


を切り替える(アンプの背面パネルのMM/MCスイッチ切り替え)ことは自粛しました。多分、ボリュームさえ絞っておけば通電状態でMM/MC切り替えを行ってもトラブル発生はないでしょうが、リスクはゼロではないので・・・
一旦アンプの電源を落としてから、MM/MCを切り替えて、FRT-4をパスにしたり30Ωに切り替えたりして比較視聴を行いました。そのような理由からA系統とB系統の切り替えには15~20秒くらいのタイムラグがあります。

使用したカートリッジはDenonのDL-103です。

最初は、録音が良いと評判の"Tsuyoshi Yamamoto / Misty"(Three Blind Mice 国内盤)を使って比較視聴してみました。

"Tsuyoshi Yamamoto / Misty"(Three Blind Mice 国内盤)




A面の一曲目「Misty」(Erroll Garner作曲の名曲です)はピアノの鍵盤の右端あたりの高音域でテーマを奏でていきます。山本剛は強いタッチのシングルトーンで弾いていき、録音はマイクをかなり近接してるのか、金属的な音質(?)です。A系統で聴くと強くそう感じるものが、B系統ではわずかですが音がまろやかになります。
B面一曲目の「Honey Suckle Rose」は小原哲次郎のDrumsソロ、福井五十雄のBassソロがあります。A系統とB系統の音質差は僅かですが、A系統の方がややメリハリが効いた音で、B系統はやや角がとれた音ですかね~~。

続いて、録音が特段素晴らしいレコードではありませんが、管楽器やエレギやエレベを含むファンキーな音楽で比較視聴してみました。音源は"the Cruesaders / Scratch" (Blue Thumb 輸入盤)です。

"the Cruesaders / Scratch" (Blue Thumb 輸入盤)
  Bass Max Bennett
  Drums Stix Hooper
  Guitar Larry Carlton
  Keyboards Joe Sample
  Tenor Saxophone Wilton Felder
  Trombone Wayne Henderson




B面の二曲目と三曲目で比較視聴しましたが、こういうファンキーで低音成分の多い音源では、どっちかというとA系統の方が好みの音かなぁと思いました。リズムセクションの重くてキレキレの音はA系統の方が雰囲気が上質なような気がしました。あ~~~、A系統とB系統の音質の違いは結構微小ですよ。

以前、PhasemationのEA-200のMC入力とFRT-4の昇圧トランスを比較視聴した際には(EA-200は通電状態のままMM/MCの切り替えができるので、保護用リレーのタイムラグ数秒くらいで両者を一対比較(視聴)できました。
こん時はFRT-4の圧勝だったんですがねぇ~。

これらの結果を総合すると、A-S1200のMC入力の性能、音質は相当高いような気がします。
今回は多少高めの音量(音圧)で聴いてみましたが、もっとボリュームを上げていくA系統とB系統の音の違いは明瞭化するのかもしれません。

今日の結論:A-S1200のPhono入力の性能は結構高そうじゃんか!



"Way Back Home (Live (1974 The Roxy))"
レコードのB面最後の曲です。the ROXYでのライブ録音で、この曲の冒頭のWayne Hendersonによるメンバー紹介がカッコよすぎていつ聴いてもシビレます。。。






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Last updated  2022/12/17 08:41:06 PM
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Comments

tckyn3707 @ Re:自由民主党総裁選候補者の推薦人リスト(09/13) おばんです。 斉藤慶子ちゃん北海道弁で…
ケルンコンサート @ Re[1]:長崎オランダ坂の思い出(09/05) alex99さんへ レス原稿書きますた😅😓🙂 …
ケルンコンサート @ Re[1]:長崎オランダ坂の思い出(09/05) alex99さんへ 後ほど、alex99さんのとこ…
alex99 @ Re:長崎オランダ坂の思い出(09/05) ケルンコンサートさんへ 遅いコメントで…

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