地を這う虫

2023/09/30
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カテゴリ: TV
先日の記事↓では高村薫原作のWOWOW製作連続ドラマ「マークスの山」を観た感想を備忘録代わりに書きました。

昨日見たWOWOWドラマ「連続ドラマW マークスの山」(高村薫原作)

このドラマは2010年製作で、WOWOWは2013年には同じ高村薫原作の合田刑事シリーズの第三作(一作目は「マークスの山」、二作目は「照柿」です)である「レディ・ジョーカー」をドラマ化しています。全7話、計380分の大作です。amazon prime videoで無料視聴できるのは今週土曜日までなので、寝る間を惜しんで集中して観てしまいますた(苦笑)。観るのは多分三回目くらいな気がします。

WOWOWの公式サイトは以下です。

連続ドラマW レディ・ジョーカー (全7話)

ここからドラマの内容をコピペさせてもらいます↓。

------------------ 引用開始 ----------------------
第30回 ATP賞テレビグランプリ2013 ドラマ部門 優秀賞 受賞
高村薫の大ベストセラー小説をドラマ化。ビール会社社長の誘拐事件に端を発し、大企業の闇や社会的強者と弱者それぞれが抱える問題を描く社会派サスペンス。

1984年の「グリコ・森永事件」から着想を得たと言われる、高村薫の同名小説が待望のドラマ化。原作は単行本と文庫を合わせた累計発行部数が100万部を越えるという大ベストセラー小説で、ビール会社社長の誘拐に端を発し、大企業の舞台裏や社会問題などに切り込んだ社会派サスペンスだ。
犯行グループを追う合田刑事を演じるのは上川隆也。企業のトップとして事件に直面するビール会社社長を柴田恭兵が演じる。また、監督・脚本など制作スタッフには、2010年に放送され好評を博した「連続ドラマW マークスの山」のメンバーが集結し、高村薫ワールドに再び挑む。社会的強者と弱者、それぞれが抱える問題を全7話にわたり丁寧に描いていく。

------------------ 引用終了 ----------------------

レディ・ジョーカーのWikipedia から、WOWOW製作ドラマのキャストを以下にコピペさせてもらっておきます。



キャスト(テレビドラマ)
犯行グループ
物井清三 - 泉谷しげる: 薬店店主。岡村清二の弟。
半田修平 - 豊原功補: 蒲田北署刑事課強行係巡査部長。
布川淳一 - 板尾創路: トラック運転手。元自衛官。さちの父。
松戸陽吉 - 金子ノブアキ: 旋盤工。
高克己 - 高橋努: 信用金庫職員。パチンコ屋の息子。

犯行グループの家族
岡村清二 - 伊藤幸純: 物井清三の兄。日之出ビールに勤務していたが解雇された過去を持つ。
秦野浩之 - 伊藤洋三郎: 物井清三の女婿。孝之の父。歯科医。被差別部落の出身。
秦野美津子 - 洞口依子: 物井清三の娘。浩之の妻。孝之の母親。
秦野孝之 - 工藤阿須加: 浩之のひとり息子。杉原佳子の恋人。日之出ビールの入社試験面接を中途退出したのちに自殺した。
布川さち - 柴田杏花: 布川の娘。障害を持つ。車椅子生活。通称レディ。

日之出ビール
城山恭介 - 柴田恭兵: 日之出ビール代表取締役社長。
倉田誠吾 - 益岡徹: 日之出ビール ビール事業本部長 兼 取締役副社長。
白井誠一 - 石橋凌: 日之出ビール 事業開発本部長 兼 取締役副社長。
杉原武郎 - 光石研: 日之出ビール ビール事業本部副部長 兼 取締役。城山恭介の義弟。
野崎孝子 - 矢田亜希子: 日之出ビール社長秘書。八代の大学時代の後輩。
城山家
城山怜子 - 萩尾みどり: 城山恭介の妻。
杉原晴子 - 手塚理美: 城山恭介の妹。杉原武郎の妻。佳子の母。
杉原佳子 - 本仮屋ユイカ: 武郎、晴子の娘。恭介の姪。秦野孝之の恋人。

総会屋
田丸善三 - 中村嘉葎雄: 岡田経友会(総会屋)顧問。
西村真一 - 高杉亘: 田丸の部下。
菊池武史 - 田中要次: 投資顧問会社セルジェック代表。元東邦新聞記者。
酒田泰一 - 大和田伸也: 民自党代議士。田丸の協力者。

マスコミ
八代芳伸 - 山本耕史: 東邦新聞東京社会部記者。
田部 - 小市慢太郎: 東邦新聞東京社会部デスク。
榎本和子 - 吉田羊: 週刊東邦・記者
佐野純一 - 松尾諭: フリージャーナリスト。八代の情報提供元。

警視庁
合田雄一郎 - 上川隆也: 大森中央署刑事課強行係長。警部補。警視庁刑事部捜査第一課から異動。加納は大学時代の同期。
土肥 - モロ師岡: 大森中央署刑事課課長代理。合田の上司。
安西 - 芦川誠: 大森中央署刑事課知能犯係係長。合田の同僚。
吉原 - 南条弘二: 大森中央署刑事課強行係刑事。
紺野 - 平田裕一郎: 大森中央署刑事課強行係刑事。
三好賢治 - 中村育二: 蒲田北署刑事課課長。半田の上司。
高橋 - 芹澤名人: 蒲田北署刑事課知能犯係長。
神崎秀嗣 - 渡辺いっけい: 警視庁刑事部捜査第一課課長。
平瀬悟 - 津田寛治: 警視庁刑事部捜査第一課警部補。
加納祐介 - 石黒賢(特別出演): 東京地方検察庁特別捜査部検事。合田の大学時代の同期。合田の元義兄。




私は原作小説は既読ですが、再読したのが20年ほど前なので詳細は記憶から完全消去されています。20年ほど前に再読したのは

2005年06月19日の記事
高村薫原作「レディー・ジョーカー」

で書いた映画「レディ・ジョーカー」を観たのがキッカケです。上記記事から関連部分を以下にでコピペしておきます(笑

>数日後、もう一度映画を観た。ストーリー展開は2回目なので多少理解しやすかった。2回目を観た後、小説「レディー・ジョーカー」を読み直すことにした。いや、猛烈に読みたくなったのだ。上下巻のうち上巻を読み終えた。

こん時、下巻も最後まで再読したはずです。


「レディ・ジョーカー」(上・下巻)の単行本は廃棄してないので手元にあります↓。高村薫の他の小説の単行本や文庫本は全て廃棄済みですね。短編集「地を這う虫」の文庫本が古本屋にあれば買って再読したいです。




それから20年近く経過しているので、詳細は忘却の彼方です(ニ回目 笑)。ただ、合田刑事シリーズの第一作から第三作まで既読なので合田刑事のキャラはある程度記憶には残っておりますよ。

で、、、
ドラマの感想に入る前にキャスティングに関して少しだけ書いておきませう。

ドラマの中で重要な役割は担ってないので、まぁ些末なことではあるのですが、多くの出演者のなかで飛び抜けてダメなのは本仮屋ユイカさんです(苦笑)。というか、ダメなのは彼女一人です。。。

監督の意図的な演出の可能性もゼロではないが、本仮屋さん演じる杉原佳子(大学時代の恋人の秦野孝之が日之出ビールの入社試験面接を中途退出したのちに自殺した。面接の中途退出、自殺が父親が被差別部落出身であることからの就職差別を悲観して、抗議して、恨んで・・・云々)がカマトトっぽく舌足らずで幼い言葉を吐きすぎです。日之出ビール事業本部副部長の娘だからお嬢様育ちである、というキャラ設定なのかもしらんが、どっちかって言うと、本仮屋さんの演技力不足なんだと思います。彼女が起用されたのは演技以外のプロダクションの力、プロデューサー他の何かの忖度(笑)等が関係しているのかもしれません。

本仮屋さんは傑作映画「スイングガールズ」(矢口史靖監督、2004年公開)でマジメ系というか委員長タイプというか、そういう吹奏楽部員で、たしかトロンボーン吹きでした。彼女は清楚系なんでこの映画を観た私の学生時代の友人の一人は自分の娘よりも若い本仮屋さんファンになりますた。その後、年月が経ち、久しぶりにTVドラマか映画で彼女を見た時、顔が相当変わっていますた。「スイングガールズ」の頃は一重瞼だったのにパッチリ二重瞼に変身してますた。エビデンスは持ってませんが整形された蓋然性は相当高いですね。

彼女以外の俳優さんは皆さん好演だと思います。ぼっちゃん顔の石黒賢が演じる加納裕介(東京地方検察庁特別捜査部検事)は前作「マークスの山」で見慣れたから、あまり気にならなくなりますたよ。日之出ビールの社長秘書・野崎孝子を演じた矢田亜希子さんが魅力的過ぎてクラクラしました。彼女の社長秘書らしいスーツ姿、タイトスカートから伸びる美脚、素晴しいです。野崎さんに慕われる城山社長が羨ましいです(苦笑

警視庁の刑事の中では本庁捜査一課の平瀬警部補を演じた津田寛治の存在感がピカイチですね。素晴しい。大森中央署刑事課所属の警部補である合田刑事とは階級は同じなんですが、本庁の捜査一課の刑事と所轄の刑事とでは「格」が違うし捜査本部の指揮権は本庁捜査一課にあるから、平瀬刑事は合田刑事に対して命令する立場、上から目線に終始します。

で、このドラマの感想ですが、相当素晴しい出来だと思います。昨日の記事に書いた同じWOWOW制作の警察ドラマ「連続ドラマW 水晶の鼓動 殺人分析班」は学芸会レベル、民放地上波ドラマレベルで「リアリティは皆無」です。たかがドラマ、されどドラマなんで、こういうドラマはお金と俳優の無駄使いとしかいいようがない。脚本、演出(監督)がダメダメなこともあるんだろうが、原作がダメなことは間違いでしょう(コレコレ)。その点、高村薫の原作小説は世間に数多く存在するどうでもいい警察小説、サスペンス小説、テロ絡み小説とは一線を画した上物(じょうもの)ですからねえ~~。高村薫の小説をドラマ化する以上、一定水準以下だと高村薫ファン、ドラマファンから徹底的にこき下ろされるだろうから、気合の入り方が全く違うんでしょうね。というか、原作の骨太さ、精緻さ、緻密さ、リアルさ、警察組織についての知識の深さ、刑事の人物像、キャラの造り込みの深さ、細部(Detail)へのコダワリの強さ、深さ、etc etc、がそんじょそこらの小説とは全くの別物なんですね。

という風にこのドラマを私は高く評価しますが、いくつか不満点はありまする。

原作小説の詳細について忘却の彼方なので、これから書くことには私の誤解、小説の読み方の誤りがあるかもしれないので、そこんとこはご承知おき下さい。

・1点目

犯行グループであるレディ・ジョーカー(5人)が日之出ビールをターゲットにした理由で最も大きなものは、主犯である(小説では主犯であるが、ドラマでは主犯は半田刑事になってます)物井清三の兄や孫が「被差別部落(未解放部落)」出身である故の差別で会社を解雇されたり、入社試験の面接途中に退出した後自殺したりしたことだった筈です。孫(秦野孝之)が面接途中退出した経緯についての詳細はドラマでは省略されていたように記憶します。一応真面目に観たので見逃してないはずです(多分)。兄の岡村清二が日之出ビールを解雇された詳細も省略されていたと思います。このあたり、「被差別部落(未開放部落)」関係のことにはできるだけ触れないようにしようという制作陣の意図があったのだと思います。原作小説にある重要なテーマだから全面カットできないけど、ここに触れるのはできるだけ避けたかったんでしょう。と私は推測します。

なので、日之出ビール社長を誘拐した後、社長にビールへの異物混入(社長ではなくビールを人質にする)で脅し、その後社長を解放する犯行が

・身代金獲得目的
・日之出ビールの株価操作目的
・警察組織に不満、恨みを持つ半田刑事の「警察組織に恥をかかせる、面子を潰す」意図・目的

がメインになっています。社長を解放する時に、レディ・ジョーカーは秦野孝之(自殺した青年)と杉原佳子(社長の姪、秦野孝之の恋人)の写真を見せて、「こっちは日之出ビールが被差別部落差別を行ったことを知ってるぞ。こっちの要求に従わなければこのネタを世間に晒すぞ!!」という無言の脅迫を行うのですが、原作小説を読んでない人、被差別部落絡みの事に疎い人には意味不明だったかもしれない。ここに関してもう少し丁寧な描写がないと、「被差別部落」絡みの問題は些末なことのようになっているのではないか、と思います。

あ~~~、「被差別部落(未解放部落)」のことにここで深入りする気は全くありません。

過去の記事で何度か書いてますが、私が卒業した中学校では「被差別部落(未解放部落)」とされる地区から通ってる生徒がいました。今の言葉で言えば「同和地区」なんかな。

深入りしないと書きましたが、今思い出すトピックを2つほど上げておきましょうかねぇ。「被差別部落(未開放部落)」というより部落解放同盟(通称「解同」)に関するトピックスですが・・・。

(その1)
私の学生時代の友人に兵庫県立八鹿高校出身の男がいます。正確にはいました。彼は既に鬼籍に入ってしまいました。彼の高校生時代に起こった事件ではありませんが、「八鹿高校事件」というものがあります。学生時代に彼からこの事件を話題にしたことはなかったと思いますが、大学卒業後数十年してどこかの酒場で話題になりましたな。彼の発言の詳細は忘れましたけど・・・。この事件に関するwikipediaは以下です。

八鹿高校事件

(その2)
TBS地上波TVの「ニュース23」のMCであった筑紫哲也(こいつは呼び捨てで十分、敬称付ける価値を私は認めませんよ)が番組内で 『麻薬の値段が上がったら、ニューヨークの街が屠殺場になる』 と発言したことで、解同の糾弾集会に引き出された件は当時一部で話題になりますたね。

筑紫哲也のwikipediaにはこの件が記載されていません。事実関係が正しいかどうか不明ですが、ネット上で見つけたブログ記事をここに引用しておきます。

引用元: ◆部落解放同盟の「糾弾会」で人格を破壊された人たち

------------------- 引用開始 -------------------
(前略)

私的な発言も逃さない連中が、公的な発言を見逃すはずがない。マスコミに対する「コトバ狩り」も大漁だ。「麻薬の値段が上がったら、ニューヨークの街が屠殺場になる」という筑紫哲也の発言に、屠場組合と解放同盟が牙をむいた。

TBS筑紫キャスター「屠殺場」発言事件
 第1回大衆糾弾会は、89年11月22日両労組員ら200人が参加してJR品川駅前の芝浦食肉市場で開かれた。
 席上、筑紫氏が差別の意図はなかった旨釈明したが、参加者からは,激しい罵声や怒号が浴びせられた。糾弾は午後いっぱい、4時間にわたって続けられた。まさに長時間の「拷問会」であった。
 以後、糾弾会は12月13日、90年1月10日など、90年8月1日まで、毎月1回、計9回開かれた。4、5回までは第1回同様、「人格が破壊されかねない」ほどの激しい糾弾会となった。
 あるときは「差別とは何か、いってみろ」といわれ、あまりにも漠然とした問いに戸惑っていると、「なぜ黙っているんだ。いえないのか」とやられ、考えがまとまらずに何かをいうと、次から次へと揚げ足とりで突っ込まれる。何をいっても吊るし上げられる、一時の過激派学生の大衆団交と同じだったという。

筑紫哲也のように、のらりくらりと答えていれば、ズダズダにやられてしまうであろう。筑紫哲也はこのときにすでに「人格が破壊」されていたのかもしれない。後のオウム事件報道で「TBSの死」を招くのもムベなるかな。彼が『朝日ジャーナル』時代に煽りまくった「過激派学生」まがいの連中に糾弾されて、さぞ本望であったことだろう。

(後略)

------------------- 引用終了 -------------------

私は「被差別部落(未開放部落)、いわゆる同和地区」出身者への差別意識はありませんが、「部落解放同盟」については唾棄すべき組織、同和利権の元締めだと思っておりますよ。

文春オンラインの記事にはこんなのもありますた↓・

TBS糾弾と自主規制 筑紫氏糾弾の事実が歪められ、同和タブーが形成された

この記事内に

>だが、事実関係はかなり異なる。当時の事情を知る元「解放出版社」事務局長・小林健治が明かす。

と出てくる元「解放出版社」事務局長・小林健治氏の証言が事実かどうか私には分かりません。事実でない可能性もそれなりにあると思ってはいますがね。

かくいうように、「被差別部落(未開放部落)、いわゆる同和地区」絡みの話はマスコミではタブー視されることが多いことはほぼ事実でしょう。だから、WOWOW制作のドラマ「レディ・ジョーカー」でレディ・ジョーカーの犯行動機からこの件がなんとなく薄められていったのは理解するし、それを非難する気は毛頭ありません。ただ、結果的に犯行の動機としてドラマを観た人が納得するものだったかどうかは疑問ではあります。

映画版「レディ・ジョーカー」では物井清三役は渡哲也、WOWOWドラマ版では物井清三役は泉谷しげるが演じました。このキャスティングを見るだけで、WOWOW版では「被差別部落(未解放部落)」をできるだけ小さく扱いたいという意志が感じられるのは私だけかな(苦笑

あ~~~、映画版の渡哲也については明らかなキャスティングミスだと私は思っていますよ。物井清三を演じるだけの力は渡哲也にはないでしょう。カッコつけすぎでダメダメですたね。WOWOW版の泉谷しげるは良かったと思っています。WOWOW版では物井清三は犯行の主犯格ではないので、泉谷しげるはちょうどいい塩梅の役者であり、演技も良かったと思います。

・2点目

このドラマでは合田刑事は大森中央署刑事課強行係長、警部補です。前作のドラマ「マークスの山」では本庁刑事部捜査一課七係警部補でした。本庁の捜一から所轄刑事課に降格ですわな。合田刑事シリーズ第二作「照柿」での女性絡みの失態で本庁から所轄に飛ばされたんではないかと思いますが、「照柿」の内容をほとんど覚えてないので勝手な妄想かもしれません。

で、、、

「レディ・ジョーカー」では合田刑事は本庁の捜査一課課長(渡辺いっけい)や前述した捜査一課の平瀬刑事(津田寛治)から一目もニ目をおかれる存在ではあるが、同時に平瀬刑事からは毛嫌いされる、強い確執がある存在です。合田刑事の能力に高い信頼性があるからこそ日之出ビール社長の警護・監視役の任務を与えられるわけなんですが、ドラマでは合田刑事が所轄に降格になった経緯等について全く描写されてなかったように思います。見逃してはいないはずなんですけどねぇ〜〜。
だから、原作小説を読んでない視聴者にとっては、合田刑事って一体何者なん?、本庁からむちゃくちゃ煙たがられるようなんだけど、何故か重要な任務を与えられる、ワケワカメってなってないのかな?という懸念、心配がありますな。

加えて言えば、ドラマの終盤では合田刑事はレディ・ジョーカーの一人である半田刑事を執拗に尾行しています。半田刑事が尾行されていることを分かってることを承知の上で、精神的圧力を加えるために執拗に尾行、追尾します。合田刑事は他の仕事はないのんかいや?暇人なのか?っていう素朴な疑問にドラマは答えていなかったと思いますな(苦笑

思いつくことを雑多に書きなぐってきましたが、このへんで終わりにします。社長秘書らしい立ち振舞ですが、ちょっとエロさを醸し出してくれた矢田亜希子さん(野崎孝子の役)の画像を以下にいくつか貼っておきませう。

忘れてた。。。
ドラマでは「レディ・ジョーカー」の名前の由来を明確に説明した場面はなかったと思います。「レディ」はいいんですが、「ジョーカー」を説明するのはテレビドラマではちと難しいんでしょうね。犯行グループの一員である布川の娘(布川さち)には障害があり車椅子生活です。この娘を「ジョーカー」呼ばわりするのは抗議・クレーム殺到のリスクが高すぎであることは事実でしょう。私の過去記事から原作小説の関連部分を以下にコピペしておきませう。

※追記 記憶を呼び起こすとドラマ内でさらっと「ジョーカー」の説明はあったよな気がしてきました。障害のある娘を「ジョーカー」呼ばわりした場面があったような気がしてきました。話の流れの中で「ごくさらっと」ですけど・・・。

--------------------- 原作小説から抜粋引用 -------------------
P37より抜粋引用

布川は、しばしどこかへ意識が飛んだかのようにぼんやりそれを見下ろし、続いて一瞬、激しく苛立った表情を走らせてこめかみの青筋を震わした。しかし、見る間にそれらの表情も流れ落ちると、「レディだ」というぶっきらぼうな一言がぽつんと噴き出した。
月のものがあったのなら、女児はたしかに今日から レディ だ。物は言いようだと呆れつつ、物井は同意の相槌を返したが、適当な言葉も見つからなかった。

P198より抜粋引用

「レディ・ジョーカーというのは、どうだろう」
「どういう意味だ・・・」
「布川が先日、娘のことを ジョーカー を引いたと言ったんだ。そのとき、ふと思いついた名前だ。異論はあるだろうが、人が望まないものをジョーカーと言うんなら、爺さんたちこそジョーカーだろう」
「ジョーカーを引き当てるのが、日之出ビールってことか」
「そういうことだ。それにレディがいなかったら、こんなふうに皆が知り合うことはなかっただろうし」


--------------------------- 引用終了 ---------------------------


日之出ビール社長秘書 野崎孝子(矢田亜希子さん)
画像の並びはドラマの進行順になってるはずです。






















総会屋への利益供与、ビールへの異物混入事件による業績低下の責任をとって翌日退任する社長(柴田恭平)宛の秘書(矢田亜希子)からのラブレター?です。社長より先に帰宅する秘書が社長室のドア下隙間にラブレター?を置いて帰ります。文面は以下のとおりです。



城山恭介様

前略、秘書として、女性として、
陰ながらずっとお慕いして参りました。
社長をお見送りするのはあまりに辛いもので
誠に勝手ながら
明日はお休みを頂戴いたします。

             野崎孝子














野崎孝子(矢田亜希子さん)の表情を見れば、何が起こったかは大体察しが付きますよね。







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Last updated  2023/10/01 12:25:25 PM
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