・・旅のあとさき・・

・・旅のあとさき・・

2022.10.02
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カテゴリ: 遺す

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うつせみとは”空蝉”と書いて 単に名詞としての意味はセミの抜け殻 ですが

魂が抜けてしまった様 や 空っぽな様子 を表す言葉として使われるそうで
コトバンクでは”この世に生きている人” という意味がありました。

ETV特集「空蝉(うつせみ)の家」←リンクしてます

​​30年引きこもっっていた男性が両親の亡き後 栄養失調で亡くなるという話ではありますが
以前はその話までを見た覚えがありました。
今回はその後 彼の弟さんが父親の長年の日記を見つけた という後日談でもあります。

​​

​​我が家に少し似ているようですが、結局彼が亡くなるまで 家族のだれも
それがなんなのか
どうしてなのか
どう考えればいいのか
誰かに助けてもらえなかったのか

ただ単に 家族の中の問題のまま時を過ごしてしまった ということかと 見終わった後強く感じました。
きっと 彼自身も 父親自身も なぜ?なぜ?と苦しんだままだったと・・・・

その人の気持ちはわからない とか
いろいろな事情があるのだろうとか
世間は思うのだろうけれど

支援員の方が訪問しても ご本人が大丈夫です。何とか生きていくので・・・
と 話も通じる人だから 本人が拒むのであれば何もできないというのは おかしいと思う。
命に危険が及びそうなら、県知事の判断・実際は保健所や警察の申請で措置入院だってできるはず
親や保護者がいなかったら 本人が拒んだら医療保護入院は無理だとしてもだ。
だって支援員が訪問した時には やせ細り髪は伸び放題 ガスも水道も止まり 食事もパンのみだなんて
そんなのを放っておくのはおかしい

児童虐待の疑いでも、親が大丈夫うまくやっていますよ と言えば引き下がる と言うのと同じだ。

我が家の子らも 話はまともであり もっともらしい言い訳もするし 信頼してみようか
せっかくそういうのだから・・
でもどうしようとしているのだろうと・・
我が家だって 何年も何年も 試行錯誤であった。

だからその頃の思いは理解できる

が やっと合点がいき、腑に落ちたときから 親も子も解放される
そうか そういうことか
いや よくわかったわけでもないけれど どうもこれは他者の助けを借りて考え直そう
と思えられれば

彼は支援員に 自分で病院を探していると言っていたが それはそんな状態の人が一人で探して行けるわけがない
まずは保健所に 余裕でまともで を装わないで
HELP!ですよ

ご家族なら
地域包括センターとか
ああ でもうちもそういうところに助言を求めたことあったけれど ご自分で申請してくださいとかだったなぁ
でもそれは今からずいぶん前の話だから
頑張って まずは保健所に聞いてみるのがいいと思う。
少し大げさに 緊急を訴えてみたりして・・

そこで 軽くあしらわれると もうそれこそ動けなくなるんだけれどね

それでもわからなかったら
たいていは真面目な人が一人で 堂々巡りの中にいるのだから
もう家族で楽しく生きよう 
どうなるかはわからないけれど 誰も責めず 真面目に生きている それだけでいいじゃないか

時々はおいしいものを食べて
時々は日帰り温泉に行って
時々は 欲しかったゲームを買って
時々は 良く似合いそうな洋服や靴を買って

罪悪感無しで 生きているうちに なんでもない毎日がどこからかやってくるかも
新しい出会いがあるかもだ

お互いに疑心暗鬼になり 何とかまともに とか 
学校さえ行ってくれたら とか
なんとか働いてくれたら とか
なんとか結婚してくれたら とか
なんとか子供が生まれたら とか

そんなんじゃなくて いいんじゃないかと思えたら

我が家なんかは ニコニコつい笑って過ごしていますよ

明後日は ずっとスニーカーの前の底がパコパコ開いていたのを
ようやく
「バイトに出た帰りについでに スニーカー買いたいんだけど・・」と言ってきたから
「おうおう 行こう行こう 買ったらついでにフードコートで好きなラーメンを食べようね」
と 返すと
「うんぺろり」と うれしそう

カバンも 穴が開いてるけどなぁ と強く思いつつも
ま 誰かに迷惑かけているわけでも無し いいかぁ とそれについてはグッと飲み込んだ





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最終更新日  2022.11.23 22:42:48
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