前知識としてWebで少し調べて行きましたが、
「読み」に困難がある子に対してかなり効果がありそう、
といった印象をもちました。
簡単に言うと、 国語の教科書や絵本・物語などを
「 デジタル図書
」化したものを再生するソフトです。
一般的にはパソコン上で使用することが多いようです。
(専用機器もある、世界標準規格です。)
文字の大きさを拡大できるほか、
読み上げの音声を速くしたり遅くしたりできます。
また、 「今読んでいるところ」が
こんなふうに
ハイライト表示
されるのが最大の特徴です。
実際にDAISYを操作してみましたが、
実感としても、かなりよくできているもので、
子どもの自立学習にもつながる
、と思いました。
▲再生ソフトAmis(アミ)で再生した『キミはキミのままでいい』
文字の背景が黄色になっているところが、聞きやすい音声で再生されます。
DAISYの再生ソフトやデータは、少数なら無料でそろえられます。
このブログをご覧の皆さんも
各種のサイトでおこなっているサービスを利用すれば、
容易に体験することができます。
御存じない方には、とてもおすすめです。(^^)
以下、研修のメモです。
==========================
・簡単な操作なので、使い方は子ども自身のニーズに合わせて工夫する。
(子ども自身が勝手に工夫するものだ。)
〇国際標準規格
・アメリカでは教科書の標準フォーマット
〇 自分で読めない人のために(LD,ADHD,手で本を持つことが難しい人 etc.)
・音と文字の同時再生
・音を消して自分で読み上げることもできる
〇視覚と聴覚の両方から情報を得られる
・ 見た文字と聞いた音を関連付けられる
・聴覚優位・視覚優位の人の強みを利用できる。弱い部分を補える。
・内容の意味理解に集中できる。
・漢字の読みや文章の読みが正確に入る。
・集中できる
(実際に使った人の感想より)
〇 アクセシブルなマルチメディア
・障害のある人もない人も、簡単に使える
・一人で使える
〇 ハイライト 表示
・ハイライトが動くことで興味・集中が持続
・注目させるために
(例) 「答えはこの黄色いところの中にあるよ」
〇 読みたいところにすぐアクセス
・繰り返し読みが簡単
(テープなどの再生に比べて、同じところばかり繰り返すのが容易)
・機械的に全く同一のイメージで再生(人間が読むと毎回変わってしまう)
→ あいまいだったイメージがはっきりする
→ 意味理解につながる
〇 デジタル図書 : ネットで入手可能
〇 音だけ、テキストだけのDAISY図書もある。
〇
タッチパネルなど、いろいろな機器(ハードウェア)がある。
画面がついていないものも多い。
〇
無料ソフトウェア 2種類
有料もあり
〇 利用者のオーダーに合わせてオーダーメイドで作れる
(文字サイズ、ハイライト表示の色、文字の濃淡、背景色、行間の空き具合
漢字のルビ)
(実際に使用された例)
・家のPCで使用
・たどり読みの子が、音読が上手になった。
・性格が明るくなった。
・ひらがな・カタカナのマスター
・読みふける。
・カタコトの子の言葉が増えた。
・説明文よりも物語から入ったほうがいいようだ。 ==========================
研修講座の講師は、 奈良デイジーの会 の方々が担当してくださいました。
「 奈良デイジーの会
」という名前ですが、
兵庫・大阪・京都と広く会員がおられるそうです。
奈良だと遠いな、という印象だったのですが、
基本的に集まりは大阪であるそうで、
今後もできればお世話になりたいと思っています。(^^)
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◆無料再生ソフトのダウロード先
AMISのホームページ(英語):
AMIS (http://amis.sf.net/)
最新のバージョンはホームページからダウンロードできます。
AMIS2.6のインストーラ : http://amis.sourceforge.net/
の、「Download AMIS 2.6 for Windows」
日本語言語パック : http://amis.sourceforge.net/l10n/
の、「Japanese」
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