きょういく ユースフル! ~ 僕は触媒になりたい ~

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2020.07.26
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カテゴリ: 特別支援教育
​​​​ ​​特別支援教育についての日めくりカレンダーを作る
という企画にお誘いいただきました。

ちょうど明日、通級指導の巡回校に話をしに行くので実践をまとめていたところでした。

研修に使うつもりのスライドを見ていると、わりとスルスルと出てきました。

~★~★~★~★~★~★~★~★~★~★~★~★~★~

「1人じゃない ほかにもいるよ つながろう」

特別支援教育で一番大事なことを考えたときに、
まず出てきたのが、コレです。

教師も、子どもも、障害のある人も、ない人も、つながる。

特別支援教育だけでなく、教育全体、社会全体の中で
僕が一番大事にしていきたいことが、コレかもしれません。


「つたえよう それが×なら なにが〇?」

自閉症当事者への支援グッズを作成・販売されているおめめどうさんの「〇×メモ」のように、
「ダメです」「やめなさい」だけではなく、正しい行動をセットで示すことの重要性を標語にしました。

▼​ おめめどうさんの「〇×メモ」公式サイト


​「シンプルに ビジュアル化して シェアしよう」​

これは、 授業のユニバーサルデザイン研究会 の、「 授業UDの3要件 」を、そのままつなげたもの。
かなり安易に標語にしちゃっていますが、五七五の語頭にそれぞれカタカナがきて、非常に目立つ感じに仕上がっております。大笑い

↓関係する過去記事
授業のユニバーサルデザインを! (2013年1月26日)

授業のユニバーサルデザイン研究会 の出版物は、分かりやすくて実践的ですので、何冊かはぜひ読んでほしいと思います。

授業UDの3要件 」の説明も、本から知るのが一番いいのですが、ネット上だと以下の記事の中にいちおう含まれています。連載記事の中の1つですので、リンク先からたどれる他の記事もセットでお読みください。

▼​ 「授業のユニバーサルデザイン」の3要素⑨(第10回)
 (学びの場.com 戸田市立戸田第二小学校 教諭・日本授業UD学会埼玉支部代表 笠原 三義 先生)


「やり方は みんなちがって みんないい」

現状では、特に日本の学校では、違うやり方が認められづらいですが、いろんなやり方がどんどん認められるようになってほしい、という願いをこめて、標語にしました。

特に、読み書き障害のある子どもたちが普通教室にタブレットPCを持ち込んでデジタル教科書で学ぶということが、認められるようになればいいな、と思います。着実に、そういう世の中に、近づいていますよね。

「みんなちがって、みんないい」は、金子みすゞの詩『わたしと小鳥とすずと』の中の名フレーズ。
特別支援教育ではよく用いられる名文句です。

「やり方は」と、対象を狭めてしまったのは、まずかったかな。
本来は、もっと広く、多様性を尊重する考え方を示す言葉ですね。

​​
DVD>みんなちがって、みんないい 21世紀のまなざし金子みすゞ (<DVD>) [ 矢崎節夫 ]


​「教え合い 支え合うから 『学び合い』」​

支援を要するか要しないかにこだわらず、互いに関わり合い学び合う教室をめざす取り組みに惹かれます。
二重鍵かっこの『学び合い』は、西川純先生が提唱されているものを指します。

僕が西川純先生の著書を初めて読んだのは、2009年。
この頃は『』ではなく「」をつけていました。

『「座りなさい!」を言わない授業』~西川先生と「学び合い」の授業(2009/11/13)

僕自身は通級指導担当なので『学び合い』が実践できていませんが、
『学び合い』のもたらす可能性は無限だ、と感じています。

古くからある共生共学の思想の中にも、 「子どもは子どもの中で育つ」 というものがありますが、今の世の中で現実的にインクルーシブ教育を進めるなら、『学び合い』がひとつのキーワードになるかなあ。


「安心は すべてのベースだ 最優先」

「特別支援教育のキーワードを1つ挙げろ」と言われると、「安心」はその筆頭に挙がります。
僕が勤務する兵庫県が打ち出した「兵庫県特別支援教育第三次推進計画」でも、「兵庫県がめざす特別支援教育」の一つ目に、「すべての子どもが認め合い、安心して学べる環境」が挙げられています。

▼​ 兵庫県特別支援教育第三次推進計画 ​(PDFファイル。平成31年3月 兵庫県教育委員会)

他の地域でも、同じような傾向があるのではないでしょうか。


「書字障害 少し書くのに エネルギー」

書字障害の子どもたちは、全く書けないわけではありません。
だからこそ、「がんばれば、書けるじゃないか」と思われてしまいます。
そのため、担任の先生に「全く書けないわけではないが、書くことにすごくエネルギーを使うみたいなんです」という説明をさせていただくことがあります。
それをそのまま標語にしてみました。
ちょっと説明不足かな?


​「不注意は わざとじゃないよ 責めないで」​

今度はADHDのケースです。
『うちの子はADHD』の中学生時代のエピソードを見て、田中康雄先生の解説を読んだことにより、思いつきました。

『うちの子はADHD 反抗期で超たいへん!』『発達障害 うちの子、将来どーなるのっ!?』(2020/6/21)


「ちょっとまて なんと言ってる? 本人は」

これが最後。
「特別支援教育」の中心には誰がいるのか?
もちろん、子ども本人がいるはずなんです。
それを飛び越えて、周りがいろいろ決めて、本人の意向を確認していないときがあります。
自戒を込めて、この標語。
本人のことを、本人の意見を聞かずに決めるのは、やめましょう。


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とりあえず思いついたのは、以上です。

自分の考え方とか、子どもたちに知ってほしいこととか、短い文字数でギュッと凝縮して標語にしておくと、今後の教育活動にとてもプラスになりそうです。

やはり、五七五の形にすると、歯切れがよくて、かなり覚えやすいですね。

ちなみに、五七五の特別支援教育の教材としては 「ソーシャルスキルかるた」 というのがあります。
今回の標語をつくるにあたっては、そこでかるたになっている標語もけっこう頭の中に出てきました。


五色ソーシャルスキルかるた スタートキット<読み札+取り札> 遊びながらルールとマナーを身につける!

▼​ 公式販売サイト ​(詳細説明あり)
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Last updated  2020.07.26 15:02:51
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