『 君と会えたから…
・・・』
( 喜多川 泰
、 ディスカヴァー・トゥエンティワン
、2006、1360円)
『ココロの授業』の本の紹介中でしたが、わりこみで、喜多川さんの本です。
これはブログに書かずにはおられない。
前半は割と普通に読んでいましたが、後半は、一気でした。
「ネタバレ」になりますので、
お話を純粋に楽しみたい方は、
まず本を読んでから、見てくださいね。
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『 君と会えたから...
』読書メモ
(・は本の内容、 #の緑文字
は僕のコメントです。)
・「 GIVE のリストと TAKE のリスト」
#「これがほしい」という願いを単に書きだすだけでなく、
2枚目は「してあげたいことを書く」というところが新しい。
なるほど、と思いました。
人生は、「受け取る」ことと「与える」ことで、
バランスがとれているものなのですね。
・「本当に目標にしていかなきゃならないのは、
2枚目に書いた、自分が他の人に何ができるかのほう。
一日一日を大切にして、
今日というこの1日も、2枚目に書いたことを
一つでも多く実現しようと努力しなくちゃいけない」
・「2枚目のライフリストを実現するような毎日を送ることによって、
1枚目の内容を同時に達成することができる」
・1日1回は自分でリストを見てチェックする。
「今日できるのはどれかな」
・「いつか」ではなく、「今日」できることを考え始めると、
たった一日でも両親の幸せのためにできることはたくさんある。
・欲しいものを手に入れるためにお金を払っているのではない。
それに携わった人に、「ありがとう」を届けているのだ。
(例)「180円」=「180ありがとう」
#「円」を「ありがとう」と読むとは!
この発想も、新しいものでした。
・お金を儲けるということは、<ありがとう>を集めるということ。
・自分の内側に明かりを灯すだけで、
コンプレックスや、今日の自分を作り上げるためにできた傷は、
その人の魅力を引き出す個性になる。
・イメージするだけでいい。
心の中に光がある
ってイメージする
だけで。
想像力は人間の持つ大きな武器。
「私の中にはね、 小さな炎の塊
のようなものがあるの。
小さな太陽
みたいなものがあるとイメージするの。
そしてそれがどれだけ大きくて、明るいかなって考えるの。
私の外に漏れて、私を見ている人が眩しいと感じるくらい
大きいかな、明るいかなって」
「それをどんどん大きくしていくの。
誰よりも大きく、明るく、強く
って思いながら、
心の中にあるその光をどんどん大きくしていくの。
それこそ、太陽のように大きく
」
・明日を生きることを約束された人なんてこの世に誰もいない。
どうしてみんな今日一日をもっと大切にしないんだろう。
・「 死を考えるということは、生を考えることだ。
振り子のように、片方の振れ幅を大きくすれば、
もう片方にも大きく振れる」
・身近な2人の死は今まで以上に「生き方」を考えるきっかけになった。
「今日を生きているという素晴らしさに感謝し、
今日一日を精いっぱい生きる」
今まで以上に、そういう気持ちが強くなった。
しなければいけないこととしてではなく、
自分がやりたいこととして、強くそう感じるようになった。
#僕の教育観に多大な影響を与えた「阪神淡路大震災」での、
亡くなった人たちについて語る教育について思うとき、
このことは非常に、うなづけることです。
本当ならまだまだ長い人生が待っていた小学生の死について
震災学習の取り組みの中で、痛烈に感じるものがありました。
そしてそれは、「僕はどう生きるのか」というところに、
つながっていきました。
「デス・エデュケーション」(死の教育)というものがあります。
詳述は避けますが、
いつもこういった観点が頭の隅をかすめます。
本当に大事なことを考えてもらう上で、
死を考えることは、本当に生を考えることであるなあ、と思います。
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最後のことについて、著者の思いもそこのところが中核だったようです。
以下に、楽天ブックスの書籍説明から、著者コメントを転載します。
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【著者コメント】
誰かの死を哀しいだけで終わらせてはいけない、
生きることに振り替えなければ、
そういう想いからこの作品は生まれました。
「あなたは今生きている、だからなんだってできるんだ!」
僕は僕の身近にいたある人達からこのメッセージを受け取りました。
そして、一度しかない人生だからこそ、
自分らしい最高の一生をおくってほしいという
僕なりのメッセージを込めてこの作品を書きました。
この作品が少しでも、若い方たちが生き方について
考えるきっかけになってくれれば嬉しいです。
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生きるということは、
どういうことなのでしょう。
どうしていくことなのでしょう。
再び自分に問いかけて、命を生かしていきたいと思います。
ありがたきかな、命。
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