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これまた、favoriteな1作。実際に見たのは、公開後10年くらいしてからの社会人時代。一緒に飲みに行ったり遊んだりしていた会社の仲間内にいた後輩の男の子が、多分私が好きそうだから、とビデオを貸してくれたのがきっかけですなー歌ありカーチェイスありの、ドタバタミュージカルコメディ、なんですが、なんたって豪華な音楽界の重鎮若手が、バンバン出てくるのもあって今なお、人気の作品であり、熱く語られているサイトが、山ほどあります。ブルース・ブラザース THE BLUES BROTHERS(1980年アメリカ)監督:ジョン・ランディス脚本:ダン・エイクロイド、ジョン・ランディスあらすじイリノイ州、刑務所から出獄したジェイク(ジョン・ベルーシ)は孤児院で弟のように共に暮らしてきたエルウッド(ダン・エイクロイド)の払い下げポリスカーで出迎えを受けた。共に帽子からサングラス、ネクタイ、スーツ全てを黒に統一した異様な服装。早速孤児院に行った2人は、母親代りともいえるシスター(キャスリーン・フリーマン)に会うが、彼女から資金難で税金が払えず、すぐにも5000ドルが必要だということを聞く。困った2人は、以前仲間と作っていたリズム・アンド・ブルース・バンドというグループを再結成し、コンサートでまっとうな金を稼ごうと考える。早速、以前の仲間たちを集める2人。ホテルのおかかえバンドになっているマーク(マーフィー・ダン)らを説得し、メンバーは元の通りそろう。しかしその途中、パトカーとトラブルを起こし、2人は追われる身になっていた。さらに、若い謎の女(キャリー・フィッシャー)が現れて火焔放射器などで命を狙ってくる。ようやく郊外のパレス・ホールでコンサートが開かれることになり、当日ホールには溢れる程の聴衆がつめかけた。しかし、聴衆に混ってパトカー群、兄弟に商売を邪魔されたカントリー・バンドの面々なども席で待機している。コンサートは大成功し、レコード会社の重役が契約金10000ドルを用意する。そして、厳重な警戒のホールから、床下を通ってうまく逃げ出す2人。地下水道には、しかしまたあの謎の女が立ちふさがった。彼女は結婚の当日にジェイクにすっぽかされた彼のかつての恋人だったのだ。何とか彼女から逃げ出した2人は、一路シカゴヘ向かい、追ってくる無数の警察隊をかわし、無事税務所に5000ドルを収めた。その直後、おとなしく警察に従い2人は刑務所へ。数日後、刑務所の集会場には、仲よく監獄ロックを奏でるブルース・ブラザースと仲間たちの姿があった。まあ、とにもかくにも、出てくる人が豪華豪華。それほどR&Bやソウル、ブルースなどに詳しくなかった私でも、その顔ぶれが凄いことはよくわかる。孤児院の管理人カーティス(キャブ・キャロウェイ)に言われて訪れた教会で、ジェームズ牧師(ジェームス・ブラウン) の説教中に天から光が射して、バンドだ!とひらめいたジェイク、、、、これがまた、あの丸い体で身は軽やかっ聖歌隊メンバーには超若くてかわいいチャカ・カーンがいたりする。昔のバンド仲間を集めるために説得して歩くんだけど、バンドのギター、マット“ギター”マーフィ(マット“ギター”マーフィ)の妻はアレサ・フランクリン! 初めて見たのが80年代半ばのMTVだからそれより若いんだけど、既にかなりの肝っ玉風で迫力満点!他にもレイ(レイ・チャールズ)の楽器店店主で楽器を購入、バンドのリードギターからベース、キーボード、ドラムにトロンボーン、サックス、トランペットと一通りメンバーを揃え、途中ナチ司令官(ヘンリー・ギブソン)に追われたり、女性(ツイギー)をナンパしたり、路上ミュージシャン(ジョン・リー・フッカー)の歌で踊ったり 、最終的に税金を納めに行った 納税課の受付は、当時30代半ばのスティーブン・スピルバーグだったり・・・・すごい、凄すぎます。それだけでも面白い。そして、それぞれのキャラがこれまた 個性的で笑えたりする。二人がペンギン、って呼んでる孤児院のシスターの動きが怪しいけどこれって今でもパロディで使われていたりしてるんですよ~ とにかく、歌がまずありき、なんで、こういうのが好きじゃない人には間延びした映画に見えるのかもしれませんが・・・これでもかと重なるパトカーのデカイ車体、過剰なまでに二人を追いかけてくる警官、いちいち大げさで、笑えます。謎の女、キャリー・フィッシャーが、これまたしつこくて、ジェイクが出所して泊まりに行ったエルウッドのアパートも、建物もろともふっとばし、最後の最後まで追い詰める・・・最後、コンサート会場から逃げ出した下水道で追い詰めるわけですが、ジェイクの見え透いた?言い訳にも、サングラスを(映画の中で初めて)外した、そのつぶらなカワイイ瞳にいちころ(ホント、かわいいのだ)、結局許しちゃうという・・・まあ、とにかく、これは一見の価値アリっこの作品の2年後くらいに、ジェイク役のジョン・ベルーシが亡くなってしまい、1998年に作られた続編、ブルース・ブラザース2000はダン・エイクロイドとジョン・グッドマンなどが出演してまして、それはそれで、、、、、なんですが、やっぱこの1作目のインパクトには程遠い感じもします・・・主演二人の、この息のあった間というか、、、面白さはやはりダントツ。我が家には、他にサントラもありまして ネットで調べると挿入されている曲の多さ、多様さにも驚いてしまいます。サントラも、いいですよ~っ ザ・ベスト・オブ・ザ・ブルースブラザース ブルース・ブラザース【中古】既に故人となられたキャスト、ジョン・ベルーシ、キャブ・キャロウェイ、ジョン・キャンディ・・・といった皆様のご冥福をお祈りします。
2010.05.17
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まだまだ古い映画の整理を、時間を見つけては続行中ですがこれまた懐かしい作品を発掘すてきな片想い Sixteen Candles(1984年アメリカ映画)監督・脚本:ジョン・ヒューズあらすじサマンサ(モリー・リングウォルド)は、16歳の誕生日を迎えた。大人への第一歩という意味でも特別な16歳の誕生日、朝から胸がワクワクしていたのに、姉ジニー(ブランチ・ベーカー)の明日に控えた結婚式に夢中の両親も、弟のマイク(ジャスティン・ヘンリー)も、誕生日のことはすっかり忘れ、おめでとうの一言もなかった。学校へ行ったサマンサは、授業中友達に渡すはずの手紙の中で、最上級生のジェイク(マイケル・ショーフリング)と交際したい、と告白。ところが、その用紙が 手違いでジェイク本人の手に渡ってしまった。その夜、学校ではダンス・パーティが開かれたが、彼女と参加していたジェイクを遠巻きに眺めるだけのサマンサ。しかも、スクールバスから付きまとう、ジーク(アンンニー・マイケル・ホール)という男の子に無理やり迫られ、さらに、祖父が連れて来たロン(ゲディ・ワタナベ)という中国人留学生も、その日のうちに彼女を見つけパーティーを楽しんでいるようす。ジークは、悪友と サマンサをモノにできるかどうか、賭けをしたため、断られれもしつこくつきまとうが、話していくうちジェイクの話題になり少し脈がありそうだ、とわかったサマンサはジェイクに声をかけようと目の前まで行くが、何も言い出せず、そのうちジェイクは彼女と自宅パーティーに行ってしまった。真夜中、悲しみに沈むサマンサの許に、パパのジム(ボール・ドゥーリー)が誕生日のお祝いを言いにやって来た。そして、翌日、ジニーの結婚式が始まった。ジニーが安定剤を飲みすぎ、式はメロメロ。やっと無事に式が終わり、サマンサがベールをとりに式場に戻っている間に、ジニーと新郎、親戚や来賓はは車で移動してしまった。置いてけぼりをくらい、落ち込むサマンサの目の前に真っ赤なスポーツカーが止まった。乗っているのはジェイクだった・・・もう、80年代の青春映画、って言えばジョン・ヒューズ監督。本当に残念なことに、昨年夏、若くして他界されてしまいましたが・・・監督作品、そして脚本やプロデュース作品、それほど多いわけではないけどこれだけ印象深い、というのはやはり、この時代に鮮烈な印象を残したから、なんでしょうかね~・・・この作品、そして次のブレックファスト・クラブと、青春映画が続きますがよく言われるのは、音楽センスが非常にいい、ということ。この映画も、ユーロ系の音楽が取り入れられていて、その当時の、アメリカの若者のミュージックシーンを垣間見れるんですね。たとえば、サムがジェイクと彼女が踊るのを見て落ち込むシーンでかかっていたスパバレ(スパンダー・バレー)のtrueだったりとか。アメリカ映画ではあるけど、当時のほかのアメリカ映画の印象と比べてくどくないというか、土臭くない感があるのは、それも一因かもしれません。まあ、この映画も26年も前のものになってしまって、そりゃ細かいこと言うと古臭さは感じるし、当時本当大好きだったモリー・リングウォルドとアンソニー・マイケル・ホールは現在しっかり中年になっちゃって見る影無いし、、、、でも、この作品の アンソニー・マイケル・ホールは、1年坊主的な青臭くて強がってるのにちょっと気弱で・・・という部分が、本当にうまく出ていて、観た当時もすごい面白い役者さんだ、と思いました。しつこいし、自己中で勘違いオトコではあるんだけど、サムがジェイクに想いを寄せている事を知れば、相談にのり、励まし、なんか憎めないいいキャラなんだよね。一方で、ジェイクもサムに興味があると知ると、彼女のよさを熱弁したり。手足が長くて、歯を矯正していて、にやっ、と笑うのがかわいいというか。ジェイクの家のパーティーに乗り込み、ジェイクが本当は別れたがっている彼女を、車を借りて送っていくことになって、酔っ払ってる彼女にからかわれながら、一生懸命車を運転するとか、、、ほんと、笑えるんだけど、憎めないんですなージークって初めはウザイけど、すごく面白いキャラで、この作品でもかなりオイシイ部分だと思う。モリー・リングウォルドも、正統派美人とは程遠いんだけど、すごく表情があって、微妙な感情とか出すのが上手だし、なんかとても惹かれる人なんですね。うまく青春映画から抜け切れずに、結局多くの作品に出ないまま今日に至ってしまってるけど、もっと彼女の作品見たかったな、というのが正直なところです。ちょっとがっちりしちゃって、まあお子さんも生まれたみたいだけど、ベッド・ミドラーみたい・・・でも、昨年生まれた双子ちゃんと家族の写真見たことあるけど、キュートな表情はそのままだったなぁ~~また映画たくさん出て欲しいな・・・話の流れでは、アホっぽい描写も多いし、アメリカの学生って、こんなにバブリーな遊び方すんの??とか10代でこんなに酒飲んで大騒ぎして無免許で車乗ってピル常用していいの???・・・・・・って思うようなちょっと日本人とは感覚が違う部分も多々ありますが、それがまた、異文化を身近に感じる映像だったりして、当時の私には結構刺激的だった気がします。そうそう、ジークの悪友二人、 左は・・・なんとなんと、まだ少年のジョン・キューザックこのときは当然知らなくて、その後マルコヴィッチの穴とかブロードウェイと銃弾とかアメリカン・スウィートハートとかいろんな映画で観るようになって、初めて、そういやコレにも出てたぞ、とわかったというか・・・いやーーー、少年です、若いですっジョン・ヒューズの脚本製作の作品の、 プリティ・イン・ピンクという映画が、モリー・リングウォルド出演作の中で一番すきなんですが、あの作品もこの映画も、主人公の女の子は、自分の父親に恋の相談をしたり、慰めてもらったり、抱きしめられて泣いたりと、父親と娘の関係、というのも日本とはちょっと違うなぁ~、ってとても感じた作品でした。この作品、ラスト一台づつ走り出す車と人が、順番にいなくなると、最後にジェイクの車とジェイクが現れる、というような、ちょっとした描写は案外洒落ている部分もあって、最後にはちゃんとジェイクと二人で誕生日を迎えることもでき、わかりやすいハッピーエンドが、ほっとします。ジェイクは、スポーツマンで美人の彼女がいて金持ち、という絵に描いたようなボンボンだけど、自分からサムに電話してみたり、家を訪ねてみたりとそれなりに男らしい部分もあったり・・・?まあ、単純といえば単純なストーリーですが、サムとジークというキャラがとてもかわいらしくて、かなり好きな作品ですね~青春、青春
2010.05.11
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最近、頑張って古い録画の整理してるんで、、、懐かしい作品を改めて見直すことが多いです。これも、、、とても好きな作品。バグダッド・カフェ BAGDAD CAFE(1987年西ドイツ)監督:パーシー・アドロン 脚本:パーシー&エレオノーレ・アドロン あらすじミュンヘン郊外の田舎町、ローゼンハイムから観光旅行にやってきたミュンヒグシュテットナー夫妻は、ディズニーランドからラスヴェガスの道中で夫婦喧嘩になってしまう。夫(ハンス・シュタードルバウアー)と別れ、車を降りたジャスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)は、重いトランクをもってあてどもなく歩き出した。やっとの思いでたどりついたのは、さびれたモーテル兼カフェ兼ガソリンスタンド、"バグダッド・カフェ"。ここをきりもりしていたのは、黒人女主人のブレンダ(CCH・パウンダー)。役に立たない夫サル(G・スモーキー・キャンベル)、自分の赤ん坊の面倒も見ず一日中ピアノばかり弾いているサルJr(ダロン・フラッグ)、ハネッカエリ娘のフィリス(モニカ・カローン)、いつも昼寝ばかりしているバーテン(ジョージ・アキラー)、トラック野郎相手の女刺青師デビー(クリスティーネ・カウフマン)、ハリウッドから流れてきたカウボーイ気取りの画家ルーディ(ジャック・パランス)、そしてヒッチハイカーのエリック(アラン・S・クレイグ)と、モーテルに居着いた住人たちにまで彼女はいつも腹を立てていた。そこへやってきた、ひとりの太ったドイツ女。大きなトランクを抱え、スーツを着込み、砂埃の道をハイヒールで歩いてきたこの奇妙な客に、夫を追い出したばかりのブレンダは不快な表情を隠そうともしなかった。平然と部屋を借り、何日も居座る薄気味悪い大女・ジャスミンを追いだそうとブレンダは躍起になるが、 ある日ブレンダの留守中にジャスミンがモーテルの大掃除をしてしまい、怒りが爆発。しかしその頃からサルJrとフェリスが、ジャスミンの部屋をしばしば訪ねては、ピアノの練習をしたり、ジャスミンの民族衣装を着たりといりびたる。また、、、、 彼女の柔和な人柄と笑顔に魅かれたルーディは、絵のモデルに、とジャスミンを口説き始める。ブレンダは、ある朝カフェの客相手に手品を披露し始めたジャスミン目当てに、客が“バグダッド・カフェ"にやって来るのを見て、次第に表情をやわらげてゆくのだった。しかし、すっかりカフェの一員となったジャスミンに、保安官(アペサナクワット)は、ビザの期限切れと、労働許可証の不所持を理由に、西ドイツへの帰国を命じるのだった。すっかり意気消沈し、もとの荒れたカフェに戻ってしまったバグダッド・カフェ。だが、数カ月後、ジャスミンは“バグダッド・カフェ"に戻ってくる。歓喜で彼女を温かく迎えるブレンダたち。そしてそんなジャスミンに、ルーディはプロポーズする。そして勿論、ジャスミンはそれを受諾するのだった・・・オリジナル・タイトルは“Out of Rosenteim"。最初、ストーリーがあまり把握しきれずに話が始まり、見ていると斜め下から撮るアングルとか、黄色くて緑で不思議な色合いの映像など、それまで見たような作品と随分印象が違って、インパクト強かったです。出てくる人は、 見知った顔の役者さんがほとんどいなくて、しかもよくあるハリウッド系の映画みたいに、美男美女とかスタイル抜群、ていう人ともほど遠くて・・・・なのに、だんだんとジャスミンによって変わっていくバグダッド・カフェみたいに、観ている方も惹きこまれてしまいなんかほんわかしてくるというか・・・一人ひとりがとても魅力的に見えてきます。大事件はそんなに起こらない。しいて言えば、ジャスミンが帰国しなきゃいけなくなる、ってことくらい。ジャスミンは、カラダも大きいし、キレイ好きで融通が利かない、そんな感じなのに、彼女自身もまた、明るくて人に優しい、という面がだんだんと前面に出てきて、そのたびに魅力的になるのが不思議だし彼女と共に、パッとしなかったバグダッド・カフェの人たちが明るく前向きに変わっていくので、とても気持ちが晴れやかになるのです。文字通り、砂漠のオアシス、に生まれ変わっていくバグダッド・カフェ。公開当時大ヒットとなった、ジュベッタ・スティールが歌う主題歌“コーリング・ユー”が、この映画の雰囲気にぴったりで、本当にサイコーなのです。切なくて透き通ったこの曲は、ますますこの映画の印象を強くしますね。たくさんのことにイライラしてばかりのブレンダが、ジャスミンと接していくうちに、自身も一緒にマジックをしたり楽しそうになっていくのがなんだかホッとするし、 異人種、異文化の女性二人のなんとも奇妙で暖かい友情が、当時これまた新鮮で、だからなおさら強烈に印象に残った作品なんだと思います。80年代は私は学生で、とても周りの友達に影響をうけていてこの映画も大学時代に仲の良かったクラスの男友達のお薦め映画のひとつでした。丁度、単館系の映画が流行っていて、日比谷や川崎にちょくちょく見に行ったりもしてましたが、なんせ金が無い学生、だいたいはレンタル、もしくは当時結構放送があった民放の深夜、CM無しの映画枠、というのもよく見てましたね~とても人気のある作品で、逆に食わず嫌いの人もいるかもしれないけどこれはこれで静かな染み入る作品なので、、、、ぜひ。
2010.05.09
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ずっと見てなかったんで、、、、そんなんばっかですが意味も無く、まあ判りやすいお決まりの、ドタバタコメディだろ、ぐらいな感じで見ましたが・・・ 私がクマにキレた理由(わけ) The Nanny Diaries(2007年アメリカ)監督、脚本:シャリ・スプリンガー・バーマン&ロバート・プルチーニあらすじ原作はベストセラー小説「ティファニーで子育てを」。無事に大学を卒業したものの、人生の方向性を決められない21歳のアニー(スカーレット・ヨハンソン)。面接先で、自分自身を説明して、と言われて、はたと自分は何者か、全く言えずに面接場を飛び出してしまう。公園で途方に暮れていた彼女は、1人の少年を事故から救う。少年の母親ミセスX(ローラ・リニー)に名前を聞かれ「アニー」と答えたところ、彼女は「ナニー(子守り兼教育係)」とカン違い。こうしてひょんなことからX家の“ナニー”となったアニーは、5歳の一人息子グレイヤー(ニコラス・アート)に振り回されながら、アッパー・イーストの超高級アパートに暮らすX家の生活を観察し始める。子育てを人任せにして、エステ通いや社会活動に夢中の母。そんな妻に目もくれず、仕事にかまける父ミスターX(ポール・ジアマッティ)。そして両親から放置された5歳のグレイヤーは、当然のようにワガママ放題。アニーは自分の人生をひとまず休憩して、そんな一家を人類学の研究対象のように冷静に見つめ、振り回されながらも、自身の成長や恋模様をコメディタッチで描いた作品。まあ、この手のパターンの映画にしては面白かったかも・・・というのも、スカーレット・ヨハンソン、このところ立て続けに出演作を見たんだけど、口元がね、好きなタイプじゃないの・・・ごめんぼってりしすぎというか、、、、だから、イマイチ可愛く見えないというか、好みの問題なんだけど。 しかも、子どもが絡んだドタバタコメディ、という印象だったんで、あまり期待せずに見たんですな。が、最初は、マンハッタンに働くワーキングガールをアメリカ自然史博物館のジオラマケース風に見せる空想仕立ての演出てのがなんか戯画っぽくて、あら?って感じでちょっと見入ってしまい、話の展開がわかりやすくて早いのも、ちょっと予想外。要所要所で助けてくれる友達のリネットは、グラミー賞シンガーのアリシア・キーズなんだけど、クールでキレイ。学生時代、どの程度仲が良かった、とか、それほど描写されてないけど話の中心には関係ないからこれでいいのだ。アニーの扱いに慣れていて、カッコいいんだよね~~、機転も利くし。こういう女友達、私は好き。X夫婦を演じるのは、 ポール・ジアマッティとローラ・リニーなんですが、エミー賞を受賞したHBOのミニシリーズ「ジョン・アダムズ」でも大統領とファーストレディを演じている、夫婦役がベテラン?の二人。どうりでね~~ドラマ知ってる人は、ミスターXの顔が初めて出てきたシーン、笑っちゃったんだろうなぁ~~とにかく、ミセスXが、重厚。ファーストレディね、よくわかる。すらっとしたスタイルに、上品で冷たいキビシイまなざし、感情を殺した振る舞い、これもかっこよくて、ものすごくよかった。着飾って、息子にママきれい、って言われて、思わず微笑んでしまうあたり、冷たそうに見える中に母親らしさがちょっとあって、その辺が憎めないんだよね・・・5番街生まれのハーバード大生、ハーバード=ヘイデン(クリス・エヴァンス)は、いかにもそれっぽい、当たり障りの無い苦労知らずのお坊ちゃんに見えて、実はハマリ役?そして結局アニーとうまくいっちゃうところが、まあオハナシって感じだけどね。この二人も、それまでの生活レベルが随分違う、と言う部分でどうなるかわからないけど。ハーバードがアニーに惹かれる理由とかの描写が、弱いっちゃ弱いけどでも、分かりやすいし、ハッピーエンドだからいいのだ。タイトルのクマはナニー監視カメラが仕込まれた、テディ・ベアのぬいぐるみ。ハーバードの誘いを断り、X家につきあってやってきた別荘でナニー監視カメラの存在を知り、しかもミスターXにせまられたところをミセスXに見つかって結局解雇。呼ばれたタクシーに乗ったところで、釣りから戻ったグレイヤーに見つかり泣きながら追いかけられるが、引き裂かれる思いで振り切ったアニーが最後の給料と渡された封筒を見てみれば、たったの20ドル(多分)。しかも、グレイヤーにあげたはずの子犬までミスターXにおしつけられ、そりゃさすがにぶちきれるがな。まあ、キッチンでミスターXにせまられたとき、アニーはカラダのラインが出るピタピタのスウェットに、胸もあらわなタンクトップだったんで(しかも、スカーレット・ヨハンソンは胸がデカイ・・・ちょっと重そう)日本人との貞操観念が違うんだろうが、オフィスで秘書といちゃついてるXを見てるんだから、もうちょっと考えた格好すれば??って思っちゃったけど・・・とにかく、怒り心頭でNYのX家本宅に戻ったアニーは、自分の荷造りをする前に、グレイヤーの部屋を探してカメラを見つけ、それにたいして「キレた理由」をぶちまけるわけだね。庶民的な感覚からいえば、全うな意見だと思う。でも、グレイヤーをかばうあまり、怒りがミセスXだけにいくかと思えば、実は一番腹が立っていたのはミスターXに対してで、家族はあなたの愛を欲しているのに、と訴えるアニーの言葉に思わずミセスXは、何も言わずただ涙を流してしまう。この、クマにキレているシーンは、スカッとするけど同時に静かに涙するミセスXにも感情移入しちゃって非常に単純な話だと思いつつ、結構うるうるしてしまった。 グレイヤーがアニーを泣きながら追いかけるシーンと、この部分はちょっと涙腺緩みどころ・・・でした、不覚にも。グレイヤーは、最初こそアニーに反抗的だったけど、一緒に規則破って遊んでくれたり、辛いときも傍にいてくれるから結局なついていくわけだね、当たり前だけど。誕生日だからって、白塗りのフランス人パントマイム呼ばれたってそりゃーアニーと一緒に腕組みもしたくなるわな結局、お金持ちの価値観は庶民にはわからないと思うし、金持ちは金持ちで、夫婦の愛が冷めようと、子どもがワガママになろうとせっせと慈善事業に参加しようと、パーティー三昧だろうと、それはそれで、その世界で生きていくんだろうからいいのかもしれない・・・とも思えてくるし、、、、別にそれを不幸とも不思議とも思わず、案外面白おかしく暮らしてる、そんなセレブのほうが、実は多いかもしれないしね。ただ、今回のミセスX=アレグザンドラは、あからさまに夫の愛に餓え、その寂しさをエステやセミナー、買い物、そしてナニーにあたることで紛らわす、という判りやすい、ちょっと感情移入しやすいキャラで、子どももワガママではあるけど、こちらも両親の愛に餓えていてそこを補ってくれるアニーに懐いていくし少しだけ庶民の感覚も入る余地があった、って感じかな。面倒なこと考えずに、スカッとして金持ちの坊ちゃんと幸せになっちゃいたい、なんて妄想したいときは、いい映画かも~
2010.05.07
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昨日、家族で見てきた映画です。家族4人で映画を見る、、、、というのは初めてかも??アリス・イン・ワンダーランドAlice in Wonderland(2010年アメリカ)監督:ティム・バートン脚本:リンダ・ウールヴァートン あらすじ ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」、「鏡の国のアリス」を基に製作したオリジナルストーリー。実写とモーションキャプチャによって映画化。父チャールズ・キングスレー(マートン・チョーカッシュ)が亡くなり、退屈な男ヘイミッシュ(レオ・ビル)からの求婚に戸惑う、19歳に成長したアリス(ミア・ワシコウスカ)。母親に勧められ富豪たちが集まる席で婚約を発表することになっていたが、彼女は自分にはまだ早すぎると半ば困惑し、その場を逃げ出してしまった。そんな時彼女の前に懐中時計を持った白ウサギが現れ、彼を追いかけ誤って穴に落ちた彼女は再びあの不思議な地下世界に13年ぶりに降り立つ。しかし、そこは独裁的な赤の女王イラスベス(ヘレナ・ボナム=カーター)に支配され、暗黒時代の様相を呈していた。地下の住人たちは、暗黒時代を終わらせる「預言の書」に記された、伝説の救世主の登場を待ちわびていた。そして、彼等はアリスこそがその救世主だという。かくてアリスは、とらわれたマッド・ハッター(ジョニー・デップ)を助け出し、白の女王ミラーナ(アン・ハサウェイ)の元にヴォーヴァルの剣を届け、それを使ってジャバウォッキーを倒す、、、という危険な冒険を繰り広げることに……。えと、深い物語があるわけではないんです。非常に判りやすい、悪が存在していて、それを倒すために剣を使って最後には怪物と決闘っ子どもにはとても入り込みやすい、わかりやすい映画だったかな、と。とりあえず、家族全員初めての3D体験でしたが、もちろん前に飛び出して見える部分も多いんだけど、思った以上に奥行きを感じるようになってますね~、3Dって。ちょっと、ポップアップの絵本を見ているようでもありました。キャラクター自身は、それほど立体に見えないというか、平面の画像を何重にも重ねて、奥行きが出ている、というような・・・うまくいえないなぁ~~とにかく、思ったほど目が疲れたわけでもなく、飛び出す物体にきゃーきゃー驚いたわけでもなく、、、もちろん、飛んでくる物とか近くで飛び散るものとか、そういう立体的なモノは常に感じられます。まあ、細かいことは別にいいのだっ色彩豊かで、不思議の国感がとてもあって、別世界にどんどん連れて行ってくれるので、子どもと見るにはホント楽しい。目を抉り取っちゃうシーンがあるんだけど、百々椛が怖がったのはそのくらいで、あとは楽しそうに見てました。エンドロールも、主要キャスト部分はきれいな画面で周りに縁取られたきのこや花が成長していくんでじっくり見るのがいいと思います。ダンナの横にいた女子高生みたいな子が、エンドロールになったとたんにケータイつけて明るくていやだった、と言っていましたが・・・そういうのは、やめましょうっそうそう、それから、なんと子どものリクエストで吹き替えで見せられたんですが、白の女王の声がね・・・ なんていうか、平和の象徴の女王なんでアン・ハサウェイの立ち振る舞いも夢見る少女的な演出がなされていますが、吹き替えの声、、、、ふわふわと下手なのか上手いのかぜんぜんつかみどころの無い声で、でも聞いたことあるなぁ~・・・と最後までわからなかったけど、エンドロールでその声は、深キョンこと、深田恭子その人でありましたっアンダーランドには、役者の顔がわかるような、でも人間じゃないキャラが多数出てきます。たとえば芋虫アブソレム(アラン・リックマン)は物語の冒頭、そして大切な部分でも、それから最後のほう、アリスがジャバウォッキーと戦うか否か、と悩んでいるときにも登場、そこでさなぎになってしまい、もとの世界に戻ったアリスの元に蝶となって飛んできます。他にも白ウサギ(マイケル・シーン)と言われても、なかなかわからないけどとか、チェシャ猫(スティーヴン・フライ)、 ハートのジャック(クリスピン・グローヴァー) トウィードルダム・トウィードルディー(マット・ルーカス)などなど、 良く見ると顔が役者さんで、姿がCGなどで出来ているキャラ、がアンダーグラウンドの住人としてたくさん描かれていて、それが楽しい。赤の女王も、 頭が極端にデカいけど、そういうバランスを映像技術で少しちぐはぐにしている、というのも面白いですな。ヘレナ・ボナム=カーターって、一応キレイどころの女優さんなんだけどものすごくいいです!真っ青のシャドウにデカイおでこの頭、、、短い手足、おいらんみたいな?口紅・・・真っ白な顔も含めて、芸者さんのイメージなのか?これはパンフですが、 キレイな絵でして、これだけでも絵本みたいに読んで楽しく見て楽しい、といったものでした。やっぱ、ティム・バートンの世界は、本当に不思議。不思議で楽しい。これこそワンダーランドでした。3Dに関しては、、、、、スターウォーズとか、3Dにしたら面白いだろうな、と思う過去作品が多すぎて、、、、でも違った臨場感が出てSF系の映画は改めて公開、となっても面白そうかな、と思いました。ストーリー的には、アリスの成長を描き、ちゃんと現実世界に戻ったアリスは、自分で自分の将来を決断し、そして実行に移していく、という強い女性になっていきます。ある意味ハッピーエンド。おそらくそうなるだろう、と予想は出来ますので、複雑な話はまったくなく、心にガツンと響くかと言えばそうとはいえませんが、、、、GWを前に、家族で楽しめる映画、っていうことで実感できました。
2010.04.26
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今日見てきた映画はこれ。公開から少し時間がたっているので、プレミアシートでしたっでもレディースデイだから¥1000だったのだぁ~・・・お向かいのママに会ってびっくり!しかも隣の席だった・・・NINE (2009年アメリカ)監督:ロブ・マーシャル脚本:アンソニー・ミンゲラキラキラのパンフは、久々にパンフレットっぽい、しっかりした作りのもので情報もたくさんあって読み応え十分。あらすじ1964年のイタリア。世界的に有名な映画監督、グイド・コンティーニ(ダニエル・デイ・ルイス)は新作映画の撮影に取り掛かろうとしていたが、撮影を10日後に控えてもなお、スタッフ・プロデューサー、だれもタイトル以外知らされていない状況。映画の冒頭、1ページ目、1行目すら浮かんでこないまま、追い詰められたグイドは自分の幻想世界に逃げ出す。グイドにとって心の支えは、妻ルイザ(マリオン・コティヤール)は心の支え。しかし、彼の人生には妻以外にも美しい女性達が関わっている。愛人のカルラ(ペネロペ・クルス)、ミューズのクローディア(ニコール・キッドマン)、今は亡き母親(ソフィア・ローレン)、衣装デザイナーのリリアン(ジュディ・デンチ)、ジャーナリストのステファニー(ケイト・ハドソン)、娼婦のサラギーナ(ファーギー)・・・・彼女達それぞれがグイドを愛し、グイドも彼女達を愛していたが、、、、行き詰まった末に逃げ出した海辺のホテルでは、とうとうルイザに愛想をつかされ、幻想の世界では皆からもあなたとは終わった、と言われる。助けを求めた母親の幻影にも、全ては自分次第だ、と突き放される・・・これはやはり、舞台としてみるほうがいいような作品、という印象。舞台作を映画にしたところで、私の好みの作品か、というと、今までにもあまり成功例が無いんです・・・今回もねーー、幻想世界がたくさん出てきて、女優陣がそれぞれ歌い踊るシーンはかなり見ごたえがあるんだけど、話の流れはぶちぶちきられた感じがして、、、、ホント、好みでしょうね。ダニエル・デイ・ルイスの 相変わらずの快(怪?)演もさることながら、やはり特筆すべきは女優陣の豪華さ・・・かな?マリオン・コティヤールは、エディット・ピアフのイメージが強烈ですがとてもキュートでキレイな若々しい女性で、すごく好き。今回は、少し抑え気味な役回りだったけど、グイドの悩める妻が良かった。 それから、何度見ても蝋人形みたいにキレイなニコール・キッドマン。グイド映画のミューズとして、出番はあまり多くないんだけど、肉体的なペネロペ・クルスとは違う、冷ややかな美しさが、やっぱり見ていても圧倒的だったなぁ~それぞれの女性が、 グイドの幻想の中で歌い踊るわけですが、映画のために新しく加わったナンバー数曲の中でも、一番盛り上がって面白いシーンだったのは、これまた舞台版にはなかったキャラ、ステファニーがミラノ・コレクション風に登場し、5kgもあるスワロフスキーたくさん、の衣装を着て歌い踊る、「シネマ・イタリアーノ」。これは、楽しくて華やかで良かった! めちゃノリノリで歌って踊っていたので、楽しいシーンでした。最後のほうのシーンで、 いかにもミュージカル的な演出、という印象。ダニエル・デイ・ルイス、当たり前だが年を重ねた・・・ちょっとびっくり。若々しいときと、映画失敗してひげぼーぼー、髪ぼさぼさ、でなんか老けて見える時と、ものすごい極端で別人のようでした。怖かったのは、ソフィア・ローレン・・・整形お化けみたい不自然にシワがなくて、、、、そうとう皮膚つってるのね、なんて、余計なことに目が行ってしまいました結局、グイドは映画を撮ることが出来ず、2年ほど姿をくらます。でも撮影スタッフが訪ねてきて、ブランクを乗り越え、また映画を撮り始めて、、、という感じで終わりました。まあ、ちょっとね、、、、、 現実と幻想が入り乱れて、そこにフラッシュバックで過去の出来事も入り込んでくるので、、、うーーーん、って感じですが、舞台がイタリアで、皆が話しているのがイタリア訛りの英語に聞こえて・・・イタリア映画かっ・・・なんてね。似たような映画をみたことあるような気がするんだけど、、、、デジャブか????ちなみに、タイトルのNINEは、現在50歳というグイドの心の原風景が、9歳時であることから、だそうです。それなりに見ごたえの多い映画でしたが、、、、ま、一回でいいかな。
2010.04.21
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最近やっと見た、というか、、、、伊坂幸太郎原作の映画作品を、ちょこちょこ見てるんで・・・・とにかく、今回見たのはこれ。Sweet Rain 死神の精度 (2007年「Sweet Rain 死神の精度」製作委員会)監督:筧昌也 脚本:筧昌也、小林弘利あらすじ 死神の千葉(金城武)の仕事は、不慮の事故で亡くなる予定の人物のところに7日前に現れ、1週間観察した後、その人物の生死を判断すること。そんな彼の、人間界に降りてきたときの楽しみは、CDショップで“ミュージック”を聴く事である。雨男の彼はその日も雨の中、7日後に死を迎えるはずの27歳の会社員一恵(小西真奈美)が現れるのを待っていた。家族を亡くし、恋人にも先立たれた薄幸の女性だ。やがてメーカーの苦情係として働き、疲れ果てて仕事を終えた彼女が姿を見せる。しかし、ひょんなことから音楽プロデューサー(吹越満)が彼女の声に惚れ込み、歌手にならないかとスカウトされることを目の当たりにする。いつも「実行=死」の判定ばかりをしている千葉にとっては、今回もそれは既定の事実のはずだったが、一恵の将来を期待し死を「見送り=生」にする・・・伊坂幸太郎原作「死神の精度」の中から、「死神の精度」「死神と藤田」「死神対老女」の3編を取り上げ映画用に構成した内容。映画化を断り続けてきた原作者伊坂が、スタッフ側から金城武が主演である条件を呈示された事で了承し実現した。・・・とことで、原作小説の中でも印象深い、ターゲットの女性が、実は歌手として成功する、そのスタート地点に死神が出会わせる話、というのと、舞台にもなっている、ヤクザの話、そしてラストの中年女性美容師の話・・・といった部分をうまくピックして映像化していますが、、、、、まあ、正直物足りない・・・ 原作あり、の作品を映像化するということは、必ず原作ファンのハードル、というのがあると思いますが、特に原作が小説だと、読者それぞれのイメージってのがあるわけで、私のイメージからは、うーむむ、、、と首をひねる描写がそれなりにありまして。同業の死神が村上淳、てのは、結構いい感じでしたが人間界の、とにかくジャンル問わず音楽好き、な千葉の描写がちょっと軽く感じたのだ金城武は、とてもいい感じなんですな、対象の人物にあわせて、年代も見かけも変える、という原作にあるように少しずつ外見は変わってるんですが、藤木一恵にあった時の、この少し短い髪の青年、ってのがなかなか似合ってる冒頭の長髪の千葉より、絶対にカッコいいこの際、少し舌っ足らずでロレツがあやしい、、、、というのは大目に見ることにしましょう二番目の話の、ヤクザの藤田の話、 千葉はいいんだけど、藤田(光石研)は、もうちょっとどっしりと渋い感じが良かったと思うんだよねー、、、、演出の問題だと思うんだが。最初、おどおどした感じで、あれ?っておもっちゃって・・・最後はカッコいいんだけどさ。それに、藤田の舎弟阿久津(石田卓也)ももっとバカっぽくて青臭くて、、、というイメージだったんだが、少し大人な感じがしました。 ラストエピソードのかずえ(富司純子) は、、、良かったなぁ~~原作のように、登場人物が時を超え、場所を変えてうまく絡んできてる、と言う感じで、かずえの佇まいがそのまんまで、、、富司純子さんは、どんな役でも本当にいいですね・・・・女優さんだなーって。全体的に、どーも生ぬるい感じはぬぐえず、、、もうちょっと鮮やかに表現できてもいいのに、、、というかですね、千葉がいつもみている雨空のような、なんともすっきりしない感じで。最後、千葉はかずえの美容室のところで青空を見るんだけど、黒い犬の描写もいらないかな、と思ったし、なんつーかね、もったいない布陣と思いました。小西真奈美さんは、サエナイOLのときは本当にさえない感じがするのにその後歌手デビューしたときは(といってもCDジャケットでしかその確認は出来ないけど)すごく輝いて見えて、実際に劇中の名前で歌手デビューもしてますが、いい歌ですよねーキレイな声です。これは、原作しらずに見たほうが、すんなり楽しめるかもしれませんね。 死神の精度 「Sweet Rain 死神の精度」オリジナル・サウンドトラック 【中古】DVD Sweet Rain 死神の精度 スタンダード・エディション
2010.04.10
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ずっと、一気に見ることが出来ず、録画をチマチマ見ていまして、やっと見終わりました・・・チェンジリング CHANGELING(2008年アメリカ)監督:クリント・イーストウッド脚本:J・マイケル・ストラジンスキーあらすじ 1928年、ロサンゼルスで実際に起きた事件を映画化。題名の"changeling"を直訳すると取替え子となり、妖精が子供をさらった後に替わりに残す醜い子供を意味するが、この作品は人為的になされた取替え子がテーマになっている。ロサンゼルスの郊外で、9歳の息子・ウォルターと幸せな毎日を送る、シングル・マザーのクリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)。女手一つで育てる傍ら電話会社に勤め、せわしない日々を送っていた。そんな彼女はある日、休暇を返上してウォルターをひとり家に残したまま出勤する羽目に。やがて夕方、彼女が急いで帰宅すると、ウォルターは忽然と姿を消していた。警察に通報し、翌日から 捜査が始まる一方、自らも懸命に息子の消息を探るクリスティン。しかし、有力な手掛かりが何一つ掴めず、非情で虚しい時間がただ過ぎていくばかり。それから5ヶ月後、ウォルターがイリノイ州で見つかったという朗報が入る。そして、ロス市警の大仰な演出によって報道陣も集まる中、再会の喜びを噛みしめながら列車で帰ってくる我が子を駅に出迎えるクリスティン。だが、列車から降りてきたのは、ウォルターとは別人の全く見知らぬ少年だった…。5ヶ月の失踪ののち保護され帰ってきた幼い息子が別人だったことから、本物の我が子を取り戻すため、捜査ミスを犯した警察の非道な圧力に屈することなく真実を追及していくシングルマザーの長きに渡る孤独な闘いを綴る。 今までのアンジーのイメージとはうって変わって、シングルマザーとして懸命に働き、息子を育て、失踪したあとは、根気強く警察と対峙していく、というまだまだ女性の人権が低かった時代の、芯の強い母親役です。よく、第二次大戦前のアメリカの警察の腐敗、というテーマで映画が作られていますが、非常に理不尽で許されない対応の、ここに描かれている警察は、なんとも嫌な気分になるし、ブチ切れそうにもなります。そして、恐ろしい。権力が、理不尽な力を持つと、本当に一般市民は何も力が無いのか・・・ただ、クリスティンは、会いに行った息子が別人である、ともちろん根気強く警察に話しに行くし、幸いなことに警察の腐敗を市民に訴えていた教会のグスタヴ・ブリーグレブ牧師(ジョン・マルコヴィッチ)も彼女をバックアップしてくれるが、、、当のロサンゼルス警察は、捜査の誤りを認めたくないために極めて不誠実な対応を取る。 クリスティンは、とりあえず 偽の少年を連れて帰るが、毎日計っていた背をみてみれば全然違うし、シャワーをあびさせれば割礼していることがわかる。かかりつけの歯医者や通っていた学校の先生にも証言を得、自力で少年が違うことを何度も警察に訴えるのだが、結局は、コリンズ夫人は精神不安定だから、という理由で強制的にコード12対象、という、警察にたてついた女性が収監される監獄のような病院に送られてしまう。もう、アンジー、ぼろぼろです施設には、やはり収監されていた、売春婦のキャロル・デクスター(エイミー・ライアン)がいて、施設の実態をこっそり教えてくれていた。そして、やはり真実をつらぬき息子を取り戻すため頑張るよう、応援してくれる。そのへんが、とても救い。今ではあまり考えられないが、この時代のアメリカも、やはり女性は常に低い地位を強いられ、人権的にも問題があったようです。どんなに応援してくれる人がいても、本人が頑張って調べようとしてもよい結果が得られないと、人間心が折れてしまいようになりますよね。いくら母親だからって、息子が見つからない、そしてその果てには、少年を誘拐し、そのたびに監禁しては殺害していた、という連続殺人犯ゴードン(ジェイソン・バトラー・ハーナー)まで現れちゃ、本当に絶望すると思うんですが・・・そこに、クリスティンの、静かな強さが垣間見れます。何度も静かに涙を流しては、それでも諦めない姿勢。牧師やまわりがとうとうこの、不誠実で腐敗した警察、そして市長を引き摺り下ろすところまでいきますが、 結局、ウォルターは見つからないんですよ。辛いです、ほんとうに。えー、これで終わっちゃうの??って感じ。何か鍵を握った情報をくれそうだった死刑囚となったゴードンからもわざわざ面会に行ったにも関わらず結局なにも情報は得られず、思わず胸倉をつかんで激高したのが、最初で最後の感情をあらわにしたとき、でした。支持者であり、同じく息子が行方不明だった夫婦のところへ、5年経ったあるときに急に息子が戻ってきます。彼は、ウォルターを知っている、という。ゴードンのところに連れ去られ、一緒に逃げ出したといい、ただ、ウォルターに助けられて自分は逃げられたが他に逃げた子達の消息は知らず、自分も生き延びていたが見つかって殺される事を恐れ、ずっと名乗ることが出来なかった、と少年は語ります。それを聞いたクリスティンは、希望がもてた、とにっこり・・・まだ息子の気配を感じる、と言っていた彼女、ゴードンが殺害して埋めた遺体の身元が全て判明しているわけではなく、この少年のように、見つかる事を恐れて名乗ることが出来ず、どこかで生き延びているかもしれない、という可能性が出てきたわけだから。生涯、息子を探し続けた・・・と結ばれて終わってしまいました。142分と長い本編ではあるが、描ききれないたくさんの出来事がもっともっと本筋の裏に見え隠れして、淡々としているものの非常にやるせない、辛い映画でした。実は、てっきり最後の最後には息子が見つかるのでは、と思っていたもんで。個人的には、あまりにもギスギスやせちゃって、泣いてばかりの、目のくぼんだアンジーが痛々しく、唇だけがめだっちゃって、、、、ちょっとワルくて強くてカッコいいアンジーが好きだけどこの作品はかなり彼女には大きなステップになったことは間違いないですもんね。イーストウッドの作品はとてもシリアスなテーマが多く、この作品の評価は高いですが、好き嫌いで言えば、繰り返し見るのは母親としてもちとツライ・・・かな?
2010.04.02
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公開当時、他にも見たい映画が立て込んでて映画館の時間帯もイマイチだったかで、結局劇場では見ずに、最近やっとみました。おと な り (2009年ジェイ・ストーム)監督:熊澤尚人 脚本:まなべゆきこ あらすじ カメラマンの聡(岡田准一)と花屋でアルバイトする七緒(麻生久美子)は、同じ古いアパートに暮らす隣同士。風景写真を撮りたいと思いながらも、人気モデルで友人のシンゴ(池内博之)の撮影で忙しい日々を送る聡。七緒は、フラワーデザイナーを目指してフランス留学を目前に控えている。ともに“30歳、恋人なし”の2人だったが、顔を合わせたことはない。それでも、壁越しに互いの生活音は耳にしていた。七緒の口ずさむメロディ、レッスン中のフランス語やくしゃみ。加湿器や火箸風鈴の音。聡がコーヒー豆を挽く音、 キーホルダーのチェーンが揺れる音。それらは、いつしか互いに安らぎをもたらす心地いい響きとなっていた。ある日、聡はアラスカへ行きたいという自分の思いを事務所の社長に打ち明けようとする。だが、シンゴの初主演映画のスチールカメラマンを引き受けてほしいと引き止められてしまう。鬱屈した思いを抱えて帰宅すると、シンゴの恋人の茜(谷村美月)と名乗る女性が訪ねてくる。連絡の取れなくなったシンゴを探しにやってきた彼女は妊娠3ヶ月。シンゴが帰ってくるまで聡の家に居候すると宣言する。一方、七緒はいつも行くコンビニ店員の氷室(岡田義徳)にオーダーされて自分が作った花束を、そのままプレゼントされ、告白される。だが、自分の夢を叶えるための留学を控えた七緒には、彼の気持ちを受け止めることはできなかった。部屋を出て行く気配のない茜と言い争ったことを後悔し、シンゴとの思い出の湖で決意を固める聡。氷室の隠していた秘密を知ったことで、深く傷つく七緒。それぞれの身に起こった小さな事件は、2人にとって日常を見つめ直し、新たな一歩を踏み出すためのきっかけとなる。幾度かすれ違いながらも、まだ顔を合わせたことのない2人が出会う日はやってくるのだろうか……?タイトルには、お隣音鳴り大人りという意味がある、と公開当時のTVインタビューで麻生久美子がコメントしてましたが、たしかに、そういう内容でした。夢をかなえる準備をしながら 彼氏もなく、親しい友人もいないまま、花屋でせっせと働く夢一直線の七緒。 撮りたい写真を撮れないまま売れっ子カメラマンになった聡、という二人のキャスティングが絶妙だったと思います。キビシイ事を言うと、 冒頭に、加湿器の水が切れてピーピー鳴ってるよ、と聡が壁をとんとん・・・とたたいて七緒に知らせ、慌てて水を補給して壁に謝る七緒・・・というシーンがあるんだけど、、、いくら年季の入ったアパートとはいえ、あそこまで隣の部屋の音が聞こえたら普通、騒音問題ですよ、絶対揉め事の対象になりますっ実際、東京のアパート暮らしをしたことがありますが、本当に他人の部屋のおとはよく聞こえるし、その分自分も響かせていてもめたこともあるんで、、、、ついつい敏感になってしまうんですよね~古いアパートでも、あんなに大きく隣の音が聞こえるなんてそれはないぞ・・・と思っちゃいました。それに、お互い顔は知らないといっても、美男美女だから許される設定で、そうじゃなかったら、、ねえ・・・・音がテーマの映画ですが、さすがにあそこまで聞こえるのはかなり抵抗がありました。。。お隣の音は聞こえても、もっとくぐもった音になると思うし・・・ベタな恋愛ドラマではないので、設定は面白いかな、と思いました。隣同士なのに、生活時間帯がちょっとずれていてなかなか出会わない、というシチュエーションは以前見た「ターンレフト・ターンライト」をちょっと彷彿させます。仕事で夜遅くなる、もしくは朝帰りの聡、朝早くから出かけていく七緒・・・玄関前で会うかと思えば、七緒は宅急便屋に声をかけられその背後を聡が走り去る、とか・・・ことごとくすれ違う。そして、これまた実際にはありえない偶然、いつも同じ歌「風をあつめて」を隣同士歌っていた二人、実は中学の同窓生だった、という・・・えぇ~~、出来すぎしかも、聡は「野島」、七緒は「登川」で、名前がつながっているため同窓会の連絡が聡から、偶然帰省していた七緒にかかってくる、という・・・えぇ~~、出来すぎその学校で、遠目から七緒を見つめる聡、こっそりし写真も撮っちゃうんだけど、電話と言い写真と言い、話しかけようとしたことといい、聡は隣が七緒って知っていたの?声とか雰囲気とか歌から、同一人物とめぼしをつけていた?想像の域なんですが、、、、、とにかく、この二人の雰囲気とか 設定はとても良かったので、もう物語りはこの二人だけでもいいじゃん??って感じ細かいことはいいのだっ一応、それだけではあまり話に進展がないからか?聡は風景写真を撮りたいけど、親友のシンゴの写真を撮っている、そのことで売れっ子カメラマンになった、という事実があり、本当はカナダに行く予定なのだが、延期せざるを得ない状況。しかも、失踪したシンゴの彼女と名乗る茜が、強引に聡の部屋に居座るという・・・あれってかなりイラッとします。聡が、その事実と自分のふがいなさ、踏ん切りの悪さにイラッとしている、そういう強調なんですかね。かといって、茜の存在は隣同士が近づくきっかけではないし、、、、一方、フラワーデザイナーを目指してフランス留学を控えている七緒は、フラワーデザイナーの資格試験のあとも、休んでいいと言われているのに行くあてもなく、結局花屋に顔を出してしまう、というちょっと寂しい30代・・・しかも彼女が毎日通うコンビニの店員氷室に告白されるが、実はそれは彼にとっては小説の題材にした、という"やらせ"告白でそれを知った七緒は当然大ショック。帰宅後、気を取り直そうにも、花をさわっても集中できず、フランス語の練習は、、、涙声。で、それに気づいた部屋にいた聡と、壁越しに「風をあつめて」を歌う・・・・いい感じなんですが、実際に考えると、、、、、すごい設定だよね七緒が花を飾りに行く喫茶店には聡の写真が飾ってあって、フランス留学の前日に、いつもその写真を見ていた七緒にマスター(森本レオ)が写真を餞別としてプレゼントし、裏に野島、と書かれていたことから、七緒は初めて、今まで気にかけていた隣人と同窓会で会った野島が同一人物、ということを知るわけですが、、、、結局、二人がお互いの存在を認識できたのは、七緒フランス出発の前日、鍵を返しに来た自分の空っぽの部屋で聡の写真をみつつ、「風をあつめて」を歌っているところに聡が帰ってきた、、、、という部分、で、それ以上の進展は映像としては無いんですな。それが、、、、、、、もったいない、というか、、、、エンディングは、声のみで映像がないんだけど、フランス留学、カナダ留学?をそれぞれ終えてきた二人が一緒に過ごしているところで終わります。一応のハッピーエンドでほっとした・・・主演二人がとてもはまっていたし、音、色、景色、アパートの内装や外観、とても良かったので、、、、もっと二人でいるところ、二人の物語を集中して見てみたかった、という感じはありましたね~ちょっとメルヘンな話が好きな人は、なかなかいいと思います。
2010.03.13
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今日はレディースデイでしたので、、、他の用事もあったし、朝イチでまたまた西北へ。ニューヨーク、アイラブユー New York, I Love You(2009年フランス・アメリカ)監督:チアン・ウェン、岩井俊二、イヴァン・アタル他あらすじ 映画「パリ、ジュテーム」と同じ企画の第2弾。舞台をNYに移し、10人の監督が各自の物語をオムニバス形式で構築。11人目の監督が更なるエピソードで全体をつなぎ、1本の群像劇に仕上げた。豪華キャストと世界の注目監督との意外なコラボにより、キャストの新たな一面を引き出すことにも成功している。話はだいたいこんな感じ。ホント、たくさんの形の愛が詰まったコラージュです。Love01:チアン・ウェン監督スリの青年ベン(ヘイデン・クリステンセン)は中年紳士ギャリー(アンディ・ガルシア)から財布を盗み、中に入っていた若い女性モリー(レイチェル・ビルソン)の写真に惹かれる。その後偶然見かけたモリーのあとをつけて話しかけると、そこにギャリーが・・・青臭い若造、って感じのヘイデン・クリステンセンはぴったり!そして、絶対にカタギの大学教授には見えないアンディ・ガルシアの組み合わせが妙に面白かったです。Love02:ミーラー・ナーイル監督 47丁目ダイヤモンド取引所ではインド人ダイヤモンド商マンスークバイ(イルファン・カーン)のもとへ仲買人リフカ(ナタリー・ポートマン)が訪れ、ビジネスの駆け引き。全く異なる宗教を厳格に守る二人だが結婚のために剃髪したリフカの美しさに息を呑むマンスークバイ・・・Love03:岩井俊二監督 引きこもりのアニメーション映画音楽作曲家デイヴィッド(オーランド・ブルーム)は顔も知らない監督アシスタントのカミーユ(クリスティーナ・リッチ)の電話で監督の奇妙な指示を伝えられる。ドフトエスキーを読んで曲を作り直せ、と。だが小説のあまりの長さにうんざりしたデイヴィッドはカミーユに仕事を下りると宣言する・・・デイヴィッドが作っている映画のワンシーンは岩井監督の熱望でスタジオジブリから借りたゲド戦記だそうです。クリスティーナ・リッチってホントかわいい・・・穴あきのTシャツ着て本が読めないっ、とごねるオーランドも良かった。Love04:イヴァン・アタル監督 レストランの前で作家の男(イーサン・ホーク)が魅惑的な女性(マギー・Q)を淫らな言葉巧みに口説く。女は一通り話を聞いたところで、自分は娼婦だ、と明かすが・・・下ネタ爆裂のくどき文句をまくし立てるイーサン・ホークって、とてもじゃないけど想像できなかったが・・・上手だったマギー・Qに嘆くところは、思わずにやり。Love05:ブレット・ラトナー監督 失恋したばかりの17歳の青年(アントン・イェルチン)は近所の薬剤師リッコリ(ジェームズ・カーン)から、卒業プロムは自分の娘(オリヴィア・サールビー)と出席するように勧められる。美しい彼女の写真に気をよくしていざプロム当日迎えに来てみると、華やかなピンクのドレスを着た彼女の足元は・・・・車椅子だった!? Love06:アレン・ヒューズ監督数日前に一夜限りのつもりで愛し合ったリディア(ドレア・ド・マッテオ)とガス(ブラッドリー・クーパー)は再会のためにバーに向かう。バーで少し待った後、やはりこれからも二人の関係を続けるのか迷うガスはタクシーを拾って帰ろうとするが、後ろからリディアが現れ・・・Love07:シェカール・カブール監督元オペラ歌手イザベル(ジュリー・クリスティ)は5番街のホテルへチェックイン。腰に障害のある外国人ホテルマン、ジェイコブ(シャイア・ラブーフ)と出会う。彼女の希望の部屋、花を用意したジェイコブは・・・夢か現か・・・という、不思議な幻想的な美しい一遍でちょっと他の話とは印象が違いましたが、、、、すごく心に残り、あとからあれこれ想像してしまいました。Love08:ナタリー・ポートマン監督セントラルパークで白人少女テヤの相手をしているのは、黒人男性のダンテ(カルロス・アコスタ)。テヤに目が行き届いていると感心する周囲の母親は、アナタは優秀なマニー(男性の子守)とほめるが・・・Love09:ファティ・アキン監督チャイナタウンの店で働く若い中国人女性(スー・チー)に感じるものがあった画家(ウグル・ユーセル)は、記憶を頼りに彼女の顔をスケッチするがどうしても目が描けないでいた。しばらく顔を見せない画家を心配した彼女が渡された住所を訪ねると・・・Love10:イヴァン・アタル監督Love04に続き、再びレストラン前。中年のビジネスマン、アレックス(クリス・クーパー)のところへ、女性アンナ(ロビン・ライト・ベン)がタバコの火を借りに来る。積極的に彼を誘惑する彼女だが彼がその気になると身をかわす・・・Love11:ジョシュア・マーストン監督老夫婦がゆっくりと歩いている。せっかちで心配性な妻のミツィー(クロリス・リーチマン)は夫のエイプ(イーラー・ウォラック)に歩くのが遅いと小言をいい、コニーアイランドの遊歩道まで口げんかは延々と続くが・・・Inserted Cut:ランディ・バルスマイヤー監督ビデオ・アーティストのゾーイ(エミリー・オハナ)は走るタクシーの窓から、または駅構内やカフェのテーブルから、さまざまな愛を撮影している。自身も、作家や娼婦、画家、そして、画家の死によって写真を始めた中国人女性と出会う・・・とまあ、こんな感じなんです。私は、05が結構面白かった。フラレタばかりの、ちょっと頼りない青年がすごくいいのです。これは最後にオチがあって、思わず微笑んでしまいました。小さな11本のストーリーはオムニバスってことではなくて、それぞれが少しづつリンクしています。NY舞台の映画やドラマは多くて、行ったことがなくてもなんとなくイメージとかあるもんですが、改めて人種の多さ、人や文化、宗教、言葉の多様性、生活の雑多性、余所行きではない、普段の顔のNYのコラージュ、という感じです。それぞれが日常の一こまを短く切り取ったストーリーなので人と人との関連とか背景とかまったくわからなくて話を把握するのに困ったものもあるし、大きな事件が起こるわけでもないので淡々としていて寝不足の私は、一瞬目を閉じそうになった・・・すまぬ。全体の雰囲気や音楽もいい感じでした。思った以上に、多岐に渡る話でした。ぐぐっと前のめりで見る映画ではありませんが、いろんな仕事、年齢、宗教、境遇の人が出てくるのでちょっと想像力は必要かも、ですね。
2010.03.03
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これも、たまっていた映画の整理のため最近みました。昨日アップした大奥と近い時期に見たのでなんかドロドロ続きで疲れちゃったブーリン家の姉妹 (2008年アメリカ・イギリス)監督:ジャスティン・チャドウィック脚本:ピーター・モーガンあらすじ 16世紀のイングランド。20年にわたる結婚で皇女メアリーしかもうけることが出来ず、ヘンリー8世(エリック・バナ)は、男子の世継ぎを産むための愛人を探していた。男の後継者を産めない王妃(アナ・トレント)との関係が冷めている、と聞きつけた駐フランス大使で新興貴族のトーマス・ブーリン卿(マーク・ライアンス)は、一族繁栄のために才気あふれる美しい長女アン(ナタリー・ポートマン)を国王の愛人に差し出すことを目論む。ところが、王の心を捉えたのはアンの妹で凡庸だが気立ての良いメアリー(スカーレット・ヨハンソン)だった。結婚したばかりのメアリーだったが、夫も出世を約束され一家は宮中に移り住み、メアリーは王の子を身籠る。一方、妹に栄誉を奪われたアンは一時フランスへ追放されるが、やがて呼び戻され、大胆にも王妃の座を狙って策略を巡らすのだった。世継ぎとなる男子を産まなければ価値を認められない悲哀はあっても、男だけで歴史は作れない。後のゴールデンエイジを築いたのは女王エリザベス1世、つまり女であるということもまた史実なのだ。国王を離婚させるためにローマ・カトリックと決別させ、自らが王妃となりエリザベス1世を産んだアン・ブーリンと歴史上は無名だった妹メアリーの関係にスポットを当てたフィリッパ・グレゴリーの同名ベストセラー小説を原作に、どちらか一方が日の目を見れば、もう一方は影となる姉妹の愛と葛藤が描かれる。・・・ということで、まあこれも、とてもドロドロしてます・・・もともと姉妹は、性格は違うけれどもとても仲が良く兄ジョージ(ジム・スタージェス)と共に何不自由なく育ってきたので最初は全然ドロドロしていないんだけど、、、、父親の策略を理解し、自身も実は父親以上に野心家である、という姉のアンは、ナタリー・ポートマンがぴったり!なんですな。そして野心を持たず、幸せを望む穏やかなメアリーも、これまたスカーレット・ヨハンソンはぴったり・・・ とにかく、メアリーは結婚したばかり。夫も平凡だけれども、田舎暮らしで幸せになるつもりだったのが、家族に圧力をかけられ、しぶしぶ宮中へと移り住みむメアリー。実は意外に優しかった悩める王の本当の顔を知って惹かれるメアリーは、無事に王との関係を持つのだが、その事を夫の前で報告させられるという、容赦ない父親と叔父・・・自分ではなく妹が見初められたことでナタリーに冷たくあたるアンだがそれでも姉アンを慕うがゆえ、彼女の略奪婚に近い初婚を家族に報告したことで、今度はアンが一族の非難を浴びてフランスに追放。うわぁ~~、どうなるどうなる?でも、メアリーは妊娠中の体調が優れず、王をつなぎとめるために、今度はフランスの洗練された知識や振る舞いを身につけて帰国したアンが、王に近づく。。。。実際は、思ったほどフランス帰り、という描写が無かった感じ。貴族たちと対等に話す場面はあったけど、サブリナチックなイメージを持ちすぎたのか、私?とにかく、すごいですよ、このアンというキャラ。あ、実在の人物なんですよね・・・・ヘンリー8世に印象付けるような行動をとり、気持ちが自分に向いてるとなれば、現王妃を追放するためあれこれ王に進言し、まんまと王妃の座に就任。イギリスとイタリアとの関係も悪くしてまで王に改宗させ離婚させて結婚、いやーーー、ここまで出来ないっすよ??しかし、待望の出産で生まれたのは女児。この子が後のエリザベス女王なんですが、、、、、既に野心家のアンにうんざりしていた王との仲は冷めてしまい、それでも二人目を妊娠。ところがあっさり流産。これで男児を産まなければ捨てられる、とアンは自分の肉親であるジョージにまで妊娠するための肉体関係を結ぶようすがりつき、結局なにも無かったものの、今度はその様子をジョージの形式だけの妻に見られてしまい、メアリーの必至の嘆願もむなしく、ジョージとアンは時期は別であるが肉親で関係をもった罪などで公開処刑。もう、ジョージかわいそうなんです、ホント。姉妹と一緒に宮中に移り住み、望まない結婚を強いられ、それでもメアリーやアンの事を気遣う優しい兄なんですがね。なんとも浮かばれない、可哀想な立場でした。そして、あれほどまでに一族をのし上げようと奔走した父親、トーマス・ブーリン卿も2年後には死去。なんだかなぁ~~・・・・・非常に可哀想な立場だったのは、母親のレディ・エリザベス・ブーリン(クリスティン・スコット・トーマス)。夫の策略のコマとして娘二人が王の愛人にささげられた上、望まない結婚を強いられた長男と、罪を着せられた長女は処刑され、一家はばらばら、そんな出来事を身近で見続ければ母親としては絶えられるはずがないっすよね。さすがに、ラスト近くでは夫であるブーリン卿をひっぱたいでましたが、それ以上に策略家で、最後は反逆罪、3代に渡って処刑されたというレディ・エリザベスの弟、ノーフォーク公爵(デビッド・モリッシー)も相当なもんでした。いつの時代でも、どの国でも、いろんな野心や出世欲のために女性は利用されていて、なんとも理不尽な感じもしますが、一方でその野心を理解し、自分ものし上がろうとする女性もいた、という、強さ、したたかさ、も感じますね。他には、時代考証というか、 衣装とか調度品とか大奥と同じで、そういう周りのものがとても楽しめました。ただ一人、姉を最後までかばい続けたメアリーは自分の息子や再婚相手と共に、末永く幸せに暮らしたとさ・・・・・結局は、人間的な情愛を持ち続けたものが最後には本質的な幸せをつかむ、ということなんでしょうかね。いやぁ~・・・・疲れた
2010.02.17
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男女逆転版の、漫画原作モノがキャストも決まって、今年公開だそうですが、、、、、こっちは正統派?女の園のドロドロした、例の、、、大奥(2006年フジTV、東映他)監督:林徹脚本:浅野妙子あらすじ江戸城大奥を舞台に繰り広げられる、女たちの愛憎劇を描いた時代劇「大奥」が、三度のテレビシリーズを経て映画化。初の劇場版では大奥史上最大のスキャンダルと言われる「絵島生島事件」と城内で起きる禁断の悲恋を絡め、ラブストーリーを強調した壮大な愛憎絵巻が展開する。時は徳川家七代将軍家継の世。大奥では先代将軍の正室・天英院(高島礼子)と将軍の生母・月光院(井川遥)が熾烈な女の闘いを繰り広げていた。将軍といえども、まだ5歳と幼い家継に代わって実権を握っていたのは、能役者から側用人に成り上がった間部(及川光博)。しかも間部は、6代将軍・家宣の側室で将軍生母である月光院とも恋仲に。そのことが、先代将軍の正室ながら子をなせず、自分より権勢を誇る月光院を目の敵にしている天英院の知るところに。若くして大奥一の実力者となった絵島(仲間由紀恵)は、月光院の信頼が厚かったため天英院派の不満を買っていたが、天英院はこのスキャンダルを暴露するため、まずは月光院派の大奥総取締・絵島を罠にはめようと画策する…。とまあ、、、、ざっとこんな内容なんですが、、、大筋の女の情念怨念ドロドロ系は、ドラマ版とそれほど変わらず、というより、なんたってドラマ版でも十分にドロドロドラマを見せてくれた、そうそうたる面々がですな、今回それぞれ役どころも変わりながら出てくるわけですな。たとえば、こわーいお局系の面々はみんな絵島の敵対派なんですが天英院=高島礼子 先代御側室・蓮浄院=松下由樹先代御側室連浄院付・法心院=木村多江先代五速質連浄院付上臈御年寄・滝川=浅野ゆう子天英院付中臈・宮路=杉田かおる・・・・・こわーーーっ木村多江はドラマ版では、絵島的な役もしてますが、今回は眉もなくて、こわいこわい。月光院にせんぶり入りのお茶飲ませちゃいますから。いや~、ねちねちなイジメです。今回はなんたって 絵島=仲間由紀恵生島=西島秀俊の、美しいこと、儚いこと・・・・それだけでも、お得な感じがしました。キャスティングに関しては、wikiにも詳しく書かれていますが歴代のドラマ版の俳優陣が男女ともたくさん出ていて、あれ、この人はどこに???というくらい、他にもたくさんのバラエティに富んだ人たちがでていました。 院、となった方たちは頭はかくしているけど、他の大奥の女性たちはみんな日本髪で、それだけでも美しさが引き立つと言うか、やはり凛としますね。自分を罠にはめようとしていることを察し、生島になびかない絵島に、逆に生島が本気になってしまう、という件はわからないでもないが、火事の騒動にまぎれて、一緒に江戸の花火を見上げ、結ばれる二人が、なんともきれいでさぁ~~いやあ、ホント仲間由紀恵って絵になる。立ち姿が美しく、声も落ち着いた独特の質が絵島に合っていて惚れ惚れしました。しかも、絵島って、芝居小屋が火事になっててんやわんやの状態の時、自分の部下藤川(中山忍)が逃げ遅れていると知って助けに火の中に飛び込んでいく、とても男気?のある上司なんだよね。絵島のいわゆる上司である月光院が、絵島をかばいきれなかったときも、絵島は上司を売らなかった、というのも、なんともカッコいい。結局、絵島との密通がばれて捕らえられたものの、身に覚えが無いと言い通す生島は、拷問の末に公開処刑。どの国でも、有罪と決まった人間を公の場で処刑する、というむごい事をしていたと思いますが生島も張りつけにされて刺し殺されてしまいます。将軍家継の一言で、絵島は死罪を免れ江戸を追われるがこの騒動で、自分の逢引の相手だった歌舞伎役者の金子長十郎(北村一輝)に逃げられた天英院はそれが気持ちの変化だったのか、絵島の最後の望み、生島の最後の場に立ち合わせてほしい、という希望をかなえ、絵島は目の前で生島が処刑されるのを涙をためて見届ける・・・という・・・・なんともねぇ~生島は、盛りを過ぎつつある歌舞伎役者で、舞台のほかは女性に買われて生計をたてている、という後の無い役者だったわけ。金を積まれ、一度は絵島をはめようとしたわけで自分が裁かれるのも逆らわずに、結局絵島とのことは口にしなかった。張り付けにされた十字台から絵島を見つけて目が合い、静かに微笑んで目を閉じ、処刑される、、、、というのがね、なんかうるうるしてしまいました。他には、ドラマにも増して賢覧豪華な着物や調度品が非常に面白かったです。奥の世界では、おそらく楽しみも少なかったでしょうに、実際当時も、かなりぜいを尽くした着物を身に付けていたと思いますがこの映画版は衣装代で総額1億?見ごたえありました。大奥に勤めるというのは、ある意味キャリアなんでしょうが時には政治にまで影響を及ぼし、世継ぎのためにはなりふり構わず、派閥に所属し、派閥を守るために奔走し、、、、窮屈で退屈な世界で一生を終える女性も多かったでしょうに、本当にキビシイ世界ですよね。まあ、それもこれも差し引いても世紀の大スキャンダルと言われる絵島生島事件、とても美しく切なく描かれていて、キャスティングも私は好きな二人だったので、、、、TV鑑賞で十分な感はありましたが、楽しめました。
2010.02.16
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昨日は、午後から紅実のバスケと知っていましたが、、、朝イチで見てきましたっゴールデンスランバー (2010年「ゴールデンスランバー」製作委員会)監督:中村義洋脚本:中村義洋、林民夫、鈴木謙一以下、ネタバレがあるので 未見の方、内容を知りたくない方は、ご遠慮ください。あらすじ仙台市内で宅配便のドライバーを生業に暮らす青柳(堺雅人)は、ごく平凡な30歳の独身男性。非凡な経歴があるとすれば、2年前、配達先で強盗事件に遭遇し、犯人を唯一の技である大外刈りで撃退したところ、被害者がアイドルタレント(貫地谷しほり)だったがために、ワイドショーに取り上げられて時の人になったことくらいである。とはいえ、長年つきあっていた恋人の晴子(竹内結子)からは「このまま一緒にいても『よくできました』止まりな気がするんだよね」と別れを切り出されるような普通の男。野党初の首相となった金田が仙台で凱旋パレードを行うその日、青柳は大学を卒業して以来会っていなかった同級生の森田(吉岡秀隆)から呼び出され、「お前、オズワルドにされるぞ」「逃げろ。とにかく逃げて、生きろ」と忠告される。突如、爆発音がしたかと思うと、警察官たちが二人が乗っている停車中の車に駆け寄り躊躇なく発砲する。青柳は、反射的に仙台の街へと逃げ込んでいく。その背後で聞こえてくる二発目の爆発音。それは、森田が乗っている車から鳴り響くものだった。金田首相は、爆弾を仕掛けられたラジコンヘリによって暗殺された。世間では、青柳が暗殺現場近くにいたという目撃情報や、爆弾に使われたラジコンのヘリコプターを青柳が専門店で購入する姿を防犯カメラで捉えた映像などが公開され、青柳は首相暗殺犯に仕立て上げられていく。しかし、どれも身に覚えがない。青柳は、自分の知らないところで大きな力が働いていたことを悟っていく。6年前に青柳に別れを告げた晴子はその後、樋口伸幸(大森南朋)と結婚し、一人娘の七美を授かった。テレビで青柳に関する報道を見た晴子は驚き、大学時代のサークル仲間の森田に連絡するが電話は繋がらない。つづいて後輩のカズ(劇団ひとり)に連絡すると、知らない女性の声が「樋口さんですか?」と応対する。カズの恋人というその女性(ソニン)によって病院に呼び出されると、そこには顔中に包帯を巻かれたカズが眠っていた。カズは青柳を呼び出すエサにされてしまい、その際に青柳は警察に捉えられてしまった。連行される車のなかで、警察庁の佐々木(香川照之)は青柳に自首しろと迫るが、青柳は頑なに拒絶する。佐々木が青柳に手錠をかけようとしたそのとき、黒いパーカーを着た小柄な男が運転する車が激突! 車内がパニックになる一瞬の隙を突いて、青柳は脱出に成功する。黒いパーカーの男は、指名手配中の連続殺人犯、キルオ(濱田岳)。キルオの狙いは、以前自分を殺そうとした警察庁の小鳩沢(永島敏行)を殺すことだったが、失敗してしまう。青柳は宅配ドライバー仲間の岩崎(渋川清彦)に、自分を荷物として市外に運び出してもらおうとするが、失敗。キルオが得た情報から、ある病院に潜んでいる青柳の偽者を捕まえようとするが、それも罠だった。もう逃げられないのだろうか……どん詰まりの青柳の前に現れたのは自称“裏稼業の人間”保土ヶ谷(柄本明)。保土ヶ谷のアイデアにより、青柳はマスコミを利用した一か八かの大勝負に出る。その影では保土ヶ谷と晴子、カズたちによるもう一つの計画が進んでいた。警察の罠に嵌った青柳は、佐々木らに追いつめられ万事休す。ついに投降の時を迎えるが・・・原作はちょっと前に読んだんですが、原稿1000枚にも及ぶ大作で伊坂幸太郎の作品の中でもかなり長編ですよね。あれを、どうやって2時間程度の作品にするのか、と思っていたけどかなりいい線いっていたと思います。印象に残り、かつストーリーのつながり的に大切な部分はしっかり骨組みにあり、余計な部分は極力そぎ落とし、そしてスピーディーに展開する物語は139分という作品の時間を感じさせないくらいでした。なんといっても、 どこにでもいそうな平凡な、そして腕っ節は強くないけど正義感とか常識があって人当たりもよく、周りの人間と信頼関係を自然と築いているような、そんなごく普通の男性、というのが堺雅人さんが演じると、ぐだぐだと説明がなくても、本当に説得力があります。あの、ふわっとした笑顔、役柄によってはその目の奥に狂気が潜んでいたりするけど今回はまったくありません アイドルを助けたところまでは多分、誰にも仕組まれていない日常の中の出来事だったようで、助けたアイドル凛香と一晩TVゲームをしてそれなりに親しくなったときに得た、仙台には腕のいい整形外科医がいる、という情報は後にキルオからももたらされ、それがラストにまたつながっていきます。この、整形外科医、声だけの出演なんですが、あーーー、どっかで聞いたことある・・・・どこだっけ・・・だれだっけ?と思いつつ思い出せず、エンドロール観てやっとわかった・・・岩松了!!!いろんな場面で、いろんな人が出ていて、すごく原作のイメージに近いので、原作ありきの作品って難しいと思うけどこの映画は大丈夫だった。あ、重力ピエロも良かったけど。中村監督、伊坂作品の映画化は3作目なので、他2作も見直したいですね。てか、毎回仙台の皆さん、羨ましいっす。雨水管も、うまく逃亡の際に利用し、 この最後のあたりもすごくうまくつながっていて、一度原作読んでいるのに、ドキドキしてしまいました。個人的には、キルオが良かったです。キルオみたいなキャラは伊坂作品にはたびたび出てきますが、濱田くんは、ほんわか気弱なキャラも出来る反面、こういう得体の知れない、不気味キャラもすごく生きていてイイです。あと、これまた写真とラストにちょっと出てきた、ライダーの山口良一さん。非常にオイシイです。これまたちょっとしか出てこない、青柳に2ヶ月前に会ってラジコンヘリなど教えていた、謎の女小梅に相武紗季。可愛いけど、めちゃ裏がある、って感じがいいんだよねー最近、悪女もいいですよね、彼女。息子の事をよく知っている、とマスコミに毅然とした態度で対応する、青柳の父親、平一が伊東四朗さん。これまた、いいシーンなんです。いいシーンなんだけど、ちょっとコミカル。全体的に重くなりすぎずにコミカルな部分がちょこちょことあって、んなバカな、、、、という部分もあって、それがバランスいいのかな。最後、警官に囲まれた絶体絶命のピンチに昔バイトしていた花火屋の伝で仕組んだ打ち上げ花火に助けられ、早朝の広瀬川に逃げ延びた青柳は、凛香とキルオの情報から知り合った整形外科医に整形してもらう。その、整形後の青柳が滝藤賢一。妙におどおどした感じとか、すごくいい。彼、こういう役合いますよね~この彼が、冒頭に出てきたシーンの男で、最後、映画の冒頭シーンに戻ると、ああ、こういうことだったのか、、、と改めて納得できるのです。かなり原作に忠実で、しかもビジュアル的に楽しめる要素もありなかなか面白かったです。特に、一連のカローラのシーンなんか、良かったな。メモを通して会話する、青柳と晴子・・・なんで?どうして?と思いつつ、そんなまもなく青柳が逃げる先にすぐ追いかけてくる警察が、本当に敵に見えて、怖かったけど、、、適度なポップさと、ちゃんとオチがつくラストがあるのでモヤモヤ感は残りませんでしたね。 面白かったですっ
2010.02.04
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昨日も、ちょっと記事にしましたが、今日無事に現物が届きました。THIS IS IT なんか、ダンナは2枚組みのコレクターズエディション?を注文していたようで、、、紙だけど、セルケースの外にカバーが付いてました。ディスクは2枚。 特典映像が結構あるみたいです。まあ、ダンナが見るまでは手をつけないでおこう、と思い中を確認しただけでまだ見てませんが。昼間もワイドショーで今日発売のこととかイベントのことを話題にしていました。先日、映画のレポしたときに書いた、超カッコいい女性ギタリスト、オーストラリア出身のオリアンティOrianthi も、発売イベント参加のため、来日していたみたいですね、ギター弾いている映像見ました。 オリアンティ[輸入盤] ORIANTHI / BELIEVE Orianthi / Violet Journey 輸入盤 【CD】 Orianthi / According To You 輸入盤 【CDS】彼女のパフォーマンスも、かなりいいので、それも必見ですねっ日中、また結構マイケル聞いたので、なんか頭の中、ぐるぐる曲が離れません
2010.01.27
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父親がジョン・カサヴェテス監督、兄が”君に読む物語”の監督ニック・カサヴェテス、実母は大女優ジーナ・ローランズ、という映画一家のサラブレッド、ゾエ・カサヴェテス長編監督デビュー作・・・・ということで、昼間WOWOWで放送していたのをちょっと期待してみてみました。ブロークン・イングリッシュ Broken English(2007年 アメリカ・日本・フランス) 監督・脚本:ゾエ・カサヴェテスあらすじ30代独身、NYでホテルのVIP担当として働いているノラ(パーカー・ポージー)。親友のオードリー(ドレア・ド・マッテオ)は自分が紹介したマーク(ティム・ギニー)と結婚、母親(ジーナ・ローランズ)からは「あなたの年頃でイイ男は残ってない」と心配されている。あるがままの自分を愛してくれる人と出会いたい。でももう、誰からも愛されないかもしれない…。揺れ動く希望と不安を抱えながら、ノラは新しい出会いを求めるが、ひと晩一緒に過ごした男には彼女がいて、お見合いした男は失恋をひきずっていて心ここにあらず、と、ことごとく失敗。そんな時、同僚が主催したホームパーティーで、フランス人男性ジュリアン(メルヴィル・プポー)と出会い…30代・独身という崖っぷちに立たされたヒロイン・ノラの悪戦苦闘を描く、おかしくも切ないラブストーリー。せっかくステキな人と出会っても、「この人も悪い男なんじゃ…」と疑って臆病になってしまったり、焦るあまり、おかしな行動を取ってしまったり…。ロマンチックで美しいNYとパリの街並みも、女子の心をくすぐる。親友が自分と家族ぐるみの付き合いがあったマークと結婚して5年、30代を過ぎ、サイトで希望する年代の男性を検索しても検索数ゼロ。客として仕事先のホテルにやってきた俳優と、食事して一夜をともにするものの共演した女優と付き合ってる事を知り、大ショック・・・という最初の流れも、ちょっと安易なんですが、、、母親の紹介で会った男性も、結局前の恋人が忘れられない、とアウト。これまた、、、、安易だなぁ~~、ノラ・・・てか、それなりにこの二人ともいい雰囲気になるけど、それって簡単すぎないか???と思うのは、日本人の感覚?私の年のせい??そして、乗り気じゃなかった職場の同僚のホームパーティーで知り合ったジュリアン。確かに、ノラはスレンダーで大胆な柄のワンピースとか似合うよ、いけてる。でもさぁ~~、やっぱ年上女性って感じで、それ以上に魅力的に見える部分をもっと描いて欲しかった・・・私が思うに、ノラのキャラにあまり説得力がないの。 ジュリアンは仕事でNYにきたフランス人。英語は話せるけど、時々発音が曖昧という設定で、Hungry≠Uglyをノラが聞き間違えたりね。でも、あまり題名のブロークン・イングリッシュのイメージも無かったなぁ~・・・可愛く見えるときもあるんだけど、、、、、でも、心配性すぎて発作を起こしちゃって、クスリのお世話になっちゃう。そんなに恋愛に不安が????でも、ジュリアンは優しいのだ・・・ちゃんと一晩中そばにいてあげたりしてさ。さすが、ラテン系ーーー無理強いはせず、でも愛するときは情熱的?結局、ジュリアンは仕事が終わって帰国しちゃう。そりゃそーだよねぇ~~、もともと仕事で来ていたんで一緒に過ごしたのはパーティーの夜からの週末のみ。まあ、なんだかんだでジュリアンを忘れられないノラは仕事も手に付かず、結局オードリーと理由をつけて二人でパリへ!ところが、いざパリでジュリアンを探そうとしたのに彼の携帯の番号を書いたメモをなくしちゃうんだな、ノラ。あ~~、どこまでついてないのだ・・・オードリーを先に帰国させ、自分だけもう少し探そうとパリを歩き回るノラ、以前は美術を専攻していてその道に進もうとした、とジュリアンにちょっとだけ話すシーンがあったけど、それに関連する場面は街でふらっと入ったギャラリーの絵を見入るところくらい。でまあ、結局、帰国のため 空港に向かう途中のメトロの中で、ジュリアンと再会、、、連絡くれなかったのに、なぜ急にパリに???と困惑するジュリアンはノラの手をとってメトロを降りて、カフェでビールを一杯。・・・・・そうなの?もう終わりなの???最後の会話は、なんかビフォア・サンセットに似ていたなぁ~・・・・全体的に、余計な音楽とか効果音的なものはなく、ちょっと珍しいかも。それは会話を際立たせていてよかったと思います。エンドロールの音楽も利いてる。次世代フレンチ・エレクトロ・シーンを初期から支え続けてきたスクラッチ・マッシヴが音楽を担当してます。ゾエと映画”マリー・アントワネット”の監督ソフィア・コッポラは長年の友人。2人とも、父親が映画監督というだけでなく、フランス人のミュージシャンをパートナーに持ち、パリ在住という共通点が。この話は、監督ゾエの体験を基にしているのだとか。確かに映画作品にも、アメリカ人×フランス人というカップルの話は多いですよね~題材として面白いんでしょうか。随分前にレポした、恋人までの距離(ディスタンス)ビフォア・サンセットという連作も、アメリカ人男性×フランス人女性。フレンチ・キス(1995年アメリカ)はアメリカ人女性(メグ・ライアン)とフランス人男性(ケビン・クライン)、グリーン・カード(1990年アメリカ)もアメリカ人女性(アンディ・マクドウェル)とフランス人男性(ジェラール・ドパルデュー)・・・他にも、この映画のようにフランス人男性×アメリカ人女性といった組み合わせの映画、案外多いです。我々日本人には、どっちにしろ欧米かっ・・・って感じで判りにくいんですが、いろいろ見ていると、性格の違い、生活観・恋愛観・人生観の違い、というのは色々あるみたいですね。SATCでも、ドラマ版の最後の最後はキャリーがフランス在住のアーティスト(彼はロシア人だけど)とパリで暮らすかどうか、、、、、というのが題材でした。そういった事を考えると、なかなか興味深いです。ただねぇ~~~・・・・ノラ、ちょっとねえ、寝起きの顔がやつれすぎ、胸なさすぎ、相手の男性はきれいだ、面白い、と連発するけどそのユーモアセンスのある会話とかさ、そういう描写がもっとあればよかったのに、と思ってしまった。イマイチ、掘り下げが少ないというか、もっとなんかある?と思ったら、それで終わりかよ?みたいな・・・逆にそれがいいのかもしれないけど。見る側の取り方?ジュリアンは、いかにもプレイボーイ的なイケメンの優しいオトコで、会話もたくみに女性ゴコロをくすぐるような言い回しで、慣れてる!感が出ていて、私がイメージするところの、これぞフレンチっラテン系!!!っていう、魅力的な描かれ方だったんでノラって、そんなジュリアンがそこまで惚れる女性???というような、イマイチしっくりこない感じがずっと最後まで残ってしまいました。パーカー・ポージー、いい女優さんだと思うんですが・・・なんか顔が長すぎ?(ごめん)横顔がすごく素敵・・・正面は、、、なんか、いろんな女優さんに似ている気がします・・・とまあ、いろいろ勝手な感想言ってますが・・・・何度か見てみると、実ははまっちゃったりしてね。ジュリアンカッコいいしノラと一緒に風呂に入って話しているシーンで、契約するわけじゃない、ただ出会っただけだというのが、いかにも。。。でも目からうろこ?という感じでした。
2010.01.20
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スクリーンを見ながら、頭の中をずっとぐるぐると回っていたのは、、、どうして死んじゃったの?本当に死んじゃったの??という言葉でした。 マイケル・ジャクソン THIS IS IT (2009年アメリカ)監督:ケニー・オルテガなお、昨年のニュースですが、この映画は、日本では米国に次いで世界2位の興行収入があり、多数のアンコール上映の要望が相次いだため、また公開直前に25万枚以上のセールスを記録した前売券の着券率が低いことも鑑み、12月19日(土)より、一部劇場にてアンコール上映の実施が決定した・・・・というもので、昨年10月に公開されたときは見にいけなかったけど今回はっ・・・ということで、レディースデイの今日、見てきました。内容2009年の夏、ロンドンのO2アリーナで開催されるはずだった、彼のコンサート”THIS IS IT”。本作は2009年4月から6月までの時間の流れを追いつつ、百時間以上にも及ぶリハーサルと舞台裏の貴重な映像から構成。幻となったロンドン公演の監督を務めていた、ケニー・オルテガが映画も監督を務めます。 多数の楽曲と圧倒的なダンス。彼のパワーに満ち溢れたパフォーマンスを次々と披露するリハーサルにより、最高傑作となるはずだったコンサートを劇場で体感! そして、天才と謳われた彼の舞台裏で見せる素顔、完璧を追い求めた彼のシンガー、ダンサー、クリエイターとしての姿、そして長年に及ぶスタッフ達との友情と深い絆をスクリーンで目撃。 ジャクソン5の頃のマイケルの活躍は、残念ながら幼すぎてリアルタイムで知らないんですよね。でも、そのジャクソン5の頃の曲も、ヒットチャートをにぎわせていたおなじみの曲も、たくさん当時のアレンジで聞くことが出来ます。彼の、音に対する敏感さ、完璧さは尋常じゃありません。学生時代にMTVが全盛期で、必然的にチャート独占していた彼を見て、スリラーやビート・イット、BADなどをリアルタイムで(TVでだけど)見ることが出来ただけでも、幸せかもしれません。一時期、楽曲やパフォーマンスよりもスキャンダラスな話題が先行してましたよね。正直、私も彼の奇行に首をかしげることばかりだったし、どう見ても具合が悪そうな、手を入れた顔・・・もう彼は、音楽シーンに復活しないのかと思っていました。それが、コンサートツアーを発表し、今回映画となった入念なリハーサルをし、さあ、本格活動開始だっ!!!!・・・・・とことが進み始めた矢先の、突然の死。死があったからのコンサートなのか、と思うくらい、ものすごいタイミングの出来事で、死んだことが不思議で仕方がありません。マイケルのプライベート用に撮影された、スタッフにしか見せていないコンサートのリハーサルの様子、というのも、今まではなかったことで、これも彼自身、何かの予感があったのだろうか、、、、と勘ぐってしまいます。そのくらい、タイミングと言い内容といい、リハーサルながらもすばらしいパフォーマンスを見てしまったあとはなにかの巡り会わせを感じてしまいましたね。本当に、これが実際にコンサートツアーとしてマイケルを待ち続けたファンの前で披露されたのなら、ものすごい伝説的なステージになったと思います。しかも、彼は地球を癒そう人間に愛をみんなで手をつなごうといった、LOVE&PEACEのメッセージを色濃く出していました。ふわふわとキレイな高音の声で語るメッセージは、力強いというより、聞いているものの心にスーッとしみこんできます。もし、このコンサートを無事行うことが出来たら、もしかして人間同士の諍いの、ほんの少しでも無くなっていたかも・・・とも思えました。最初は、全世界から集まったオーディションで選ばれたメインダンサーのコメントが流れ、そのうちの一人が人生はつらいことが多いけど、自分の居場所を探した末がここだったというようなことを言います。THIS IS IT。この、THIS IS ITは、もちろん映画のタイトルでツアーのタイトルで曲のタイトルでもあったけれども、マイケルの言葉の随所にも出てきました。映画なんだけど、 リハーサルでダンサーやコーラスと歌っているシーンが多いのでだんだんコンサートを見ている感覚になってきます。だから、時々ものすごい映像、たとえば、上の映像は10名のダンサーをPCで何倍もの人数にして群舞させる、というものだけどこういった手の込んだ映像をコンサートのバックに流そうとしていたり大掛かりなセットがあったり、というシーンがあるとあ・・・映画みたい・・・と思ってしまうんですね。映画なんだけど。 こういった、ステージ後方での映像の合成的な装飾があったり、その映像も映画並みの撮影をしていたりビジュアル的なインパクトがすごい。でも、派手なダンスやパフォーマンスに目を奪われがちだけどどんなに踊っても完璧にリズムと音程を取る、マイケルの歌唱力こそが本当にすごいと思いました。ステージに出るダンサーは、アクロバティックなダンスもするからか結構筋肉質なダンサーばかりなんですが、マイケルは、あの細いからだ、長い手足で、ふわふわと軽くてエッジの利いたダンスをしていて、全然力が入っていないのに、ものすごいキレなんです。彼が手本を見せると、全然違うダンスに見えてしまう・・・いやーーー、語りつくせないけど、映画はエンディングの後も、彼の映像とメッセージが流れるんで劇場が明るくなるまで席を立たずに楽しんでくださいね。レディースデイということで、私くらいか、もう少し年上の女性がほとんどだったんですが、、、、、、もう、ラスト近くは、すすり泣く人が本当に多かった。なんで死んでしまったんでしょう・・・・映像の中に、ステージで共演している女性ギタリストがいます。めちゃめちゃカッコいいんですが、やはり注目されていて、アルバムもリリースしてますね。 マイケルと共演!注目の女性ギタリストOrianthiが2ndアルバムをリリース! KING OF POPどうか安らかに。
2010.01.13
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久々に、子供と見ようと思って前売りを購入しました~~子供2枚、大人1枚 アリス・イン・ワンダーランド 公式HPでは、予告編が見れますがどーやら今わかっているストーリーを見ますと、、、、この作品の中のアリスはなんと19歳! “永遠の少女”であるはずの彼女がすっかり大人になって…と、この時点でかなりまともじゃないのだが、彼女はある男からの突然のプロポーズに戸惑い、パーティ会場を逃げ出してしまう。白ウサギと遭遇し、大きな怪しい穴から“不思議な国”へと迷い込んだアリス。そこで「おかえり」と彼女を出迎えるのが、ジョニー・デップ扮する“帽子屋”。ジョニーにとっての当たり役である、ジャック・スパロウ(『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ)、ウィリー・ウォンカ(『チャーリーとチョコレート工場』)を凌ぐ、見た目も性格も奇抜なキャラクターを演じている。アリスの“再訪”を歓迎する不思議の国の住民たち。彼女の不在の間にこの世界は“赤の女王”の支配下に置かれていたのだ。今回の予告編では、ヘレナ・ボナム=カーター扮する、この赤の女王が動く様子も見られる。その独特のビジュアルが以前から注目を集めていたが、実際に動く姿を見ると期待以上! 巨大なチェシャ猫、女王の足置き用のブタには思わずニンマリ? そして、アリスこそが彼女に対抗するための希望の星。果たして彼女は世界を救えるのか? 原作のキャラクターはもちろん、鬼才バートンによるオリジナルの変人キャラクターも登場するのでこちらも注目。(以上、cinemacafe.net)アニメ版の原作を実写にしただけかと思ったら、どうやらストーリーも一ひねりしてあって、ティム・バートン×ジョニーデップの7度目の顔合わせ、って以上にとても楽しみな作品ですな。だいたい、この色!この世界観!!このキャラ!!!いかにもティム・バートンで、映画ってやっぱこういう楽しみが無いとねっ・・・と改めて思える作品です。今日購入の前売り、得点は 第二弾のスタンド式カレンダー。1・2月のジョニーデップに始まり、 アン・ハサウェイや、ヘレナ・ボナム・カーターなど主要キャストが勢ぞろい。しかし、予告も見たけど、 ヘレナ・ボナム・カーター、、、、すごいっすっもう、頭と体のバランスが、、、、感心するしかないっつーか、キレイな女優さんだけど、ティム・バートンにかかれば、強烈キャラの一人になっちゃうのがすごい。私は、アン・ハサウェイが好きなんで~キレイだよな~、お人形さんみたい。コメディエンヌの才能あり、超シリアスなドラマもOKで、今後も見てみたい女優さんです。公開は4月17日から。3Dの劇場もあるんだけど、どうしようかなぁ~・・・・まだ3D作品見てないんだけど、見てきた人に聞くと、ストーリーに集中できなかった、とか2時間見てるとすごく疲れる、とか、いろいろ意見があるようで。その上、多分梅田までいかないとダメっぽい?まあ、公開までに考えておきます
2010.01.06
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先日、年末年始で酷使するHDD録画のため、ハードディスクを整理しようと映画をDVDに移動してまして、そしたらついつい見ちゃってですね、目が離せなくなってしまったんで、結局見てしまいました。誰も守ってくれない (2009年フジテレビほか)監督・脚本:君塚良一あらすじ 刑事の勝浦(佐藤浩市)には娘と妻がいるが、過去の事件のトラウマが原因で別居、離婚の危機に瀕していた。 娘が両親を仲直りさせようと旅行を計画、勝浦も休暇を申請し、娘へのプレゼントを購入していた。そんなとき、小学生の姉妹が刺殺される事件が発生し、捜査線上に18歳の少年が浮上する。 勝浦と同僚の三島(松田龍平)が上司の坂本(佐野史郎)から命じられたのは、事件の容疑者家族の保護。 勝浦は休暇申請を反故にされ、渋々この任務に着く。その頃、容疑者の少年の自宅には、大勢の取材陣や野次馬が押し寄せ、騒然としていた。 坂本、勝浦、三島が現場に到着したとき、少年は逮捕・連行される。 残された家族は、混乱したまま離婚・再婚の手続きをして姓を変え、別々の場所へと保護され、事情聴取を受けることになる。 中学生である妹の沙織(志田未来)には就学義務の免除がなされ、勝浦と三島に保護され車で家を脱出する。 沙織に向けて容赦なく焚かれるフラッシュ。「一生追いかけてくる」という言葉の意味を、このとき沙織はまだ理解できていなかった。勝浦と三島は、執拗に追ってくる報道車をようやく振り切って、用意されたホテルに到着するが、沙織の事情聴取を始める間もなく居場所をマスコミにつきとめられ、再び車を走らせることになる。 三島は容疑者宅に呼び戻されて家宅捜索に加わることを命じられ、行くあてのなくなった勝浦はしかたなく沙織を自分のアパートに連れてくる。携帯電話を家に忘れてきたという沙織のために勝浦が容疑者宅に戻ると、家宅捜索でごったがえす中で、容疑者の母は茫然としていた。沙織の携帯を見つけた勝浦が戻ろうとした時、母がトイレから出てこないことに捜査員が気付いた。 ドアをこじ開けると、母は家族写真を手に、中で自殺を図っていた。 勝浦が必死に蘇生させようとしたが、もはや息を吹き返すことはなかった。 沙織は混乱の中で、母をも失うことになったのである。アパートに戻った勝浦は、母の自殺を沙織にどう伝えるか迷う。 呼んでおいた精神科医の尾上(木村佳乃)のアドバイスに従い、彼女の家に移動してから伝えようとしたが、沙織はボーイフレンドの達郎(冨浦智嗣)からの電話で先に事実を知り、ショックを受ける。さらには、記者の梅本(佐々木蔵之介)も、尾上の自宅を突きとめ、「犯罪者の家族は迫害されて当然」と勝浦に迫る。 過去の事件の際に名の挙がった勝浦を、梅本は覚えていたのである。 何も語らない容疑者の代わりに沙織から供述を得て、自分の出世の材料にしようと考えた坂本は、引き続きの保護を勝浦に命じるのだった。 その頃、サイバー上では「容疑者とその家族を糾弾せよ」という掛け声のもと、個人情報を得て関係者をさらし者にしようとする動きが活発化していた。行く当ての尽きた勝浦は、東京を出ると、家族と共に宿泊するはずだった、西伊豆のペンションへとたどり着く。 ペンション経営者の本庄夫婦(柳葉敏郎・石田ゆり子)は、勝浦の手が震えるトラウマの原因となった事件の、被害者家族であった。 子どもを守れなかった勝浦に「警察を恨んでも、あなたを恨んではいない」とほほ笑んで見せる本庄夫婦。 しかし沙織が犯罪者家族であることを知り、自分の子供の事件とダブらせた本庄は、複雑な思いを勝浦にぶつける。サイバー上はマツリ状態で、ネット掲示板に容疑者や沙織の名前、写真、住所が公開されただけでなく、勝浦の家族にまで危険が及んでいた。 さらには隠れ家のペンションの住所まで公開された結果、ペンションの窓に投石を受ける。 ペンションのことを教えたのは、沙織本人だった。 なぜこんなことをするのかと戸惑う勝浦と、「刑事さんも困ればいいんだ!」と叫ぶ沙織。 夜になると、住所を見た達郎がペンションにやってきた。 この時ようやく沙織は笑顔を見せ、久しぶりにくつろいだ様子を見せる。しかし勝浦たちの目を盗んで 沙織をペンションから連れ出した達郎は、沙織をネット投稿者たちに売り渡していたのだった。自分の映像がネット上に流れていることに気づいていない沙織を、勝浦は救い出した。沙織をかばって激しく殴られた勝浦に、沙織は、事件当日に見たことを話し始めるのだった・・・。コワイ、なんとも怖いです。どーにも嫌な気持ちが残りました。冒頭の、兄が幼い姉妹を殺害した容疑で警察が逮捕状を手に住宅街の家にやってきて、容疑者の息子を取り押さえ、戸惑う家族の前で離婚届、婚姻届、就学免除の手続きをただただ淡々と執り行う、というのもすごく驚いたしその場面も台詞とか音が入らずに、少年合唱団リベラの歌だけをバックにその様子が本当に淡々と綴られるんですね。当然、被害者の家族は想像を絶する苦痛を負うわけですが、加害者の家族も、その真実がよくわからないままに、苗字を変えて社会で生きていくためにその場で離婚届⇒妻の旧姓で再び入籍、ということをしていたなんでわからなかったことだし、それをすぐに事務的に手続きしてしまうのも驚いた。手持ちカメラを多用したドキュメンタリータッチの演出が、なんともリアルな映像に見えてきます。最初は、どこからかぎつけるのか、加害者宅に押し寄せ、取材合戦を繰り広げるマスコミが怖い、と思ったけど、本当に怖いのは、、、、、匿名をいいことに誹謗中傷するネット社会。勝浦の過去の事件に気づき、勝浦が沙織を連れて逃げ込んだ尾上宅をいち早く突き止めた記者の梅本なのに、それ以上に歯止めの利かない、個人情報を流し続けるネット社会が、本当に怖い。それに、簡単に一応付き合ってる相手である沙織をネットの悪質な利用者に売り渡して、カメラを仕掛けたホテルの一室に置き去りにする達郎も、めちゃ怖い。普通の学生なのに、金がもらえれば知り合いも売る、自分がサイトのたきつけ役になる、、、、何も信じられなくなります。結局、身を挺して自分を守ってくれた勝浦に、自分が見た兄の姿を語り始める沙織でしたが、一番怖かったのは、自分を抑えられずに幼い姉妹を殺害した兄でも、執拗に沙織を追って記事にしようとする記者やマスコミでもなく、友達だと思っていた自分の周りの人間やなんの責任もなく勝手に情報を公開し、糾弾せよ、とネット上で叫ぶ身勝手なユーザ、でした・・・・そしてそして、もっと怖いのは、ラスト近く、梅本が気づくとネット上の沙織たちの話題はすっかり消えうせ、変わりにまたも凶悪犯罪の容疑者ととの家族がマツリの中心にされていたという、、、、、、こわ~~・・・・第32回モントリオール世界映画祭最優秀脚本賞受賞作品。記者役の佐々木蔵之介や、ペンションに取り調べに来る刑事の稲垣(津田寛治)とか、勝浦のかかりつけ精神科医尾上=木村佳乃が、なんか中途半端というか、イマイチもったいない出演だったなぁ~、、、、という感じがありますが、ピアスに柄スーツ、でも頼れる部下の三島=松田龍平とか、大きな瞳が戸惑いを隠せない沙織=志田未来、とか、結構いい感じでした。 この映画は、最初から私には重いテーマだなぁ~、、、、と思っていたので公開前日にフジテレビ系で、映画の4ヶ月前の事件を描いたスペシャルドラマ「誰も守れない」が放送されてますが、見てません・・・・一応、沙織が少し現状を理解し、なんとか残された家族のために強く生き抜いていって欲しい、と希望を持たせるラスト、それと勝浦もなんとか家族再生のため頑張って欲しい、と応援したくなるそんなラストになっていまして、ちょっとだけ、、、、うるっともしました。キャストは豪華だし、やっぱり佐藤浩市はいい!ので未見のかたは一度どうぞ・・・・
2009.12.28
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この映画は、随分話題になったし、そして、先週土曜日から続編も公開。ってことで、遅ればせながら見ました。トワイライト~初恋~ Twilight(2008年アメリカ)監督:キャサリン・ハードウィック脚本:メリッサ・ローゼンバーグ あらすじ(wikiより) 内気な文学少女ベラ(クリステン・スチュワート)は転校生。母親の再婚を機に、離れて暮らしていた父のもとで生活することになった。ベラの転校先は、太陽あふれる大都会アリゾナ州フェニックスとは正反対の、雨と霧に包まれた小さな町ワシントン州フォークス。転校初日に、新しくできた友達とランチをしていると、そこで不思議な雰囲気を持つ5人の集団を見かける。それは町の外科医カレン(ピーター・ファシネリ)の里子達だと教えられるが、ベラはとりわけ美しい青年エドワード(ロバート・パティンソン)が気になっていた。その後、生物のクラスでエドワードの隣に座ったベラ。しかしエドワードは、初対面のベラをあからさまに避けている様子。しかもその次の日からエドワードは学校に来なくなり、よく知りもしない相手に嫌われていることに、ベラは落ち込み、怒りを募らせる。だが数日ぶりに登校したエドワードは、先日とは別人のようにベラに話しかけてきた。そしてその日の終わり、学校の駐車場にいた彼女に同級生が運転する車が誤って突っ込んできて、車と車の間に挟まれそうになるベラだが、次の瞬間、遠くにいたはずのエドワードが隣にいて、素手で車を止め彼女を助けてくれた。エドワードの超人的な力を目撃したベラは彼に疑念を抱き始めるが、クラスメートと出かけたビーチで出会った、幼なじみの少年ジェイコブ(テイラー・ロートナー)から、カレン家と結びつくある伝説を聞く。その伝説からベラはついにエドワードの正体を突き止め、彼にそのことを告げる。エドワードは、獣の血のみで永遠の時を生きるヴァンパイアだったのだ。そんな真実を知ったベラがエドワードに対して抱いた感情は、恐怖ではなく恋心。一方エドワードも、ベラの血が放つ特別な香りにヴァンパイア本来の欲求を封印することが難しいと知りつつ、彼女に惹かれていく。ある日エドワードや彼の家族と野原で野球をしていたベラは各地を放浪するヴァンパイアのローラン(エディ・ガテギ)、ジェームス(キャム・ギガンデット)、ヴィクトリア(レイチェル・レフィブレ)に出会う。その集団のリーダー格であるジェームズに血の香りを気に入られたベラは、命を狙われてしまい・・・・・・ということで、、、、なんか女子が好きそうな映画だな、という印象はありますねーーめちゃ力が強くて、ちゃんと守ってくれる王子様。なのに、恋することは本来ならかなわないはずの、ヴァンパイア・・・女子が大好き、悲恋もの、って感じです。案外、そんな感じの恋愛映画なのか、と思っていたんだけど実際見てみるとエドワードのクサイ台詞がすごいんだな。でも、結構好きかも・・・と思っちゃうのも判る。純愛映画としては、かなりツボをおさえてるかもしれません。後半、人間に手をかける放浪ヴァンパイア一味と会ってベラが狙われてからはアクション映画みたいになっちゃったし、動きが面白いので暗い冷たい映像で色のトーンが統一されている割に、楽しめた感はありますね。とにかく、ヴァンパイアたちの顔がどこまでも白く、、、、そして口が赤い・・・・この映画でエドワード役のロバート・パティンソンは人気が出たけどどーも骨格が苦手なのだよ、、、ごめんね、ファンの皆様。おでこから鼻にかけてさ、 Mr.インクレディブル、って感じがしちゃって この独特の骨格が私は苦手。映画を見ていれば、ベラの元へ駆けつけ危険から守ってくれたり、 自分を抑えつつ、デートのような時間を楽しんだり、そっと部屋にやってきて寝顔を見守ってくれたり、、、、カッコいい役どころではあるんだけど、、、なんせ鼻が・・・ごめんっ逆に、ベラ役のクリステン・スチュワートの顔立ちは、女の子の顔としてかなり好きなタイプ。すごく可愛いというか、クールビューティーな感じがいいのだ。スレンダーだしね。話の途中から、学校公認のカップルになり エドワードの仲間にも紹介されて、、、ま、だから放浪もののヴァンパイアに目をつけられて追いかけられて、最後は大怪我して、ギブスをしたままプロムへ・・・・というわけです。自分もエドワードにヴァンパイアにしてもらって、永遠に一緒にいたい、というベラですが、エドワードは首筋にキスをするだけで決して噛み付かないわけ。君は生きて、僕が永遠にそばにいる、と。くぅ~~っクサイっ!!!そして女子は目がハートになっちゃうね障害は多いけど、とりあえず思いは通じ合って、るのである意味ハッピーエンド???・・・と思ったら、そんな二人を建物の上の窓からじっと観察するある人物・・・というところで終わっちゃうのだっ!!!こりゃーーー、どう見ても続編あり、な展開なんです。原作が4冊あるとかなので、2作目も好評だったら4作連続モノ、になるのかなぁ~??? トワイライト~初恋~ スタンダード エディション オリジナル・サウンドトラック トワイライト~初恋~ トワイライト~初恋~ プレミアムBOXというわけで、、、、、そうだな、韓流とか?メロドラマ系とか?純愛ものとか好きな人は、面白いかもしれませんね~
2009.12.03
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遅ればせながら、、、ダンナが、専門書読む合間に、読みやすい面白い小説読みたい、というので、ここ最近伊坂作品を貸すことがあります。だいたい、移動の電車とか飛行機でさらさらーーっと読めるのがいいらしくそうすると伊坂原作の映画を見てみたい、ということになり…週末、伊坂作品原作のコーナーで見てみたら、これしか、しかも一本しか残ってなかった・・・ので見てみました。陽気なギャングが地球を回す(2006年松竹)監督:前田哲脚本:長谷川隆、前田哲、丑尾健太郎あらすじ 人の嘘を見破ることができる公務員の成瀬(大沢たかお)、正確な体内時計を持つ雪子(鈴木京香)、演説の達人で喫茶店のマスター響野(佐藤浩市)、若いのに天才的なスリの才能を持つ久遠(松田翔太)。その4人が偶然居合わせた銀行で事件に巻き込まれるものの意気投合し、自分たちならもっと上手く銀行強盗をやれる!とチームを組んで銀行強盗をはじめる。ある日、いつものように完璧な強盗をやり遂げた彼らだが、覆面をした4人組にその金を持ち逃げされてしまう。その強奪された金を取り戻すべく、成瀬らはさらなる奇抜な仕掛けを駆使した計画を実行に移すことに・・・・・・とまあ、簡単にいうとこんな感じですが、原作を読んでしまったものには、そして原作ファンにはかなり物足りない映画ですな。残念。 キャストははまっていたと思うんで、なおさら物足りない・・・佐藤浩市、カッコいいのだ!!!原作は、全体にポップで軽妙、洒落た感じが全体にあるんだけど確かにこの映画もポップで振り切れたイメージには仕上がってます。でも、見てくれの軽妙さではなくて、原作にはもっと会話とかシチュエーションの上手さとか、展開の巧妙さとか、そういうもののポップさ、温度というのがあってそこは全然現れてなかった。原作ありの映画の場合、イメージが違う、、、ということは多々あるので、別物として見るとキャストはかなりはまっていたと思います。まあ、細かいことは、、、、、もういいや、って感じダンナは、もうちょっと期待していたみたいで残念がってました。伊坂作品は、いくつか映画化されているけど原作読む前に映画見ようかなぁ~・・・とまで言っていたワタシ的には、 映画作る側の解釈もあるだろう、それなりの脚色もあるだろう、とは理解してますが、でも成瀬と雪子のラブストーリー的な部分は余計だった。あれはがっかり。うーーーん、軽快な感じはいいんですけどね。デビュー間も無い翔太んも、久遠っぽくてよかったな。 【中古】文庫 陽気なギャングが地球を回す 陽気なギャングの日常と襲撃 映画「陽気なギャングが地球を回す」公式ガイドブック 陽気なギャングの作り方 ナビゲートDVD 陽気なギャングが地球を回す プレミアム・エディション 「陽気なギャングが地球を回す」サウンドトラックあ、音楽はなかなか良かったかな。個人的に、冬冬くんの「国士無双」のイメージが随所で重なりました。
2009.11.11
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ずっとアップ出来ませんでしたが、シネコンの、しかもプレミアシートで見てきましたっここのプレミアシートは、 だいたい60名ちょっとで、半分以上がソファ型のペアシート。ひとつひとつの席も、すごく広々ゆったりで、コップなどは隣との間のテーブル状のスペースに置くようになっていてなかなか良かったですっネタばれあり、なので、未見でこれから見ようとしてる人は、、、最後のほうは読まないでくださいっ空気人形 監督・脚本:是枝裕和原作:業田良家「業田哲学堂 空気人形」2009年「空気人形」製作委員会写真は、全てパンフのものですが、上の写真は空気人形の空気弁・・・淡い色合いで、ぼかした写真だから、一瞬なんだかわからないけど・・・・息を吹き込む部分ですね。おへそ部分になります。是枝作品、そしてARATAくんが見たくて行ったんですが、男性客が多くて、、、、これがもし、秀雄な人だったら、、、怖いぞ・・・なんて思ってしまったストーリーある街のレトロなアパートで、持ち主である秀雄(板尾創路)と暮らす空気人形の"のぞみ"(ペ・ドゥナ)は、型遅れで空っぽの「代用品」。ファミレス店員の秀雄は、仕事の愚痴をのぞみ相手に話しつつ、二人分の食事を用意し、ベッドで天井に映し出したプラネタリウムを見ながら語りかけ、そしてセックスをする・・・雨上がりのある朝、秀雄が出かけた部屋で突然動き出す人形。半透明の透けるからだに日差しを浴び、はじめてみる外の世界。のぞみは、秀雄が買っていた服を次々に着てみる。そして、メイド服で おぼつかない足取りで町に出る空気人形。戻らぬ母親の帰りを待つ萌(奈良木美羽)と父・真治(丸山智己)、ニュースで見た事件を自分が犯人だと毎日名乗り出る未亡人・千代子(富司純子)、その相手をする警官・轟(寺島進)はプライベートでは警官が犯罪者の作品を好んで借りにくる。町に出ては大量に食料を買い込む過食症のOL・美紀(星野真理)、執拗に若さを求める受付嬢・佳子(余貴美子)、死の訪れを感じている元教員・敬一(高橋昌也)・・・・お互いを知ることもない彼らも、同じ街でどこか心に空虚をもったまま暮らしている。その日、最後にレンタルビデオ店で出会った純一(ARATA)。目が合っただけで純一に惹かれた空気人形は、そのレンタルショップでアルバイトを始める。ビニールの継ぎ目を化粧品で塗りつぶし、店長の鮫洲(岩松了)にも映画の知識をおしえられつつ、覚えたことはメモにして毎日復習する空気人形。 敬一を言葉を交わしたある日、のぞみの他にも心が空っぽな人間はたくさんいる、と教えられ、驚くのぞみ。 バイトの仕事にも慣れてきたある日、店内の飾りつけの最中に棚の釘に手をひっかけ、手首がさけてしまった。みるみる体がしぼんでしまうのぞみ、かけつけた純一に「みないで」・・・驚いた純一だが、急いでテープをさけた手首に貼り、おなかの空気穴から何度も息を吹き込む。やっと空気で満たされたのぞみを抱きしめる純一・・・・いやぁ~~、相当官能的な映画でしたね。空気人形は、ようするに・・・・ダッチちゃん?今はそんな言い方しないか・・・ラブドールですかね。等身大で、肌を寄せるとビニールのきしむ音がする。のぞみの場合、型遅れなので1体5980円の商品名「CANDY」という量産品量産されるのかよっペ・ドゥナは、この映画でセックスシーンはもちろん、何度もヌードになっているけど、もともと人形であった、ということと心を持って、赤ちゃんのように新しい世界に出会っていくという過程があるんで清清しいヌードです。最初に秀雄に抱かれたあと、秀雄は自分でのぞみのあそこの部分を取り外し(取り外せるわけね!)風呂場で一人洗うシーンがあって、なんかおかしくも物悲しい、侘しい・・・と思ったんだけど、ビデオ屋で店長の鮫洲に迫られてトイレでされてしまうのぞみが、今度は自分でそこを外して洗っているシーンもあって、、、、もう、エロティックであるけれども、それ以上に悲しいシーンでしたね。純一の息で満たされ、 幸福感で一杯の空気人形は、秀雄の部屋にあった空気入れ用のポンプを捨て、一回限りの人生を生きる決意をするんだけど、そうするとそれまで以上に表情が生き生きとし、服装もかわいらしく(人間らしく?)足取りもしっかりした感じになる。どんどん純一に惹かれていって、 一緒に映画も見に行ったりするし、初めて海にも行って、部屋にも遊びにいくけど、そこで昔の彼女の写真をみつけてしまい、それまで感じたことのない気持ちになる空気人形・・・ それにいっしょに暮らす秀雄の家にかえれば、またセックスの相手。だが、ある日秀雄の部屋に新型の人形を見つけてしまい、制止する秀雄を振り払って家を飛び出してしまった。そして、生みの親とも言える人形師・園田(オダギリジョー)のもとへ。おかえり、と暖かく迎えてくれる園田。君が見た世界は、きれいなものもあった?そう問われ、うん・・・・と答える空気人形。そして再び純一のもとへ。心に傷を抱えたままの純一もまた、正体がばれたのぞみの言葉に、セックスではなく、空気を吹き込ませて欲しい・・・という申し出を。何度も空気を抜かれては、純一の息で満たされる空気人形。非常に幻想的でアブノーマルなのに、官能的なある意味のセックスシーン。ただ、最後は、、、、以前の会話から、純一も空気人形だと誤解したままののぞみは、ベッドの隣で寝ている純一のおなか(もしくは急所?)を切ってしまう。そして、今度は自分の息で純一を満たしたい、という純粋な気持ちからなんども口から息を吹き込むのだが、、、、、当然純一はそれで復活するわけではなく、それどころか朝にはそのまま息絶えてしまった・・・その純一を袋に入れてごみに出す、空気人形。そして、自分も手首のテープを外し、燃えないごみ置き場に横たわる・・・はじめは、目にかかるくらいの前髪も、一度の人生を生きよう、と決めたあたりから、すこし短くなって眉がのぞき、生き生きした表情がよくわかるようになります。その、空気人形のきらきらした大きな瞳が、だんだんと心を得て切なさを知り、嘘をつき、年をとることを喜び、好きな相手のことをもっと知りたいと願う・・・ものすごく表情があるんですね。監督が、ぜひペ・ドゥナで・・・というのがうなずける、語る瞳でした。ラストがとても悲しくて切ないだけに、たくさんのリアルでR15指定的な場面もあったのに…見終わっていろいろ考えてしまう映画でしたね。のぞみは、、、、キレイなガラス瓶に囲まれて、萌が捨てた人形を胸に、燃えないごみ置き場で力尽きてしまうけど純一との、つかの間の幸せな時を過ごせてよかったのでは・・・と思ってしまうんです。そりゃ、本当は、普通の男女ではないけれども純一と幸せに暮らして欲しいな、とも思ったけど。それから、作中たくさんの登場人物がありますが、たとえば、純一が死んだ後は、いつものぞみを盗み見していたフィギア好きの浪人生・透(柄本佑)が店員になるんだけど、どの人も都市生活者の孤独、のような形で、空気人形の周りに意図的に登場させたそうです。敬一がのぞみに話す、"生命は"という詩。劇中、のぞみの声で朗読されますが、パンフにも載っていました。吉野弘「生命は」あなたも あるとき私のための風だったかもしれない
2009.10.19
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劇場では見なかったんで、WOWOWでOAしていたのを録画して視聴しました。あまりこの手の映画は最近見ないんで・・・ウォンテッド WANTED(2008年アメリカ)監督:ティムール・ベクマンベトフ脚本:マイケル・ブラント、デレク・ハース、クリス・モーガン あらすじウェスリー(ジェームズ・マカヴォイ)は、自分の人生の何もかもにウンザリしている平凡な若者。変化のない仕事には行き詰まり、ガールフレンドは彼を捨て親友のもとへ去ってしまう始末。彼には、人生の不運に耐え抜くための「何か」が欠如しているのだ。 しかし、謎の美女フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)との出会いにより全てが激変する。 ギリシャ神話の時代から、神に代わって「運命の意志」を実践してきた秘密のフラタニティ(暗殺組織)の王位継承者が、なんと彼自身であると云う・・・。 ウェスリーは今や自らの新しい立場を受け入れなくてはならない。 そして、「墜落」、「私欲」、「裏切り」が渦巻く世界で闘い抜くだけの潜在能力を覚醒させる必要に迫られる。 この作品の監督は、ロシアで 「ナイト・ウォッチ」「デイ・ウォッチ」が驚異的ヒットを記録し、日本でも公開されたこのSFアクション連作、の監督。その、ハリウッドデビュー作、だそうです。なるほど、アメリカ産のアクション映画とは、ちょっと違う、独特の雰囲気がありました。非常にえぐいシーンも多いんですが、それほど顔をしかめるような描写ではなくだけれども、これでもか、というくらいありえねぇ~だろーーー????ってシーンの連続でしたね。もう、ありえなさすぎて笑っちゃうくらいの。最初は、ジェームズ・マカヴォイ演じるウェスリーのさえない日常を淡々と追っていくんですが、そこに並行して何かの殺しが起こる。だけど、イマイチその関連性がつかめないまま、いつもクスリを買う店で唐突にフォックス(アンジー)に出会い、唐突に銃撃戦に巻き込まれる。結構私の中では「????」なまま、どんどんアクションは派手になり、有名な、アンジーの車の助手席側のドアを開けたままでウェスリーを強引に乗せるシーンとか、進むわけ。ウェスリーの亡き父が秘密の暗殺組織をけん引する、すご腕の暗殺者だったという事実を彼に知らせ、しかも父亡き今、ウェズリーは組織を継承する立場にあると言われる、てのは、話としてはありがちにも思えるけど、わかりやすいともいえますあんなに人生投げやりで冴えなかったカレが表向きは紡績工場であるアジト?で 最初のシーンびびってるウィスリーせっせとカラダを鍛え、殺しのテクニックを磨き、たくましくなっていく。スターウォーズの様でもアリ、ロッキーのようでもあり?だんだん強くなって、表情も自信に満ちての変わりようがわかりやすい。ハリウッド、という場所に移っても、監督の一風変わったハードなアクションは変わることなく生かされていて、なんていうか・・・雑味があるのに超カッコいいんですわ!!!音楽もかなりカッコいいんだけど、ウェスリーが持つ特異体質が視覚・聴覚を駆使して描かれていて、冴えないパニック障害もちのサラリーマンだと思っていた彼が実はアドレナリン増量、心拍数上昇の暗殺者だった、という変貌ぶりも、その表情にわかりやすいくらいに出ていていい。それに暗殺者たちの、そしてフォックスの、斜めに刀を振りかざすようにして打ち抜かれた弾丸がスピンしながらカーブしてターゲットを射止める、というのもマトリックス以降多く見られる映像に似ているようで、ちょっと違う、、、、かなり新鮮でした。GOODBYEと書かれた弾丸が、カーブしながら全員を撃ち抜き、最後にはフォックス自身をも撃ちぬく・・・・悲しいじゃありませんか・・・父親は自分が生まれてすぐ行方不明と思っていたが、実は自分を守るためにフォックスと撃ち合ったこと、最後、敵と思い込んでいる人物をウェスリーが列車で追い詰めるが、その列車が深い渓谷に落ちそうになってぶら下がった列車での殺し合い、そして車両ごと落ちたけどまだ平気な二人、そこで初めて敵だと思っていた男が父親だった、という、ありえない場面の連続!!!そして、そこで初めて父親から、自分を狙っている敵だと思っていたのが実の父親であり、自分は洗脳されて父親を殺そうとしているんだ、とわかる。そして次にウェスリーがターゲットにするのは、モーガン・フリーマン演じるスローン。 カレのたたずまいは、敵なんだか味方なんだか、本当に・・・・わかんね迫りくるウィスリーをみながら一人あやとりしてる・・・・のが、なんかオカシイ組織のメンバーに、最後は自分が情報を操作していた、と、ばらすんだけど、フォックスはじめ全員が戸惑いを隠せない。裏切りに裏切り、まさに、大、どんでん返し!!!もう一ひねり裏切りがあったら、訳わかんなかっただろーなぁ・・・このくらいのひねりで十分です、私マーク・ミラーのグラフィック・ノベルが原作だそうですが、これはアンジーのセクシーなかっこよさ、それから最終的にはどんでん返し!!で敵となるモーガン・フリーマンの重厚さ、といったビジュアルと、そしてスクリーン一杯(画面いっぱい)のスピード感を楽しむのが正解、という感じです。ハードすぎない、ちょっとコメディタッチの部分があるのも丁度良かったのでは?すーみーまーせーん~~って、車で飛びながら謝ってるウェスリーとかね。てか、アクション全体が、もしかしてコメディなのか???ラストは、、、、、、元の会社の席でパソコン操作をしている彼に迫るスローン。だが、銃を突きつけた相手はウィスリーではないおとり、カレの足元には暗殺の十字マークが・・・君、最近どんなことした?ラストに、以前とはまったく違った表情の、復讐を果たした暗殺者となったウィスリーが、こう一言スクリーンに向かって言うのでした。ベタ、っちゃーベタですが、まー、これはもう、何も考えずにアクションを楽しみ、アンジーのスレンダーでちょっとやさぐれた?かっこよさを楽しみ、ペネロピとは全然違った魅力のマカヴォイ君を楽しむ、、、、それでOKな映画ですね。まぁ~、わたしは1回みて十分、って感じでした。
2009.10.13
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今日は台風が来る、っつーのに出かけていったのは、、、、、映画見に行ったのだシャーリー・マクレーン版もありますが、シネコンでやっていたこっちを先に見に行きました。ココ・アヴァン・シャネル COCO AVANT CHANEL(2009年フランス)監督・脚本:アンヌ・フォンテーヌ最近、トータルして邦画を見に行くことが多いので、これは6月以来久々の洋画、しかもサガン以来のフランス語映画。やっぱ、言葉の響きがキレイだなぁ~・・・田舎のナイトクラブからパリへ、そして世界へーーーコネクションも財産も教育もない孤児院育ちの少女が、世界のシャネルになるまでの物語。あらすじ母親をなくし、父親に見捨てられ、田舎の孤児院で育った少女時代。姉とともに地方のキャバレーで歌って生計をたて、その時の持ち歌から"ココ"と呼ばれるようになった青春時代。歌手になる夢はかなわず、仕立て屋の奥でスカートの裾を繕う日々。しかしココは知っていた。自分はこんなこんなことでは終わるはずはない、と。そして機知と美しさと独特の魅力を持ち、田舎から脱出した彼女は自分にしかない才能を開花させる。最初は、金持ちの道楽オトコの、いわば 愛人という立場で屋敷に転がり込むが、取り巻きの女性の服装を見て、自分はそれはいやだ、という意思から、男性服をカスタマイズして着る・・・ ワンピースも、リメイクしてシャツの一部をとりつけ、それがまったく古くないのがすごい。こうしてみると普通だけど、このころの女性はコルセットをぎゅうぎゅうに締めて、大きな飾りつきの帽子に胸の開いた裾の長いドレス、ヒールのある靴、これでもかと飾り立てた羽やアクセサリー、そんなスタイルが常識の時代。ちょっとコルセットをはずして身軽な格好をしただけで、慣れない女性は、それが裸同然のスタイルだ、と思うほどコルセットやカラダを締め付ける下着が常識だったようで、その中で、それらを全て排除し、シンプルに、黒や白を基調に、というシャネルのスタイルは、常識を超えた異端児、だったんでしょう。それでも自分の感性と信念を曲げない彼女の強さ、それを突き動かしていたのはなんだったのか。これほどまでに自立し、そして タバコが似合う女性がいるでしょうかね。常にきりっと結ばれた唇が、意思の強さと感性の鋭さを現しているようで本当に魅力的なんです。ご存命だった頃のシャネル本人をあまり覚えていないけど、オドレイ・トトゥが表現したシャネルは、本当に彼女本人に生き写しなのでは、と思えてきます。翼を持たずに生まれてきたのなら翼を生やすためにどんな障害も乗り越えなさい・・・・ココ・シャネルこんなこと、そうそういえることじゃない。すごく哲学的で詩的だけど、強いシャネルの言葉。学が無いなら、本を読み、コネクションがないならコネクションを持つ知り合いをつてに、どうにかのし上がる。デザイナーとして成功し、コレクションも 成功しているのに、なぜか浮かない顔のシャネル。ほとんど感傷的な描写が無い映画でしたが、ただひとつだけ、このコレクションが成功、というラスト、ムーランルージュで歌っていた時代や、ただ一度愛した人との日々、それらを一瞬思い出すココの表情が、、、、ぐっと胸に迫りました。彼女は、生涯こんな表情だったんでしょうか・・・やはり、富や名声を得ても、心から幸せであったとは言えないんでしょうか。彼女が、波乱の人生で唯一心から愛した男性が、もし事故で死ななければ?事故にあわず、予定通り2ヶ月のバカンスを二人で楽しめたのなら?シャネル、というブランドは世界に登場したんでしょうか。最愛の人とは、最初から結婚という形はとれないと知りながらもとてもいい関係で充実した時間をすごしていて、その人を失ったから、、、だけではないでしょうが、結局生涯独身を通したココ。シャネル、という世界が登場できたのは、彼女の波乱に満ちた人生の結果であって、もし、人生のからくりのどこか一部が違っていたら我々は誰も、シャネルというブランドとは出会えなかったかもいれない・・・特別、シャネルに執着が無いのですが、今まで知らなかったことがたくさん描かれていて非常に面白かったです。余計な描写、台詞、説明、一切無いのもよかったです。パンフレットも面白いので、これからゆっくり読んでみたいと思います。そして・・・・シャーリー・マクレーン版も見てみたくなりました・・・
2009.10.07
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もう、1週間以上前に見たんですが、やっとアップです。夏休み直前の、最後のレディースデイだったので、朝イチのシネコンでしたがすごく混んでいました。ネットでチケット取った時はまだ空いていたけど、行ってみたらほぼ満席だったし。ディア・ドクター Dear Doctor(2009年「ディア・ドクター」製作委員会)原案・監督・脚本:西川美和あとでまたアップしますが、原案というかサイドストーリー集ともいうべき、西川美和監督著の小説もなかなか面白いです。才能豊かなんだな、と本当に感心してしまいました。 パンフレットは、カバーをはずすと美しいポスターになります。内容も、なかなか読み応えがありました。でも、それをしっかり読んでも、本来意図する結末とか、人々の深層心理とか、自分が知りたい、と感じたものはわかりませんでした・・・あらすじ晩夏、ある山村に異変が起こっていた。村の診療所の医師、伊野(笑福亭鶴瓶)が突然失踪したのだった。村人達が不安がるなか、刑事の波多野(松重豊)と岡安(岩松了)が捜査に派遣されてくるのだが、刑事達は伊野は田舎暮らしに嫌気が差し、高給を貯めてトンズラしただけだ、と考えていた。そんな中、道端で伊野の白衣が見つかる。若い研修医の相馬(瑛太)は、その周辺の田んぼを必死に探し回った。その2ヶ月前。東京の医大を卒業し、神和田村研修医となった相馬は、赤いカブリオレを走らせていた。コンビニ一つ見当たらないこの地で2ヶ月の研修を早々に終えることだけ考えていた相馬だが、二人乗りのバイクと接触して診療所に運ばれてしまった。目を覚ました相馬に、白衣の中年医師が「伊野でございます」と柔らかい関西弁で挨拶をする。ほかに、女性看護師の大竹朱美(余貴美子)がてきぱき仕事をこなしていた。診療所でひっきりなしに訪れる老人の診察をし、独居老人の健康診断を行い、痴呆の老人の相手をし、急患にも対応する伊野。都会の生活と余りにも違って戸惑っていた相馬も、伊野とともに診察をして回り、村に次第に馴染んで同時に伊野にも心酔していった。ある日、村に住むかづ子(八千草薫)が倒れてしまう。駆けつけた伊野は暑さによる疲れ、とあっさりと診察を終えてしまうが、密かに一人かづ子を訪れ気になった体調を確認すると、娘達に負担をかけたくないかづ子は、「一緒に嘘をついてくれ」と伊野に頼むのだった。・・・・とにかく、ラストは意外な、というかやっぱり?というか、ほぉ~~っな部分もあるけどほとんどのギモンがもやもやと疑問のまま、という感じで混沌とした人の心の複雑さを見せ付けられたまま終わってしまうんです・・・ずっと、いろんなこと考えてしまいました。刑事達が、伊野の身辺を洗うと、とにかく疑問点ばかりで伊野の正体がなかなかつかめないんですね。実家も連絡が取れない、とか、履歴にある病院も勤めたことがない、とか。何か知っていそうな、診療所や村に出入りする斎門(香川照之)も刑事には知ってる秘密を話すわけでもなく、平然とかわす。そして自分も子どもを抱えた普段の生活があって、、、唯一、多少解りやすいまっすぐな人間として、かづ子の三女りつ子(井川遥)が登場しますが、彼女もまた、忙しい医師の仕事と同棲相手やかづ子のことで悩み身動きがとれないでいる。喘息の息子を抱えた看護師の朱美にしたってなにか過去にあったようだし、元救急病院勤めの朱美の、急患での対処の仕方が、もうスゴイ。そして、伊野の正体を知っている???という匂わせ方。伊野に関わった人は、村人を含めてどの人も、実は伊野の秘密に少なからず気付いていた?と思わせる言動があり、しかし村人にとっては、それを公にしてしまえば無医村になる、という恐怖もある。しかし、それだけで無免許の伊野を受け入れていたのだろうか???無医村にやってきた医者に、村人があれもこれも頼ってしまう、という図式は、密かに「コトー」を思い出したんだけど、天才外科医の彼とは真逆で、実は伊野は医師免許も無い偽りの医者、と言うことも非常にシビアでリアルです。 瑛太くん、見切れてごめんっ物語は、現在伊野が失踪したあとの、刑事の身辺調査や村人、関わった人間への聞き取りと、伊野がいた頃の、相馬を含めた医療活動や日々の出来事とを交互に見せるんだけど、全く違和感が無し。そして、え、それはどうなの?どうなるの???と、ずっと思いながら必死に見てしまいました。特に、かづ子との友情とも愛情とも付かない、非常にバランスの取れた距離感、そしてそれだからこそ伊野を失踪に駆り立てた、りつ子との会話・・・失踪直前、 白衣のまま飛び乗ったバイクから畑仕事のかづ子を見つけ、白衣を脱いで大きく振って合図した伊野。どんなことを考えていたのか・・・非常に胸が締め付けられる思いでした。無医村、無免許医師の失踪、がんとの闘病、薬剤のセールス、いろんな細かい問題がたくさん出てくるけど、全然重たくない、暗くないのは、伊野の飄々とした風貌や言動と、どこかユーモラスな会話にあります。そして、西川監督がこだわったと言う、ロケーション。常陸太田市の田園風景で撮影されているそうですが、本当に美しい緑に輝く棚田。暮らす上では不便も多いだろうし、田畑を守っていくのは過疎の村ではすごく大変なことなんでしょうが美しい日本の風景が広がっていて、深呼吸したくなりました。八千草薫さんは、この春の連ドラ、ありふれた奇跡でも、味わい深い山の手のおばあちゃんを演じられていましたが、物語のキーでもあるかづ子を、これまた静かに強く、印象深く存在させて流れの濃淡を作っていました。登場するどの人物にも、何かしら表情の奥に本心を隠しているようなところがあって、人間ってきっとそういうものなんだろうけれも、、、うーーーん、やっぱ考える部分が多かったです。ちょっとあと何回か見ないと、自分なりに納得できない部分もある、というかいや、とにかく面白かったですっ今の日本の映画界には、才能ある若い女性監督が本当に多くなってきましたね。ゆれるや蛇イチゴも見直さないとねっ
2009.07.24
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最近DVDがリリースになったので、久々にレンタルで家でゆっくり鑑賞。マンマ・ミーア! MAMMA MIA!(2008年英・米)監督:フィリダ・ロイド脚本:キャサリン・ジョンソン、 ベニー・アンダーソン、ビヨルン・ウルヴァースこの映画は、 ミュージカル「マンマ・ミーア!」を映画化したもの。劇中の曲は全て、世界的に有名なスウェーデン出身のポップ音楽グループ、ABBAの曲をベースにしています(歌詞に一部変更はあり)。公開された2008年12月、「タイタニック」をしのぎ、英国史上最高のヒット作品となりました。あらすじ舞台はエーゲ海の架空の島にあるホテル。ホテルのオーナーであるドナ・シェリダン(メリル・ストリープ)と娘のソフィー(アマンダ・サイフリッド)は、親子二人で仲良く暮らしていた。婚約者でホテルのホームページのデザインをするスカイ(ドミニク・クーパー)との結婚を明日に控えた日、招待客が船で島に到着しはじめる。ドナは古い友人のロージー(ジュリー・ウォルターズ)とタニア(クリスティーン・バランスキー)を迎えに行き、久し振りの再会に大喜び。一方ソフィーは自分の友人達にある計画を打ち明ける。ドナの日記を盗み読みした彼女は、まだ知らない自分の父親候補が3人いることに気付き、その3人の男性にドナの名前で招待状を送っていたのだった。ヴァージン・ロードを父親と歩きたいと願うソフィー。もちろんドナはこの計画を知らない。父親候補のアメリカ人建築家・サム(ピアース・ブロスナン)、イギリス人銀行家・ハリー(コリン・ファース)、スウェーデン人水兵で旅する作詞家・ビル(ステラン・スカルスガルド)はそんな事情も知らずに、20年ぶりにドナに会いに戻ってくる・・・・映画館に見に行こうか迷っていて結局行かなかったんだけど、行かなくて正解だったかも・・・??なんて。ストーリーは、結構単純でひねりもなく、そのへんがちょっと物足りなかったんですね、私には。おそらく、これはミュージカルとしてみるからこそ、なのかもしれない、と感じてしまったんです。でも全編通して楽しめる、ABBAのたくさんのヒットナンバー、これは楽しいABBAがすごく流行ったとき、実は私はまだ小学生だった(と思う)。上に兄弟がいる、ちょっとだけマセてた友達が聞いていて、・・・・おとな~っなんて密かに思ったものです。だから、多分ドンピシャ世代は、もうちょっと↑の世代かと。それでも、Money, Money, MoneyDancing QueenSuper TrouperGimme! Gimme! Gimme!Does Your Mother KnowSlipping Through My FingersWaterlooThank You for the Music・・・・と、主だったナンバーは知ってるし、口ずさめちゃう。やっぱ、懐かしいのです。DVD見ながら、結構歌っていたので、、、、、こりゃ映画館じゃなくて良かったぞ、と思ったのも、自宅鑑賞正解、と思った要因の一つなんですね。もう、 Dancing Queenを、島の桟橋で皆で歌って踊るところなんて、サイコーに楽しいっ加えて、 メリル・ストリープってやっぱスゴイ!お茶目!怖い役もはまるけど、こういう元気で歌って踊っちゃうのも新鮮で楽しいっと、新たな発見をしたような気分になります。スーツ姿でびしっとキメた、クールなビジネスマンも執拗に男に付きまとう嫉妬深い女も次々に若い男を囲うロマンス小説家もすべて彼女の演技見てると、アリって思うんだけど、素足にスニーカー、パンツ姿で飛び回るドナもキュート!!それは、ドナの親友で 一緒に歌って踊っての、楽しい二人、ロージー役のジュリー・ウォルターズとタニア役のクリスティーン・バランスキーも同じ。ジュリー・ウォルターズはハリポタシリーズで、ロン・ウィーズリー一家のお母さん役としてずっと出てるけど、当たり前ですが全く違う印象でした。それから、 ソフィ役のアマンダ・サイフリッド、すっごく生き生きしていて、若さ爆発っって感じで、めちゃかわいかった。劇中も、すべて吹き替えナシで歌ったそうですが、歌声も将来はメリル・ストリープのようになりたいと話す彼女、共演できたのがかなり刺激になったのか、本当に撮影が楽しかったのでは、と想像できるくらい、本当にのびのびと楽しそうでした。めちゃかわいかった。そして、舞台はドナの経営する、ボロボロの島ホテル、ってことになっているんだけど、ボロボロ、ったってですね、壁が真っ青で、海が見渡せて、木々に囲まれてすっごく綺麗なんです。ソフィが結婚式をあげる、高台の教会もすごくいいんだけど空や海やホテル、ホテルの小物といった色彩がね、強いエーゲ海の日差しにキラキラしていてすごく鮮やかで美しかった。どんなに過去に辛いことがあったって、人生半分過ぎてたって、楽しく残りの人生を送れるんじゃないの?・・・・そう思えてしまうロケーションなんですね。とにかく、 3人のうちの誰が本当の父親なのか?(みんな、それなりにアヤシイのも、父親候補達たちの昔の写真も、オカシイ)というメインのストーリーに、ドナやソフィの友人達がドタバタと絡んでいって、でも最後はハッピーエンドっという意味でも、無理なく楽しめて、元気になれる要素が多い映画でした。
2009.06.28
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えーーー、個人的映画週間、第二弾はですね、・・・・・渋いっすっ自分でも、作品のセレクトが渋いと思いましたほぼ満席に近い状態だったんですが、ほとんどが年配の方たち・・・おそらく、あの中で私が一番年下だったのでは???ただ、ご年配の方々、私語が多い反応が大きい途中のトイレ退出が多い・・・・ははは、結構周りのざわつきが気になった鑑賞でした剱岳 点の記 (2009年 剱岳点の記製作委員会)監督:木村大作脚本:木村大作、菊地淳夫、宮村敏正あらすじ 日露戦争後の1906年(明治39年)、陸軍は国防のため日本地図の完成を急いでいた。陸軍参謀本部陸地測量部の測量手・柴崎芳太郎(浅野忠信)は最後の空白地点を埋めるため、陸軍の威信にかけて剱岳の初登頂と測量を果たせという命令を受ける。立山連峰に屹立する剱岳は、その険しさを前に、多くの優秀な測量部員をもってしても、未踏峰のままであった。創設間もない日本山岳会も、海外から取り寄せた最新の登山道具を装備し登頂を計画しており、山岳会に負けてはならぬという厳命も受ける。前任の測量手・古田盛作(役所広司)を訪ねた柴崎は、案内人に宇治長次郎(香川照之)を紹介される。新妻葉津よ(宮崎あおい)の励ましを受けて富山に向かった柴崎は宇治と共に調査の貯めに山に入ったが、謎めいた行者(夏八木勲)の言葉、雪を背負って登り、雪を背負って降りよ以外、登頂への手がかりすら掴めず帰京する。翌1907年(明治40年)、柴崎、宇治に測夫の生田信(松田龍平)らを加えた総勢7人で、池ノ平山、雄山、剱御前などの周辺の山々の頂に三角点を設置、いよいよ剱岳に挑むのだが・・・・とにかく、その映像の美しさと迫力に圧倒されました。撮影が始まったのが2007年、200日にも及ぶロケは役者さんも荷物を背負って夜明けと共に登山、撮影、下山、の相当過酷なもので、しかも内容を追っての順撮りだったそうで。なんと人間は小さいのか、 なんと自然は力強く壮大なのか、まずそのことに圧倒されました。雪原を延々と登っていく一行の、なんて小さいことか・・・・私も測量を選択し、補はつきますが測量士という国家資格をもち実際に測量の実習やら現場を一応経験し、また会社も測量を扱うところだったんですが、、、だからこそ、この三角点の必要性、機材設置の難しさ、ほんの一部ではありますが、とても理解できます。実習といっても、夏休みに冬場はスキー場となるゲレンデを機材持ってあがって測って歩いたり、グラウンドに曲線を作ったり、、、、といった1週間程度の泊り込み作業、あとは通常授業での実習などでしたが、それでもデジタル化されて扱いやすくなった機材とは違ってその頃はかなりアナログな道具だったので、設置するだけでも苦労してました。それを、100年もの昔、それも今とは比べ物にならない、シンプルな登山装備に100キロ近い荷物、そんないでたちで3000m級の山に測量のための三角点を実際に設置にいった人たちがいる、という、気の遠くなる事実に、改めて驚いたというか、敬意を表したくなりました。当時は、陸軍下で、軍事目的の地図製作だったとはいえ実際に作業するのはやはり人間である、というのを改めて知った感じです。原作は新田次郎の同名小説。残念ながら原作を読んだことはないんですが、映画は、文字からなかなか想像できない、美しくも厳しい自然を体感することが出来ました。パンフレットが、 もう写真集みたいに美しくて。ロケを行った場所の地図も載ってるんだけど、その尾根の複雑さ、高さ、等高線の混み具合、よく実際にこんなところにカメラや撮影機材持ち込んで撮影したな、、、、と驚いてしまいます。キャストも、重厚な演技をする人たちばかりで、ほとんどが測量作業か登山関連のシーンなので、男ばかり、宇治の妻佐和(鈴木砂羽)や柴崎の妻(宮崎あおい)が出てきたときが、少しだけ和みます。長次郎は、案内人として、剱岳信仰との間で辛い思いをしながらも徹底して脇役に回ろうと、常に心を配り、出しゃばることなく、その心意気がすごくて、、、、明治の男の強さ、というんでしょうか。話は、本当にシンプルで、ただただ真摯に山と向き合い、三角点の設置と測量を成し遂げるためだけに登頂を目指した、静かで熱い測量士たちの、あまり知られることのない歴史、でした。全体に流れる、ヴィヴァルディやバッハ、ヘンデルのクラシックも壮大な自然を美しく彩っていて、富山から見える富士山の映像が頭から離れません。映画、というよりも、ほとんどドキュメンタリーといった感の、久々に重厚な作品でした。堪能致しました。
2009.06.25
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えーー、で、今日見てきた映画はこちら。よく映画を見ていた学生時代は、ほとんどフランス映画、ってくらいフランス映画をみていたんですが今回本当に超久々のフランス映画でした。独特のフランス語の音が、妙に心地よかった。サガン-悲しみよ こんにちは- Sagan(2008年フランス)監督:ディアーヌ・キュリス脚本:ディアーヌ・キュリス、 マルティンヌ・モリコニ、クレール・ルマレシャル (パンフレットの表紙と裏表紙)あらすじ デビュー作「悲しみよ こんにちは」が世界的ベストセラーとなりわずか18歳で有り余る富と名声を手に入れた作家、フランソワーズ・サガン(シルヴィ・テステュー)。しかし、作品以上に注目されたのは、サガン本人のスキャンダラスな人生だった。ゴシップ誌を賑わすセレブとのパーティー三昧、生死をさまよったスポーツカーの事故、「破滅するのは私の自由」と発言して騒動となったドラッグでの有罪判決、勝っても負けても桁外れの金額だったギャンブル、ミッテラン元大統領との親密な"交際"・・・・・・発表する小説は常に話題となり、気ままで贅沢な暮らしを楽しむサガン。自由奔放な彼女に恋の相手は大勢いたが、最初の結婚は失敗。一人息子に恵まれながら、またも破局した2度目の結婚。傷心の中、サガンは執筆に打ち込むと共に、酒や浪費も増えていく。そんなサガンを支え、変わらぬ愛をくれた親友ベギー(ジャンヌ・バリバール)も、ある日不治の病を宣告される。その69年の生涯で、愛と孤独を知り尽くしたサガン。世界を熱狂させたデビューからその死まで、きらびやかな人生とその陰に隠された素顔に迫る。この主演のシルヴィ・テステューは、最近ではエディット・ピアフ愛の賛歌にも出ているんですが、この作品のときは36~37歳。劇中では、時の寵児となる18歳から没する69歳までを演じることになり、最初のシーンではその69歳なんですね。特殊メイクとはいえ、 ものすごいふけ顔・・・・ (これはもうちょっと若い頃)もともと、トッポジージョ(ふるいっ)系のお顔立ちで、どこか陰があるというか、、、、口元がちょっとふけ顔そして、監督はもちろん演技力などにほれ込んでのキャスティング、とコメントしているけど、その顔がですね、生前のサガンに本当に似てるっっカトリーヌ・ドヌーヴやミッテラン元大統領と映っている写真を見ましたが、シルヴィ・テステュー?って思っちゃったくらいです。サガンは、名前くらいは誰でも知ってると思いますが、なくなったのが2004年、本当に最近です。でも、知っている作品は、私はこの映画の題、悲しみよ こんにちはだけかも・・・・しかも、それは映画ですからジーン・セバーグのショートカットが印象的な、オットー・プレミンジャー監督、58年の作品です。確かに、小説からもそこはかとなく退廃的な、ブルジョアなのに満たされないような、なんかマイナスオーラバリバリの酒とタバコとドラッグの日々・・・みたいな雰囲気が漂うけど、実際に作者であったサガンの人生は物語と重なって見えます。初めて知ったんだけど、元々裕福な家庭に生まれ育ってるんですね。劇中でも父親に、莫大な収入があったけどどうしよう、みたいなことを問うと、父親は楽しむために使え、なんてコトを言う。お金に困ったことのない人生だったわけです。だから、本当にお金に無頓着で、今でいう300億以上の印税を1作で手に入れながら、結局死後は宝石類から何からすべて、滞納していた税金に回されたのだとか。常に、取り巻きがいて、常にタバコ、酒、そしてコカイン。ヒョウ柄とパールを好んでいたそうで、そういった彼女のたたずまいが、日本人の抱くフランス女性のイメージになった、と言われるくらい強烈な個性がありました。もちろん、一夜にして得た富と名声に群がってきた取り巻きも多かっただろうけど、彼女自身に人を惹きつける、とても強い磁力を感じます。とりまきもですね、 物語のはじめから一緒にいることが多かった↑ダンサーであり脚本家でもあるジャック・シャゾ(ピエール・パルマード)、作家でありジャーナリストのベルナール・フランク(リヨネル・アベランスキ)、他にもサルトル、ゲンズブール、カポーティー、ブリジッド・バルドー、その時代の文壇、芸能、実業家、多岐に渡っていて必ずだれか、結婚した相手とは別の友人達と同居なり行き来をしていて、一見、華やかではあるですが、、、、唯一血を分けた一人息子とも、その後連絡を絶ち、最後までちゃんと向き合おうとしなかった。実際は、その息子さん(ドニ)はまだ40代の元写真家で、サガンから引き継いだ借金の3分の2を返し終えたばかりだとか・・・でも、親子仲は悪くはなかったそうです。激動の生涯を、彼女の回想といった語り口で描いていたので髪型やファッションも次々に変わっていきました。派手なCGとか、そういうのはないけれども、時々織り込まれる実際の新聞記事やTV報道を見て、あ、実在した人なんだ・・・って実感しました。あまりにも、非現実的な日々を送っていて時々空想の人物みたいに思えてくるのです。生活に困ったことのない、いわば世間知らずな感じのお嬢様、それが一夜にして富と名声を手に入れる、そうすると、こんな人生を送ることがあるんだろうか・・・借金で首が回らなくなりそうになってるのに競走馬を買って、そしたらその馬が勝ってぼろもうけ、とかやることがとにかくデカイ、そして考えも及ばない大胆さ。自分がこんな立場だったら??うーーーん、、、、、幸せじゃないかも。いや、金の使い方が違うよな・・・・とても臆病で寂しがり屋で、生き方があまり上手じゃなかった、とも感じるし、自由で、自分の意思をもって、生きたいように生きた強い人、とも感じました。1950年代、という年代、少女のままオトナになったような風貌と言動、上目遣い、節目がちに、襟足や前髪を触りながら話すクセ、その時代のサガン、という女性に会ってみたい・・・・ものすごく淡々と、事実は小説より奇なりを描いた、静かで衝撃的な作品でした。
2009.06.24
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冬冬くんのサイトにも、コメントで書いたんですが・・・最近見て、思った以上に面白かったというか、たまたま、好きなタイプの映画だったので、ご紹介ダージリン急行 Tha Darjeeling Limited(2007年アメリカ)監督:ウェス・アンダーソン脚本:ウェス・アンダーソン、 ロマン・コッポラ、ジェイソン・シュワルツマンあらすじ インド北西部を走るダージリン急行に、長男フランシス(オーウェン・ウィルソン)の呼びかけで、次男ピーター(エイドリアン・ブロディ)と三男ジャック(ジェイソン・シュワルツマン)がやって来る。父の死をきっかけに絶交していた彼らだが、フランシスはインドの旅を通じて、再び兄弟の結束を高めようとしていた。バイク事故で瀕死の重傷を負い、奇跡の生還を果たしたばかりのフランシス。兄弟から父の遺品を独り占めしたと非難され、妊娠7ヵ月の妻アリスとも上手くいっていないピーター。そして、家族をネタに小説を書き上げたばかりのジャックは、失恋の痛手を引きずっていた。兄弟たちはそれぞれに個人の問題を抱えていることから、ケンカが絶えない。しかしそれでも、3人は人生を変える旅を必要としていた。そんな中、あるトラブルから3人は列車を放り出されてしまう・・・・本編前に、短編「ホテル・シュヴァリエ」が上映されるが、これは本編へのプロローグとなっている。てな感じなんですが、とにかく最近洋画をあまり見てなかったので新鮮っそしてアメリカ映画っぽくない!!というのは、舞台がインドだからなのかもしれないけど・・・・冒頭は、これ、ビル・マーレイだよなぁ~??と言う感じで、ちょっとだけビル・マーレイが出演。ピーターに追い越されて、結局ダージリン急行に乗れず、というなんだかオイしい?出番。走ってピーターが飛び乗った列車の指定席に行くと兄弟たちと合流する、ということになっているのね。いきなり顔面包帯ぐるぐるで登場の長男フランシス。ほとんど顔わかんなくて足もケガで引きずってて、なのにツアコン役で妙に仕切り屋、謎?の助手を連れてる。元々困った顔の次男ピーターは、別れたい妻に子どもが出来てこれまた困り顔、三男のジャックはマリー・アントワネットでルイ16世を演じた彼、なんか無表情の中に面白みがあるというか、、、、いや、とにかくいるだけで?面白いこれが、ちょっと小奇麗な三兄弟。旅行中とのあまりの風貌の違いに、驚きますフランシスなんて、これでやっと顔がわかったっ、って感じ全編、色彩が本当に綺麗です。 私は色彩が綺麗な映画に弱いのだ。私にとっては、それが一つの映画の楽しみなんですね。監督のコメントがあったんだけど、どれもこれも本当にインドの村の色彩で、一切脚色はしてないんだとか。それだけでもスゴイ。インドで列車を貸しきって撮影し、途中出てくる村も北部の実在の村で、その青い壁も色とりどりのターバンも本物だそうです。インドの、本当に独特で独自の文化や人生観、我々日本人にもすごく目新しく新鮮で、そして深く考えさせられる。兄弟が列車を降ろされた後に、水路に飲み込まれそうになる子ども達を助け、一人が亡くなり、その葬式に招待される・・・・・というエピソードのくだりが、大げさな描写ではないのになんかじわっとうるっときました。そんなシリアスな場面でも 包帯ぐるぐるのフランシスや、やたらと困り顔のピーターに逆に無表情のジャックを見てるとなんかおかしくて、、、、そのさじ加減が、妙にツボ。インドを列車で旅し、途中いろんな突拍子もない出来事があるわけね。乗務員とデキちゃうかぁ??とか、毒蛇買うかぁ??とか、ローファー盗まれちゃう??とか、、、、なのに、あまりバタバタと煩くない、妙に笑えてしまうのが不思議な感じ。兄弟が、最後にはすべて投げ捨てるたくさんの旅行鞄、このデザインはマーク・ジェイコブズ、劇中には、懐かしいストーンズやキングスなどのナンバーをはじめ、インド映画の巨匠であるサタジット・レイ監督作品やクラシックからも選曲され独特な雰囲気をさらに盛り上げてます。 「ダージリン急行」オリジナル・サウンドトラック兄弟三人の疎遠になった詳細とか、それぞれの今の境遇とかあまり説明がましくなく、というか会話の中にちょっと出てくるだけで詳しくは解らないんだけど、そんなことは結構どうでも良くて全然似てない3人が、徐々に兄弟みたいに見えてくるのが面白かった。それから、一度は帰国しようとした3人、結局搭乗直前で取りやめて、母親に会いに行きます。これ、バイク3人乗りしてるとこね。兄弟を捨てて?尼僧になった母親、最初誰だかよくわからなかったんだけど、アンジェリカ・ヒューストン、この寺がまた、 スゴイ場所にあって。。。美しい。最後のほうにちょこっとカメオ出演のナタリー・ポートマン、こちらは、本編上映前に上映されていた短編「ホテル・シュヴァリエ」に出てきています。最後は手かせ足かせを解くように、パスポート以外の旅行鞄を次々に捨てて列車に乗り込む兄弟・・・・怒涛の展開!ってんじゃないのに、なんか最後まで目が離せずもともと期待せずに見たからなのか、予想外に面白かったのでした。最近邦画を見ることが多かったので、やっぱいろんな映画、もっと見たいなぁ~、とつくづく思いました。時間が、もっと欲しい!!!!
2009.06.18
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加瀬亮出演作など観まくってるときに、そういやこれにも出てたっけ、、、、と、小林聡美&もたいまさこ・・・という、私にとっては黄金タッグの二人の、関東ローカル?で放送されていた2クールという番組。そのDVDを見直したんですね。 2クール DVD-BOX加瀬亮くんも、めがねのキャストの同窓会の回で出てるんだけど、久々に小林&もたいという作品が観たくなってこの映画も見直してみました。9月公開のプールの予習?復習?なんせ、何度も書いてますがやっぱり猫が好きからの、この二人の空気感がたまらない。後に公開されためがねより、この作品のほうが好きかもしれません。 めがねかもめ食堂 (2005年日本)監督・脚本:荻上直子あらすじ フィンランド、ヘルシンキの街角でオープンした小さな食堂。主は日本人女性のサチエ(小林聡美)。メインメニューはおにぎり。でもお客さんはなかなかやってこない日々。サチエは扉が押される日を待ちながら、食器を磨き続ける。ある日、初めてのお客さんの ←ニャロメを着るフィンランド人・・・青年トンミ(ヤルッコ・ニエミ)がやってきた。日本かぶれの彼に、「ガッチャマン」の歌詞を聞かれたサチエは出だししか思い出せない。続きが気になって仕方ないサチエは、カフェで見かけた日本人女性ミドリ(片桐はいり)に声をかける。やがて、ミドリを食堂のスタッフに迎え、お客は日本アニメおたくの青年しかいない店にもボチボチ人が集まるようになった。悩みをかかえたフィンランド人、荷物が出てこなくなって困っている日本人マサコ(もたいまさこ)など、個性的なお客さんたちがかもめ食堂に集まり、サチエたちの温かな心がこもった料理でなごやかな気持ちになっていく。原作は、この作品のために書き下ろした群ようこさんの小説。そして、日本映画なのにオールフィンランドロケ、ということから外国映画のような雰囲気がたっぷり。あてずっぽうに行き先を決めて度に出てきた、というミドリを部屋に招きいれ、共同生活をするんだけど、その部屋がまた・・・・シンプルでモダンで暖かくて(照明や壁紙がいいのね)これぞ、北欧モダン!!!って感じ。 も、ほんとに家具がイイ!!!!シンプルで手入れが行き届いていて、、、、部屋のお手本、みたいな感じ。食堂に客が来なくて、道具を手入れするにも閑古鳥・・・といった、最初の静かなトーンも暗くなりすぎずに観れるのはとにかく全編に映し出される北欧のインテリアや雑貨、キッチンツールを堪能できるからなんですね、私としては。それに、季節は夏。マーケットには、色とりどりの食材が並び、夜は白夜で長い。 北欧の冬はとんでもなく長くて暗い、と在住の友達が嘆いていたけど、雪のない季節はきらきら明るいですよね。地元の人たちと、 少しずつ関わっていくかもめ食堂の女性3人。客の一人には、フィンランドの名匠アキ・カウリスマキの過去のない男の主演俳優、マルック・ペルトラが出演している、という実は贅沢なキャスティングでもあります。・・・・しまった、過去のない男、しっかり観てないからあまり詳細に思い出せないとにかく美味しいシナモンロールが食べたい・・・いや、それ以上に、丁寧に道具を手入れしたい、美味しいコーヒーを入れてのみたい、美味しいおにぎりが食べたい、本当にそういう気持ちになります。空腹時に観る映画ではありませんそれから、とにかく圧巻だったのはエンドロールに流れる、井上陽水「クレイジー・ラブ」もう、これが最高緩くてね、透き通ってて、マイペースな、あの歌声が響くと・・・・・・・もう、本当に鳥肌もんですっやっぱり猫が好きで、井上陽水さんのファンで、お水のレイ子(室井滋)がもらってきた名刺を見て自宅に電話をかける、、、、という話があったんだけど、妙にそれ、思い出しちゃいます。でも、この最後のヨースイさんには、やられました。そして、かもめ食堂の3人の女性。最強の布陣、ですよね。あの、独特の空気感、てのは、この3人にしかない・・・と、思います。というわけで、9月のプールの公開も、ホント待たれますね~それから、小林&もたいファンには、最初にも書いた2クールこちらも、かなりイイ味だしてます未見の方は、ぜひ。
2009.05.13
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録画したままずっと気になりつつ見てなくて、、、最近やっと見ました。潜水服は蝶の夢を見る The Diving Bell and the Butterfly(2007年フランス映画)監督:ジュリアン・シュナーベル脚本:ロナルド・ハーウッドあらすじジャン・ドミニク(マチュー・アマルリック)は3人の子供の父親。ELLE誌の編集長として、幸せで華やかな人生を送っていた。ところがある日突然、脳梗塞で倒れ、「ロックト・インシンドローム(閉じ込め症候群)」になってしまう。身体的自由を奪われ、唯一動くのは、左目だけ。そんなジャン・ドミニクに対し、言語療法士アンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)は、瞬きでコミュニケーションをとる方法を考え出す。そしてある日彼は、瞬きで自伝を綴り始める。果てしない想像力と、記憶、そして生きることへの愛情でジャン・ドミニクは逆境を乗り越え、希望は少しづつ未来へと向かっていく・・・。左目のまばたきだけで自伝を執筆。奇跡のような実話を、リリカルな映像も盛り込んで綴っていく。ジャン=ドミニク・ボビーの小説、及びそれを原作としたフランス映画で原作は1997年に発売。日本では1998年に講談社より発売。ジャン・ドミニクの左目からの視点という、彼の状況を切実に伝える映像が、観る者に身動きできないもどかしさを体感させる。一方で、美しい看護士にときめく心理などが語られ、息苦しさよりも、命をとりとめて、そこから生きていこうとする前向きな姿勢が際立つ。タイトルの潜水服のイメージは、動きづらい肉体を形容しつつ、海の底の心地よさも表しているのだ。ジョニー・デップも熱望したというジャン・ドミニクを演じるのは、マチュー・アマルリック。精一杯開いた左目で必死に気持ちを伝える彼の演技が絶品で、作品のテーマである人生賛歌を代弁する。ジュリアン・シュナーベル監督作品ではバスキアも好きで、それとはまた違った作品なんだけど・・・人間の強さとかもろさとか、悲しみとか希望とか、、、、そういうの、描くとすごいいですよね、この監督さん。冒頭のタイトルバックには、最初はあまり気付かなかったんだけどレントゲン写真が出てきます。そうとは知らずに見ると、抽象画のようにも見える、ある意味美しい骨の写真たち。そして、いきなり ジャン・ドミニクの視点で始まるのが見てる側も左目しか見えないような、物凄く閉鎖的な、狭くもどかしい世界でそれを体感できてしまうんですね。涙ぐめば、画面もにじむし、話しかけてる人から視線をそらせば、全く違うものが見える。時々、元気だったころの回想シーンとか左目以外の顔面もカラダも麻痺してしまった、車椅子に座るジャンの姿が映り、その、あまりの変わり果てた姿に本当にこんな状態で自伝を書いたのだろうか、、、、と、人間の可能性に驚いてしまいます。当初は、ジョニー・デップがこの役を熱望していたそうですがパイレーツ・オブ・カリビアンの撮影などスケジュールがあわず、マチュー・アマルリックで撮影されたんだそうですが、、、なかなかどうして、かなりすごい映像になっていました。少しずつ、アルファベットで意思を疎通させる方法にも慣れ、その瞬きの様子がリアルで、おそらく本当に同じような訓練をしたのでしょうね・・・左目以外に麻痺していないもの、、、、それは、想像力と記憶そういうジャンの言葉があるんですが・・・非常に印象的です。瞬きで会話をする、 という話は聞いたことはあるものの、こんな状態になることはおそらくめったにあることではないししかも、華やかな世界の第一線で活躍していた人ならなおさら、この生活は、こんな自分の状況は普通なら絶望的になるのでは、と思うんだけど・・・人間って、強いんだな、、、と、しみじみ思ってしまいました。映像が絵画的で、音楽も芸術的で、時にはコミカルで・・・あまり暗くなり過ぎないのが良かったし、絶望ではなく、希望、を描いている部分が内容としては重いかもしれないのに感じさせなかったですね。非常に印象深い作品でした。wikiによる、主な受賞は以下のとおり。カンヌ国際映画祭:監督賞(ジュリアン・シュナーベル) ヴェネツィア国際映画祭:グッチ・グループ賞 サン・セバスチャン国際映画祭:ヨーロッパ映画賞 AFI映画祭:観客賞 ナショナル・ボード・オブ・レビュー:外国語映画賞 放送映画批評家協会賞:外国語映画賞 ロサンゼルス映画批評家協会賞:撮影賞(ヤヌス・カミンスキー) ボストン映画批評家協会賞:監督賞(ジュリアン・シュナーベル)同・撮影賞(ヤヌス・カミンスキー)同・外国語映画賞 ニューヨーク・オンライン映画批評家協会賞:作品賞 ワシントンDC映画批評家協会賞:外国語映画賞 シカゴ映画批評家協会賞:撮影賞(ヤヌス・カミンスキー)同・外国語映画賞 サンフランシスコ映画批評家協会賞:外国語映画賞 ブロードキャスト映画批評家協会賞:作品賞、監督賞(ジュリアン・シュナーベル)同・外国語映画賞 女性映画ジャーナリスト連合EDA賞:編集賞、外国語映画賞、同・年間優秀女性賞(キャスリーン・ケネディ) ラスヴェガス映画批評家協会賞:外国語映画賞 セントルイス映画批評家協会賞:外国語映画賞 フロリダ映画批評家協会賞:外国語映画賞 オクラホマ映画批評家協会賞:外国語映画賞 ヒューストン映画批評家協会賞:外国語映画賞 カンザスシティ映画批評家協会賞:監督賞(ジュリアン・シュナーベル)同・外国語映画賞 オンライン映画批評家協会賞:外国語映画賞 リュミエール賞:作品賞、主演男優賞(マチュー・アマルリック) ゴールデングローブ賞:監督賞(ジュリアン・シュナーベル)、外国語映画賞 セザール賞:主演男優賞(マチュー・アマルリック) 映画館大賞「映画館スタッフが選ぶ2008年に最もスクリーンで輝いた映画」第24位派手な映画ではないけれども、いろいろと考えさせられる映画でした。 潜水服は蝶の夢を見る 潜水服は蝶の夢を見る 特別版【初回限定生産】(DVD)
2009.04.17
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なんか、知らなかったんだけど別なもの探していて偶然記事見つけたので・・・SEX AND THE CITY 映画続編2010年5月28日米国公開以下、4月15日付けRelaxnews女優サラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)が主演する映画「セックス・アンド・ザ・シティ(Sex and the City)」続編の米国での公開日が、2010年5月28日に決定した。米「バラエティ(Variety)」が報じた。米国で08年5月30日に封切られ大ヒットを記録した前作と同時期の公開になる。引き続き、監督を務めるのはマイケル・パトリック・キング(Michael Patrick King)。サラをはじめとした、キム・キャトラル(Kim Cattrall)、クリスティン・デイヴィス(Kristin Davis)、シンシア・ニクソン(Cynthia Nixon)の主要キャスト4人の出演も決定している。ストーリーはまだ明かされていない。そっかーーーー、やっぱり、という気もするし辞めといていいのに、って気もするし・・・でも、それだけファンが多くて切望されているのかもしれないね。ま、私は多分見に行っちゃうけどぉ~
2009.04.17
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久々に、邦画以外の映画見ました。製作と脚本にリュック・ベッソンが関わってる、という、それだけの理由で見たんだけど~思ったより面白くて、思った以上に混乱する映画・・・だったかも。リボルバー REVOLVER(2005年 英・仏)監督:ガイ・リッチー脚本:リュック・ベッソン、ガイ・リッチーあらすじ冷酷卑劣なカジノ王マカ(レイ・リオッタ)の罠にはまり、7年間の刑務所暮らしを余儀なくされたすご腕のギャンブラー、ジェイク(ジェイソン・ステイサム)。出所した彼はマカのカジノに乗り込み見事大金を巻き上げるが、逆上したマカは百発百中の殺し屋ソーター(マーク・ストロング)にジェイクの殺害を命じる。自分を罠にはめた暗黒街の男に復讐を誓う敏腕ギャンブラーが、謎に満ちた抗争に巻き込まれていく。 クライムアクション、ってのは私はあまり見ないんですが、、、、これはリッチーの十八番的な、犯罪映画と言えます。ガイ・リッチー、、、、マドンナの元ダンナ、ってほうがピンとくるかも?こけた作品もあるみたいだけど、スタイルがある、ってのはやっぱ強いね。最初に、著名人の残した言葉のテロップが流れ、壁、床、天井、鉄格子などが真っ白な刑務所から、凄腕ギャンブラー・ジェイクが釈放される、、、、というオープニングは、なんか詩的な感じがするんですね。しかも、音楽がめちゃカッコいい。そして、ジェイソン・ステイサムもね、なんか単に罠にはめられてムショ暮らしを余儀なくされた、というのだけではない、悲しみを背負ったような表情がね、いいんすよね~~かっこいいのだ。物語はほぼ全編、ジェイクの「内なる声」で進んでいくので実際に話している言葉なのか、心の声なのかそれに哲学的な言葉も多くてですね、ワケ解らなくなることもしばしば。でも、特筆すべきは、その色。ギャングたちを色分けする青、赤、対照的な白がものすごく綺麗で、ピストルばんばんっ!なおどろおどろしい内容なのに妙にスタイリッシュに見えてしまうんですね。ラスト、全くテロップのないエンドロールに流れる、フランスの作曲家・サティの「グノシエンヌ第一番」。え、え、これで終わりなの???と、正直混乱したまま終わってしまいます・・・・前半は、とにかくスピード感があって音楽もカッコいいし色彩の使い方が印象的で、なかなか面白い。こういうのって、やっぱアメリカ映画にはなかなか出来ないな~、なんて改めて思ったりして。・・・・って、リュック・ベッソンが絡んでるからそういう先入観で見てるかもしれないけど、後半、ものすごくドンパチドンパチと殺戮シーンが多いのだけどそれがスローで写ってたり、画面を分けていたり、描写の仕方がちょっと変わっていて残酷なんだけど、残酷になりすぎず、、、、という部分もあり。だから、なんかスッキリしない、というか解りにくい部分が残念でもありました。
2009.04.16
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今朝、普段学校があるときに近い時間にみんなでおきて用意して出かけた先、、、ってのは西北にあるTOHOのシネコンの朝一発目の映画だったのです・・・・ 映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史(2009年日本)監督:腰繁男ひとところ、監督は芝山努だったのが最近はばらばらですね。今回も、初めて手がける監督さんみたいです。あらすじのび太達が住む地球とは遠く離れている開拓星。今作ではコーヤコーヤ星の時間の流れで言う7年前に、ロップル達が移民し、星を開拓していた。重力が地球よりも小さいため、地球人はスーパーマンのような力を発揮できる。豊かな自然に恵まれているが、星そのものが反重力エネルギーを発生させるガルタイトという鉱石でできているため、ガルタイト鉱業に狙われている。 前売りは買ってあったけど、事前に座席指定してなかったからとにかく9:15の一番早い回にいけば大丈夫かな~って・・・早い時間なのに、割と埋まっていたからホント、早く行って正解~、、、、春休みだもんね、よかった・・・出てきた時間は、もう物凄い人だったしね。結構見やすい席で見ることができました。そして、去年見たときみたいに場内がざわつかず、ポップコーンひっくり返す子供もいなく、すごく落ち着いて鑑賞できて良かったかな。先日、ホノカアボーイ見たけど シートが心地よくて、またゴディバ飲みつつ子供はどらカップでポップコーン食べつつお気に入りのシネコンになりました。今年のボックス。 途中、私はちょっとうとうとしちゃったけど話自体は去年の緑の巨人伝より面白かったかも。ナウシカとスターウォーズを足したみたいな感じは否めませんが、映画ではいつも勇気があるのび太がまたまた大活躍。最後は、別れのシーンもあり、ちょっとほろっとさせられます。ガルタイト鉱業との対決シーンは、百々椛はちょっと怖がっていました。今回のゲスト声優は、主人公ロップルの妹クレムにアヤカ・ウィルソン、ロップルの幼馴染、姉と慕われるモリーナに香里奈、ガルタイト鉱業のボス・バカラの手下にチュートリアルの徳井義実と福田充徳、といった感じですね。エンディングは今年は柴咲コウで去年の絢香同様、なかなかいい歌でした。
2009.03.26
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祝、侍ジャパンイチローがやっと笑顔になってよかった韓国、イチローをなめんなよっって感じ。当初不振だったイチローをこき下ろすような記事を毎回新聞に載せていたみたいだし、ブーイングもひどかったし、見たか、って感じ。最後の勝ち越しタイムリーに関しては、イチロー自身も、神が降りてきたっっていってましたね。チームリーダーとして本当に嬉しいだろうし、肩の荷が下りただろうし、シャンパンファイト前のインタビューなのに、もう酔ってるの??ってくらい、饒舌でした。いやーーー、最初から胃が痛くなるような試合でホントよく勝ったよな~岩隈、よく投げたし、ずっとチャンスに追加点が思うように取れなかったけどここって時になんとか気持ちで打ったって感じで。興奮冷めやらないっすよっさて、引き続き映画ネタです。昔から結構好きな映画で、何度も見ています。今更ですが、アップしてみたいと思います。息子 (1991年日本)監督:山田洋次脚本:山田洋次、朝間義隆あらすじ椎名誠の小説「倉庫作業員」原作。岩手の山村で独り暮らす父(三國連太郎)と、東京でアルバイト生活を送る息子(永瀬正敏)。居酒屋でアルバイトをしている哲夫は、母の一周忌で帰った故郷の岩手でその不安定な生活を父の昭男に戒められる。その後、哲夫は下町の鉄工所で働くようになるが、その取引先で征子(和久井映見)という美しい女性に好意を持つ。哲夫の想いは募るが、あるとき彼女は聴覚に障害があることを知る。当初は動揺する哲夫だったが、それでも征子への愛は変わらなかった。上京してきた父に、哲夫は征子を紹介する。彼は父に、征子と結婚したいと告げるのだった。山田映画初出演となった三國の名演はもちろんのこと、永瀬、和久井ともにその年の映画賞を独占した。最初は哲夫の強い気持ちや、手話で会話する二人に驚く父も、征子が帰ったその晩、ねじり鉢巻姿で歌う姿が素朴で感動的。帰郷前に3人でファックスを買いに行き、とても幸せそうな昭男が、長男の家に行った時とは対照的で親子のいろいろな絆を感じる。主演の三國さんはじめ、あたりまえだけど永瀬正敏も和久井映見も本当に若いっ原田美枝子、浅田美代子、山口良一、ケーシー高峰 浜村純、佐藤B作、いかりや長介、梅津栄、レオナルド熊 中本賢、小倉一郎、中村メイ子、音無美紀子、奈良岡朋子、田中邦衛・・・・あげたらキリが無いくらい、名優さんたちも大挙して出ています。今はもう亡くなられているかたもいて、そういう意味でもとても感慨深い。山田監督の作品は、家族の姿とか、人との絆など描くと本当にしみじみと心にしみる作品が多いですがこれは永瀬正敏が出ているので、まずそれだけで見たんですね。でも、父親に心配かけてばかりの次男坊哲夫、岩手なまりが抜けずに、バイト先でも人間関係が上手く行かず転職した先でそうとは知らずに聾唖の女性に惚れる、、、、そして、聾唖の人の何がいけないんだ、と必死に周りに訴える姿、いつの間にか手話で征子と話せるようにまでなっている姿、、、本当に心に残るいい作品です。なお、山田洋次監督の次回作は来年1月公開予定のおとうとこちらに、加瀬亮が山田組初参戦。何度も共演している蒼井優とともに、山田ワールドにどうからんでくるのか本当に楽しみ。まだHPなど本格稼動は先ですが、おおよその内容は以下。ストーリー夫を亡くし、東京の郊外で娘(蒼井優)とつつましく暮らす姉の吟子(吉永小百合)と、芸人になる夢を追って大阪で年を重ねた、頼りない弟の鉄郎(笑福亭鶴瓶)との再会と別れを描く物語だ。ほかに加瀬亮、小林稔侍、笹野高史、加藤治子らが出演。 以下、2月20日読売記事より山田洋次監督の新作映画「おとうと」の撮影が進んでいる。今月1日、千葉県木更津市内のホテルで行われた撮影では、傍若無人な弟役の笑福亭鶴瓶が姉役の吉永小百合らを前に、快演をみせた。姪の小春(蒼井優)の結婚式で、鶴瓶演じる鉄郎が酔って式を台無しにする場面。姪へのはなむけの言葉として、将棋の坂田三吉と恋女房の小春のやりとりを披露し始める。シナリオで20行近い長セリフを鶴瓶が一気にまくしたて、さらにしゃべろうとするのを止められ、式場外に連れ出される。アドリブまじりの大声が響き渡り、山田監督の「カット」の掛け声も聞こえないほどだ。招待客の掛け声に合わせてビールを一気飲みしたり、運動部の元主将らがエールを送るのに加わり、「フレーフレー小春」とがなったり。本物の酔っぱらいと見まがう演技に周囲から笑い声がもれ、山田監督のほおも緩みがち。テーブル席の吉永もあっけにとられていた。撮影の合間に行われた記者会見で、山田監督は「楽しくて、ゆったりとしていて、悲しくて奇妙におかしい映画を作りたい」と抱負を語った。山田監督の前作「母べえ」で鶴瓶の姪を演じ、今回再度共演する吉永は「今度は年相応の役柄」といい、「鶴瓶さんの小中学校のころの写真をいただき、ダメだけどかわいい弟のことを思う姉の役を、どう演じたらいいか考えている」と話した。これに対し、鶴瓶は「僕の写真が吉永さんの家にあるだけでうれしい」と笑わせた。山田監督は「親せきには一人や二人、鉄郎みたいな人がいて、まわりの人間は、こんな男はいない方が安心だと、見限ってしまいがち。人間って、そんなむごい気持ちを持っている。特に、今の日本人はそう。鉄郎も回復不能なところに落ち込んでしまうけど、姉や姪がこれから先の人生において、彼の痛みをどう受け止めていくかが大事なことだと思う」と語った。こちらも、楽しみです。
2009.03.24
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いや~~、癒されました。そうとう癒されてきました。昨日のレディースデイに、初めて西北のTOHO系シネコンで見てきた映画。劇場は小さかったけど、高低差があってすごく見やすく、シートも座りやすくて、、、ゆったり映画の世界にひたってきました、昨日アップした、ゴディバのショコラを飲みながら。ホノカアボーイ honokaa boy(2009年「ホノカアボーイ」製作委員会)監督:真田敦脚本:高橋卓馬ホノカアというのは、ハワイ島(The Big Island)の北部にある、小さな日系移民の実在する町。その小さな町を舞台にした暖かいお話。原作は、映画にも出演している吉田玲雄「ホノカアボーイ」。(吉は、下が長い吉ね、字出ないけど;) ホノカアボーイあらすじハワイ島の小さな町ホノカアで、青春時代の数カ月を過ごした吉田玲雄が自らの体験を綴った同名小説を、「ハルフウェイ」の岡田将生主演で映画化。失恋したショックで大学を休学したレオは、かつて恋人と訪れたことのあるホノカアの映画館で映画技師として働くことに。ちょっと風変わりだけど温かいホノカアの住人たちとの交流を通し、レオは少しずつ成長していく。話はね、淡々としています。ただただ、熱くて乾いた風を感じることができる雄大な美しいハワイ島の自然と、お年をめしてもなお、元気でマイペースな日系移民のおじいちゃん、おばあちゃんたち。そこに、ぱっと明るくさすような、太陽みたいなレオ(岡田将生)が絡んでくる。最初は、彼女(蒼井優)と旅行に来たレオ。そこで立ち寄ったホノカアに、彼女と別れて大学を休学してやってきたレオは、のんびりした時間が流れるこの村唯一の映画館で映写技師の助手として働き始めた。ある日、イタズラ好きの風変わりな日系人女性、ビー(倍賞千恵子)と出会う。倍賞千恵子さん、ホント昔から知ってるから年とられたな・・・なんて思ってしまうけど、なのにちょこんと小さくて、キュートな服装で、ちょっとイタズラ好きで、そして究極にお料理が上手。以来、レオはビーのつくるおいしいゴハンを毎日ごちそうになる。ちょっと偏屈だけど心優しいビーさんとの日々がレオの心をほぐしていく。そんなある日、レオは天真爛漫な女の子マライア(長谷川潤)と出会い、恋に落ちる。そこには、いろんな人との、ゆったりとした関わりがあり明るい日差しがあり、そしてビーのおいしいご飯があり、、、見ているこっちも、気持ちがほぐれていきました。 岡田くん、2回もお尻みせちゃって着替えたりしてたけど戸惑いつつもその生活に溶け込んでいく、純真な青年、っていうのがぴったりで、あの飛び切り明るい笑顔が本当にさわやかでやさしいのだ。とにかく、配役がまた 絶妙だった、と思うんですねー原作の吉田氏がロケ現場で涙ながらにハグしたほど生前のビーさんに似ていた空気をもっていた、という倍賞さん。彼女の家は、入り口すぐにキッチンとダイニング、奥にベッドとソファとカフェテーブル、みたいなシンプルな家だけど隅々まで手入れされていて、キッチュな小物が並んで風でゆれるパッチワークのカーテンがとにかくかわいい。雑貨屋さんそのまま、みたいな家で見ているだけでうれしくなります。そしてそして、なんたっていつも道端や家の前に座ってエッチ本読んでる、コイチじいちゃん(喜味こいし)。虹に同性愛!って書いたTシャツ着てさ、すっごくかわいいんだけど、自宅で介護していたアルツハイマーの奥さんより先になくなってしまいます。でも、時々レオの前に現れる。風みたいに。映画館の女主人で食いしん坊のエデリ(松坂慶子)、こちらも超キュート!松坂さんのこんな役、初めてみました。すごく生き生きと楽しそうで・・・バーバーの女主人のみずえ(正司照枝)、これまた面白い。とにかくあげたらきりがないんですが、、、ネタを明かせば、マライアと食事したものの、マライアが体調を崩して救急車騒ぎになり、レオは失恋、ビーは倒れて失明。レオは一緒に住んで身の回りの世話を焼いたりしてたけどある夜、目が見えるようになったビーがたくさんのロールキャベツを作り出す。朝、レオが目を覚ますとビーはいなくて、、、、風になってしまいました。1年後に、いつものビーチでひと泳ぎしたレオは半パンではなくスーツのパンツ姿で、すっかり片付けられたビーの部屋を訪れる・・・はっきりと描写されることがなくてもあ、亡くなったんだ・・・というのが物語の中で2回もあってでも湿っぽくはなく、ただ時が流れていく。ビーの、いじらしいかわいらしい姿が目に焼きつきます。出てくるお料理も、 どれもこれもおいしそうでパンフレットにはいくつか紹介されています。ハワイ、私はマウイ島に行って10日ほど滞在したことがありますがハワイ島には行けませんでした。あーー、南の風にあたりたいな~・・・なんて、つくづく思ってしまいました。台詞も、微笑ましかったりくすっと笑えるものがたくさんあって、、、ひとりでのんびり癒されるのがいいかもしれません。
2009.03.19
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これは、かなり好きな邦画の一つです。緒形拳さんはじめ、今は亡くなってしまった方も結構出ているんだけど、、、なんていうかな、爽快感が残る、なんともあったかい映画です。大誘拐RainbowKids(1991年喜八プロ他)監督・脚本:岡本喜八あらすじ(goo映画より、以下敬称略)ある夏の日の朝、大阪刑務所に仲間の正義(内田勝康)と平太(西川弘志)を迎えに行った健次(風間トオル)は、二人に誘拐の計画を話す。最初は反対する二人だったが、健次のねらいは紀州一の山林王・柳川とし子刀自(北林谷栄)。さっそく計画を実行する三人。ところがこのおばあちゃんただ者ではなく、やっと山中で拉致に成功した彼らに向かって和歌山県警本部長・井狩(緒形拳)の知るところとなれば逃げるのは難しい、と落ち着いた表情で論じ始める始末。こうして三人は刀自に用意させた家に身を隠すことになる。この家は柳川家の元女中頭だったくーちゃんこと、くら(樹木希林)の家だった。そのころ、和歌山県警本部では“刀自誘拐"の連絡が届き、刀自を生涯最大の恩人と敬愛する井狩が火の玉のような勢いで捜査に乗り出して来た。連絡を聞いた刀自の子供たちも次々と柳川家に到着。騒然とした空気の中、刀自救出作戦が開始された。一方、三人は隠れ家で身代金要求の策を練っており、その額が五千万円だと知った刀自はいきなり表情を変え、「大柳川家の当主なんだから百億や!」と三人に言い放つ。それによって誘拐犯と刀自の立場は完全に逆転してしまい、事件はいつしか刀自と井狩との知力を尽くした戦いになっていた。そしてついに身代金の受け渡しの日がやってくる。それは前代未聞の全世界へ生中継されるにまで至っていた。こうした大騒ぎの中で百億は犯人に渡され、事件は終わった。三人組はそれぞれの道を歩んでいき、数日後、柳川家に戻った刀自の前に事件の全謀を察した井狩が姿を現わし、刀自はその真実を打ちあけるのだった。もう、なんたって北林谷栄さん演ずる刀自が最高なのです。飄々としていて、落ち着いていて、ものすごい切れ者。でも、その根底には自分の寿命の心配と、国のために戦って戦争で命を落とした自分の子供たちへの思いとその国が税金ばかりをとり、後には自分の山林をも持って行かれるという悲しみと怒り。ささやかな復讐でもあったのです。刀自に雷、風、雨と名前をつけられた健次、正義、平太はこの不思議な山林王のおばあちゃんに、あっという間に心を開き、結局は身代金目的の誘拐のはずがおばあちゃんと県警の知恵比べ、に巻き込まれた・・・ということになるんだけど3人とも見の振り方が決まって、身代金なんと100億も無事に巻き上げて、、、、そりゃ、実際にこんなにうまくいくはずがない、と思うものの、おばあちゃんの人徳で、あっちもこっちも協力してくれて計画は成功。なんともいえない爽快感と、あったかい気持ちになっちゃうのです。途中、事件を取材する記者たちに景山民夫、山藤章二とか、柳川家を取り仕切る天本英世とか、他にもたくさんいろんな人が出ていて面白い。個人的には、なんたってくーちゃん=樹木希林ですっ面白いっ舞台は和歌山の山林で、義祖母の家のあるあたりと同じような風景だし、というかかなり近い設定であ~、あんな風にお山がきれいな場所だよな・・・って、日本の懐かしい風景も存分に楽しめます。
2009.03.13
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まー、いろいろ整理中で今頃???なんて映画も、そう、今頃見てますスペシャル版 通常版 スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ(2007年日本)監督:三池崇史脚本:三池崇史、NAKA雅MURA日本映画でありながら、全編英語、西部劇でありながら仁侠映画、そして設定が源氏と平家の末裔、そして用心棒・・・日本でありながら無国籍な、時代もわからないような不思議な世界観。なんか、日本映画ってすごい可能性があるな、ということを強く思った映画です。あらすじ壇ノ浦の戦いから数百年、平家の落人が拓いた山あいの寒村“湯田”は、埋蔵金の噂を聞きつけ押し寄せたよそ者たちに荒らされ放題だった。そして今、平清盛の平家ギャングと源義経率いる源氏ギャングの果て無き抗争の真っ只中に、さすらいのガンマンが流れ着く。清盛も義経も凄腕のガンマンを用心棒にしようと画策するが、寡黙な男が目を留めたのは、清盛への復讐心に燃え、義経の元に身を寄せる女・静だった。マカロニ・ウエスタンがあるならスキヤキ・ウエスタンがあったっていい。かつて黒澤明の名作『用心棒』が翻案されてイタリア映画『荒野の用心棒』が生まれたのだから。しかも全編英語のダイアローグが、源平合戦と西部劇がミックスされた異空間にぴたりとはまる。さらには、伊藤英明の寡黙なガンマン、佐藤浩市演じる卑怯者の清盛、伊勢谷友介の残忍で美しい義経、香川照之の壊れゆく保安官等々登場人物の造形が秀逸で面白いのだ。クエンティン・タランティーノと桃井かおりの秘められた絆も、北島三郎の主題歌も、もちろん体を張った泥だらけの本格アクションも申し分ない。その後の興行収入とか、評価とか関係なく、これはまず、演じる側、作る側はすごく面白かったんじゃないか、と思います。セットから衣装から設定から、そしてキャスト、絶対に関わっていた人は、われわれ視聴者の何倍も楽しかったんじゃないか、と思うのだ。とにかく、キャストは豪華豪華。これは見ている側もものすごくうれしい。赤の平家には、清盛=佐藤浩一重盛=堺雅人宗盛=田中要次とにかく、馬を乗り回すのも、赤いメッシュヘアもカッコイイのだ。対する白の源氏には義経=伊勢谷友介与一=安藤政信弁慶=石橋貴明とくに、冷血で美しい義経の伊勢谷友介、これはもうすごいね。一人だけ白くきれいなの。木村佳乃じゃなくても惚れちゃいますなガンアクションもカッコイイんだけど、太刀さばきも見事。それとマッドな殺し屋、与一の安藤政信、これがまた、何気にいい!!!彼も、なかなかTVでは見ることが出来ませんが、そうとうハマっていたと思います。そして、物語の中心、ガンマン=伊藤英明殺されるアキラ=小栗旬アキラの妻・静=木村佳乃アキラの母・ルリ子=桃井かおり・・・・あげたらキリが無い。リッチ:香取慎吾 ピリンゴ:クエンティン・タランティーノ 村長:石橋蓮司 伝七:塩見三省 トシオ:松重豊 保安官:香川照之 と、そうそうたるメンツが、短いシーンを固めていて木村佳乃はもう、ものすごい壮絶な演技。カガテルもかなり面白いんだよなぁ~そして、何よりカッコイイのは、、、、、、桃井かおり!!!!!オイシイ!!!すごいとこ、もってっちゃいます、もう感動もんですっ血まみれの弁天っでも、若い頃のタランティーノとのシーンはすっごくかわいいのっどこで出てくるかと思っていた塩見三省とかベテランの役者さんもいいんだよね~かなりエグい、暴力シーンや合戦、強奪、からリアルなエロティック描写、弓矢や十字架での串刺し、まで、確かに見ていていい気持ちがしない部分もあるけれどもそれでも、、、、、大娯楽映画?一人ひとりのキャラが個性的で、すごく魅力的。ドロドロで薄汚れているのに、なんででしょうね。源氏、とか平家、とかいいつつ着ているのはスカジャンだったり、ウェスタンブーツだったりさ。細かい部分に、遊び心があるから、なんでしょうか。マカロニウェスタンに対してスキヤキウェスタン、根畑(ネバダ)・・・・とかねクレジットに出ない香取慎吾はいわゆるカメオ出演。焼き豆腐が売りきれてたの・・・・最初と、そしてかなり後半に出てくるタランティーノ、、、、ルリ子の老け方とかなり差があるけどタマをとられて、女に目覚めちゃった弁慶も貴さんがやるから笑っちゃったしっものすごい教訓があるとか、そういうんじゃないんだけど繰り返し見るか、ってーと気持ちが晴れるのとも違うからしょっちゅう見ないかも、とも思うんだけど、、、、サヨナラだけが人生だ・・・・花男Fでも出てきたフレーズ。ピリンゴがつぶやくんだな。結局、最後に残ったのはガンマンと平八(アキラと静の息子)そして伝七のみ。雪の広野に咲く赤と白のバラが美しい。とにかく、食わず嫌いはせずにまずはモノの試しに、一度見てみては。・・・・さぶちゃん(北島三郎)の歌声は、サイコー!
2009.03.04
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これも今週見た邦画。またまたずいぶん前に録画して、そのままでしたオダギリジョーと香椎由宇が結婚したときはちょっとだけ見たけど・・・なんたって、全体がシュールなのでパビリオン山椒魚 (2006年日本)監督、脚本:冨永昌敬なんか、つかみどころのない、見ようによってはイタイ作品ではあるんだけど出ている人たちはかなり魅力的なんだよね。あらすじ自称21世紀の天才レントゲン技師・飛島芳一(オダギリジョー)のもとに香川(光石研)と名乗る男がやってきた。彼は、芳一にサラマンドル・キンジロー財団の動物国宝である、オオサンショウウオのキンジローを盗み出し、レントゲン撮影するよう依頼する。ところが、芳一はキンジローの誘拐に失敗してしまい……。この映画では、150歳となる山椒魚を巡って人々が目を血走らせる。19世紀に開催された3度のパリ万博に、特別大使として出席したこの由緒正しい?山椒魚は、ただそこにいるだけ。山椒魚を巡るサスペンス、ミステリー、ホームドラマ、アクション、あらゆるジャンルと人生がそこで交錯し、新たな世界への扉が開かれる。生命の歴史が変わる。そんな妄想を抱かせる映画。いやいや、いろんな解説など読みましたが正直シュールすぎてつかみどころが無いかも・・・オダジョーは相変わらずコミカルながらかっこよく、香椎由宇は丹精な顔立ちで山椒魚を抱く・・・うーん、シュールだ パビリオン山椒魚 パビリオン山椒魚!/メイキング・ビデオ[DVD] パビリオン山椒魚 プレミアムエディション
2009.02.27
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あーーーー、今日はPCの調子が悪くて書いた記事もどっかいくしパフォーマンスは悪いしでイライラですで、映画の整理やらなんやらでこのところ毎日何本か映画を見てるので・・・今日はこちら。僕は妹に恋をする (2007年日本)監督:安藤尋脚本:安藤尋、袮寝彩木あーーーー、描写が静かな、台詞も少ない、人物の動きも変化も少ない、そういう映画はたくさん見てきていますが、、、こりゃーー、やっちまったなっって感じ・・・ファンの方には、本当に申し訳ないんだけど、、、、面白くないっもうちょっとなんとかなってるのか、と思ったんだけどあらすじ 高校3年生の双子の兄妹、頼(松本潤)と郁(榮倉奈々)は幼い頃、結婚の約束をするほど仲よしだった。しかし最近、頼が郁に冷たい。郁は自分に想いを寄せる同級生(平岡祐太)の事を相談したいのだが、相手にしてくれない。頼と同じクラスの友華(小松彩夏)は、放課後、友達と楽しそうに話している郁を教室から見守っている頼に近づき、「妹って得だね」と意味ありげにつぶやいた。ある夜、ベッドで眠る郁に頼がキスをした。驚く郁に頼は、思いを打ち明けるのだった…。嵐の松本潤の初主演映画は、少女コミック連載の人気少女漫画。双子の兄妹の“恋愛”を描いた、ピュアすぎるほどピュアなラブストーリー。愛してはいけない人を愛してしまったために、隠すために嘘をつき、嘘のために相手を傷つける。そして、傷つけてしまった自分を偽ろうとして、さらに自分も相手も傷つけて…。少女が憧れるピュアなラブストーリーに仕上がっている。・・・・原作漫画は読んだことがないんでこの作品の世界観はよくわからないし、たぶん映画だけでは描くことには無理があったように思いますね。演じ手の責任ではないし、 実際、松潤や榮倉奈々個人としての魅力はよく出ていたと思います。ただっ私の好みやとか年齢的な感性などからいうと、、、、、正直、面白くなかった122分、長いよ~PG-12、まあ確かにね・・・・はっきりした描写は少なかったけど、確かにそうだよな。淡々とした映画、というのはたくさんあるけどそれなりに残るものがあったり考えさせられたり、気持ちの中に響いたりなにかしら感じるといいんだけど、、、この映画は、保存はしないかな。長いこと録画したまま眠らせていましたが、1回みて納得です。でも、役者さんたちのファンであればそれなりに楽しめる・・・かな。 僕は妹に恋をする スタンダード・エディション 僕は妹に恋をする プレミアム・エディション 僕は妹に恋をする ナビゲートDVD
2009.02.27
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今、ビデオやらHDD内の映画の整理をしていてとりあえず録画保存したまま、まだ見ていなかった映画を改めてみたりしています。うーん、数百本もあるので整理がつくには、、、、、一生の仕事??改めて見たり、ディスクに焼いたり、、、、、で、今日はこれ! プラダを着た悪魔The Devil Wears Prada(2006年アメリカ作品)監督:デビッド・フランケル脚本:アライン・ブロッシュ・マッケンナ劇場に見に行けず、DVDで借りる前にWOWOWで放送したので録画したもののそれすら見る暇がなく現在に至っていたんですが、、、、あらすじ:大学を卒業し、ジャーナリストをめざしてNYにやってきたアンディ(アン・ハサウェイ)。オシャレに興味のない彼女が、世界中の女性たちが死ぬほど憧れる仕事を手にしてしまった! それは一流ファッション誌“RUNWAY”のカリスマ編集長、ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)のアシスタント。しかし、それは今まで何人もの犠牲者を出してきた恐怖のポストだった! ミランダの要求は、悪魔的にハイレベル。朝から晩まで鳴り続けるケイタイと横暴な命令の数々、その上「センス、ゼロ!!」と酷評され、アンディはこの業界が努力とやる気だけでは闘えないことを思い知らされる・・・これまた、衣装はパトリシア・フィールド。劇的にファッションが変わっていくアンディの、その変わり方は、いくら協力者がいるからってえ、そんなに簡単にセンス良くなっちゃう??という感じはするけど、、、細かいことはいいのだとにかく全体的にスピード感があって確実に仕事をこなすようになっていくアンディに気分爽快、って感じ。アン・ハサウェイは、とにかくゴージャス。目と口が大きくて印象的で、すっごくチャーミング、すらりとしているけど、胸はしっかりボリュームあったりして絶対的にかわいい、どんな衣装も確実に着こなしてます。今回のアカデミーのノミネートでは、レイチェルの結婚という作品で、元薬物中毒者、というシリアスな役もこなしていてアイドルっぽいイメージは払拭してますよね。きっと、アカデミー賞にもコンスタントにノミネートされるようになるのでは。対するミランダ・・・もう、最初にスタッフが緊張して迎えるミランダ、メリル・ストリープが最高っ本当に、シリアスな役から狂気じみた役、キュートなママに力強いキャリアウーマン、本当に変幻自在っ最初に登場する場面は、思わずにやり・・・とうれしくなってしまった。グレン・クローズも十分怖いと思うんだけど、やっぱメリル・ストリープは怖いのも、ほろっとさせるのもありでスゴイ。鬼の編集長でも、娘をかわいがる母親の面があり、そして夫との離婚で憔悴しきってしまう、それでも仕事の面ではやっぱり鬼の編集長、という・・・そのへんが、すごく切ない。原作は、2003年4月に刊行されたローレン・ワイズバーガーによる小説で、この著者自身、"あの"ヴォーグでの編集長経験があるそうです。実際、ヴォーグのカリスマ編集長をモデルにしていることを本人は否定しているものの、少なからず経験を元にしてるだろうし編集の現場のスタッフの鬼気迫る奔走ぶり、編集中の鬼ぶり、・・・・自分とまったく違う世界だからこそ登場人物が真剣にがんばって空回るほど、逆にコミカルに見えるんでしょうね。思った以上にスピード感があって、退屈することなく一気に見ることができました。
2009.02.26
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いやーーーーーー、とっちゃいましたね、オスカー像今発表になった、アカデミー賞外国語作品賞とっちゃいましたよ、おくりびと死者を扱って、逆に生きることを問う、という作品だけど脚本の小山薫堂氏は、受賞直後のインタビューで今の時代だったから評価されたのかも…と言っていましたが、、、こういった、どちらかというとあからさまに静の作品が、評価されるというのも新しい流れなのかも…にしても、いやーーー、良かったですよね。まだ見てないんだけどさっ おくりびと ピアノ&チェロピース おくりびと おくりびと【通常盤:CDのみ】 DVD おくりびと(2009年3月18日発売)DVD発売はもう少し先ですが、これで結構売れちゃうんじゃないかな??先日の日本アカデミー賞でも10冠の圧倒的強さ、モントリオールでもグランプリと、確かに勢いがあったけど、まさか本当にとっちゃうとは・・・・とにかく、邦画は今、大作ではなくても、いい映画がたくさんあるのでとても明るい話題だと思いますね
2009.02.23
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まだ、ちゃんと見てないんだけど・・・公開してかなり初期の段階で、劇場に見に行った、SEX AND THE CITY the MOVIEとうとうDVDになって登場っというわけで、先日とどきました。COLLECTOR'S EDITION 箱のトビラをぱかっと開くと、、、最近の特典付DVDには本当に多いですがブックレットと一緒に、3枚組みのDVDが。 3枚組みのDVDも、 見開きというかさ、三つ折のケースに入っているからプリントされている映像も楽しみだよね~一緒に入っているブックレットは、以前購入したオフィシャル本と、ある程度同じ写真もあるけどそれなりに楽しめます。 映画のレポも以前しましたが、レポ1レポ2なんたってこの映画、やはりドラマ版からファンだったモノにとっては4人の行く末を見届けられて良かった、といった、感慨深いものです。4人のキャラが、ドラマが進むに連れて際立ってきたけどそのキャラそのままにスクリーンに登場し、キャラのままに行動し、、、、そして、キャラのままにまた新しい未来を歩いていく・・・・そんな感じがしましたね。ドラマ版の思い入れそのままに、これぞ完結っって感じで、理屈抜きで楽しかったです。こちらも、未公開6分を加えた本編エクステンディット版が、監督のコメンタリー付きで特典ディスクになっているのでまずはそっちから見てみたいと思いますっ
2009.01.26
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さて、以前近所のミニミニシアターで見たんですが、この週末、改めてDVDを借りてみてみました。アフタースクール 以前のレポはこちら。その1その2今度は、ネタばれ分かっているので、その分前半の伏線とか細かい会話の裏の感情とか、そういった部分を中心に見ていました。あと、初めて見るダンナの反応も見てみたかったんだけどね。で、音声にですね、大泉洋内田けんじ監督この二人のコメンタリーが入っていまして、それがとても面白かったっ大泉洋ファンは、文句無く楽しめるし、内田監督って、結構喋るのね、、、なんて意外な部分に驚いたりして。監督が、ここのシーンは、こういうことが大変で…と話したがっているのに、大泉洋が別な話で盛り上がっちゃって、監督の解説がまったく聞こえなくなっちゃったりさ、二人のコメンタリーなのに、もっとたくさんで話してる?みたいな、ほとんど間も空かずにずーーーっと喋ってる、というのは珍しい・・・いや、面白いっ大泉洋の演じる中学校教師・神野が、成り行き上とはいえ、同級生の島崎と名乗る探偵・北沢(佐々木蔵之介)に強引に事務所に連れて行かれて着替えさせられる、というシーンがあって、大泉洋曰く、ここは裸NGタレントとしては脱ぎたくなかったでも、友達で仲良しの小栗旬くんが見て、洋ちゃんのさ、なんかあの、裸のアピールみたいのが、いやらしいよねっ腹筋アピールみたいのがいやらしいよねっなんて感想を言ってくれたのだとか。ま、一応、褒め言葉??そんな感じで、とにかく1度目の衝撃とはまた違った、深い見方が出来て、これまた面白かった。エンドロールの、最後の最後まで見てもらいたい作品ですよね。
2009.01.13
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今朝、ちょっとWOWOWでやっていたので家事をしつつ…ちょっと見てしまいましたこわれゆく世界の中で Breaking and Entering (2006年イギリス・アメリカ作品)監督・脚本:アンソニー・ミンゲラロンドンを舞台にした、静かな、ちょっと考える作品。ジュード・ロウは、なんか優柔不断なちょっと神経質な?そして母性本能をくすぐるような役って、それなりにハマってるなぁ~、なんて改めて思ったりして。舞台がロンドン、というのもよかった。アメリカでは、荒廃した地区ってのは本当に荒んでしまい、なんか立ち直りようもないような気がするんだけど、妙にスタイリッシュに映ってしまうのは、なぜでしょうかね。あらすじロンドンのキングス・クロス再開発地区。そのプロジェクトを担う建築家ウィル(ジュード・ロウ)は、ドキュメンタリー映像作家で美しい恋人のリヴ(ロビン・ライト・ペン)と、彼女の娘ビー(ポピー・ロジャース)と一緒に10年間家族同様に暮らしている。だが、リヴは心の病を抱える娘を持つ罪悪感から、心のどこかでウィルを拒み、距離を保っていた。お互いを強く愛し、惹かれあっているのに、心が触れ合えない…そんな閉塞的な状況の中、それぞれがそのことには触れないように生活を続けていた。そんな時、ウィルのオフィスに窃盗事件が起こる。新設したばかりのオフィス内にあったパソコン類一式が全て盗まれていた。危険な地区にオフィスを構えたほうが悪い、とでも言いたげな警察の態度に業を煮やしたウィルはビジネスパートナーのサンディ(マーティン・フリーマン)と、夜のオフィスを自ら張り込みすることに。ビーのことでリヴとの仲がギクシャクしがちなウィルにとって、家を離れられることは救いだった。数日後の夜、見張りをしていたウィルは、オフィスに侵入しようとする少年の姿に気づき、後を追い、彼が住む共同住宅をつきとめる。そして、少年の身辺を探るうちに、少年の母親でボスニアから戦火を逃れてきた未亡人のアミラ(ジュリエット・ビノシュ)と言葉を交わすようになる。アミラの語る自らの過去や夢などを聞いているうちに、ウィルは彼女に心魅かれてゆく・・・。ジュリエット・ビノシュって、 昔から不幸顔というか、幸薄い顔というか・・・・高貴なお嬢様みたいな役柄には非常に違和感があったけど今回のボスニアから逃れてきた母親役、というのは逆のその幸薄さがあっていて、妙にはまっていたんですよねぇ~あいかわらずそれなりに胸はデカイし、濡れ場で胸がたれていないのが、、、CG???でも、ちょっと未亡人っぽい、というか腰周りが以前よりふくよかというかですね、中年っぽく見えてしまいましたウィルが、侵入者を追いかけ、その自宅を突き止め、そして母親と関係を持つ、・・・・・・・・という展開がちょいと安易な気がしたし、リヴとの関係修復も、うーん、それで許すか?みたいにも思ったけど・・・ちょっと昼ドラ的な??そのへんは物足りないというかねあと、途中出てくる娼婦に絡むエピソードも、中途半端なような、象徴的なような。最後、窃盗に関わっていた息子が、ウィルとリブの証言で人生をやり直せる、というくだり、バックに流れる曲もなんかよくて・・・・・ちょっとだけ目の奥が熱くなりそうでした。なんていうか、結構手を止めて、先がどうなるのか見てしまう、そんな不思議な映画でしたね。邦題より、原題のほうが映画のイメージはしやすい気もします。壊れゆく世界ではあるが、その先にはまだ希望が見えている・・・・そんな感じです。この作品を最後に、世を去ってしまったアンソニー・ミンゲラ監督。同じ題材を扱っても、多分まるまるハリウッド映画だともっとありきたりなカルイ作品になっていたんじゃないかと・・・もっとたくさん作品を見たかったですね。
2009.01.08
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先週末、紅実が興味を持っていたので超久々に見ました。2日に分けて3作一気に鑑賞っ何かの番組で、映画の画像の矛盾点みたいなものをやっていてそのときにバックトゥーザフューチャーの1シーンが出てきました。紅実はまだ見たことが無かったんだけど、ワタシも久々に見たくなり、また紅実なら最近映画をフルで1本見ることができるから、、、と、週末ゆっくり見ることに。バック・トゥー・ザ・フューチャー3作Back to the Future監督:ロバート・ゼメキス 脚本:ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイルDVDは、いろいろ出てるんですねぇ~上の水色のは、3枚セットの20thアニバーサリーBOXなんだってさ。今年発売のコレクターズBOXというのもあります。そっか、20年かぁ~・・・・久々に見たけど、確かに時代は感じさせる部分もあります。でも、CGが発達してなかった時代、本当にうまく撮影していて、手作り感がまたイイ時は1985年。高校生マーティ(マイケル・J・フォックス)は、ブラウン博士(クリストファー・ロイド)が改造した愛車デロリアンに乗り込んで、時空を超えた冒険の旅へと出発する。 スティーヴン・スピルバーグが総指揮、ロバート・ゼメキス監督によるコミカルで奇想天外SFの大ヒット3部作。パート1では1955年に飛んで両親の恋を成就させ、パート2では2015年の未来へ、そしてパート3では1885年の大西部へとタイム・リープ。パラドックスまみれの伏線の数々や、テンポのいい展開、躍動感に満ちあふれたアラン・シルヴェストリの音楽、センス・オブ・ワンダーな時代美術設定、そして何よりも魅力的キャスト陣などなど、どこをきっても超一流の娯楽超大作シリーズ。(以上、ア○ゾン商品解説) 見直してみたけど、やはり最初、1作目のインパクトはその後の2作の比じゃないですねぇ~パート2、パート3は、時代が前後しているうちにちょっと混乱しそうになる。紅実は完全に混乱してました・・・・それでも、やはり食い入るように見ていました。字幕なのに、頑張って文字を追い、流れをワタシに確認することもありましたが、3作見終わって面白かった、と言っていました。パート2が1から4年後公開になってますがこれは忘れもしませんね~大学4年の頃、元彼と渋谷だったか横浜だったかに見に行きました。次の年に公開になるパート3は、もう卒業して離れ離れになってるから一緒に見れないね。。。。なんていいながらね。うーん、よみがえる青春っ当初、マイケル・J・フォックスは、TVのドラマに出演最中でスケジュール的に難しく、別の役者さんでかなり撮り進めていたそうですが結局ドクとのやり取りのイメージが違うだかなんだかでマイケルに再度オファーがいったのだとか。いろんなエピソードがあるようですが、それでも結果的にはパート1は大傑作ですよね。マイケル・J・フォックス、とても小柄な役者さんですが、とても好きな俳優で、彼の出演作は結構見ました。摩天楼はバラ色にとか再会の街ドク・ハリウッドバラ色の選択などなど、コメディセンスも抜群だし、24歳のときのバックトゥーザフューチャーも十分高校生に見えちゃう、という・・・すごくアメリカ的なルックスで、カッコよかったなぁ~・・・30歳でパーキンソン病を発症して以来、現在も闘病中だと思いますが、さすがに近年の作品はなかなかお目にかかれません・・・それでも、自叙伝を出し財団を設立し、積極的に助成活動をしているようですね。とにかく、このシリーズは、とくに1作目は本当に大好きですね。多分、何十回という単位で見てると思います。また思い出したように、繰り返してみることと思います・・・・
2008.12.06
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昨日、何気なくつけていたWOWOWで、断片的に見ました。あら、浅野忠信が出てるぞ・・・??なんか多国籍っぽい映像だぞ・・・??って感じでインビジブル・ウェーブ Invisible Waves(2006年タイ・オランダ・香港・韓国)監督:ペンエーグ・ラッタナルアーン 脚本:プラープダ・ユン香港のレストランで料理人として働くキョウジ(浅野忠信)は、店主であるボス(エリック・ツァン)の妻との情事に溺れていたが、ボスから彼女の殺害を命じられる。任務を果たしてタイのプーケット島へ逃亡する船上で彼は、ミステリアスな女性ノイ(カン・ヘジョン)に出会う。彼女とその娘の赤ん坊ニドへの愛情によって、罪悪感で混沌としていた彼の魂は、ひと時の安らぎを覚える。この関係がキョウジを救うかに見えたが、運命は思いがけず複雑に絡まっていた…。というのが大まかな内容(ア○ゾンより)で、一応ロードムービーってことになっています。22カ国にも及ぶ地域で上映があったそうで、評価を受けているみたいですが・・・・しらんかったプーケットへの船、ってのが、船底のものすごく状態の悪い部屋で、リュックひとつで逃げてきたキョウジが、ますます落ち込みそうな最悪な部屋。その船上で会ったノイは、 不思議な魅力のある女性でプーケットについて、一応連絡先を教えてもらう。そのシーンがDVDのジャケットなどに使われています。キョウジは、 着いたプーケットの安ホテルで暴漢に襲われ荷物をすべて奪われてしまったり、 目があおたんっなんせ救いようがないっていうかさ・・・映像も全体的にあまり明るくない・・・・最後の最後は、結局ボスを殺すことも出来ず、しかもボスがプロポーズしようとしていた女性がノイであったりしてキョウジを追いかけてきていたアロハシャツの男(光石研)に結局は銃殺されるという、、、、ちょっと明るくない、あまり救われた気がしない、そんな映画でした・・・・結構ね、脇役で印象的な人が出てきて、たとえば、船にいた過去に罪を犯したという日本人バーテンダーとかね、船の部屋のドアが開かなくなったときに助けてくれた老人とかね、大家の中年女性とかね、キョウジの周りにはいろんな人が点在していて、ちょっとづつ絡んでくる。それが、皆、日本語であったり、英語であったり、広東語にタイ語、いろんな言葉が入り乱れていて、これぞアジアン・ノワールな映画。キョウジが香港で働いていたときに住んでいたのがマカオの下宿でそのへんの雰囲気というかアジアな街の様子とか内容の重さとは別に、楽しめました。
2008.11.28
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これも連休に見ました。劇場に見にいけなかったんで、DVDをいつか借りてみよう、、、、と思っていて・・・やっと見た次第です。スペシャル スタンダード 僕の彼女はサイボーグ(2008年日本)監督・脚本:郭在容(クァク・ジェヨン)そうだなぁ~・・・・思ったほどでもなかった、というか分かりにくかった・・・かも。この作品好きな方、ゴメンナサイね自分がイメージしていた作品とは、ちょっと違ったというんでしょうか。面白かったけど、残念というか物足りなさのほうが印象に残りました。あらすじは・・・2008年11月22日。"僕"=さえない大学生、北村ジロー(小出恵介)は、いつもと同じレストランで、21歳の誕生日をひとりで祝っていた。丁度1年前、20歳の誕生日に出会い別れた、魅力的な女性の事が忘れられず、彼女と食事したレストランと同じレストランにいる。そんなジローの前に、あの女性そっくりな"彼女"(綾瀬はるか)が現れる。彼女は悲惨な運命をたどった未来のジローが、過去の自分を守るために送りこんだ「サイボーグ」だった。かくしてジローと"彼女"の奇妙な共同生活が始まる。キュートな外見と裏腹に"彼女"の行動は突飛かつ人間離れしていた。だが、ジローのピンチを幾度となく救い、また幾つかの外部の事故や事件をも、一人で介入し解決してしまう。ジローは次第に"彼女"を愛しいと思うようになるが、本来感情を持たない"彼女"にジローの思いはうまく伝わらず、苛立ちを募らせたある日、乱暴に部屋から追い出してしまう。次の日我に返ったジローは後悔する。だが未来の自分が示唆したとおり、"僕"の運命にはさらなる激動が迫っていた・・・・と、大まかにいうとこんな内容です。最後にわかったんだけど、最初にジロー20歳の誕生日に現れた"彼女"は、サイボーグの"彼女"をさらにもっと未来にオークションで競り落とした未来の人間で、そういわれれば多少は人間味のある感情があったかも・・・登場の仕方はターミネーターで メタリックな未来仕様の、ボディスーツ。綾瀬はるかちゃん、スタイル抜群ですからねー、それがただただ強調されているような・・・かなりとっぴな行動で、ジローを翻弄するんだけど戸惑いつつも一緒に誕生日の夜を楽しむジロー。うーん、いくら可愛くても、そんなに簡単に受け入れるの?・・・・という疑問はおいておき・・・結局、名前も知らないまま、その夜別れた彼女。そして1年後の、ジローの誕生日。また同じように、レストランでパスタを食べるジローの背後に、怪しいコートの男(田口浩正)がいて、こりゃもしかして危ない ・・・と思っていたら、再び彼女に出会う。似ているけど、どこかがなんとなく違う"彼女"・・・・そして、結果的にジローの危ないところを救い、自分は未来のジローに託されてやってきたサイボーグである、という。とにかく、 綾瀬はるかを見るだけでもいいかもしれない、この映画。美人で金持ちで悲恋が似合う・・・・みたいな役柄のときは、キレイな子が出てきたなぁ~としか思ってなかったんだけど、やっぱワタシの見方が変わったのはホタルノヒカリ(日テレ系)でしたねぇ~~コミカルな役が、すごくキュートで一気に御贔屓な若手女優さんとなりました本編では、スタイルが良く分かるようなボディスーツまがいだったり、肩を出したワンピースだったり体にフィットしたニットだったり・・・もう、胸でかっっ・・・てのが、丸分かりさっと、おっさんのようなこと言ってますが、、、だってさ、プロポーション抜群でさ、それが変にエロイのではなくて、、、、なんていうんだろ、母性?すごく包み込むような暖かさを醸し出していてサイボーグであるのに、ジローを包み込むような、強さが強調されていました。ほんっとに、綾瀬はるかって美人だよね・・・口元もぽってりとセクシーで、陶器のような肌・・・けど、ボーイッシュな印象もあったり、今はICHI、ですからね・・・劇中では、サイボーグ役が一番長い時間演じているんだけど、最初は未来の人間役、あとはマネキンにもなっちゃってました。ある意味、マネキンにも見えちゃう、ってのは凄いよなぁ~~全体から受けた、なんとなく物足りない感じ、というのはですね、結末がイマイチ納得できなかったことと、一応脚本やスタッフは納得してるんだろうけど、その物語のつじつまというか、いろんなことが整合してるか否か、というと、どーも否、という印象の部分。監督の代表作は韓国映画「猟奇的な彼女」これは見ましたが、こっちのほうが物語が突飛であっても納得できるというか、最後はうまく整合が取れていた、という印象です。もちろん、気弱な大学生ジロー=小出くんも、いい感じだったし、お気に入り女優さんの吉高由里子ちゃんが、未来の学生でちょっと出ていたり、サイボーグの彼女が解決する現代の事件に巻き込まれている女性教師役が佐藤めぐみちゃんだったり、ジローの大学の友達でサイボーグの彼女に惚れる、妙にウザイ男、サトーケンタが桐谷健太くんだったり、ジローの大学のチョーク投げ教授が竹中直人さんだったり・・・・ちょいちょいっと、個性的な役者さんが、かなり多く登場していて、それを探すのも面白いかも・・・それから、生まれ育った村が無くなった、というジロー、サイボーグの"彼女"に連れられて、タイプスリップ?して自分の子供の頃の村を訪れる場面があるんだけど、やはり郡上八幡だったようです。二十歳そこそこのジローの子供時代、にしては昔過ぎるんだけどね、そこは・・・・韓国の監督だから仕方が無いの??作品の印象としては、、、、、もっとスピーディーで展開が速いものだと勝手に思っていたのでその落差が激しかったけど・・・・・・DVDの表紙のような印象かな。イマイチ、分かりにくかった部分もあるんで、また何かの機会に見てみたいと思います。とにかく、綾瀬はるかファンは絶対に楽しめるだろーな、と思います。
2008.11.05
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先日、映画版見ましたが、その関連雑誌やパンフではモノ足りず、一冊だけ購入。SEX AND THE CITY THE MOVIE ランダムハウス講談社刊豪華ですっ、ハードカバーで176P内容充実、これはしばらく楽しめます。内容はほぼ完読しましたが、ぱらぱら眺めたり、ドラマ見直してからまた見たり、、、ファンにはたまらん1冊。重要シーンももちろん、 一番気になる 4人のファッションがそれぞれ網羅され、その部分がすごく面白かったなーキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)がVOGUEの取材でヴェラ・ウォン、クリスチャン・ラクロワ、クリスチャン・ディオール、オスカー・デーラ・レンタ、ランバン、ヴィヴィアン・ウェストウッド・・・・と次々にウェディングを着替えて撮影した部分も、もちろんしっかり収録。そして、4人それぞれのすべてのファッションがそれぞれ載っています。キャリーは1シーンも多かったしとにかく着替えが多すぎて、あれ、こんなの着てたっけ??なんて服装も結構あった・・・・私はブランドにはまったく興味が無いし、そんじょそこらの庶民がホイホイ買える様な額のブランドでもないし、そんな格好を出来る生活環境でもないし、とにかく共通点はないんだけどさ、でも見てると面白い・・・だってさー、イヴ・サンローランのドレスにニナ・リッチの靴、とかサルヴァトーレ・フェラガモのドレスにベルトはヴィンテージ、クリスチャン・ルブダンの靴にアガー・スターンのイヤリング・・・・とか、4人ともハイブランドで上から下まで、それが普段着、みたいな世界。ファッションマニアの方には、かなり見ごたえがあると思うし、こうして本を見て、そういうブランドだったんだ・・・とやっとわかる私にも、目に楽しい映画でしたね~このTVシリーズで一躍有名になった、マノロ・ブラニクの靴も本当に大事なシーンでしっかり登場。パトリシア・フィールド、正直ぶっ飛んだ赤毛のオバちゃんですがヴィンテージやハイブランド、スーツからドレスからTシャツ、靴、ほんとによくもまーこれだけそろえたもんだ、とあきれるくらい。そしてちゃんとキャラがキャラとして際立つ着こなしでさ~今回象徴的な写真の一枚、 映画ではかなり最初の部分でこの4ショットですが、あれこれたくさんの 出来事があった本編、最後のほうでも、ビッグをプラスしたやっぱりこの4人。こっちは、裏表紙というか、最後のページのショットでした。映画ももちろん、4人のショットで幕を閉じるんですね。どんなオトコも、彼女たち4人の絆には叶わない。とにかく、この本は見ごたえあります。ストーリーを追うように写真があって、そこに少しずつスタッフやキャストのコメントがあって、1冊見れば映画のストーリーもだいたい分かるかな~余談ですけどね、この1冊見てさ、花男Fって、どうしてもっとオフィシャル本とか出さなかったんだろう、って不思議ですよF4のファッションをすべて1ショットずつ載せるだけでも面白いわけでしょ?(あたしだけ??)ロケした場所も載せたりさ、別にどこのブランドとかどこの場所とか明記しなくたって、ファンには十分楽しめると思うのにさーあれだけ騒がれて、固定ファンは熱狂的になって、アジアでも公開してるってのにさーーーぼちぼち上映が終了するこの段階で、本当に残念に思うわけ。あ、アジア公開がおさまったら、なにか出してくれる???(んなわけ、ないな、T○Sだもんな)映画のオフィシャル本、ガイドブックって、まーーー、我々にはわからない大人の事情もいろいろあるんでしょうが、このSATCの関連本はかなり満足度が高かったんでいろいろ考えちゃうわけです。
2008.09.22
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さてさて、それでは続きです。アフタースクールネタばれ、ばればれですのでご注意。 そして、話は中盤。謎の女・あゆみのマンションを張っていた北沢、木村はそんなオトコじゃない、と言い張る神野に、いい加減中学校卒業しろよ、とキツイ一言を言われ、むっとしてその場を去り、帰宅してしまう。ところが・・・・・帰った部屋には・・・・・なんと失踪したはずの木村がっっっここで、状況は一変、事態は真逆の状況にこの場面は、周りの人たちも、はってな感じで、反応してるのが分かりました。なんで???いるんだ???と思って状況が把握できないまま見てると、神野はお前ら、おれに隠し事か??・・・・へ、お前らって誰????????な状況のまま、さらに神野は、おかげでお前らの関係もわかった・・・・へ、お前らって????あゆみ????そして、いくつかのシーンをはさんで、今度はマンションで化粧するあゆみが、どういうこと???とかいいつつ、向こうには強面のヤクザ。ますます??????とにかく、後半は、はーーー??そうか~!?!?!と、展開が逆に逆にすすんでいくんで、もう大変。ネタばれを言えばですな、木村は本当に中学の同窓生・あゆみ(美紀の源氏名)と、会社行きつけの店で出会い、迎えに来ていた神野の車に飛び込んできた美紀の、助けて欲しい、という一言に動いていた、というわけ。島崎(北沢)と会ったときに、神野が話す、妹にラブレターくれた島崎だよね?妹今警官やってんだ、というのも重要ポイント。結局、なにかやばいことに美紀が巻き込まれていると察した神野と木村はまず神野の妹に相談。最初は簡単に調書を取られたが、そのうちこれは裏での大きなつながりがあるとにらんだ警察が神野・美紀・木村を呼んでいろいろ探り、彼らの身辺に警官をもぐりこませて大黒が取引する上海の企業とやらとの現金の受け渡し現場を抑えよう、という大々的な作戦に発展。これは、 警察で話を聞かれていた時の3ショットなわけね。美紀の身の安全のため、神野の妹・久美子があゆみに成りすまし、ヤクザに殺されたように見せかけた写真を送りつけ、美紀は出産した病院から早々に神野の中学に逃げ込んでる。木村が大黒に取引をもちかけたうどん屋は、実は警官でびっしり。・・・・・とまあ、最後は繋がっていた政治家まで逮捕され、美紀は初恋の相手だった神野と、こんどこそハッピーエンド・・・という内容でした。いや、説明するのも難しいし、これはどういうことだっけ????なんて、一回ではイマイチ把握できなかったりして。パンフにね、袋とじになってるシナリオが載っているんですよ。これ読んで、かなり把握できましたが・・・もっと読んでみようと思います。私は実際に映画で実写になったものを見てからのシナリオだからよくわかるんだけどさ、出演の役者さんたちは、非常に苦労したようです。人間関係とか、場面が繋がりにくく、読み込んでは監督に確認し、、、、という作業を繰り返したのだとか。無言の「・・・・・」にも、いろんな表情や感情があるけど、その前後のつながりが分からないと、表現しにくいもんね。というわけでですね、これはかなり楽しめました。最初はかなり善人に見えた神野、気弱そうに何かを隠しているふうに見えた木村、この二人が、展開が逆になると、妙にしたたかで悪そうに見えたりしてさ、いや、ヤクザを捕まえるのは警察で、警察は怖いよ~、という神野、捨て台詞を吐いて警察に連行される北沢に、お前みたいな生徒はクラスに一人は、いる。でも、学校なんて関係ない。お前がつまんないのは、お前のせいだ。 この一言は、ガツンときます。神野は、かなりしっかりした教師だったんですね。クラブの生徒に、もじゃもじゃ~とかからかわれてるけど、しっかり物事を見据えてる、大人だったんだ・・・と。北沢はかわいそうではありますが、裏社会を知っていて、なんでも知ってる大人に見えた北沢も、なんかかわいそうな子供に見えてしまった。とにかく、なかなかお勧めな映画でした
2008.09.16
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さて、今朝いつも行くミニシアターで見てきたのはこちら。11月にはDVDも発売されるんですがね、今年5月に公開された作品。そういや、丁度花男Fの撮影情報が載り出した頃の映画誌に公開間近の特集記事が山ほど出ていましたね。 大学ノート型のパンフアフタースクール (2007年アフタースクール製作委員会)監督・脚本:内田けんじとにかく、ネタばれになるから・・・と、主要キャストである大泉洋・佐々木蔵之介・堺雅人3名の雑誌の対談でもあまり内容について触れられていなくて、あらすじから少し想像はしていたんですが・・・・とんでもないっっっびっくりのどんでん返し。こりゃ、面白かったです。スピード感がすごい、と言うわけではなく、畳み掛けるような展開、と言うわけでもないんだけど、中盤で、へっとなってからは、一時、頭の中整理するのに大変でした以下、ネタばれありますので、DVD発売まで楽しみにしている方は読まないほうがいいと思いますっ長編デビュー作「運命じゃない人」が高い評価を受けた、内田けんじ監督待望の長編2作目。怪しげな探偵・島崎(佐々木蔵之介)と、中学時代からの親友・木村(堺雅人)の行方を捜すハメになった中学校教員・神野(大泉洋)が辿る、予測不能な物語を巧みな構成力で描き出す。母校の中学校で働く人のいい教師、神野。ある日、彼は夏休みの学校で同級生だと名乗る男、島崎と出会う。島崎は、神野の同級生で親友でもある木村の行方を追っていた。神野はちょうどその朝、木村に代わって彼の妻の出産に立ち会ってきたところだった。そんな神野に男は、昨日撮られたという写真を見せる。そこには、若い女性と車に乗り込む木村の姿が。動揺する神野は、そのまま男の木村捜しを手伝わされるハメになるのだったが…。あらかじめ分かっている内容は、こんな感じ。なので、ヒトのイイ教師神野が、借金抱えてやばい仕事もしている怪しげな探偵・島崎(本名は北沢)にだまされ巻き込まれ、木村探しに付き合わされる・・・・という構図で、とにかくごり押しにことを進める北沢に振り回されて木村とも連絡が取れない、気の毒な神野・・・木村と一緒に偶然写真に撮られた謎の女性・あゆみ(田畑智子)がヤクザの組長・片岡(伊武雅刀)と繋がっていて逃げてる、とかその片岡と、木村の会社梶山商事社長・大黒(北見敏之)が実は裏で繋がっているとか、チラッと映る政治家(大石吾朗・・ってはじめはわかんなかったぜ)とかとにかく、やばい裏社会の臭いがぷんぷんでさ、、、神野を気の毒に思い、借金のために片岡を恐れて何でも仕事にしようとする姑息な北沢にも哀れみがあったりとかさ、出産した妻・美紀(常盤貴子)をおいて、木村はどこいったんだ??・・・・・なんて、前半はとにかく、作り手の思うツボって感じで見事に私だまされましたっっちらちらと映るシーンは、後でもう一回プレイバックして、実はこうだった・・・・・と、本当にパズルのように組み合わさります。冒頭は、木村と出産間近の美紀が部屋で朝食をとっていて、そこに美紀の父親らしき年配の男性(山本圭)もいて、同級生の神野は、学校が夏休みだから、と日中は美紀の手伝いをしている・・・という感じで、もう見たまんま、そのままの人間関係だと思ってまして~ただ、木村の優しい笑顔がどこかぎこちなく、美紀も何か感じ取ってるような、ふっとした表情が気になりまして。 ・・そして単純な私は、見事ひっかかりましたっ最初は、北沢の車であちこち連れて行かれ、ケータイや探偵グッズを渡されては、顔が割れてる北沢にかわって動く神野。 パソコンを駆使して動く北沢。神野は、ただただ、呆然とついていくだけ・・・に見えた・・・・でも、北沢は北沢で、信頼して使っていた自分の店の店員マナブ(尾上寛之)が実は片岡の下っ端だった、なんて裏切りを経験したりで、結構大変そうなの。さて、長くなったので、逆転のネタばれ後半に続きますっっっ
2008.09.16
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