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こわいなー、怖かったっす。鏡怖いよ~、痛いよぉ~、みたいなブラック・スワン Black Swan(2010年アメリカ)監督:ダーレン・アロノフスキー脚本:マーク・ヘイマン、アンドレス・ハインツ、 ジョン・J・マクローリンあらすじニューヨーク・シティ・バレエ団のバレニーナ・ニナ(ナタリー・ポートマン)は、毎日バレエ中心の生活を送っている。一緒に住む母親のエリカ(バーバラ・ハーシー)は元ダンサーで、今では絵画を描く日々を送っているが、自分が果たせなかったバレリーナとしての夢をニナに託し、彼女に対して過剰なほどの愛情を注いでいた。ニナの所属するバレエ団は、次の公演『白鳥の湖』の上演準備に入り、バレエ団のフランス人監督トマ(ヴァンサン・カッセル)はベテランのプリマバレリーナのベス(ウィノナ・ライダー)をスワン・クィーン役には用いず、ニナ大抜擢する。しかし優等生タイプのニナにとって“白鳥”はともかく、悪の分身である“黒鳥”に変身することは大きな課題であった。初めての大役を担う重圧、なかなか黒鳥役をつかめない焦燥感から、精神的に追い詰められていくニナ。性的に魅了するような情熱に欠けているとトマに責められ、やがて精神的に疲れ幻覚や妄想に悩まされるように…ニナとは正反対で、“黒鳥”役にぴったりの官能的なリリー(ミラ・クニス)が代役に立ったことで、役を奪われる恐怖にも襲われる。ニナの精神バランスがますます崩壊する中、初日は刻々と近づいてくる…。 最初の頃から、ニナの背中に傷があるんですが、これは小さい頃からのニナの癖で蕁麻疹を引っかいたあと、らしいんですね。それがだんだんと、妄想や幻覚を見るようになるとそこから黒い羽が生えてくるように見えたりして、、、、不気味なんだけど本当はもともとのひっかききず。そのへんの前フリがなかなか細かい。プリマを射止めて帰宅した日も、母親の書いた絵画の一つの目が動いたりしてその頃から徐々にニナの神経質で完璧主義からくる妄想的な部分が実は出ているんですよね。なので、私には結構最初からドキドキ怖い母親は、とにかくニナの世話をしまくるので、いくらなんでも過保護すぎというかいい子のニナ、頑張るニナ、と実はものすごくプレッシャーかけてる。だから、役への重圧感と 干渉してくる母親への反発から、最初から印象がよくないリリーに誘われるままクラブへと飲みに出かけ、酔った勢いで麻薬を使って男性と関係をもってしまったり、その後リリーとアパートに帰って、母親と言い争ったうえに自分の部屋に閉じこもりリリーとも関係をもつのだ。しかし、その最中にリリーの顔が自分の邪悪な顔に見える・・・しかも、遅刻して練習に言ってリリーに問い詰めたら、ニナの部屋には泊まってない、というわけね。じゃああれは、なんだったのか・・・???こわっ他にも、開演を控えた前夜に監督トマと舞台裏でセックスをしているリリーが徐々にニナ自身に変身していくという幻覚症状に襲われたり、帰宅後も母親が描いた数多くの絵が自分のことをあざ笑っているよう見えたり、入浴中にもう一人の自分が現れたり、現実なのかニナの幻覚なのか分からない部分が、どんどん多くなってじわじわと怖いのです。公演当日倒れたニナですが、とにかく会場へ踊りに行きます。第一幕は順調に滑り出したかに見えたが、やがてニナは幻覚を見始め、王子役のバレエダンサーとの息が合わずに失敗。すっかり憔悴して楽屋に戻ると、そこにはブラック・スワンの化粧をしているリリーの姿があり、それがニナ自身の姿へと変容する幻覚を見ながら、彼女ともみあいになり、割れた鏡の破片でリリーを刺殺してしまいます。ところが、もう精神的に 十分危うい状態であるんだけど、そのまま踊った第三幕の黒鳥は圧巻で、黒い羽が生えたニナは迫力あります。もちろん、その羽は、影には映ってるけど観客や周りには見えていない、ニナの幻覚なんですけどね。楽屋にもどって、また白鳥メイクに戻るときにニナの踊りに感動したリリーが激励の言葉をかけに現れた。この時、ニナはリリーと争ったことは現実ではなく幻覚だったこと、鏡の破片で刺したのもリリーではなく、自分自身だったということに気付く。わわわ・・・・自分の腹部には、確かに鏡の破片が入り込んでいて・・・それでも最初の第四幕、舞台は始まり、ニナはフィナーレを完璧に踊りこなした。最後のホワイト・スワンが崖から跳び下りて自らの命を絶つ場面を演じながら、ニナは観客の中に母がいて感動してすすり泣いていることに気付いた。観客はまた総立ちになり劇場全体に割れんばかりの拍手が響き渡った。観客席が感動に包まれ、トマもニナを褒めたたえて抱きあげるが、ニナの腹部からは大量の血が滲み出し、慌てて救急車を呼ぶ声も、会場の大歓声も、だんだんと遠のいていった・・・というのがラストでした。結局、ニナは自分の幻覚によって、命を落としてしまったのでしょうか・・・一度きりの、完璧な舞台・・・なんともいえない結末です。完ぺき主義で神経質、優等生のニナは、本当に繊細でホワイトスワンが似合う、そういう雰囲気が最初からよく出ていました。だから、ちょっとづつ追い詰められ、幻覚を見始めるという流れがどこか納得がいったというか、違和感があまりなかったかも。それと、鏡が多用されていて、それがとても効果的です。撮影はどうやったのかなあ、あとで余計なもの、消したのかな、だって鏡張りのレッスンスタジオで、ニナが踊る姿を360度で撮っていたりね、鏡にカメラが映りこみそう、とか思っちゃう。この鏡、合わせ鏡になって、 たくさん映る自分の姿のひとつが違う動き、表情をするとか・・・・ すごく怖いでしょ???ニナの家にも、レッスンスタジオにも、楽屋にも、とにかくたくさん鏡があって心理的にさらに不安感とか不気味な感じをあおってるんですよねーあと、問題を起こして、しばらくスクリーンから遠ざかっていたウィノナ・ライダーが落ちぶれたダンサー役ってのも、なんかハマりすぎて痛々しいというか、、、車に飛び込んで大怪我して入院するんだけど、もうかなりヤバイ感じ。そこでもニナは、自分の顔をブスブス刺すベスの幻覚をみるんだけど、マヂこわかったっす。プリマを射止めるには、監督との関係も やっぱり必要なのか?とか(そんなことないんだろうけど・・・)キレイに見える世界だけど、裏では恐ろしいほどの嫉妬が渦巻いているとか、あまり詳しくしらないバレエの世界の、表と裏を見ているようで興味深いところもたくさんありました。 主演のナタリー・ポートマンはもともとバレエの経験もあり、この役のために1年訓練した、という話をアカデミー賞の前後にたくさん聞きましたが、顔がみえないひいたカットは本物のダンサーだったんでしょうかね、そういう話読みましたがどちらにしても、ダイエットと訓練でバレリーナ体系になった彼女の演技はやはり目が離せない、魅入ってしまうところがたくさんありましたね~保存して何度も見るには、私には怖い作品なので一回見て納得、でも見ごたえはありましたねー【送料無料】【ポイント3倍映画】ブラック・スワン
2012.05.14
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劇場公開になったころのTVCMとか見てちょっと気になっていたんだけど、スクリーンで見るほどでも・・・と思ったので、先月OAの分を録画しておいてさらっと見てみましたが・・・なんとなく、展開にも結末にも予測できる部分が多かったけどでもやっぱちょっと怖かったかな・・・アウェイク Awake(2007年アメリカ)監督、脚本:ジョビー・ハロルド あらすじ亡き父から投資大会社を継いだクレイトン(ヘイデン・クリステンセン)は、秘書サム(ジェシカ・アルバ)との身分違いの恋を母リリス(レナ・オリン)に打ち明けられず、サムからは結婚を懇願されるという板挟みの状態だった。その上、すぐにも移植手術が必要な心臓疾患を抱えていた。友人の心臓専門医ジャック(テレンス・ハワード)は、クレイトンの珍しい血液型に適合するドナーを探すために奔走している。ジャックを信頼しているクレイトンは、恋の悩みも打ち明けていた。クレイトンはジャックに背中を押され、母の反対を押し切り、ジャックを立会人としてサムと二人だけで結婚式を挙げる。奇しくもその夜、ドナーが見つかったとジャックから連絡が入る。クレイトンがサムに付き添われ病院へ行くと、リリスが心臓医療の権威ナイヤー医師を連れていた。医療ミス疑惑でいくつかの訴訟を抱えているジャックに、一人息子の手術を任せられない、とリリスは訴えるが、クレイトンはジャックの腕に委ね、手術室へ運ばれていく。全身麻酔が施され、クレイトンの感覚は鈍っていくが、なぜか意識だけは目覚めたままだった。全身に電流のように激痛が走る。さらにクレイトンは、心もズタズタにされる衝撃の事実を知らされる。 台詞にも出てくるAwakeというタイトル、これは手術の最中に全身麻酔が効かなくなり、手術の痛みをそのまま感じるという“アネセシア・アウェアネス”(=術中覚醒)をモチーフにしていえStill Awake、まだ覚醒している、というような意味ですかね。スター・ウォーズ以降、ヘイデン・クリステンセンのまともな作品を見てないけどなんか頼りない、どこか鈍いような、世間知らずのボンボンって感じは出てました。だいたい、秘書とデキちゃうなんて、NYの半分を所有するような大会社の跡取りが、安易すぎやしませんかい???しかも、いくら友達だからって、過去に医療ミスしてる外科医に自分の心臓手術任せるかなあ~~・・・・ちょっと説得力に欠けるようなきがしないでもない。まあ、結果的にハーパーも思惑があっての友達づきあいだったんだけど。麻酔覚醒は、実際に心臓手術や帝王切開などで起こる確立が一番多いそうです。目が覚めるだけならまだしも、痛みが麻痺していないと言うのはものすごく怖い・・・帝王切開は、部分麻酔だから意識があるって言う話ですが正直それだけれも怖いのに。メスで胸を切り開くシーンがあって当然モロ作り物ではあるんだけど、やっぱ心臓取り出したり、切った縫ったは、気持ちのいいシーンじゃないな。そして案の定、 自分の胸を切り開いている医者たちが、実はたくらみがあって手術を失敗に終わらせようとしていることを知ってしまうわけだ。一瞬、目を開き身体を起こしたと感じるが、それは臨死状態に近いというか精神だけが起きて一人歩きするわけ。そして、時間をさかのぼったり、場所を変えたりしながら実はサムを中心に練られた策謀であることを知るのです。 心配そうに手術経過を待つ、サムと母親リリス。サムを許さなかったリリスが、このときはサムに心を開いた、かのように思えるが、実は違うのだ。ちょっとしたことからサムの本当の狙いを知ったリリスは、短い時間でナイヤーに事情を説明し、自分はクスリで自殺を図り、その心臓をクレイトンに提供、それで一旦は心臓を取り出されて臓器停止状態に陥ったもののナイヤーの必死の移植手術のおかげで、再び意識を取り戻すのです。医療サスペンス、みたいな面が 強いかと思うけど、実は案外そうではなく母親との強い絆、みたいなテーマが結構色濃かったようにも思います。結局、サムほか医療チームの悪巧みはばれて、全員捕まったし、クレイトンは生き返ったけど・・・なんつーかね~父親の死も、最初から謎があるような感じだったけど、真相があれでは、クレイトンは生き返っても辛いぞ・・・ラストは再び目を開けるクレイトンで終わったんだけど全てを知ってしまったクレイトンはその後どうやって仕事に復帰するのかどんな気持ちで生きていくのか・・・ちょっと複雑ですね。その後は描かれてないしね。誰も信じられないんじゃないか、生き返ることが出来てもナニを頼りに生きていくんだろう・・・母親もフィアンセも友達も失ってさ。考えてしまいます。あと余談ですが、、、、エンドロールで、ちょっと雰囲気の違う曲が2曲目に流れるんだけどあれって余計だと思いました。
2012.05.13
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これも久々に見たけど、、、大半忘れていたのもあり、なかなか内容が頭に入ってこなかった・・・2046 (2004年香港)監督・脚本:ウォン・カーウァイあらすじ1967年の香港。新聞記者で作家でもあるフリーライターのチャウ(トニー・レオン)は、シンガポールから恋に破れた傷心の地、香港に舞い戻る。そこで泊まったホテルで偶然見つけた「2046」号室。その部屋番号にはチャウの拭い去れない思い出が塗り込まれていた。かつて通っていた店のダンサー、ルル(カリーナ・ラウ)や、ホテルを根城にする水商売の女バイ(チャン・ツィイー)、カジノで大損をしたチャウを助ける謎のギャンブラー、スー・リーチェン(コン・リー)、自堕落な日々を送るチャウは、過去の愛の呪縛から逃れることができないでいた。ホテルのオーナーの娘ジンウェン(フェイ・ウォン)は、日本人の恋人(木村拓哉)との交際を父親に猛反対され、ひとり苦悶する。そんな一途な彼女の姿は、かつての チャウの恋人スー(マギー・チャン)との悲恋を思い起こさせた。そして、チャウはジンウェンと日本人の恋人をモデルに「2047」号室に部屋を借り、SF小説「2046」を書く生活を始める。冬冬くんが好きなトニー・レオン主演作です。カーウァイ監督作品は、映像の独特な感じとかアングルとか色使いとか感覚的に好きな部分があって、それはこの作品も楽しめたんだけど、なんせ場面がいろいろ錯綜するんで、、、筋がちとわかりにくい。一応近未来SFの要素もちょこっとあるんだけど、思ったほど出てきません。編集作業に時間がかかって、世に出るまで長かった、とか言われていますがちょっとつぎはぎ感があります。それが狙いなのかわかりませんが。 でも、ほぼ全編出てくるトニー・レオンとか、これでもかと出てくる主演級の女優陣とか、見ごたえはあります。チャン・ツイィーとか、ホントキレイだし。それと、欲望の翼・花様年華に次ぐウォン・カーウァイの1960年代シリーズの3作目ということで、60年代の雰囲気がする音楽が印象的。ほとんどずっと音楽が流れていますねーメロドラマチックなところが、古いフランス映画みたいなイメージもあります。花様年華が伏線的な部分もあるとされ、あわせて見たほうがいいのかな。で、時々近未来的な映像がはいってきて、なんとも不思議な感じ。それもあって、序盤はホント展開が理解しにくかった それと、改めて見た今回も、公開された前後も、なぜキムタク起用なのか不思議。ファンの方には申し訳ないが、冒頭で出てきただけで私的にはテンションが別にキムタクじゃなくていいんじゃないの?って感じ。だってさー、相手フェイ・ウォンだよ?ごめんね、キムタクあまり好きじゃないんでなんというか、カンヌ映画祭の前後で編集の加減から随分作品の感じが違うらしく、それはキムタクの出るシーンに関することみたいなんですが、そのへんは探すといろいろ書かれているとおもうんで、興味のある方は調べてみてください淡々としたハナシが、どうにも苦手な人にはあまり面白くない映画かもしれません。分かりにくい部分もあるから、好き嫌いが分かれるでしょうね・・・カーウァイ監督作品は、やっぱり初めて見た、恋する惑星や欲望の翼の印象が強くて・・・これ、改めて6月20日にDVD発売予定です。【定価より20%OFF】DVD/洋画/恋する惑星/GNBF-2519 [6/20発売]【定価より20%OFF】DVD/洋画/欲望の翼/GNBF-2518 [6/20発売][2000年松竹:DVDは廃盤]【VHS】花様年華 かようねんか【吹替】●監督:ウォン・カーウァイ//トニー・レオン 【中古】(ビデオ)
2012.04.26
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いやーー、これも眠らせていた録画の山を整理中につい見てしまったんですが・・・普段なら見るタイプの作品じゃないのに、録画が残っていたのが自分でも不思議ですマッハ!!!!!!!! Ong Bak: Muay Thai Warrior(2003年タイ)監督:プラッチャーヤ・ピンゲーオ脚本:スパチャイ・シティアンポーンパンあらすじタイの、のどかなノンプラドゥ村の寺院に祀られている仏像は村の守り神。その神聖「オンバク」が作られてから24年が経過し、記念する式典が開催されることになっていた。しかしある晩、オンバク像を売るように持ち掛けてきたこの村出身のドン(ワンナキット・シリプット)が、その首を切って持ち去った。彼はバンコクで、冷酷なコム・タン(スチャオ・ポンウィライ)率いる密輸団の仲間になっていたのだった。この事件を災いの前兆と見なした村の長老たちは、古式ムエタイを学んだ孤児のティン(トニー・ジャー)にオンバク像奪還を託す。バンコクでティンは、同郷のジョージ(ペットターイ・ウォンカムラオ)を訪ねる。だが、彼は孤児の少女、ムエ(プマワーリー・ヨートガモン)とコンビを組んで、イカサマをしながら毎日危険と隣り合わせの生活を送っていた。ドン探しに最初は協力的に見えたジョージだが、隙をついてティンの持ち金を奪い、夜の街に消えてしまう。彼を追いかけたティンは、違法な賭け試合が繰り広げられているコム・タンの格闘技場にやってきたが、ジョージが既にティンの金を勝負にかけてしまっていた。ティンは村人から授かった大事なお金を取り戻すために、自らリングに上がり、チャンピオンを一撃秒殺する。その後も、コム・タンの策略により、各国のファイターたちと闘うことになるが、誰もティンにはかなわなかった。ティンの熱い想いに心動かされたジョージは、ドンの居場所を突き止めるが、そこには娼婦でムエの姉、ンゲク(ルンラウィー・バリジンダークン)がドラッグまみれで倒れていた。ドンはその場から逃亡、トゥクトゥクでの大追跡の末、ティンはチャオプラヤ川の養殖場に沈む、多数の石像を発見する。それはコム・タンが密売のため、水中に隠していた国宝級の美術品だった。一方、病院で息を引き取ったンゲクの姿を見て、ムエは号泣する。悲しむ間もなく、ムエはコム・タンに人質に取られてしまいコム・タンは彼女と「オンバク」像を返すことを条件に、ティンに最強の用心棒サミン(チャタポン・パンタナアンクーン)とのムエタイ試合を持ちかける。だが、それもコム・タンの仕組んだ罠に過ぎなかった。果たして、ティンは「オンバク」の像を無事に取り戻し、災いが続くノンプラドゥ村を救うことが出来るのだろうか。 あまり予備知識も無く見たので、思った以上に硬派なアクション映画でびっくり。イメージとしては、香港などでよく見るカンフーアクション娯楽作がムエタイになっただけ、程度に思っていたもんで。ところがどっこい(言い方フルイ???)格闘技に興味が無い私でも次はどうなるのか、と思わず見入ってしまうアクションの連続。ハナシ自体は、信仰深い地方の人たちから奪われた神聖な仏像の頭部を密輸組織から取り戻すために、ムエタイの達人(これがまた強い!)の青年が敵に向かっていって仏像を取り戻す、という、実に簡単なもの。でも、アクションを売りにしている作品みたいだから、逆に煩雑な内容はいらないのかもしれません。ワイヤーやCG、カメラのトリックを使わずに撮影、というのがうたい文句でトゥクトゥクとか主人公以外では特撮もあるらしいけどティン役のトニー・ジャーは生身の実演アクションだそうです。エンドロールにメイキング映像があるんだけど、打ち身きり傷、捻挫とか苦労が多そうな撮影風景でした。主演のトニー・ジャーは、ジャッキー・チェンに憧れて俳優を志したそうで、ジャッキー顔負けの曲芸的なアクションも満載でした。 街中を逃げるときは、なぜそのポーズで?という飛び方したりとかねファイト・クラブみたいな違法格闘技場や ムエタイの試合など、本気で脳天にはいっちゃってる?首筋やられた?という、体重がかかってるのを感じる技がガンガン繰り広げられて、スゴイです。たまにエグイなーとも思うけど、なんせティンが仏像を取り戻すためにまっすぐに必死に、敵に向かっていくので、とにかく応援しちゃう。 車椅子の怪しいおやじ、コム・タンは懲りずに洞窟の中で大きな仏像を密輸すべく、頭部切り離し作業中。なんというか、バチがあたるんじゃないの?と思ってしまうのは、私が日本人だから?その像の前でも繰り広げられるアクション、ここまでくるともう、笑ってしまいます。コム・タンの用心棒、 こいつが悪い。クスリを打って戦う、かなり危ないヤツで、強い。 同じ村出身で、名前を変えて都会でなんとか生きているジョージは、後半ティンを助けて一緒に敵地に乗り込み、オンバクをかばって、結局死んでしまうんだけどね・・・ちょっとかわいそう。小ずるいキャラですが、なんとなく憎めないんです。最終的に、オンバクをカチ割ろうとしたコム・タンの上に、切り出していた仏像の頭部が転がってきて、コム・タンは下敷きになって悪はこれでジ・エンド。オンバクは無事に村にもどって、記念式典が執り行われる・・・というのが最後でした。続編が3まであるようですが、他は見ていません。というか、これで十分・・・・でもさー、昔ながらの生活を守る、貧しい地方の村とか、そこから都会に出て行って結局悪に手を染めるしかない若者とか、どんな国でもありそうな問題だなあ、、、、なんてしんみり。村で執り行われる式典が淡々としてるだけに、なおさらね。つうことで、アクション好きな人には面白いのでは、と思います。個人的には、終始かかりっぱなしのスピード感あふれるBGMがなかなかいい感じで好きです。4000円以上のお買上げで送料無料!(一部地域を除く)【中古】≪DVD≫マッハ! プレミアム・エディション
2012.04.26
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これも、録画整理のため、超ひさびさに見てみました。久々に見て20年以上も昔の映画となってしまっていることに、改めて驚いた。なので、キャストの若さにびっくり!いまを生きる DEAD POETS SOCIETY(1989年アメリカ)監督:ピーター・ウィアー脚本:トム・シュルマン あらすじ1959年、バーモントの全寮制学院ウェルトン・アカデミーの新学期に、同校のOBという英語教師ジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムス)が赴任してきた。ノーラン校長(ノーマン・ロイド)の下、厳格な規則に縛られている学生たちは、このキーティングの風変わりな授業に、最初はとまどうものの、次第に行動力を刺激され、新鮮な考えに目覚めてゆくのだった。ある日生徒のニール(ロバート・ショーン・レナード)は学校の古い年鑑に、キーティングが学生時代に"デッド・ポエッツ・ソサエティ"="死せる詩人の会"というクラブを作っていたことを見つけ、ダルトン(ゲイル・ハンセン)やノックス(ジョシュ・チャールズ)らと共に、近くの洞窟でクラブを再開させる。ニールの同室である転校生のトッド(イーサン・ホーク)も、誘われるままそれに加わった。そして彼らは自らを語りあうことで自分がやりたいものは何か自覚してゆくのだった。ノックスはクリス(アレキサンドラ・パワーズ)という娘との恋を実らせ、ニールは俳優を志し、ある日『真夏の夜の夢』の舞台に立った。しかし父親(カートウッド・スミス)にきつく反対され、陸軍士官学校に転校させられることになったニールは、連れて行かれた自宅で自ら命を絶ってしまう。この事件を捜査する学校側は、退学処分を切り札にデッド・ポエッツ・ソサエティのメンバーに証言を強要し、やがてそれは煽動者としてキーティングの責任問題に結びつけられ、彼は退職を余儀なくされる。キーティングが学院を去る日、トッドたちは校長の制止も聞かず机の上に立ちキーティングを見送る。それは彼らのせめてもの抵抗の証しであった。という映画なんですが・・・ なんせ、イーサン・ホーク若っっ10代のあどけない感じがすごくしてます。全寮制の男子校に転校してきた、ちょっと気の弱い学生なんですがニールや友人たちに囲まれ、次第に笑顔が多くなっていきます。最初は、有数の進学校とされる男子校に入学してきて実は人生をなめてんのか?いい気になってんのか?みたいな生徒たちも、それほどワルではないし、、、、キビシイ規律と学業の中で、友達と語り合い、少ない出会いから恋をしたりして、やっぱ学生っていいな・・・と思える部分もたくさんあるわけね。有数の進学校に入学してきた生徒たちは、 いわゆる優等生であり学業的には賢いんでしょうが、、、そんな生徒たちにテキストを破かせたり、外で行進してみたり、奇妙な授業は周りのオトナからはウケがよくないんですが、、、、いまを生きる、みんないつかは呼吸が止まり死ぬんだ、だから、いまを生きろ、と教えてくれる先生。多感な時期に、型破りな先生のこの言葉はガツンと来る言葉だと思うし、これはそれぞれ自分の本当の希望は何なのだろうか、と考えるわけです。親や周りのオトナの期待を背負ってきたけれども、本当の自分でありたい、正直にいきたい、と学生たちはそれぞれ心の奥の夢を考え始めます。でも、親に反対されていた舞台に立ったニールは、家に連れ戻された後、どうしても役者をやりたい、と父親を説得することが出来ず思い悩んだ末に父親の銃で自殺してしまいました。当然、そういった思想に導いたということで、キーティング先生は立場が悪くなります。関わったとにらまれた生徒たちも、放校を免れる代わりに、誓約書みたいなものにサインさせられ、結局、先生を学校にとどめることも出来ず、残された生徒たちがその先どんな学生生活を送っていくのかも描かれていませんが逆に、だからこそ、作品が安っぽくならずにいいのかもしれません。メインとなる学生が何人かいますが、それぞれの葛藤とか悩みを上手に配分して描きつつ、学校の規律からうまく息抜きをしたり(結構タバコすったりね)、一方では、それぞれの親の期待に反抗できずに悶々としたり、といった年頃の男の子たちの日常が生き生きとしています。ロケーションも、とてもキレイ。ニールが死んでしまったと聞かされた朝、トッドたちが一面の雪景色となった学校のグラウンド?に出て行くんですが、、、嗚咽を漏らすトッドが、真っ白な景色に歩いていく光景が印象的で・・・キーティングのせいにして、放校を逃れようとする動きが仲間内からも出てきて、トッドたちの気持ちもバラバラになりかけるんですが教室を去ろうとする先生に向かって、一番気の弱かったトッドがかつてキーティングがしてくれたように、机の上に乗ってキャプテンと呼びかける・・・・ラストは、なんともうるうるでしたね。もう、去っていく先生を止めることも出来ず、代わりの先生にキビシイ授業をされている中、どうすることも出来ないんじゃないか、と思われた場面での、せめてもの生徒たちの抵抗というか、主張と言うか・・・彼らは、自分のやりたい道をしっかり見つけたのだろうか、残された学生生活をどのように送ったのだろうか、型破りだったけど、学生の人間の本質を考えるようにと教えてくれた先生の言葉はどのくらい心に残っていたのだろうか、、、、、いろいろと余韻の残る作品でした。やっぱ、ロビン・ウィリアムスの演技は、口数が少なくても印象に残るなあ~・・・・なお、邦題の「いまを生きる」は劇中でキーティングが発するラテン語「Carpe Diem」の日本語訳。厳密には「いまを生きろ」ないしは「いまを掴め」といった意味になるみたい。最近、アメリカ映画といえばお気楽なものばかり見てきたけどこういうしっかりした作品は、やっぱり繰り返して見たくなるし心に残ります。 【中古】洋画DVD いまを生きる(THE MOVIEST【10P20Apr12】【画】【b0322】【b-dvd】
2012.04.24
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これも古い録画から引っ張り出してきたもの。なんじゃ、この題名は??・・・というのは後回しにしてアイドルとデートする方法 WIN A DATE WITH TAD HAMILTON!(2004年アメリカ)監督:ロバート・ルケティック 脚本:ヴィクター・レヴィンあらすじウェストヴァージニア州の小さな田舎町に暮らすロザリー(ケイト・ボスワーズ)はす親友(ジェニファー・グッドウィン)とスーパーのレジ係をしている。彼女はある日、クイズ懸賞で、大ファンのハリウッド・スター、タッド・ハミルトン(ジョシュ・デュアメル)とのデート権を獲得する。そして、彼の待つハリウッドへ出向き、夢のようなひとときを過ごすのだった。一方、タッドは始め乗り気ではなかったが、ロザリーの素朴な人柄に惹かれ、やがてもう一度会いたいと彼女を追いかけてウェストヴァージニアやって来たため町は大騒ぎ。しかしそんな中、ロザリーの幼馴染みで彼女を秘かに想い続けているピート(トファー・グレイス)だけは気が気でない。こうしてロザリーをめぐり、対照的な男同士の駆け引きが繰り広げられるが…。これって、日本未公開映画みたいですが、一応日本語版DVDはあるのかな・・・ジャケ見てみたら、輸入版みたいなのと両方探せます。衣装が違うスクリーンのイケメンっぷりに憧れていた役者とデートできる、と有頂天の田舎の女の子だけど、言動は軽々しくなく、まあこれはお決まりのキャラかな。一方のタッドは、遊んでばかりでパパラッチされた写真がもとで、映画の出演も待ったがかかり、適当な付き合いで恋愛もまともにしてないような、 これぞハリウッドの甘やかされ俳優、っていうかねとにかく、キャラが分かり易い。悪いイメージを払拭するためのデートで 一夜だけデートしたロザリーに惹かれて、後日彼女の地元までおっかけてくるんだけどどこにそんなにガツンと惹かれたのか、描写があまりなくてさ、きっかけとしては弱いんだよねー・・・まあそれでも、憧れの役者が来てくれて悪い気がするわけもなく、、、でも、ロザリーに告白するきっかけをずっと逃してきたピートにとっては最悪のタイミングでやってきた、最大のライバルとなってしまうわけ。ピートはスーパーのマネージャーとしても優秀で、出世して?引っ越すことになっていて、本当はロザリーについてきて欲しいのね。なのに、タッドとのデートが決まって喜んでいたり、タッドが会いに来てやっぱり喜んでいたり、、、そんな彼女を見てると言い出せない。うーん、私はピートを完全に応援っでも、だからといってタッドがすっごく性格悪いかっつーと、そうでもない。ちょっとバカっぽいけど、そんなに悪いやつじゃないんで憎みきれないというか。ロザリーと離れたくないから、農場買っちゃったり人生変えようって真剣に考えたりもする。ロザリーと一緒に再出発だ、なんて考えていた矢先、映画の大役が決まり、やはりもう一度役者として頑張りたいタッドはピートに教えてもらったロザリーの笑顔のハナシを、あたかも自分が感じたようにロザリーに話して同伴を求め、結果口説き落として一緒に撮影へ・・・なんだ、やっぱずるいぞタッドっ・・・って思ったら、本当はピートの言葉だった、と白状しちゃう。やっぱ、憎めないぜ、タッド。結局は、地元にとんぼ返りしたロザリーがピートを追いかけ、映画の冒頭で見たシーンにシンクロしたかたちで、ハッピーエンドってわけです。なんというか、登場人物がみんなアメリカーーーンな見た目で、私としては・・・物足りないかも。ハリウッドスターという、立場の違う人間が田舎のフツーの女性に惹かれるそのもっとしっかりした理由とか、性格がいやなやつとか、メリハリがもっとね、あってもよかったかなあ・・・唯一、個性的なのは、ピートのことが好きな女性バーテンダーくらい?でも彼女も、実はすごくいいこと言うんだよね。そして、悩むピートに助言するところもカッコイイ。まあ、なんつーか、だいたい展開も読めるし真剣に見なくてもストーリー追えるし・・・考えなくていい映画というかね分かり易いハッピーエンドで、楽ちん映画でありました。アイドルとデートする方法
2012.04.24
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これも、昔の録画をほり返して久々に見ました。かなり好きな監督の作品です。ゴッド・ディーバ GOD DIVA(2004年フランス)監督:エンキ・ビラル 脚本:エンキ・ビラル、セルジュ・レーマン あらすじ2095年のニューヨーク。マンハッタンは3つの階層に分けられ、人間とエイリアン、ミュータントが混在して生きていた。人間たちは巨大企業ユージェニック社が独占的に提供する様々な人工臓器や合成皮膚を買いあさり、肉体のバージョンアップに夢中になっていた。セントラル・パークは雪と氷に覆われた異常な空間となっていた。宇宙から現れたと言われているこの謎のエリアは“侵入口”と呼ばれ、立入禁止エリアだ。そして今、もう一つの異常気象が人々の関心を集めていた。ハドソン河上空に出現した巨大なピラミッド。そこから飛び立つひとつの影。人の体と鷹の頭を持つ古代エジプトの神ホルス(声:トーマス・M・ポラード)である。反逆罪により他の神々から死刑を宣告されたホルスは、7日間の猶予を得ていた。残された時間を使い、彼は青い涙を流す、髪の青い美しい女、ジル(リンダ・アルディ)を探し出そうとする。その頃、エルマ・ターナー医師(シャーロット・ランプリング)はユージェニック社で働く夫ジャックから、違法な実験に捕われていたジルを譲り受けた。ジルは自分が何者で、どこから来たのかも覚えていない。彼女の肉体の特異性に気づいたエルマは、ホテルの一室をジルに与え、研究対象になってもらう。一方ホルスは、政治犯ニコポル(トーマス・クレッチマン)の肉体に入り込み、ジルを探すが……。えーと、気合入れてみてないと、全然わけわかりませんたぶん最後まで、???が残る作品とでも言いましょうか・・・それでもなんだか惹かれるのは、、、、やっぱり映像がめちゃきれいなこと?色彩も、極力色味を抑えていて、ポイントとなるブルーや赤などが際立ってます。それに、実写の役者と特殊メイクしたミュータントに、CGの人物も入り混じってるので、ものすごく不思議な世界観です。近未来モノって数多くありますが、これは特に世界観が独特ですね。反逆罪の髪ホルスをはじめ、エジプトの神が出てくるけどみんなマッチョでグラマラスで、エジプトの神というよりはギリシャ神話の世界、って感じ。監督のエンキ・ビラルは、フランスのグラフィック・アートの巨匠とされる人ですが調べてみると、この映像美は大友克洋やウォシャウスキー兄弟などにも影響を与えている、とのことで、近未来のニューヨークの描写などはフィフス・エレメントだー!って感じです。リュック・ベッソンも影響受けてるんでしょうね。ヒロインというか、謎の多い女性ジル、とても中性的で魅力的です。これまた、アメリカ映画!って感じの女優ばかり見てくるとすっごく新鮮で美しい・・・・リンダ・アルディはもともとモデルで、この映画以降は目だった国際的な作品はなく、モデルとしての仕事をしているようです。長髪の写真も見たけど、この短髪のほうが似合ってるな・・・立て続けにアメリカ映画見てた反動か、役者の顔立ちがすっきり洗練されていて?映像も新鮮で、、、、やっぱ、好きです、フランス映画。てか、アメリカ映画以外の映画???アメリカンな俳優より、トーマス・クレッチマンみたいなゲルマン!な顔立ちが好き・・・ちなみに彼はドイツの役者さんだったかな。同じベッドシーンでも、どこかスタイリッシュに見えてしまう英語のフランス映画だけど、音も違って聞こえたりする・・・ははは。なので、内容がよくわかんなくてもいいのだった。エンキ・ビラル監督作品には、他にもティコ・ムーンやバンカー・パレス・ホテルといった作品もあるのでそちらも興味あるかたはぜひ、このなんとも不思議な世界を体験あれ。DVDBOX 映画 通販 人気タイトル【中古】ゴッド・ディーバ リミテッド・エディション [DVD] (2005) エンキ・ビラル; リンダ・アルディ; トーマス・クレッチマン; ヤン・コレット商品コード498813271538-san【送料無料】【10P28Mar12】■廃盤■【DVD】バンカー・パレス・ホテル■巴里映画(1989)■監督:エンキ・ビラル//ジャン=ルイ・トランティニャン 【中古】
2012.04.17
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今日も、昼間の映画をなんとなく見てしまった・・・考えることも無くさらーっと見るタイプのヤツね。抱きたいカンケイ NO STRINGS ATTACHED(2011年アメリカ)監督:アイヴァン・ライトマン 脚本:エリザベス・メリウェザー、マイク・サモネク あらすじ今から15年前のサマー・キャンプの夜。14歳のエマは言い寄って来たアダムをはねつける。エマ(ナタリー・ポートマン)とアダム(アシュトン・カッチャー)の、それが初めての出会いだった。それから何度か偶然の再会を重ねるが、決してそれ以上の関係にはならなかった。だが、人気TVスターだった父親(ケヴィン・クライン)と自分の元カノのヴァネッサ(オフィリア・ラヴィボンド)が付き合っているとしって動揺したアダムは、泥酔したあげく、友達医師たちと同居しているエマの家に転がり込み、次の朝、勢いで男女の一線を越えてしまった。だが、医師として週80時間労働、恋の駆け引きをしているヒマなどなく、人を愛して傷つくのが怖いという、自称“恋愛アレルギー”のエマ。そんな彼女の提案は、セックス・フレンドにならないかというものだった。抱きたい時だけメールで呼び出し、それ以外はデートも恋愛感情も一切ナシ、どちらかが恋したら即カンケイ解消、という提案に、アダムも同意。感情抜きの、セックスだけの関係を続ける。あるとき、アダムはエマの同僚サム(ベン・ローソン)から「君は便利な一時しのぎ。将来のパートナーは彼女を幸せにできる僕だ」と言われてしまう。そのころのアダムは、TV番組のアシスタント、社会的には半人前だった。そんなある日、アダムは生理痛のエマの お見舞いにとカップケーキ、手作りスープ、そしてマイセレクトのCDを持っていく。しかしそのまま、うっかり恋人同士のように寄り添って寝てしまい帳消しにするにはお互い別な人物とセックスするべきだ、とのエマの結論に。しかし、実際に他の女といるアダムに出くわして、嫉妬するエマ。アダムも、ずっと持ち続けていたエマへの恋心から、本物のデートをしようと頼みこみ、1回だけのデートを試みる二人だったが、、、まーー、とにかく内容はナイ(すみません)この手のアメリカ映画は、それでいいと思ってる。それ以上期待もしてないし。この近い時期に、ブラックスワンも公開になって、それでアカデミーとった人と同一人物とは思えないくらい、なかなか見ることが出来ないナタリー・ポートマンのラブコメです。賢くてしっかりしていて、でも恋愛には異常に警戒心が強く不器用、そんな女性を明るく演じていて、それは見ていても楽しい。ただ、仕事もしっかり持っていて、見た目もイケてて、あとはセックスも楽しみたい、という感覚は、いくら日本が国際化し、欧米社会の知識があったとしてもやっぱり日本人には理解するには難しい感覚だと思うんだよなぁ~なかにはいると思いますよ、女性でこういうタイプ。でもねえ、、、、、何度かこの手の映画の感想で描いたことあるけど、ああ、この人たちってヤッパリ肉食なんだな、って感じがするんだよね見ようによっては、(←アホっぽいぞ、アダム)エマが自分から割り切った関係を持ち出しておきながら、実際他の女性といるアダムに嫉妬して、そんな自分に驚いて、結局自分から離れていったのに、数週間後には、やっぱり忘れられなくて会いたい・・・・というのは、まあ勝手っちゃー勝手だと思うんだけどエマはどこか可愛らしい女性なんで、見ていてそれほど腹立たしくはない。むしろ、父親の関係で苦労せずボンボンと育って、なんか押しが弱いアダム、っていうのが、、、アシュトン・カッチャーってこういう役、はまる。ほんとにこんな人?ってくらい一応、仕事でもそれなりに自力で成功しつつ、どこかお人よしで、エマ一筋って感じ。はじめから、どう転んだってこの二人はくっつく、って分かってるんですが、それを揺るがすこともあまりなくて、、、、唯一、アダムの上司プロデューサーが、アダムの脚本の作品化、をきっかけにむりやりくっつくのか???ってところがあるけど、あるはずもなく、、、、しかも、懲りずにアダムパパはこのプロデューサーとくっついちゃう、という、どこまでも安易なお話。日本ではあまりないかもしれないけど、アメリカではよくありそうな話?そして、子供の頃からの知り合いとはいえ、どこまで続くのかこの二人…なんて思ったりもするんだけど、エマの朝食ドカ食いを見たり、トイレはあけて入りたい、という提案も渋々受け入れたり、いろいろあったからか、あまり隠し事はなさそうな二人なので、、、仲良くね~って感じ? エマのことをハニーかベイビーって呼びたい、とか言っちゃって、やっぱおめでたいボンボンかも・・・でもまあ、、、、、、重い役じゃないナタリー・ポートマンてのもいいもんです。【23%OFF!】抱きたいカンケイ 【角川映画 洋画セレクション DVD\1,890(税込)シリーズ】(DVD)
2012.04.17
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これは、なんとなくつけていたらOAされたのでそのまま見てしまいました。悪いことしましょ BEDAZZLED(2000年アメリカ)監督:ハロルド・ライミス脚本:ピーター・トラン、ラリー・ギルバートあらすじコンピューター関連の会社に勤めるエリオット(ブレンダン・フレイザー)は、内気でお人よしが過ぎて、職場でバカにされている不器用な青年。同じ職場のアリソン(フランシス・オコナー)に熱烈な片思いをしているが、存在にすら気づいてもらえない。ある日、片思いするアリソンとバーで出会うが、やはりまったく相手にされず、思わず「彼女とつきあえるなら何でも捧げます」と願う。そんな時エリオットの前に、悪魔だと名乗る絶世の美女(エリザベス・ハーレー)が現れた。彼女は自分に魂さえ売り渡せば、願い事を7つかなえてあげると告げ、アリソンに近づきたいエリオットは承諾。かくして彼はアリソンを手に入れようと、まずは結婚。だがすぐに裏切られ、バスケ選手になって誘おうとしてもやはり逃げられる。繊細な青年になれば繊細すぎてやはり逃げられ、知性がある作家になればゲイの設定だったのでまた逃げられ、あれもこれも失敗続き。思い詰めたエリオットに心境の変化が訪れ、願いがあと一つになった時、彼は「アリソンに幸せになって欲しい」と告げる。すると、自分のことを願わなくなったことで、悪魔の契約は無効となった。落ち着いて別人のようになったエリオット。アリソンには結局フラれるものの、自宅の隣に引っ越してきた美しい女性と結ばれるのだった。 といったお話。 スタンリー・ドーネン監督の同名映画(1968)のリメイクとなっています。リメイクとはいっても、 技術や設定はやっぱりイマドキで、富と名声が欲しい、とか、知性と教養が欲しい、とか、エリオットの願いで麻薬王になったり小説家になったりバスケ選手になったり、状況がいろいろ変わり、その見てくれも変わるわけね。バスケ選手は2m以上の大男になるし、大統領の場合は特殊メイクでリンカーンになっちゃいました。でも、エリオット以上に 大コスプレ大会状態なのが、悪魔役のエリザベス・ハーレー。天使から悪魔から看護師に弁護士、AKBばりのミニスカ教師にピタピタドレス・・・彼女のファンのための映画みたい・・・ここまでくれば極めてくれ!って感じで、逆に楽しいというか笑いますブレンダン・フレイザーは、ハムナプトラで人気になったけど、こういう役のほうがなんとなくしっくり来る感じもするなあ。何かを望めばどこかが欠けている、 というのは、人間にはありがちなことで・・・その辺は実はとてもリアルな感じがします。ハンサムで知的で話し上手、と完璧にみせかけてゲイだったり、金も力もあるけど命を狙われていたり・・・繊細すぎて夕日見て涙が止まらない、なんて・・・・ 悪魔のほうは、随分と魅惑的悪魔なので、え、この二人くっついちゃうのか???と思ったりもしましたが、そうではない。当たり前。散々、いろんな立場に変わっても上手くいかず、悪魔に魂を売るのもイヤだ、と教会にやってきたものの、今度は神父に不審がられて逮捕され、拘留所へ。そこで出会った不思議な男(ガブリエル・カソーズ)に助言され、考え込むエリオット・・・この、不思議な黒人男性はあとはラストにも出てきますが、なかなか魅力的なキャラ。悪魔と一緒にいるんで、、、、まあ神様とか天使、みたいなことなのかな?いろんな経験をしたことで、少し目が覚めたというか強くなったエリオット。アリソンにはふられてしまうけど、同僚にも立ち向かえる強さが少しだけ備わり、晴れ晴れと帰宅してみたら、アリソンにそっくりなニコール(フランシス・オコナー2役)が隣に越してきて、その彼女とハッピーエンド。まあ、後半はバタバタとまとまった感じがしますが、それなりに面白かったかなーと思います。人間、あれもこれも無いものねだりしたって、ダメってことですな。自分が自分が、ではなく、好きな人の幸せを願うこと。そして、身の丈にあった幸せ、というものも本当の幸せなのかな、と。 【中古】洋画DVD 悪いことしましょ 特別編(スーパープライス (20世紀フォックス)【10P10Apr12】【画】【b0322】【b-dvd】
2012.04.16
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溜まっている録画、しかもビデオの整理もせねばならん、、、ということで、久々に見ました。アメリカン・スプレンダー AMERICAN SPLENDOR(2003年アメリカ)監督・脚本:シャリ・スプリンガー・バーマン、 ロバート・プルチーニあらすじオハイオ州クリーブランドで病院事務員として働くハーヴィー・ピーカー(ポール・ジアマッティ)は、2度目の妻に逃げられてしまい、冴えない毎日を過ごしている。コンプレックスまみれの彼だが、音楽には詳しく、ジャズの評論を書いたりしている。古いレコードをガレージセールや中古屋で見つけてはコレクションする、そんなある日、近所のレコードのガレージ・セールで、内気なロバート・クラム(ジェームズ・アーバニアク)という男と知り合う。2人は意気投合するが、まもなくクラムはコミックの才能を発揮し、サンフランシスコへ移住して一躍有名作家になった。あせりを感じたハーヴィーは、自分の日常を題材に、絵とは呼べない棒線でコミックを描いてみる。それを面白がったクラムは、ハーヴィーのその原案に絵をつけて作品を完成させる。それが『アメリカン・スプレンダー』として刊行され、たちまち大人気となった。それでもハーヴィーは病院での勤務を続け、同僚のオタクの友人トビー(ジュダ・フリードランダー)との会話などが、コミックのネタになった。そんなある時、デラウェア州のコミック専門店を経営する女性、ジョイス・ブラブナー(ホープ・デイヴィス)が、ハーヴィーに手紙を出した。彼は彼女をクリーブランドまで呼び寄せ、まもなく2人は結婚する。ハーヴィーの名声は年々高まり、ついにはテレビの人気トーク番組への出演もこなすようになった。しかしやがて癌が発覚。つらい治療を経て1年後、ハーヴィーとジョイスは養子を迎える。そしてハーヴィーは、同僚たちに囲まれながら長く勤めた病院を定年退職するのだった。 アメリカで大人気のコミック『アメリカン・スプレンダー』の作者、ハーヴィー・ピーカーの半生を、実在の本人たちの登場を交えて描く伝記映画。という作品です。なんというか、アメコミ風な演出が随所にあり、冒頭からなんだか目が放せないというか・・・申し訳ないが、ハーヴィーは決してカッコイイわけではなくてむしろさえないというか・・・演じているポール・ジアマッティもそういう役柄がはまっているだけど 時々出てくるハーヴィー本人も、かなり、その・・・・こんな感じ本人と、本人役がやたら似てる。ジョイスもかなり似てる。70年代から年に一冊のペースで「アメリカン・スプレンダー」を出版し続けている、実在のコミック原作者の半生を映画化ということで、本人も登場するんで実話なんですよねえ、それがなんというかスゴイ。 ガレージセールで知り合った内気なオトコがコミックで成功し、その彼がハーヴィーの日常を綴った原案に絵をつけたらこれまた大当たり、原作者のハーヴィーも一躍有名に、というのがなんともアメリカンです。嘘のような本当の話。それに、その後結婚することになった ジョイスとの出会いも、コミックのファンだったジョイスが手紙のやり取りから電話、そしてハーヴィーのもとへやってきて、一緒に住むようになり、、、、とかなりドラマな感じ。この、ジョイスもかなり変わり者と言うか、なんというか・・・衝突する部分もあるんだけど、ハーヴィーとは分かり合える部分があって結局仲良く暮らしていくんですよねーその一方で、ハーヴィーに癌が見つかり、闘病生活に、、、と、なんだかジェットコースターのような人生を、アメコミを交えながら、一緒に経験していく気分でした。ハーヴィーやジョイス以外にも、 職場のオタク・トビーなども実際に本物が出てきたりして、いちいち役者が似てるもんだから、だんだん混乱しちゃいます。なんつーか、ビジュアル的には全然魅力的じゃないのに妙にじっと見てしまうといいますかねーラスト、本物のハーヴィーが退職する職場でのお別れ会に、これまた本物のジョイスと、養子となった娘(これまた役者と実物が似てる!)、みんなが出ていて、バラバラのピースみたいな3人の家族がしっかり繋がって退職を祝うシーンがなんとも暖かい。ハーヴィーみたいに、なんだか顔も体系もさえなくて、いつも眉間に皺をよせて難しい顔をしていて、、、、バツ2で地味な仕事で、、、、なんてなると、人生くさってしまいそうなのにそうならないのがね、等身大でもあり、人生なんだな、とも思い・・・なんだか不思議な映画でした。 【中古】洋画DVD アメリカン・スプレンダー【10P10Apr12】【画】【b0322】【b-dvd】アメリカン・スプレンダー クリーブランドの街角よりハービー・ピーカーの人生/ハービー・ピーカー/明浦綾子
2012.04.16
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久々に家にいる、ということでコドモと見てみようかなーと思っていた録画を百々椛と見ました・・・メアリー&マックス Mary and Max(2009年オーストラリア)監督・脚本:アダム・エリオットあらすじ まだ携帯もインターネットもメールも当たり前ではない時代。オーストラリアのメルボルンに住む8歳の少女メアリー(声:トニ・コレット)は、万引きに夢中でシェリー酒中毒の母ベアラと、死んだ鳥を使った剥製の製作が趣味の父ノエルと暮らしていた。空想好きだが、本物の友達がほしいと願っていたメアリーはある日、アメリカに住む“誰かさん”に手紙を送ろうと思い立つ。分厚い電話帳から選び出した一際風変わりな名前は“マックス・ホロウィッツさん”。さっそく、ベッドの毛布の中に隠れながら、鉛筆を走らせるメアリー。一方、ニューヨークで暮らす44歳のマックス(声:フィリップ・シーモア・ホフマン)は、肥満体の中年男。社会にうまく馴染むことができず、極端に人づきあいを苦手とする彼は、大都会で一人孤独な日々を送っていた。そんな彼のもとに、遥か彼方のオーストラリアから1通の手紙が届く。それは、2つの大陸にまたがる、メアリーとマックスの20年以上に渡る、深い交流の始まりだった……。というわけで、見てもお分かりのとおり、クレイアニメ映画。ほぼモノトーンで、部分部分が印象的に赤くなっていますが、色調はかなり落ち着いています。そして、キャラクターはかなり個性的な表情。最初は、気味の悪いような、全然かわいくない・・・なんともいえないんだけど、なぜかだんだん慣れてくると、ちょっと愛嬌を感じて親しみが沸くんですよね・・・で、序盤はほとんどバリー・ハンフリーズのナレーションで物語が進みます。ほとんどなんの情報もなく、クレイアニメだからということで楽しい面白いコドモと見て退屈しない映画だろう、と思っていたんだけど・・・・実はとんでもないっちょっとびっくりです。主人公のメアリーは、最初は8歳。 家庭は貧しく、おもちゃも服もたいして与えられず、自分で作った人形で遊び、拾った鶏が友達。しかも学校ではいじめに遭っているのに、 アルコール依存症の母(これがまた、グロい!!!)は娘をほったらかし。ある日、メアリーが電話帳で適当に選んだ住所に手紙を送ります。まだ個人情報云々なんてない時代、電話帳には昔日本もそうだったように電話番号と住所が載っているわけね。その相手マックスは、 ちょっと分かりにくいんですが、アスペルガー症候群、という病気を患う孤独な中年男性。たぶんラビ?いつも帽子をかぶっています。最初の登場が44才だったっけ・・・そんな2人は数十年にわたって文通を続けます。マックスは、はじめの手紙に入っていた8歳のメアリーの自画像をずっと自宅の鏡のところに飾っているんですよね。そして、どんどん年月が流れて、メアリーの父親が死に、母親が死に、メアリーは長年の憧れだったお隣のダミアン(声:エリック・バナ)と結婚し、マックスは宝くじに当たる、と二人の人生はそれぞれ進みます。しかし、大学に進学したメアリーが、アスペルガー症候群の本を書いたことが、マックスを怒らせてしまい、せっかくNYのマックスに会いに行こうといていたメアリーを打ちのめしてしまうんですね。そこからメアリーは生気を失って、 まるで母親のようなアルコール漬けに。ダミアンも愛想をつかして出て行ってしまい、精神安定剤を飲みすぎて幻覚を見始めたメアリーは、とうとう首をつろうとしますっもーー、えーーーー???って感じ。そんなシビアな話なの??コドモと見てるのに、自殺しちゃうの??しかも、そんなメアリーのおなかには、ダミアンの赤ちゃんが宿っている・・・すんでのところで自殺を思いとどまり、仲直りのマックスの小包を受け取ったメアリー。その1年後、今度こそマックスに会おうとNYにやってきます。無事に生まれたダミアンの息子を背負って。しかし、二人が好きだったTV番組の音が聞こえる部屋をのぞくと、マックスはTVを前に既に息絶えていました・・・・上を向いたままソファに座って死んでいたマックス。その視線の先は、天井一杯に張り巡らされた、メアリーからの手紙だったのです・・・予想を大きく裏切って?本当に考えさせられるというか、深く印象に残る映画でしたね。なんでも、オープニングクレジットによると、実話に基づいて作られているそうです。監督・脚本のエリオットはインタビューで、マックスは彼が20年以上にわたり文通を交わしていた、ニューヨークに住むペンフレンドから着想を得たと語ったそうです。そして、NYの町並みなども 当然クレイアニメなんですが、、、、、wikiによると、撮影が57週に及び、133個のセット、212個の人形、475個のミニチュア模型を使ったそうです。アンダーウッド社製タイプライターの模型は実際に動き、デザインと制作に9週を要した・・・・すげーーーとにかく、もともとこういったクレイアニメはストップモーションピクチャーっての?一こまとって動かして、、、みたいな根気のいる作業でしょうから、一本の長編作品にするのは本当に大変だと思います。しかも、このNYの町並み!!すごい。すごすぎ。この独特の色調も本当に印象的です。あと、音楽のことも書かれていましたが、オープニングに使われたのはペンギン・カフェ・オーケストラの「パーペチューム・モービル」、他に「プレリュード・アンド・ヨーデル」やエレナ・カッツ=チャーニンの「ロシアン・ラグ」などが使われて、クロージングクレジットの曲はベルト・ケンプフェルト楽団の「スウィンギン・サファリ」とのこと。これらの他に、ナナ・ムスクーリ、デイル・コーネリアス、ルロイ・アンダーソン、ピンク・マティーニ、ロンドン・ポップス・オーケストラ、ジェームス・ラスト楽団、キングス・コンソート & 合唱団、シドニー・アルファ・アンサンブル、ABCラジオ・オーケストラの音楽が使われていて音楽を聞いているだけでも、すっと耳に入るものばかりで、これまた自分が思っていたものと、違う雰囲気の作品になっています。とにかく、最初から最後まで、自分の思っていた作品像をいいほうに裏切って、一気に最後まで見てしまいました。最後、マックスの部屋で天井一杯に貼られた自分の書いた手紙を目にしたメアリーの涙、なんだかじーんとしてしまった。コドモをかかえて、あのあとメアリーがどうなるのかわからないけど少女と中年男性の不思議な友情物語、とにかく強く、印象的な作品でした。
2012.02.16
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HDに溜めまくっている映画を、どんどん見て消去しなきゃ、、、と思ってやっと見たんですが。噂のモーガン夫妻 DID YOU HEAR ABOUT THE MORGANS? (2009年アメリカ) 監督、脚本:マーク・ローレンス あらすじメリル・モーガン(サラ・ジェシカ・パーカー)は、マンハッタンで数千億円の物件ばかりを扱う不動産会社の女社長。夫のポール・モーガン(ヒュー・グラント)は、全米屈指の敏腕弁護士。常にニューヨーク中の噂の的のモーガン夫妻。週刊誌の表紙を飾ることも珍しくない2人は人も羨む完璧な超セレブカップルだった。だが、そんな満ち足りた幸せな日々も、ポールの浮気が発覚して過去のものとなってしまう。冷め切ってしまった妻メリルの気持ちを、プレゼント攻撃で何とか取り戻そうとするポール。その夜も、夜景の美しいレストランに妻を誘い、“夫婦カウンセリングに通おう”と関係の修復に懸命に努めていた。だが、その帰り道、思わぬ事態が2人を襲う。殺人事件を目撃してしまったのだ。犯人に顔を見られた2人は、警察の“証人保護プログラム”により、身分を隠してワイオミングへ向かうことになる。人間よりも牛や馬の方が多い田舎で2人きり。生まれながらのニューヨーカーから見ると、まるで異星人のような農村の住人たち。彼らとの交流や、大自然との出会いの中で、2人の関係には変化が生まれてくる。だが、メリルは夫に告げられない、ある事実を抱えていた。さらに、2人の後を追ってくる殺人者。その恐怖に怯えながら、命の危険をともに乗り越えた末に、2人が辿り着く結婚の真実とは……?・・・・といった感じなんですが、、、、 そうだなー、話はやはりありきたり感が否めません。殺人犯に顔を見られて命を狙われるから、ド田舎に身を隠してでもそこにも追っ手がやってきて、なんとか難を逃れてNYに戻り、養子も無事に迎えて、夫婦も円満を取り戻してめでたしめでたし・・・・ね、先が読めるでしょ。 でも、この二人はなんかコメディが合うと言うかなんというか・・・・ヒュー様は完全にコメディアン?やたらと3枚目っぽい役ばかり多いなーセレブでカッコイイのかと思ったら、なんか抜けてる、みたいな。サラ・ジェシカ・パーカーも相変わらず長い顔・・・(ごめん)彼女も、SATCだって実はかなり3枚目な部分があったけど案外こういう役はあってます。身を守るために田舎に連れて行かれ ホントに熊が出て熊撃退スプレー使ったりバタバタ感は、簡単なコメディ映画って雰囲気プンプン。私の中では、いつまでもおしとやかな バック・トゥー・ザ・フューチャー3のクララのイメージのメアリー・スティーンバージェンは、かなり豪快にライフルぶっ放すエマ役です。まあ、楽に見ることができてハッピーエンドで分かりやすいから考えずに気分転換したいときはいいかな。でも、、、、残るものというか、得るものは・・・・ないかも夫は全米屈指の敏腕弁護士。妻はマンハッタンの不動産女王。ニューヨークで暮らすセレブ夫婦に離婚の危機・・ヒュー・グラント&サラ・ジェシカ・パーカー主演で贈るラブコメディ!【中古】◆DVD◆噂のモーガン夫妻◆【中古】【Blu-ray】噂のモーガン夫妻 ブルーレイ(洋画)【05P24Nov11】
2011.12.10
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ゆうべ、記事書いたのにそのタイミングでPCが固まってしまいまして先日、娘たちと急遽見てきた映画はというと・・・スパイキッズ4D ワールドタイム・ミッションSpy Kids: All The Time In The World In 4D(2011年アメリカ) 監督、脚本:ロバート・ロドリゲス あらすじ今作は第1作公開からちょうど10年。前作までの主人公カルメン・ジュニ姉弟のいとこ、マリッサの義理の子であるレベッカとセシル姉弟が、新「スパイキッズ」として活躍する本作。レベッカ(ローワン・ブランチャード)とセシル(メイソン・クック)は双子の姉弟。大好きなパパ(ジョエル・マクヘイル)と、再婚した新しいママのマリッサ(ジェシカ・アルバ)、そして1歳のベビーと平凡な日々を過ごしていた。ある日マリッサは、なついてくれないレベッカとの距離を縮めようと、大切な赤い石のネックレスをプレゼントする。だがその頃、ニューヨーク、ローマ、北京、メキシコ、パリ、マドリッド、東京、ロンドンと、世界中の大都市で、時間が早まるという奇妙な事件が発生する。世界滅亡を企む史上最悪の悪党、チックタックとタイムキーパーの仕業で究極の兵器“アルマゲドン装置”を発動し、世界中の時間は奪われ、地球はまもなく終わりを迎える、というのだ。マリッサのもとに、引退したはずの秘密諜報組織“OSS”から緊急連絡が入る。アルマゲドン計画を阻止できるのは、超時空を操る秘石“クロノスサファイア”だけでそのクロノスサファイアこそ、今はレベッカが持つあのネックレスだった。何も知らないレベッカとセシルは、襲いかかる敵にネックレスを奪われてしまう…。新スパイキッズのレベッカとセシル、OSSの超秘密兵器スパイロボット犬、生まれたばかりのベビースパイ、それにすっかり大人スパイの旧スパイキッズ姉弟カルメン(アレクサ・ヴェガ)とジュニ(ダリル・サバラ)に、スパイへの復帰を決意したマリッサ。最強のスパイ一家は世界を救うため、数々のハイパースパイアイテムを駆使し、最悪の敵に立ち向かう!・・・といった感じなんですが・・・昔の作品が案外面白かった印象があって、娘たちが見たいという4Dを見に行ったんですが、、、レディースデイじゃないし、通常より料金も高いしで子供だけで見せればよかったなあ、って思ってしまった。。。相変わらず、ちょいと生意気なこどもたちがスパイキッズとなって立ち向かう、ベースはかわりません。ほんと、子憎たらしいわけね地球上の時間をわがものにしようと企む悪党チックタックとタイムキーパーの野望を阻止するために立ち上がるスパイ・アドベンチャーで、悪役とそれを阻止する正義との分かり易い対比、最新鋭のガジェットやフル装備のクルマや小型飛行機など、こどもがみて分かり易いし、面白いのはわかります。継母とイマイチ馴染まないこどもたちとか、5年計画で子供との時間を作る、といいつつ今は忙しすぎて子供の相手を後回しにしている父親、悪役の本性は、父親との時間を取り戻したかった・・・と一応メッセージ性もあります。これは3D映画なんですが、劇場で こんなはがきサイズのカードが配られ、これが「匂い」のもとでそれで「4D映画」というわけ。作品の中でスクリーン上に1~8の番号が表示された際、該当するカードの番号部分をこすると、映画の場面の「匂い」を再現するわけね。なんというか・・・・テーマパークで、しぶきや足元ざわざわする感じや煙とか光とかを組み合わせた3Dのショーなど見た経験があるとどーもちゃっちい感じが否めませんでそれから、悪党に追いかけられてセシルのリバースしたブツを投げつけたり、ベビーの大のほうのおむつを投げつけたり・・・ちょいとえげつない部分があってそれは私は・・・・イヤかな。にしても、ジェシカ・アルバはスタイル抜群。ハイヒールにぴたぴたボディスーツ、そして赤ちゃん抱っこにマザーズバッグ持っていても、なんかカッコイイ 子供たちも、いたずら好きでパソコンや機械の扱いに長けてる、というのはもう常識ですがまあ元気になりますね、まっすぐに悪と立ち向かうぞ、という姿勢が。そして、スパイハンターなる怪しげなTV番組を 担当していたパパも加わって、やとひとつの家族になりました、めでたしめでたし、と結論もわかりやすい。となりに子供だけで座っていた男の子たち3人がニオイカードにわーわー反応していて、そっちのほうが面白かった私はもう、この手の映画はやはり物足りないんですが子供たちはそれなりに楽しめたんでよかったかな。3Dメガネも以前のを持っていけば100円安いんで。気楽な3D体験です。
2011.10.15
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先日、仕事が休みの日に会員チケットで見てきました。木洩れ日の家で Pora umierac(2007年ポーランド)監督・脚本:ドロタ・ケンジェジャフスカあらすじワルシャワ郊外の緑に囲まれた木造の古い屋敷、その家で愛犬フィラデルフィアと静かに暮らす女性アニェラ(ダヌタ・シャフラルスカ)は91歳。年老いてなお美しく、そして誇り高く生きる彼女は、戦前に両親が建てたその家で生まれ、成長し、恋をし、夫と暮らし、一人息子ヴィトゥシュ(クシシュトフ・グロビシュ)を育ててきた。夫はとうに他界し、息子も結婚して家を出ていた。共産主義時代に政府から強制された間借人もようやく出ていき、アニェラは今、さほど長くはない自らの余生と彼女が愛する家をどうするか考えていた。その家で彼女が体験した忘れることのできない甘美な思い出の数々と、いろいろなことが思い通りにはいかずに歯がゆい現実、息子の家族に同居を拒否された寂しさに、健康への不安…。やがて彼女が下す人生最後の決断。彼女がただひとつだけ遺そうとしたものとは…。正直、最初は話があまり見えずに苦労しました。結構断片的に、そして淡々と話が進むんですが、大きな事件とか展開がほとんどなくて、なんのことやら・・・???という部分が最初は続いて難しかった。ただ、役柄と同じく当時91歳の現役女優、 ダヌタ・シャフラルスカのたたずまいや雰囲気が、この映画のすべて、とも言えるというかですね、とにかくしゃんとした品のある年配の女性、という感じがとてもよく出ていまして、、、、ほとんど彼女の語りというか、独り言、もしくは飼い犬のフィラデルフィアとの会話?で構成されてるんだけど、すごく感情豊かでかくしゃくとしていて、チャーミングな女性でした。 それから、パンフレットにも書かれていたけどもうひとつの主人公が、この舞台となった家です。テラスや多くの部分がガラス張りになっていて、非常に雰囲気のある、その昔は華やかだったんだろうなーという造りの家です。撮影のために探すのも苦労したそうで、結果的には概観と室内撮影は別々の家だったとか。日がな一日、隣家を双眼鏡で 観察したり(のぞき)昔を思い出したり、家を売る話で腹をたてたりとても忙しいアニュラなんですが、体は年齢なりに衰えていても気持ちや考えがしっかりしていて、ちょっと偏屈な頑固ばあちゃん、とも言えるかな。でも、おいしそうにリキュール飲むのが、とってもお茶目でカッコいいのだ。 腹をたてる物事とか理由とか、そういう感覚は日本とは違う気がします。久々にロシア語というかポーランド語なんだけど、そっち系の言語の映画だったのと今どき珍しくなった全編モノクロ映像が新鮮でした。モノクロなのに、光の具合でなんとなくカラーに見えてきたりして・・・自分の命がそろそろ消えることを予感していたアニュラは、一番気がかりだった家をどうするか、という部分で大胆な決断を実行し、最後はばたばたと子供たちが行きかう、大好きな家、大好きなテラスで静かに息を引き取ってしまいました。ラストは、その魂が天に昇っていくような目線で、アニュラの大切な家、敷地、花をたくさんつけている木々などを映しながら雲間の光を見つめて終わる、という感じになっていて本当に淡々とした話だったんだけど、なんとなくうるっとしてしまいました。年老いた親と都会に住む子の、同居できない現実とか案外どの国でも同じような問題があるんだな・・・なんて思ってしまった。はじめのほうに出てくる、共産主義の名残の、自分の家に間借りをさせて他人を住まわせる、という部分とか分からない部分があって、あとでパンフ読んで理解できたりいくつか自分の知らない共産主義名残のポーランド、というものがあり頭の中で話を整理するのは大変でしたが・・・パンフレットには、9ページにわたって採録シナリオが載っていてそれを読みながら映画の内容を思い出して確認できました。全体として、モノクロの美しさ、光の美しさ、というのが堪能できた気がします。それから、モノクロだと人の顔や手に刻まれた皺、というのがとてもよくわかるんですが、、、、、それすら美しかった。見ることができてよかったです。
2011.08.08
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さて、毎年恒例、スタジオジブリ新作公開前の、ジブリ映画OA週間?の季節がやってきましたねえ。先週のもののけ姫1997年監督・脚本:宮崎駿は、百々椛にはまだ多少難しい部分があるみたいだったけど、、、今OA中の魔女の宅急便1989年監督・脚本:宮崎駿は、紅実も百々椛もかなり好きな作品。百々椛はかなり食いつき気味で見てます。何度見たことか・・・てか、持ってるのにそういや、キキって13歳・・・紅実と同じ学年ってことだよね。それ紅実に言ったら、ウソ・・・!?って。紅実は、キキより5歳も6歳も幼いぞ~最近、ジブリ作品も、有名人?を声優に使ったりして・・・それがいいときもあれば、なんかなあ・・・ってこともあるんだけど。去年の借り暮らしのアリエッティは、若い主人公たちが志田未来と神木隆之介で、それはそれでハマっていたなあ、と思いますが、来週土曜日公開の、新作コクリコ坂からでは、長澤まさみと岡田准一がメイン声優。今回はどうなんでしょうね・・・・長澤まさみが苦手なので、今回は私は見ないだろーなちなみに、原作は高橋千鶴(作画)佐山哲郎(原作)による漫画作品で、なかよし(講談社)にて1980年1月号から同年8月号まで連載、2010年に角川書店より新装版、2011年に同社より文庫版が発売とのことです。タイトルの「コクリコ」はフランス語で「ひなげし」を意味するとか。 【7月は送料無料】【中古】【DVD ANIME】スタジオジブリ 魔女の宅急便 【7月は送料無料】【中古】【DVD ANIME】スタジオジブリ もののけ姫国2-DVD> ジブリがいっぱいCOLLECTION / 借りぐらしのアリエッティジブリ作品の、元気で強くて明るい女の子たちの声、今見ている魔女の宅急便のキキの声は、高山みなみというかたで、他の作品とか知らないんですけど・・・・Wikiったら、名探偵コナンのコナンとか!忍たま乱太郎の乱太郎とか!!ドラえもんのスネ夫のママとか!?へぇ~、そういわれればそうかも・・・・というわけで、結局どんな好きな映画よりも、ジブリ作品って何度となく目にして、子供とも一緒にみて、ビデオやDVDでみて、そして毎年日テレで見て・・・・結局回数的にはかなり見てるシリーズだなあ。色彩や細かい描写や、魅力的な面が多いですもんね結末知ってても、残りも楽しんでみようと思いますっ
2011.07.08
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久々に、会員証の更新兼ねて行って来ました、映画館。ホントはもっと見たいのがあるんだけど、時間が合わなくてあまり見るタイプの作品じゃないんだけど、、、と思いつつ見てしまったクロエ CHLOE(2009年加・仏・米合作)監督:アトム・エゴヤン脚本:エリン・クレシダ・ウィルソンネタバレありますので、知りたくない方は読まないでくださいねーあらすじ産婦人科医として成功したキャサリン(ジュリアン・ムーア)は、大学教授の夫デビッド(リーアム・ニーソン)と一人息子マイケル(マックス・シエリオット)と3人で、人が羨むような幸せな生活を送っていた。だが、それは表面だけで、彼女の心はいつしか孤独と焦燥に蝕まれていた。ある日、夫の携帯から、教え子との浮気を疑わせるメールを発見。心に湧き上がった不安を抑えられなくなった彼女は一計を案じる。偶然知り合った、若く美しい娼婦クロエ(アマンダ・セイフライド)にデビッドを誘惑させ、夫がどんな行動を取ったか報告させることにしたのだ。しかしクロエは、キャサリンの言いなりになるような素直な女ではなかった。次第に内に秘めていた魔性を発揮し、キャサリンの心の隙につけ込んで恐ろしい罠を仕掛けてくる。やがて、クロエに翻弄されたキャサリンと家族の平和な日常は、ガラガラと音を立てるようにもろくも崩れてゆく……。いやーー、終わってみれば、単に官能映画??もっとひねりとか、深い部分があるかと思ったんだけど・・・そうでもなかったかもなんていうか、それぞれのキャラがそれほど深く描かれてなかった印象があって、キャサリンは年齢は重ねてても別にキレイだしさ、何を気にするんだ?って思っちゃった。たしかに、ジュリアン・ムーア年取ったな・・・とは思った。白人特有というか、顔や特に腕にソバカス状のシミみたいにたくさんあったし腕に年齢を感じてしまった。対するアマンダ・セオフライドが今からグイグイ出て行く若手だけに、そういう年齢差というか違いは目立ったけれども・・・クロエは、もっと裏があると思ったんだけど、結局キャサリンに近づきたい、異常に執着していた、ということだけでもっともっと裏があると思っていたけどなかったなーキャサリンに惹かれるきっかけとか過程があまりなくて、娼婦として男性を相手にしていたクロエが、なんで急にキャサリンにあそこまで入れ込むのかわかりにくかった。でも、 キャサリンに近づくために家族である息子に近づいていく、というのは、、、なんかこういう映画あったな、コワイコワイ・・・結局、コワイんですよ、女の怖さ、執念というか。クロエは、ブロンドの髪をおろしていると大人っぽくで妖艶なんだけど、しっかりひとつで結んでることもあって、そうすると本当に学生っぽいし無邪気な感じさえする、そのギャップが良かったかな。アマンダ・セイフライド、最初に見たのは マンマ・ミーアでしたが、大きな目や豊満なダイナパイトバディ、色っぽい唇、それに案外背中とかウェストは肉付きいい印象だったりして、骨っぽくないのが色っぽいし、本当にこれぞ小悪魔・・・って言うかんじ。赤ずきんとか、ジュリエットからの手紙とか、公開作が目白押しの今一番勢いのある若手女優さんですが、確かにキレイで魅力的。最初のほうは、映し方の加減があるのか、あまり魅力的に見えなかったカットも正直あったんだけど、やっぱり目が離せないタイプでした。そのクロエが、 なんで、どの部分で、キャサリンに執着していったのか、よくわかんなかったけど、傷つけてまで彼女と一緒にいたいと迫ったのは、やっぱり怖かった。こういうのは、精神的に怖いよね。息子のマイケルを誘惑して、 家に上がりこんだうえに、キャサリンとデビッドの寝室に入り込んでそこでマイケルとやっちゃうんだから、スゴイよ、コワイよ・・・マイケルもねー、音大生で、それなりに実力あるのに、女に関しては、ちょっとアホっぽいし二人で親の寝室で眠ってしまって、そこにデビッドと和解して機嫌よく帰ってきたキャサリンと鉢合わせ。うわーーー、です。そして、事情をしらないマイケルをとりあえず部屋から追い出して、クロエとキャサリンが揉めるんだけど、キスを迫ったクロエとの場面を部屋の別の入り口から入ってきたマイケルに見られて驚いたキャサリンがクロエを思い切り窓のほうに押して、、、、そしたら、この家、大きな窓の多い家なんだけど、その寝室の大きな窓がはずれ、クロエはゆっくりと落下して・・・・・死んでしまったのでした。予想外の展開。これにはちょっと驚いた。マイケルは自分の母親と、さっき自分と寝たクロエとの関係が信じられず警察の事情聴取にも涙でおろおろ。そりゃそーだよ・・・でも、一番ぞーーーーっとしたのは、それからしばらくして、マイケルの大学卒業パーティーを自宅で開き、今までのように平穏な暮らしに戻ったかに見えたキャサリンが、髪に止めていたのが、、、、、クロエが残した髪留めだった、という・・・・・こえぇ~~どういう心理?クロエはその髪留めでキャサリンの首に傷をつけてるし、執拗に受け取ってくれ、とプレゼントしようとしていたんだけど、、、、だいたい、夫の浮気を疑って娼婦を雇った妻が、実は娼婦と出来ちゃって、しかも娼婦は息子とも出来ちゃって、そして息子が母親と娼婦の関係を知っちゃって、、、、そしてその娼婦は自宅で転落死して、、、そんなことがあって、この家族は本当に元に戻るのかい?今まで通りに暮らせるのかい?ありえないでしょーーーージュリアン・ムーアとアマンダ・セイフライドの、体当たりの濡れ場が何かと話題になっていたようですが、ジュリアン・ムーア、ちょいとピンクすぎやしないかい??とか、余計なこと気になった。それに、仕事で成功していて、安定した生活していて、ある程度の年齢なのに、そんなに想像だけで欲情しちゃったりするのかい???・・・と、民族的な性に対する感覚の違いも随分感じたし・・・個人的には、トワイライトの記事書いたときにも言ったんだけど、ジュリアン・ムーアといい、リーアム・ニーソンといい、あのおでこから鼻にかけての骨格が、私の苦手なタイプでして、、、Mr.インクレディブル的な骨格ねアメリカ的な美男美女はわからんわぁ~・・・と終始思いながら見てましたアメリカ的、というか舞台はカナダトロントなんですけどね。だから、ちょっとNYとかアメリカの町とは雰囲気が違って、それは良かったなーこの映画、2004年に日本公開された、エマニュエル・ベアール、ファニー・アルダン主演のフランス映画、恍惚を、エゴヤン監督が再映画化した作品とのこと。しまった、恍惚、映画録画のヤマに眠らせたまま、まだ見てないやでもアマンダ・セイフライドって、エマニュエル・ベアールと近いかも・・・まあ、とにかく、ラストはどーにも理解しがたく非常にコワイ感じでしたが、、、、かといって、感情移入できるわけもなく、それぞれの言動も理解しがたい部分があって、、、、ムムム感はありましたが、でも結局アマンダを見に行った、って感じもあるんで、、、、それはそれで、いいか、っていうの?というか、女って怖いコワイ・・・って改めて思いましたね。納得いかない部分もいろいろあるんだけど、でも、妙にあとにひく映画でした。
2011.06.28
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映画の公開前、公開後もすごい数の番宣に出てました、映画岳-ガク-2011年5月7日公開主演の小栗旬くん。個人的に長澤まさみがキライなので、二人で出ていた番宣はあまり見てないんだけど・・・にしても、かなりの取材や番宣こなしてましたね。で、昨日の一般紙夕刊にもインタビューが載っていました。2011年5月21日 朝日新聞夕刊スポットライト必ず超える 山がある限りマンガの主人公を、生身の俳優が同じように演じるのは難しい。山岳救助を描いた「岳 みんなの山」(石塚真一)の場合は特にそうだ・・・といった書き出しでの記事。 おぐりんによると、映画の出演が決まる前から「岳」を読んでいたらしく、"三歩は、でかくて、いろいろなことを達観していて、マンガだからこそ成立するキャラクター。武骨なイメージもあったので、自分だとずいぶんきゃしゃだなあ、と。僕だと違う三歩になると思った"と話しています。とはいえ、出演が決まったことで、高所恐怖症であったけどクライミングジムに通ったり伊豆の海岸や丹沢で特訓を受けたり技術的に上達したことで片山修監督はアイスクライミングの場面を追加したそうで。また、体重も9キロ増やしたそうです。相変わらず、徹底的に役に入るスタンスなんですね。でも映画って、小手先な感じは大きなスクリーンですぐにばれるし、演技に加えてこの手の題材だと技術力なども含め、説得力がなければたとえ売れっ子役者を投入したところで、興行成績はこけるかもしれません。ここ数年で、ドラマに映画に舞台に大忙しの彼ですが、今回は随分勝手が違ったそうで。山の上ではあれこれ考えず、三歩でいようとしたそうな。"自然と出てきたものでやろうと。出来上がりを見て、あ、俺ってこんな風に笑うんだなと改めて気付いたくらい。山からもらったものはだいぶある"また、公開前に東日本大震災が起きたことに関して、"震災で僕らのできることは本当に少ない。でも、自然の脅威に立ち向かうのも人間で、そこで傷ついた人を助けるのも人間、そういうことはきちんと伝えている映画だと思います"よく、頑張った印象的なセリフですね。一般紙でも週末の夕刊は案外エンタメ情報があるので、楽しみなんですね~これでいいのだ!!も、映画広告ページとはいえ取り上げていたし。まだ、これでいいのだ!見れて無いんだけど、チラシが近くのシネコンにあったから近くで見ることが出来ると思っていたら、どうも梅田方面もしくは神戸方面まで行かないと見ることが出来ず、時間調整したいと思ってます・・・ 岳-ガク- 映画ノベライズ版 (小学館文庫) (文庫) / 涌井学/著 石塚真一/原作 岳-ガク- (小学館ジュニアシネマ文庫) (児童書) / 世良ふゆみ/著 石塚真一/原作 吉田智子/脚本[中古] 漫画全巻セット!岳 ガク (1~13巻 最新刊)【中古】岳-ガク- 14 (ビッグコミックス) (コミックス) / 石塚 真一でも、、、、岳は見に行くかどうかわかんない。てか多分行かない・・・・ごめんね、ファンのかた・・・
2011.05.22
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関西では先行上映ってこともあって、ここ2週間ほど色々な番組で情報を見ます。先週土曜日の王様のブランチでも、結構紹介していました。阪急電車 片道15分の奇跡見ようかどうしようか・・・というと、多分劇場では見ないかも?なんですがでも、やっぱり見慣れた風景、 なじみの駅が、スクリーンに刻まれるのはなんとなく嬉しい・・・のだ。関西にいないと感覚的にわかりにくいんですが北摂もしくは阪神地域の電車は、だいたい阪神・JR・阪急が通っていて、一番山の手を走っているのが阪急電車。そしてこの、今津線ってのは上記の8駅なんですが、実は今津線って西宮北口からさらに阪神国道駅、今津駅、というあと二つの駅もあるんですねー映画では宝塚と西北間だけみたいになってるけど。なので、今津線は宝塚方面から西北で乗り換えて三宮方面もしくは梅田方面、あとは阪神に乗り換えるために今津方面へ2駅移動して阪神に乗り換える、というパターンもあるんですね。 ブランチでは、宮本信子さんと中谷美紀さんが出ていましたが、キャラを知るために宮本さんは実際に今津線に乗ってみた、なんてことを言っていました。うどんが美味しくて・・・なんて話しも。中谷さんは、阪急そばですか?って聞いていたけど、そうなのかな?とにかく、 阪急電車全面協力とはいえ、通常ダイヤの合間に撮影用の列車を動かして撮影していたということで、かなりタイトなスケジュールで撮影は行われたようです。でも、電車で実際に見ているような風景、たとえばドアの窓に外の景色が映りこんでいたりとか、そういうリアルな映像になっていました。そうそう、 芦田愛菜ちゃんも出てますが、この撮影で関西に来ていたときなのかな、百々椛の友達が街で偶然見かけて愛菜ちゃんの写真を撮らせてもらったとかで、その画像を百々椛も自分のケータイ(通話できない解約済みのやつね)に転送してもらって喜んでました新聞などの評では、まあ優しい人ばかりというか、そうそう上手くいかないでしょ、みたいなこともかかれてましたがそれはそれ、映画ですからね・・・登場人物も多いし、それが少しずつ交錯するという偶像劇はパターンとしては私も嫌いじゃないので・・・
2011.05.02
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久しぶりにディズニーのアニメ作品を見ました。ずっと百々椛に頼まれていたので、、、、春休み最後のレディースデイということもあり、母親と子供、というパターンの客層がすごく多かった。席も、ほぼ満タンでした。ネタバレあります。塔の上のラプンツェルRapunzel(2010年アメリカ)監督:バイロン・ハワード、ネイサン・グレノ 脚本:ダン・フォーゲルマン あらすじ 深い森に囲まれた高い塔の上に暮らすラプンツェル(声:マンディ・ムーア)は、母親(声:ドナ・マーフィ)から「塔の外は“恐ろしい世界”だから決して出てはならない」と言われ続け、18年間一度も塔の外に出たことがなく、母親以外の人間にも会ったことがない。しかし、好奇心旺盛なラプンツェルは、塔の外の世界を見たいといつも願っていた。黄金色に輝く驚くほど長い髪を持つ彼女は、その髪を自由自在に操り、ある時は高いものを取るロープ代わりに、またある時は母親が塔を上り下りするエレベーターとして使用していた。そんな彼女の楽しみは、毎年自分の誕生日に遠くの空に浮かぶ神秘的な“灯り”を見ること。その不思議な光に魅了されたラプンツェルは成長するにつれ、その正体を確かめたい気持ちが高まっていった。18歳になる誕生日の前日、ラプンツェルはその思いを母親に伝えるが、いままで以上に厳しく険しい口調で塔の外に出ることを禁じられる。そんな時、お尋ね者の大泥棒フリン(声:ザッカリー・レヴィ)が追手を逃れて塔に侵入、ラプンツェルは彼を“魔法の髪”を狙う悪人だと考え、長い髪を巧みに使って捕らえてしまう。そしてフリンが盗んだ王冠を取り上げ、交換条件として“灯り”の場所まで案内させることに……。初めて塔の外に出たラプンツェル。そこは、母が言うような恐ろしい世界ではなく、美しい自然にあふれ、街にはたくさんの人々が楽しそうに暮らしていた。フリンとふたりで旅を続け、いくつもの危機を乗り越えていくうちに、ラプンツェルの心に淡い恋が芽生えていく。だがその旅の先には、彼女自身の秘密を解き明かす、思いもよらぬ運命が待ち受けていた……。なんというか、 今までのディズニー・アニメのイメージじゃなかったなぁ~という印象。王子様相手ではなく、夢を諦めつつ盗賊として暮らす男との旅、というのがちょっと目新しい。ヒーローは愛と勇気と正義の王子様じゃなくて、仲間を裏切って逃げ回る盗賊・・・ラプンツェルも、連れ去られたお姫様ではあるんだけどものすごく活発だし、王子様やお城の暮らしにあこがれるのではなく、自分の誕生日に空いっぱいに上がっていくランタンの光をひと目実際に見てみたい、と願う、いわば普通の?少女。しかも、敵は魔法使いの継母でななくて、ラプンツェルの不思議な力で若返ってはいるものの、人間だし、、、母親と手を組む悪党仲間とか、そっちのほうが敵って感じ?その辺もちょっと目新しかった。それと、塔の外に連れ出したものの、今度はラプンツェルは外に出た嬉しさと母親への申し訳ない気持ちで葛藤して、泣いたり笑ったり忙しい、というシーンがあって、そこではフリンは、慰めるでもなだめるでもなく、半ば呆れ顔でラプンツェルが落ち着くまで待つ、というのもコミカルで面白かった。一応、美しいランタンの灯りの中で、船を浮かべて二人が自然に恋に落ちる、というシーンもあるんだけど、それよりも、インディ・ジョーンズみたいな冒険もの?っていうイメージが強い作品でした。特に、アドベンチャー満載で面白かったのが、酒場に追いかけてきた母親と盗賊仲間たち、そしてお城の衛兵とのおっかけっこ。建設中のダムの裏道みたいな感じで、ラプンツェルが髪の毛をロープ代わりに助かったと思ったら、ダムが決壊し大量の水が流れ出し……と実写さながらの迫力と、アニメならではの美しさ、それにそのあとどうなるんだろう???と、ディズニーにしては先が読めない展開というか。それから、日本人アニメーターが 担当したそうですが、ラプンツェルの髪の毛のつやつやとなめらかな質感とか、それホントなら絡まるだろ??と思わせないような?扱い方とか、意外と長い髪が邪魔に見えないのも不思議だったなーキャラクターも、今までのディズニーアニメとは体つきのバランスがちょっと違っていたというか、よりデフォルメされている感じがしました。でも、それがよく変わる表情で魅力的にも見えるし、、、不自然なくらいにデカイんですよ、目とか。なんだけど、だんだん慣れてくるそれに、フライパン片手に果敢に男にも立ち向かうそんなお姫さま像がこれまた目新しくて・・・3D版は、日本語吹き替えしかなくてデスね、、、中川翔子さん担当のラプンツェルだったけど、そんなこと全くわからないです。声優さんみたいに上手でした。本作品は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの記念すべき50作目にあたる作品ということで、今年の米アカデミー賞では主題歌賞にノミネートもされています。原作は、”髪長姫”というグリム童話で、それを現代風にアレンジしていてランタンのシーンなどは、3Dのよさも生かされて圧倒的に美しかった。 フリンを救おうとしたが、母親に刺されてもう間に合わないのか?と言うところで、ラプンツェルの涙で復活するところは美女と野獣みたいな感じだったし、そのへんは王道?なのかな。でも、母親から救おうと、フリンがラプンツェルの髪を鏡の破片でバッサリと切ってしまうのは予想外でもあり、その辺も予定調和的ではなくて面白かったというか意外性があった。ホント、なんというか予想を覆して?というか期待した以上に楽しかった。3Dも、うまく生かされているシーンが多かったし、ディズニーにつきものの、ヒロインとやたらと心通わす動物がとても少なかったのも、私としては嬉しかったいくらお姫様といっても、動物がやたらと出てくる、手助けする、というのも私には・・・鬱陶しくて・・・ラプンツェルと行動をともにしているのは、カメレオンのパスカルだけだし衛兵側の馬でしつこくフリンを追い回していたマキシマスとかあとは酒場の荒くれモノたち、、、彼らも、実は夢を持っていてラストには町でみんなが夢をかなえていく、という、明るい気持ちになるハッピーエンドでした。個性的なキャラもちょくちょく出てきて(パントマイムするのがおかしい)より人間的な内容だったのも、良かったのかな。お城を囲む街も、お祭りや踊りなどが、南欧風というかジプシーっぽいというか、すごく異国情緒たっぷりで雰囲気があって、、、それもとても良かった。今までのお姫様ストーリーより、ずっと楽しかったですよ。
2011.04.08
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これもアカデミー賞関連でOAされていたので何年ぶりですかね?久々に見ました。劇場の公開後しばらくして、YMOと教授(坂本龍一)の大ファンの予備校友達に連れられて、予備校の講義を抜けて札幌に当時あった500円シアターで見た記憶があります。まだ10代の私たちには、結構衝撃的な作品でした。戦場のメリークリスマス Merry Christmas, Mr. Lawrence(1983年日・英・豪・NZ)監督:大島渚脚本:大島渚、ポール・メイヤーズバーグ あらすじ 1942年、日本統治下にあるジャワ島レバクセンバタの日本軍俘虜収容所で、朝鮮人軍属カネモト(ジョニー大倉)がオランダの男性兵デ・ヨンを犯す。日本語を解する俘虜の英軍中佐ロレンス(トム・コンティ)とともに事件処理にあたったのは、粗暴な軍曹ハラ(ビートたけし)。ハラの上司で所長の陸軍大尉ヨノイ(坂本龍一)は、歴戦の勇士(空挺コマンド・SASの前身)で俘虜の、英国陸軍少佐ジャック・セリアズ(デヴィッド・ボウイ)を預かる事になり、その反抗的な態度に悩まされながらも彼に魅せられてゆく。同時にカネモトとデ・ヨンの事件処理と俘虜達の情報を巡り、プライドに拘る英軍大佐の俘虜長ヒックスリー(ジャック・トンプソン)と衝突する。ある日、ヨノイの稽古場にハラが現れ、気合の鋭さに浮虜が怯えているためロレンスが面会を申し入れていると告げる。そんなロレンスに、ヨノイは唐突に、自分は二・二六事件の3ヵ月前満州に左遷されたため決起に参加できず、死に遅れたのだと語った。そして、その場でカネモトの処刑をいい渡した。処刑場にはヒックスリー以下、俘虜側の上級将校も強制的に立ち会わされ、ハラがカネモトの首を切り落とした瞬間、デ・ヨンが舌を噛みきった。この出来事に対する俘虜の態度に激昂したヨノイは、収容所の全員に48時間の謹慎と断食の〈行〉を命じる。無線機を持ちこんでいたという理由でロレンスとセリアズは独房入り。壁越しに話をする2人。ロレンスは、たった2度しか会わなかった女性の思い出の中へ、セリアズは、耳許に内向的だった弟の歌声を聞く。その後、酒で上気し「ろーれんすさん。ふあーぜる・くり~すます」と笑いかけるハラが2人に収容所に帰ってよいといい渡す。ある日命令に反抗ヒックスリーに 激怒したヨノイは、「斬る」と軍刀を抜いた。そのとき、浮虜の群からセリアズが優雅に歩み出、両手でヨノイの腕をつかむと、彼の頬に唇を当てた。後ろに崩れ落ちるヨノイ。ヨノイは更迭され、新任のゴンドウ大尉が着任した。閲兵場の中央に深い穴が堀られ、セリアズが首だけ出して生き埋めにさせられる。ある夜、月光の中からヨノイが現れ、無残な形相となったセリアズの金髪を一房切り落とし、どこへともなく立ち去った。時は流れ、1946年、戦犯を拘置している刑務所にロレンスがやってくる。処刑を翌日に控えたハラに面会にきたのだ。ロレンスは、ヨノイから日本の神社に捧げてくれとセリアズの遺髪を託されたことを告げる。クリスマスの日の思い出を語り合う二人。やがてロレンスは出口へ向かう。振り向いたロレンスの眼前に「めりい・くりすます。みすたあろーれんす」と告げるハラの笑顔があった。 あまり多く語らずに、象徴的なシーンも多くて戦争とか宗教とか、道徳的なこと、組織の上下、いろんな要素が絡んで子供だった私にはちょっと難しい面も多かった。でも、学生時代洋楽も聞いていた私にとってデヴィッド・ボウイが演技する、ということの興味が勝っていました。それに、今のようにお笑い芸人が演技する、ということがほとんど無かった頃でツービートのビートたけしが演技???というのもあって、とにかくメンツがものすごく新鮮だった。他にもキャストには、内田裕也、三上博史、室田日出男、内藤剛志などなど今はわかるけど当時はあまりわからなかった役者さんもたくさん出てます。wikiによれば、原作は、南アフリカ出身の ボーア人(イギリス国籍)、軍人、探検家、農園主、イギリス政府・王室顧問であり、精神分析家カール・G ・ユングの友人を自称し、チャールズ皇太子の心の師でもあった小説家、ローレンス・ヴァン・デル・ポストの「影の獄にて」に収録された2作品、"影さす牢格子""種子と蒔く者"に基づいているということです。その状況から、第二次世界大戦をテーマにした戦争映画ではありますが言われてみれば戦闘シーンはぜんぜんないんですね。それに、出演者はすべて男性というコトは当時も話題になったと思います。そのことが、戦争のどっかんどっかん、的な描写や恋愛とか人生が絡む単純な人間ドラマ、に留まらない要素だったのかも。改めて、映画の解説をいろいろ見てみるとその根底にある日本独特の「武士道」「神道・仏教観」や「皇道派、二・二六事件」、英国人・欧米人にある「エリート意識・階級意識」「信仰心」「誇り」「死と隣り合わせのノスタルジア」などがより尊く描かれ、また、それを超えた友情の存在と相克がクライマックスにまで盛り上げられていく。一方で、ハラ軍曹らに見られる日本軍の朝鮮人軍属や俘虜に対する不当な扱いや、英国などにおける障害者への蔑視行為、パブリックスクール(寄宿制名門校)における いじめ など、闇歴史の描写も容赦なく描いている・・・といったことも書かれていて、確かにその辺を感じながら見ていましたが改めて解説されると、そういうことだったのか・・・という部分もありますね。セリアズの回想で弟のことが出てきて、私には抽象的でわかりにくい部分でしたが、いろいろ根底には描きたかったものだっただろうと・・・背景の歴史とか、今はタブーとされる差別や侮蔑など要素はたくさんあるように思います。とにかく、キャストの斬新さとか、耳に残る美しいテーマ曲とか・・・最初に見た頃のこともいろいろ思い出すし、なんかおかしいかもしれませんが、懐かしさを感じてしまう映画なんです。 # ピアノ・ピース 坂本龍一 Merry Christmas Mr.Lawrence ~戦場のメリークリスマス~|PIANO SOL【楽譜】大島渚監督作!SALE OFF!新品北米版DVD!戦場のメリークリスマス(Criterion盤)!そういや、坂本龍一の顔がドアップの、当時のサントラLP。一緒に見に行った友達がYMOと教授の大ファンということで当然持っていて、貸してもらったよなあ・・・ちなみに、メインタイトルのピアノスコアを私も持っていますが、結構難しいです・・・キレイな曲なんですけどね~
2011.02.24
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月末に行われる、米アカデミー賞に関連してWOWOWでもNHK-BSでも、過去の受賞作をOAすることが多いこの時期。随分前、やはり賞をとったあとに見たんですが最近また放送されていたので久々にみました。エリン・ブロコビッチ ERIN BROCKOVICH(2000年アメリカ)監督:スティーヴン・ソダーバーグ脚本:スザンナ・グラントあらすじ カリフォルニア州モハベ砂漠の小さな町。エリン(ジュリア・ロバーツ)は元ミス・ウィチタの美貌ながら、離婚歴2回、3人の子持ちながら無職。職探しに出て採用面接の帰り、追突事故に巻き込まれた彼女は、引退を控えた弁護士エド(アルバート・フィニー)に裁判の弁護を依頼するも和解金を取り損ねた。職もなく貯金も尽きかけた彼女はエドの法律事務所へ押しかけ、強引に彼のアシスタントとして働き始める。書類整理中、 彼女は不審なファイルを見つける。不動産売却の書類になぜか血液検査の結果が添付されていたのだ。孤軍奮闘して調査した結果、大企業の工場が有害物質を垂れ流しにしている事実を突き止める。病に苦しむ住民たちを目の当たりにしたエリンは、気乗りしない住民たちを訴訟に持ち込むよう説得に回る。その後及び腰だったエドも本格的にその問題を担当。また彼女の隣りに住むバイク野郎ジョージ(アーロン・エッカート)が3人の子供の面倒を見てくれる主夫として私生活面をサポート。地道な活動が住民たちの共感を呼び、大企業と交渉の場を持つまでに。ついには執念で600人以上もの署名を集め、全米史上最高の和解金350億円を勝ち取った。大きくなった法律事務所で窓際の個室を与えられたエリンはエドから破格のボーナスを受け取るのだった。実話に基づいた話ということですが、 まさにドラマのような話。そして、身体のラインを強調した服で反感を買っていても自分を曲げず、子供をかかえつつも証拠をあげるため、住民の話をまとめるために奔走するエリンがカッコイイ。そりゃ、こんな格好で弁護士事務所で仕事なんて・・・透けてるっつーのこの役でジュリア・ロバーツは2001年、念願のアカデミー賞主演女優賞でオスカーを手にしたんですが、胸もあらわに脚線美も出し惜しみせず、なりふり構わず正義に突き進む、そういう爽快感とか母親、女性の強さとか、非常にカッコよくて・・・オスカーとれてよかったね、って思っちゃう。思った以上に大きな訴訟になりそうだ、軍資金が足りない、と悟ったエドは、かつて弁護士同士として戦ったことがあったやり手弁護士のポッター(ピーター・コヨーテ)とテレサ(ベネ・コックス)に応援を要請。この二人がいかにもエリート、って感じで特にテレサは仕事できるんだろうけど女としてどーよ?みたいにエリンに言われちゃって・・・このキャラの対比が結構面白い。テレサが集められなかった住民の同意書を、エリンが自分の足で駆けずり回って集めてしまい、どうやって集めたのか、と聴くとエリンは平然と、全員にフェ○して回ったのよっ・・・そりゃ、ぐうの音も出ません、テレサ・・・・一時、あまりの忙しさに子供の面倒を ほとんどジョージにまかせっきりで、ジョージに愛想をつかされてしまうんだけど、めげずに事務所に子供連れて行っちゃう。結果的には彼も理解してくれるんだけどね。大きな額がとれない、それには本社からヒンクリーの工場にあてた水は汚染されているが住民には言うな、という証拠が必要でそこの詰めをどうするのか、、、というところで、何度か後半に登場していたエリンをナンパするの?というおじさんが実は重要な証拠を持っていて、、、、そしてそれが最終的に多額の賠償金を手に入れる決めてとなるわけ。まあとにかく、これが実話というのがすごい。それと同時に、アメリカって、どれだけの裁判、訴訟が普通に行われている国なのか、と驚いてしまいます。ファーストフードの飲み物で子供がやけどして保証金を払わせた、とか聞いたことあるけど・・・もちろん、この話は人の命や暮らしにかかっている大きな公害訴訟でファーストフードのコーヒーとはぜんぜん違うんだけどね。訴訟の原告住民634人、勝ち取った賠償額約350億円、、、、もう、でかすぎてワケわかりませんそうそう、実は本物のエリン・ブロコビッチがレストランのウェイトレス役で特別出演してるんですねー。しかも、ジュリアという名札をつけてます。そのへんが、サービス精神旺盛ですなー、ハリウッド映画・・・エリン・ブロコビッチ コレクターズ・エディション【HPS】/ジュリア・ロバーツ[DVD]【返品種別A】 エリン・ブロコビッチ/ジュリア・ロバーツブルーレイ/洋画ドラマ最後の最後に流れる、シェリル・クロウのエヴリデイ・イズ・ア・ワインディング・ロード。 【中古】美品! 「エリン・ブロコビッチ」 オリジナル・サウンドトラック/サントラCDアルバム/サウンドトラック日本でもCMかなにかに使われたかな?知ってる方も多いと思いますがこの曲も聴いているととても前向きな気持ちになるというか、、、、車で駆けずり回って、これからもエリンは活躍するんだろうなーって期待しちゃうような、、、このエンドロールで流れるタイミングは結構好きです。ジュリア・ロバーツ出演の映画の中では、かなり好きな作品ですね~変に恋愛系に流れず、育児系にも流れず、訴訟を起こして勝訴する、という事実に沿ってるのがいいのかな。このあと公開の、オーシャンズシリーズも(同じソダーバーグ監督)別の娯楽感があってあれはあれで好きですが。
2011.02.23
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というわけで?先日の映画に影響されて本当に久々に見直してみました。バスキア BASQUIAT (1996年アメリカ)監督:ジュリアン・シュナーベル脚本:ジュリアン・シュナーベル、マイケル・トーマス・ホルマ あらすじ 1979年、NY。アーティスト志望の若者バスキア(ジェフリー・ライト)は友達のベニー(ベニチオ・デル・トロ)と会ったカフェのウェイトレス、ジーナ(クレア・フォーラニ)にひと目惚れした。彼はジーナを自分のバンドのライブに誘い、その夜、2人は結ばれた。ある日バスキアがメアリー(パーカー・ポージー)の画廊の電気工事を手伝っていると、人気アーティストのマイロ(ゲイリー・オールドマン)が現れた。彼をじっと見つめるバスキアに気づいた電気技師グレッグ(ウィレム・デフォー)は自分もアーティストだと告白し、「いつか君もああなれる」と言う。レストランに入るアート界の大物アンディ・ウォーホル(デイヴィッド・ボウイ)と彼の作品を扱う画商ブルーノ・ビショップバーガー(デニス・ホッパー)に出くわしたバスキアは、彼らに自分のポストカードを売ることに成功した。そんな時、あるパーティで彼の絵を見た美術評論家ルネ(マイケル・ウィンコット)は彼に心底惚れ込み、「必ずスターにしてみせる」と宣言。名門グループ展に参加して高い評価を受けたバスキアは、アニナ・ノセイ(エリナ・レーヴェンソン)、ヘンリー・ゲルツァーラー(ポール・バーテル)、そしてビショップバーガーら錚々たる画商たちの注目を集める。バスキアはノセイの画廊で初の個展を開き、彼から与えられたアトリエで憑かれたように一心不乱に絵を描き続け、次々と傑作を生んだ。急速に人気は上昇し、女流アーティストのシンシア・クルーガー(テイタム・オニール)も絵を買おうと訪れるが、その反面、ジーナやベニーからは遠ざかっていく。個展は大成功に終わり、バスキアはビショップバーガーと専属契約を交わし、ルネに贈るはずだった絵をブルーノに売ってしまい、彼はルネを失った。そしてまたこの時、彼に好意的なグルーピーのビッグ・ピンク(コートニー・ラヴ)とジーナが会場で鉢合わせし、ジーナもバスキアの前から去る。その夜、レストランでウォーホルたちの席に着くことを選んだバスキアは、ノセイとの関係をこじらせていく。成功と同時に多くのものを失った彼は、ますます絵を描くことに没頭。ある日、テレビの取材を受けたバスキアは、「黒人画家としてのイメージを利用している」と挑発され、ジャーナリスト(クリストファー・ウォーケン)はそんな彼になおも追求を緩めない。彼の寂しさや虚しさを慰めてくれるのはウォーホルだけだった。だが、その彼が87年に死去し、バスキアはドラッグに溺れる。やがてウォーホルの後を追うように、彼は88年8月12日、27歳の若さで短い生涯を閉じた・・・非常に的確にあらすじを書いてあるサイトがあったので、参考にさせていただきました。これを読んでもわかるように、非常にたくさんの実力派俳優が出演してます。これを見たのは本当に随分昔なので、その頃は正直、デニス・ホッパー以外デヴィッド・ボウイくらいしか知らなかったかも・・・・見直して、あ、ゲイリー・オールドマン・・・え、テイタム・オニール?クリストファー・ウォーケン??クレア・フォーラニだ、ベニチオ・デル・トロだ、と驚いてしまったただ、 先日のドキュメンタリーを見た後では、もう少しバスキアの繊細さ、ナイーブさ、柔らかさがあってもよかったような・・・という物足りなさがありました。これを見たときは、バスキアという存在を初めて知った時だったのでこれはこれで、こういう感じの人だったのか、と納得してみたんだけど・・・ジーナにとっては、理解しがたい、かなりの変わり者の部分もあってぶちきれたりして、そのへんはよく出来てはいたけど、dめおそれだけじゃ、なぜ彼を突き放さずにしばらく生活を共にしたか、、、、ちょっと描ききれてないような・・・それと、作品を描いている姿をもっと見たかったような。まあ、生い立ちやら背景やら、周りの人たちとのかかわりが中心の作品だったのかもしれませんが。名声を得て、スーツやドレスを着た取り巻きに周りがかわり、それまでの友人たちが離れていく様はわかりやすかったかも。でも、時々サーフィンの映像が入り込んだり、別の映像が意図的に入ってそれは・・・私にはちょっと難しかった・・・ドキュメンタリーを見て理解できた映像もあります。冒頭、母親につれられて美術館にくる幼いバスキアは、ゲルニカの前に立ち、、、、頭に金の王冠が輝くという・・・ゲルニカに影響を受けたとか、後に彼の絵にもよく登場し、トレードマーク的に今でも使われる王冠のマーク、それがそのシーンでわかる、というわけですかね。でもまあ、一番はデビッド・ボウイのアンディがものすごく本人に似ている、っていうのが印象的だったかも・・・アンディ・ウォーホルは、日本のCMにも出ていたし、ミュージシャンのPVにも出ていたりもするので、動いている本人を何度か見たことがあります。その、独特の風貌とか、線の細さ、ちょっとキョドり気味なところ、雰囲気がすごく似ているんですな。やはりバスキアとのシーンが多いんだけど、一緒にいるところは本人か・・・というくらいです。それから、バスキアと実際にバンドを組んでいたという、ヴィンセント・ギャロがカメオ出演しているんですよね~なんか、彼は生きていてバスキアだけが過去の人、というのが・・・本当に不思議な、残念な気持ちです。【25%OFF】[DVD] バスキアジャン=ミシェル・バスキア日本未公開ドキュメンタリー!SALE OFF!新品北米版DVD!Jean-Michel Basquiat: The Radiant Child!結局、無くなった部分は映像では表現されず、アンディを失ってかなり行動が怪しくなった部分はラストのほうで街をローブ姿で徘徊・・・という感じで表現されていました。でも、、、、具体的な映像が無かったドキュメンタリーのほうがなぜか切ない感じがよく出ていたような気もします。ドキュメンタリーとあわせて見るのもいいかもしれません。
2011.02.10
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昨日は、久々に梅田の劇場に行っていました。12月にノルウェイの森を見て以来の久々の外映画で、梅田のこの劇場で前回見たのは、、、、ハーブ&ドロシーでした。そういう意味では、アート作品連続というか・・・バスキアのすべて JEAN-MICHEL BASQUIAT:THE RADIANT CHILD (2010年アメリカ)監督:タムラ・デイヴィスバスキアの友人であるタムラ・デイヴィス監督が、バスキア本人の秘蔵インタビュー映像を軸に、彼を知るディレクターや当時の恋人などへの取材を交え、そのセンセーショナルな人生をたどるドキュメンタリーです。 あらすじ 1970年代、犯罪が多発するニューヨークで、地下鉄や建物へのスプレー・ペインティングから、画家としてのキャリアをスタートさせたバスキア。キース・へリングやアンディ・ウォーホールらに才能を見いだされ、瞬く間にスターの座にのぼりつめた25歳のバスキアは、人気と栄誉を確実なものにする。しかし有名になればなるほど、セレブとの付き合いが増えれば増えるほど、同時にドラッグの量が増え、奇行や妄想癖が目立つようになる…今年生誕50周年を迎えるバスキア。本作は80年代のアートシーンと共に、充実した日々をカメラの前で語る25歳のバスキアの素顔とその2年後に薬物大量摂取によって死亡してしまう彼の、真実に迫るドキュメンタリー。パンフ 冒頭から、バスキアの数々の作品が画面にあふれ、音楽もカッコいい。映像の中心となったインタビュー映像の彼は、なんと人懐っこい、少年のような、はにかんだ笑顔なんでしょうか。丁度成功をおさめた頃で、充実した表情に、ときおり笑顔を見せながら、リラックスした雰囲気でインタビューを受けているのがとても印象的。以前、バスキアという映画は見たことがありますが、当然本人ではなく(当たり前)、バスキアという人は写真でしか見たことがなかったので・・・動いているバスキア本人をしっかり見たのは今回が初めてでした。思った以上に幼いというか、純真というか、親しみやすい感じがしました。クラブやバーでも人気があった、女性にももてた、というのはとても納得できます。ホームレスすれすれの生活でも、女性の家を渡り歩いて食べていた、と自分で言っていましたからね・・・実際、付き合っていた女性が2名ほどこの作品にも出てきました。 バスキア(DVD) ◆20%OFF!移民である黒人の中流家庭に生まれ育ち、母親が美術館に連れて行ってくれた幼少期。交通事故で入院していたときに母親が持ってきたのは解剖学の書。その後、両親が離婚して父親に引き取られた彼ですが、母親の影響は大きかったのではないでしょうか。アンディに気に入られてセレブの仲間入りを果たし、彼との時間も増えるんだけど一緒に作品を手がけた展覧会が酷評され、しかもそのあとにアンディ自身が病気で突然他界してしまうという、、、、心のよりどころを求めるように、創作活動の場を西海岸に移したりハワイに行ってみたりするんですが、結局NYに戻ってきてさらに病んでいってしまった・・・感じがあって、彼の寂しさや戸惑いが想像できます。本当はその繊細な心が、最終的に折れてしまった・・・という印象です。正直、なんだか切なくて・・・実際すすり泣いている女性もいましたバスキアが台頭したころ、 80年代初頭のNYは、それまでインテリものだったアートに対して、ストリート発のアートが脚光を浴びていく、うねりのあった変換期というんでしょうか。その時代にうまく合ったんでしょうね、バスキアの作品は。でも当のバスキアは、まだ20代の若者、セレブな取り巻きに囲まれ、常に人の輪の中心にいるんだけどそれに反して、一人でいると黒人としての差別を感じ、苦しみ、、、、自分を取り巻く環境や、バスキアのアート、ひいては黒人に厳しい批評、そういった諸々をコントロールできず、やがてドラッグに溺れていってしまう。バスキアは10年にも満たない活動期間に、2000点にも及ぶ作品を残しています。実際に絵を描いている映像もありますが、筆運びの速さたるや・・・驚きます。そして、落書きのように見えるその作品は、非常に計算され、また書かれている文字や内容は非常に教養深い、思慮深いものが多くて関係者はとても驚いてました。一見、雑で無秩序のような作品も 色は鮮やかで乱雑ではなくて妙なまとまりがあるというか、不思議とすんなり受け入れられる色調なんですよね。それもやはり計算しつくされたものなのでしょうか・・・冒頭からたくさんの作品が画面に登場するんだけど、その題材やタイトル(無題も多いけど)、内容が非常に難解です。シロートの私には、到底読みきれるものではありません。しかし、根底には黒人差別への怒りや悲しみ、多くのメッセージが表現されています。解剖学書を好んでいたのも、骸骨の絵やモチーフが多いのも、皮膚の色がちがっても人としてのつくりは同じ、といった訴え・・・・そんな解説を読み、納得しました。栄光と挫折、って、よく言いますが・・・これほど短期間にその両方を手にしたアーティストは珍しいのかも。遠い昔の御伽噺ではなく、最近の実話ですしね。どこか現実離れしている感じもするけど。歌があるんですよね、彼にささげられた歌。天才児を愛する者はいない 自由を-そしてその魂を野に放て監督したバスキアの友人、タムラ・デイビスがなぜ映像をしばらく封印したか、それはバスキアがもっともがっかりすることが、友人にささげた自分の作品を売られること。それを知っていたから、その映像を、本人が亡くなっても人前に出せなかった、とのこと。死の直前、近しい人に非常に意味深な作品をバスキアは渡しているそうで、気味悪く思った人は即座に売った、と言っていました・・・何度か書いてますが、私はアートには疎いため、彼の名前を初めて聞いたのが、上記バスキアの映画。アンディ・ウォーホルやキース・ヘリングは知っていても、、、、その映画で初めて触れたバスキアという名前がずっと残っていて、ユニクロでTシャツ出たときも、だいたいバスキアのものを購入してましたアートを学ぶ人の中の どのくらいの位置にバスキアがいるかは、個人差はあるんでしょうが、、、そういう勉強してるっぽい?若い人が男女問わず見に来ていたのもちょっと印象的でした。というわけで、今度は久々にバスキア(1996年ジュリアン・シュナーベル監督)見直してみようと思いました。
2011.02.08
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ちょっと前に、レンタルで子供と見ました。季節はずれのネタですけどね~Disney'sクリスマス・キャロルDisney's a Christmas Carol(2009年アメリカ)監督・脚本:ロバート・ゼメキス原作は、50年以上にわたって何度も映画化されてきた、英国の文豪ディケンズのあまりにも有名な中編小説です。ポーラー・エクスプレスやベオウルフ/呪われし勇者を更に発展させたCG技術が使われていて、出演の役者は声だけではなくパフォーマンス・キャプチャーという形で登場人物を担当しています。あらすじ 19世紀のロンドン、クリスマス・イブ。町の嫌われ者スクルージ(ジム・キャリー)は、金が全てと考える、嫌われ者の強欲で冷酷な天涯孤独の老人。事務員のクラチット(ゲイリー・オールドマン)が冷え切った事務所で震えつつ働く傍ら、金貸しのスクルージはいつもどおり、金貨の勘定に余念がない。甥のフレッド(コリン・ファース)からのクリスマス・ディナーへの誘いも、貧しい人々への寄付も、スクルージには金と時間の無駄。人々が互いに慈悲を分かち合うクリスマスの精神など腹立たしいだけだった。その夜、かつてのビジネス・パートナー、 マーレイ(ゲイリー・オールドマン)の亡霊が現れた。彼は、かつての冷酷さのせいで、あの世でそのつけを払っているが、スクルージが同じ運命を辿らないように手助けをしたいと望み、3人の亡霊が現れることを告げる。その翌日から「過去の精霊」「現在の精霊」「未来の精霊」(すべてジム・キャリー)が一夜ずつスクルージを時間の旅へと連れ出す。過去の精霊は、 スクルージが忘れきっていた少年時代に彼を引き戻し、孤独のなかで、しかし夢を持っていた時代を目の当たりに見せる。また青年時代のスクルージの姿も見せ、金銭欲と物欲の塊となる以前のまだ素朴な心を持っていた、過去の姿を示す。次に出現するのは 現在のクリスマスの精霊である。現在の精霊は、スクルージをロンドンの様々な場所に導き、貧しいなか、しかし明るい家庭を築いて、ささやかな愛で結ばれたクラチットの家族の情景を示す。クラチットの末子ティム(ゲイリー・オールドマン)が、脚が悪く病がちで、長くは生きられないことを示す。現在の精霊と共に世界中を飛び回って見聞を広めたスクルージは疲れ切って眠る。そして再度目覚めると、そこには真っ黒な布に身を包み、一本の手だけを前に差し出した、不気味な第三の精霊・未来のクリスマスの精霊がスクルージを待っている。スクルージは、評判の非常に悪い男が死んだという話を聞くが、未来のクリスマスには自分の姿がない。評判の悪い男のシーツに包まれた無惨な死体や、その男の遺品まではぎとる日雇い女などの、浅ましい様などを見る。ここでスクルージは、その死んだ男が誰なのかを確認することはできなかった。また、クラチットの末子ティム少年が、両親の希望も空しく世を去ったことを知る。そして草むし荒れ果てた墓場で、見捨てられた墓碑に銘として記されていた自らの名をスクルージは読む。しかし、夜明けと共に、彼が経験した悪夢のような未来が、まだ変えることができる可能性があることを知る。話としては、とても単純明快なんですが、、、、ポーラー・エクスプレスを見たとき同様、最初は普通のアニメと思っていたらまるで役者がそのまま動いているような精巧なCGで、しかも登場人物の多さに比べて役者が少ないというか・・・・一人何役もこなしているのが、このCG映画の面白さでもありますね。ちなみに、主演のジム・キャリーは少年時代や若い頃のスクルージも含めて7役ゲイリー・オールドマンも3役です。この、クラチットの末の子、 足の悪いティムもゲイリー・オールドマン。よく見れば表情とかなるほどな~って思うんだけどね。無縁仏みたいに、墓場に忘れ去られた荒れた自分の墓を見て、改心したスクルージが、ぎこちないながらも、なんとかこの世の身勝手さ、冷酷さを反省してみんなに少しずつ優しくし、コミュニケーションをとり始める、というのは結構簡単に進んでいくけれど、まあそれはそれ、この話はそれでいいのでしょうねーいつものことですが、結局娘たちと見ると日本語吹き替えになっちゃって、ジム・キャリーの声も、ゲイリー・オールドマンの声も聞けませんまったく・・・・【23%OFF!】Disney’s クリスマス・キャロル(DVD)【25%OFF】[DVD] ポーラー・エクスプレス 【中古】良品! ベオウルフ/呪われし勇者 劇場版/レイ・ウィンストンDVD/洋画SF結構、スクルージや亡霊たちの顔とか音とか、、、ドキッとするというか、ちょっと怖いかもしれませんね・・・実写の映画版を過去に見たことがありますが、クリスマスの話なのにどこと無く暗いイメージがあって、それはこの映画でも例外ではなかったですね。最後はめでたしめでたしなので、それが救われるかな~アニメに近いCGだけど、あまり小さいお子さんだと妙にリアルで怖いキャラに、びっくりしちゃうかもしれませんね。
2011.01.31
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昨日はレディースデイ。冬休みも間近なので、連ちゃんになったけどエイヤっで観てきました。ノルウェイの森 Norwegian Wood(2010年「ノルウェイの森」フィルムパートナーズ)監督・脚本:トラン・アン・ユン原作:村上春樹あらすじ親友・キズキ(高良健吾)を自殺で失ったワタナべ(松山ケンイチ)は、東京で大学生活を送り始める。ある日、ワタナベは偶然にキズキの恋人だった直子(菊池凛子)と出会い、毎週直子と東京の街を散歩するようになる。しかし、直子の20歳の誕生日、精神的に不安定になった直子と夜を共にし以降、ワタナベは直子と連絡がとれなくなってしまう。さらに喪失感が深まり心を病んだ直子は、京都の療養施設に入所していたのだ。直子に会いたくても会えない状況の中で、ワタナベは大学で出会った不思議な魅力を持つ女の子・緑(水原希子)にも惹かれていく・・・・・・・いやもう、細部は原作読みましょう、原作をっってくらい、くどくどと説明がましい描写は一切なく、本当に映像の美しさをただただ追っていた感じです。特に冒頭部分は、高校時代のワタナベ、キズキ、直子が出てくるんだけどほとんど台詞も説明もなく、淡々と当時の様子が描き出されています。時代が、私が生まれて少したった頃、 1960年代後半から70年代にかけてのことで、ワタナベの通う大学は、学生運動真っ只中。教授役で糸井重里さんが出てくるけど、学生に言われて授業を終わってしまう。その頃の日本の様子は、当然私には記憶はありませんが、若い世代は何かに向かって怒り、エネルギーを傾け、そこに入りきれない一歩さめた目の学生は、タバコに女に音楽、本、、、、その時代背景が映像となって表現されると、とても新鮮でした。ワタナベの先輩永沢(玉山鉄二)は、ワタナベをよく"遊び"に連れて行くんだけどイメージ結構合ってたな・・・パンフレットは、懐かしいLP仕様。 逆サイドは こんな感じです。原作の村上春樹作品には、クラシックやジャズ、当時のロックとか音楽要素が不可欠ですが、それはLPで聴きたいものばかりですね・・・劇中ワタナベのバイトするレコードショップ(店長は細野晴臣なのだっ)やハタチの誕生日にワタナベが直子に渡したプレゼントもLPと、レコードがとても印象的な小物です。この小説は、私が読んだ村上作品の2つ目とか3つ目くらいなんですが長編小説でありながら詩的な情緒にあふれていて、生と死と性と愛と、、、、と、普遍的でありながらもはっきりした形の無いものを淡々と綴っているので、とても・・・・つかみどころのない印象があります。それが映像に、とてもよく出ていたと感じました。だから、退屈と感じるヒトもいるかもしれませんね。四季の美しい風景と、ささやくような話し方、感情を抑えた登場人物、 激しいのになにか悲しげな性描写・・・表現も言葉も、ずいぶんおさえて、見ている側にいろいろ考える余地があり2時間以上あるんですが、私には長く感じられませんでした。村上作品には、男女の性描写が結構あります。なぜそこで、そのふたりが???と疑問に思うこともあります。この作品でも、直子の療養先で同居しているレイコ(霧島れいか)が直子の死後にワタナベを訪ねてきて、旭川に行くことを告げますがその前に一夜を共にしてくれ、と頼むんですな。レイコに関してはほとんど詳しいことは語られていません。まあ、原作にはヘビーな背景があって、直子に負けず劣らず複雑なんですがそれまで映像化してたら2時間じゃすまないしね本編はとにかく、ワタナベと直子、そして緑を軸に進むので余計な描写は本当にいらないんですね~他にもたくさん原作に沿った登場人物が、ちょっとづつ出てきます。原作を最後に読んだのは数年前で、しばらく読んでなかったんだけど原作に忠実に、美しく作るぞ、というトライ監督の意欲というか、決意というか、渾身の作である、というのをとても感じました。そしてキャストの気合も感じました。菊池凛子は、本当に高校生にも見えるし、はかなく不安定で消えてしまいそうな直子にイメージがぴったりだったと思うし、直子を失っての松山ケンイチの慟哭も胸に迫るものがあった。しかも、そのシーンは割と長い時間割かれていて、非常に丁寧に描かれていました。そしてラストですね、直子は亡くなりレイコも旅立ち、やっと少し自分が整理できつつあるワタナベがしばらく距離を置いていた緑に連絡を取るシーン。緑に、いまどこにいるの?と聞かれて、自分のアパートのエントランスにいるワタナベがいま・・・どこにいるんだろう?っていうところ。しばらく読んでなかったのに、急に原作の文章がわーーーっと頭にあふれてきてそうだ、こんなラストだった・・・と一気に思い出し、そしてそのラストを曲げることなく表現しきったこの作品にとても感心しました。 直子との写真には深く愛すること。と書かれていましたが、緑との写真には、強く生きること。という台詞があてられています。その後緑とどうなったのかは語られていませんが、、、、登場人物の死が身近にある村上作品、その中でも一番世界中に読まれている作品ですから作る側にはすごいプレッシャーがあったと思いますが私は観て面白かったです「ノルウェイの森」スコアブック【楽譜】【送料無料】ノルウェイの森公式ガイドブックでも、どんな作品でもそうですが、絶対に好みってのがあるので、原作が好きだから見たくないっってヒトは無理に見ることは無いと思うし、でも村上作品初の映像化を心にとどめたい、という方はぜひぜひ美しい映像美とともに、詩的な作品として楽しんでほしい、なんて思います。 そして、もちろんトライ監督の映画が好きなかたも是非っ
2010.12.16
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遅くなりましたが、今日見てきた映画です。いやーーー、いろんな意味で、勉強になったし、脳に刺激をうけた感じです。ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人HERB & DOROTHY(2008年アメリカ)監督:佐々木芽生あらすじハーバート・ヴォーゲルは1922年ニューヨーク州生まれ。高校を中退した後、郵便局員として働く。ドロシーは1935年ニューヨーク州生まれ。大学院卒業後、ブルックリン公立図書館の司書として定年まで勤め上げる。二人は1962年に結婚。アートに関心の高かったハーブは独学で美術を学び、アートには興味がなかったドロシーも実務面でハーブをサポートしながら二人で共にミニマル、コンセプチュアリズムを中心とした現代アートの作品をコレクションしてきた。毎日、いくつもの展覧会に出かけては、アーティストと友人のように交流しながら、新しい作家を精力的に発掘。ドロシーの収入を生活費にあて、ハーブのお給料を全て使って作品を購入する生活を40年にわたって続けた。やがてマンハッタンの1LDKのアパートが「楊枝1本の隙もない」ほどとなり、最終的に4000点ものコレクションを築き上げる。1992年、コレクションの全てをアメリカ国立美術館ナショナルギャラリーに寄贈することを決意。1000点余りは同美術館の永久保存に、そして残りの作品群は、アメリカ史上でも最大規模のアート寄贈プロジェクト『ハーバート&ドロシー・ヴォーゲル・コレクション 50 × 50』として全米50州の美術館に50点ずつ、合計2500点寄贈された。その類まれなるコレクターとしての資質とアートに対する真摯な生き方は全世界で多くのメディアに紹介され、話題を呼んだ。(以上、パンフレットより)・・・・という、これは映画のような、本当の話、ドキュメンタリーです。監督は札幌出身NY在住の日本人女性で、2002年にワシントンのナショナルギャラリーで開かれた展覧会を紹介する番組を撮影した際、出展された作品がハーブ&ドロシーのコレクションの一部だということを知ってこの二人に興味をもったとのこと。そして、この映画は4年の歳月をかけて撮影・編集されて08年に完成したものです。とにかく、この御夫婦の チャーミングなこと、この上ない上の絵は、作品を見るときの、二人の特徴を捉えたウィル・バーネットの作品で、ハーブは前のめりで食い入るように見る、ドロシーは姿勢を正して少しひいてみる、のだそうです。私はアートの勉強をしたこともないし詳しくも無いのでミニマルアートコンセプチュアルアートはぁって感じなんですが、 いつも二人で仲良く手をつなぎ、ギャラリーやら展覧会やら、ラストはパソコンの買い物に出かけていく姿が本当にほほえましくて、観ているだけでニコニコしてしまいました。ロックフェラーじゃなくたって アートコレクターになれる!とパンフにも書いてあって、映像の中にも出てくるフレーズで、確かにアート好きなヒトならコレクターくらいなれるんじゃ・・・??なんて思ってしまいがちですが、このお二人の審美眼は並大抵のものではない!彼らのような、目の肥えた、そして本当にアートを愛している投資目的ではない純粋なコレクターには、やはり簡単にはなれないでしょうね・・・まじめに物静かに働く郵便局員だったハーブと、図書館に勤めるドロシーという公務員のふたりは、決して裕福なわけではなく元は自分たちも絵を描いていたアートが好きな二人、なんですね。慎ましい生活の中で約30年の歳月をかけコツコツと買い集めた作品の数々、でも購入する基準はいたってシンプルで自分たちの給料で買える値段であること1LDKのアパートに収まるサイズであることたったそれだけだったけど、1990年には2000点を越える作品でアパートはいっぱいになったそうです。彼らのアパートが何度となく映し出されたんですが、二人が生活しているスペースはほんのちょっと。そこにも、壁にぎっしりアートが飾られ、他に棚とかテーブルとかにもいろんなものが積まれていて、すごいことになってます。パンフにもアパートの見取り図とどこに何があったかの、監督のスケッチがあるんだけど、とにかく、寝室から洗面所から、もうすごいことになってました。当然、そんな彼らのことはアメリカでも話題になり、比較的若い頃の映像や取材の様子も見ることができました。ナショナル・ギャラリーに引き渡す際、大型のトラック5台にも膨れ上がった作品の数々は、もう4000点を越えていたとか。今や価値の高騰した作品ばかり、でも一切売らずに夫妻は作品群をナショナル・ギャラリーに引き渡したそうです。ギャラリー側は、高齢のお二人の少しでも足しになれば、と誠意でいくばくかのお金を払ったようですが、それもすぐにアートに消えたとかでこれまた思わず笑ってしまいました・・・なんというか、お金儲けのためではなく、ただひたすら好きなモノを集めてきた、それだけなんだよ、というふたりの姿は、本当にほほえましい夫婦愛に満ち満ちていました。お子さんには恵まれなかった、とのことですが、その分、子供のようにアートに愛情を注いだ、という感じ。 パンフにもHPにも、本編に出てきた、今や有名となったたくさんのアーティストが出てきます。みんな無名の時代に彼らと知り合い、作品を買ってもらい、長い付き合いをしてきたひとばかり。まあ、どの名前も、私にはピンと来ないんだけど(すみません)それでも、専門的な解説的な言葉がなくたって、アートとは純粋に目に、心に、入ってくればいいんだよな、と本当は当たり前のことが、いまさらながらよくわかります。今月はじめの新聞にも紹介されてました。もちろん、ものや生活の価値観というのは、人それぞれですからこんな彼らの生活よりも、そのコレクションの数点を売って大きな家に引っ越してのんびり暮らすほうがいいんじゃないの??と思うヒトもたくさんいると思います。私だって、同じ立場なら、数点売っちゃうかも金が物を言うと、アートは沈黙する。(パトリック・イムラン)ということを、ほとんど本能的に実践したこの二人にとって大好きなアートに囲まれて、つましい生活を続け、二人いつまでも仲良く猫とアートと亀との生活を楽しむことこそが、どんな億万長者よりも色鮮やかで心豊かな人生なんだろうな、本当にそう思えるドキュメンタリーでした。監督、続編も撮影中とのこと、ぜひ日本でもまた公開してほしい。
2010.12.14
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今日は、朝から久々に梅田に行って来週までしか使えないタダ券使って映画見てきました。場所は、梅田から少し歩く新梅田シティ、空中庭園のあるスカイビルの、ガーデンシネマです。会員なので、ちょくちょく行っています。映画館の入り口にも シックなツリーが飾ってありました。そして、これから公開の映画の 関連グッズも。これは衣装提供している、ラ・コッポラ・ストルタのキレイなハンチングです。今日見た映画は また後ほどアップしますが、映画とあわせて楽しみなのはこれから公開のチラシをもらってくること大規模なシネコン系では上映しない作品もたくさんあるので、次何を観ようか、すごく迷います・・・・今のところみたいなーと思っているのは 来月公開の、バスキアのすべて彼、生誕50周年だそうです・・・・たった50年・・・だよね、27歳で亡くなったんだから。それから、こちらも面白そうです。 人生万歳!やっぱ、ウディ・アレン?こちらは25日から公開なので、ちょっと見に行けるかどうか・・・微妙。それから、今日見るかどうしようか迷ったのはクリスマス・ストーリーカトリーヌ・ドヌーヴ姐さんが出ていて、他にもたくさんの名だたる役者さんたちが出てるんだけど、、、、とりあえずは、来月8日から公開のしあわせの雨傘にも興味があるので、、、8人の女たちのフランソワ・オゾンが監督。それだけでも観たいーっと思ってるんですねー今日は、新作のチラシをたくさん入手できて、ちょっと・・・いや、とーーーーっても幸せな気分ですっ
2010.12.14
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最近、なんどかWOWOWでOAしているんですが、、、とうとう、今週土曜日、12月11日に公開が迫ってましたね~ノルウェイの森 スペシャルというナビ番組です。ノルウェイの森といえば、、、、、、 【送料無料】ノルウェイの森(上) 【送料無料】ノルウェイの森(下)いわずと知れた、村上春樹氏の大ベストセラー。そして、これは完全に私の大学時代とリンクしていまして、かなり思い出深い作品なんですな。学生時代に丁度出版され、その当時の彼が新刊本で2冊買ってきて、それを借りて読んだんですが、、、ほかの村上作品を別のきっかけで読み始めた時期だったので、いろんな意味で印象深いんですね。それが、とうとう、 監督・脚本:トラン・アン・ユンという、これまたドンピシャ感のある監督によって映像化されるという、、、、しかも、撮影はマーク・リー・ピンビンものすごく国際色豊かで、日本が舞台の小説でありながらもどこか不思議な場所の感覚もあるので、どんな風に映し出されるのかかなり楽しみです。原作の村上氏が、これならば、とOKしなければ、絶対にありえない映像化ですからね、キャストも力はいってるのわかります。あらすじはといいますと・・・高校時代に親友・キズキ(高良健吾)を 自殺で喪ったワタナベ(松山ケンイチ)は、新しい生活を始めるために東京の大学に行く。ある日偶然直子(菊地凛子)と再会する。直子はキズキの恋人だった。キズキはワタナベにとって唯一の友だったので、高校時代にはワタナベと直子も一緒によく遊んでいた。ワタナベと直子はお互いに大切なものを喪った者同士付き合いを深め、ワタナベは透き通った目を持つ直子に魅かれていく。そして、直子の二十歳の誕生日に二人は夜を共にするが、ワタナベの想いが深まれば深まるほど直子の方の喪失感はより深く大きなものになっていき、直子は結局京都の療養所に入院することになる。そんな折にワタナベは緑(水原希子)と出会う。直子と会いたくても会えないワタナベは、直子とは対照的な緑と会うようになっていき、あるとき緑の自宅での食事に招かれて唇を重ねる。その後、直子から手紙が届き、ワタナベは直子に会いに行けることになる。そこで、ワタナベは直子の部屋の同居人・レイコ(霧島れいか)のギターによるビートルズの「ノルウェイの森」を聴くことになる。それは、直子が大好きな曲だった。 やっぱりこういう大役は彼ですな、 主人公のワタナベは松ケン。彼も不思議な役者さんだよなあ~そして 菊池凛子も水原希子も、これまたいい感じに昔なんですね・・・いやー、高良健吾はじめ、キャスト見に行くだけでも嬉しいかも細野晴臣氏 それに高橋幸宏氏まで出ちゃって、出演する顔ぶれだけでも嬉しくなっちゃう。それから、公開に先立って、第67回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されていて、その際はスタンディングオベーションもあり、反応は上々のようです。劇中では、60~70年代の、 ノスタルジックな雰囲気だったキャストも・・・会見では、当たり前だけど別人菊池凛子は、ド金髪のソフトモヒカンばりのヘアでかっこいいっす関連商品もいろいろあります。[CD] (オムニバス) フラジャイル 映画 ノルウェイの森 インスパイアード・アルバム【Aポイント+メール便送料無料】ノルウェイの森 オリジナル・サウンドトラック (日本盤CD)やはりぱっと浮かぶのは、ビートルズのノルウェイの森。独特なアンニュイな?メロディーラインは明るくも無く暗くも無く、不思議な世界があって、その楽曲も主題歌として効果的に使われていて・・・これでますます、楽曲の映像のイメージ、小説の世界観が一体化しそうです。正直、見ようかどうしようか結構迷っていたんですが、、、やっぱり小説の世界観が先にあるので、怖いというかなんというか・・・でも、映画館での予告編やこの番組を見て、やっぱ観たくなりました いや、まずは久々に小説のほうを読み直してみようか・・・・
2010.12.07
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タメまくっていた映画、ぼちぼち見ています。しかし、山盛りたまっていて、見るのがホント大変ですエリザベス:ゴールデンエイジELIZABETH:THE GOLDEN AGE(2007年イギリス)監督:シェカール・カプール脚本:ウィリアム・ニコルソン、マイケル・ハースト あらすじヨーロッパを支配していたカトリックのスペイン国に対し、弱少国だった英国の女王、25歳となったエリザベス(ケイト・ブランシェット)。腹心フランシス・ウォルシンガム卿(ジェフリー・ラッシュ)に補佐されてはいたが、独身の彼女のもとへは、各国から求婚者や求婚者の肖像画を持った家臣が殺到。国王級の相手と結婚すれば、英国女王の身分を捨てて“相手国”の女王になってしまう、国内の貴族と結婚すれば相手が国王になってしまう。さらにスコットランドからは、ヘンリー8世の最初の妻キャサリン腹の皇女メアリー女王(サマンサ・モートン)が逃亡してきて、王位継承権を主張するなど、心休まらない宮廷生活を送っていた。そんな彼女の前に、新世界から帰還したばかりの航海士、ウォルター・ローリー(クライヴ・オーウェン)が現われる。女王の御一行がぬかるみに差しかかった時に、着ていたマントをさっと女王の足元に敷いて颯爽と登場、その存在を女王に印象付ける。次の探検の費用をエリザベスから引き出そうと考えた彼は、うまく宮廷に入り込んで、新世界の可能性を熱心に語る。それは国外へ出たことのないエリザベスにとって未知の世界だった。やがてエリザベスは、知性と野性を兼ね備えたローリーに惹かれていく。一方のローリーも、最初は資金目的の宮廷詣でだったが、だんだんエリザベスに特別な感情を抱くようになる。しかし未婚のまま国家と添い遂げることを誓ったエリザベスにとって、これは禁じられた愛だった。そこでエリザベスは、侍女のベス(アビー・コーニッシュ)を自分の代わりにローリーに近づけ、彼を宮廷に通わせる口実にする。ある時エリザベスが教会で祈りを捧げていると、エリザベス暗殺派(エリザベスの腹心フランシス・ウォルシンガム卿の弟ウィリアム)が彼女に銃口を向け、引き金を引く。なぜか空砲だったため彼女は難を逃れた。スコットランドから亡命していた女王メアリが、女王暗殺計画の中心人物として処刑。そんな中、ローリーとベスは本当に恋仲となり、やがてベスは妊娠、結婚まで秘かに行っていた。それを知り、孤独感に打ちのめされ理性を失ったエリザベスは、ベスを遠ざけ、ローリーを投獄してしまう。そんな折、エリザベス暗殺を指示したかどによりメアリー女王が処刑されたことがきっかけで、スペインの無敵艦隊がイングランドに攻めてきた。敵の艦隊数万に対し英国軍はわずか3000。最初はイングランドの劣勢だったが、エリザベスは自ら兵士として戦場に赴き、自ら鎧をまとって兵士を鼓舞する。農民も囚人も、ローリーも総出で参戦し、焼き討ち船を敵艦に突っ込ませてスペイン軍を撃破。これ以降、英国は「ゴールデン・エイジ」に入り、海上帝国へと飛躍することとなった。いやーーー、非常に複雑で、最初は人間関係を把握するのに大変でしたとにかく、マリー・アントワネットにしても、歴史上の女性の人物を描くとき、実際そうだったんでしょうがいろんな国と国、人と人とのフクザツな関係の中に翻弄され、強く生きざるを得なかった、なんとも切ない辛い立場の姿が見えます。 自分の立場を知っているからこそ、ローリーに惹かれながらもベスに自分の役目をさせ、実際に二人がくっついてしまうと嫉妬にかられ、、、まあ、その心情の移り変わりというか、フクザツな部分がイマイチ表現足りない、というか、違和感が多少あったけど、 スペインの艦隊を破った後は結局は二人の間の子どもにも女王としての祝福を与えるわけね。彼女の弟や姉の短期間の治世を経たあとの、エリザベスの44年間の在位は王国に好ましい安定=ゴールデン・エイジをもたらし、国民意識を作り出すことになったとされ、実際にその政治手腕などはどうだったかわからないけど、偉大な女王として歴史に刻まれています。攻めてくるスペイン軍に対して 3000程度の軍隊で迎え撃つイギリス、到底勝ち目がないと思われ、家臣たちと戦略を練るものの途方に暮れるエリザベス・・・そこで、自ら戦地に赴いて、囚人やら農民もかりだして作った即席軍に叱咤激励する、と言う場面、なぜかうるうるうしそうになった・・・ とても敬謙なプロテスタントの女王。スペインやその周りの国々との確執が、プロテスタントなのかカトリックなのか、という宗教上の理由も大きくて、その辺もヨーロッパ的といいましょうか・・・そのいきさつも、少し前に見た、ブーリン家の姉妹の流れで見てみると、歴史に疎い私も少しだけ事実関係がわかります。エリザベス1世は、父親ヘンリー8世の王女として生まれてはいますが、出生2年半後に母のアン・ブーリンが処刑されたため、彼女は庶子とされた、といういきさつがあります。それを、ここまで困難な状況に、女性としての未練があるものの国をどうにか勝利に導き、そして長い平安の時代=ゴールデンエイジを導いた、という事実に非常に驚きました。[枚数限定]エリザベス:ゴールデン・エイジ/ケイト・ブランシェット[DVD]【返品種別A】【送料無料】 BD/洋画/エリザベス ブルーレイ&DVDセット (Blu-ray+DVD) (期間限定生産版)/GNXF-1118 【中古】DVD ブーリン家の姉妹 コレクターズ・EDスペインとの戦いのとき、もし負けていたら、、、世界の勢力図はもっと変わっていたんでしょうか・・・・風向きがイギリス軍に味方した、ということですが、運命というか運というか・・・不思議なものを感じますね。 こういったヨーロッパの詳しい歴史は、ほとんど知らないままでしたが、最近少し興味がわいてきました・・・
2010.11.22
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編集中の記事、間違ってアップしてしまいましたすみません~~~溜まってる録画の中にあったので、さらっと見れそうだし見てみました・・・・久々に彼の主演作品、見るなあ~デイブは宇宙船 MEET DAVE(2008年アメリカ・日本未公開)監督:ブライアン・ロビンス 脚本:ロブ・グリーンバーグ、ビル・コーベットあらすじある晩、望遠鏡で夜空を眺めていた、少年ジョシュ(オースティン・マイヤーズ)の部屋に小さな隕石が落下する。その隕石は、落ちた金魚鉢の水を吸い上げる、不思議な力を持っていた。一生懸命そのことを母親のジーナ(エリザベス・バンクス)に教えるが取り合ってもらえなかった。それから3か月、今度はヒト型の宇宙船(エディ・マーフィー)がリバティ島の自由の女神像の下に墜落してきた。その正体は、惑星ニルからやってきた身長が3センチに満たない、規律正しい宇宙人100人によって操縦されているヒト型の宇宙船だった。彼らは故郷のエネルギー危機を解決するために必要な塩を求めて、地球の海水を全て持ち帰る目的があり、それに必要な先に地球に送られていたはずの特別な金属球を探し始める。それこそが、ジョシュの部屋に墜落した隕石だったのだが、学校のいじめっ子たちに隕石を奪われてしまっていた。ニル星人たちは不慣れな地球の文化や考え方に戸惑いながらも、自分たちの金属球を取り戻して使命を果たそうとするなか、ジョシュとのあいだに友情が芽生え、ジーナたちから愛を学んでしまったがために、地球の存亡とニル星の危機のいずれを選択するか迷い、地球には手をつけないことを決断する。と言う感じで、それほどフクザツな内容ではないんですが・・・金属球を捜すためにマンハッタンに行った宇宙船(ても、人間サイズのエディ・マーフィーですが)ジーナの車にはねられちゃって、足首グギッと曲がったまま姿をくらまし、物陰でそれを直すために初めてその人の中からちびっ子の宇宙人が現れるんですな。人の形をしているといっても、 一応宇宙船、最初に内部がわーーーっとSF映画のように紹介されるわけ。ちゃんと、腕にも口の中にもいろいろ宇宙人が各部署について仕事してるのだ。なぜエディ・マーフィー型か、というと、船長の拡大版?実は中にいる船長もエディ・マーフィー。ややこしい・・・・一応、ジーナに名前を聞かれ、データからありがちな名前を選んで自己紹介した名前が・・・・ミン・チャン・・・・んなアホなジーナに、デイブって感じがする、と言われてそれをとっさにファーストネームにしてそれで彼は、いやこの宇宙船は、デイブってことになったのだ。ジーナは、事故現場から姿を消した宇宙船のデイブを、家の外で見つけてつれてくるんだけど、、、、こんな怪しい人、普通は家に入れないんじゃ??一応宇宙船なので、目も結構見開いたままだったり、細かい部分はかなり表情を作りこんでるんだな、って思いました。その目、ですが、 窓になっている、というか宇宙船の外を見ることが出来るようになっていて、しかも、モニターにもなっていて、そこで古い映画や地球の資料映像を見たりする。ちょっとずれてるけど。で、宇宙船とはいえ、宇宙船エディ本体が揺れれば中もぐらぐら。遊園地で遊んじゃったりしてるんで、中はかなり撹拌されてるってわけ。しかも、ありがちというか、良く出来た話で 一応宇宙船のエネルギーが切れるまでのリミットがあるんだけどその滞在中にジーナの誕生日だったりしてさ。ジーナはご主人をなくして、ジョシュと二人、けなげに暮らしてる、明るいママなんですな。で、エディと恋におちると思いきや、エディは絶対映画で白人とはくっつかないので(多分)宇宙船クルーの右腕とも言えるNo.3(ガブリエル・ユニオン)とくっつく。一応、途中には、エネルギー切れのリミットを無視してジーナと食事したり踊ったりする船長に怒ったクルーナンバーのNo.2(エド・ヘルムズ)に一時的に船をのっとられてクーデターが起きたり、内部はすったもんだなんだけど、、、結局最後は、 墜落した自由の女神像のところで警察にも囲まれつつ、パワー切れかっと思ったら、ジョシュの機転で、警官が持っていたスタンガンをデイブに押し当てそしたらパワー回復っ・・・えぇっそして、デイブのクチが開き、小さな船長やクルー達が現れ、ジョシュやジーナ、警官達と別れを告げ、無事に大空へ・・・と思ったら、沿岸警備隊?が仕掛けた網に引っかかってしまい、足部分を切り離して無事に飛び立つのだった・・・という・・・・最初に着ていた白いスーツは、昔のビージーズっぽい、とか小学校の子供達にはアイスクリーム屋さんとか、うけがよくないと気づいて着替えにいったり、、、クルーがだんだん感化されて、オネエっぽくなったり服装が変わったり、、、結構、それなりに楽しめる部分はありました。 【中古】DVD▼デイブは宇宙船<劇場未公開>▽レンタル用 【25%OFF】[DVD] デイブは宇宙船エディ・マーフィーが好きな方は、彼の細かい顔芸(芸?)とか目の表情とか、さすがと思える部分もたくさんあるので楽しいかと思います。なんか、小粒な作品とか、コメディにとらわれてイマイチパッとしない作品とか、案外出てるように思うんですよね~、エディ・・・でも、本当はそんなもんじゃない、と思うわけで、まあ最近では、ドリーム・ガールズでその本領発揮って感じだったのでああいうエンタテイメント性の高い作品に、もっと出ればいいのにな~なんて、個人的には改めて思う次第です。歌唱力とか圧巻ですもんねっ
2010.11.20
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夕べの録画を、朝ちょっと片手間でしたが見ました・・・ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない(2009年「ブラック会社限界対策委員会」)監督:佐藤祐市 脚本:いずみ吉紘 あらすじ デスマーチ等で喩えられるソフトウェア業界の長時間労働や、苛め等悲惨な労働現場を著わした作品で、現代の蟹工船とも言われる、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」の書き込みから生まれた実話に基づく物語。ニート生活を送ってきた26歳のマ男こと大根田真男(小池徹平)は、母親(朝加真由美)を事故で亡くしたことで一念発起。情報処理の資格を取得する。しかし中卒であることから就職試験に落ち続け、最終的に入社できたのが、ある小さなIT企業だった。そこで働くメンバーは、責任感ゼロのリーダー・阿部(品川祐)、お調子者のリーダーの腰巾着・井出(池田鉄洋)、挙動不審なPCオタクで強烈なワキガの上原さん(中村靖日)、その後仕事を手伝いに来た派遣の中西さん(マイコ)やいつもかばってくれる藤田さん(田辺誠一)、経費を落としてくれない社長の愛人瀬古(千葉雅子)と、バラバラなメンバーは超クセ者揃い。おまけに初出社日から毎日サービス残業をさせられ、徹夜の連続という、ありえない仕事場だった。そんな“ブラック会社”に飛び込んでしまったニート青年が、奴隷のようにコキ使われながらも孤軍奮闘する様子を描く。もっと、コメディコメディしてるのかと思ったら、案外シリアスでした。もちろん、主人公の心情が戦場になったり、古代中国の戦いの場になったり画面に文字が飛び出したり、スレッドのコメントが出たり、マ男の心情も時々ナレーションで入ったり、と演出はコメディタッチなんだけど・・・実際に主人公が、3年前に入社した会社で「限界」を感じ、2007年にこの書籍のもととなったスレッド「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」を立てた、という実話に基づく話なので、逆になんとも笑えないんですな。とにかく、社長(森本レオ)・・・黒井策士って名前もどうかと思うけど その社長の前ではニコニコへこへこのリーダー阿部が実はあまり使えないのに理不尽で威張り散らしてるだけ、最初は会社のことを教えてくれて、頼れるのかと思ったら、こっちは輪をかけて使えないし、リーダーにぺこぺこへつらってるだけの井出、もうそれだけで息が詰りそうな会社だよね・・・マ男は、勉強して資格をとってるので、実績はないんだけど、それなりに仕事が出来るのがエライ。そして常識的な感覚もちゃんと持ち合わせている。自分がイジメを苦にして高校を中退して引きこもり、ニート生活をしてしまったこと、自分のスーツを買いに行った帰りに事故にあって亡くなってしまった母親のこと、たくさんの後悔があって、だからこそ、会社でのいわれのないイジメなどにも耐えるし、亡くなってしまった母の事を思うと、そして学歴のない自分の立場を考えると会社が嫌でも辞めるわけにも行かず・・・あまりにも周りの社員がいわくつきなので、最初は藤田さんまで何か隠している本性があるのか疑ってしまったが、別の理由でこの会社にいて、まともな話をしてくれた、というのがわかってかなりほっとしました。というか、かなり重い理由でしたが、、、、後半、 大手企業から、なぜか転職してきた木村(田中圭) の野望はわかったけど、ちょっと後半過ぎて、弱かったというか・・・それに、案外早くちょっといい人になっちゃったというか・・・マ男は、リーダーとなってムリな納期で仕事をこなそうとする木村やいがみ合う社員にとうとうぶちきれて、そして皆少し改心して、、、、ムリだと思われた納期の仕事を、なんとか一丸となって片付けた、そして辞めようと思っていた会社に、もう少し頑張ってみよう、と踏みとどまる、という結末なんだけど、父一人子一人で暮らしていてその優しい父親(北見敏之)が今度はガン、と言われ、もう本当に後がないって感じで・・・辛いところです。 この業界、ピラミッドなんだ!と 阿部も言っていたけど、今の世の中たくさんこういう立場の会社って結構あるんでしょうね。残業続きで、食事もままならない、と。ちらっとしか出てこなかったけど、無理難題を押し付ける?クライアントの柴田(須賀貴匡)ってのも、こういう仕事先の人、っているよなあ~・・・・なんて思っちゃった。というか、結構みなさんハマっていてですね~、池テツさんなんてほんとこういう役ぴったり最後、マ男と同じような感じで、社長になきついて入社が決まる男、庄司でした・・・・体力だけには自信があります!だってそして、採用が決まって喜んで社長室を出て行く庄司を見送った社長、ぼそっと・・・・「ソルジャーゲ~ット」って言うのだ・・・・・こわーーーーーーーーーっ森本レオさんだから、なんか優しい社長って感じだけど、結局は、この社長にしてこの会社、って感じ。超黒幕なの。あーー、こわ・・・自分も社会人時代はものすごく残業が多く、毎日終電、休日出勤も当たり前、という状況があったけど、さすがに徹夜で会社泊まりってのは無かった、一応オンナだし。でもキツイことはとてもわかるので、、、、、身につまされるなあ、っていうのが正直なところでした。なので、コメディなんだけど、、、、ホント、ブラックなコメディです。
2010.11.19
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結婚ネタの映画、その3です。続けてみると、疲れるな・・・しかも全てアメリカ映画だしそんな彼なら捨てちゃえば?HE'S JUST NOT THAT INTO YOU (2009年アメリカ)監督:ケン・クワピス脚本:アビー・コーン、マーク・シルヴァースタイン あらすじ 同じ会社に勤め、互いの私生活も相談し合う仲のジジ(ジェニファー・グッドウィン)、ベス(ジェニファー・アニストン)、ジャニーン(ジェニファー・コネリー)。何度失恋してもポジティブなジジは、ジャニーンの紹介で最近デートしたコナー(ケヴィン・コナリー)に一目惚れ。だが、その後彼からの連絡はなく、彼行き着けのバーのマネージャー、男友達のアレックス(ジャスティン・ロング)に相談すると、駆け引きでも何でもなく単に君に興味がないだけ、と一刀両断にされてしまう。一方、恋人のニール(ベン・アフレック)と同棲7年目でそろそろ結婚を、と期待していたベスは、結婚という形に囚われることを嫌うニールに見切りをつけ、別れを宣言。また、唯一の既婚者であるジャニーンは、新居の完成が間近で結婚生活も順調かに思われたが、ある時、夫ベン(ブラッドレイ・クーパー)の、アンナ(スカーレット・ヨハンソン)との浮気が発覚してしまう。こうしてそれぞれの岐路に立たされた彼女たちは、最高のパートナーを求めて男のホンネに向き合い、幸せへの道を模索していくのだが…。これ、Sex and the Cityの脚本家、グレッグ・ベーレントとリズ・タシーロ原作のそんな彼ならすてちゃえば及び恋愛修行 最高のパートナーと結婚するための恋愛心得を映画化、ということで、ちょっとした表現も似てるっちゃー似てる。登場人物とは別に、問題提起が文字で画面に出て、それに対して街角?の人が答えるようなスタイルとか。内容的にも、豪華な顔ぶれではあるけど、結局恋愛とは?結婚とは?といった、お決まりともいえるネタだし、色んな人が出すぎて、最初はちょっと話を追うのに大変でしたニールに別れを切り出してから、他の人の結婚式に出席、キッツイことですな。でも、、、、結局自分の父親が倒れた後、一番頼りになったニール、最後には結婚しちゃいました。出だしで分かれたカップルが、結果的には幸せになっちゃう、ということで読みが外れた・・・・。結局、主な登場人物は、それぞれちょっとずつ交錯してるんだけどどっちかっつーと女性の、特にジジなんかは、パートナーが欲しくて欲しくて仕方がない、というのもあるんだけど非常に・・・・イタいんだよなあ、オンナから見てもだから、悲観的状況をいつもフォローしつつ、いいように解釈する女友達の助言よりも、アレックスのズバズバ言い切るオトコの本音、みたいなのは見ていて面白かった。ジジも素直に参考にしてるしね。なので、逆にアレックスがジジに惚れちゃって、何も手につかなくなる、という件は、なんというか、そのままのアレックスでいて欲しかったぁ~この二人はくっついて欲しくなかったというか・・・ ジジは、途中で自分の過去の男遍歴をいう場面があるんだけど、ショーも無い男ばっかと付き合ってきたみたいで、そりゃ、アナタの本質の問題じゃん????って言いたくもなっちゃう。恋愛ヘタだし、イタいんだよねえ申し訳ないけど、顔もイマイチ垢抜けない感じがして・・・親しみやすいっちゃー親しみやすいんだけどね・・・なので、アレックスと結局くっついちゃうんだけど、うーーーん・・・・アンナとジャニーンはベンを取り合って、 結局どっちもダメ、って感じでして、、、つーか、ベンがジャニーンに浮気した、って言っちゃうことで発覚するんだけどさなんで言うかね?そして、オフィスでアンナトいちゃついてるところにジャニーンがあらわれ、かくれたアンナはふたりのやり取りを全て聞いていて、見切りをつける。アンナは、ジジを振ったコナーに真剣に惚れられているけれども、結局イマイチのめり込めないみたいで(でも、足マッサージとかさせちゃう)フッちゃいまして、妻のジャニーンと別れない、はっきりしないベンとも別れて、でもベンのコネもあって、見事目標だった歌手になっちゃう。ジャニーンも、タバコ云々で結局自分に嘘をついていたベンとはきっちり別れてしまいます。話の最初に唯一結婚していた、幸せなはずのカップルが結局別れちゃってあとはそれなりに幸せ・・・という皮肉な結末。あ、余談ですが、ベン役のブラッドレイ・クーパーは、98年にSATCでデビューしてますっシーズン2、エピソード4の最後、キャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)をクラブでナンパして、車に乗ってキスして・・・でも売店でキャリーのヒドイ顔が表紙の雑誌″NEW YORK”を手に、”コレって君~?!”と言ってきた、ジェイクっていう若い男の役。当然、そのことにブチ切れたキャリーと、その場でバイバイだったんだけどね。個人的には、ネットやチャットやメールでしか相手を探せないゲイ雑誌に勤めるメアリー(ドリュー・バリモア)が、なんか可愛らしくも親近感があるという感じで良かったかな。やっぱ、彼女の素質というか、演技のうまさもあるんでしょうね~いつも、今回の彼とはどうだったか、 その後連絡きたのか、などと同僚のゲイに囲まれて報告会、相談するのも助言を受けるのも彼らってのが可笑しい。メアリーはアンナと友達で、 コナーの会社の広告を雑誌に載せたりしてる、そういう位置づけで、他の男女のすったもんだには、それほど関わらない位置にいるんだけど、なかなか良かった。最終的にはコナーとくっついちゃうけど、それは安易なような・・・あと、個人的好みからいうと、 スカーレット・ヨハンソンの役柄がね~ちょっと自分の容姿端麗さを過信しているというか、自信たっぷり感があって、、、もともと見栄えのする人とは思うけどあまりにも重そうな胸と、あの口元がイマイチ・・・好みではないすんまそん。でも、妻帯者でも、この人と思ったらグイグイいっちゃうアンナ、というキャラはそれなりに憎めない部分もあるかな。なにはともあれ、一線で活躍する役者陣が一同に介する、その豪華さは認めますです。まあ、でもなんだかんだいって、一番感じたのは・・・アメリカでは、正直男も女も、肉食っってことですかねぇ・・・ 恋愛において、女同士であれこれ語り合うのは当然だけど、どうしても視点がオンナ寄りになるので、真実を見極められない、そういう場合が多々あります。大学時代、恋愛相談を出来る男友達が結構いたので、オトコの考え方、というのを聞く機会があり、ヒジョーに勉強になったのを思い出しますな。相手の男が、こうこうこう言った、と言えば、それは本当はこういう意味だ、とか・・・案外オンナにはわからないもんです。オトコの恋愛観というのは、オンナとかなり違います。言動の意味する真意、って部分も同じ。それは肝に銘じるべき、でしょうね・・・・なんつって。
2010.11.18
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昨日に引き続きまして、結婚関連映画、その2です。ブライダル・ウォーズ Bride Wars(2009年アメリカ、日本未公開)監督:ゲイリー・ウィニック脚本:グレッグ・デポール、ケイシー・ウィルソン、 ジューン・ダイアン・ラファエル あらすじ幼馴染みで大親友の女性2人が、それぞれに決めていた結婚式の日取りが重なってしまったことを機に険悪となり、壮絶な争いを繰り広げていくロマンティック・コメディ。幼少の頃から理想の結婚を夢見てきた、幼馴染みで親友同士のリヴ(ケイト・ハドソン)とエマ(アン・ハサウェイ)。そんな彼女たちも運命の相手を見つけ、いよいよ結婚することに。そして、同じホテルで別の日に結婚式を挙げようと計画し、カリスマウェディングプランナーのマリオン(キャンディス・バーゲン)に一緒に相談に行き、憧れだったニューヨークの名門プラザ・ホテルの6月の日程を抑える。ところが、マリオンの秘書の手違いで、同じ日時に予約となってしまい、お互いの式に出席し、お互いの介添人を務めるためには、どちらか一方が相手に譲らなくてはいけないハメになる。しかし、リヴもエマも頑として譲らず、ついに式の日取りを巡る争奪戦が勃発。互いに式の準備を妨害する争いは日に日に激しくなり、やがて2人の親友関係も絶縁状態になってしまうのだが…。それほど期待せずに見たんですが、案外面白かった。ケイト・ハドソン演じるリヴは自己中でワガママお嬢さん、両親をなくして仲のいいお兄ちゃんと頑張って生きてきた、やり手の弁護士。なんかケイト・ハドソンにぴったりというか・・・対して、アン・ハサウェイ演じるエマは、つい自分の感情を抑えてケイトの、果てには同僚の引き立て役になることが多いけど、爆発したら凄い、という学校の先生。でも、とても仲がよくて、同じ時期に彼からプロポーズを受け、同じ時期に結婚することになる。フツーに大親友の女子同士で、結婚を機に離れ離れ、なんてことが無ければ、同じ時期に一緒に結婚しよう、となることもあるだろうし、この二人は小さい頃から結婚式ならプラザで、6月に、と思ってきた同士なので、、、一緒にカリスマプランナーを訪ね、 希望通りに予約も取れて、ウキウキなのだ。ここまでは平和。しかし、この並び・・・・いくら性格の違う役とはいえ、親友になりうる並びには見えないけどね結婚式の前って、 ただでさえやることが多いですよね、アメリカ式じゃなくたって。プラザの予約が取れた時点で、残り3ヶ月とかなので、そりゃー二人とも大忙しなんだけど、一緒にウェディングドレスを見に行ったり最初は楽しそうなわけだ。ところがところが、ある日プランナーのマリオンから二人6月の別の日時にとって合ったはずのプラザの日程が秘書のミスで日時がガッツリかぶってしまった、との連絡が。本当は自分たちがとっていたはずの日程の女性に交渉するんだけど、、、てっきり、その辺でうまく交渉してなんとかなるのか、と思っていたら結局うまくいかず、とうとうリヴとエマ自体が対立してしまうんだね。いかに相手を出し抜き、その日程を諦めさせるのか、とまーーー、あの手この手で相手をジャマするという。。。。相手の行くエステや美容院に行って こっそり嫌がらせしたりするんだけど、すごいのだよ・・・リヴなんて、こんな髪の色になっちゃって・・・・大笑いしちゃいましたが。でもね、ラストのほう、実際こんなに長く口も聞かずにケンカしたこともない二人、お互い夜には思わず涙しちゃうくらいで、本当は後悔してるんだね。そして向かい同士の部屋で結婚式が同時刻にスタート。別に、それなら最初からうまく合同にするとか策があったんじゃないの???って思っちゃうんだけど・・・お互い、これから結婚式が始まる、というときに顔を合わせてやはりお互いを想って式に臨むので、そーか、これでそれぞれの結婚式になっちゃうけどお互い大親友とけんかしたまま、そしてお互いの式にも出ることは出来ないが、まあ一応ハッピーエンドなのか???・・・・と思ったらっリヴが、エマの式の最中に流すDVDを酔った姿のDVDすりかえたまま、うまく元に戻すことが出来ずに、エマの醜態が式に流れてしまうわけね。それに激怒したエマが、リヴの式に乱入して取っ組み合いの大喧嘩 エマは、母親のウェディングを着ていたけどそれも破れてしまうくらいの激しいケンカの挙句、リヴの目の前でエマとフレッチ(クリス・プラット)が破局。いや、普通はずっとバトルしている婚約者を見てしまったらオトコはもっと早くにドン引きするよなあ・・・って思うんだけど。で、完全にドン引きしちゃったフレッチは式場を後にしてしまいます。気が強くてはねっかえりなイメージのリヴは逆に弱い部分をダニエル(スティーヴ・ハウイー)にみせたりして絆を深めて、と対照的。そしてエマはリヴの付添人として、リヴの式は最初からやり直しなわけ。そんな簡単に????ラブコメですから、ドタバタはあるし、でも結局はオンナの友情物語、って感じでした。なんつーか、SATCっぽい部分も多々あるというか・・・・実際、SATCにヴォーグの編集長イネド役で出ていたキャンディス・バーゲンも出てきたし、派手好き・テキトーなエマの同僚デビーがクリステン・ジョンストンだったし、、、しかもキャラほとんどSATCと同じ・・・結果的には、一緒にタキシードを見に行ったりしていたリヴのお兄さん、ネイト(ブライアン・グリーンバーグ)とエマが結婚、今度はリブとエマ、同時に子どもが出来て予定日も一緒、というエンドでした・・・まあ、細々と不満な点もあるけど、短時間で楽しむ映画としては、それなりだったような気がします。私は結婚式経験者だけど、正直まったく入れ込んでなかったし、というか結婚式自体無駄だと思っていたクチなので(やるなら北海道式に会費制でやりたかったし)心情的には入り込めなかったけどね
2010.11.17
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溜まってる映画、結婚関連モノを一気に2本も見てしまった・・・・疲れたあなたは私の婿になる THE PROPOSAL(2009年アメリカ)監督:アン・フレッチャー脚本:ピーター・チアレッリ あらすじ ニューヨークにある出版社で、書籍編集の編集長を務める40歳のマーガレット・テイト(サンドラ・ブロック)は、着実にキャリアを重ねていた。しかしその合理的な働きぶりによって、部下たちからは恐れられる存在だった。ある朝、気難しくて有名な作家からインタビュー番組への出演をとりつけ、自分の意見に従わない男性社員をクビにしていたマーガレットは、会長から呼び出される。マーガレットはてっきり自分の有能ぶりを褒めちぎられるものと思い込んでいたが、思いがけない事実を知らされる。カナダ人である彼女はビザの申請を延ばし延ばしにしてきたが、ついに国外退去を命じられたのだ。しかし、ニューヨークでのキャリアを諦めきれないマーガレットは、あるアイディアを思いつく。それは3年間彼女のもとで働き、どんな命令にも従い続けてきた28歳のアシスタント、アンドリュー・パクストン(ライアン・レイノルズ)と結婚するというものだった。上司命令のプロポーズを断れば、アンドリューも失業の身となる。とにかく、週末に彼の実家のあるアラスカへと二人で飛ぶハメになった。最小限の犠牲で最大の効果を得るという、彼女らしい合理的な発想だったが、偽装結婚は重罪となるリスクも背負うことになる。果たして2人は結婚し、お互いのキャリアを守ることができるのか?・・・という、まあラブコメの王道といいましょうか、、、はちゃめちゃ、ドタバタ、一応の結末は見えてるんだけど、最後のほうにそうもいかない部分もあったりで本当にどうなるの?という感じで・・・まあまあ楽しめた・・・・かな???でも、サンドラ・ブロックって顔の質感からかもしれないけど、本当はすごくスレンダーなんだけど、なんでゴツくみえるんだろ彼女の、やり手アラフォーってのは合ってるんだけど、私から見るとアシスタントのアンドリューのライアン・レイノルズが、なんとも弱いといいましょうか、インパクトに欠けるしそれほど魅力的にも見えなくてさあ・・・サンドラ・ブロックも、まあこういう役は合ってると思うんだけど、そんなに私好みじゃないもので、、、最後まで、なんとなくそのキャストの 魅力の弱さがあって、多分繰り返し見ることはないだろう、と思われますなかなか良かったのは、アンドリューの アラスカの家族達。特に、おばあちゃん(ベティ・ホワイト)はかわいらしいし見る目も鋭いし、ストリップショーでは大盛り上がりだし、怪しげな儀式?もなんかパンクでさ、、、なかなかキャラが良かった。結果的には、やっぱりくっつくんだけど、、、、アラスカのアンドリューの実家滞在中に、少しずつ二人の距離は縮まるんだがその辺の説得力も弱かった感じ。この手の話は、やはり出尽くした感があって、難しいのかなあ・・・つーか、好みの問題なんでしょうねもっと自分の好きな役者さんがキャスティングされていたとしたら、違った見方も出来たのかも・・・毎度毎度、自分の好みの問題で感想かいてるので、ファンの方には、本当に申し訳ないっす
2010.11.16
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溜まっていたので、やっと見たんですなーというか、先日アップしたように好きな役者さんが大挙して出ているから、必然的に見た、というか・・・蛇にピアス (2008年「蛇にピアス」フィルムパートナーズ)監督:蜷川幸雄脚本:宮脇卓也、蜷川幸雄原作:金原ひとみあらすじ 渋谷を徘徊する19歳の少女ルイ(吉高由里子)は、クラブで知り合ったアマ(高良健吾)の蛇みたいに割れた舌(=スプリットタン)に心を奪われる。後日、アマに連れて行かれた妖しげな店で、全身に刺青を施し、顔じゅうにピアスのある店長のシバ(ARATA)に、舌ピアスをあけてもらう。ピアスを大きくして少しずつ穴を拡張しスプリットタンにするつもりだ。その日以来、彫り師のシバに強い憧れを抱いたルイは、自分にも最高の絵を刻みたいと思うようになる。彫り師でもあるシバはサディストでもあり、彼との関係にもおぼれるルイ。背中に入れ墨を彫り、身体改造の痛みと快楽に身を委ねる日々を送るが、どこか満たされぬ思いを抱え、次第に酒におぼれていくようになる。第130回芥川賞を受賞した金原ひとみの同名小説を、鬼才・蜷川幸雄が映画化。じつは、映画化に前後して原作も読みました。 文庫 蛇にピアス【10P25oct10】 蛇にピアスそのときに感じた、なんともやりきれないというか煮えきれないような、妙な心地が、映画のあともやはり残りました。多分、自分には全く接点のない環境、人物の話であり、若い頃にもあまり感じたことの無い焦燥感というか、そのへんの表現だからなのかもしれないけど。だからどーした、っていうと、だからどーした?って感じ・・・ただ、配役が私にはドストライク。 本を読んだときのアマの印象が、そのまま実写になった、と思います、高良健吾は。見た目のパンクとは違った無邪気で甘えん坊な感じと、チンピラ(藤原竜也、小栗旬)に絡まれたときの狂気が共存するような、そういうアマのキャラがすごく出ていた。シバもイメージどおり、 ちょっと大人でこちらも、あまり変わらない表情の下の、絶対的な狂気というか、、、いいっすね、ARATA・・・・吉高由里子もすごく好きなんだけど、本当に体当たりですねー全裸だもんっっいきなり濡れ場もあり、胸もあらわで、すごいと思います。この中心人物3人が、私的にはかなりハマり役だったために過激な暴力や人体改造、性描写があったものの先が気になる展開で一気にみました。長い映画なんだけど=123分。でもまあ、、、、本もそうだったんですが、深い部分まで読み込めばいろいろあるんだろうけど、どうしてもそれ以上は踏み込めないというか、、、この映画を繰り返して見るかというと、、、、、微妙なんだよね。役者は見たい人ばかりですが。他にもちょこちょこといろんな人が出てくるけど、どれも外してない配役で、そのへんはさすがと思いました。 【25%OFF】[DVD] 蛇にピアスでも、、、イマドキのギャルなルイの、生きる意味をいまいち見出せずに、フラフラ、イライラと毎日を過ごす感じ・・・・そういう部分に共感する女性が多いのも、なんとなくうなずけます。
2010.11.04
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夏休み明け一発目の劇場鑑賞です。トイレット toilet(2010年「トイレット」フィルムパートナーズ)監督・脚本:荻上直子ネタバレあります、ご注意をっあらすじ とある企業の実験室に勤務するレイ(アレックス・ハウス)は、誰とも深く関わらずに過ごしてきた。唯一の趣味はロボット型のプラモデルでひとり遊びすることだった。母親の葬儀の数日後、人を小ばかにした目で見る大学生の妹、リサ(タチアナ・マズラニー)から呼び出されてママの家に行くと、4年も引きこもりの兄、モーリー(デイヴィッド・レンドル)と口論の真っ最中。それは、リサやモーリー、猫のセンセーそして・・・ママが遺していった、"ばーちゃん"(もたいまさこ)の行く末に関してだった。ばーちゃん、それはママが死ぬ前に日本から呼び寄せた、ママのママ、つまりレイたちの祖母だった。レイの一人暮らしのアパートが火事になり、結局ママの遺した家に家族4人で住むことになったのだが、ばーちゃんとは言葉が通じない。そして毎朝長いトイレのあと、必ず深いため息をつく。レイにはその意味が気になって仕方がない。だが、あまりに似た部分がないのでDNA鑑定をしてみようと思い立ち、自分の髪の毛とばーちゃんの髪の毛(と思われるもの)を鑑定にこっそり依頼した。ある日、レイが使う部屋を整理していたモーリーが、ママの古い足踏みミシンを見つけた。うまく動かないミシンをばーちゃんに見せると、少しさわってすぐに動くようにしてくれる。どうしても縫い物をしたくなったモーリーはばーちゃんに布地を買いたい、と必至に訴え、そのためのお金をもらった。引きこもりで家から4年間出たことが無かったモーリーだが、一大決心で家を出て、バスに乗って布地を買いに行った。帰りにパニック障害を起こしてしまい、レイに迎えにきてもらうものの、なんとかミシンでスカートを縫い始める。そしてそのスカートを自分ではき、ずっと弾く事がなかったピアノを、久しぶりに弾きはじめた。その変わりように、驚くレイとリサ。一方、夜中にエアギターのコンテスト番組を興味深そうに見ていたばーちゃんと一緒にその番組を見たリサ、自分もコンテストに出ようと決意、同じくばーちゃんを説得して資金をもらった。あまりにもしゃべらないばーちゃん、仕事の合間ひっきりなしに自分にかかるリサとモーリーからの電話、ある日ついに切れたレイ。だが、夜中一人でポテトチップとビールで夕食を済ませようとしていたらばーちゃんがだまって餃子を焼いてくれ、タバコを一緒にふかしてくれる・・・ある日、会社のインド人の同僚に、ばーちゃんがトイレのあとにため息をする、という話しをすると、日本にはトイレの様式が二つあり、マドンナも絶賛するようなおしりを洗ってくれるテクノロジーのカタマリのようなトイレがある、と教えてもらう。ばーちゃんにその2つのトイレの絵を見せると、にっこりとウォシュレットを指差した。レイは、欲しいプラモデルと同じくらい高額なトイレを購入する事を決意。だが、ばーちゃんが倒れてしまった。モーリーが再びコンテストに出るその日、ばーちゃんは車椅子で会場へ。舞台に出てきたモーリーは、タキシードの下は自分作ったグリーンアップル柄のロングスカート。奇妙ないでたちに、ざわつく会場。そして昔コンテストで、緊張のあまり吐いた事を思い出し、舞台でパニックになりかかるモーリー。だが、突然ばーちゃんが立ち上がり、モーリー!!!クール・・・・・その一言で、モーリーは落ち着きを取り戻し、見事な演奏を披露する・・・そして、こんどはばーちゃんが死んでしまった。遺言どおり、火葬して灰をママのお墓にまく3人。レイは、ほんの少しだけ遺灰をもらい、小瓶に入れた。そして、ばーちゃんが使うことなく届いた最新のウォシュレット。初めて使ってみたレイは、あまりの心地よさにうっとり。だが、そのトイレの中にばーちゃんの遺灰を・・・・・!!!ば~ちゃ~ん!!いやーーー、久々に良かった。監督の前作めがねは、ちょっと動きが少なくて心地よすぎて劇場でウトウトしかかった危険な!?作品でしたが、これはとにかく、先が気になって仕方が無かったし、動きもあってよかった。日本と撮影地カナダの合作になってますが、一応日本映画。なのに登場人物が英語でしゃべっていて、ばーちゃんはしゃべんないし、ほとんど字幕、エンドロールも英語(ローマ字)なもんで、途中、むこうの映画かと錯覚してしまったほど。とにかく、オーディションで現地で選んだ、という3人の兄妹がとってもいいのだ!北米のとある街、という設定みたいですが、それならもっと話さないばーちゃんに対してやかましい家族になりそうなものなのに、ちゃんとばーちゃんと心で会話し、理解しあい、すこしずつ和やかになる、その雰囲気が本当によかった。それと、やっぱ料理ですよね~ 今回も飯島奈美さんが手がけていますが、本当に美味しそうな餃子なんですな。パンフにレシピがのっていて、具沢山ですごく美味しそうなんで、今度チャレンジしたい!他にも、庭でランチするときに出ていた、餃子に肉じゃが、蒸し鶏?とかサラダとか、、、、他の作品に比べてちょっと出てくる料理は少ない感じですがマヂで餃子食べたくなります人は、たくさんの美味しそうな料理に囲まれると、しゃべらなくても和やかになれる、そんな瞬間でした。ちょっとしか出てこないし、 その位置づけが難しいんだけど、いつもバス停に座っている女性がいて、その女性がサチ・パーカー。ばーちゃんは、ベンチに座ると足も届かずちょこんと座ってる、女性が一言二言はなしかけるだけ。それがまた面白い。この、妙な服を着た女性(役名はないらしい)も、結構柄が面白い服で、モーリーのスカートもすごくきれいな、かわいらしい生地ばかり。パンフにその柄が載ってますが、(真ん中は、トイレの便座型のページが)このイチゴの柄とか、黄色系の花柄とか、すごくキレイなんです。こういった衣装担当も監督の希望で堀越絹衣さんが担当されていまして、荻上監督作にはなくてはならないスタイリストさんですな。劇中、モーリーが弾くピアノ曲も、セレクトが絶妙でした。あまり有名ではなくて、そして場面に合っている曲、というものだそうですが吹き替えもそれなりにうまく出来ていて、すごくキレイでした。ちなみに、リスト:ため息、ベートーヴェン:ヴァルトシュタイン、そしてリスト:伝説第2番、といった曲たちです。監督が、数年前に思いついた元ネタの小説も出ています。 モリオとにかく、話さないとは聞いていたけど、ばーちゃんのもたいさんが、話さない話さない・・・本当に台詞ナシ、です最後の最後に、モーリーに大声でちょっと言うだけ。でもねー、そのゆっくりだけど確実な動作とか、ほんのちょっとだけ変わる表情とか・・・見入っちゃうんだよね。レイに餃子焼いてご飯も出してあげて、その横で一緒にビール飲みながらタバコをふかすとこなんて、サイコーにクールなのだ!レイが、餃子があまりに美味しくて、クール!ってばーちゃんに言い、ばーちゃんも真似して親指立ててみる。会話はしてないのに、なんか成り立ってるのがすごくいい。エアギターコンテスト番組が好き、というのも、なんかファンキーじゃない?もたいさん自身の、ファンキーな部分が垣間見れる感じで面白かった。あそこはどういう意味だったんだろう、とかここのバックボーンはどうなってるんだろう、とかあの人は本当な何かな、とか、細かい部分で不思議に思うこともあるっちゃーあるんだけど、、、あまり細かいことは気にしなくていいんです。そして見た後は、餃子を食べたくなり、足踏みミシンを使いたくなり、タバコをふかしてみたくなります不思議な切なさと、暖かい気持ちになるこの作品、100名ちょっとの劇場はほぼ満席でした。
2010.09.09
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少し前に録画してあって、アニメだしピアノ題材だし子どもと見よう、、、、と思っていてやっと見ることができました。ちょっとアニメ続きですがピアノの森 (2007年一色まこと/「ピアノの森」製作委員会)監督:小島正幸脚本:蓬莱竜太あらすじとある田舎町へ転校してきた雨宮修平(声:神木隆之介)はピアニストの家に生まれ、英才教育を受けながらピアニストを目指す小学5年生。転校早々、早速ガキ大将“キンピラ”(声:天野ひろゆき)に目をつけられ、度胸試しに学校近くの森にある“壊れたピアノ”を弾いてこいと言われる。大弱りする修平を救ったのは、クラスメートの一ノ瀬海(声:上戸彩)の「あのピアノは音が出るんだ」という一言だった。海とキンピラは大ゲンカとなり、音楽教師・阿字野壮介(声:宮迫博之)に一喝される。修平は阿字野にピアノのことを聞くが、阿字野は森のピアノのハナシは嘘だ、と言い切る。放課後、海は修平をその“ピアノの森”に誘う。薄暗く大きなその森の奥で修平が見たのは、美しい木漏れ日に照らされる1台のグランドピアノだった。修平は早速鍵盤をたたいてみるが、全く音が出ない。だが、海が弾いてみると、なぜか音が出る。海は、靴を脱ぎ、ハダシで自由にピアノを弾き始めると、その聞いたことも無いような美しく力のある音色に、修平の心は激しく惹きつけられた。だが、一度もピアノを習ったことがない、という海。そこで修平は自宅に連れていき、ピアノを弾いてもらうのだが、海の弾き方は、あまり褒められる弾き方ではなかった。二人の会話から、芸大出身の修平の母親が、二人の音楽教師、阿字野は昔優秀なピアニストで、事故が原因で引退したのだ、と聞かされた。修平に、海は森のピアノを自由に弾きこなす、と聞いた阿字野はある晩森でピアノを弾く海を見つける。その演奏に涙する阿字野は海に、一緒にピアノをやらないか、と誘うが、母親の手伝いを逃れるために、楽しく弾いていたピアノを中断され猛反発した海は帰ってしまう。 その後、修平に弾いてもらったモーツァルトを耳で覚えたという海は、学校でさまざまなピアノ曲を阿字野に弾いてもらい、全て覚えてしまう。森のピアノで覚えた曲を弾く海だったが、ショパンの"子犬のワルツ"だけはなぜか上手く弾けない。阿字野に教わるものの、単調なレッスンに爆発寸前。ただ、森での事を思い出して、そのうち自分の音を見出していった。そして、同じコンクールに、修平と一緒に出ることになる海。はたして、その結果は・・・・まったく予備知識も無く、適当に録画しておいてそして昨日娘たちと古本屋に行ってみたら、、、、、ずらーーーーっとコミックが並んでました原作、漫画だったんですね~しかもまだ続いてるのかな?この映画は、コミックの最初の5巻分くらいのものだそうです。 【中古】ピアノの森1 【中古】ピアノの森2 ピアノの森(3)たくさん、中古本出ていました。で、wikiったら、、、まだ連載終わってないのかなー?途中中断とかあったり、不定期になったりみたいですが、、、、主人公達が成長していくんですね~ショパンコンクールの楽曲などもwikiには詳しく書かれていました。手がアップになる、ピアノを弾くシーンなども結構しっかり書かれていてこの前カラフル見たからか、絵ももうちょっと繊細な感じがしました。で、エンドロール見てたらミュージックアドバイザー:ウラディーミル・アシュケナージって出ていてびっくり!!!そりゃーー、上手いはずだ・・・海が、森のピアノで弾く時と、コンクールで自分を取り戻しはだしになって立ってピアノを弾き始めたときの、生き生きした旋律は、音が、本当にキラキラしてるように聞こえたんだけど、修平の基本にキチンと忠実な、秀才的な弾き方もキレイで、、、努力型の秀才、修平の音と、天才的で感覚的な海の音が、とてもよく対比されていたので、やっぱピアノの音をそれだけ力入れてたんだな、ってよくわかります。だって、アシュケナージだよ????驚いたよ・・・・ ショパン:ポロネーズ集/アシュケナージ チャイコフスキー&ラフマニノフ:ピアノ協奏曲/アシュケナージ修平にとって、ピアノを弾くことは宿命のようなもので、小さい頃からピアノは敵だった、というのが、なんか悲しい。母親が15歳のときの子どもで、父親はわからず母親は水商売で家は貧しい、だから夜な夜な森に出かけてピアノを弾くのが楽しい、という海、非常に、強引なまでに対照的な二人。修平は、もとの東京の学校にまた転校していってしまいますがお互いの影響は、本当に大きなものでした。そうそう、森のピアノは、元は阿字野の特注品で、阿字野しか弾きこなせないシロモノだった、というのも面白い。実際に森にグランドピアノが放置されていたら特注品以前に、弾けないんじゃないの??・・・と無粋なことは考えずに、楽しんで見ましょう
2010.09.05
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今朝、娘たちと見てきた映画はこちら。前売り買っていたんでね~ カラフル colorful(2010年森絵都/「カラフル」製作委員会)監督:原 恵一脚本:丸尾みほ以下、ネタバレありますので、ご注意をあらすじ -おめでとうございます! あなたは抽選に当たりました。-天上界と下界の狭間で、死んだはずの"ボク"の魂が漂っていた。そこにプラプラ(声:マイケル)という天使(?)が現れ、ボクに話しかける。「あなたは大きな過ちを犯して死んだ罪な魂ですが、もう一度下界に戻って再挑戦するチャンスが与えられました。そして、自分の犯した罪を思い出さなければいけません」。なんでも、誰かの体に“ホームステイ"している間に、生前の悪事を思い出し反省すれば、輪廻のサイクルに戻ることが出来る、というのだ。こうして、ボクの魂は、 自殺をして息を引き取ったばかりの14歳の少年・小林真(声:冨澤風斗)の体に乗り移った。小林真という名の中学3年生の体に入りこみ、ボクは小林真として生きることになる。ところが、真は絵を描くのが得意な以外、内向的な性格で親友と呼べる友だちもいない冴えないヤツだった。そこで、ボクは持ち前の明るさで“生まれ変わった"真として生活していくが、家族や美術部の友だちは今までと違う真に驚きを隠せない。ボクも、徐々に知る家族や同級生たちの二面性に戸惑い始める。生き返った真を囲んで、幸せそうに見えた家族。しかし、真はさえない父(声:高橋克実)のことを軽蔑していた。また、母(声:麻生久美子)は真の一件の直前まで不倫をし、大学受験を控える兄(声:中尾明慶)は出来の悪い真を馬鹿にして口もきかない。更には、真が密かに思いを寄せる後輩のひろか(声:南明奈)が、援助交際をしていることを知って自殺したのだ、とプラプラから聞かされる。学校では、内気で友達も無く、成績も最低な真。しかし、そんな真っぽく振る舞わないボクと、まわりの人間の関係は少しずつ変わってゆく。真の家族はもちろん、真のことをずっと見ていた唱子(声:宮崎あおい)、真にとっては初めての親友となる早乙女(声:入江甚儀)、そしてひろか。やがてボクは人間は一色ではなくいろんな色を持つカラフルな存在だと気づく。そして、自分も。その時、魂は悟った。実は、自分は生前の真が内に閉じ込めてしまったもうひとつの色、即ち真自身の魂なのだと。生前に犯した悪事とは、自殺したこと、自分で自分を殺した罪、だったのだ。絵が上手で人気モノだった小学校時代、いじめられた中学入学のころ、一気に思い出した、ボク=真。こうして、見事悪事を思い出し反省することに成功した魂は、輪廻のサイクルにより、真の人生をやり直すことになるのだった・・・ざっとこんな感じです。子供たちには、不倫やらウリなど出てくるから、ちょっと早かったのか?とも思いましたが・・・アニメであったことで、少しその現実味を帯びた部分が緩和された、そんな感じはあります。途中まで、真に"ホームステイ"している魂・ボクは、まったく別人で、どんな罪を犯して魂がさまよってるんだろう?なんてぼんやり思っていましたボクが反省して輪廻のサイクルに戻れたら、そのときは真は今度こそ本当に死ぬ、とも言われていたので、真の受験に関してあれこれ心配する家族や、やっと出来た友達の早乙女、いつも本当の真を見抜いていた唱子、本当は悲しむ人間がたくさんいるのにな、、、そんなことを考えていたけど、本当に最後になって、ボクは実は真の魂だったんだ、という事をやっと悟ってですね、正直ほっとした・・・そりゃそーだよなぁ~プラプラは、やはり同じような罪を犯して その罪を気づけずにさまようことになった、そんな魂なんだそうです。ちょっと悲しい。ボクは、無事真として生きなおすことになりましたが、半年の付き合いだったプラプラの記憶は無くなります。ただ、早乙女と楽しそうにニコタマの街をいく真に、差出人Pからメールが・・・生きてる?これが、 ぼくは、生きてます。という、真の答え。パンフの最後にも載っていました。ちょいとベタな感じはしますが、中学という、一番難しく多感な時期の話、もし何か行き詰ったら、娘たちにもちょっとだけ思い出して欲しいな、なんて思いました。真の進路に関して、家族があれやこれやと考え、本当はとても心配している、といった描写が後半あり、その部分はなんか親の気持ちなのか真の気持ちなのか、、、ほろっとしてしまった真の事を気にかけ、同じ美術部の唱子は少しどもり気味の、個性的な話し方をする女の子なんだけど、この声が宮崎あおい、ってのがびっくり。全然わかりません麻生久美子のお母さんの声は、実際の彼女よりももっと母親らしく、逆に父親の高橋克実さんの声は妙に明るすぎた印象もあります。アニメの人物自体は、 魅力的な絵とは、ワタシの好みからいうととてもとても言えないんですが、舞台となる街が、等々力とか二子玉川園とかで、東急線ももちろん、ニコタマの街や多摩川が出てきて、すごく嬉しかった~それから、劇中で早乙女と真が一緒に歩く、今はなきニコタマからの路面電車とか、知らなかったけど面白かった。絵が、人物以外は とても実写に近い感じで、不思議な感覚でした。こちらが、原作となる森絵都さんの小説。 カラフル/森絵都それから、映画としては、10年くらい前に実写で既に映画化されていました。監督が中原俊、そして脚色が森田芳光、主演はなんとジャニーズJr時代の田中聖見比べてみるのも、面白いかも??
2010.08.26
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こちらは、遅ればせながら昨日娘たちと観に行ってきました。借りぐらしのアリエッティ (2010年スタジオジブリ)監督:米林宏昌 脚本:宮崎駿 あらすじメアリー・ノートンのファンタジー小説「床下の小人たち」が原作。とある郊外に、荒れた庭を持つ広大な古い屋敷があった。その床下に、もうすぐ14歳になるアリエッティ(声・志田未来)、その父ポッド(三浦友和)、母ホミリー(大竹しのぶ)の3人の家族が、ひっそりと静かに暮らしていた。屋敷の床上には、68歳の女主人・貞子(竹下景子)と65歳のお手伝い・ハル(樹木希林)の2人の老婦人が住んでいる。小人たちの暮らしは、彼女たちに気づかれないように少しずつ、石鹸や食べ物、電気やガスなど必要なものを、必要な分だけ借りてきて成り立つ“借りぐらし”だった。ある夏の日、その屋敷に、12歳の少年・翔(神木隆之介)がやってくる。母が育ったその屋敷で、病気の療養をするためだった。床下の小人たちには、人間にその姿を見られたら引っ越さなければならないという掟があった。しかし、アリエッティは翔に姿を見られてしまう。ポッドは、家族を危険にさらすことになるとアリエッティを諭すが、アリエッティはそんな父に反発する。生来の好奇心と向う見ずな性格も手伝い、アリエッティは次第に翔に近づいていく。そのころ、大きな事件がアリエッティとその家族に迫っていた。ジブリの映画は、色がきれいっ花や緑のきれいなこと、そしてそこにさす光の青いこと・・・ホントに、どんな作品を見ても、手書き風の暖かいタッチの自然風景はどんなCGやら特殊効果やらかなうことはありませんね。そして、 これまたジブリの作品で思うことは、家の細部が本当に細かく表現されていて、こんな家、住みたい~~っ・・・って思わずうなってしまいます。パンフに、 アリエッティの床下の家のイラストがあるんですが、本当にかわいいし、居心地が良さそうです。切手が額縁入りの絵画のように張られた廊下、背丈よりデカイハーブや花を飾ったアリエッティの部屋、どれこもれも本当によく出来てる。こんな家、住んでみたい、と思ってしまうインテリアが、植木鉢やガラス瓶を利用していたりするので、すごく面白い。アリエッティたち小人族は10センチくらいの大きさ、ということですがムシとの対比とか、釘や釣り針との対比なんかが時々大きさの釣り合いがこれでいいのか?と思う部分が無きにしも非ず、でしたが、見てるとだんだん気にならなくなる。借り=狩りという小人族の暮らしは、暮らしに足りないものを少々人間界から拝借、ということなんですが、10センチ足らずの小人にとって、人間も人間界の物質も全てとてつもなくでかく、ちょっとした段差も数メートルに感じる高さ。両面テープを使って柱を登ったり、釣り針を使ってカーテンをも上る、あるいみサバイバルな暮らしは、人間が忘れかけているもの・・・とてもそう思いました。アリエッティが姿を見られ、少しずつ心を開く人間の少年・翔は、心臓を患い手術を控えていて、母親とも疎遠、やってきた屋敷は母親の姉妹つまり叔母の家、なんですがこのちょっと洋風の日本離れした屋敷は、東京のある郊外のイメージだそうで日本でありながら感覚がトリップします。ジブリには、古くても手入れが行き届いた居心地の良さそうな家が本当によく出てきますね。 つたのからまる翔の寝ている二階の部屋、アリエッティには、ものすごい大冒険・・・話の半ば、アリエッティと翔が少しずつ交流していくとアリエッティ一家は翔の曽祖父が用意していたドールハウスに住んでハッピーエンドなのかな?と思ったりもしましたが、好奇心旺盛なハルさんにホミリーがつかまってしまい、やはり人間は怖いものであり、共存はできないんだ、と思い知らされるというか・・・幸い、スピラー(声・藤原竜也)という、自分の家族とは別の小人族に出会うことができ、翔には人間よりうんと少ない、絶滅に近い種族だ、といわれて本当は不安になっていたアリエッティには、借りぐらしの場所を変えても大丈夫だという希望が見え、そして本当にアリエッティ一家は、それまで住み慣れた翔の屋敷を離れ新しい家にうつっていきます。夏休みなので、観に行った友達は結構いるけど、みんなもうちょっとハッピーエンド=つまりアリエッティ一家は翔の家を出ずにすむ、という結果を望んだみたい。原作は5冊くらいあるから、続編がある、というムスメの友達もいました。でも、私は、人間に見られたら引っ越さなくてはいけない、という掟を徹底的に守ったアリエッティ一家が、そしてアリエッティが潔くて、こういう終わり方でよかった、と逆に思いました。見たかたは、どう思われたでしょうか。
2010.07.30
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タイミングが合わなくて結局劇場に見に行けなかったんで昨日借りて家中で見てみました。dr.パルナサスの鏡 THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS (2009年イギリス・カナダ) 監督・脚本:テリー・ギリアム あらすじ 2007年のロンドン。旅芸人の一座が、今にも壊れそうな馬車で現れる。座長は年齢1000歳以上といわれるパルナサス博士(クリストファー・プラマー)。出し物は、人の心の中の欲望を具現化する“イマジナリウム”と呼ばれる鏡。博士に導かれて鏡を通り抜けた観客は、自分の願望を反映した幻想世界を体験できるのだ。だが、怪しげな出し物に興味を持つ客はなく、博士は何かに怯えていた。実は、かつて偉大な僧侶だった博士。悪魔のMr.ニック(トム・ウェイツ)にそそのかされて、1人の女性に恋をしたことからすべてが始まった。不死と若さを手に入れる代わりに、生まれた娘が16歳になった時、彼に差し出す約束をしてしまったのだ。そうとは知らない、博士の娘ヴァレンティナ(リリー・コール)。ある日彼女は、殺されそうになっていた青年トニー(ヒース・レジャー)を助ける。記憶喪失の彼は一座に加わると、巧みな話術で女性客を惹きつけ、ヴァレンティナも彼に心奪われる。そして期限の3日前。Mr.ニックが現れ、賭けに勝てば娘を渡さなくてもいいと博士に告げる。その賭けとは、鏡の世界に入り込んだ客に、悪魔の欲望の道と節度ある博士の道を選択させて、先に5人を獲得した方が勝ちというものだった。事情を知ったトニーは、次々と女性客を鏡の中へ誘導。そして、記憶を取り戻し、自分を殺そうとした男たちの姿に気付いたトニーも鏡の中へ逃げ込む。鏡の中で客の願望を形にしたトニー(ジョニー・デップ)は、次々と客を博士の選択へ導く。しかし残り1人になったとき、トニー自身の願望を反映したトニー(ジュード・ロウ)が誘導に失敗。追っ手と悪魔に迫られ、一緒に鏡の中へと逃げ込むトニーとヴァレンティナ。すると、ヴァレンティナの願望を反映したトニー(コリン・ファレル)が彼の真の姿を現す…。期限まであとわずか、博士とヴァレンティナの運命は……?といった具合。これ、引用したあらすじなんですが、読んで改めて頭の中が整理できた・・・いえね、そのくらい、見ているときは何がなんでどうなってんの???という感じで、こちらが話の全容をつかんでないのに、どんどんストーリーが展開していって、ついていくのが本当に大変なんですいやぁ、テリー・ギリアムワールド全開っ学生時代に、未来世紀ブラジルを友達に勧められてみたものの、うーー???んーーーー????という妙な頭の使い方をしたのを覚えています。非常に独特な世界観です。 でも、一つ一つのディテールがすごく凝っていてオモシロい。この馬車で曳いている舞台も、こんな感じでレトロな紙芝居?オルゴール?すごくキレイなんだね~あとで出てくる、モダンに改装した舞台もカッコいいのだ。印象としては、あくまでも私のイメージですがダリの絵画に入り込んでいく感じ。キッチュでシュールな世界が、鏡の向こうには広がっていてその入り込む人によって見える世界が違うので、それぞれの世界を見るのがすごく楽しかった。たとえば、トニーが来たことで、 舞台を金持ちのいそうな場所に移動して見世物をすることにすると、彼の話術に乗った金持ちそうな夫人達が次々に鏡の世界を体験するんだけどこの赤い女性の場合、鏡の中のトニーはジョニー・デップになる。かとおもえば、場面や鏡の中の世界が変化するたびに、トニーを演じているのがジュード・ロウになったり コリン・ファレルになったり。でも、世界が違うと顔つきが変わる、というような演出でヒースとはあまり似てないこの3人のキャストを次々に出演させている、ある意味大胆なキャスティング・・・まあ、この作品、撮影が終わる前にヒース・レジャーが亡くなってしまい、作品自体がお蔵入りしそうなところを、彼の友人でもあった前出の3名がそれぞれを補って演じたことで、作品として日の目をみたわけでこの代わり具合も豪華でそれなりに楽しめるんですな。とにかく、鏡の奥の世界は、もう本当にファンタジーでカラフルで・・・ちょいとティム・バートンを彷彿もさせますが、もっとねじれていてもっと、、、異次元な感じ。なんせストーリーが奇想天外なんで、頭の、普段使わない部分を使って一生懸命ついていく感じが新鮮でした。それから、パルナサス博士の宿敵、 悪魔のニックは、顔、長ぇなぁ~~・・・・と思いながら見ていたんですが、よくよく見てみればトム・ウェイツじゃないのっ・・・・と、かなり後のほうでやっと気づきました・・・トニー役のほうばかり目がいっていて、全然解らなかった私・・・とにかく、結局は鏡の世界をさまようことになってしまった博士ですが砂の中をうずくまっていると現実世界にまたもどり、街で見かけたヴァレンティナを追いかけてみたら、心から彼女の事を想っていたアントンと結ばれ、娘もいた、彼女の望んでいた暮らしをしていた・・・・というある種ハッピーエンドでした。そこは、解った不思議ワールドに飛び込みたい方は、ぜひ。 オリジナル・サウンドトラック『Dr.パルナサスの鏡』 Dr.パルナサスの鏡 【DVD】 Dr.パルナサスの鏡 プレミアム・エディション
2010.07.04
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先日、WOWOWで放送していて、DVD化もされてないらしいし、とりあえず・・・って感じでみてみました。ゴシップ・チアガール FAB FIVE: THE TEXAS CHEERLEADER SCANDAL(2008年アメリカ)監督:トム・マクローリン 脚本:ティーナ・ブース あらすじ実際にテキサス州の高校で起きた事件を下敷きにした、TV映画。テキサス州のジャクソン高校に、教師兼チアリーダー部のコーチとして赴任することになったエマ(ジェナ・ディーワン)。だが、彼女が受け持つチアリーダー部は、"ファブ・ファイブ"(ファビュラス・ファイブ=fabulous5:驚異の5人)の異名を取る5人組が牛耳り、好き放題に振る舞っていた。5人組はティピット校長(テイタム・オニール)の娘のブルック(アシュレー・ベンソン)をリーダー格に、学校に多額の寄付金を納める後援者の娘たちであり、誰も面と向かって批判できなかったのだ。エマは、甘やかされ増長する彼女たちの暴走を止めようと1人奮闘するのだが……。なんだろ、もっとコメディチックかとおもいきや、全然笑えないし、新任教師が頑張って彼女達をある程度更生させたか、というとそこまでも行かず、ファブ・ファイブの傍若無人っぷりをフューチャーすると思えば中途半端だし、彼女達に立ち向かうエマのストーリーもイマイチ・・・なんていうか、全体的に話が散漫で、TV映画ということが関係するのか場面転換も、次CMです、みたいな切れ方をしたりとかへんなの~~・・・って感じ。これは映画じゃないっすよ・・・なんか、親の権力を利用して学園で好き放題、っての、どっかで聞いたことあるような話ですが・・・まあ、彼らは改心したしね最初は5人いるんだけど、そのうち、一人のメンバーの軽そうな彼氏が別のメンバーにちょっかい出して、それを取り巻き?の男の子達が目撃、それがみんなに知られることとなり、5人だったファブ・ファイブが1人ヤキ入れられて離脱、でもその彼女は他のチア部のメンバーに受け入れられて部を続けていく、というわけで、彼女だけは少し青春できてます。とにかく、出席日数を改ざんしてもらったり、外で酒飲んだり、アダルトショップでチアの制服のまま騒いでたりアメリカの高校であれば点数式で謹慎とか処分が決まっていくものが彼女達には通用しない。これ、実話だってんだから怖い。 しかもたちの悪いことに、可愛いんだね・・・中心のブルックは、カワイイ上に、チアの技術も飛びぬけていて振り付けも担当していて、とそれなりにチアを頑張れば有名校にもいけるだろう、という素質の持ち主で、それをエマも期待し、彼女の才能を伸ばそうとするんだけど、、、まあとにかく性格が悪くて、すぐ親に親に、っていうこのムスメたちは実はすごく幼いですな、考えが。以前も、全然違うんだけど、アメリカのティーンを扱った映画を見たことがあり、仲間内で騒いでいても、そこに亀裂が入るとすごくエグイイジメをしたりして外見とか行動はオトナっぽいけど中身は相当子どもだな、と感じたことがありまして、これも似たような感覚になりました。それから、話が散漫のもうひとつ、ブルックは離婚した父親のことをまだ慕っていて、コトあるごとにパパのところに行く、パパに電話する、とすごく言うわけ。それを母親のディビッド校長は何も言えず、、、って感じなんだけど、ここの微妙な親子の絆みたいなのも、もうちょっと掘り下げるのかと思えばそうでもない。話の伏線になってる部分もあるのに、わかりにくいし。他のメンバーも、親の寄付が多いとか肩書きがうんぬんで、ブルックにくっついてるといってもそれぞれ裕福なわけ。どの家庭も、親子関係がどうこう、って感じじゃなかったけどじゃあ単純にワガママなだけなのですかねえ・・・イマイチ解らないんですな。そして、ワガママ娘たちの親もこれまたモンスターペアレンツってわけ。不祥事をもみ消すもみ消す。。。怖いね~新任のエマが一人奮闘したところで、どうにもならないんです。一応、最後の最後に、エマの取った行動からマスコミにこの好き勝手な高校生のことが話題に上って、TVでも報道され、エマ自身も取材を受けたり・・・・でもさー、そこまで話が大きくなって、結局はエマは学校を追われるけど、自分の子どもをちゃんと監督できなかった校長は退職させられ、ブルックやその取り巻きも学校をやめさせられ、エマは復職できてなかったけどとりあえずめでたし?みたいな、、、ファブファイブが去ったチア部は頑張って成績を残し、一人離脱した元ファブファイブはすっかりチアに馴染んでみんなで大会で頑張りました、先生、ありがとう、みたいなね。そのへんは、、、、まあいいとして・・・・まあ、全てにおいて中途半端で・・・実際にあった話ということですから映画というよりは再現ビデオ的な扱いでよかったのでは、と・・・映画としてまとめるなら、もうちょっとこのバラバラ感をどうにかしてよ、と思いました。ブルックの母親で学園の校長、ディビッドですが、演じるのはテイタム・オニール。最近は、SATCのシーズン6第9話女の特権、シューズマジック(A Woman's Right to Shoes)の回で出ていたくらいで、あまり見てませんが・・・やはり、そこは演技がお上手な感じで、彼女が出てくると場が引き締まるし、その表情の深い部分にナニを抱えているんだろう、とつい考えてしまうような、そんなフクザツな部分もよく出ていたと思います。まーー、もう見なくてもいいな
2010.07.01
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会員証の更新がてら、久々に梅田で見てきました。ネタバレ、あります!オーケストラ! LE CONCERT(2009年フランス)監督:ラデュ・ミヘイレアニュ脚本:ラデュ・ミヘイレアニュ、アラン・ミシェル・ブランあらすじロシア・ボリショイ劇場で清掃係として働くアンドレイ(アレクセイ・グシュコフ)。冴えない中年男の彼は、かつて天才と讃えられた伝説の指揮者だった。1980年、ブレジネフ政権はユダヤ人を排斥、ボリショイ劇場の管弦楽団からも多くのユダヤ人が連行され、それに反対したアンドレイも解雇される。失意のあまりアルコール依存症になった彼は、今は克服したものの、指揮者への復帰を諦めきれずにいた。ある日、禁止されていた楽団のリハを見ていて怒られたアンドレイは、居残りで支配人のオフィスを清掃中、1枚のFAXを目にする。それは、演奏を取りやめたサンフランシスコ交響楽団の代わりに、パリのシャトレ座での演奏依頼の内容だった。その瞬間、彼はかつての仲間を集めて偽のオーケストラを結成、ボリショイ交響楽団代表としてパリに乗り込むことを思いつく。アンドレイは親友の元チェロ奏者で、今は救急車の運転手、サーシャ・グロスマン(ドミトリー・ナザロフ)に話を持ちかける。サーシャは呆気にとられるが、アンドレイの熱意に押され、気がつけばアンドレイを救急車に乗せて昔の仲間を訪ねていた。アンドレイはフランス語が話せる元ボリショイ劇場支配人のイワン(ヴァレリー・バリノフ)に偽楽団のマネージャーを頼む。かつてユダヤ人追放を実行した張本人だけにサーシャは大反対したが、イワンはいまだに忠実な共産党員のため、共産党員が残るパリへ行くと聞き、こっそり同士との連帯をしようと、マネージャーを引き受ける。タクシー運転手、蚤の市業者、ポルノ映画の効果音担当……モスクワの片隅でかろうじて生計をたてている彼らのほとんどが、アンドレイの荒唐無稽な誘いを二つ返事で承諾する。楽団を離れて30年たった今も、楽団員たちの演奏の腕は確か。そして、演奏曲はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、ソリストはパリの若手スター、アンヌ=マリー・ジャケ(メラニー・ロラン)を指名。問題のパスポートも、ジプシーのヴァイオリン奏者ヴァシリが24時間で全員の偽造パスポートにビザを達し、遂に寄せ集めオーケストラはパリへと旅立っていった。到着早々、アンドレイのもとにアンヌ=マリーのマネージャー、ギレーヌ・ドゥ・ラ・リヴィエール(ミュウ=ミュウ)が現れ、彼とは旧知の仲らしい彼女は、アンヌ=マリーに話すつもりかと何かをきつく口止めする。コンサートを前に、夕食を共にするアンヌ=マリーとアンドレイ。そこでアンドレイは、究極のハーモニーに到達できたはずのレアというヴァイオリニストの悲しい運命を語り始める。自分は、レアの代わりなのか?失望したアンヌ=マリーは公演中止を宣言し、店を後にした。だが後日、アンヌ=マリーを説得しようと訪ねてきたサーシャがコンサートの最後に、両親が見つかるかも・・・と口走ってしまった。ギレーヌは置手紙と、アンドレイから昔預かった、レアの注釈つきの楽譜を残して消えてしまった。子どもの頃、飛行機事故で両親を失った、と聞かされてきたアンヌ=マリーは、演奏する決心をして劇場に向かい、パリの街で自由奔放に行動してきた楽団員も、レアのために戻れ!というメールで劇場に集合、リハも無し、ぶっつけ本番のコンサートがスタートする・・・・ボリショイオーケストラに成りすましてパリに行って演奏しちゃう、という本当にありえないっ!!という設定なんですが、原案は2001年、ニセボリショイ交響楽団が香港でコンサートツアーを行った、という実話なんだそうで。うーむ、実際に似たようなことがあったのか!!それにもうひとつ、1980年代の旧ソ連、ボリショイ交響楽団でユダヤ人団員をかばったために指揮者が解雇される事件もあったそうです。やはり、この映画でも描かれている当時のブレジネフ政権はユダヤ人の排斥運動をおこなっていた、という事実が描かれています。最初はテンポよく話が進み、無骨な感じのするロシア語と、おどおど頑張るアンドレイ、フランス語は話せるものの、なんか言葉遣いが怪しいイワン・・・次はどうなるの???と、先が気になって仕方がありません。ところどころ笑えるシーンもあるし、迫害されて排斥された、というくらい歴史的な過去を扱いつつとても前向きでバイタリティー溢れる生活をしている元楽団員のなんともキャラがいいんですねー深く紹介されるキャラはあまりいないんですが、、、、ジプシー(ロマ)のヴァイオリニストが出てくるんですがパスポートやビザの手配、靴に足りない楽器、はいよっ!とばかりにさっさと調達してきちゃって、どんな人脈???と思うんですが、演奏の腕が確かで、初めて会うアンヌ=マリーの前で、とんでもない技術のパガニーニを弾く場面など、なんかスカッとします。環境とか、学歴とか、そういうのがどうでもいいことに思える場面。途中、ちょっとあれれ?というような、雑なシーンも、ないことはないんだけど、それは、撮影に3週間もかかったという、最後の12分にわたる、実際のシャトレ座での チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲の演奏シーンでぶっ飛びます。トランペット奏者のヴィクトル(アレクサンダー・コミッサロフ)とその息子が最後まで壇上に現れず、行商をぎりぎり終えて飛び込んできたり、最初のアンヌ=マリーのヴァイオリンソロパートまで、リハもしてないオケの音がバラバラのへたくそで、会場の観客から失笑を買うとか、大丈夫なのか?というシーンも一応あるんですが、アンヌ=マリーのヴァイオリンの音色に何かを・・・レアを感じ取った楽団員が、それ以降昔の自分達を取り戻したようにすばらしい音色を奏ではじめ、それをまたアンヌ=マリーも感じ取って感極まって涙を流しながらもすばらしい演奏を披露。それだけでも鳥肌がたちました。本当に、鳥肌モンです!!!あんなヘロヘロな演奏で始まったのに、団員たちは"ある楽譜"(=ギレーヌのおいていったレアの楽譜)を演奏する彼女の姿に、何かの影を見た。そして彼女が誰であるか、レアの娘であることを、音色で理解した。・・・というのを、お互い音で感じ取る、というのが、、、下手な台詞など必要ないんですね。我々にとって、東欧ユダヤ人やロマの人たちの民族性、というのはイマイチ判り難い感じがしますが、独特のユーモアとバイタリティがあって音楽も泥臭いのに生命に満ち溢れていて魅力的。そうそう、かつての仲間を集めて再起を図るというのは、がんばれベアーズみたいだ、という映画誌の記事をいくつか見たけど、アンドレイとサーシャが仲間を尋ね回るところは、最近見直したブルース・ブラザース、っぽい感じがしました。パリ到着早々、 ウォッカのミニボトルを手に、泥酔気味で空港に着いた面々が早速夜の街中に消えてしまい、それぞれ商売始めたり好き勝手に行動しちゃってマネージャーのイワンは、一人食事を予約した店で延々ベリーダンスを見せられて、これも笑うんだけど、でもイワンは共産党員であって、党大会をする目論見があって楽団員を探すことに最初はあまり協力的じゃない、、、歴史とか民族の背景がたくさん絡んできて、実はフクザツなんですが全然重くないんです。アンヌ=マリーとオーケストラ、そしてアンドレイの感情が音となり、いつしか一体となって重なっていく・・・演奏が終わり、泣きじゃくるアンヌ=マリーと、そっと抱き寄せるアンドレイ。大歓声、総立ちの観客と一緒に、大きな拍手を送りたくなります。いやーー、チャイコフスキー、聞きなおしてみたくなりますよ。本編はチャイコフスキー以外にもたくさんの音楽で彩られています。ああ、音楽って、すばらしい オーケストラ! オリジナル・サウンドトラック
2010.06.11
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公開後、初めてのレディースデイということで、いつもより少し大きめのスクリーンでしたが、結構女性客で席は埋まっていました。多少のネタバレ、ありです。セックス・アンド・ザ・シティ2SEX AND THE CITY 2(2010年アメリカ)監督・脚本:マイケル・パトリック・キングあらすじ ベストセラー作家のキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)は、式当日に結婚をドタキャンされたミスター・ビッグ(クリス・ノース)と、遂にゴールイン。理想の結婚を求めるシャーロット(クリスティン・デイビス)は、2度目の結婚にして悲願の妊娠・出産。弁護士のミランダ(シンシア・ニクソン)は育児と仕事でパニック、セックスレスの夫に浮気されて激怒するが、愛の力で復縁する。PR会社社長のサマンサ(キム・キャトラル)は、年下の恋人とステディになるが、自由奔放な恋愛を諦めきれず前向きな別離を選ぶ……。あれから2年。4人それぞれ平穏な日々を楽しんでいたが、TVやテイクアウトばかりのビッグに、いらいらするキャリー、二人の子育てとセクシーなナニーが気がかりなシャーロット、意見の合わない上司の元での仕事に嫌気がさしてきたミランダ、更年期や高齢と戦うサマンサ、、、、新しいハプニングが次々と4人の前に立ちはだかる。そんな中、彼女たちは、サマンサの元彼・スミス(ジェイソン・スミス)の新作映画のプロデューサーに誘われて、とある砂漠の国に女だけの逃避行に出かけるのだが……。内容は、、、、だいたい予想できる範囲というか、それほどドラマもないし、もうだいたい予定調和というか・・・なので、ストーリー性にはそれほど期待してませんでした。それでもなお見に行ったのは、ドラマシリーズから見ているからやはり4人の成り行きを見届けたい、というのと4人で豪遊する、そのシーンが楽しみだったから。でも、もちろんアブダビ(実際に撮影はモロッコ)のホテルや遊んで歩いているシーン、スーク(市場)のシーンにそれぞれの衣装、見ごたえあって楽しかったけど、それ以上に、予想以上に楽しかったのは冒頭のアンソニー(マリオ・カントーネ)とスタンフォード(ウィリー・ガーソン)の結婚式シーン。この司祭が、なんとなんとライザ・ミネリ本人で、しかも歌って踊ってくれちゃうのだ。サイコーに盛り上がるし、 すごく楽しいシーンでした。ライザ・ミネリっていくつよ???還暦過ぎてるよね???スタイルはもちろん、パフォーマンスが超かっこよかったっもうひとつ、アブダビで、人がカラオケで歌うシーンがあってこれは実際には、先に4人でレコーディングしたもので口パクだったそうですがこれまた楽しいシーンでした。ファッションといえば、 砂漠でランチ、というシーンでディオールに身を包んだ4人が灼熱の太陽のもと、がっつり闊歩するのも圧巻ですが、、、刑事か、君らは?冒頭に4人が出会った当時、 80年代のファッションで4人がちょっとづつ登場するんだけど、それもなかなか面白かった。バリバリマドンナコピーのキャリーとか、バーテン時代のハデハデサマンサ、弁護士かけだしのミランダ、超お嬢様チックなシャーロット・・・さすがにドラマ始まった頃より以前の設定なんで、懐かしいやらイタイやら。劇場でも、笑いが起こってましたから。 予告などで見た、アブダビのスークで偶然会ったエイダン(ジョン・コーベット)とキャリー、その出来事をビッグに伝えるべきかどうか、、、、というシーン、てっきりキャリーはエイダンと一線越しちゃったのかと思っちゃった。なんだ、キスしただけか・・・でしたまあ、一応結婚したんだし、キスでもねー、NGだよね。隠し事はしない、と結局ビッグに打ち明けるけど、、、隠し事も種類によるんじゃないのー?なんでもないキスなら、別に言わんでも・・・アタシなら、いわないねっ・・・・なんて、あれこれ勝手に思ってしまった。とにかく、たいした波風はなくて、笑える部分も相変わらず多かったし(主にサマンサ関連だけど)、セレブだろうと経済的に自立してようと、国が違おうと生活レベルが違おうと、女性アラフォーの悩みは、案外共通した普遍的な悩みなのね・・・と、ちょっと安心したりもしました。個人的には、いつもSEXがらみでトラブル起こしたり一番年上なんで更年期や年齢と戦ったりしている、実はおちゃめなサマンサに、一番幸せになって欲しいなー、って思ってるんですねー今回は、激しいSEXシーンもいくつかあったけど(でも笑える)、多少体のラインが崩れてきた(失礼)とはいえ、50過ぎてなお、性には貪欲で前向きで、異常に楽しそうに意中の男性とエッチしているサマンサが、なんかほほえましい・・・まーー、ゴージャス気分で、 4人それぞれのファッションを堪能するもよし、中東のエキゾチックなホテルやもてなしを楽しむもよし、劇中にたくさんかかる音楽を堪能するもよし・・・・私は、ラスト近くの、Cyndi Lauper/TRUE COLORSにシビレましたドラマから馴染みの顔ぶれも、ちょっとづつだけど出てきたりしてなかなか感慨深かった。キャリーがずっと暮らしてきたあのアパートも、結局そのまま売らずに、時々仕事場として使っている、という設定でちゃんと出てきました。衣装スペースもそのままに。懐かしいね。映画の内容とかドラマ性は、それほど・・・って感じだけどドラマから長く楽しんでいるひとも、今回始めての人も、このアラフォーのパワーはナニ????いやいや、私も頑張らんと・・・・・という気持ちになっちゃう、元気になる映画でしたよーでも、時々、このひとたちやっぱ肉食・・・・って思っちゃうけど日本人とは感覚というか生理的に生まれながらに違うよねぇ~まー、内容の深みはないし、どうやら本国でも興行成績が振るわず、持ち上がっていたパート3の話は流れそうだ、という記事もみましたが、もう、中東も行っちゃったし、あれ以上ゴージャスでエキセントリックな設定の旅先とかロケ先も、ネタ切れ感があるしね。にしても、、、、、中東、ちょっと、あこがれちゃう大金持ちなら、行きたいところだ・・・・ SEX AND THE CITY :サウンドトラック SEX AND THE CITY 2:サウンドトラック
2010.06.09
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以前、梅田に見に行こうとして日程が合わず結局最近やっと見ました。路上のソリスト THE SOLOIST(2009年アメリカ)監督:ジョー・ライト 脚本:スザンナ・グラント あらすじLA.タイムズのコラムニスト、スティーヴ(ロバート・ダウニーJr.)は仕事に追われ、結婚生活も破綻し、自暴自棄になりそうな日々を送っていた。自転車で走行中転倒して怪我を負うが、それでも執筆に追われていた。そんなある日、澄んだヴァイオリンの音色を耳にする。そして、スティーヴは、無心に2弦のヴァイオリンを奏でるナサニエル(ジェイミー・フォックス)と出会った。こんなにも美しい音楽を奏でる音楽家が、なぜ路上で暮らしているのか…? そんな彼についての記事を書くために、スティーヴは彼の身元を調べ、近しい人への取材を重ねていく。そして、ナサニエルのその数奇な人生を発見していくことになる・・・。L.A.タイムズの有名コラムニスト、スティーヴ・ロペスが書いた実話の映画化。ある公園でチェロを弾くホームレスの男性の隠された秘密を追っていく。という、実話なんだそうですが、、、、ちょっと想像していたのと、雰囲気が違う作品でした・・・もっと感動的というか、心にぐぐっとくるのかな、と期待しすぎたのかなぁ初めてロペスがナサニエルと会ったとき、ナサニエルの話し方は、どこか空を見つめながら畳み掛けるように断片的な事を次々に言うんで、自閉症か何かなのかな??と、イマイチ設定がつかめないままでした。あとで調べてみると、「総合失調症」という、妄想や幻覚などの多様な症状を示す症候群で、二大精神疾患のひとつなんだそうです。そうわかると、子どもの頃はそんな症状がなく、一生懸命チェロを練習し才能を見出されて一人ジュリアードに進学する、という、まだ精神が病んでいない頃のナサニエルの描写もわかるし、音楽院で練習を積むうち、幻覚や幻聴が現れ始めて退学をせざるを得ない、といういきさつなのかな、というのもわかります。ただ、天才的な才能がありながらも、 精神が不安定になった、その描写というか原因があまり強く表現されていないので、イマイチわかりにくい。才能があるからこその、学校という場で音楽を極めていくことに適応できなかったのだろうか、それとも自宅を離れて一人で暮らしていく、そういうことに対して知らず知らずストレスをためたのか・・・子どもの頃の描写では、幻覚的なものを見た描写が1回くらいで(でも、それもイマイチ意図がわからないというか・・・)普通の生活を送っているように思ったので、そのへんのナサニエルの背景がもっと欲しかったというか、説得力が物足りない感じでした。一方、ロペスは、偶然出会ったナサニエルに、なんであんなに執着したのか。話していても少し疾患的な特徴があって、非常に会話をしにくい、感情も不安定、そういう印象があるホームレス男性に、アパートの室を提供したり、レッスンを受けさせようとしたり、コンサートを開かせようとしたり・・・・いくらコラムのためとはいえ、並々ならぬ関心を寄せるのもどことなく不思議な感じというか、しっくりこないというか・・・何度か、ロスのホームレスの現状が紹介されていましたが、かなりの数のホームレスの中に、たとえ天才的でも、埋もれた才能を見つけるのは凄く大変なこと。だから、この偶然はすごい偶然なんだ、とは思います。ただ、ナサニエルの気持ちをかなり無視した形で事を強引に進める、ある意味、それなりの社会的地位と生活能力を持つロペスの、傲慢というか、、、、自己満足というか、、、、そういった部分がやはりそれまで怒ることのなかったナサニエルの怒りを買い、突然ロペスを拒絶する、というシーンは納得できました。とりあえず救われたのは、 偶然出会ったホームレスの天才的音楽の才能を見つけ、環境を整えて、そしてそのホームレスは世界的音楽家となって再生した・・・という話であれば、逆に映画的、作り話的でがっかりしたかも、と思うんですが、結局ナサニエルは、音楽家になったわけではなく、ロペスという、友人を得て、精神的な部分の充実を少しずつ得てそれまで接する事を拒んできた家族とも話すようになり、逆にロペスも家族との関係をほんの少し修復できたかも・・・・といった、少し曖昧な感じで終わったところが、良かったかな。ナサニエルをなんとか再び音楽界に、、、と思うロペスが、彼をオーケストラの練習に連れて行く段取りをつけ、でも自分の荷物を置いて出かけるのを嫌がるので会場まで二人で全ての荷物を押して走る!というところは、もしかしてこれで二人のぎこちなさが解消??と思ったけど・・・やはり、閉ざされたナサニエルの心は、そう簡単ではなかったし・・・人間はそう簡単ではないのだ、とつくづく思った場面。そりゃあね、 路上生活にまでなってしまったナサニエルが、再び音楽界に旋風を巻き起こすような音楽家になった、という話であれば、確かに感動的だし、人生って面白い、と思えるかもしれませんが、そうではなかったところが、実話のリアルな部分なのかもしれませんね。最後の最後に、初めてロペスとナサニエルが、そっと握手する、そのシーンが良かったかな。別に大々的にハグする、とかそういうのは必要なくて、、、路上で自分の好きな音楽を、限られた状況ではあっても好きなように接していく、別に定住しなくても定職がなくてもいいんじゃないか???見ていくうちに、価値観も少し変わっていった気がします。全編流れる、ナサニエルの大好きなベートーヴェン、なかなか重みがあって、いい感じです。 路上のソリスト 【DVD】 路上のソリスト(原作本) 路上のソリスト オリジナル・サウンドトラック 路上のソリスト / Soloist 輸入盤 【CD】
2010.05.27
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久々に見た~そして、これまたアップするのが久々のアメリカ映画・・・ウェディング・シンガーthe Wedding Singer(1998年アメリカ)監督:フランク・コラチ 脚本:ティム・ハーリヒ あらすじ ウェディング・シンガーのロビー(アダム・サンドラー)は結婚式の当日に花嫁(アンジェラ・フェザーストーン)に逃げられ、失意のどん底。一方、ウェイトレスのジュリア(ドリュー・バリモア)は結婚式を控えてマリッジ・ブルー気味。二人は友達として意気投合するが、ロビーがジュリアの相談に乗るうち、互いに友情を超えた思いが芽生える。彼女の結婚が一週間後に迫ったある日、ロビーは彼女の婚約者、グレン(マシュー・グレイヴ)の正体が、食わせ者のプレイボーイだと知る。ロビーは二人の乗った飛行機に飛び乗り、ミュージシャンのビリー・アイドル(本人)ら居合わせた乗客たちの応援を受け、自分の思いを歌に託して伝える。ようやく自分が本当に愛しているのが誰かを知った彼女は、彼の胸に飛び込んだ。・・・話としては、こんな感じで結構単純なんですが、、、、何度も繰り返してみてしまう、そのわけは、ハッピーエンドってのもあるけどまだ、インターネットも携帯電話もなかった1980年代のアメリカの田舎町、その中で1980年代の音楽をバックに、一生懸命なジュリアとロビーの笑顔が本当にいいからなんですね~ドリュー・バリモアの本格復帰作を見たのは、多分これが初めて。とにかく、ちょっとぽっちゃりしてるんだけど、カワイイったらありゃしない。アダム・サンドラーとは50回目のプロポーズでも共演してるし、他にもたくさんラブコメに出てますが、断然この作品のジュリアは相当カワイイです。。アダム・サンドラーも 多分この映画で多分初めてみた。設定が80年代とはいえ、この髪型は無いだろーーー・・・って思った・・・でもねー、感情を抑えて表情を変えずにしゃべるしぐさとか、歌ってるシーンとかサイコーだし、笑顔がやはり優しい。ウェディングシンガーって、日本ではほとんど馴染みの無い職業でなんのことやら・・・??って思うけど、歌って踊って飲んで騒いで・・・と言う結婚式が一般的な国では盛り上げ役、まとめ役として大変な仕事だろーな、なんて思いました。主役二人の笑顔が最高にキュートで、結論を言えばハッピーエンドなんだけど、それ以上に脇の人たちも面白いというか・・・なんたって、チョイ役もいいところの、スティーブ・ブシュミ。最初にロビーが歌っている結婚式の新郎の兄、ってことだけど酔っ払ってくだまいて大変、という顰蹙な役。ラストにもちょこっと出てきます。チョイ役も相当数こなしている役者さんだし、逆にこういった役こそ彼が活きるともいえる・・・どっちにしろ、大好きですね~。さて、わたし的にこの映画が好きなもうひとつの要因は・・・やっぱ音楽でしょうね~~一番聞いていた時代の洋楽で、しかも王道のヒットチャートからはちょっと外れているようなチョイスもなんかいいのだ。全編、たくさんの音楽がかかるため、サントラは2枚あるみたいです。一枚目 01. ラジオスターの悲劇(ザ・プレジデンツ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ) 02. 君は完璧さ(カルチャー・クラブ) 03. マジック(ポリス) 04. ハウ・スーン・イズ・ナウ?(ザ・スミス) 05. ラヴ・マイ・ウェイ(サイケデリック・ファーズ) 06. ホールド・ミー・ナウ(トンプソン・ツインズ) 07. エヴリデイ・アイ・ライト・ザ・ブック(エルヴィス・コステロ) 08. ホワイト・ウェディング(ビリー・アイドル) 09. チャイナ・ガール(デヴィッド・ボウイ) 10. ブルー・マンデイ(ニュー・オーダー) 11. パス・ザ・ダッチー(ミュージカル・ユース) 12. ダイアローグ 13. サムバディ・キル・ミー(アダム・サンドラー) 14. ラッパーズ・デライト(シュガーヒル・ギャング・プラス・エレン・ダウ) 2枚目 01. 君はトゥー・シャイ(カジャグーグー) 02. イッツ・オール・アイ・キャン・ドゥ(カーズ) 03. トゥルー(スパンダー・バレエ) 04. スペース・エイジ・ラヴ・ソング(フロック・オブ・シーガールズ) 05. プライヴェート・アイダホ(B-52’s) 06. マネー(フライング・リザーズ) 07. ユー・スピン・ミー・ラウンド(デッド・オア・アライヴ) 08. ジャスト・キャント・ゲット・イナフ(デペッシュ・モード) 09. ラヴ・スティンクス(J.ガイルズ・バンド) 10. ユー・メイク・マイ・ドリームス(ダリル・ホール&ジョン・オーツ) 11. ホリデイ(マドンナ) 12. グロウ・オールド・ウィズ・ユー(アダム・サンドラー) 劇中、ロビーのウェディングシンガーバンド仲間、ジョージ(アレクシス・アークエット)が歌う場面が何度か出てくるんだけどこれはまさにボーイ・ジョージか、どっちかというとピート・バーンズかな?モロ、そういう化粧と衣装で、オネエ系なキャラなんだけど、結婚式の客にはちょいと気味悪がられてたり・・・歌う曲も、カルチャークラブかデッド・オア・アライブをチョイスでなんか笑えるし。また、だーーーい好きだったトンプソン・ツインズのホールド・ミー・ナウもいいところでかかったりして、あの頃の洋楽ファンにもたまらなく魅了的。最後、いろいろすれ違いがあって、 うまくいくのかな??と不安になるけどグレンとジュリアがラスベガスで簡単な結婚式を挙げる、と知り飛行機(それもファーストクラス)で追いかけ、ビリー・アイドル本人も居合わせたその飛行機で、そのファーストクラスや乗務員の協力を得て、とうとう最後には自作の歌でジュリアにプロポーズ・・・・んな、アホなという機上のプロポーズだけど、これまた歌詞がうるっと来るような嬉しい歌で、ほほえましいのです。他にも、 ロビーが歌を教えていたおばあちゃんが、何気に彼の味方で、励ましてくれたり、、、、自慢のミートボールを、タッパがないから手にのせる、、、というお茶目なシーンとか、相棒の運転手、ウェイトレス仲間、二人を応援してくれる人たちがたくさんいて、グレンはあまりかっこよくないし遊び人で胡散臭いから、ジュリアが本当にハッピーになって結構スッキリするのでした。ジュリア、なんで4年も付き合ってグレンの性格、わからなかったの???・・・なんて、フツーなら私も気になるんだけど、それも吹っ飛ばしてくれる感じ。なかなか幸せな気分になれる映画です。
2010.05.26
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せっせと整理してるんだけど、膨大な映画の山、どうにもこうにも・・・・なので、結局大好きな、昔よくみていた映画から整理してましてこれも大好きな映画ですね何十回見たことか・・・・それでも、やはり面白い。DIVA (1981年フランス)監督:ジャン・ジャック・ベネックス 脚本:ジャン・ジャック・ベネックス、ジャン・ヴァン・アームあらすじ シンシア・ホーキンズ(ウィルヘルメニア・ウィギンズ・フェルナンデス)は、非常に美しく知的で、世界最高の声の持ち主といわれている黒人のオペラ歌手。しかし、彼女の見事なソプラノは、コンサート以外では聞くことができない。彼女は自分の歌を決してレコーディングしないのだ。そんな彼女の大ファン、郵便配達夫のジュール(フレデリック・アンドレイ)は、18歳の純情な青年。ガレージを改装したロフトに住む彼の楽しみは、カセット付きのバイクに乗ってシンシアの歌を聞くこと。そして夢は彼女と二人で街を散歩すること。そのシンシアがパリでコンサートを開いた。チャンスとばかりそっと客席から彼女のアリアを、ヴァイオリンケースに仕込んだナグラ(NAGRA=録音機器)で録音するジュール。かなりの音質で録音した彼女の歌声に満足するジュールだが、その後ろの席に謎の東洋人の男たちが座っていた。一方、元娼婦のナディア(シャンタル・デリュアズ)が、ある組織の秘密をすべてカセットテープに吹きこみ、復讐を決意して逃亡するが、組織の殺し屋に殺される。彼女の死の直前に偶然居合わせたジュールは、彼のカバンの中にその告白テープが彼のモビレッタ(原付自転車)に投げ込まれたのに気がつかなかった。ナディアの隠した、売春組織の内幕を暴露した告白テープ、ジュールが録音した存在しない筈のディーバのテープ、その2本のテープを巡って、ジュールはテープを抹消しようとする組織の殺し屋、録音テープで海賊版を作りたいアジア人業者、それを追う警察などにつきまとわれることになってしまった。しかし、レコード屋で会った アルバ(チュイ・アン・ルウ)という不思議なベトナム人の女の子と、彼女と暮らすギリシャ人のゴロディッシュ(リシャール・ボーランジェ)の二人に助けられ、彼は事件から逃れることができる。公演でシンシアのドレスを盗んだジュールは、返却するために彼女の宿泊ホテルを訪れる。最初は憤慨したシンシアも素朴なジュールと話すうちに心を許し、二人は親密になっていく。事件が解決したあと、録音テープもシンシアへと帰っていきジュールはシンシアとの夢の触れ合いが叶うのだった・・・原案はドラコルタの同名小説、こちらも学生時代に映画を見たあと読みました。ジャン=ジャック・ベネックスの、後の作品ベティー・ブルーが大好きで同じ監督作ということで見たんだけど、こちらは監督の長編第1作。多分、ベティーの後に見た気がします。青の色彩が本当に深くてきれいだし、 決して明るい色調の映像ではないんだけどパリの風景や街中の建物、地下鉄、それになんと言っても主人公ジュールの住む、天井から スクラップ・カーがオブジェとして飾られた、部屋中イラストだらけのとても不思議なロフト、それからポップ・アートが点在し、少女アルバがローラー・スケートで走りまわるゴロディシュのこれまた不思議なアパルトマン、またはジュールが警察、または殺し屋から逃げ回る、パリの地下鉄の迷路の様な複雑さ、、、、、 最初、話を追うのがちょっと大変だったりします。仕事中のジュールと、別に殺し屋にどうやら追われている女性、ナディア。はだしで逃げている彼女の異様さもあるけど、刺される前にジュールのバイクのかばんにカセットを入れ、それとはまた別に女性刑事と情報屋もいて、その関係性がしばらくよくわからないんだね。アルバとはレコード店で出会うんだけど今は懐かしいLPレコードを巧妙に盗み出すアルバに興味をもったジュールが結局アルバと住むゴロディッシュとも会うことになる。 この、ゴロディッシュもかなり不思議な人物で何をしてるのかもわからないし、だけど事件の黒幕と対等に渡り合い、最後にはやっつけちゃう(っていっても、頭使って・・・なんだけど)。料理中にスノーケルつけちゃうお茶目なところも最後に到達するまで、結構登場人物が死んでいくんですが、そのむごたらしさを感じないのは、やはり映像がとにかくかっこよくて話もとてもよく出来ているし、キャラがどれも魅力的だからでしょうかね。そして、歌姫シンシアとジュールの、不思議な穏やかな恋。ジュール、設定ではまだ18歳だからね。シンシア、本当にキレイです。ドレス盗まれて最初は怒るけど、自分のコンサートのために他の国まで原付で走ってくる、というひたむきなジュールに心安らぐものを感じて、一緒の時間を静かに過ごすんですね。これまた、、、、、絵のようで。以前、TO-Yの中のフランス映画という記事で、コミックTO-Yの中に出てくる殺し屋、それがこのDIVAに出てくる殺し屋だ、と書きましたが、本当に台詞までそっくりです当然、残忍ではありますが、なんか目が離せないキャラとなっています。これがねー、ほぼ30年前の作品ですから・・・今見たって、本当に面白いし新鮮なんです。こういった作品ばかり見ていると、ハリウッドのドッカンドッカン言ってるスペクタクル超大作!みたいなのは、だんだん見るのが辛くなるこのへんの映画にはまっていた学生時代、しまいには、アメリカ英語の映画すら、言葉が雑に聞こえて見るのためらっていましたから・・・この映画も、シンシアの歌うオペラワリーのアリアはじめ、サティのジムノペティのアレンジ、オリジナルも含めて曲がとてもいいんですね。やはり、ストーリー、キャラ、映像美、そして音楽。この一体感がたまりませんね。
2010.05.20
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これも、かなり好きな作品です。フィルムとビデオ、カラーとモノクロ、写真、アニメーション、画像の分割、早送り、コマ送りなど、本当にいろんな手法を駆使したかなり斬新な映像で、そのバックでずっと鳴り続けている音楽は超カッコいいどれもこれも、初めて見た当時かなり新鮮な映像で、そしてそれは、今見ても超新鮮です。ラン・ローラ・ラン LOLA RENNT(独題)/Run Lola Run(英題)(1998年ドイツ)監督・脚本:トム・ティクヴァあらすじ午前11時40分、ローラ(フランカ・ポテンテ)の家に電話が鳴る。裏金の運び屋をしている恋人マニ(モーリッツ・ブライブトロイ)が10万マルクを電車の中に置き忘れたというのだ。それがないとボスに殺されてしまう、 どうすればいい?今すぐ来てくれ、と懇願するマニ。12時までの20分で10万マルクを手に入れるため、ローラはひたすらベルリンの町を走る。ローラは銀行頭取のパパ(ヘルベルト・クナウプ)のところへ向かう。すると、パパは愛人と密会中。10万マルクが手に入らないどころか、ローラが自分の子供でないことや、離婚すると言われる始末。守衛は一言、「そんな日もあるさ」。銀行を後にして待ち合わせの場所に行くと、マニは電話ボックス前のスーパーへ、強盗に入っていた。どうしようもないローラも、彼に加担する。店から出ると警察に囲まれ、ローラが誤って撃たれてしまった!!時間は電話が鳴るところまでさかのぼる。前回同様パパの銀行へ行くが取り合ってくれないので、パパを人質に銀行強盗を働く。金を手に入れ、外へ出ると特殊部隊が銀行をとり囲んでいる。撃たれるかと思いきや、特殊部隊がローラを安全なところに連れ出してくれた。待ち合わせの場所でマニの姿を見つけるが、彼は救急車にはねられてしまった!再び電話が鳴るところまでさかのぼる。パパの銀行へ行くと入れ違いにパパが車で外出してしまう。仕方なく有り金をはたいてカジノヘ行くと大当たりし、10万マルクを手に入れる。一方、マニはホームレスが10万マルクの入った袋を持って自転車に乗っているのを見つけ、後を追う。ピストルと交換に袋を取り戻し、10万マルクをボスに手渡すことができた。 ・・・・と、文字であらすじを書くと(引用ですが・・・)こんな感じなんだけど何のことやらわからないと思いますバックには、より疾走感を増すテクノサウンドが鳴り響き、電話を受け取る場面から再スタート、という、3パターンのストーリーなんですね。最初のパターンは、どうすればいいか悩んだ挙句、ローラは父親の働くドイツ外為銀行まで走って行くわけです。父親から金を借りようとするが、愛人との口論をしていた父親はその腹いせもあってローラの話を拒否、その上、家を出て行く、とまで言われてしまいます。仕方なく、ローラはそのままマニとの待ち合わせ場所まで走って行くんですが、約束の時間に間に合わず、ローラはマニがスーパーに押し入っていくところを目撃、二人は金を奪って逃走するが警官に包囲され、ローラは胸を撃たれてしまいました・・・・つまり、大失敗、最悪の結末のパターン。ローラは、マニと過ごした甘い時間を思い出す。大好きなマニ・・・・・こんなところで終わるのイヤだ!!!そうすると、、、、、場面はまたまた 赤い電話がなるシーンにもどります。母親がシャンプー買ってきて~という、その声を尻目に、家から飛び出すローラ。アパートの階段で犬を連れた住人に会うところも一緒。ここはアニメ映像に変わるんですね~面白い・・・初めのほうは、1回目のトライ()と同じような感じで進むんだけど、ほんの数秒、いや数分の1秒程度ずれている感じ。ちょっとだけ出会う人のタイミングとか、かける言葉とか、その人たちのフラッシュバックされる様子が変わってきます。そして、父親の銀行に着いたあと、今度は愛人ともめている父親を直接目撃、それをネタに父親を脅して10万マルクを強奪するローラ。銀行の外で警官隊と鉢合わせするが、脱出した人質と勘違いされて保護され、現場から離れることに成功。ローラは待ち合わせに間に合い、マニの強盗を止めるが、今度は彼が車に撥ねられてしまう!マニの強盗を止めたところまでは、少しいい結果に変わったのに、今度は大事なマニがはねられちゃって、、、、、これも失敗。大好きなマニ、こんなところで死なないで~~!!そして、またまた場面は電話が鳴るところ。またまたローラは自宅から走って走って、父親の銀行にたどり着くが、彼は知り合いの車に乗って去ってしまった。再び走り出したローラはカジノを見つけ、所持金はたいて100マルクのチップをたった1枚買い、なんとか入れてもらう。彼女はルーレットの同じ番号に二回続けて賭け、見事に大当たり。10万マルク以上の大金を手に待ち合わせ場所へ向かう。一方マニは袋を置き引きしたホームレスの男を偶然に目撃し、何とか追いついて、拳銃と引き換えに、金を取り戻す。無事依頼主に金を返したマニは、カジノで手に入れた大金を持ったローラと、やっと再会する・・・ローラが走っているその間、ベビーカーを押した女性にぶつかりそうになったり、自転車を盗んだ男に会ったり、車にぶつかりそうになったり、果てにはマニの金を持ち逃げしたホームレスともすれ違う。その、一瞬一瞬の登場人物の、過去や未来が瞬時に何カットか映し出されるんだけど、それはローラの行動や一言かける言葉によって少しずつ変わっていく、という細かい設定が、これまた面白い。そういった、ちょっとした時間のずれやローラの感情で変わっていく、それぞれの20分は、1回目よりも2回目、そして3回目とそれぞれが伏線として表現されていて、何度も確認のために見てしまいます一応、ローラが強く願ったり、大きな声でかんしゃく起こしたりすると時間が遡ったり、不思議な現象がおきている、、、、ともいえますが、そのへんの詳しい描写はありません。別に必要もないと思うし。ローラの、マニに対する強い想い、それだけでいいんですっちょっと不思議な、でも実は・・・ラブストーリーなんですね~そして、このところ映画ネタをよく書いてますが、結局私が好きなパターンは、色やアングル、撮影方法など凝った映像以外に音楽がとっても重要。この映画は、監督・脚本のトム・ティクヴァの他、ジョニー・クリメック、ラインホルト・ハイルといったミュージシャンが参加していてそのサントラもかなりカッコいいんですね~ 「ラン・ローラ・ラン」オリジナル・サウンドトラック一番使われているBGMは、フジTV系の逃走中でハンターが逃走者を追う際に使用されています。先日も沖縄編、放送してましたね~でも、映画見直して、初めて気づいたんだけどね ラン・ローラ・ランこの、疾走感とか音楽との相性、ドイツの街並み、そして全編ほとんど走っている赤い髪のローラ・・・・どうなるんだろう、次はどう変わるんだろう・・・という先の気になる展開、、、、独特の雰囲気を説明するのは難しいので一度試しに、ご覧あれ。
2010.05.19
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これまた、学生時代に好きで良く見たジム・ジャームッシュ監督の作品。紹介してくれた男友達は、今思えばトム・ウェイツみたいだったなーもっと顔がシャープで細身だったけど、、、あんな帽子を常にかぶってました。これは、5つの都市のオムニバス映画。オムニバス、という形態が苦手な方には、ちょっと退屈かも?でも、私は好きなんですよね~・・・・観たあとに、ちょっとほっこり。ナイト・オン・ザ・プラネットNight on Earth(1991年アメリカ・フランス他)監督・脚本:ジム・ジャームッシュ あらすじロサンゼルス、午後7時7分ワゴン・タクシーの運転手コーキー(ウィノナ・ライダー)が乗せた客は、キャスティング・エージェントのヴィクトリア・スネリング(ジーナ・ローランズ)。新作の女優を探すのに苦労しているヴィクトリアは、乱暴な言葉使いだが生き生きとしたコーキーに、映画に出ないかと誘うのだが、彼女は整備工になる夢があるから、と断わる。ヴィクトリアは残念そうに、しかし少しうらやましげに見送った・・・ニューヨーク、午後10時7分 寒い中、若い黒人の男ヨーヨー(ジャンカルロ・エスポジート)が、やっと拾ったタクシーの運転手ヘルムート(アーミン・ミューラー・スタール)は、東ドイツからの移民で今日が初仕事。運転もろくにできず、たどたどしい英語を喋るヘルムートにイラつくヨーヨーだったが、言葉をかわすうち、昔、道化師だったという彼に打ち解ける。夜道で会った義妹アンジェラ(ロージー・ペレズ)を連れてヨーヨーは家へ帰り、ヘルムートはマンハッタンの戻るべく、夜の街へと消えてゆく。パリ、午前4時7分酔客に腹を立て彼らを追い出したコートジヴォアール人運転手、イザーク(イザーク・ド・バンコレ)のタクシーに、盲目の若い女(ベアトリス・ダル)が乗り込んでくる。道順を指図し、トンネルに入って「この道じゃないわ」と注意する女にムッときたイザークは「俺の肌の色が分かるか」と絡み、女はすまして「私は色を感じるのよ」と言った上にイザークの出身地まで当ててしまう。目的地に着き、ロワーズ河岸を歩く女の耳に、車が衝突する音と「お前は見えてるのか!」とイザークを罵る声が聞こえる。ふっと笑みを浮かべるイザーク・・・ローマ、午前4時7分 無線相手に喋りまくっていた運転手ジーノ(ロベルト・ベニーニ)は神父(パオロ・ボナチェッリ)を乗せる。勝手に懺悔を始めたジーノの破廉恥な言葉に心臓の弱い神父は薬を取り出すが、ジーノの急ブレーキで落としてしまう。更に続くジーノの言葉に神父は逐に心臓が止まってしまい、ようやくことの重大さに気づいたジーノは死体を降ろして公園のベンチに座らせ、開いたまま死んだ神父の目に自分のサングラスをかけて逃げ出す。ヘルシンキ、午前5時7分 雪の街で運転手ミカ(マッティ・ペロンパー)は、酔いつぶれた男アキ(トミ・サルミラ)と同僚の労働者2人(カリ・ヴァーナネン)(サカリ・クオスマネン)を乗せる。アキにとって今日がどんなに不運な1日であったかを説明する2人に、ミカは自分の体験を語り始める。やっと生まれた赤ん坊が早産で、1週間も持たないと医者に宣告された。ミカと妻は愛情を押し殺していたが、赤ん坊は小さな体で生き続けた。愛情を注ごうと決心した翌朝、赤ん坊は息を引き取った。2人は悲しい話に啜り泣き、ミカを抱擁して車を降りていく。残った酔っ払いアキの無事を見届けて、ミカのタクシーは雪の街路を走り去る。ざっと引用させていただきましたが・・・それぞれ、その街の夜の表情が個性的なんですねー日本人からすれば、欧米、って片付けてしまいそうですが時折映る街角や、ライトの数、道の雰囲気、路駐の車、、、、それなりにその街を想像できます。どの話も、これといって大きな事件が起きるわけではなく、たまたま乗せた客と、その運転手の会話なんですが・・・タクシーに乗ることは、私は少ないですが、話しやすい運転手とか、話が面白い運転手、ちょっと雰囲気の悪い運転手、本当に色々いて、狭い空間の短い時間にたくさんのことが経験できますよね。実質、どの話も、タクシーの中での話で、運転手と客、という形なので、登場人物もシンプルでわかりやすい。個人的には、NYの話が好きです。運転手のヘルムートは、東ドイツからNYに来た、ということになっています。この映画が作られた前後にドイツは統合しているんですが、時代を感じてしまいますね。他にも、久々のベアトリス・ダルが、常に白目むいてて、本当に目を患ったの?と感心したり、ウィノナ・ライダーがめちゃカワイイとか、ジーナ・ローランズも相変わらずクールでカッコいい、とか、ロベルト・ベニーニみたいな運転手だとやっぱウザそう・・・とか。ジム・ジャームッシュの映画らしく、音楽はトム・ウェイツ。淡々としていながらかっこよくて、他の監督作品同様、私は好きな雰囲気の作品。モノクロ作品が多い中、前作のミステリー・トレイン同様、カラーというのもあって、結構感情移入しやすい、というか、観やすい感じはありますね~録画整理で、最近ジム・ジャームッシュ作品も立て続けに見てますが好きな作品、私にとって印象深い作品が多いので、またボチボチアップしていきます ナイト・オン・ザ・プラネット 【DVD】
2010.05.18
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久々にくだらな過ぎて苦笑い・・・・持っていた録画の整理ですが、保存版にはなりませんでした東京ゾンビ TOKYO ZOMBIE(2005年「東京ゾンビ」製作委員会)監督・脚本:佐藤佐吉あらすじ 近未来の東京江戸川区のとある消火器工場で働くアフロのフジオ(浅野忠信)とハゲのミツオ(哀川翔)。柔術の達人であるミツオを慕うフジオは、毎日柔術の練習にあけくれ、師弟のような強い絆で結ばれていた。そんなある日の昼休み、いつものように2人が柔術の練習をしているところに本社の社員、藤本(志賀廣太郎)が現われ、ミツオをいたぶり始める。それを見ていたフジオは衝動的に藤本を殺してしまう。仕方なく2人は死体を産業廃棄物のゴミ山“黒富士”に捨てる。ところが、同じように黒富士に捨てられた死体が次々とゾンビ化して復活、増殖を始め、瞬く間に東京を埋め尽くす。テレビでは、ホラーセラピスト秋山(楳図かずお)が、黒富士が原因だ、と唱えていた。工場にも、埋めたはずの藤本があらわれ、柔術で戦うフジオとミツオ。だがとんでもない数のゾンビが工場を襲ってきてついに二人は車で逃げ出した。車で北へ向かえ、というミツオ。サンボをやってる強い男がロシアにたくさんいるからだというが、納得できないフジオ。だが、胃がんをわずらうミツオには時間がない。食料を調達するために寄ったコンビニで、ミツオはオンナ(奥田恵梨華)を助け車に乗せるのだが、逃げる時に足をゾンビにかまれたミツオは、フジオに強くなりオンナを守るよう遺言して、川に飛び込んでしまった。5年後、ゾンビが徘徊する東京では、生き残った金持ちたちが娯楽のために人間とゾンビを闘わせる「ゾンビ・ファイト」を行なっていた。その中にファイターとして闘うフジオの姿があった・・・うーむ、なんか話が散漫。 ハゲ親父のアニキ、哀川翔と、アフロの浅野忠信のインパクトはありますがそれだけ、いうか、内容にキレがなくて途中飽きちゃいましたホラーってんでしょうかね、ゾンビに急所かまれちゃって血がどばー、とかそれなりにおどろおどろしい、エゲツないシーンもあるんだけどなんか興味が続かないというか・・・好きじゃないのもありますが。こういった、わざとユル系、B級っぽいつくりの映画でもキャラが凝ってるとか、本筋がしっかりしてるとか、その上でナンセンスな笑いがある、というのは案外見ていても面白いことが多いんですが、、、、これは、最初の主役のインパクトのみで、その後話が終わるまで興味が続かなかったなぁ~~多分、ジャンルとしてあまり好きじゃないだけかもしれませんが、、、まーー、見ても見なくてもいい映画?(ファンの方はすみません) DVD 東京ゾンビ DVD 東京ゾンビ プレミア・オブ・ザ・デッド <初回生産限定> 東京ゾンビ/サントラ[CD]曲は、ところどころ良かったりして、ちょっと期待したんだけどなぁ~
2010.05.18
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これも大好きな作品。若い頃好きだった映画って、好みや感性が変わった今、見てどうなんだろう??・・・と思ったけど、やっぱり好きなものは好きだなぁ~若者の憧れや葛藤、といったものは、普遍だから・・・なのかも。プリティ・イン・ピンク /恋人たちの街角 PRETTY IN PINK(1986年アメリカ)監督:ハワード・ドイッチ脚本:ジョン・ヒューズあらすじ 自らの服は自分でリメイクしながら、アルバイトでつましい生活を送っている高校生のアンディ(モリー・リングウォルド)。父ジャック(ハリー・ディーン・スタントン)は妻が家を出て以来、転々と職を変えており、娘にいつも尻を叩かれている。アンディの悩みは、1ヵ月後に迫ったプロムにエスコートしてくれる相手のこと。彼女はアルバイトでイオナ(アニー・ポッツ)が経営するレコード店で働いている。ある日、同級生で超リッチな大手電気会社の息子、ハンサムなブレーン(アンドリュー・マッカーシー)がバイト先にやってきた。後日、図書館で勉強していたアンディに、PCを使って話しかけてきたブレーンは、アンディにデートを申し込む。大喜びのアンディ。一方、アンディに恋している幼馴染のダッキー(ジョン・クライヤー)はそんなアンディが心配でならない。ブレーンは親友のステフ(ジェームズ・スペイダー)の家で開かれているパーティにアンディをつれていったのだが、彼らのようなブルジョアの典型的なお坊っちゃんパーティー、ステフやパーティーに来ていたほかの客はアンディを疎ましく思う。そして、自分の家の貧しさを自覚させられるアンディ。ブレーンは、アンディをプロムに誘い、デートを重ねるがステフに「あんな貧乏人とつきあうなら絶交だ」と言われて悩み、その後アンディの電話にも出ない日が続く。数日後、父がアンディにプロム用のピンクのドレスを買ってきた。学校でブレーンを詰問するが、ブレーンは他の人をプロムに誘った、と言う。怒り落ち込むアンディはイオナのアパートを訪ね、イオナがプロムの時に着たというドレスをゆずりうけ、父のくれたドレスと一緒に自らデザインして新しいドレスにリメイクする。心残りにならぬようにと、1人でプロムに出かけたアンディだったが会場には、ケンカしたままのはずだったダッキーが笑顔で迎えてくれた。緊張した面持ちで会場に向かったアンディとダッキーが見たのは、片隅のテーブルに一人ですわっていたブレーン。アンディに歩み寄ると、「君が信じるものを信じる。愛してる」と言って立ち去った。「追いかけないと、もうつきあわないぜ」というダッキーの言葉に後押しされ、ブレーンを追いかけたアンディ。駐車場で2人は抱き合い、キスをするのだった・・・アルバイトして服も手作り、パパは職を転々・・・けど、クサルことなく勉強に励んで成績は優秀、な女の子と、その子に魅力を感じて一旦は自らの友達付き合いも無視して付き合おうとするお坊ちゃん、そして彼女と似たような生活スタイルの幼馴染の男の子、との三角関係・・・で、プロムでめでたし、というのは、一見よくある話かもしれませんが、、、、まずはモリー・リングウォルドの、 決して美人ではないけど非常に魅力的な表情、そして見ていても本当に楽しい、自分というキャラをよく知ったアンディのファッションセンス、それと自分を曲げない信念の強さ、といった、役者とキャラのマッチングがサイコーです。ブレーン役のアンドリュー・マッカーシー、セント・エルモス・ファイヤーでも優しい二枚目役で、あまり浮かばれない恋をしてますが、品のいい上流階級のおぼっちゃん、てのがとても合ってると思います。そのおぼっちゃん友達で、 いくら誘ってもアンディが相手にしてくれない逆恨みもあるのかやたらと冷たくあたる嫌味なステフ、これはジェームズ・スペイダーでこれもはまってると思う。彼は、この映画の3年後くらいのセックスと嘘とビデオテープでカンヌの主演男優賞を取っていて、そっちのほうが印象深いかな??でも一番のお気に入りキャラは、 アンディのバイト先のオーナー、イオナ。声も、奇抜なファッションやメイクも、なんかシンディ・ローパーみたいですごく魅力的なんだよね~。いつもアンディの相談にのってくれてさ。パパもいいのですよ、 アンディに仕切られっぱなしなんだけど、とても娘を愛していて、いつも相談に乗る。この前書いた すてきな片想い でも思ったんだけど、娘と父親の関係、というのが、日本とはちょっと感覚が違うとうか、、、アンディも、ブレーンにプロムに誘われた事を、素直にパパに報告。なんか、とても素敵な関係だと思います。幼馴染のダッキーは、ブレーンのことでアンディと大喧嘩し、仲直りできないまま最後まで話は進むけど、ブレーンに冷たくあたるステフに、くってかかったり、影ながらアンディを応援しているところが、けなげで泣けるんだな。そして、最後のプロムでは、かっこよく決めていて、ある意味アンディとはお似合いなんだよね~でも、ブレーンのところに行くよう後押しして、会場に一人になっちゃうと、最後には、美人の女の子が、ちゃんとダッキーを見初めて?一応その場はくっついちゃうんで、ちょっとホッやっぱ、全部が丸く収まってハッピーなほうが、見ていて嬉しいし、ダッキーはいいキャラなんで、、、、浮かばれないままだと悲しいもんね。あと、個人的には、アンディとブレーンがうまくいってるシーンがもうちょっとあればいいのに・・・って思っちゃう。ブレーンが連れて行ってくれたステフのパーティーはアンディは居心地が悪く、アンディのいきつけの生バンドが入っている店は、ブレーンが困り気味。それでも、一緒の時間を作ってのデート、というのは、その後、乗馬クラブの厩舎で会ってるところぐらいだからさ~映画の題名は、イギリスのニューウェイブバンドPsychedelic Fursの同名曲「Pretty In Pink」からとられていて、これまた効果的。監督のハワード・ドイッチは、同時期のMTVで活躍したミュージック・ビデオ出身の監督、というのもあるんでしょうか、どのシーンの音楽も、とても印象的だし映像とめちゃ合ってる、って思います。なので、ベタな展開なんだけど、あまりベタに感じないというか・・・映画なんだけど、映画っぽくないというか・・・ちなみに、楽曲提供は、80年代初期のニューウェーブが中心。O.M.D(オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク)、Echo and The Bunnymen、New Order、The Smiths、INXS、そしてテーマ曲「Pretty In Pink」を歌うPsychedelic Furs…。ぐおぉぉ~、懐かしい・・・・New OrderやINXS、よく聴きました・・・映画の中では、Otis ReddingのTry A Little Tendernesという曲にのってダッキーが口パクで踊りを熱演するシーンがあるけど、結構長い・・・気がしますあそこは、もうちょっと短くても良かったかも。。。いつも早送りしてしまうから。とにかく、自分の気持ちに真摯に向き合って、親も環境もかんけーないのっ・・・っていう、若い恋、、、いいっすね~~っていう作品です プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角(DVD)
2010.05.17
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