まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2021.11.13
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NHK「日本人のおなまえっ!」は、
カムカムエヴリバディとのコラボ企画で岡山特集。

赤木アナも岡山出身。
甲本雅裕も、西田尚美も、岡山出身なんですね。
宮崎美子は「ボス恋」のときの萌音の母親。

番組の内容は、
ほぼ一昨年の「ブラタモリ」の復習でした。
わたし的には、やっぱり 鬼滅がらみ の話になります。



古代の吉備国は、
ヤマト王権の四道将軍だった吉備津彦 きびつひこ に侵略されたのですが、
なぜか現在の岡山県民は、
吉備津彦=桃太郎のことを地元のヒーローだと思ってる、って話(笑)。

まあ、敗戦後の日本が、
米英文化を崇拝したのと同じことですね。

ちなみに岡山県は、
1950年に県の花を「桃」に指定、
1994年に県の鳥を「キジ」に指定、
2016年には吉備線を「桃太郎線」に改称しています。



岡山県は、
「ブラタモリ」のときにも言ってたけど、
倉敷市の平地部分が、もともと海だった。
干拓によって陸地化したのです。

いまは陸続きになってるけど、
早島は、鎌倉時代までは本当の島だったし、
児島も、室町時代までは本当の島だったらしい。

児島地区が江戸以降に「繊維の町」になったのは、
塩分の多い土地で綿花やイ草を栽培したからだそうです。
綿花やイ草は、塩分に強い作物なのですね。
土地の除塩効果があるそうです。

干拓される前の児島は、
いわば天然の防波堤&要塞になっていて、
内海をはさんで、古代の沿岸には、
港にあたる上東遺跡があり、
さらに楯築古墳や王墓山古墳や御釜殿 (吉備津神社) がならび、
その背後に鬼城山 (鬼ノ城) がそびえていたことになります。

吉備は、
まさに天然の要塞と良港をそなえた王国だったのです。

記紀神話によると、
イザナギとイザナミは最初に淡路島をつくって
そのあと四国、隠岐島、九州、壱岐島、対馬、佐渡島、本州をつくり、
これら8島をもって「大八洲 おおやしま 」と名づけたあと、

9番目に「吉備の児島 (吉備子洲) 」をつくったとされています。

これって、
要するにヤマト王権が侵略した順番じゃないでしょうか?
つまり、吉備の侵略に最後まで手こずったのだと思います。

楯築 たてつき 古墳ってのは、
文字どおり「ヤマトに 盾突いた 人たち」のお墓じゃないの?



一方、
吉備の人たちは、
港湾都市ならではの気風から、
外来文化への適応力が高かったともいえる。

もともとも渡来人が多くて、
鬼の温羅なんかは製鉄をやってたらしいし、

吉備津彦に征服されて以降は、
桃太郎を崇敬しながらヤマト政権に順応したのだろうし、

太平洋戦争のあとは、
稔さんみたいに英語の勉強をして、
いちはやく国産ジーンズの製造に乗り出したのですね。



古代吉備と古代大和の関係は面白いテーマなのだけど、
とくに岡山の「楯築 たてつき 」と奈良の「纏向 まきむく 」のことは気になる。

ちなみに、
楯築古墳からは、
特殊な「帯状曲線入組文様」のある旋帯文石が見つかっていますが、
この模様は、奈良の纏向遺跡の弧文円板に共通しています。

さらに、
古代の港にあたる上東遺跡からは、
弥生時代の桃の種が9606個も見つかっていますが、
これも、奈良の纏向遺跡で出土した2765個の桃の種を想起させます。

奈良の纏向遺跡ってのは、
吉備津彦の姉である百襲姫 ももそひめ の王宮じゃないかといわれています。
この百襲姫こそ卑弥呼じゃないか?とする説もあります。

古代中国の神仙思想のなかで、
桃は魔除けの呪力をもっていたので、
鬼道を用いた卑弥呼が、
弟の武力と桃の呪力で吉備の鬼を退治したのかもしれません。

岡山の楯築古墳は、
前方後円墳のプロトタイプだといわれていますが、
奈良の纏向にある箸墓古墳は、
百襲姫の墓であり、
なおかつ、日本で最古の前方後円墳でもあります。



最近は「吉備邪馬台国東遷説」ってのもあるそうです。

もともと邪馬台国は吉備のほうにあって、それが大和に移った。

あるいは、
九州や吉備の勢力によって擁立された政権が、
奈良の纒向で統治をおこなったというのですね。

>>卑弥呼論争に一石 統治は纒向、擁立は九州・吉備中心





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最終更新日  2021.11.14 17:35:23


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