PR
Free Space
Calendar
Keyword Search
辛口で知られる監修者の長尾慎太郎氏はこの本の前書きで、 株式投資において有効なリスクファクターとしてはバリュー(企業価値評価)、サイズ(時価総額の大きさ)などが知られているが、、、アントナッチはそれらと独立したファクターとしてモメンタム(運動量)があり、長期的に安定的な収益が得られることを示している。。。
反証可能性に欠ける非科学的な投資商品が蔓延する中、 アントナッチが紹介したデュアルモメンタム投資は、例外的に再現性や論理的整合性を備えた科学的な投資手法である。
と激賞しました。
またクオンティタティブ・バリューの著者のウェスリー・R・グレイは、
モメンタム投資は バリュー投資より優れているとは言えないまでも、同じくらいにトップレベルのアノマリー である。。。 「古典」でいっぱいのバリュー投資に比べると、 モメンタム投資には古典はないが、アントナッチの本は古典になるにふさわしい 風格がある。と述べました。
この本は2015年8月に日本語版の初版が発売されました。私は発売後しばらく経ってから複数の凄腕投資家が 絶叫レベルで激賞 していることに気付いてとりあえずアマゾンで購入していましたが、株式投資本オールタイムベストシリーズのランキング編成と下書きに追われ、読み終わったのは恥ずかしながらつい最近のことでした。読了後にすぐに感じたのは 「この数年で新しく読んだ株式投資本の中で最も衝撃と感銘を受けた。」 ということでした。そして今、以下の2つのことを断言できます。
1. 今改めて株式投資本オールタイムベストシリーズを新たに書き始めるとしたら、ベスト10入賞は間違いない名作 である。
2. モメンタム投資にはバリュー投資と同等以上の統計学的な優位性がある ことは以前から知られていました。
具体的に言うと、
ウォール街で勝つ法則(原題:WHAT WORKS ON WALL STREET)
の中で著者のジェームス・P・オショーネシーが、 低PSR(株価売上高倍率)と高RS( レラティブストレングス=モメンタム)の2つが全投資戦略の中でトップ2のリターンを生む とすでに15年以上前に指摘していました。
ただそれをデータを基に高いレベルから俯瞰して徹底解説した決定的な本が今までありませんでした。
このウォール街のモメンタムウォーカーは、 霧とベールに包まれていたモメンタム投資の素晴らしさを数百を超える論文と文献を基としてあまねく解き明かした歴史的傑作
である。
それでは次回からは、「邦題の紛(まが)い物感」が残念でたまらない、この革命的名著について詳しく見て行きましょう。(大興奮で続編へ続く)
ついに。 May 19, 2024
2022~24ポートフォリオTOP130銘柄のまと… May 18, 2024
今日は。 May 16, 2024