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さて今日は、私のポートフォリオ1位の超主力株である、
9267 ゲンキードラッグストア
の店舗突撃レポートをお送りします。
お店が近くにある方にとっては当たり前の内容かもしれませんが、北陸は福井地盤でジワジワと陣地を広げているゲンキーのお店は、福井・石川・岐阜・愛知に集中していて「実は一度も見たことがない」という投資家の方もいらっしゃると思うので、自分の頭の整理も兼ねてカジュアルに書いてみるものです。
さてゲンキーの店内には、
「絶対に安く売る&同時に適正な利益を確保する」ための「エグイ仕掛け」がてんこ盛りで満載
です。私は最初の1店目では気付けなかったのですが、複数のお店を巡回する中で段々と理解し、最終的にはその凄まじさに戦慄しました。
まず一番は、 「万引きをさせない」ための仕掛けが「全小売業で
一番」と思えるほどに徹底している
ことです。万引きされると利益がゴソッと堕ちますからね。ここで標準化されたフォーマットであるレギュラー店の見取り図を改めてご覧下さい。
ゲンキーの最大の特徴は、お店の入り口と出口が完全に分離されているということです。入り口から入った後は、必ずレジを通らないと脱出できません。これは万引き犯にとっては強烈なプレッシャーになります。
また上記の店内見取り図を見て戴けば分かりますが、各通路に横へのエスケープゾーンが一切ない、死角を完全に殺したフォーマットになっています。これは「絶対に万引きをさせない」導線ですし、同時に売り場面積を最大化させるという一石二鳥の効用もあります。私は店内を散策していて、「逃げ場のない長過ぎる通路」に眩暈がし、自分は「ゲンキー軍隊」に入隊したのか?という錯覚を感じるほどでした。(汗)
次のポイントは、「なんでも激安で売っている、ドラッグストアのマントをまとった食品スーパー」のゲンキーに取っての 生命線=利益率の高いプライベートブランド(PB)商品を買わせる仕掛けのえげつなさ
です。
店内には様々な罠
が常軌を逸するほど至る所に仕掛けられています。
具体的に言うと、ナショナルブランド(NB)のクッキーと、完全にクリソツのゲンキーPBクッキーをガチンコで左右に並べ、「トップブランドと比べてください」と大書きして「力づくでゲンキーPBを選ばせよう」というようなやり方をしています。まさに戦国武将並みですね。ここまで徹底しないと利益が出ないということですし、ゲンキーは安く売るために文字通り「血のにじむような努力をしている。」ということです。私はその「ゲンキーの執念」を目の当たりにして、文字通り戦慄しました。。。
、、、と言うことで、今回はその「ゲンキーPB商品」を中心に買って、実力を評価してみました。
看板商品のゲンキーPBおにぎりが非常に美味しいことは前回既にレポートしましたね。複数の店舗を巡回しましたが、大人気の様で常に品薄でした。
とても暑い日で喉が渇いたので、ゲンキーPBカフェオレを買ってみました。
、、、うーん、かなり甘ったるくて味のバランスが悪くてこれはイマイチ。
ゲンキーPBポッキー。
うん、これは十分に美味しい。
ゲンキーPBミックスナッツ。
うん、これもイケる。
全体としてみると、ゲンキーの命綱であるPB商品は、「改善の余地はあるものの、値段を考えれば十分にハイクオリティ」と感じました。そして店内には「安く売るためのありとあらゆる仕掛け」が満載の、 からくり屋敷の様な計算され尽くした「バリュー空間」
になっていると思いました。
後、細かいことですが、 ゲンキーはレジ袋が無料で、更に店員さんが買った品物を親切に袋詰めしてくれる
んですね。お店を出る最後の最後にお客さんに「ちょっとしたお得感」を与えるのはリピーター作りに意外と大きく貢献しているのではないか?と感じました。
以上、抜群に楽しかったゲンキー探検記でした。
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