みきまるの優待バリュー株日誌

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May 7, 2022
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カテゴリ: 株式投資全般
よく、「株式投資では平均して年に7%のリターンが得られる。なので、S&P500などのインデックスで長期投資をすれば誰でも資産を築ける。」という言説を見ることがあります。いわゆる「投資インフルエンサー」の方々が厳かに良く言っていらっしゃいますね。








 ところが実際には「長期投資で資産を作り上げる」のは大変に難しいのです。それはどうしてでしょうか?








 まず前提として、「株式投資では平均して年に7%のリターンが得られる。」のが真実なのかを検証してみましょう。








 殿堂入りの超名著である株式投資の未来(ジェレミー・シーゲル、日経BP、2005年)










 の中で、著者のシーゲルは以下のように述べています。少し長くなりますが引用してみましょう。





 資産の長期的リターン


 図12-1は、わたしが金融市場のリターンを調査する中で作成してきたどの図より重要だ。過去200年間を期間として、株式、長期米国債、短期米国債、金、ドルを対象に、インフレ調整後のトータルリターン(キャピタルゲイン、配当、利息を含む)の推移を累積ベースで示した。



 株式の推移を見ると、1802年に投資した1ドルが、2003年末、購買力にして59万7485ドルになっている。長期国債では1ドルから1072ドル、短期国債では1ドルから301ドルなので、株式の成績は債券をはるかに上回っている。地金は、一部の投資家の間で人気が高い資産だが、インフレの影響を調整すると、1ドルの200年後の価値は1.39ドルにしかならない。



 株式は他の資産に対して、圧倒的な優位を示している。












 この図12-1は、非常に印象的かつ有名なものですが、200年間と言う超長期で見た場合の株式投資の優位性を明白に示しており、極めて重要です。








 そして私が、「常に全資産の99%を株に突っ込んで、万年フルインベストメント」を貫き通しているのも、このシーゲルの図表が頭に完全に焼き付いているからです。







 「あらゆる金融商品の中で最も有利なのが株であると過去200年間の検証で既にはっきりと証明されているんだから、シンプルにそこに全資産をぶち込んで、腰を据えてゆったりと戦い続けるのが一番理に適っている。」と考えているんですね。改めて見てみましょう。





 ​
 図12-1

 実質トータルリターン指数(1802年~2003年)








 うーん、マンダム。何度見てもいいですね。








 ​
シーゲルの一貫性ー株式の実質リターンは6.5~7%



 こうしたデータから抽出した統計値の中で、とくに注目に値するのは、株式リターンのインフレ調整後の長期的な平均だ。期間を長期的にとれば、株式の平均リターンは、どの時期にも一貫して年率6.5~7%のレンジを維持している。








 この「シーゲルの一貫性」も非常に有名ですね。つまり、「株式投資では平均して年に7%のリターンが得られる。」というのは過去200年間の検証からガチの真実であるという事です。











 では次の疑問で今回の記事の本題である「なぜ多くの投資家が長期投資で資産を作り上げることが出来ないのか?」にいよいよ迫っていきましょう。







 実は、答えはとてもシンプルではっきりしています。分かりやすい図表でお示ししましょう。








 まずは「長期投資の理想」から。




 長期投資をすれば、こんな風に「波のない凪(なぎ)の海でクルージング」しながら、資産が年に6.5~7%右肩上がりにゆっくりと着実に増えていく。多くの方はぼんやりとこんな感じをイメージしていると思います。だからこそ、「長期投資は簡単で確実だ。」と思ってしまうんですね。















 それでは次に、「長期投資の現実」をお示ししましょう。










 年にー20%~-30%の成績を叩き出し、大荒れのベーリング海でカニ漁をするような過酷な年が何度もあります。株式市場と言うのは、「万に一つ」のはずのブラックスワンが何故か毎年頻繁に訪れる、「世界で最も過酷な戦場」なのです。





 「損失は利益の2倍の精神的なダメージがある。」のが相場心理学の教えなので、常識的で普通の感受性を持った投資家の方は「船酔いでゲロゲロになり、戦意を喪失して船から降りてしまう。」のです。ずっと平然として船に乗り続けられるのは歴戦のサイコパス投資家や肝の据わったインデックス投資家のみというのが実情です。







 つまり、「年に7%の平均リターン」と言うのは「遊覧船で海の上を観光する」ことによって手に入る訳ではなく、実際には「荒海で全身ずぶ濡れになり、込み上げる吐き気に耐えながらカニ🦀を採る。」ことによってようやく手に入る果実であり、全く簡単なことではないのです。





 また実際投資家21年生の私の過去の成績を見ても、1年間のトータルの戦績が+7%前後で着地したことなどほとんどありません。+30%だったり、-20%だったり、全く安定せず完全にランダムなのです。改めて「過酷な真実」を御覧下さい。















 これが「長期投資の理想と現実」なんですね。








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Last updated  May 7, 2022 03:08:46 PM
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