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さて今日は株式投資本オールタイムベスト133位
金融市場はカジノ(ニコラス・ダーバス著、パンローリング、2019年)
の第2弾です。
今日は、第2章 ディーラー から。
会社の業績の良し悪しと株価がどう動くかは別の話だ。
株式を実際に見えるとおり、巨大なカジノの赤、白、青のチップとして扱おう、と決心した。
株の価値はまさに買ったときに支払った金額であり、自分のチップを換金したときに得ることができる金額に等しい。良い株か悪い株かという点について言えば、そんなものはなかった。上げる株と下げる株があるだけだった。
ダーバスのこの表現は「株式市場の真実」を射抜いています。身も蓋もない言い方ですが、実にいいですね。
上げているうちは、私はけっして持ち株を売らない。どうして、勝ち馬から降りる必要があるだろうか。そして、下げている持ち株はけっして持ち続けない。どうして負け組にしがみつく必要があるだろうか。その銘柄が大きく上昇してから乗っても遅くないのだ。
今の視点で見ると、ダーバスは「素朴なモメンタム投資家」だったわけですが、彼の言語表現と言うのはとにかく魅力があります。読んでいてちょっと頬が緩む様なユーモアに溢れていて、それがとても魅力的なんですね。(続く)
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