みきまるの優待バリュー株日誌

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Nov 3, 2023
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カテゴリ: 投資本書評
 さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズです。第140位は、




 サイコロジー・オブ・マネー (モーガン・ハウセル著、ダイヤモンド社、2021年)








 です。





 一生お金に困らない「富」のマインドセットを分かりやすく説明した本で、表紙についている帯によると累計200万部&52言語で刊行され、ここ日本でも12万部突破のベストセラーになったとのことです。






 日本人のほとんどは大の投資嫌いで、表立って言われる国民の大多数の意見は「世の中金じゃない。」とか「金の話ばかりするな。」なんてのが相変わらず多いですが、実際には「喉の奥から手が出るほどにお金が欲しい。お金のことで困りたくない。」と心の底では思っている人が凄く多いという事ですね。






 さてこの本ですが、著者であるモーガン・ハウセル自身は「個別株投資をしたがうまくいかなくて転身した。」というインデックス投資家です。
該当箇所を見ておきましょう。





 私の「投資」に対する考え方



 私は、個別株投資から投資を始めた。



 個別株投資家としての力量がどうだったかはわからない。優秀だったのかと尋ねられれば、そうだとは言い切れない。市場に挑んでいた多くの投資家と同じく、私も良い成績は残せなかった。いずれにせよ、私は今では考えを変え、低コストのインデックスファンドだけを保有するようになった。









​​​


 ほうほう、それはとても残念でしたね。ただこの本にはハウセルの「アクティブ投資でうまくいかなかった。」という個人的な怨念が見え隠れしており、コテコテのアクティブ投資家である私からすると「いや、それは絶対違うやろう。!」という文章がこちょこちょ挟まれていて、それが歯の間に挟まったご飯カスの様に非常に気になりました。





 具体例を出すと、




「グレアムの投資ルールは、もはや現代には通用しない。(P193 )」




「賢明なる投資家は、投資書の歴史に燦然と輝く名著として知られている。しかし、グレアムがこの本で示した公式通りに投資をしてうまくいった人を、私は誰一人として知らない。(P194 )」





 などの、






世界中の全バリュー投資家に喧嘩を売っているような表現





 です。






 お前は一体何を言うてるんや。グレアム本はワイらの聖書やぞ。 ​ グレアム流のディープバリュー投資は「80年以上の時が与える試練」を乗り越えてきました。 ​ グレアム流で成功した投資家は世界中にいくらでもいます。ここ日本にもかぶ1000さんを筆頭に沢山います。






 そして極めて知的な人間であるハウセル自身「誰一人として知らない。」などという事は常識的に考えてあり得ないでしょう。そんなレベルでこんなに素晴らしい本が書ける訳がないからです。なので今回の書評ではそういう「悪意を持って書かれている」としか言いようがない様なおかしげな所は意図的にカットしています。






 ここ日本でもそうですが、「自分がアクティブ投資に挑戦したけど結果を出せなかった」ことを理由にして、「アクティブ投資では絶対に勝てない。誰も市場に打ち勝つことなど出来ない。だからインデックス投資が最強なんだよ。」と言う「謎理論」を振りかざす方がたまにいらっしゃいます。そしてこのハウセルの本にもそういう臭みが隠しきれずに出ています。






 ただそういう「致命的かつ大きな欠点」を差し引いても尚、この本は名著と言っていいと思います。そして私はこの「株式投資本オールタイムベストシリーズ」を減点法ではなく加点法で書いているので、それで今回この本が登場してくることとなりました。






 ちょっと興奮して前置きが長くなってしまいましたね。それでは次回からは本の実際に分け入って参りましょう。(続く)




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Last updated  Nov 3, 2023 09:50:17 AM


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